平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26...

11
1 平成 27 年度の予防事業の実施について・・1 近隣諸国の口蹄疫発生状況・・・・・・・・2 高(低)病原性鳥インフルエンザ発生状況・2 飼養衛生管理基準の立入検査結果・・・・・4 定期報告提出のお願い・・・・・・・・・・4 平成 26 年度 BSE 検査頭数及び BSE 検査室からのお願い・・・・・・・・5 平成 27 年度 第3号(5月発行) 北海道網走家畜保健衛生所 今年度の事業計画は下表のとおりです。結核病、ブルセラ病、ヨーネ病検査は 同時に実施しております(乳用牛及び種雄牛)。不明な点などありましたらお問 い合わせください。検査実施に当たっては、関係機関の皆さまの御協力をよろし くお願いします。 市町村名(地区) 事業名 実施予定時期 興部町(沙流地区乳用牛の結核病・ブルセラ病・ヨーネ病検査 肉用牛のヨーネ病検査 飼養衛生管理基準の遵守状況確認 のための立入検査を、併せて実施します。 6月~7月 北見市(端野地区11 月~H28.1 月 網走市 4月~6月 大空町 11 月~12 月 紋別市(上渚滑、渚滑地区9月~10 月 オホーツク管内全域 種雄牛の結核病・ブルセラ病・ヨーネ病検査 4月~H28.1月 津別町 馬伝染性貧血の検査 7月 斜里町 6月 置戸町 7月 遠軽町 5~7月 湧別町 6月 オホーツク管内全域 蜜蜂の腐蛆病検査 8月~9月 清里町 飼養衛生管理基準の遵守状況 確認のための立入検査 対象は牛、めん羊、山羊、鹿飼養農家です。 11~12 月 小清水町 6月 訓子府町 9~12 月 佐呂間町(仁倉地区8~12 月 滝上町 6~7月 もくじ 市場上場牛のヨーネ病検査日程について・6 病性検定使用料・手数料等単価一覧・・・7 異常産原因の病性鑑定について・・・・・8 公共牧場への入牧開始・・・・・・・・・9 生乳への抗菌性物質残留事故防止・・・・9 昨年度の防疫演習からの課題・・・・・・11 新メンバー紹介について・・・・・・・・12 所内体制について・・・・・・・・・・・13 平成 27 年度の予防事業の実施について

Upload: others

Post on 28-Feb-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

1

平成 27 年度の予防事業の実施について・・1

近隣諸国の口蹄疫発生状況・・・・・・・・2

高(低)病原性鳥インフルエンザ発生状況・2

飼養衛生管理基準の立入検査結果・・・・・4

定期報告提出のお願い・・・・・・・・・・4

平成 26 年度 BSE 検査頭数及び

BSE 検査室からのお願い・・・・・・・・5

平成 27 年度 第3号(5月発行) 北海道網走家畜保健衛生所

今年度の事業計画は下表のとおりです。結核病、ブルセラ病、ヨーネ病検査は

同時に実施しております(乳用牛及び種雄牛)。不明な点などありましたらお問

い合わせください。検査実施に当たっては、関係機関の皆さまの御協力をよろし

くお願いします。

市町村名(地区) 事業名 実施予定時期

興部町(沙流地区)

