たまにはライセンスの話をしよう 20110211
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Copyright 2011 Yutaka kachi
オープンソース白熱教室
~たまには“ライセンス”の話をしよう~
2011-02-18Developers Summit 2011
17:40-18:30 【18-A-7】
可知 豊 http://www.catch.jp/
本テキストは、 2.1 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 日本 )の下で提供しています。
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自己紹介
可知 豊 Kachi Yutaka● http://www.catch.jp/
● (元)テクニカルライター
● OpenOffice.org などでボランティア活動を行う
● 法律の専門家ではありません。プログラマーでもありません
● 株式会社クレオ マーケティング統括部 マーケティング部に所属
●本講の内容は、筆者の独自調査によるもので
す。正確であるよう、できる限り努力しています
が、間違いが含まれる可能性があります。
●正確性より分かりやすさを優先した表現を採
用しています。
注意
CM
詳しくは、http://www.zeem.jp
クレオは、システム運用の効率化とサービスレベルの向上を支援する、
クラウド型ITサービス管理ソリューション「ZeeMサービスデスク」を
提供しています。
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質問:OSS理解度チェック
現在、下記のように考えている、あるいは以前考えていたことがある。
1. OSSは、無料で配布しなければならない。
2. OSSは、すべてボランティアが開発している。
3. ソースコードを公開しているソフトウェアは、すべてOSSである。
4. OSSは、その改変版もOSSにしなければならない。
正解は >> すべて×
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本日のテーマ
1.オープンソースライセンスの
基礎知識(復習編)
2.オープンソースライセンスを
どのように選択するか
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オープンソースライセンスの
基礎知識(復習編)
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オープンソースの2つの側面
1.バザールモデル● 分散化されたコードレビュー● 高速な品質向上● コミュニティによる開発体制の維持
2.オープンソースの定義● ソースコード公開● 自由な再利用の保証● ただし、オープンソースライセンス毎に
条件の細部は違う
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オープンソースの簡単な歴史
牧歌的時代
フリーソフトウェア
オープンソース
1998年1985年ごろ
●Netscape、ブラウザのソースコードを公開
●オープンソースの定義を公開
● コンピュータプログラムを著作権で保護(日本では1986年)
● リチャード・ストールマン、GNU宣言を発表
UNIX の登場
1967年
1969年
ARPANETスタート
●インターネットブーム
●Linuxの台頭ライセンスにより、ソフトウェアの自由を宣言!
複数のOSSライセンスを包含ビジネス利用をアピール
2002年 クリエイティブ・コモンズ公開
ソースコード以外への応用 2005年 Web2.0
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オープンソースは、
「ソースコードを誰でも自由に利用できる」とする
ソフトウェアライセンスによって、その利用を許可。
その土台には、
「著作権」と「ソフトウェアライセンス」が存在。
著作権
ソフトウェアライセンス
オープンソースライセンス
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著作権の基本著作権は、作品の利用(主に複製=COPY)をコントロールする権利(だから、Copy-right)
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著作権を理解するポイント
● 著作権は、作品の利用(主に複製)をコントロールする権利
● 利用と使用を区別する
● 著作権は、「利用」を許可する権利
● 著作物は、誰でも自由に「使用」できる
● 作品の著作権は、媒体から独立している
● 著作権の条件は、媒体の種類よって違う
● 著作権は、創作時に自動的に発生する
● 著作権の保護期間は、限られている
● 著作権法違反は、親告罪
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ソフトウェアライセンスとは何か
ソフトウェアライセンスとは、
ソフトウェアの利用(複製・配布・改変)に対する、
著作権者による許可。
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オープンソースとは何かオープンソースとは、「誰でも自由に利用できる」という条件で
ソースコードを公開する行為。
この条件のために、ソフトウェアライセンスを利用する。
ソースコードを公開するだけでは、オープンソースとは言えない。
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「オープンソースの定義」の概略● オープンソースの権利
● 利用者が、ソースコードのコピーを作り、それを配布できる
● 利用者が、ソースコードを入手できる
● 利用者が、ソースコードを改変できる
● オープンソースライセンスが備える条件● 作者のソースコードの完全性を維持すること
● 個人もしくは団体に対する差別をしないこと
● 使用分野に対する差別をしないこと
● 再配布時には追加ライセンスを必要としないこと
● 特定の製品に固有なライセンスを使用しないこと
● 他のソフトウェアに対する干渉をしないこと
● 特定の技術に依存しないこと
● 参考資料● オープンソースの定義 日本語訳 、 OSIの歴史 日本語訳
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主なオープンソースライセンス
● 修正BSDライセンス、MITライセンス● FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、PostgreSQL
● Apacheライセンス2.0● Apache HTTP Server
● MPL (CPL、EPL)● Firefox(GPL、LGPLとのトリプルライセンス)● Eclipse
● GPL/LGPL/AGPL (2系、3系)● Linuxカーネル (GPL2)● OpenOffice.org (LGPL3)● Affero、GroupOffice3
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各オープンソースライセンスを理解するポイント
● 無保証● 配布時には、著作権表示と免責条項を含める(ただ
し、どこに含めるかは、ライセンスの種類によって異なる)
● コピーレフト条項を持つことがある(ないこともある)● デュアルライセンスで運用されることがある● ライセンス以外の条件で制約されることがある
● 特許条項、商標
● ソースコードとバイナリーコードの配布条件は異なる場合がある
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オープンソースライセンスを
どのように選択するか
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質問:オープンソースソフトウェアを使っている?
●仕事で使っている● プライベートで使っている●使っていない
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質問:どんな種類のOSSを使っている?
● OS● Webサーバー● データベース● 開発ツール/テキストエディタ● プログラミング言語● ブラウザ/統合オフィスツール● そのほか
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質問:コミュニティへ貢献したことがある
●バグレポート●パッチ提供●翻訳● ドキュメント作成● イベント支援● そのほか
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質問:ソフトウェアを作って公開してる人(OSS and others)
● 公開している/公開したことがある● OSSで公開している● OSS以外で公開している● どんなソフトですか。
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質問:どんなライセンスで公開している?
● BSD/MITライセンス● GPL● そのほか● なぜ、そのライセンスを選んだのか
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例:BSDライセンスの場合
● 仕事で必要となるプログラム● でも、仕事として作るのは調整が大変● プライベートで開発し、BSDライセンスで公開● それを仕事で取り込む● 基本、自分の役に立つことが重要
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例:GPLの場合
● 自分の得意分野でプログラムを開発● 仕事上の立場/自分のキャリアでの有効性を最大化したい。
● GPLにしておけば、特定の企業に取り込まれにくい。自分に成果が返ってくるのではないか。
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どんなときに、どんなライセンスを選ぶべきか
自分自身と自分の創作物のチカラを
最大限に引き出すには?
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欧米ビジネスの攻めのテクニックを身につける核心は「ふっかけ」
英米人の交渉では最初の提示価格が「ふっかけ」で出てくる。そ
れを正当化するまことしやかな理屈と押しの強さでせまってくるの
です。こちらも同じ手法で臨まなくてはならない。
日経ビジネスオンライン英語は道具:銅メダル英語を目指せ林 則行http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101008/216574/
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ありがとうございました。