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北海道医療計画[改訂版] 北網地域推進方針(別冊) ~北網区域地域医療構想~ 平成28年12月 北海道北見保健所 北海道網走保健所

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北海道医療計画[改訂版]

北網地域推進方針(別冊)

~北網区域地域医療構想~

平成28年12月

北海道北見保健所

北海道網走保健所

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目 次

第1節 基本的事項 1

1 趣 旨 1

2 当該構想区域 2

3 名 称 2

4 期 間 2

5 進行管理 2

第2節 地 勢 3

1 地理的状況や特殊性 3

2 交通機関の状況 3

3 生活圏 4

第3節 人口の推移 5

1 人口の推移 5

2 世 帯 数 12

3 北海道人口ビジョン 15

第4節 患者及び病院等の状況 19

1 患者の受療動向 19

2 地域別病床数の指標 23

3 病院の病床利用率 24

4 病院の平均在院日数 25

5 医療施設の状況 26

6 病床機能報告制度の結果 30

7 医療従事者の状況 31

8 介護サービスの状況 35

第5節 医療需要及び必要とされる病床数の推計 39

1 医療需要 39

2 必要とされる病床の必要量の推計 41

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第6節 将来のあるべき医療提供体制を実現するための施策 43

1 病床の機能の分化及び連携の推進 43

2 在宅医療の充実 44

3 医療従事者の養成・確保 45

第7節 5疾病・5事業の状況 46

1 5疾病・5事業の圏域 46

2 指定医療機関等の状況 46

第8節 地域医療構想策定後の取組 57

1 構想策定後の実現に向けた取組 57

2 北海道知事による対応 59

3 地域医療構想の実現に向けたPDCA 60

4 住民への公表 60

第9節 資 料(データ等) 61

1 検討経緯 61

2 北網圏域地域医療構想調整会議設置要領 62

3 資 料 64

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第1節 基本的事項

1 趣 旨

2025年(平成37年)にいわゆる「団塊の世代」が全て75歳以上となる中、医療や介

護が必要な状態になっても、できる限り住み慣れた地域で安心して生活を継続できる

ような、切れ目のない医療及び介護の提供体制を構築するため、平成26年6月に「地

域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する

法律」が成立しました。

この一括法では、効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するとともに、地域包括

ケアシステムを構築することを通じ、地域における医療及び介護の総合的な確保を推

進するため、医療法の中で医療計画の一部として「地域医療構想」が位置付けられま

した。

今後の高齢化の進展を踏まえると、医療のあり方は、主に青年壮年期の患者を対象

とした救命・救急、治癒、社会復帰を前提とした「病院完結型」の医療から、「慢性

疾患が多い」「複数の疾病を抱えることが多い」等の高齢者の特徴に合わせて、病気

と共存しながら生活の質の維持・向上を目指す医療、患者の住み慣れた地域や自宅で

の生活のための医療、地域で支える「地域完結型」の医療に重点を移していく必要が

あります。

地域医療構想は、このような医療のあり方の変化や人口構造の変化に対応したバラ

ンスのとれた医療提供体制を構築することを目指すものであり、①強制的な手段では

なく、目指す姿を可視化・共有したうえで、自主的な取組や関係者による協議を通じ

て構想の達成を目指すこと、②飛躍的に増加している活用可能なデータを用いて、客

観的なデータに基づく議論を行うこと、③地域ごとの人口構造の差や地域資源の違い

に対応するため、地域ごとに目指す姿を設定すること、といった手法を用いるもので

あります。

このような取組を通じてバランスのとれた医療提供体制とすることは、①患者の方

々が、適切なリハビリを受けることや長期療養に適した環境で入院することなど、そ

の状態に合ったケアが受けられるようになる、②病床機能に応じた医療従事者配置と

することにより、限られた医療人材を有効活用することができる、③適切な機能の病

床への入院により、入院費用を適正化することができる、などの効果が期待でき、ひ

いては地域医療の確保につながるものであります。

このような構想の考え方を踏まえつつ、平成27年3月に国から示された「地域医療