乳用牛の結核病・ブルセラ病・ヨーネ病検査 肉用牛のヨーネ病検査

飼養衛生管理基準の遵守状況確認

のための立入検査を、併せて実施します。

6月~7月

北見市(端野地区) 11 月~H28.1 月

網走市 4月~6月

大空町 11 月~12 月

紋別市(上渚滑、渚滑地区) 9月~10 月

オホーツク管内全域 種雄牛の結核病・ブルセラ病・ヨーネ病検査 4月~H28.1月

津別町

馬伝染性貧血の検査

7月

斜里町 6月

置戸町 7月

遠軽町 5~7月

湧別町 6月

オホーツク管内全域 蜜蜂の腐蛆病検査 8月~9月

清里町

飼養衛生管理基準の遵守状況 確認のための立入検査

対象は牛、めん羊、山羊、鹿飼養農家です。

11~12 月

小清水町 6月

訓子府町 9~12 月

佐呂間町(仁倉地区) 8~12 月

滝上町 6~7月

もくじ

市場上場牛のヨーネ病検査日程について・6

病性検定使用料・手数料等単価一覧・・・7

異常産原因の病性鑑定について・・・・・8

公共牧場への入牧開始・・・・・・・・・9

生乳への抗菌性物質残留事故防止・・・・9

昨年度の防疫演習からの課題・・・・・・11

新メンバー紹介について・・・・・・・・12

所内体制について・・・・・・・・・・・13

平成 27 年度の予防事業の実施について

Page 2: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

2

本年4月 17 日、台湾では約2年ぶりに牛で本病(A型)の発

生が確認されました。また、韓国では昨年7月以降、主に豚で本

病(O 型)の発生が続いています。豚は他の偶蹄類と比較して、

多量のウイルスを環境中に排泄します。両国ともに、日本との人

の往来や物流が盛んであることから、国内への本ウイルスの侵入

リスクは一段と高い状況であると考えられます。

口蹄疫の侵入原因として、ウイルスに汚染された畜産物等の持ち込み(全体の約6割)

や、風、渡り鳥、ヒト及び車両等によるウイルスの伝播(全体の約3割)が報告されてい

ます(1994 米国農務省)。

○平成26年度に国内で分離された鳥インフルエンザウイルスについて

平成26年度は熊本、宮崎、山口、岡山、佐賀県の養鶏場で高病原性鳥インフル

エンザが発生しました。近年、国内で分離されているウイルスは主にH5N8亜型

であり、分離されたウイルスの遺伝子解析の結果、昨秋以降、少なくとも3種類の

H5N8亜型ウイルスが新たに侵入していると考えられています。

近隣諸国における口蹄疫の発生状況について

大切な家畜や農場を守るため、関係者以外の入場制限、車両・搬入物品の

消毒、入場者の渡航歴の確認など、飼養衛生管理基準の遵守を徹底してく

ださい

高(低)病原性鳥インフルエンザ発生状況

Page 3: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

3

○国内の発生原因調査について

家きんでの発生原因には、野生

動物による鶏舎内へのウイルス

の持ち込みが疑われています。

最近、ネズミ類が感染源となっ

ている可能性が考えられており、

その他にイタチやテンなどの鶏

舎内への侵入にも警戒が必要で

す。

○韓国の高病原性鳥インフルエンザ発生状況

昨年以降、家きんでは

363 件でH5N8亜型鳥

インフルエンザが確認さ

れており、合計 757 戸、

1,880 万羽以上の家きん

が殺処分されました。

現在も発生が継続して

いることから、観光シー

ズンを迎え、人や物の往

来が活発化するため、引

き続き、侵入防止対策の

徹底が必要です。

なお、最新の疾病発生状況

は、農林水産省のホームペー

ジでご確認ください。

高病原性鳥インフルエンザウイルス

(H5N8亜型)の確認状況(2014 年以降)

平成 27 年4月 16 日現在

出典:農林水産省HP

野鳥や野生動物による本病の侵入防止のため、再確認を行いましょう

・防鳥ネットや鶏舎のすき間等の再点検 ・農場や鶏舎出入口での消毒の徹底 (消石灰散布は野生動物の忌避効果もあります。) ・飼料及び給餌・給水施設への野生動物の排泄物等の混入防止

韓国における高病原性鳥インフルエンザ

(H5N8亜型)発生状況(2014 年以降)

