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18
令和2年度防衛関係予算のポイント 令和元年12月 岩 佐 主 計 官

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令和2年度防衛関係予算のポイント

令和元年12月

岩 佐 主 計 官

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1.令和2年度の防衛関係費(※)は、5 兆 3,133 億円を計上。 ※中期防対象経費、SACO・米軍再編、政府専用機、臨時・特別の措置(防災・減災、国

土強靱化のための3か年緊急対策)に係る経費の総額。 2.中期防対象経費については、「中期防衛力整備計画」(中期防)を踏まえ実質

+1.1%の伸び率を確保し、消費税影響分も含め、5 兆 688 億円を措置。宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域における能力の強化など、多次元統合防衛力の構築を推進するとともに、原価の精査、仕様の見直し等の装備調達の最適化や、重要度の低下したプロジェクトの見直しを徹底。

3.新規後年度負担については、将来における予算の硬直化を招かないよう総額

を抑制しつつ、2 兆 5,633 億円を計上。うち中期防対象経費は、中期防で規定された新規契約額の上限(17 兆 1,700 億円程度)を踏まえつつ、防衛力整備の効率化・合理化を徹底し、2兆 4,050 億円を措置。

〔歳出予算(一般会計)〕

令和元年度 令和2年度 元’→ 2’増減

中期防対象経費 5 兆 70 億円 5 兆 688 億円 + 618 億円(+ 1.2%)

SACO・米軍再編経費 1,935 億円 1,937 億円 + 2 億円(+ 0.1%)

政府専用機関連経費 62 億円 0.3 億円 ▲ 61 億円(▲99.5%)

小 計 5兆 2,066億円 5兆 2,625億円 + 559 億円(+ 1.1%)

臨時・特別の措置 508 億円 508 億円 + 0 億円(+ 0.0%)

総 計 5兆 2,574億円 5兆 3,133億円 + 559 億円(+ 1.1%)

〔新規後年度負担(一般会計)〕

令和元年度 令和2年度 元’→ 2’増減

総 額 2兆 5,781億円 2兆 5,633億円 ▲ 149 億円(▲0.6%)

中期防対象経費 2兆4,013億円 2兆 4,050億円 + 37 億円(+0.2%)

防衛関係予算のポイント

令和2年度予算編成の基本的な考え方

― 1 ―

― ―0123456789

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※特段の注記がない場合、記載額は全て契約額ベース

1 宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力の獲得・強化

― 領域横断作戦を実現するため、優先的な資源配分や我が国の優れた科学技術の活用により、

宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域における能力を獲得・強化する。

(1)宇宙領域における能力強化

○ 宇宙作戦隊(仮称)等の体制整備

・ 宇宙状況監視(SSA: Space Situational Awareness)を主任務とする宇宙作戦隊(仮

称)の新編に着手

・ 統幕・空幕における企画立案機能・装備品導入推進のための機能を強化

○ 宇宙空間の安定的利用を確保するための取組

・ 我が国衛星に対する電磁妨害状況を把握する装置等の取得(55 億円)

・ SSA 衛星の整備(宇宙設置型光学望遠鏡の整備)(33 億円)

・ 宇宙状況監視(SSA)システムの整備(134 億円)【継続事業】

○ 宇宙を利用した情報収集能力等の強化

・ 衛星搭載型2波長赤外線センサの性能確認試験(17 億円)【継続事業】

(2)サイバー領域における能力強化

○ サイバー防衛隊等の体制強化

・ サイバー防衛隊(共同の部隊)を約 70 名増員

・ 陸上総隊隷下にサイバー防護隊(仮称)を新編

○ サイバーに関する最新技術の活用

・ 防衛省・自衛隊に対するサイバー攻撃手法等に関する情報収集を行うため、サイバ

ー情報収集装置を整備(34 億円)

○ サイバー人材の確保・育成

・ 米国防大学等のサイバー戦指揮官要員課程への隊員の派遣(0.4 億円)

(3)電磁波領域における能力強化

○ 我が国に侵攻する相手方のレーダー等を無力化する装備の研究開発

・ スタンド・オフ電子戦機の開発(150 億円)

・ 対空電子戦装置の研究(38 億円)

