平成 28 年度 第 2回 セミナー 『巨大地震に備える』 ≪熊本地震に … · ①...
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地震直後の様子やホテルを避難所として提供した経緯から始まり、そ
の時の館内状況図や写真でわかりやすく説明していただきました。内容
は生々しく、避難所として提供する側の苦労や避難者の行動、気持ちな
ど現場でなければわからない様々なお話を聞くことができました。例え
ば、ボランティアの依頼方法について報道されている以外に偽ボランテ
ィアが横行していること、食料や備品の配送について行政だけでは行き
届かないこと、民間協力や運輸関係の「つて」があるところは配送されて
いること、避難所でのルール作りとそのルールの徹底がないと避難者の
間で争いが起きることなど非常事態の状況がよくわかりました。
平成 28 年度 第 2 回セミナー
『巨大地震に備える』
≪熊本地震に学び、BCP を見直そう≫ 平成 28 年 12 月 14 日(水)午後 2 時から、あべのルシアス 12F 第 1 会
議室において、平成 28 年度第 2 回セミナーが行われました。平成 28 年 4月の熊本地震で大きな被害を受けた益城町での避難所と南安蘇村での給水
支援活動のお話を聞き、地震の怖さ、被害の大きさをはじめ、避難所の様子、
避難状況から復興への道筋、何がいつ必要になるのかなどの貴重な経験談を
通して、近年起こるとされる大阪での大地震への心構えや備えなど、BCP(事業継続計画)への参考にもなった内容でした。(参加 47 名)
セミナー風景
橋之口 茂 氏
渡部 達也氏
●講演 「熊本地震から学ぶ・・(その時どうするピンチに強いリーダ編)」
阿蘇熊本空港ホテル エミナース 副総支配人 橋之口 茂 氏
前田 芳聰 氏
●大阪府市よりの情報提供「エネルギーから見た BCPについて」
おおさかスマートエネルギーセンター 主査 渡部 達也氏
●講演「南阿蘇村で経験した、パンデミック寸前の危機!! いのちを守る水。」
ニューメディカ・テック株式会社 社長 前田 芳聰 氏
熊本地震の直後に現地に入り、水の供給支援を実施された企業として
その支援活動を紹介していただきました。膜処理浄水器を現地に運ぶま
での苦労や水道水の知識不足からノロウィルスが発生し大惨事になる寸
前で浄水器の水に切り替えたことによって食い止めたお話、水道水の水
質により健康被害が簡単に発生すること、必要不可欠の水が不足する被
災現場では、様々な想定で浄水を行い給水する必要があり現場での対応
が重要なことなどを豊富な画像を使って説明していただきました。
熊本地震のエネルギーの復旧状況について都市ガス、電力の状況を説明された
あと、ライフラインが停止すると事業にどんな影響があるのか、企業にとっての
有事は突発的に発生することから、そのリスクを想定して備えておくことが重要
で、エネルギーの観点から見た BCP を説明されました。その対策として、停電
に対応できる太陽光発電、蓄電池、燃料電池の設置、停電時に必要な電力を抑え
るための省エネが有効で、これらは非常時の対策というより今後の設備更新にか
かわる通常の取り組みであることが理解できた内容でした。
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平成 29 年 2 月 15 日(水)午後 2 時からあべのルシアス 12F 第 1 会議室において、平成 28 年度
第 3 回セミナーが行われました。インターネット社会になって、企業の情報資産の漏洩を防ぐこと
は、会社のシステム管理者にとっての急務です。営業機密、技術情報、顧客情報の守り方など専門家
に、サイバー攻撃の脅威・手口・対策を教えていただきました。(参加者 26 名)
平成 28 年度 第 3 回セミナー 『情報セキュリティ対策』
≪企業の失墜に至る情報資産の漏洩を防ぐ≫
「そのメール、ほんとに信用していいんですか?」本人が知らないうち
に企業の重要な情報がぬき取られます。攻撃型メールの見分け方と対策
のビデオを見て説明していただきました。その手口は非常に巧妙で、メ
ールの本文や添付ファイル名で受信者の興味を引いて、添付ファイルを
開かせたり、URL をクリックさせるのです。ウイルスに感染しても本人
は全く気付かないのです。不信なメールとは表示メールアドレスと本文
中のメールアドレスが違う、フリーメールアドレスなどは非常に危険で