平成 27 年5月5日現在 MAFF

桃色:発生県 :家きんでの発生地点 :野鳥・環境での検出地点

Page 4: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

4

昨年度、管内では下表のとおり農場の立入検査を実施し、飼養衛生管理

基準の遵守状況を 確認するとともに助言・指導を行いました。

牛飼養農場 497 戸のうち、指導のあった農場数は 337 戸(67.8%)であり、項目別に、指導農場数が多かったものは、次表の5項目です。

飼養衛生管理基準の遵守は、家畜伝染病予防法第 12 条の3に基づく飼養

者の義務であり、自分の農場や地域の畜産業を伝染病から守るために重要な

対策です。農場への病気の進入防止のため、遵守をお願いします。

家畜伝染病予防法第 12 条の4に基づき、飼養衛生管理基準が定められた

家畜の所有者は、毎年、2月1日時点の飼養家畜の頭羽数や衛生管理の状況

について、都道府県知事に報告することとなっています(下表の「家畜の種

類」に該当するものは、ペットも対象です)。

対象畜種・農場 延べ 戸数 該 当 市 町 村

牛(大規模農場) 55 管内一円

牛(大規模以外) 442 美幌町、津別町、斜里町、置戸町、佐呂間町、

湧別町、興部町、西興部村、雄武町

豚(5頭以上) 26 美幌町、斜里町、小清水町、佐呂間町、

遠軽町、北見市、網走市、紋別市、大空町

家きん (100 羽以上)

44 斜里町、小清水町、訓子府町、遠軽町、

滝上町、興部町、北見市、網走市、紋別市

めん羊、山羊、 鹿(5頭以上)

12 斜里町、置戸町、小清水町、佐呂間町、

西興部村、北見市

指導項目 指導 農場数

検査農場数に 対する割合

車両消毒の実施 180 36.2 %

入場者記録の保管 85 17.1 %

導入畜の隔離 64 12.9 %

野生動物対策 59 11.9 %

関係者以外の入場制限 (看板設置等)

56 11.3 %

平成26年度 飼養衛生管理基準の 遵守状況確認のための立入検査結果

冬季には、入場車両の消毒が困難になります。簡易噴霧器を携帯するなど、入場者自身による消毒の徹底について、関係者の皆様の御協力をお願いします。

定期報告書を提出しましょう!

Page 5: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

5

平成 26 年度は、7,423 頭の死亡牛について BSE 検査を実施し、陰性を確認し

ました。

平成 27 年 4 月 1 日以降の死亡牛からは検査対象牛が 48 か月齢以上となりま

した。今後とも BSE 検査がスムーズに進むようご協力をよろしくお願いします。

◎毎年春から秋は、死体が腐敗し、検査に必要なサンプルを採材できない事があります。

( 多いケース:自家放牧場で行方不明 → 死体で発見 )

できるだけ速やかな搬入を、よろしくお願いします。

◎死体発見時は、獣医師の検案を受け牛に耳標を装着した状態で、

書類(死亡獣畜処理指示書、死亡牛処理整理票)を添え、

速やかに BSE 検査室に搬入してください。

◎耳標が事情により装着されていない場合は・・・、

耳標が脱落していることを、集荷業者と獣医師にお伝えください。

◎独立行政法人 家畜改良センターに牛の死亡届を提出して下さい。

期日を過ぎても提出されず、指導や督促に応じられない場合には、家畜等

の所有者に対して 10 万円以下の過料が科せられることがあります。

本報告は、家畜等の伝染病防疫にとって非常に重要なものであるため、ご

理解をお願いします。

家畜の種類 報告期日

牛、水牛、鹿、馬、

めん羊、山羊、豚、

いのしし 4月 15日まで

鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、

ほろほろ鳥、七面鳥 6月 15日まで

・耳標を添付する。 ・個体が確認できる書類 (血統登録証明書など)を添付する。 ・死体に個体識別番号を油性スプレーで記す。

(個体識別番号を記したガムテープ、札でも可)

BSE検査室からのお願い

年 月 日

 ※ 農場ごとに、家畜の所有者又は管理者が作成し、提出してください。

 ※ 法人の場合には、その名称及び代表者の氏名を記入してください。

 ※ 自署した場合には、押印の省略が可能です。

1 基本情報

(1-①)家畜の所有者について

(1-②)家畜の管理者について

(2)農場の名称、所在地について

(3)飼養舎等の数について

※ 「農場の名称・所在地」を記入してください。

※ 家きんの卵をかえすための「ふ卵舎」をお持ちの方は、その数も記入してください。

所有者と同じ

・管理者と同じ

氏名又は名称

-郵便番号

住所

家畜の所有者

※ 「家畜の所有者」の氏名・住所を記入してください。

定 期 報 告 書

平成

住 所

氏 名

電話番号

北海道知事 様

- -

住所郵便番号 -

 家畜伝染病予防法第12条の4第1項の規定により、以下のとおり報告します。

(平成27年2月1日時点)

