防災4.0ハッカソン 20170120

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2017/1/20 減災インフォ @gensaiinfo インプットセミナー その遂⾏の前に 共有したいTIPS

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2017/1/20  減災インフォ @gensaiinfo

インプットセミナー

その遂⾏の前に 共有したいTIPS

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IT×災害コミュニティ 東日本大震災でIT支援を行って来た人たちが

つながる「場」として発足。

2014 山梨大雪頃〜2015/6/5

6.6 専用サイト開設と同時に 減災インフォとして活動開始 災害時の後方情報支援と平時の

減災情報収集や勉強会、連携などを行う。

2013.6頃〜現在

2015.6.6〜

東日本大震災

2011.3

IT×災害 情報発信チームとして、有志で情報収集・発信の活動開始

多くの人がITによる支援を行う

災害情報ボランティア→シビックテックはじまりは2011年。 ITは災害にどこまで役⽴つか?

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Agenda

1.災害とIT2.世の中の防災アプリ、⽀援システム3.災害のフェーズ4.命はいつ失われているのか?5.災害の種類と違い6.熊本地震で振り返る情報ニーズと⽀援例7.さいごに

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1. 災害とIT

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「防災4.0」未来構想プロジェクト

想定外激甚化⻑期化局地化

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0

20

40

60

80

100

120

140

パソコン スマートフォン 携帯電話またはPHS ネット(個⼈)

デジタル・スマフォ時代の防災?

防災や災害支援も、デジタルシフトしただろうか? 6

防災2.0 1995

阪神淡路⼤震災

防災3.0 2011

東⽇本⼤震災

防災4.0 これから

Source:総務省 情報通信白書情報通信統計DBよりまとめ

スマフォ29%

72%

携帯9%

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公助から自助、共助へ。

公助から⾃助へ。情報の集め⽅、伝え⽅ が⼤切に。 7 出典:ウェザーニューズ

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年齢で違うメディアアクセス

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平⽇

Source: 主なメディアの利用時間と行為者率 (総務省 情報通信白書H.27)

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⾃治体のSNS活⽤

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Source:日本の自治体Twitterインフォグラフィック(2016.2版) 減災インフォ

地域差が大きい

23区100%、町村は20%未満

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2. 世の中の防災アプリ支援システム?

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減災インフォ「自治体防災アプリ、みんなでさわって考えよう」ワークショップ開催報告より 

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既にあるアプリって?

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全国70%

地域対象30%

アプリ内訳

減災インフォ調べ(2016.11現在。AppleStoreで“防災”をキーワードで検索)

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地域アプリの種類

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◆紙をアプリにした系 ex.江東区防災マップ

◆多機能な受賞作品系 ex.荒川区防災アプリ

◆AR活用学習系 ex.天サイ学ぶくん茅ヶ崎市版

◆普段使いを防災にも系 ex.大和市ごみカレンダーアプリ

◆地域情報マッシュアップ系 ex.ふくい防災シグナル

アプリをさわって評価してみる会を開催した結果、評価はバラバラだった。

→視点によって使いやすいアプリは違う

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全国アプリは⽬的特化型

◆機能的なニーズに特化eg. 速報、ニュース、避難所、帰宅⽀援、etc

◆災害種類で絞ったものeg. 登⼭(⽕⼭)、地震、⽔害、etc

◆利⽤者を絞ったもの

eg. 消防団、発達障害者、etc13

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3.11時に作られたシステム種類、継続性

14 Source: Mizumoto and Okumura 2016 “Agile development of Disaster Information Systems for Kumamoto Earthquake. How geeks should respond in deadly disaster situations.” P5,3

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3. 災害のフェーズ

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災害のフェーズ

把握※

発災▼

避難/救援 復興

仮設住宅へ ▽

※1. 地域の特定2. 被害内容の把握3. ⽀援内容の特定4. ⽀援の優先順位付け5. ⽀援者の派遣

復旧

24h、72h

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平時 未然避難

避難所の開設▽

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4. 命はいつ失われているのか?

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阪神淡路大震災における2つの分析

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83%

9% 8%

死因 窒息・圧死

外傷性ショック焼死

時間帯 死亡者

死亡分析

第⼀相 発災 〜3h

81%

「即時型の死」

第⼆相 3h 〜24h

13%

「遅延型/防ぎ得る死」

第三相 24h〜 6% 「遅延型の死」

防衛医大秋冨先生資料より (Aoki N,Prehosp Emerg Care,2004 8(2):217-22) 兵庫県HP 「阪神・淡路大震災の死者にかかる調査」

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表:災害別死者数(直接死/災害関連死)

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発生年 災害名 直接死(a)

災害関連死等(b)

合計(c=a+b)

災害死割合(b/c)

1995 阪神淡路大震災 5502 921 6423 14.3%

2011 東日本大震災 15894 3407 19301 17.7%

2014 広島土砂災害 74 2 76 2.6%

2016 熊本地震 50 124+6 180 71.4%

(Wikipedia等より転載) 熊本地震は2017/1/19現在、災害関連死にの6月の豪雨での死者を加算

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5. 逃げられる?二次災害と気象災害

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地震の2次災害

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沿岸部木造住宅

密集地

山や崖沿い

急傾斜地

土砂災害

阪神淡路大震災(神戸市HPより)東日本大震災(内閣府HPより)

津波 火事

熊本地震(国土地理院HPより)

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地震等

気象災害、地震の2次災害  命を守る行動はどうしたら?