構想策定ガイドライン」等を参考にしながら、平成27年7月の「北海道地域医療構想

策定方針」に基づき、北網構想区域における「北海道医療計画[改訂版]北網地域推

進方針」の別冊として「北網区域地域医療構想」を取りまとめるものです。

1

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2 当該構想区域

医療法に基づく「第二次医療圏」及び介護保険法に基づく「高齢者保健福祉圏域」

と同じ区域とし、区域名は「北網構想区域」とします。

3 名 称

「北海道医療計画[改定版]北網地域推進方針(別冊)~北網区域地域医療構想~」

とします。

4 期 間

平成29年度までを終期とする「北海道医療計画[改定版]」北網地域推進方針」

の一部として策定しますが、地域医療構想に関する事項については、2025年における

医療需要を推計するとともに、国から示された病床利用率に基づき、必要とされる病

床数を推計します。

5 進行管理

この構想は、住民・患者の視点に立ち、道や市町などの行政機関、医療提供者、関

係団体及び住民が、地域の最も重要な社会基盤の一つである医療提供体制の確保に向

け、毎年度、北網圏域地域医療構想調整会議において、直近の病床機能報告制度にお

ける報告内容などとの比較や検証を実施していきます。

2

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第2節 地 勢

1 地理的状況や特殊性

北網地域医療構想区域は、北海道の北東部にあるオホーツク総合振興局管内の南東に

位置しています。周囲は遠紋、上川中部、十勝、釧路、根室の各圏域と境界を接してお

り、総面積は5,542平方kmで、愛媛県に匹敵する面積を有しており、二次医療圏の面積

としては、全国で3番目の面積を有しています。また気象は、オホーツク海沿岸地域は

海洋性気象を示し、比較的温和ですが、冬季には流氷の到来により全海面が結氷するこ

ともあります。一方、北見内陸地域は一年を通して寒暖の差が大きく、年間降水量は我

が国で最も少ない地域のひとつとなっています。

2 交通機関の状況

(1)空 路

女満別空港が空路のオホーツク圏の玄関口となっております。東京(羽田)と1日5

便(所要時間約110分)、名古屋(中部)と1日1便(所要時間約125分)のほか、道内

は札幌(新千歳)と1日7便(所要時間約50分)の定期便で結ばれており、医師の派遣

にも大きな役割を果たしています。

また、女満別空港から各市への所要時間については、空港連絡バスにて、北見市内

へは約40分、網走市内へは約30分となっています。

(2)鉄 路・バ ス

JR北海道の石北線が網走市・北見市と札幌市・旭川市方面を1日4往復の特急列車で

結んでおり、札幌-網走間の所要時間は5時間15分を要します。また、網走市と釧

路市はJR北海道の釧網線で結ばれており、所要時間は快速列車で3時間28分を要しま

す。

網走市と札幌市の間は1日9往復の都市間高速バスで結ばれています。また、北見市

と札幌市、旭川市、釧路市の各都市をそれぞれ1日10往復、4往復、2往復の都市間高

速バスが運行しています。

(3)道 路

一般国道39号が網走市・北見市と旭川市を結んでおり、また、旭川紋別自動車道は、

比布北ICから丸瀬布ICの区間が供用済みです。北海道横断自動車道の網走線は、

足寄ICまでの区間と、訓子府ICから北見東ICまでの区間が供用済みです。また、

女満別空港周辺では、一般国道39号のバイパスとして、美幌バイパスが自動車専用

道路で供用済みです。

各都市間の移動に要する時間は、高速道路等を利用し、北見市-網走市間約1時間

(54km)、北見市-札幌市間約4時間30分(310km)、網走市-札幌市間約5時間10分(3

47km)、北見市-釧路市間2時間50分(160km)、網走市-釧路市間約2時間40分(152k

m)となっております。

3

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3 生活圏

北網圏域は、北見市・網走市・美幌町に人口が集中し、大きく3つの生活圏で構成さ

れております。

また、保健医療福祉サービスについては、市町村が提供することを基本としています

が、専門的なサービスについては、マンパワーや施設などの社会資源を市町の区域を越

えて広域的に有効活用する仕組みづくりを進めることが必要であることから、第一次か

ら第三次に至る保健医療福祉圏が設定され、保健医療福祉ニーズにきめ細かく対応する

体制づくりに取り組んでいます。

(1)第一次保健医療福祉圏

日常生活に密着した身近で頻度の高い保健医療福祉サービスを提供する基本的な区域

であり、市町を単位とします。

ア 北見保健所管内(北見市、美幌町、津別町、訓子府町、置戸町)

イ 網走保健所管内(網走市、斜里町、清里町、小清水町、大空町)