○ 電子戦部隊の体制強化

・ ネットワーク電子戦システムを装備する陸自電子戦部隊の新編

・ 電磁波情報を含む、情報分析機能強化のための海自「艦隊情報群」(仮称)の新編

○ 電磁波管理能力の強化

・ 電磁波の利用状況の把握に資する電磁波管理支援技術の研究に着手(9億円)

2 従来の領域における能力の強化

― 領域横断作戦の中で、宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力と一体となって、航空

機、艦艇、ミサイル等による攻撃に効果的に対処するため、海空領域における能力、スタン

ド・オフ防衛能力、総合ミサイル防空能力、機動・展開能力を強化する。

(1)海空領域における能力強化

○ 戦闘機の取得等

◆ 防衛関係予算のポイント

― 2 ―

― ―0123456789

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・ F-35A(3機:281 億円)、F-35B(6機:793 億円)の取得

・ F-15(近代化機)の能力向上(390 億円)【継続事業】

・ 空中給油・輸送機(KC-46A)の一括調達(4機:1,052 億円)

・ 我が国主導の「次期戦闘機」の開発に着手(111 億円)

○ 艦艇の建造等

・ 新型護衛艦(FFM)の建造(2隻:944 億円)

・ 潜水艦の建造(1隻:702 億円)

・ 護衛艦「いずも」の改修(31 億円)

○ 哨戒機の取得等

・ 能力向上した固定翼哨戒機(P-1)の取得(3機:632 億円)

・ 海自哨戒ヘリコプター(SH-60K:7機)と空自救難ヘリコプター(UH-60J:3機)

の共同調達(653 億円)

(2)スタンド・オフ防衛能力の強化

○ F-35A に搭載するミサイル(JSM)の取得(136 億円)

(3)総合ミサイル防空能力の強化

○ ミサイルの取得、発射装置の改修・取得等

・ イージス・アショアの垂直発射装置(VLS)の取得(115億円)

・ 弾道ミサイル防衛用ミサイル(SM-3ブロックⅡA)の取得(301億円)

・ PAC-3MSE運用のためのペトリオット・システムの能力向上改修(90億円)

・ 自動警戒管制システム(JADGE)の警戒管制能力の向上(17億円)

・ 03式中距離地対空誘導弾(改善型)の取得(120億円)

(4) 機動・展開能力の強化

○ 輸送アセットの取得等

・ 陸自輸送ヘリ(CH-47JA)の一括調達(3機:228 億円)

・ 輸送機(C-2)のエンジンの一括調達(6式:220 億円)

3 持続性・強靱性の強化

― 平時から有事までのあらゆる段階において、部隊運用を継続的・実効的に実施するために

必要な措置を推進する。

(1)継続的な運用の確保

○ 優先的に取得すべき弾薬の取得

・ 航空優勢、海上優勢の確保に必要な対空ミサイル、魚雷の取得(198 億円)

○ 燃料等の効率的・効果的な確保

・ 空中給油・輸送機(KC-46A)の取得(再掲)

(2)装備品の維持整備に必要な経費の確保(9,656 億円)

4 米軍再編、基地対策等の推進

※記載額は歳出ベース

(1)米軍再編等関連経費(1,937 億円)

― 米軍の抑止力を維持しつつ、沖縄県をはじめとする地元の負担軽減を図るため、在日米

軍の兵力態勢の見直し等についての具体的措置を着実に実施。

― 3 ―

― ―0123456789

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○ 米軍再編関係経費[地元の負担軽減に資する措置](1,799億円)

・ 普天間飛行場の移設、在沖米海兵隊のグアムへの移転、嘉手納以南の土地の返還等

を推進。

○ SACO関係経費(138億円)

・ 沖縄に関する特別行動委員会(SACO)の最終報告に盛り込まれた措置を着実に実施。

(2)基地対策等関連経費(4,584 億円)

― 防衛施設と周辺地域との調和を図るため、基地周辺対策を着実に実施するとともに、在

日米軍の駐留を円滑かつ効果的にするための施策を推進。

○ 基地周辺対策経費(1,153億円)

・ 自衛隊や防衛施設の運用等により発生する障害の防止等を図るため、住宅防音や周

辺環境整備を実施。

○ 在日米軍駐留経費負担(1,993億円)

