【台湾】 · 2016. 7. 1. · 2.3 動画サービス 【台湾】...

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【台湾】 台湾 1

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  • 【台湾】

    台湾

    1

  • 【台湾】

    1. 台湾の概要と小売市場概況

    2

    ※本資料における台湾ドルは、以下の各年の平均レートで円換算をしている。2013年:1台湾ドル=3.29円、2014年:1台湾ドル=3.49円、2015年:1台湾ドル=3.81円

    1.1 基礎情報1.2 消費トレンド1.3 訪日観光客の状況1.4 小売市場概況

  • 【台湾】1.1 基礎情報

    高齢化が進展、2022年には人口減少へ

    3

    人口は約2340万人で日本の約18%

    2014年の出生率はアジア最低の1.0で、高齢化が進んでいる

    2022年には人口減少に転じると予測されており、2061年には4割が高齢者になる見込み

    2015年のGDP(PPP)は1兆990億ドル(約133兆円)で日本の5分の1程度

    人口※1 23,492,074人(対前年比102.49%)

    GDP(PPP)※2 1兆990億USドル(同102%)

    一人あたりGDP(PPP)※2

    22,288 USドル(同99%)

    面積 36,000k㎡

    通貨 ニュー台湾ドル (TWD)

    公用語 中国語(公用語)、閩南語(台湾語)、客家語

    主要都市 台北

    人種 台湾原住民、ホーロー人、客家人、外省人

    宗教※3 仏教,道教,キリスト教

    基本指標

    出典 ※1 :内政部 ※2:IMF ※3外務省ウェブサイト出典 国家発展委員会「人口中位推計(2014~2061年)」

    13.9%8.6%

    74.1%

    50.4%

    12.0%

    41.0%

    0%

    25%

    50%

    75%

    100%

    2014年 2061年

    0-14歳 15-64歳 65歳以上

    図: 人口推計

  • 【台湾】1.2 消費トレンド

    所得格差は拡大。20代後半から30代で高いEC利用率

    4

    所得格差が消費動向に影響

    若年層はハイテク機器や旅行などの特定分野以外へは支出を控える傾向

    20代後半から30代までのEC利用率は高い

    ①所得格差による影響・近年所得格差が大きくなってきており、消費者動向に影響を与えている。ジニ係数が年々上昇しており3.4を超えた。

    ・年配者層では支出の幅は広がっているものの、20代は可処分所得の観点から非常に控えめで、ハイテク機器や旅行といった特定の分野以外はあまり出費していない。

    ②モバイルテクノロジーの普及とEC・2011年に始まった「iTaiwan(愛台湾)」プロジェクトでフリーWi-Fiを主要地域で提供するなど、台湾は日本に迫るほどのブロードバンドや高速ワイヤレス通信が普及しており、スマートフォンの利用率も高い。

    ・若者に限らず年配者でもスマートフォンを利用している。

    ・年収や年代によらず、幅広い人がECを利用している。

    ・年配者層でも電子マネー決済が広まってきている。お金に余裕のある年配者層がモバイルテクノロジーを使いこなすことで、今後の消費者トレンドに大きなインパクトを与える可能性がある。

    消費トレンド 年代別消費者ライフスタイル

    出典 Euromonitor International「CONSUMER LIFESTYLES IN TAIWAN, February 2014」要約

    Teens(13-17歳)

    Middle Youth(30-44歳)

    Mid-Lifers(45-59歳)

    Young Adults(18-29歳)

    Late-Lifers(60歳以上)

    Tweens(9-12歳)

    Babies and Infants(0-2

    歳)

    Kids(3-8歳)

    競争に負けないために、6歳未満の子供でも私立幼稚園に入れられるか、家庭での勉強を強いられている。若い親は幼児食品に常に気を付けている。

    裕福な親は子供に高いファッション、アクセサリー、スマートフォンやコスメを買い与えている。

    ソーシャルメディアが生活の中心になり、文化や消費の流行を作っている。

    ファッションに対する欲求がますます増加。

    住宅の購入が難しくなっているため、趣味やスキルの取得など他でお金を消費するようになっている。

    自然や地域製品には興味を持っている。

    健康意識が増加している。

    多くの人が生涯学習に参加している。老人ホームや老人施設で介護を受けること傾向。

  • 【台湾】1.3 訪日観光客の状況

    訪日外客数が多く、「コト」消費が主な目的だが、買い物に使う額も大きい

    5

    団体ツアー客が約4割を占めリピーターも多く、家族・親族と日本を訪れるパターンが主流

    食や景観、温泉、神社等を巡る「コト」消費が主流

    胃腸薬や洗顔料、風邪薬、湿布材などのドラッグストア商品を多く購入している

    訪日外客数 3,677,065人(前年比+29.9%、シェア18.6%)

    旅行消費額 5,207億円(シェア15.0%、18各国・地域中第2位)

    平均泊数 6.0泊 一人あたり旅行支出 141,620円/人(全体)139,292円/人(観光・レジャー目的)

    出典 観光庁「訪日外国人消費動向 平成 27 年(確報)」

  • 【台湾】1.4 小売市場概況

    小売販売額はゆるやかに拡大

    6

    2015年の小売販売額は4兆203億台湾ドル(約15兆3,170億円)で、2014年から0.32%の増加

    EC専業を含むその他(無店舗)、総合商品と薬品・化粧品がそれぞれ5.32%、4.02%と2.95%拡大

    38,57440,074 40,203

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    25,000

    30,000

    35,000

    40,000

    45,000

    2013年 2014年 2015年

    ( 億台湾ド ル)

    10,524

    4,576

    2,654

    3,014

    1,758

    1,078

    523

    3,092

    3,590

    5,331

    526

    1,908

    11,065

    4,614

    2,758

    3,181

    1,829

    1,126

    536

    3,031

    3,599

    5,757

    521

    2,058

    11,510

    4,737

    2,798

    3,170

    1,883

    1,149

    527

    2,306

    3,605

    5,825

    527

    2,167

    0 5,000 10,000 15,000

    総合商品

    食品、 飲料及び煙草製品

    衣料品及び衣類

    家電及び家具・ インテリア

    薬品及び化粧品

    文房具及び教育用品

    建材

    燃料

    デジタル及び周辺機器

    自動車、 部品及び用品

    その他専門店

    その他( 無店舗)

    2013年

    2014年

    2015年

    図: 小売販売額の推移 図: 品目別小売販売額の推移(億台湾ドル)