未然避難 把握

発災▼

救援 復興

数⽇前から避難

呼びかけは可能

復旧

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2次災害の被害抑⽌(津波、⽕災、⼟砂災害等)

避難生活における災害弱者の支援

平時

地域の自然リスク対応告知等

⾵⽔害等気象災害

数秒前

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6. 熊本地震で振り返る情報ニーズと支援例

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熊本地震

24 Source: ヤフーニュース 熊本地震災害支援

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災害時の情報ニーズ

緊急避難・救助

避難所・復旧

どんな⽀援があるの?

救助が必要な⼈はどこ?

⽀援を受けるには?

救助のための交通は?

⽔道・電気・ガスは?

⽀援が必要な地域は?

被害が⼤きい地域は?

通信状況は?

避難所はどこに何⼈?

⼊浴・買物はどこで?

特に配慮が必要な⼈は?

避難所の安全・衛⽣は?

⾷事の栄養、運動は?

メンタルケアは?

学校は?

寄付したい!

物資⽀援したい!

災害ボランティアしたい!

買物・観光で応援したい!

被災者

どんな災害?

知⼈・家族は無事?

⽀援機関

⼀般地域外

どこに逃げれば?救助は?

凡例

⼆次災害の可能性は?

仮設住宅・復興(前期)

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「72時間の壁」 「災害関連死防⽌」 「これからの⽣活設計」

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熊本地震での⽀援例

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熊本地震 情報支援連携会議レポート(減災インフォ)より

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熊本地震での減災インフォの活動

ボランティア寄付(配分含)安否確認

避難所把握(⾮指定含)

災害時マップ(⽣活情報)

緊急避難 ・救助

避難所 ・復旧

(二次避難 ・住宅補修)

避難所環境改善

災害時マップ(避難場所・救援要請)

要支援地域の把握

要支援者の救済

生活再建情報

産業・観光応援

物資のマッチング

⽀援のマッチング

仮設住宅 ・復興(前期)

災害時マップ(道路・通信)

平時

すぐ動くための備え

仮設住宅環境改善

コミュニティ形成、⽣活再建

4/16 団体間連携呼びかけ調整のみ

まとめ団体間連携呼びかけまとめ

新プロジェクト始動

まとめ、Twitter広告

可視化

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4/14:最新情報入手先まとめ4/15:自治体別被害/発信情報4/20:自治体別被害と避難情報

4/20:寄付情報まとめ4/20:STOP!災害関連死 4/28:ボランティア情報まとめ

5/9:み絵るヘルプ始めます

4/14・16発災

(最⻑2年)〜3年3⽇ 1〜3ヶ⽉GW

既存データ活⽤

減災インフォ 熊本地震ページよりまとめ

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避難者数だけでなく、 人口避難率、前回差、庁舎倒壊も ふまえた「地域別困難さ」分析、推測

4/20:自治体別被害と避難情報

28 googlemapから、CARTDBへ途中で移⾏

例)要支援地域の可視化

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When?:直後〜全体被害把握まで

Who? :支援者(災害支援NPO向け)

What?:どこの自治体が大変そうかを

How? :困難さを複合的に可視化することで

  メディアの報道量とは違う観点で

  支援が必要な地域を見える化

 要支援地域の可視化の目的

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7. さいごに

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ユースケースを意識して考えよう!

When?:どんな災害のどのフェーズで?

Who?:誰のために?(被災者(若者、高齢者、災害時要援護者、ITリテラシー有無,etc)、支援者…

What?:何を解決するものか?

How?:どのように?31

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KEEP(よかった!) PROBLEM(課題!) TRY(やりたい!)• マップ作り• ボランティアの数・ニーズ予測• 支援のノウハウの蓄積かつ改善が進んできた

• 情報発信の立場で、正しく届いているか確認できない

• 情報が多いが取捨選択が困難• SNS等で広がるデマ対策• 非公認避難所を調べきれなかった

• 障がい者、独居者、高齢者への情報の伝達

• 本当に被害がひどいところからは情報が来ないことの解決

• 情報提供の仕方。アナログとデジタルの統合

• 収集する情報セットの事前共有

• 発災後、連携の輪の広がり• 地元で動ける大学生などとの連携の力が大

• 支援組織・団体間での作業分担• 企業からのデータやリソースの提供

• 「横の連携」が弱かった。特に事前のしくみ

• IT支援をしたい人を災害支援現場に派遣するしくみづくり

• 地域毎の(全国?)NPO×ICT技術者×支援者のネットワークデータベース

• 災害時を想定したNPOの情報発信支援

熊本地震時の活動の反省から

IT支援体制

支援内容・

質etc

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ITのチカラで 防災 次の時代。

みんなで創っていきましょう!33