・ 現行の特別協定等に基づき、在日米軍従業員の給与の負担や隊舎の整備等を実施。

○ 施設の借料、補償経費等(1,438億円)

・ 防衛施設用地等の借上や水面を使用して訓練を行うことによる漁業補償等を実施。

5 防災・減災、国土強靱化のための 3か年緊急対策に関する経費 ※記載額は歳出ベース

(1)自衛隊の防災関係資機材等に関する緊急対策(347 億円)

― 災害派遣時における救援活動に必要な資機材等について、老朽化に起因した機能上の不

具合や、救援活動の充実強化という観点を踏まえ、速やかに整備を実施。

(2)自衛隊施設に関する緊急対策(161 億円)

― 自衛隊の迅速かつ適切な任務の遂行に支障を生じる恐れのある施設が判明したことか

ら、耐震化対策及び老朽化対策に係る整備を実施。

6 効率化・合理化への取組

― 防衛力整備の効率化・合理化を徹底することにより、4,313 億円の縮減を実現。

(1)事業等に係る見直し[縮減見込額:1,922 億円]

○ 陸上自衛隊施設の整備について、施設の集約化を図ることによる減[縮減見込額:46

億円]

○ 航空機操縦士の訓練経費について、VR フライトシミュレータの導入による効率化[縮

減見込額:103 億円]

○ 81 式短 SAM の後継の基地防空 SAM を当初計画から前倒して取得することにより、81

式短 SAM の次期定期修理の取止め[縮減見込額:43 億円]

○ 空自輸送ヘリ(CH-47J)について、エンジン改修数量の見直しに伴う減[縮減見込額:

20 億円]

(2)仕様の共通化・最適化[縮減見込額:839 億円]

○ 地上電波測定装置について、機能・仕様の精査等による減[縮減見込額:134 億円]

○ 中央指揮システムの換装について、民生品の活用による減[縮減見込額:31 億円]

○ 多目的監視レーダーについて、4種のレーダーを1種に統合することによる減[縮減

見込額:262 億円]

― 4 ―

― ―0123456789

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(3)一括調達・共同調達による効率化[縮減見込額:324 億円]

○ 海自哨戒ヘリコプター(SH-60K:7機)、空自救難ヘリコプター(UH-60J)3機の計

10 機について、共同調達することによる減[縮減見込額:68 億円]

○ 空中給油・輸送機(KC-46A)について、4機一括調達することによる減[縮減見込額:

120 億円]

(4)長期契約の活用[縮減見込額:53 億円]

○ 戦闘機(F-15)機体構成品について、一定数量を長期契約することによる減[縮減見

込額:53 億円]

(5)原価の精査等[縮減見込額:1,176 億円]

○ ティルト・ローター機(V-22)について、維持整備用部品の数量の精査等による減[縮

減見込額:51 億円]

○ 垂直発射装置(VLS)について、部品の数量や加工工数の精査等による減[縮減見込額:

45 億円]

○ 潜水艦について、直接材料費の精査等による減[縮減見込額:45 億円]

○ 固定翼哨戒機(P-1)について、事業者との価格交渉等による減[縮減見込額:41 億

円]

令和元年度補正予算(案)の概要

※記載額は歳出ベース

― 自衛隊の安定的な運用態勢の確保等のため、4,287 億円を計上する。

(1)国土強靱化のための措置(344 億円)

― 台風等の被害を受けた自衛隊施設や災害派遣活動で損耗した装備品等の復旧・整備及び

災害対処能力の向上に必要な装備品等を整備するための経費。

○ 自衛隊施設(横須賀地区等)の復旧(崩落した護岸等の整備)

○ 装輪車両・施設器材の損耗更新等

○ 固定式自家発電機の整備

○ 航空輸送能力の向上(輸送機(C-2)の整備の促進)

○ 災害対処能力向上のための資機材 等

(2)自衛隊の安定的な運用態勢の確保(3,783 億円)

― 我が国を取り巻く安全保障環境や頻発する自然災害に対応するため、装備品等の着実な

整備等を行い、自衛隊の安定的な運用態勢を確保するための経費。

○ 総合ミサイル防空能力の強化

○ 航空機・艦艇等の維持整備

○ 隊員の生活・勤務環境の改善

○ 小型無人機対処器材の整備 等

(3)その他の追加財政需要(160 億円)