    出典 台湾経済部統計処「統計指標簡易査詢」

  • 【台湾】

    2. インターネット及びEC利用動向

    7

    2.1 インターネット利用率とデバイス2.2 検索とSNS2.3 動画サービス2.4 人気アプリ2.5 EC市場規模の推移2.6 ECで利用する端末・購入品目2.7 オンラインショップ利用率2.8 EC決済手段・配送手段2.9 越境ECの利用状況

  • 【台湾】2.1 インターネット利用率とデバイス

    スマートフォンと並んでタブレットも高い利用率

    8

    2015年のインターネットの利用率は83.7%、インターネット人口は1,757万人に拡大

    スマートフォン利用率は57.4%、タブレット利用率が40.4%

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    100%

    2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

    図: インターネット普及率の推移 図: 各デバイスの利用率

    出典 TWNIC「例年個人及び家庭ネット利用行為傾向分析」(2015/08)

    2015年のインターネット利用率は83.7%(12歳以上人口)インターネット人口1,757万

    出典 TWNIC「例年個人及び家庭ネット利用行為傾向分析」(2015/08)

    72.8%

    57.4%

    44.2%

    40.4%

    0% 25% 50% 75% 100%

    PC

    スマート フォン

    ノ ート PC

    タブレッ ト

  • 【台湾】2.2 検索とSNS

    Facebookが圧倒的な強さ

    9

    Google検索は8割を占めるが、ポータルのYahoo!利用者も2割弱と高い比率である

    SNSは、Facebookが圧倒的な利用率を誇る

    図: 検索エンジンシェア 図:SNS利用者が利用するSNS

    95.8%

    24.7%

    20.7%

    12.7%

    8.0%

    0% 20% 40% 60% 80% 100%

    Facebook

    Google+

    PIXNET

    Xuite

    Plurk

    80.54%

    18.16%

    0.95%

    0.15%

    0.11%

    0.08%

    0% 25% 50% 75% 100%

    Google

    Yahoo!

    bing

    Baidu

    Ask Jeeves

    その他

    ※Bingの検索エンジンシステムを利用

    出典 MIC産業情報研究所「網路社群使用現況分析」(2014/5)出典 StatCounter(2016/05)

  • 【台湾】2.3 動画サービス

    動画サービスはYouTubeが圧倒的

    10

    96.5%のネット利用者がYouTubeを利用

    その他の動画サービスは2割程度の利用率にとどまっている

    図:利用する動画サービス

    出典 MIC産業情報研究所「網路社群使用現況分析」(2014/5)

    96.5%

    23.6%

    20.3%

    19.5%

    17.7%

    0% 50% 100%

    YOUTUBE

    TUDOU

    PPS影音

    YAHOO!奇摩影音/電影

    XUITE

  • 【台湾】2.4 人気アプリ

    11

    • MICの調査によると、80.9%のユーザーが毎日コミュニケーションアプリを利用している。

    • 「LINE」や「Facebook」、「YouTube」、「微信」(WeChat)、「Instagram」がTOP5。

    • 利用者の40.1%が毎日30分以上、39.4%が毎日10~30分利用しており、他のジャンルより長時間利用している。

    コミュニケーション

    写真/ビデオ

    • App StoreのiPhone無料アプリランキング(2016年4月22日)によると、オークション・アプリと大手EC会社のアプリが人気。

    • オークション・アプリの順位(上位3位)は、「蝦皮拍賣」(SHOPEE SINGAPORE PRIVATE LIMITED)、「 Yahoo拍賣」(Yahoo!奇摩)、「露天拍賣」( PChome eBay Co., Ltd. )。

    • EC会社のアプリの順位(上位3位)は、「淘寶全球」(Alibaba.com Hong Kong Limited)、「Yahoo購物中心」(Yahoo!奇摩)、「momo購物網」(富邦媒體科技股份有限公司)。

    ショッピング

    価格比較

    • オンラインショッピングをする前に、各ECサイト(オークションサイトや共同購入サイトも含め)で商品の価格を比較するのが習慣になってきている。

    • App StoreのiPhone無料アプリランキング(2016年4月28日)で購物比價(価格比較)を検索すると、「飛比價格」(FirstwebLimited)、「雲端找便宜」(cheng lun)、「比價撿便宜2.0」(HsiaoChieh)と「台灣価格.COM」(EZPRICE Co., Ltd. )があげられる。

    • グローバルな「YouTube」と「Instagram」がランキングTOP2(App StoreのiPhone無料アプリランキング、2016年4月28日)。

    • また、画像処理アプリが女子に人気。自撮り写真をきれいに撮れたり、その写真を基にスタンプを作ったりすることができる。

    • 韓国系の「SNOW」(CampMobile Inc.)と「LINE Camera」(LINE Corporation)、中国系の「MeituPic」(Xiamen Meitu Technology Co., Ltd.)がTOP3。

  • 【台湾】2.5 EC市場規模の推移

    EC市場は10%強の勢いで増加傾向

    12

    2014年EC市場規模75億ドル(前年比110%、約7,945億円)で、2025年までに約240億ドルに拡大する見込み

    ネット利用者に占めるモバイル端末でのEC利用経験者の割合は約6割

    図: BtoC EC市場規模の推移 図:インターネット利用者におけるEC利用経験者の割合

    図:EC利用者の年代構成

    出典 eMarketer

    2014年EC市場規模75億ドル(前年比110%)、2025年には240億ドルに拡大する見込みEC化率 8.18%(+0.6ポイント)(EUROMONITOR)

    EC利用者数 1,493万人年間平均購入金額762ドル(約9.2万円)(MIC)

    0.5%

    7.5%

    20.7%21.7%21.7%

    13.1%

    7.4%

    3.4%1.7% 1.0% 0.7% 0.7%

    0%

    5%

    10%

    15%

    20%

    25%

    出典 台湾情報通信産業協会 (2013)

    経験あり

    経験なし

  • 【台湾】2.6 ECで利用する端末・購入品目

    ECユーザーの半数がPC/モバイル端末両方を利用

    13

    PCが85.2%と高いものの、モバイル端末でECを利用する人も63.3%と高く、48.5%が両方の端末を用いてECを利用している

    購入経験では、ファッション関連が59.7%と高く、日用雑貨が45.7%、書籍・文具が25.9%と続く

    85.2%

    63.3%

    48.5%

    0%

    25%

    50%

    75%

    100%

    PC モバイル端末 PCとモバイル

    端末両方

    図: オンラインショッピングで利用する端末 図:オンラインショッピングで購入経験のある品目

    出典 TWNIC 2015/1出典 MIC「2016年 行動(モバイル)購物消費者調査分析」

    59.7%

    45.7%

    25.9%

    23.2%

    0% 20% 40% 60%

    ファ ッ ショ ン関連

    日用雑貨

    書籍・ 文具

    3C

  • 【台湾】2.7 オンラインショップ利用率

    ECユーザーの半数超がYahoo!奇摩を利用

    14

    Yahoo奇摩の利用者が54.9%と市場を牽引

    その他、大手モールのPChome、momo購物網(momoshop)や東森購物網(ET Mall)などのTV通販事業者の利用率も高い

    54.9%

    23.7%

    17.2%

    17.1%

    12.4%

    6.5%

    3.6%

    2.3%

    2.1%

    1.9%

    0% 20% 40% 60%

    Yahoo奇摩

    PChome

    momo購物網( momoshop)