す。わかりやすい説明で、少し気を付ければ防げることがわかりました。
情報セキュリティ対策とは情報資産を保護し、企業の社会的責任を果
たし、企業の社会的信用を向上し維持することが目的で、言い換えれば
「お客様に迷惑をかけないようにする」ことです。情報セキュリティ対策
をしていない企業とは付き合えない、仕事も出せないという状況が定着
しています。それでは何から始めるか、まずは、重要な情報とは何かを理
解することです。その重要な情報について、保管や持ち出しの方法、廃棄
の方法を決めて管理することが重要です。あるいは、事務所への不審者の
侵入やパソコンのセキュリティホールと呼ばれる虚弱性の監視、管理方
法、パスワードについては文字数が 4 字から 8 字にすることで比較にな
らないセキュリティ効果ができることも教えていただきました。
平成 29 年度の中小企業で利用できる補助金について紹介していただき
ました。平成 28 年度の実績より平成 29 年度の補助金も充実しており、経
済産業省、環境省の補助金が予定されています。省エネ診断や設備更新、
増設などを計画されている事業者様はスマートエネルギーセンターまで問
い合わせてください。利用できる補助金を紹介して詳しく説明させていた
だきますとのことでした。
セミナー風景
渡部 達也氏
講演 「情報セキュリティ対策」 株式会社ケイズ・オフィス 野田 和美氏(IPA セキュリティセンター派遣講師)
●マネジメント入門コース
① 情報セキュリティ自社診断 ②中小企業における情報セキュリティ対策の基本
野田 和美氏
内部不正による情報漏洩の危険や可能性についてビデオを見て説明していただきました。内部不正
の動機は転職にかかわる利益取得や情報売却による金銭取得、処遇不満によるはらいせや恨み、誤送信
による漏洩も含まれ、情報漏洩の危険性があります。未承認の PC 使用や 電子媒体の持ち込み禁止、
メール送信時の誤送信対策、パスワードについては第三者に教えない、簡単に想定されるようなパスワ
ードは使わない、フォルダ、ファイルは必ずパスワードでロックするなどが重要な対策です。
●標準型サイバー攻撃の脅威と対策 標準型攻撃メールの見分け方と対策
●内部不正と情報漏洩対策
●大阪府市よりの情報提供 「国の補助金等の動向について」
おおさかスマートエネルギーセンター 主査 渡部 達也氏
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瑞浪超深地層研究所では、原子力発電に伴って発生する高レベル
放射性廃棄物(いわゆる「核のゴミ」)を安全に地層処分するための
基盤的な研究開発を行っています。地層処分とは、高レベル放射性
廃棄物を人工バリア(ガラスや金属など)に封入して、地下数百m
の安定した地層の中に埋設する方法で、世界的に最も現実的な処分
方法とされているものです。主要な研究事業である超深地層研究所
計画と地質環境の長期安定性に関する研究のほか、広域地下水流動
研究や東濃鉱山の閉山措置を進めています。
超深地層研究所計画では、瑞浪超深地層研究所に深度 500mに及
ぶ研究坑道を掘削し、主に結晶質岩を対象とした地層科学研究を行
っています。地質環境の長期安定性に関する研究では、土岐地球年
代学研究所を中心に、火山や活断層といった地層処分に影響を与え
る自然現象についての研究を行っており、地質試料の年代を測定す
る技術の開発も行っています。地下 500mの研究施設を見学するこ
とができ、貴重な体験となりました。
集合写真
地球温暖化防止や CO2 削減を論じる上で、原子力発電の稼働については論議の多いところですが、
その使用済核燃料の再利用と高レベル放射性廃棄物の処分からも目を背けることはできません。その
地層処分の研究が行われている岐阜県の瑞浪(みずなみ)市の「東濃地科学センター」への視察が、一
般財団法人 日本原子力文化財団様の支援で特別に交通費などの補助金をうける形で、許可されまし
た。原子力発電所で使い終わった燃料をリサイクル(再処理)する際に残る廃液を、ガラスと溶かし
合わせて固めたガラス固化体を、深さ 300m以上の地下に処分しようと研究している現場を当協会の
特別視察研修会として見学させていただきました。
(1)日 時 平成 29年 1月 20日(金)
(2)視察研修先:岐阜県瑞浪市 東濃地科学センター
(3)参加定員 24名
参加人数に制限があり、会員への参加募集の結果、あっという間に
定員に達し多くの方にお断りをする事態になりました。