○ 原油価格の上昇に伴う油購入費・営舎用燃料費の増額 等

― 5 ―

― ―0123456789

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参考

資料

― 6 ―

― ―0123456789

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防衛関係予算の推移

(注

1)

当初

予算

ベース

(注

2)

()

内は

対前

年度

比(

注3

)平成

26年

度は、

給与

特例減

額終

了に伴

う人

件費増

を含

む。

(注

4)

令和

元年

度及び

2年

度は、

消費

税影響

分を

含む。

〔億円〕

47,8

38

48,2

21

48,6

07

48,9

96

49,3

88

50,0

70

50,6

88

1,01

01,47

21,79

42,03

92,21

2 1,93

5 1,93

108

140

216

312 

62 

050

8 50

8

35,0

00

40,0

00

45,0

00

50,0

00

55,0

00

平成

26年

度27年

度28年

度29年

度30年

度令

和元

年度

2年

予算

中期

防対

象経

費(SA

CO

・米

軍再

編経

費等

を除

く防

衛関

係費

SA

CO

・米

軍再

編経

政府

専用

機関

連経

国土

強靭

化関

連経

48,8

48

(+2.8

%)

49,8

01

(+2.0

%)

50,5

41

(+1.5

%)

51,2

51

(+1.4

%)

51,9

11

(+1.3

%)

52,5

74

(+1.3

%)

53,1

33

(+1.1

%)

26中期防

01中期防

(+2.2

%)

(+0.8

%)

(+0.8

%)

(+0.8

%)

(+0.8

%)

(+1.4

%)

(+1.2

%)

― 7 ―

― ―0123456789

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新規後年度負担額の推移

(注

1)

当初

予算

ベース

(注

2)

()

内は

対前

年度

〔億円〕

19,4

65

22,9

98

20,8

00

19,7

00

19,9

38

24,0

13

24,0

50

913

2,625

2,053

1,596

1,164

1,656

1,582

1,355

22

2

62

113

0

5,0

00

10,0

00

15,0

00

20,0

00

25,0

00

30,0

00

平成

26年

度27年

度28年

度29年

度30年

度令

和元

年度

2年

予算

中期

防対

象経

費(SA

CO

・米

軍再

編経

費等

を除

く防

衛関

係費

SA

CO

・米

軍再

編経

政府

専用

機関

連経

国土

強靱

化関

連経

21,7

33

(+25.6

%)

25,6

23

(+17.9

%)22,8

75

(▲

10.7

%)

21,2

99

(▲

6.9

%)21,1

64

(▲

0.6

%)

25,7

81

(+21.8

%)25,6

33

(▲

0.6

%)

26中期防

01中期防

― 8 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要①(新領域の能力強化)

○領域横断作戦を実現するため、優先的な資源配分や我が国の優れた科学技術の活用により、宇宙・サ

イバー・電磁波といった新たな領域における能力を獲得・強化。

イバ

ー情

報収

集装

置の

整備

防衛

省・

自衛

隊に

対す

るサ

イバ

ー攻

撃手

法に

関す

る情

報収集を行うため、サイバー情報収集装置を整備。

2年

度予

算案

34億

円統幕

タン

ド・

オフ

電子

戦機

の開

効果

的な

電波

妨害

を実

施す

るこ

とに

より

自衛

隊の

航空

作戦の遂行を支援する、スタンド・オフ電子戦機を開発。

装備

2年

度予

算案

150億

SSA衛

星の

整備

(宇

宙設

置型

光学

望遠

鏡の

整備

静止

衛星

軌道

上に

ある

Xバ

ンド

防衛

通信

衛星

等の

周辺

を飛

しょ

うす

るデ

ブリ

や不

明物

体の

特性

を把

握す

るた

めの

SSA衛星の構成品を取得。

2年

度予

算案

33億

空自

宙状

況監

視(

SSA)

シス

テム

の整

米軍

及び

国内

関係

機関

等と

連携

した

宇宙

状況

監視

を行

うために必要な関連器材の取得等。

SSA:SpaceSituationalAwareness

2年

度予

算案

134億

円空自

― 9 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要②(海空領域の能力強化)