    露天( ruten.com.tw)

    博客來( books.com.tw)

    東森購物網( ET Mall)

    陶賓網( Taobao.com)

    GOHAPPY 快樂購物網

    樂天市場

    lativ

    図:過去1年間利用したECサイト

    出典 国家発展委員会「2014年国民ネット使用調査」

    1.7%

    1.6%

    1.2%

    1.1%

    1.1%

    0.9%

    0.9%

    0.7%

    4.8%

    0% 20% 40% 60%

    森森購物網( u-mall)

    7 net雲端超商( 7netショ ッピン

    グ)

    金石堂( kingstone)

    Facebook購物

    Payeasy

    大買家量販網露店( Save & Safe)

    GOMAJI

    udn買東西(udn shopping)

    その他

  • 【台湾】2.8 EC決済手段・配送手段

    EC決済はクレジットカードが主流

    15

    ECでの決済は、クレジットカードが70.5%と突出して高く、コンビニ代金引換が44.4%、ATM支払が39.0%で続く。コンビニ代金引換が高いのが特徴的

    配送手段は、郵便・宅配が64.9%と高いものの、コンビニ受取も29.5%を占めている

    図:EC利用時によく選ばれる決済手段

    出典 台湾経済部(2014/11)

    64.9%

    29.5%

    3.1%

    2.1%

    0.4%

    0% 20% 40% 60% 80%

    郵便・ 宅配

    コンビニ受取

    店舗からの発送

    サプライヤー発送

    ピッ クアッ プ

    図: よく選ばれる配送手段

    70.5%

    44.4%

    39.0%

    28.9%

    12.6%

    5.6%

    3.1%

    2.7%

    2.7%

    2.3%

    0% 20% 40% 60% 80%

    クレジッ ト カード

    コンビニ代金引換

    ATM支払

    インターネッ ト バンキング

    コンビニ支払

    ( 実店舗などで) 直接支払い

    サプライヤー支払い

    銀行振込

    第三者決済

    ポイント やクーポン

  • 【台湾】2.9 越境ECの利用状況 1/2

    越境ECの利用率は41.7%、日本からの購入も中国と並んで高い比率

    16

    EC利用者のうち、41.7%が越境ECを利用

    商品の購入先は、同国の中国大陸(50%)を除けば、日本(48.9%)が1位

    図: EC利用経験者における越境EC経験者の割合

    出典 MIC産業情報研究所「2013年台灣網友購物行為調查分析」(2014/1)

    41.7%

    図: 越境ECにおける商品の購入先

    50.0%

    48.9%

    27.4%

    18.9%

    0% 20% 40% 60%

    中国大陸

    日本

    北米

    韓国

    出典 MIC産業情報研究所「2013年台灣網友購物行為調查分析」(2014/1)

    経験あり

    経験なし

  • 【台湾】2.9 越境ECの利用状況 2/2

    越境ECでは、台湾内で購入できないものや安いものを求めている

    17

    越境ECでは、ファッション関連(41.9%)がよく買われており、かばんや文具等が続く

    購入理由では、台湾内で買えないものや安さが主な理由である

    図: 越境ECで購入する商品

    出典 MIC産業情報研究所「2013年台灣網友購物行為調查分析」(2014/1)

    図: 越境ECで国外商品を購入する理由

    出典 MIC産業情報研究所「2013年台灣網友購物行為調查分析」(2014/1)

    41.9%

    22.5%

    16.8%

    15.3%

    12.8%

    12.3%

    12.3%

    11.4%

    10.2%

    8.6%

    8.6%

    8.0%

    6.7%

    6.0%

    5.6%

    4.6%

    3.8%

    3.7%

    2.6%

    1.8%

    0% 20% 40% 60%

    服装及びアクセサリー/時計

    ブランド のカバン及び靴

    文房具、 オフィ ス用品/図書雑誌

    家具、 雑貨

    PC及び周辺機器

    生活用品

    映像、 音声商品

    美容

    食品、 特産品

    女性及び子供

    ゲーム、 おもちゃ、 フィ ギュア

    携帯/通信/携帯機器

    健康保健

    家電

    レジャー/旅行

    PCソフト /デジタルコンテンツ等

    アウト ド ア/自動車/バイク /自転車

    カメ ラ /ビデオ/テレビ

    コレクショ ン /芸術品

    その他

    61.6%

    55.0%

    30.0%

    16.2%

    9.0%

    5.2%

    1.2%

    0% 20% 40% 60% 80%

    台湾ではないものが買える

    価格( 運賃込み) は台湾より安い

    最新、 最先端の物が買える

    ネッ ト で買う ほう が便利

    輸入品の品質を信頼している

    親戚/友人のお薦め

    その他

  • 【台湾】

    3. 規制

    18

    3.1 販売商品の規制3.2 個人輸入の免税基準と消費者保護法

  • 【台湾】3.1 販売商品の規制

    19

    関連する法規制

    主な輸入規制品

    ・取り締まり時の見積時価が10万台湾ドル、または1,000キログラムを超えるHSコード第1類から第8類のもの(生きた動物、肉・食用雑類、魚・水産物等、乳製品、卵、蜂蜜、動物産品、生木及びその他植物、野菜類、フルーツ)、ならびに米、ピーナツ、茶及びその種については、密輸入とみなされ処罰の対象となる場合がある。

    ・5県 (福島、茨城、栃木、 群馬、千葉)の全ての食品(酒類除く)は輸入停止措置が講じられている。

    <主管省庁、機関>経済部国際貿易局台湾衛生福利部

    規制に関する傾向と動向

    ・1994年7月1日よりネガティブリスト(輸入制限品目表)をもって輸入管理制度を実施し、その後は輸入制限対象品目の縮小、輸入許可証の免除や関連手続きの簡素化など規制緩和が行われている。

