実験 電解質の水溶液と金属板で電流が 3年 p18 取り出せるかしらべよう p88...

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電解質の水溶液と金属板で電流が 取り出せるかしらべよう ・うすい塩酸、食塩水ともに、濃度によっ てほとんど起電圧に変化はなくむしろ濃 度が低い方が高くなる場合もあった。食 塩水で2%程度、うすい塩酸では、1%程 度がよい。 ・マグネシウムは、5%のうすい塩酸とは 激しく反応し、30秒程度で溶けてしま う。1%では、10分以上原形を留めてい た。 東京書籍 3年 P18 ・金属板(鉄、銅、亜鉛、マグネシウムリボン) ・発泡ポリスチレンの板 ・ビーカー(100ml・電圧計 ・電源装置 ・豆電球(2.5V用) ・電子オルゴール ・光電池用モーター・みの虫つきクリップ導線 予備実験には、さらに ・アルミニウム板 ・食塩水 ・うすい塩酸(約1%) 食塩水やうすい 塩酸の濃度はど れくらいがいい の?。 実験 ステップ 金属板と水溶液を選び電流が 取り出せるか調べる。 電子オルゴールや光電池用 モーターをつないでみる。 2枚の金属板を電解質の水 溶液の中に入れる。 電圧計をつないで電圧を測る。 電圧計の針のふれ方から、どちらが+極で、どちら が-極かを見る。 同じ金属板の組み合わせでも、電流が取り出せるかやってみる。 3年 粒子 実験 ステップ 金属板の組み合わせや水溶液を変える ステップ 調べた結果を表にまとめる 金属板の組み合わせごとに、電子オルゴールの鳴り方や光電池用 モーターの回り方を表にまとめよう。 啓林館 88 91 2種類 を選ぶ

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電解質の水溶液と金属板で電流が

取り出せるかしらべよう

・うすい塩酸、食塩水ともに、濃度によっ

てほとんど起電圧に変化はなくむしろ濃

度が低い方が高くなる場合もあった。食

塩水で2%程度、うすい塩酸では、1%程

度がよい。

・マグネシウムは、5%のうすい塩酸とは

激しく反応し、30秒程度で溶けてしま

う。1%では、10分以上原形を留めてい

た。

東京書籍 3年 P18

・金属板(鉄、銅、亜鉛、マグネシウムリボン) ・発泡ポリスチレンの板

・ビーカー(100ml) ・電圧計 ・電源装置 ・豆電球(2.5V用)

・電子オルゴール ・光電池用モーター・みの虫つきクリップ導線

予備実験には、さらに ・アルミニウム板

・食塩水 ・うすい塩酸(約1%)

食塩水やうすい

塩酸の濃度はど

れくらいがいい

の?。

実験

ステップ 金属板と水溶液を選び電流が

取り出せるか調べる。

❷ 電子オルゴールや光電池用

モーターをつないでみる。

❶ 2枚の金属板を電解質の水

溶液の中に入れる。

❸ 電圧計をつないで電圧を測る。

❹ 電圧計の針のふれ方から、どちらが+極で、どちら

が-極かを見る。

❺ 同じ金属板の組み合わせでも、電流が取り出せるかやってみる。

3年

粒子

実験

ステップ 金属板の組み合わせや水溶液を変える

ステップ 調べた結果を表にまとめる

❻ 金属板の組み合わせごとに、電子オルゴールの鳴り方や光電池用

モーターの回り方を表にまとめよう。

啓林館 P88 P91

2種類

を選ぶ

金属

金属

Cu

(銅)

Zn

(亜鉛)

Al

(アルミニウム)

Mg

(マグネシウム)

Fe

(鉄)

Cu 起電圧

+極金属

0.7

Cu

オルゴール□

0.5

Cu

オルゴール△

1.3

Cu

オルゴール○

0.1 Cu

オルゴール×

Fe 起電圧

+極金属 0.6

Fe

オルゴール△

0.3 Fe

オルゴール×

1.1

Fe

オルゴール○

Zn 起電圧

+極金属 0.2

Al

オルゴール×

0.6

Zn

オルゴール△

Al 起電圧

+極金属 0.8

Al

オルゴール□

Mg 起電圧

+極金属

東京書籍 3年 P18

予備実験データ

薬品名 薬品の作り方

食塩水 ※(2%) 2gの食塩を98gの精製水に溶かす。そのうちビーカーに80㎝3分入れる。

うすい塩酸 ※(1%) 3㎝3の濃塩酸を105㎝3精製水でうすめる。そのうちビーカーに80㎝3分入

れる。

電解質の水溶液と金属板で電流が

取り出せるかしらべよう

【試料となる液体の作り方】 それぞれ80cm3分

【金属の組み合わせと起電圧(V)、+極の金属】

3年

粒子

実験

2% 食塩水

光電池用モー

ターがかすかに

回ったのは、こ

の組み合わせだ

け。

【電子オルゴールの鳴り方の尺度】

○…安定してなる。

□…不安定(音程が変化したり、スピードが遅かったり、メロディー分かる程度)

△…かすかになる。(ジー・・・などメロディーの判別ができない程度)