○航空機、艦艇、ミサイル等による攻撃に効果的に対処するため、海空領域における能力を強化。

衛艦

「い

ずも

」の

改修

F-35Bの発着艦を可能とする部分的な改修を実施。

2年

度予

算案

31億

海自

我が国主導の「次期戦闘機」の開発着手

戦闘

機(

F-2)

の後

継と

して

、将

来の

ネッ

トワ

ーク

化し

た戦

闘の

中核

とな

る役

割を

果た

すこ

とが

可能

な戦

闘機

につ

いて、国際協力を視野に、我が国主導の開発に着手。

2年

度予

算案

111億

装備

闘機

(F-35A/

F-35B)

の取

電子防護能力に優れたF-35A/F-35Bを取得。

2年

度予

算案

F-35A

281億

円(

3機

)F-35B

793億

円(

6機

空自

定翼

哨戒

機(

P-1)

の取

現有

の固

定翼

哨戒

機(

P-3C)

の除

籍に

伴い

、そ

の後

継と

して能力を向上したP-1を取得。

海自

2年

度予

算案

632億

円(

3機

※イ

メー

― 10 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要③(弾道ミサイル攻撃等への対応、機動・展開能力の強化)

○航

空機

、艦

艇、

ミサ

イル

等に

よる

攻撃

に効

果的

に対

処す

るた

め、

総合

ミサ

イル

防空

能力

、機

動・

展開能力を強化。

SM-3ブ

ロッ

クⅡ

Aの

取得

弾道ミサイル防衛に使用するSM-3ブロックⅡAを取得。

2年

度予

算案

301億

直発

射装

置(

VLS)

の取

イー

ジス

・ア

ショ

ア用

の垂

直発

射装

置(

VLS:

Vertical

Launching

System)を取得。

2年

度予

算案

115億

円(

6基

陸自

トリ

オッ

ト・

シス

テム

の能

力向

上改

PAC-3MSEミ

サイ

ルを

運用

する

ため

、ペ

トリ

オッ

ト・

シス

テムの能力向上改修を実施。

2年

度予

算案

90億

空自

送機

(C-2)

のエ

ンジ

ンの

一括

調達

現有

の輸

送機

(C-1)

の減

勢を

踏ま

え、

航続

距離

や搭

載重

量等

を向

上し

、大

規模

な展

開に

資す

る輸

送機

(C-2)

用のエンジンを取得。

2年

度予

算案

220億

円(

6式

)空自

陸自

― 11 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要④(米軍再編、基地対策等の推進)

○SACO・

米軍

再編

につ

いて

は、

普天

間飛

行場

の移

設、

在沖

米海

兵隊

のグ

アム

への

移転

、嘉

手納

以南

の土地の返還等の推進のため、対前年度+2億

円の1,937億円を計上。【表1】

○基

地対

策等

につ

いて

は、

基地

周辺

地域

の住

宅防

音や

環境

整備

、在

日米

軍駐

留経

費負

担等

を実

施す

るため、対前年度+114億円の4,584億円を計上。【表2】

令和元年度予算額

令和2年度予算案

増減額

SACO・米軍再編関係経費

1,935

1,937

+2

SACO関係経費

256

138

▲118

米軍再編関係経費

1,679

1,799

+120

(単位:億円)

令和元年度予算額

令和2年度予算案

増減額

基地周辺対策経費

1,078

1,153

+75

住宅

防音

435

518

+84

周辺環境整備

643

635

▲9

在日米軍駐留経費負担(HNS)

1,974

1,993

+19

施設の借料、補償経費等

1,418

1,438

+20

合計

4,470

4,584

+114

【表1】SACO・米軍再編

【表2】基地対策等

(単位:億円)

― 12 ―

― ―0123456789

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②自

衛隊

施設

に関

する

緊急

対策

・・

・161億

自衛隊の迅速かつ適切な任務の遂行に支障を生じる恐れのある施設が判明したことから、耐震化対

策及び老朽化対策に係る整備を実施

②耐震化対策及び老朽化対策に係る整備

外部補強や内壁の増設による

建物構造の強化(イメージ)

ボイラーや配管等設備

の機能確保(イメージ)

耐震化対策及び老朽化対策を行うことで、施設

機能の低下を防止

救命浮舟の整備

(イメージ)