家畜の管理者

氏名又は名称

家畜・家きんの飼養舎の数

※ 平成27年2月1日時点で使用している、家畜・家きんの「飼養舎数」を記入してください。

ふ卵舎の数

名称

所在地

FAX番号

郵便番号

※ ①の「家畜の所有者」以外に「家畜の管理者」がいる場合は、以下に氏名・住所を記入してください。

※ 「家畜の所有者」や「家畜の管理者」の氏名・住所と同じ場合は、右端の該当する方に○をしてください。

農場

報告者

飼養舎等の数

Page 6: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

6

◎ 検査対象牛の月齢をご確認ください。

ヨーネ病のスクリーニング検査は、採血日を基準に6カ月齢以上が対象です。

*スクリーニング検査陽性の場合は、糞便のリアルタイム PCR 検査を行いま

す。検査には時間がかかりますので、十分にゆとりを持って受検してください。

◎検査手数料について ヨーネ病検査:特殊血清・遺伝子学的検査 1頭あたり 3,800円

◎必要なものをご準備ください。 ・血液(血清分離後、冷蔵で持参あるいは郵送してください。) ・病性検定診断申請書 (北海道収入証紙の額や押印はお間違えないようお願いします) ・採材年月日と採材獣医師がわかるもの ・検査個体が確認できるもの(血統登録書の写しなど)

◎受付日時の厳守にご協力ください。

検体は、各締切日(下表)の午後5時30分まで受付けます。

それ以降の時間に搬入された場合は、次回締切日に受付けとなります。

*持参される場合は、職員に直接お渡しください。

*郵送される場合は、開庁日に届くよう手配をお願いします。

月 検査申請受付締切日

平成27年 6月

3日(水) 17日(水)

7月 1日(水) 15日(水)

8月 5日(水) 19日(水)

9月 2日(水) 16日(水) 30日(水)

10月 14日(水) 28日(水)

11月 11日(水) 25日(水)

12月 9日(水) 16日(水)

平成28年 1月

6日(水) 27日(水)

2月 9日(火) 24日(水)

3月 9日(水) 23日(水)

市場上場牛のヨーネ病検査日程について

Page 7: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

7

現行単価 設定項目 現行単価

病性検定使用料 (家畜等検査手数料)

器具・機械使用 620 牛の結核病の検査 290

保冷保管庫使用 500 牛のブルセラ病の検査 320

病性検定手数料 牛のヨーネ病の検査 490

病理解剖検査 3,530 牛の伝達性海綿状脳症の検査 4,500

鏡検 770 馬伝染性貧血の検査 640

一般培養 1,020 馬伝染性子宮炎の検査(血清反応検査) 400

特殊培養 3,040 馬伝染性子宮炎の検査(細菌培養検査) 1,710

一般血清反応検査 770 豚のトキソプラズマ病の検査 420

特殊血清反応検査 3,050 家きんサルモネラ感染症(ひな白痢に限る)の検査 60

病理組織学的検査 1,800 腐蛆病の検査 170

一般理化学的検査 1,290 寄生虫病の検査 280

特殊理化学的検査 2,820 (家畜注射手数料)

特殊遺伝子学的検査 5,730 流行性脳炎予防液の注射(馬の基礎免疫の注射) 450

総合病性検定 6,550 流行性脳炎予防液の注射(馬の補強注射) 340

特殊血清・遺伝子学的検査 3,800 流行性脳炎予防液の注射(豚の基礎免疫の注射又は補強注射) 400

証明書 500 牛のイバラキ病予防液の注射 280

特別診断(100km未満) 5,660 牛の牛流行熱予防液の注射 280

特別診断(100km以上) 12,430 牛伝染性鼻気管炎予防の注射 240

焼却 23,760 牛の牛ウイルス性下痢・粘膜病予防液の注射 440

炭疽予防液の注射 230

炭疽血清の注射 1,150

ニューカッスル病予防液の注射 30

牛、豚、めん羊又は山羊の気腫疽予防注射 230

牛、馬、豚、めん羊又は山羊に係る証明書の交付 150

鶏、あひる、七面鳥、うずら又は蜜蜂に係る証明書の交付 150

○ 北海道農政部手数料条例 ○ 北海道農政部手数料条例

  (家畜改良増殖法関係)   (薬事法関係)