    ・2015年12月現在、輸入制限品目、条件付許可輸入品目及び輸入自由品目は、全品目のうちそれぞれ0.96%(111品目)、0.14%(16品目)、98.9%(11,452品目)を占める。

    ・各国の原発事故後の日本産食品への規制が撤廃や緩和に向かっている中、台湾は依然として規制を緩めていない。日本から輸出される全ての食品等について、日本の政府機関が発行する 証明書を求めるとともに、一部の地域の品目には放射線検査報告が必要となっている。

    ・現在の輸入管理制度上、一部中国及び北朝鮮からの品目は輸入が禁止されている。

    貿易法、貿易法施行細則、輸出入業者登記弁法、輸出入優良業者表彰弁法、軍事機関物品輸出入管理弁法、原産地証明書及び加工証明書管理弁法、物品輸入管理弁法、戦略性ハイテク物品輸出入管理弁法、物品輸出入電子査証管理弁法、台湾地区及び大陸地区貿易許可弁法 など

    現地において確認が必要とされる主な項目及び規制品

    【化粧品】・現地輸入業者があらかじめ輸入許可を取得する必要がある。含有成分等の区別により検査申請が3種類に分かれてい

    る。<主管省庁、機関>行政院衛生福利部 http://www.mohw.gov.tw/EN/Ministry/Index.aspx

    【医薬品】・.医薬品を輸入し台湾内で販売するには、輸入者は薬商の登記及び輸入医薬品の登録と輸入の許可が必要。<主管省庁、機関>行政院衛生福利部 http://www.mohw.gov.tw/EN/Ministry/Index.aspx

    【食品】・健康食品は、「健康食品管理法」に規定されており、輸入者は必要書類を揃えて輸入検査を申請し、合格すれば輸入

    することができる。<主管省庁、機関>行政院衛生福利部 http://www.mohw.gov.tw/EN/Ministry/Index.aspx

    ・酒類は、輸入者が財政部に輸入許可を申請して、輸入許可を取得する必要がある。<主管省庁、機関>財政部関税総局 http://eweb.customs.gov.tw/mp.asp?mp=21

    個別の物品が輸入制限品目に該当するか否かは下記国際貿易局のウェブサイトより検索することができる。https://fbfh.trade.gov.tw/rich/text/indexfh.asp(中国語)

    参考資料 JETOROウェブサイトhttps://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/、物流事業者ウェブサイト等から作成

  • 【台湾】3.2 個人輸入の免税基準と消費者保護法

    20

    消費者保護法の有無と内容留意点

    ・消費者保護法第19条にクーリングオフ制度に関する規定が存在する。

    ・消費者が受領した商品を買い取り意思がない場合には、商品受領後 7 日以内に、商品を返品し又は企業経営者に書面で通知して売買契約を解除することができる。その場合、理由の説明又は費用若しくは代金を負担する必要はない。

    ・「返品不可」と記載していてもその条項は無効とされる。

    個人輸入の場合の免税基準

    ・台湾財政部は2014年2月に越境EC利用率利用者への規制を発表した。

    ・月に2回、あるいは半年に6回以上海外から商品を購入する消費者に納税義務を課し、また、100USドル以下の免税処置を廃止した。

    ・その背景には、台湾においても越境ECの利用者が増えており、納税逃れのために免税限度額以内に商品総額を抑え、複数回に渡り配送を依頼する消費者が増えたことが要因とされている。

  • 【台湾】

    4. 販売手法と実態

    21

    4.1 主な販売手法4.2.1 モール・ECサイト詳細 – Pchome4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Yahoo!奇摩4.2.3 モール・ECサイト詳細 – 博客來4.2.4 モール・ECサイト詳細 – LuxJoy4.2.5 モール・ECサイト詳細 – WORDiBUY

  • 【台湾】4.1 主な販売手法 1/3

    22

    Yahoo!奇摩、 PChome、樂天市場等が代表的なモールで、そのうち、Yahoo!奇摩とPChomeは自社での販売も行っているため卸売販売が可能

    小売事業者のECサイトではmomo購物網(momoshop)、博客來(books.com.tw)が利用者の多いサイトで、誠品網路書店(eslite.com)、太平洋SOGO(sogo.com.tw)、新光三越(skm.com.tw)等は実店舗も運営している

    B. 自社ECサイトで販売

    A. モールへの自社ストア出店

    中小企業が直接、または出店代行会社を通してモールで独自にアカウントを開設し、直接消費者に対して商品を販売する

    中小企業が、国内または現地の独立した自社ECサイトから現地の消費者に直接商品を販売する

    概要と特長 取引先例主な販売手法

    ・Yahoo!奇摩・PChome・樂天市場

    中小企業(販売主)

    現地消費者

    出店・販売

    代金販売手数料等を差し引いた売上

    代行会社手数料

    発送

    モールプラットフォーム(売り場)

    モール配送代行サービス

    中小企業(販売主)

    現地消費者

    販売

    代金

    発送

    国内 現地

  • 【台湾】4.1 主な販売手法 2/3

    23

    国内 現地

    C. モールへの卸売販売

    D. モール出品代行会社への委託販売

    中小企業が、モールに出店している代行会社に商品を委託し、代行会社が販売事業社として消費者に対して商品を販売する

    中小企業が(出品代行会社を通して)オンラインモールに商品を卸し、モールが販売事業社として消費者に商品を販売する

    概要と特長主な販売手法 取引先例

    ・Yahoo!奇摩・PChome

    ・Yahoo!奇摩・PChome・樂天市場

    中小企業現地

    消費者

    商品卸

    代金仕入れ代金

    代行会社

    発送

    モールプラットフォーム(販売主)

    販売

    手数料

    中小企業現地

    消費者

    商品卸・委託

    代金仕入れ代金・

    売上代行会社

    (販売主)

    発送

    モールプラットフォーム(売り場)

    販売出店

    販売手数料等を差し引いた

    売上

    モール配送代行サービス

  • 【台湾】4.1 主な販売手法 2/3

    24

    国内 現地

    E. 卸先のECサイトで販売

    F. 卸先の実店舗で販売

    中小企業が(代理店、レップを通して)現地の小売事業社に商品を卸し、小売事業社が同事業社のECサイトで商品を販売する

    中小企業が(代理店、レップを通して)現地の小売事業社に商品を卸し、小売事業社が同事業社の実店舗で商品を販売する

    概要と特長主な販売手法 取引先例

    ・momo購物網(momoshop)

    ・博客來(books.com.tw)

    ・WORLDiBUY・LuxJoy・誠品網路書店(eslite.com)

    ・太平洋SOGO(sogo.com.tw)

    ・新光三越(skm.com.tw)

