中世ヨーロッパにおけるペストの流行 1347-1351

24
中中中中中中中中中中中中中中中中中 1347-1351 中中中 中中中 pest pest plague plague 1347 中 10 中中中中中中中中 中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中中(?)1348 中中中中中中中中中中中 中中中中中中中中14 中中中中中 3 中中中中中中中 中中中中中中中中中中 中中中中中 中中中中中中中中中中中中中 1/3 中 中 2/3 2,000 中中中 3,000 中中中中中中中中中中中中 中中中1347 1347 1348 1348 中中 中中 1349 1349 中中 中中 1349 1349 中中 中中 1350 1350 1351 1351 1351 1351 中中 中中 死死死 死死死死死死死死死 死死死 死死死死死死死死死 死死死死死死死死死死 死死死 死死死死死死死死死死 死死死 10 10 死死死死死死死死死死死死死死

Upload: rooney-white

Post on 04-Jan-2016

53 views

Category:

Documents


0 download

DESCRIPTION

黒死病 ( pest 、 plague ) 1347 年 10 月に中央アジアからイタリアのメッシーナに上陸。 毛皮についていたノミが媒介(?) 。  1348 年にはアルプス以北のヨーロッパにも伝播。 14 世紀末まで 3 回の大流行と多くの小流行を繰り返し、猛威を振るった。 当時のヨーロッパ人口の 1/3 から 2/3 、約 2,000 万から 3,000 万人が死亡したと推定されている。. 中世ヨーロッパにおけるペストの流行 1347-1351. 死亡率: 観察集団において特定疾病で死亡する割合。通常は 10 万人当りで表す。. 1350. 1351 以降. - PowerPoint PPT Presentation

TRANSCRIPT

Page 1: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

中世ヨーロッパにおけるペストの流行 1347-1351 黒死病黒死病

(( pestpest 、、 plagueplague ))

1347 年 10 月に中央アジアからイタリアのメッシーナに上陸。毛皮についていたノミが媒介(?)。  1348

年にはアルプス以北のヨーロッパにも伝播。

14 世紀末まで 3 回の大流行と多くの小流行を繰り返し、猛威を振るった。

当時のヨーロッパ人口の 1/3 から 2/3 、約2,000 万から 3,000 万人が死亡したと推定されている。

13471347

13481348 中期中期

13491349 前期前期

13491349 後期後期

13501350

13511351

13511351 以降以降

死亡率: 観察集団死亡率: 観察集団において特定疾病でにおいて特定疾病で死亡する割合。通常死亡する割合。通常はは 1010 万人当りで表万人当りで表す。す。

Page 2: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351
Page 3: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351
Page 4: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

死の舞踏( Michael Wolgemut 画、 1493年)

ペスト菌の発見は、黒死病から500 年後( 1894 年)のことであるが、病原体が判らなくても、今日でも通用する蔓延防止対策が講じられてきた。  検疫、隔離、外出や集会の禁止、・・・

北里柴三郎と Yersin A. が発見し、ペスト菌は Pasteur L.にちなんで Pasteurella pestis と命名されたが、 1967 年になって Yersinia pestis と改名された。

Page 5: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

雲南省、 1855 年~

14 世紀ヨーロッパ

東ローマ帝国、 541 ~ 542 年

Page 6: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

腺ペスト

Page 7: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

Bubo : 横痃(よこね)。鼡径部等における1個以上のリンパ節の炎症腫脹、化膿性の融合塊をいう。通常、化膿して膿を排出する。

Page 8: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

ノミが咬んだ部位のペスト菌による潰瘍化

指の血管で異常な凝固を起こしたペスト性敗血症

抹消血管の破綻による出血と凝固によって、全身が黒い痣(アザ)だらけになって死亡する。「黒死病」という名前の由来になった。

Page 9: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

血を吸ったネズミノミ( Xenopsylla cheopis )

ネズミを吸血するこのノミは、雌雄にかかわらず、ペストを伝播する。

ヒトの腕で血液を吸っているノミ

Page 10: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351
Page 11: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

両側性の進行性ペスト両側性の進行性ペスト

肺ペスト腺ペストを発症してい

る人が二次的に肺に菌が回って発病し、又はその患者の咳によって飛散したペスト菌を吸い込んで発病する。気管支炎や肺炎をおこして血痰を出し、呼吸困難となり 2 ~ 3 日で死亡する。