老朽化に起因した機能上の不具合等がある資機材

等を速やかに整備

①防災関係資機材等の整備

災害派遣時における救援活動に必要な資機材等について、老朽化に起因した機能上の不具合や、救

援活動の充実強化という観点を踏まえ、速やかに整備を実施

令和2年度予算案・・・508億円

①自

衛隊

の防

災関

係資

機材

等に

関す

る緊

急対

策・

・・

347億

中型ドーザーの維持修理

(イメージ)

主要事業の概要⑤(防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策)

― 13 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要⑥(防衛力整備の一層の効率化・合理化)

○01

中期

防衛

力整

備計

画に

おい

ては

、国

の他

の諸

施策

との

調和

を図

りつ

つ、

防衛

力整

備の

一層

の効

率化

・合

理化

を徹

底し

、重

要度

の低

下し

た装

備品

の運

用停

止や

費用

対効

果の

低い

プロ

ジェ

クト

の見

直し

、徹

底し

たコ

スト

管理

・抑

制や

長期

契約

を含

む装

備品

の効

率的

な取

得な

どの

装備

調達

の最

適化

及び

その

他の収入の確保などを通じて実質的な財源確保を図ることとされている。

○令

和2

年度

予算

編成

にお

いて

は、

原価

の精

査、

仕様

の見

直し

等の

装備

調達

の最

適化

や、

重要

度の

低下したプロジェクトの見直し等を徹底することにより4,313億円の効率化・合理化を実現。

取組

R1

R2

R3

R4

R5

合計

事業

等に

係る

見直

し(注

1)

2,1

73億

円1,9

22億

円―

――

4,0

95億

仕様

の共

通化

・最

適化

338億

円839億

円―

――

1,1

76億

一括

調達

・共

同調

達に

よる

効率

化163億

円324億

円―

――

487億

長期

契約

の活

用356億

円53億

円―

――

409億

原価

の精

査等

1,1

29億

円1,1

76億

円―

――

2,3

05億

その

他の

収入

の確

保な

ど―

――

――

合計

4,1

59億

円4,3

13億

円―

――

8,4

72億

(注1)令和元年度の効率化額には、費用対効果の低いプロジェクトの見直し分(2,020億円)を含む。

(注2)計数は四捨五入のため合計と符合しない場合がある。

― 14 ―

― ―0123456789

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主要事業の概要⑥(防衛力整備の一層の効率化・合理化の取組例)

取組

効率

化・

合理

化額

主な

取組

事業

等に

係る

見直

し1,9

22億

○陸

上自

衛隊

施設

の整

備に

つい

て、

施設

の集

約化

を図

るこ

とに

よる

減(46億

円)

○航

空機

操縦

士の

訓練

経費

につ

いて

、VRフ

ライ

トシ

ミュ

レー

タの

導入

によ

る効

率化

(103

億円

)○

81式

短SA

Mの

後継

の基

地防

空SA

Mを

当初

計画

から

前倒

して

取得

する

こと

によ

り、

81式

短SA

Mの

次期

定期

修理

の取

止め

(43億

円)

○空

自輸

送ヘ

リ(C

H-47J)に

つい

て、

エン

ジン

改修

数量

の見

直し

に伴

う減

(20億

円)

仕様

の共

通化

・最

適化

839億

円○

地上

電波

測定

装置

につ

いて

、機

能・仕

様の

精査

等に

よる

減(134億

円)

○中

央指

揮シ

ステ

ムの

換装

につ

いて

、民

生品

の活

用に

よる

減(31億

円)

○多

目的

監視

レー

ダー

につ

いて

、4

種の

レー

ダー

を1

種に

統合

する

こと

によ

る減

(262億

円)

一括

調達

・共

同調

達に

よる

効率

化324億

円○

海自

哨戒

ヘリ

(SH

-60K)7

機、

空自

救難

ヘリ

(U

H-60J)3

機の

計10機

につ

いて

、共

同調

達す

るこ

とに

よる

減(68億

円)

○空

中給

油・輸

送機

(KC

-46A

)に

つい

て、

4機

一括

調達

する

こと

によ

る減

(120億

円)

長期

契約

の活

用53億

円○

戦闘

機(F-15)機

体構

成品

につ

いて

、一

定数

量を

長期

契約

する

こと

によ

る減

(53億

円)