(2)第二次保健医療福祉圏

第一次保健医療福祉圏のサービスの提供機能を広域的に支援するとともに、比較的高

度で専門性の高いサービスを提供し、概ね、保健医療福祉サービスの完結を目指す地域

単位です。

また、圏域に合わせて高齢者保健福祉圏も設定され、保健医療資源と福祉資源を広域

的に有効活用したサービスが提供されるための枠組みとして構築されています。

(3)第三次保健医療福祉圏

高度で専門的な保健医療福祉サービスが受けられる地域を単位とします。ここでは、

オホーツク総合振興局管内(網走・北見・紋別保健所管内)が「オホーツク圏域」とし

て一つの圏域を構成しています。

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第3節 人口の推移

1 人口の推移

(1)総人口の推移

平成25年3月に公表された国立社会保障・人口問題研究所の推計によると北海道全体

では、平成22年(2010年)と平成37年(2025年)を比較した場合、65歳以上人口は355,

735人増加が見込まれますが、65歳未満人口は902,170人減少することが見込まれており、

総人口では546,435人の減少が見込まれます。

北網圏域については、平成22年(2010年)の233,658人から、平成37年(2025年)に

は202,032人、約13%人口の減少が見込まれています。

北網圏域の各市町についても減少の見込みとなっていますが、美幌町・津別町・清里

町・小清水町・訓子府町・置戸町・大空町については、北網圏域の減少率よりも高い割

合での減少が見込まれています。

ただし、総人口や高齢者人口の推計は、市町村ごとにピーク年が違うことから、個々

の状況を的確に把握することが重要です。

【北海道、北網圏域の総人口の推移】

※国立社会保障・人口問題研究所(平成25年3月推計)

【北網圏域の総人口の推移】

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

北見市 125689 121357 116355 110495 104082 97346 90284網走市 40998 39730 38331 36694 34883 32976 30955美幌町 21575 20449 19324 18096 16809 15522 14228津別町 5646 5113 4615 4135 3668 3240 2845斜里町 13045 12565 12034 11442 10816 10168 9495清里町 4551 4162 3817 3477 3149 2837 2554小清水町 5358 5010 4675 4333 3989 3659 3335訓子府町 5435 5016 4639 4240 3852 3472 3105置戸町 3428 3109 2827 2545 2287 2051 1829大空町 7933 7472 7039 6575 6121 5675 5232

0

50000

100000

150000

200000

250000

050,000100,000150,000200,000250,000300,000350,000400,000450,000500,000

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

6,000,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

全道

北網

減少率9.9%

減少率13.5%

5

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【北海道の総人口の推移】 (単位:人)

区 分 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 増減率

(2010-

2025)

全 道 5,506,419 5,361,296 5,178,053 4,959,984 4,719,100 4,462,042 4,190,073 -9.9%

南 渡 島 402,525 379,930 357,453 333,448 308,941 284,481 260,233 -17.2%

南 檜 山 26,282 23,667 21,391 19,126 16,970 14,947 13,061 -24.2%

北渡島檜山 41,058 37,902 35,049 32,222 29,541 26,981 24,505 -21.5%

札 幌 2,342,338 2,357,202 2,335,825 2,293,364 2,233,842 2,158,438 2,066,933 -2.1%

後 志 232,940 215,919 199,968 183,571 167,380 151,745 136,791 -21.2%

南 空 知 181,886 169,444 157,444 144,999 132,714 120,834 109,303 -20.3%

中 空 知 118,662 109,076 100,421 91,602 82,929 74,706 66,971 -22.8%

北 空 知 35,706 32,731 29,955 27,113 24,336 21,687 19,239 -24.1%

西 胆 振 200,231 190,888 180,985 170,061 158,717 147,448 136,598 -15.1%

東 胆 振 216,058 211,219 205,026 197,344 188,547 179,042 168,979 -8.7%

日 高 75,321 70,100 65,414 60,568 55,711 51,010 46,415 -19.6%

上川中部 403,246 389,605 373,167 353,914 332,923 310,817 288,102 -12.2%

上川北部 71,630 67,399 63,269 59,011 54,813 50,754 46,889 -17.6%

富 良 野 45,489 43,516 41,374 39,081 36,744 34,438 32,141 -14.1%

留 萌 53,105 48,440 44,316 40,151 36,069 32,195 28,567 -24.4%

宗 谷 73,447 68,709 64,382 59,908 55,376 50,921 46,508 -18.4%

十 勝 348,597 340,540 329,928 317,110 302,936 287,994 272,361 -9.0%

釧 路 247,320 232,971 219,322 204,457 189,061 173,630 158,284 -17.3%

根 室 80,569 77,221 73,928 70,267 66,378 62,424 58,426 -12.8%

遠 紋 76,351 70,834 65,780 60,635 55,516 50,604 45,905 -20.6%

北 網 233,653 223,983 213,656 202,032 189,656 176,946 163,862 -13.5%

北見市 125,689 121,357 116,355 110,495 104,082 97,346 90,284 -12.1%

網走市 40,998 39,730 38,331 36,694 34,883 32,976 30,955 -10.5%

美幌町 21,575 20,449 19,324 18,096 16,809 15,522 14,228 -16.1%

津別町 5,646 5,113 4,615 4,135 3,668 3,240 2,845 -26.8%

斜里町 13,045 12,565 12,034 11,442 10,816 10,168 9,495 -12.3%

清里町 4,551 4,162 3,817 3,477 3,149 2,837 2,554 -23.6%

小清水町 5,358 5,010 4,675 4,333 3,989 3,659 3,335 -19.1%

訓子府町 5,435 5,016 4,639 4,240 3,852 3,472 3,105 -22.0%

置戸町 3,428 3,109 2,827 2,545 2,287 2,051 1,829 -25.8%

大空町 7,933 7,472 7,039 6,575 6,121 5,675 5,232 -17.1%

※国立社会保障・人口問題研究所(平成25年3月推計)