    ・誠品書店、誠品生活・SOGO・新光三越

    中小企業現地

    消費者

    商品卸

    代金仕入れ代金

    代行会社

    発送

    小売ECサイト

    (販売主)

    販売

    手数料

    中小企業現地

    消費者

    商品卸

    代金仕入れ代金

    代理店・レップ

    発送

    小売ECサイト

    (販売主)

    販売

    手数料

  • 【台湾】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – PChome 1/3 -

    25

    サイト名 PChome購物中心、PChome商店街

    URL http://mall.pchome.com.tw/

    主要な商品カテゴリ 3C、モバイル、周辺機器、デジカメ、生活、日用品、食品、レジャー、ファッション、ビューティー、書店等

    出店数 非公開

    商品点数 170万点

    会員数 非公開

    アクセス数 月間訪問者数 非公開月間ユニークユーザー 非公開

    流通総額 非公開:グループ売上は下記参照

    特徴

    ・台湾では老舗のECサイトで、最大のモール。BtoCでは旗艦館の「PChome購物中心」、24時間以内配送の「PChome24h購物」、 「PChome線上購物!」のECサイトを展開し、モール型の 「PChome商店街」も展開。

    ・他社に先駆けていち早く自社倉庫を構え、それにより24時間以内配送を可能にした。24時間以内に配送できなかった場合は、100台湾ドル(約380円)のポイントが補償される。また、台北市内では6時間以内配送の試験運用も実施中。

    ・台湾最大の170万点以上のアイテムを取り扱う(Yahoo!奇摩の約5倍)。・日本企業は、代理店や商社を通じて販売することが可能。

    概要

    会社名 PChome Online網路家庭國際資訊股份有限公司

    代表者名 董事長 詹宏志

    設立 1998年7月

    社員数 1,150人

    売上額 228.87億台湾ドル(2015年)※約870億円

    会社概要

  • 【台湾】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – PChome 2/3 -

    26

    取引のある日系企業

    ・300社以上の日本企業と契約をしており、今後はさらに増やす意向。・今後も日本商品の取り扱いをさらに拡大したいと考えている。副社長自ら、日本で開催される物産展などに足を運んで、新規ブランドや企業を開拓している。

    日本商品に対する評価

    とニーズ

    ・台湾人は、日本商品に対して、大変良いイメージを持っている。特にMade in Japan商材への関心が高く、高い売上が見込める。・日本の製品には、ユニークさというよりはクオリティが求められる傾向が強い。

    ・日本商品で売れているのは食品。カップラーメン、菓子、お米、ソースなど、日本の食品の昨年の総売上は1億台湾ドル(約3.8億円)。今年は2億台湾ドルまで拡大したいと考えている。・薬も人気が高いが、政府の規制があるため、オンラインで販売することが可能な日本の薬はごく一部にとどまる。・日本の家電製品も根強い人気がある。・化粧品は韓国製品のほうが人気が高い。家電製品は、韓国・中国の製品に比べて、まだまだ日本製の人気も売上も高い状況。スマートフォンは、中国製品は苦戦中で、アップル、サムスン、エーススの人気が高い。

    日本商品の売れ行き

    ・男女比率は半々。メインターゲットはサラリーマン(男女とも、働いている人たち)。購入者層

    今後取り扱いたい日本商材

    ・寝具、食器、シルバーウェア、包丁などのライフスタイル関連の商品を増やす意向。その他、キャラクターの商品も増やす意向を持っている。・価格よりもクオリティが日本製品には求められるため、質の良い製品を取り扱いたいと考えている。

    顧客対応

    ・顧客対応に関しては、PChomeが顧客と出品者の間に入って一次対応をする。・クレームはケースバイケースである。台湾内でも最も高額な保険(数億台湾ドル)に加入しており、ほとんどの場合は保険で対応することが可能。

    決済 ー

    物流

    ・PChomeは24時間以内の受け渡しを提供していたが、台北市内の特定地域では6時間以内での受け渡しを試験的に実施中で、配送時間の短縮に務めている。・松山空港近くに倉庫を構える。代行業者などの紹介もしている。

    出店方法

    ・日本企業が出品したい場合は、PChomeに直接問い合わせをする。その後、PChomeで取り扱いが決まった場合は、代理店や商社を紹介されるので、それらの企業が間に入ってオペレーションを整える。・現地法人は特に必要なし。カテゴリや商品ごとに条件は異なる。

    コスト

    プロモーション

    ・年間1万以上のプロモーションを実施(オフライン&オンライン含め)。コストは商材や規模によって異なるが、様々な取り組みが可能である。

    その他

    ・PChomeは、経営方針として商品フォーカスを掲げているため、アマゾンと同様の形態で商品を販売。ブランド単位で見せるのではなく、PChomeの認知度やブランド力を使って、商品自体を販売する。

  • 【台湾】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – PChome 3/3 -

    27

    出店・出品・取引方法

    ・「https://ecvip.pchome.com.tw/web/service/vendor/cooperation」から問い合わせを行う。

    ・入力する情報は、下記のとおり。会社名、部署名、担当者名、電話番号、Email、販売したい商品ジャンル、商品数

    https://ecvip.pchome.com.tw/web/service/vendor/cooperation

  • 【台湾】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Yahoo!奇摩 1/4 -

    28

    サイト名 Yahoo!奇摩

    URL https://tw.mall.yahoo.com/

    主要な商品カテゴリ アパレル、美容、靴、バッグ、PC、PC周辺機器、家電・AV、カメラ、食品、家具、スポーツ用品など

    商品点数 約34万点

    出店数 非公開

    会員数 非公開

    アクセス数 月間ユニークユーザー 2500万UU(BtoC、BtoBtoC、CtoCの合算)

    流通総額 非公開

    特徴

    ・台湾のヤフー(Yahoo!奇摩)が運営するショッピングモール。販売したい企業から見て、BtoC(モール出店)、BtoBtoC(卸売/委託販売)、CtoCの3つの業態で事業を展開している。

    ・規模は、CtoC(月間1000万UU)、BtoC(月間800万UU)、BtoBtoC(月間700万UU)の順になっている。・ Yahoo!奇摩が最もリソースを投入しているのがBtoBtoC(卸売/委託販売)型の事業。最も古くから始めているビジネス形態で、CtoC、BtoBtoCの順。出店

    型が最も新しい事業形態となっている。 BtoBtoCは家電製品が比較的多く、男女比は3:7。BtoCは化粧品やファッション関係が多いため、男女比は2:8。・台北市内は注文から8時間以内に配達、その他は24時間以内配送を実施しているのが特徴。・日本企業が取引するためには、現地法人あるいは代行会社経由となる。

