自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

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自然を学ぶ基礎講座 第 2 回. 植物の基礎知識-分類・見分け方                   葉・花に着目して 水環境地域ネットワーク 岡谷政宏. 原色日本植物図鑑より  難解な用語. かすい. やく. 分類. 界・門・綱・目・科・属・種 生物分類. 新エングラー体系 クロンキスト体系 APG 植物分類体系. 体系. 新エングラー体系 市販の植物図鑑等で今でもよく使われる。 生物の教科書の分類 1980 年代以前の標準的な分類法 市販の図鑑等に現在でも広く使われている。 APG 植物分類体系 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

自然を学ぶ基礎講座第 2 回

植物の基礎知識-分類・見分け方                  葉・花に着目して

水環境地域ネットワーク岡谷政宏

Page 2: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

原色日本植物図鑑より 難解な用語

かすい

やく

Page 3: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

分類 界・門・綱・目・科・属・種  生物分類

•新エングラー体系

•クロンキスト体系

•APG 植物分類体系

Page 4: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

体系新エングラー体系

市販の植物図鑑等で今でもよく使われる。生物の教科書の分類1980 年代以前の標準的な分類法市販の図鑑等に現在でも広く使われている。

APG 植物分類体系ゲノム ( 1個の生物が有するすべての遺伝情報 ) 解析による分類従来の分類法と異なる点も多い(従来の科が解体または統合された例も多い)

Page 5: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

モネラ界 細菌など 細胞に核を持たない生物。 原生生物界 原生生物のうち 細胞に核を持つ。 菌界 キノコ・カビ・酵母など 植物界 動物界

五界説

Page 6: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

維管束(いかんそく、 vascular bundle ) 維管束を持つ植物は、シダ植物と種子植物であり、こ

れらをまとめて維管束植物という。水を下から吸い上げるもの、光合成産物などを運ぶもの

体の支持 いわゆる繊維等。 多くの植物では、これらの組織が一定の配列で集まっ

てパイプの集合体のような束状の構造となって植物体全体を貫く。

そのような束は複数あり、茎の断面を見ればそれらが一定の配列で植物体の中に配置しているのが見られる。

葉脈も維管束

Page 7: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

維管束

Page 8: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

門 シダ植物門 裸子植物門

(実はたくさんの門があります)

被子植物門

球果植物門(マツ門)ソテツ門イチョウ門マオウ門

Page 9: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

裸子植物  シダ植物に近い。シダ植物と被子植物の間を

つなぐもの 裸子植物の場合は、胚珠はむき出しになって

雌しべの上にならんでいる。実際には、多くの場合、雌しべ同士が密着して、胚珠が外からは見えないようになっている。

Page 10: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

ソテツ (裸子植物) 

有毒だけど処理(水に晒す,発酵、乾燥)すればデンプン湖として食用可能

Page 11: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

被子植物 被子植物では胚珠は雌しべの根本の子房とい

うふくらんだ部分の中にある。子房には中に空間があり、そこに胚珠がはいっている。胚珠が種子として成熟したときは、子房は果実となる。

美しい花を咲かせる植物は、被子植物

Page 12: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

被子植物

果実

葯(花粉)めしべ

おしべ

花冠

(花びら)

萼(がく)

花から果実へ花粉

子房種子

胚珠

柱頭

Page 13: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

綱 単子葉植物綱   胚の子葉が一枚の単子葉植物。 双子葉植物綱   胚の子葉が二枚の双子葉植物。   双子葉植物離弁花は、双子葉植物の中で

花びらの根元が離れているグループで、代表的なものには、サクラ、アブラナ、フヨウ、マメ、ツキミソウ、ナデシコなどがある。

Page 14: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

目 例 キク目 ( モク ) 界 : 植物界 門 : 被子植物門 綱 : 双子葉植物綱 目 : キク目

Page 15: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

科 キク科 25,000 種(キク目 キクの仲間) ラン科 18,000 種(ラン目 蘭の仲間) マメ科 17,000 種(マメ目 エンドウマメの仲間) イネ科 9,000 種(カヤツリグサ目 イネ、竹、芝の仲

間) アカネ科 7,000 種(アカネ目 コーヒーの仲間) トウダイグサ科 5,000 種(トウダイグサ目 トウダイグサの仲間)

カヤツリグサ科 4,000 種(カヤツリグサ目 スゲの仲間)

Page 16: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

属( genus, pl.:genera ) 基本的な体の構造や性質がほとんど共通であ

り、些細な部分でのみ区別できる種のまとまり

類: アリストテレスの論理学に端を発する語。ある特定の事物を類似により集めたものを種( species )としたとき、それをさらに一般化したものを

類( genus )という。

例えば「動物は生物の一である」と言ったときは動物が「種」で生物が「類」であり、「昆虫は節足動物の一である」と言うときには昆虫が「種」

で節足動物が「類」である。

しかし生物学においては、世代を越えて半永続的に同質な個体の集団を「種」とし、それらを集めた最初の類のみを属( genus )と呼んでいる。

Page 17: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

種 生物分類上の基本単位。 命名済みの種だけで 200万種 以上 世代を越えて維持される集団。

種の定義についてはいろんな説(30以上)があり混乱

例 進化論

Page 18: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

植物を見分けるための基礎知識                   (特徴)

葉 花 実 

から姿かたち (樹形・樹皮)

匂い・・・

Page 19: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉の基本構造(普通葉)

葉柄(ようへい)