×…まったく鳴らない。

イオン化傾向は、

Mg>Al>Zn>Fe>Cuの

順であるが、Al>Znは逆転を

した。Al板表面に酸化被膜がで

きたためと考えられる。

同じ金属でも、表面の不純物な

どにより、0.1V程度の起電

圧が起きる場合も多い。

発光ダイオードはどの金属の組み合わせも光らない。

実験 啓林館 P88 P91

←実験A 実験B→

電圧 0.65V

※ダイコン1つ

では、0.35V

電圧 0.55V

電流 0.2mA 電流 0.2mA

電子オルゴール

は不安定だが鳴

る。

電子オルゴー

ルは、かすか

になる。

金属

金属

Cu

(銅)

Zn

(亜鉛)

Al

(アルミニウム)

Mg

(マグネシウム)

Fe

(鉄)

Cu 起電圧

+極金属

0.8

Cu

オルゴール○

0.6

Cu

オルゴール△

1.4

Cu

オルゴール○

0.1 Cu

オルゴール×

Fe 起電圧

+極金属 0.6

Fe

オルゴール□

0.4 Fe

オルゴール×

1.1

Fe

オルゴール○

Zn 起電圧

+極金属 0.3

Al

オルゴール×

0.6

Zn

オルゴール△

Al 起電圧

+極金属 0.9

Al

オルゴール○

Mg 起電圧

+極金属

東京書籍 3年 P18

予備実験データ

電解質の水溶液と金属板で電流が

取り出せるかしらべよう

【金属の組み合わせと起電圧(V)、+極の金属】 3年

粒子

実験

1% うすい塩酸

-極がマグネ

シウムのもの

は 光 電 池 用

モ ー タ ー が

回ったのは、

この組み合わ

せと、Cuと

Znの組み合

わ せ。0.8 V

以上の場合。

【電子オルゴールの鳴り方の尺度】

○…安定

□…不安定

△…かすか

×…鳴らない

を参照

【発光ダイオードの光り方】

0.8V以上の場合にかすか

についた。

いろいろな電池をつくってみよう ト ラ イ

備長炭電池の実力

電圧 0.5V ※ほぼ12時間変化安定

電流 20mA ※ぎゅっとアルミを握れば200mAを越えた。

電子オルゴールは低い音でゆっくりなる。

発光ダイオードはつかない。

光電池用モーターはゆっくりだが約12時間も回り続けた。

24時間後

実験

電解質の水溶液と金属板で電流が

取り出せるかしらべよう

3年

粒子

実験

こんな導入いかがでしょう。

単1 176円電池の実力

電圧 2.5V

※1セットでは、0.4V

電流 2mA

電子オルゴールは元気よくなる。

発光ダイオードは一瞬だけつく。

光電池用モーターは回らない。

一工夫実験

単1 176円電池

・10円玉(16枚) ・1円玉(16枚) ・ろ紙 ・単3を単1にする電池パック

・彫刻刀(丸刀) ・レモン(1個) (100均で買える)

❶ 電池パックの

中の仕切りを彫

刻刀で削る。力

業です。

※10円玉が入る

ようになるまで。

❷ 10円玉の大き

さにろ紙を15

枚切り取る。

❸ ❷で切り取った

ろ紙にレモン汁を

たっぷり染み込ま

せる。

❹ 電池ボックスに1円玉を最初に入れ、次

にろ紙(レモン果汁入り)、次に10円玉と

入れていく。これを16回繰り返す。

予備実験データ

これが1セット 16セット積み上げ

るとこうなる。

こんなに重ねたのに、電子オルゴールしかまと

もに鳴らせないなんてたいしたことないな~

・日頃使っている電池の性能の良さを

実感!

・教科書P27のボルタの電堆の説明

にもってこい。

実験

いったいどれくらい

の電流が流れている

の?

予備実験データ

教科書P17のように4人ですると。

電圧は0.30V、しかし電流は、ほぼ0mA。

【電子オルゴールの鳴り方、電流、電圧の値】

電子オルゴールの鳴り

電圧(V) 電流(mA)

か す か「ジ ー」と

鳴っている

0.20 ほぼ0

小さい音でかすか

になる。

0.25 ほぼ0

音程が少し低いが

変化するが鳴る。

0.27 ほぼ0

安定して鳴る。 0.30 ほぼ0

電流計の針がかすか

に動く程度。

4人では、低電圧LEDも省電

力モーターも反応しない。もち

ろん豆電球もつかない。

東京書籍 3年 P17 電子オルゴールを鳴らしてみよう。

・金属板(銅板、アルミニウム板)

※一辺15㎝以上あると良い。

・バット(ろ紙をひたす用) ・ろ紙

・電子オルゴール ・みの虫つきクリップ導線

・飽和食塩水(約27%) ※2%食塩水でも

行ったが、あまり変化がなかった。

❶ 右図のように銅板とアルミニウム板、電子オル

ゴールをつなぐ。※電子オルゴールの+極側を銅に

つなぐ。

❷ ろ紙を食塩水にひたし、銅板とアルミニウム板の

上に置く。

❸ 金属板のろ紙の上に手を置く。

3年

粒子

実験

金属板(アルミ板、銅板) ろ紙

飽和食塩水

(できるだけ濃い液)

電子オルゴール