日本原子力文化財団様の支援が平成 29 年度も続くという案内も受
けておりますので、第 2弾特別視察研修会の募集も計画中です。
別途ご案内をいたしますので、前回応募されて参加出来なかった方
もその際は是非参加していただければと思います。
大阪市環境経営推進協議会 【特別】視察研修会
『原子力発電 高レベル放射性廃棄物』 ≪地層処分に関する見学会≫
水圧実験扉
展示室風景
◆勉強会「放射性廃棄物の地層処分とは」
◆瑞浪超深地層研究所
地下 500m見学風景
場所を移動して名古屋駅近くの会議室で地層処分の仕組み、技術的背景そして日本の地下環境に
ついて名古屋大学博物館・大学院環境学研究科の吉田英一先生に講義していただきました。高レベル
放射性廃棄物とは何なのか、なぜ、地層処分なのか、多重バリアとはどういうことか、そして、日本
の地下環境の特徴を説明され、地層処分の適正候補地を抽出する作業を進めているとのことでした。
まとめでは、地層処分は自然に学んだ方法であること、多重バリアは人工的に閉じ込める対策と地
下深い地層が閉じ込める自然の能力(化石などが発見される所以)で安全な閉じ込め方であること、
しかし、日本の地質環境は不均質で今後も知見の収集、技術の高度化、技術の継承、持続的な人材育
成が重要で当研究所の意義があることを説明されました。最後には、参加者からの質問も多くあり充
実した見学会となりました。
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<大阪市>
大阪市環境経営推進協議会のセミナー、見学
会にご参加お願いいたします。 エコアクション21構築支援(無料)や相談
もお任せください。
社員教育向けに講師無料派遣を行う「出前講座」、
騒音計の無料貸し出しやマネジメントシステムの
内部監査員養成講座の会員割引など、会員様向けサ
ービスもご利用下さい。
【今後の予定】
平成 29年 4月 26日(水) 平成 28年度第 4回セミナー
『新エネルギーを学ぼう!』(太陽光、風力、バイオマス、バイオガス)
発行者:大阪市環境経営推進協議会 業務委託先:NPO法人 大阪環境カウンセラー協会
住 所:〒550-0005 大阪市西区西本町 1-7-7 CE西本町ビル8F 大阪市環境経営推進協議会事務局 TEL:06-6543-7779 FAX:06-6543-0607
E-mail: [email protected] http://www.osaka-e-keiei.org/
事務局だより
大阪市からのお知らせ
平成 29 年 1 月 28 日(土)、平成 28 年度「大阪市環境表彰」表彰式を開催しました。 大阪市環境表彰は、環境に対する意識高揚を図り、環境に配慮した活動を推進し、環境への負荷の
少ない環境共生型・資源循環型社会の形成を促進することを目的としたもので、今年で第 13 回目とな
ります。今年度は個人の部 1 件、団体の部 2 件、事業者の部 2 件、学校園の部 1 件の計 6 件に対して
表彰を行いました。受賞者は次のとおりです。
「大阪市環境表彰」表彰式
第 38 号 平成 29 年 3 月
COOL CHOICE に賛同登録しよう!
地球温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE( =賢い選択)」 日本は、2030年に向けて、温室効果ガス排出量 26%削減(※2013 年度比)を掲げています。
「COOL CHOICE」は、この目標達成のために、省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、
温暖化対策に資する、また快適な暮らしにもつながるあらゆる「賢い選択」をしていこうとい
う取組です。
【出典】https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/about/
あなたも、ぜひ「COOL CHOICE」にご参加ください。
(登録(無料)すれば右のロゴマークが使用できます)
【個人の部】 宇田 吉明氏
【団体の部】
公益財団法人大阪みどりのトラスト協会
公益財団法人公害地域再生センター
【事業者の部】
ナフス株式会社 (大阪市環境経営推進協議会会員です)
全大阪魚蛋白事業協同組合
【学校園の部】
• 大阪市立榎本小学校
大阪市環境表彰記念写真
副市長挨拶
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