ペスト患者の胸部X線写真ペスト患者の胸部X線写真

現在は、 WHO 等の活動により、アフリカ諸国の流行も腺ペストで押さえられており、肺ペストに至る例は少ない。

ただし、生物兵器として空中散布する国際テロが懸念されており、米国 CDC はそのための教材を作成している。

Page 12: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

血液中の血液中の Yersinia pestisYersinia pestis のの Wayson Wayson 染色。染色。安全ピン(安全ピン( safety pinsafety pin )状を呈した形状に注)状を呈した形状に注

意。意。

Page 13: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

蛍光抗体法による Yersinia pestis の検出。肺の全域が発色している。

Page 14: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

ペストの故郷は中央アジアペストの故郷は中央アジア

★★「黒死病」はシルクロードを通って移動した「黒死病」はシルクロードを通って移動した

現在も世界各地で発生している現在も世界各地で発生している

国際テロの重要な武器(生物兵器)とみなされている国際テロの重要な武器(生物兵器)とみなされている

Page 15: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

:死亡数:生残数

年平均患者数:  2557名死者数:   190名致命率:  致命率:  7.47.4 %%

ペスト: 世界における近年の発生状況

致命率: 発病者の致命率: 発病者の 1515人に一人が死ぬことは、人に一人が死ぬことは、重大なのか、それほど重大なのか、それほどのことではないのか?のことではないのか?

Page 16: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

: Africa: Americas: Asia

ペスト: 各地域における患者数の推移

年平均患者数  アフリカ:アフリカ:20852085 名名  アメリカ: 109名  アジア : 363名

「地域的「地域的偏り偏り」を」を生む要因: 生物生む要因: 生物学的、化学的、物学的、化学的、物理学的、社会的理学的、社会的(政治、経済、文(政治、経済、文化・・・)化・・・)

Page 17: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

2091

180

1

0

26

2

2118

182

2085 2085

161 161

109 109

6 6

363 363

22 22

2557 2557

190 190

7.74 7.74

5.50 5.50

6.13 6.13

7.42 7.42

1822

171

4

0

99

6

1925

177

2557

165

12

0

102

10

2671

175

421

54

30

0

425

49

876

103

2560

123

115

3

186

11

2861

137

1989 1995 2001 2002 2003 平均平均 致命致命率率

アフリカ地域

アメリカ地域

アジア地域

全世界

ペスト: 世界における近年の発生状況1989 ~ 2003 年、上段:患者数、下段:死者数

致命率の差は、流行株の病原性ではなく、医療水準と関わってい致命率の差は、流行株の病原性ではなく、医療水準と関わっている。る。

日本では大正以降発生はないが、米国は?日本では大正以降発生はないが、米国は?

Page 18: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

症例数12 ~ 56 ~ 1011 ~ 1516 ~ 2021 以上

米国では、 New Mexicoや Arizona などの南西部の州で発生が続いており、Prairie dogs が主要な感染源となっている。

Centers for Disease Control and

Prevention (疫病管理予防センター)

Page 19: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

地リス未特定

プレリードッグネコ

モリリスウサギ複数種岩リス

Page 20: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

ペストから回復し、顎下リンパ節が腫脹ペストから回復し、顎下リンパ節が腫脹している猫している猫 米国では、ネコから感染し

た人の症例は、 1977 年に初めて確認された。それ以来、 25 人の症例が感染ネコへの暴露と関連している。これらの中で、 7 人は獣医師またはその補助者であり、 5 人は原発性肺ペストであった。

● 咬傷または引っかき傷● 感染性滲出物(膿やかさぶたなど)との直接接触● 感染性呼吸性飛沫(クシャミ、咳)の吸入

ネコから人間への感染

Page 21: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

家ネコのペスト症の病型Edison, 1991

腺ペスト( 53%)

肺ペスト( 10%)

ペスト性敗血症( 8%)

不明( 29%)

不明の大半は、ペスト性敗血症 と推定された。

Page 22: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

イヌはペスト菌に感染し、それに対する抗体を作る。時として、イヌは臨床徴候を示し、接触感染のリスクとなり得る病巣を形成する。

イヌは、人間への感染源になったことが一度もないが、イヌがもたらす最大の脅威は、 Y. pestis が感染したノミや、ネズミまたはウサギの死骸を居住環境に運んで来ることである。

顎下リンパ節が腫脹した犬

Page 23: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

死亡した地リス( Ground Squirrel )地リスは現時点では8亜属に分類されているそうです。Subgenus: Callospermophilus, Colobotis, Ictidomys, Otospermophilus, Polioc

itellus, Spermophilus, Urocitellus, Xerospermophilus

Page 24: 中世ヨーロッパにおけるペストの流行  1347-1351

流行地では、

斃死動物を含めて、

調査活動が行われている。