葉身

葉縁

葉脈

Page 20: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

単葉

不分裂葉 分裂葉

Page 21: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

複葉

羽状複葉 掌状複葉

小葉

Page 22: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

単葉と複葉

落葉後

冬芽冬芽

Page 23: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉の形 鋸歯

ケヤキ

西緑地にて

Page 24: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉の形 全縁

マテバシイ

松保町にて

Page 25: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

縁のかたち鋸歯(きょし)縁

全縁

Page 26: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉のつき方

対生 互生

Page 27: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉のつき方 輪生

サイヨウシャジン

万葉の森にて

Page 28: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

葉のつき方 輪生

サイヨウシャジン

万葉の森にて

4枚

5枚もあります

Page 29: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

ロゼット葉

Page 30: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

一年草と多年草 1年のうちに芽生えて開花結実し、種子を散布すると寿命を終える植物。

温暖な地方では多年生の草本(あるいは木本)である植物が日本では冬季に枯れてしまうので、一年草となってしまう場合もある。これらの多くは栽培植物や帰化植物である(例:ナス、トマト)。

Page 31: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

一年草  ( 本来は多年草 )

12月23日

東川

Page 32: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

一年草と多年草 一稔姓(一回結実性)やや珍しい部類に属す

るが長い年月にわたって花をつけずに成長し、最後に花を咲かせると枯れるという植物がかなりある。有名なのはタケやリュウゼツランである。このような生活史を持つ植物を一稔性 (一回結実性monocarpic)ということがある。

Page 33: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

一年草と多年草 常緑多年草、宿根草、球根植物 ミントやマツバギクのように、年中緑の葉があ

るものを常緑多年草 生育に適さない時期(多くは冬だが夏のことも

ある)に、地上部が枯れる宿根草(しゅっこんそう)

鱗茎(ユリ・タマネギ)・塊茎(ジャガイモ)・球茎(サトイモ・クワイ)などの球根を形成する植物を球根植物。

Page 34: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

3年草 ムラサキケマン

一年目で発芽、二年目で成長、三年目に花を咲かせて枯れる

Page 35: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花冠( corolla ) いわゆる「花びら」(の集まり)

ナデシコ形花冠

•かぶと状花冠 

•バラ形花冠

•蝶形花冠

•スミレ形花冠

•有距花冠 

•唇形花冠

•車形花冠

•鐘形花冠

•筒状花冠

•舌状花冠など

Page 36: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花冠の例 万葉の森にて

ホトケノザ

1月

唇形花

ホタルブクロ 5月

鐘形花

Page 37: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花冠の例 万葉の森にて

ツリフネソウ

9月18日

Page 38: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花のしくみ

花弁

子房萼(がく)

花柄胚珠

花糸葯(やく)

柱頭

Page 39: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花粉

様々な花粉の電子顕微鏡像(ヒマワリ、アサガオ、タチアオイ、ヤマユリ、ツキミソウ、ヒマ)

Page 40: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

まぎらわしい萼 オシロイバナ

白い花弁のような部分が萼、白い部分の付け根の萼ようなものが苞。本物の花弁は存在しない。

Page 41: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花序 枝上における花の配列状態のこと。 チューリップのように茎の先端(茎頂)に単独で花をつけるもの(単頂花序という)もあるが、ヒマワリやアジサイのように花が集団で咲くものもある。このような花の集団を花序という。花の配置、軸の長短、花柄の有無、比率等により、いくつかの基本形態がある。

Page 42: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

仏焔苞 (葉)仏焔苞(ほう)とは、花や花序の下部にあって、つぼみを包んでいた葉のことをいう。苞葉ともいう。

ウラシマソウ

菅野湖

5月20日

仏焔苞

中に肉穂花序

Page 43: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

肉穂花序

仏焔苞の半分を切り取ったところ。

1―仏炎苞の半分、 2―附属体 (付属体 ) 、 3―附属体の柄、 4― 花( この花序の場合は雄花 ) の集まり。附属体の裾は少し広がっている。

1

2 3

4

Page 44: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

肉穂花序

マムシグサ

5月20日

菅野湖

Page 45: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

総状花序

Page 46: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

総状花序 オカトラノオ

6月23日

菅野湖

Page 47: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

花は葉の変化したもの

ハナイカダ

5月

菅野湖にて

Page 48: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

頭状花序 

キク

(園芸種)

総苞片

Page 49: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

おまけ ドングリの見分け方  冬に葉の落ちる落葉性のものがナラ

コナラ、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワなど。

冬にも葉をつけている常緑性のものをカシシラカシ、アラカシ、アカガシ、イチイガシ、ウラジロガシ、ウバメガシなど。

そのほか、シイと名のつくものは実がそのままで食用に。

Page 50: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

ドングリの殻斗

殻斗の形や特徴で区別。 うろこ状またはイガ状のものがナラ 横に筋が入っているのがカシ ウバメガシは常緑ですが、ナラの仲間ということに

Page 51: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

殻斗

アラカシ

9月

西緑地にて

Page 52: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

殻斗

コナラ

9月

西緑地にて

Page 53: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

殻斗

アベマキ

西緑地

にて

Page 54: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

殻斗

ツブラジイ

11月

中央緑地にて

Page 55: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

殻斗

マテバシイ

11月

松保町

2年かかって熟す

Page 56: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

食べられる実

11月

中央緑地

スダジイと

ツブラジイは

生食できる

マテバシイ

炒ると食べられる

Page 57: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

4月5日

ヒトリシズカ

Page 58: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

4月5日

ヒトリシズカ

Page 59: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

4月20日

山野草 とっていいのは 写真だけ

Page 60: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

資料出典 ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/

葉で見分ける樹木

植物園へようこそhttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html

Page 61: 自然を学ぶ基礎講座 第 2 回

おわり お疲れさまでした。

お問い合わせ先 特定非営利活動法人 水環境地域ネットワーク

岡谷政宏

  [email protected]