    概要

    会社名 香港商雅虎資訊股份有限公司台灣分公司

    代表者名 董事長 王興

    設立 2001年2月

    社員数 1200人

    売上額 非公開

    会社概要

  • 【台湾】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Yahoo!奇摩 2/4 -

    29

    取引のある日系企業

    ・ MUJI、earth music&ecology、Panasonic など。直接取引するためには、現地法人が必要となる。

    日本商品に対する評価

    とニーズ

    ・Yahoo!奇摩を利用するユーザーは総じて日本商品を好む傾向がある。

    ・お菓子、食品玩具の人気が高い。2015年はPanasonicのドライヤーが人気商品となった。「コップのフチ子」「富士山柄のコップ」「スタバ限定タンブラー(さくら柄)」なども人気が高い。

    ・コスメ系ではメディキュットの人気が高く、資生堂Q10シリーズもよく売れている。

    ・日本の薬は人気が高いが、法規制があるので取り扱いアイテムは限られる。

    日本商品の売れ行き

    ・男女比率は半々。メインターゲットはサラリーマン(男女とも、働いている人たち)。購入者層

    今後取り扱いたい日本商材

    ・日本で人気の高いものは、台湾でも人気がでる可能性が高い(納豆など特別なものは別)。

    ・Yahoo! JAPANに相談をしており、売れそうな日本の商品を聞いている状況。

    顧客対応

    ・消費者保護法、また細かい商品表示のルールがあるので注意が必要。

    ・返品率はファッション系が10~13%、食品が1%~3%。

    決済 ・決済方法は、クレジットカード、銀行振込、コンビニ店頭での決済、代引

    物流

    ・ Yahoo!奇摩側で保有する自社倉庫はないので出店の場合は自社での対応が必要。 Yahoo!奇摩から代行業者の紹介は可能。

    ・商社は手数料などが高いので組むメリットが少ないと指摘している。・台湾の運送会社など、協業できる会社は紹介可能だが、サービス

    チャージが必要。

    出店方法

    ・次頁参照【出店・出品条件】・BtoC型とBtoBtoC型のサイトで日本製品の販売するには2つの

    方法がある。①台湾で会社設立(MUJI、earth music&ecology、

    Panasonicなどが実施)②地元会社を探して(商社など)協力してもらう方法。

    コスト

    【初期費用】・ベーシックプランでは、初期費用1.5万台湾ドル、月額1000台湾

    ドル。

    【ランニング費用】・取引手数料はカテゴリによって3.2%、5.7%、8%。1注文ごとに2

    台湾ドルの手数料。

    ・クレジットカード手数料2%

    プロモーション

    その他

    ・人気商品は、サイト内でのプロモーションによる効果が高い。カテゴリによってマネージャーがつき、プロモーションなどの相談に応じている。

  • 【台湾】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Yahoo!奇摩 3/4 -

    30

    出店・出品・取引方法

    ・「https://tw.mall.yahoo.com/promo/openstore/index.html」から自社の取引形態にあわせた方法などを選択し、資料を請求・その後はモール側から連絡が届き、審査等を経て、出店が完了する

    【入力する項目】・会社名、上から2番目は「無」と記入。電話番号、住所、URL、担当者名、担当者電話番号、担当者アドレスなど

    【STEP1】・モール側からの連絡が来る

    【STEP2】・出店するための契約書を準備して契約を結ぶ

    【STEP3】・モール側が契約内容・店舗を審査して通った場合、管理費用などを支払い通知を送る

    【STEP4】・その費用を支払ってから出店することができる

    ■資料請求画面 ■その後の流れ

  • 【台湾】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Yahoo!奇摩 4/4 -

    31

    販売禁止品

    ■以下のものが規制されている・タバコ製品や包装にタバコ関連ブランドをプリントした商品・アルコール度数が0.5%を超える飲料、または上記飲料を製造/調製できるアルコール及びその他製品・麻薬品、関連製品及び吸煙具・銃、弾薬、ナイフ及び警察、憲兵隊用品・医薬品、主管機関の許可がない医療器材、メガネ・ポルノ、暴力、または自殺教唆/勧誘する出版物や品物・生きた動物、保護動物製品・信号炎管、発煙弾、または祝祭やエンタテイメントや観賞用の花火/爆竹など・放射線、毒性を持つもの、可燃物や廃棄物・通貨、紙幣、有価証券、宝くじ・ギャンブルやオンラインゲームの権益に関連するもの(例えばゲームアカウント、ゲーム通貨、ゲーム装備/小道具等)・商標権や著作権、特許権、氏名権、人格権など、あらゆる権利を侵害する商品・広告形式を用いて消費者を本モール外へと勧誘する商品やサービス

    ■法規制によって販売が限定されているもの(主管機関の許可及び関連法規制に順守が必要)・一部分の食品 :ダイエット、乳児加工食品及び幼児離乳食・一部分の化粧品 :医療補助化粧品、シャンプー、肌用精油製品・医療機器 :主管機関の告知によって郵政/EC販売できる医療機器かつ販売許可を持つ医療関連業者しか販売できない・アダルト用品、年齢制限がある出版物やコンピュータ・ソフトウェア・ツアーサービス及び航空券、国内外のあらゆる海陸空業者のチケット(乗客用)、あらゆる入出国ビザやその他サービス商品、あらゆる交通サービス商品・交通機関の切符;旅行やレジャー券(例えば、海外旅行用飛行機引換券、宿泊用バウチャー、電車/船の切符、入場券、会員券やメンバーズカード、映画のチケット、カラオケ券、百貨店のギフト券、ダイニング割引クーポン券、美容/保健クーポン、スポーツ/フィットネスクーポン券、スパ/温泉クーポン券、または他の代替券)・その他ライセンス/許可が必要なもの

    ※詳細は以下のURLに記載されているhttps://tw.mall.yahoo.com/promo/openstore/qa.html

  • 【台湾】4.2.3 モール・ECサイト詳細 –博客来 1/2 -

    32

    サイト名 博客来

    URL http://www.books.com.tw/

    主要な商品カテゴリ 書籍、音楽などのカルチャー商品、一般消費財、化粧品、文房具、インテリア、家具など

    出店数 ――

    商品点数 非公開

    会員数 700万人(年間250万人が利用)