設定項目 現行単価 設定項目 現行単価

種畜証明書書換え交付手数料 810 動物用医薬品販売業許可申請手数料 30,070

種畜証明書再交付手数料 810 動物用医薬品販売業許可更新申請手数料 12,180

家畜人工授精師免許申請手数料 2,210 動物用医薬品販売業許可証等書換え交付手数料 2,630

家畜人工授精師免許証書換え交付手数料 1,850 動物用医薬品販売業許可証等再交付手数料 3,690

家畜人工授精師免許証再交付手数料 1,850 動物用医薬品配置販売従事者身分証明書交付手数料 8,280

家畜人工授精所開設許可申請手数料 7,910 動物用医薬品配置販売従事者身分証明書書換え交付手数料 2,630

動物用医薬品配置販売従事者身分証明書再交付手数料 3,690

動物用高度管理医療機器等の販売業又は賃貸業の許可申請手数料 30,070

動物用高度管理医療機器等の販売業又は賃貸業の許可更新申請手数料 12,180

動物用医薬品登録販売者試験手数料 30,140

動物用医薬品登録販売者試験合格証明書交付手数料 3,690

動物用医薬品販売従事登録申請手数料 10,700

動物用医薬品販売従事登録証書換え交付手数料 2,630

動物用医薬品販売従事登録証再交付手数料 3,690

設定項目

  (病性検定使用料・手数料)

○ 北海道農政部手数料条例

  (家畜伝染病予防法関係)

○ 北海道家畜保健衛生所条例等

平成 27 年度使用料・手数料等単価一覧

Page 8: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

8

当所では、異常産(流産、死産等)の原因検索を依頼されることがあります

が、材料の状態が悪く、検査不適となるケースも見られます。そこで、より正

確な診断ができるよう、材料搬入のポイントについてまとめてみました。

【検査材料】

① 流産胎子(最低限必要) *速やかに冷蔵し、新鮮なうちに当所へ搬入することが望ましいです。

*時間の経過とともに、材料が変敗し、検査不適となる場合があります。

*凍結は厳禁です(細胞が破壊され、病理組織学的検査が不適となります)。

*豚の場合は、複数の同腹子豚が必要ですので、ご相談ください。

② 胎盤 *牛では、胎盤節(母体側の子宮小丘(宮阜)を含む絨毛の集まり)が必要です。

胎膜だけでは検査ができませんので、特に注意が必要です。

*タイミングにより採材できないこともありますが、可能な限りお願いします。

③ 親血清 *流産を引き起こす病原体の抗体検査などに用います。

以上の3点セットで搬入することをおすすめします。

また、親血清からの抗体検査だけでは、診断することはできません。

仮に、親が何らかの病原体の抗体を保有していたとしても、それが今回

の異常産に関与したかは不明であり、胎子の検査が必要で、異常産原因

の診断は、総合的に検査を行うことが不可欠です。

【その他】

○万一の感染症に備え、異常産した場所は必ず消毒しましょう。

○各種疾病の診断基準等は、「病性鑑定指針」(平成 27 年3月 13 日改正、

農林水産省 HP 参照)を参考にしてください。

○病性鑑定依頼の際には、事前に病性鑑定課までご連絡ください。

異常産原因の病性鑑定について

異常産の原因検索は3点セットで実施しましょう。

流産胎子 胎盤 親血清をお忘れなく。

Page 9: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

9

オホーツク管内の残留事故発生件数

は、毎年10件以上で高止まりの状態

です。

昨年度は13件の発生があり、約

128t の生乳が廃棄され、損失額(廃

棄乳代+廃棄手数料)は約 1,460 万円

にのぼりました。

昨今の食品への異物混入事件等から、

消費者の食品業界に対する目はより一

層厳しくなっています。

酪農場も食品製造業であり、事故の

多発は消費者の牛乳離れに繋がりかね

ません。治療牛への投薬、搾乳の際は

十分注意するよう重ねてお願いします。

生乳への抗菌性物質残留事故が多発しています!