原価

の精

査等

1,1

76億

○テ

ィル

ト・ロ

ータ

ー機

(V-2

2)に

つい

て、

維持

整備

用部

品の

数量

の精

査等

によ

る減

(51億

円)

○垂

直発

射装

置(V

LS)に

つい

て、

部品

の数

量や

加工

工数

の精

査等

によ

る減

(45億

円)

○潜

水艦

につ

いて

、直

接材

料費

の精

査等

によ

る減

(45億

円)

○固

定翼

哨戒

機(P

-1)に

つい

て、

事業

者と

の価

格交

渉等

によ

る減

(41億

円)

合計

4,3

13億

― 15 ―

― ―0123456789

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(参考)中期防衛力整備計画(令和元年度~令和5年度)の概要

01中

期防

(令和元年度~令和5年度)[平成30年度価格]

26中

期防

(平成26年度~平成30年度)[平成25年度価格]

防衛力整備の水準

おおむね27兆4,700億円程度を目途

おおむね24兆6,700億円程度を目途

各年度の予算編成に伴う

防衛関係費

おおむね25兆5,000億円程度を目途

おおむね23兆9,700億円程度の枠内

新たに必要となる事業に

係る契約額(物件費)

おおむね17兆1,700億円程度の枠内

本計画期間中、国の他の諸施策との調和を図りつつ、防衛力整備の一層の効率化・合理化を徹底し、①

重要

度の

低下した装備品の運用停止や

②費用対効果の低いプロジェクトの見直し、③徹底したコスト管理・抑制や長期契約

を含む装備品の効率的な取得などの装備調達の最適化及

び④その他の収入の確保などを通じて実質的な財源確保を

図り

、本計画の下で実施される各年度の予算の編成に伴う防衛関係費は、おおむね25兆5,000億円程度を目途とす

る。なお、格段に速度を増す安全保障環境の変化に対応するため、従来とは抜本的に異なる速度で防衛力の強化を

図り、装備品等の整備を迅速に図る観点から、事業管理を柔軟かつ機動的に行うとともに、経済財政事情等を勘案

しつつ、各年度の予算編成を実施する。

経費の概要

○宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域を含む全ての領域における能力を有機的に融合し、平時から有事ま

でのあらゆる段階における柔軟かつ戦略的な活動の常時継続的な実施を可能とする、真に実効的な防衛力として、

多次元統合防衛力を構築。

○格

段に速度を増す安全保障環境の変化に対応するため、従来とは抜本的に異なる速度で防衛力を強化。

○人

口減少と少子高齢化の急速な進展や厳しい財政状況を踏まえ、既存の予算・人員の配分に固執することなく、

資源を柔軟かつ重点的に配分

計画の理念

― 16 ―

― ―0123456789

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2年

度契

3年

度契

4年

度契

5年

度契

7年度

8年度

9年度以降

5年度

6年度

元年

度2

年度

(案

)3

年度

4年

新規分の後年度負担

中期防総額

防衛力整備の水準

予算編成に伴う防衛関係費

27兆

4,700億

円程

度を

目途

25兆

5,000億

円程

度を

目途

【効

率化

・合

理化

の徹

底】

新た

な枠

(中

期防

5年

間の

新規

契約

事業

の総

額)

17兆

1,700億

円程度の

枠内

隊員

の給与

、退職

金、営

内での

食事な

装備

品の修

理・油

購入等

の活動

費、

基地

周辺対

策費、

在日米

軍駐留

経費

負担

など

元年

契約

5兆

688億

(+

618億

円)

②一般物件費

①人件・糧食費

③歳出化経費

5兆

70億

前年度

以前

の契約

に基づ

き、

当年度

に支払

われ

る経費

既定

分(30

年度

以前

契約

)の

後年

度負

新規後年度負担額

令和元年度

2兆4,01

3億円

令和2年度

2兆4,05

0億円

(参考)中期防衛力整備計画の構造

21,8

31億

9,8

08億

18,4

31億

21,4

26億

円(▲

405億

円)

9,9

26億

円(+

118億

円)

19,3

36億

円(+

905億

円)

※(

)内

は、

対前

年度

差。

― 17 ―

― ―0123456789