    アクセス数 月間訪問者数 非公開月間ユニークユーザー 非公開

    流通総額 ――

    特徴

    ・台湾で独自ドメインのECサイトを展開する大手EC企業の1つ。台湾版Amazonとも呼ばれている。・1996年設立で、オンライン書店からスタートした背景があるため、文化的なキュレーション力で多くのユーザーの信頼を得ている。・もともと本屋だったというバックボーンを生かし、編集力を活用して商品ごとのプロモーションを行っている。・約9割が台湾内からの売上で、残り1割が台湾外からの売上。台湾外は香港などアジア市場が多い。・OKAPIというウェブマガジンも運営しており、そちらとの連携も行っている。

    概要

    会社名 博客來數位科技股份有限公司

    代表者名 高明義

    設立 1995年

    社員数 260人

    売上額 51.69億台湾ドル(2014年、約180億円)

    会社概要

  • 【台湾】4.2.3 モール・ECサイト詳細 –博客来 2/2 -

    33

    取引のある日系企業

    ・日本の食品は商社経由だが、直接取引をしている企業もある。・社員(バイヤー)が日本へ出向き、良い商品を見つけたら直接取

    引を試みている。それが不可能な場合は、業社を通している。業社を通すとコストが高くなるので直接が希望。

    日本商品に対する評価

    とニーズ

    ・日本の商品で競争力があるカテゴリは洗剤関連、掃除関連は日本商品が信頼されやすい。特にMade in Japanは信頼感が強い。

    ・化粧品や掃除関連グッズは大手企業が多く、中小企業はまだプロモーションなどが上手くできていない。

    ・質感の良いもの、文化的、デザイン的なものが求められている(安いものではなく)。

    ・人気なのはデザイン文房具やマスキングテープ。マスキングテープは年間100万本も売れている(日本メーカーとの直接取引)。

    ・最近では木製やホーローの弁当箱やスプーン、箸なども人気(代理店経由で取り扱い)。

    ・直近で売れているお菓子は「コロロ」。Facebookやbooks.com内の特集ページなどを通して広まった。books.com内のイベントで日本お菓子ベスト10の中にもコロロは入った。日本の食品は商社経由、直接取引の両方がある。

    日本商品の売れ行き

    男女比率:40:60、ターゲット年齢は30代~40代が多い。平均購買額は非公開だが、1000元前後。購入者層

    今後取り扱いたい日本商材

    ・観光客が日本に行って目にするものではなく、日本の隠れた名品などを売りたいと思っている。

    ・商品の選択基準は①デザイン系であればデザイナー商品(有名なデザイナーがデザインした商品を輸入)②食べ物や化粧品はブログでの評判③雑誌内での評判④バイヤーの勘。

    顧客対応

    ・カスタマー対応は自社で行っている。有名な商業界雑誌の賞において、お客様サービス1位を獲得した。

    決済 ・コンビニ受け取り&支払いが多く、海外もコンビニ受け取りが多い(支払いはクレジットカードで、受け取りのみコンビニ)。

    物流

    ・自社倉庫にすべて納品してもらう形式。文房具は企業からカタログをもらい、最終的には輸出入代行会社を通して輸入している。

    ・セブンイレブンやクロネコヤマトとのつながりが強くなった。コンビニ決済・受け取りはセブンイレブンのみ。商品サイズがコンビニで受け取れる場合は、自社物流。大きい場合は黒ネコヤマトを利用するが、9割がコンビニ受け取りなので、ほぼ自社物流で賄う。

    取引方法

    ・直接売り込みたい場合は、企業資料や商品紹介を記載して「[email protected]」に連絡をする(英語と中国語が望ましい)。

    コスト

    ・一般的には日本の企業から見積書をもらい、「見積書+コスト」を考えて価格を設定。為替もあるので、価格弾力性を持って価格を決定する。他社での売価も調べてから最終決定する。

    プロモーション

    ・編集プラットフォームを保有し、サイト内での見せ方などの編集を通して工夫している。社内で製作するため、良い商品は特別制作する。

    その他

    ・化粧品は、法律による規制が厳しいため、商社や代理店経由で手配している。

  • 【台湾】4.2.4 モール・ECサイト詳細 – LuxJoy 1/2 -

    34

    サイト名 LuxJoy

    URL http://www.luxjoy.com/

    主要な商品カテゴリ ファッション、かばん、靴、アクセサリー等

    商品点数 100ブランド、2000商品

    会員数 3.5万人。顧客数は昨年対比で1.7倍に増加

    アクセス数 月間PV 5,000,000月間ユニークユーザー 130,000

    流通総額 2015年の売上は昨年対比で40%増

    特徴

    ・海外の高級ブランドを取り扱うECサイト。高品質なファッションブランドと商品を厳選している。・メインターゲットは、25~44歳の女性、男女比率は3:7。男性向けアイテムも増やす予定。・カスタマーエクスペリエンスを重視し、同時にサイト自体のブランディングを大切にしている。・台湾内のブランドの実店舗と競争するのではなく、世界からバイイングすることで、台湾内の実店舗と差別化をして顧客を作っていく方針。・ファッション、エンタテイメントをテーマとしたメディア「BeautiMode」も運営。今後はLuxJoyと統一したプラットフォームを検討している。・日本企業との取引はまだないが、直接契約を希望している。・親会社はPowerchip Technologyで、DRAMメモリやiPhone用のドライバーICを扱う。

    概要

    会社名 力晶科技股份有限公司(Powerchip Technology Corporation)

    代表者名 Chairman: Steve R.L. ChenFounder and CEO: Frank HuangPresident: Alex Wang

    設立 1994年12月

    社員数 4,800人

    売上額 40,122(100万台湾ドル、2014年、約1.4兆円)

    親会社概要

  • 【台湾】4.2.4 モール・ECサイト詳細 – LuxJoy 2/2 -

    35

    取引のある日系企業

    ・ なし

    ・メインターゲットは、25~44歳の女性、男女比率は3:7。・顧客単価は約3万円以上。購入者層

    今後取り扱いたい日本商材

    ・日本のデザイナーブランド、ペット用品に可能性が高いと考えている。・サイト全体では、家電製品や化粧品を増やしていきたいと考えてい

    る。化粧品では、Heaven(皇室御用達のイギリス化粧品ブランド)が売れている。

    顧客対応

    ・基本的にLuxJoyで対応。・服務、情感、細緻がキーワード。ネットビジネスは直接顧客と接す

    ることができないため、いかにして共感を呼び、温かみを感じてもらえるかを追求している。

    決済

    ・クレジット(一括)、クレジット(分割)、ATM振込、実店舗での現金/クレジット支払等がある。

    ・年内に、コンビニ受取支払、第三者決済などの支払方法を追加する予定。

    物流・ LuxJoyの倉庫まで商品を送る必要がある。

    取引方法

    ・公式ホームページ掲載の連絡先から売り込み可能(日本語、英語でもOK)。

    ・ウェブサイト記載の以下の連絡先から申し込みをする。日本語、及び英語での連絡が可能。http://www.luxjoy.com/index.php?node=about宏麗數位創意股份有限公司電話:02-2517-8336地址:10489台灣台北市中山區南京東路3段70號8樓email:[email protected]