14

18

13

15

13

0

10

20

22 23 24 25 26(年度)

オホーツク管内の残留事故発生件数 (件)

Page 10: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

10

治療中の牛には、必ず2カ所以上に目立つようマーキングしましょう。

○治療する際はスプレーも一緒に持ち、投薬したらすぐマーキングしましょ

う。

○脚バンド、乳頭バンド、乳房の側面と後部へのスプレー、パイプラインへ

の目印など、 農場に合った方法を複数行ってください。

○万が一間違った牛に投薬してしまっても、投薬のたびマーキングする習慣

があれば事故を防ぐことができます。

治療牛はできるだけ隔離しましょう。 ○フリーストールなら群分けし、つなぎ牛舎なら牛舎の隅に治療牛を集めて

他の牛と区別する方法が有効です。

連絡を徹底しましょう。

○口頭連絡だけでなく、集乳室や搾乳場所のホワイトボードに治療牛番号を

書いておきましょう。

○搾乳作業の前には、全員で治療牛の番号を再確認しましょう。

治療の時は、必ず牛の番号を確認しましょう。

○模様が似ている等で牛を間違えて治療してしまい、事故につながる事例が

多発しています。

治療は獣医師の指示どおりに実施しましょう。

○獣医師から処方された薬は必ず指示どおりに投薬し、残さないようにしま

しょう。万が一薬が残った場合は、指示した獣医師に返却するなどし、絶

対に他の牛に使ってはいけません。

再出荷は検査で陰性を確認してから開始しましょう。

○休薬期間終了後は必ず検査を実施し、陰性を確認してから出荷しましょう。

○他の牛の残った薬を獣医師の指示なく投薬した上に、間違えて搾乳してしまった。

○片足のみのマークバンドが外れ、他にマーキングが無く、搾乳してしまった。

○群分けしていた投薬牛が柵を越え搾乳群に入り、マーキングもしていなかった。

○間違えて隣の牛に投薬してしまい、搾乳してしまった。

事故防止のために!

残留事故の実例!!

事故が発生しないよう、治療牛や乾乳牛への投薬、搾乳の際は二重、三重のチェックをお願いします。

Page 11: 平成 27 年度の予防事業の実施について · 平成26 年度は、7,423頭の死亡牛についてbse検査を実施し、陰性を確認し ました。 平成27 年4

11

● 演習の概要 昨年度は、口蹄疫(2回)及び高病原性鳥インフルエンザ(1回)の全員参加型の防疫演習を実施し、関係機関のみならず、飼養者にも参加いただきました。

机上演習では、

①地図を用いた制限区域や消毒ポイントの設定

②農場内見取図等を用いたバイオセキュリティや

作業動線の検討

③防疫に必要な人員や資材の算出 等を行いました。

演習に対する参加者へのアンケートの集約結果は下表のとおりです。

【アンケートによる感想・意見等の集約結果(一部抜粋)】

回答者所属 内容

関係機関

(市町村役場、

農協、臨床獣医

師、乳業会社、

獣医師会等)

・防疫人員や必要資材が非常に多い

→これらの確保等に関する具体的なマニュアルの整備が必要

→他の組織の支援体制や新たな組織の構築の検討等が必要

・毎年、人事異動等がある

→継続的に演習を実施して関係者の防疫意識を高めることが重要

関係機関及び

飼養者

制限区域が複数の市町村に及ぶ

→自衛防疫組織間の連携体制の構築・強化が必要

飼養者 病気の発生予防のために、飼養衛生管理基準の遵守を再徹底し、

バイオセキュリティを意識した清掃・消毒・作業動線の見直し等

が必要

●課題

演習中の質疑応答やアンケート結果から、特に次の事が課題と考えられま

した。

・市町村間の連携体制の構築・強化

(発生時には、管内全体で連携した防疫が重要)

・防疫に必要な人員及び資材の確保体制の再整備

・市町村の防疫マニュアルの定期的な見直し

・消毒ポイントの速やかな設定

(設定の可否について、平時からの視点が必要)

課題の解消に向けて、関係機関と継続した協議を行うとともに、今後も防

疫演習を実施し、関係者の連携を強化します。自衛防疫組合等で演習の実施

を希望される場合にはご連絡ください。

平成 26 年度の防疫演習について