    ・契約は直接契約を希望。契約まではアプローチから2-3か月程度要する。

    【取引形態】・販売方法は、買取もしくは委託がある。

    コスト

    ・販売開始時にブランドずつ2万台湾ドルかかる。この費用には商品管理費、文書起案費、商品写真や宣伝費、PR費用等が含まれている。

    ・また、月ごとに商品数によって商品管理費がかかる。中には、3か月ごとにブランドイメージ更新とオーダー管理費が含まれている。

    プロモーション ー

    サイト運営の

    工夫

    ・台湾内のブランドの実店舗と競争するのではなく、世界からバイイングすることで、台湾内の実店舗と差別化をして、顧客を作っていく方針。

    ・台湾店舗では手に入らないブランド品を扱うことで、 PChome, Yahoo!奇摩、Taobao、京商城をライバルだとは考えていない。実店舗が相手だと考えている。そのため、サイト内でのブランディングには特に気を使っている。

    ・購買された方に(購買ごとに)社長の電話番号付きのメッセージを同封。顧客単価が30,000円以上なので、カスタマーエクスペリエンスを重視していると同時に、サイト自体のブランディングを大切に考えている。

    ・同社が運営しているメディアの「beautimode.com」と、アプリ「美人人生」と連携していく方針。「美人人生」は、昨年末にローンチしダウンロード数は30,000。アプリを通して、顧客の情報と履歴、使用状況を分析し、ビジネスに応用していく予定。アプリ内では、台湾のファッションブランド(トラベル)の洋服や、人気の高いヘアサロンの髪型を試すことが可能。

    ・サイト制作にあたり、服飾デザイナーを揃えている。技術者だけではなく、デザイン専門(ウェブデザイン以外)を抱えて、高いデザイン性を創出している。

    サポート・撮影・サイト制作はLuxJoyが担当する。・ブランドに担当者がつき、販売計画や広告を相談しながら進める。・ブランドのマーケティングやブランディングをサポートする

  • 【台湾】4.2.5 モール・ECサイト詳細 – WORLDiBUY 1/3 -

    36

    サイト名 WORLDiBUY

    URL https://www.worldibuy.com/

    主要な商品カテゴリ 化粧品、電化製品、生活雑貨、ファッション、キッチングッズなど。アメリカなど世界中の商品を掲載

    商品点数 非公開

    出店数 195店舗

    会員数 8000人

    アクセス数 非公開

    流通総額 非公開

    特徴

    ・世界的なネットワークを持つ物流企業が手がける購入代行型のECモール。・物流インフラを持つ強みを生かして高い海外通販に関する物流コストを削減し、煩雑な関税手続きを省いて商品を販売できるといった特徴がある。・製品の確認はカスタマーサポートが行うが、購入代行のモデルのため質問などがある際、売り手と買い手が直接コミュニケーションをしてもらう仕組み。・台湾初の越境オンラインショップで、世界中から人気の商品を集めている。ソーシャルメディアを始め、ブログ、GoogleやYahoo!広告、PRなどでの露出も多い。・販売価格帯は、300~2万台湾ドル。海外商品や限定品などのニーズが高い。利用端末は、モバイルが70%でPCが30%。・日本企業との取引はないが、今後増やしていく予定(日本商品の取り扱いはあり)。

    概要

    会社名 永亨國際網購股フン有限公司

    代表者名 董事長 彭 俊哲

    設立 2014年6月

    社員数 10人

    売上額 1000万台湾ドル(2015、約3800万円)

    会社概要

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    取引のある日系企業

    ・現在はなし。

    日本商品に対する評価

    とニーズ

    ・日本商品は台湾で非常に人気が高いと考えている。

    ・コスメ、家電、洋服、キッチンウェア、生活雑貨など。・昨年販売したPanasonicのドライヤーは、価格が高いにもかかわら

    ず驚くほど売れた(約1万台湾ドル、約3.8万円)・モール全体では、化粧品、電化製品、生活雑貨、ファッション、キッ

    チングッズなどを扱い、アメリカを初め、世界中の商品が掲載されている。

    日本商品の売れ行き

    ・海外製品を求める台湾ユーザーがメイン顧客。購入者層

    今後取り扱いたい日本商材

    ・今後は企業の出店を増やしていきたいと考えており、特に日本と韓国には力を入れていく予定。

    ・日本商品は人気が高くよく売れるので、積極的に出店誘致をしたいという意向。2016年には羽田空港近くに自社倉庫を構え、日本での展開を進めていく予定。

    顧客対応

    ・基本的には売り手と買い手の間で売買のやり取りを行う。解決が難しく、エスカレーションが必要な場合はWORLDiBUYが間に入る。

    決済

    ・クレジットカード(手数料2.2%)、銀行振込(手数料0.5%)・Trust Bankと提携をしており、売り手側への商品代金の送金は、

    商品発送後7日後(消費者保護法順守のため)

    物流・ 2016年には羽田空港近くに自社倉庫を構える予定。物流企業

    のため、リードタイムが短く、最短3日で配送が可能。

    出店方法

    ・サイト内の問い合わせフォーム、もしくはサイト内に記載されている連絡先から問い合わせが可能。言語は中国語か英語。

    コスト

    ・売り手は管理画面から諸々の作業を行う必要がある(テキストや写真のアップロードなど)

    ・オペレーションコストは月額50万台湾ドル、販売手数料は2~5%、

    プロモーション・サイト内のバナーなどは、プロモーションとして料金が発生。詳細は

    交渉が必要。

    その他

    ・薬品関連は規制が多いため、販売することが難しい。化粧品もUV製品は届け出が必要だったり、規制があるため、事前に確認が必要。

    ・売り手は消費者保護法のリスクを考慮する必要がある。

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    出店・出品・取引方法

    ・「 https://www.worldibuy.com/event/recruit/join_form.html」から自社問い合わせが可能

    【入力する項目】・氏名・アドレス・電話番号、連絡時間帯(プルダウン)・商品カテゴリ(プルダウン)、国・どこで(例えば台湾内のモールなど)販売し

    たことがあるのか・その他連絡方法・自社で運営しているサイトのURL及び簡単な

    紹介文