6

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(2)年齢区分別人口、高齢化率の推計

北海道における、人口に占める65歳以上の割合は、平成22年(2010年)の24.7%から

平成37年(2025年)では34.6%に増加が見込まれ、75歳以上の割合は12.2%から20.6%へ

増加が見込まれます。

北網圏域については、人口に占める65歳以上の割合は、平成22年(2010年)の30.3%

から平成37年(2025年)では40.2%に増加が見込まれ、75歳以上の割合は16.3%から24.9

%へ増加が見込まれ、北海道の値より高い数値となっています。

北網圏域の各市町については、平成22年(2010年)と平成37年(2025年)の65歳以上

人口を比較した場合、北見市・網走市・美幌町・斜里町・小清水町・訓子府町・大空町

の各市町は増加が見込まれていますが、津別町・清里町・置戸町については、減少が見

込まれています。また、75歳以上人口は、全市町で増加が見込まれており、今後も少子

高齢化が益々進行すると推計されています。

【北海道の年齢区分別人口、高齢化率の推移】 (単位:人、%)

【北網圏域の年齢区分別人口、高齢化率の推移】 (単位:人、%)

※国立社会保障・人口問題研究所(平成25年3月推計)

【北網圏域の年齢区分別人口、年齢構成割合】

0.0

5.0

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0

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150,000

200,000

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2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

75歳以上

65~74歳

15~64歳

0~14歳

65歳以上割合

75歳以上割合

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45.0

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6,000,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

75歳以上

65~74歳

15~64歳

0~14歳

65歳以上割合

75歳以上割合

(単位:人)

年度 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2010-2020 2010-2025 2010-2030 2010-2040

0~14歳 28,422 25,204 22,059 19,193 16,822 15,168 13,924 ▲ 6,363 ▲ 9,229 ▲ 11,600 ▲ 14,498

15~64歳 143,929 129,274 117,724 108,768 99,738 91,054 80,383 ▲ 26,205 ▲ 35,161 ▲ 44,191 ▲ 63,546

65~74歳 30,068 33,591 34,825 29,570 26,247 24,722 25,179 4,757 ▲ 498 ▲ 3,821 ▲ 4,889

75歳以上 31,238 35,914 39,048 44,501 46,849 46,002 44,376 7,810 13,263 15,611 13,138

合計 233,657 223,983 213,656 202,032 189,656 176,946 163,862 ▲ 20,001 ▲ 31,625 ▲ 44,001 ▲ 69,795

(単位:%)

年齢構成割合 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

0~14歳割合 11.84 11.10 10.30 9.54 9.02 8.86 8.94

14~64歳割合 57.89 54.02 51.39 50.26 49.16 48.51 46.72

65歳以上割合 30.29 34.89 38.30 40.19 41.79 42.64 44.34

75歳以上割合 16.34 19.13 21.23 24.86 27.52 28.60 29.47

7

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【北網圏域の性・年齢階級別の人口推計】

※地域別人口変化分析ツール(AJAPA) 産業医科大学公衆衛生学講座

02,0004,0006,0008,00010,000

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2010年02,0004,0006,0008,00010,000

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2015年

02,0004,0006,0008,00010,000

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2020年-12000-10000-8000-6000-4000-20000200040006000800010000

-12000 -10000 -8000 -6000 -4000 -2000 0 2000 4000 6000 8000 10000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2025年

-12000-10000-8000-6000-4000-20000200040006000800010000

-12000-10000 -8000 -6000 -4000 -2000 0 2000 4000 6000 8000 10000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2030年-12000-10000-8000-6000-4000-20000200040006000800010000

-12000-10000 -8000 -6000 -4000 -2000 0 2000 4000 6000 8000 10000

0-5-

10-15-20-25-30-35-40-45-50-55-60-65-70-75-80-85-90-

2040年

8

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【年齢区分別の推計】

〔北海道〕 〔北網〕

〔北見市〕 〔網走市〕

9

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〔美幌町〕 〔津別町〕

〔斜里町〕 〔清里町〕

10

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〔小清水町〕 〔訓子府町〕

〔置戸町〕 〔大空町〕

11

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2 世帯数

北海道の世帯総数のうち、単身高齢者(65歳以上)世帯数の割合は、全国平均9.2%に

比べ、北海道の平均は10.8%と高い状況にあり、推計では2025年(平成37年)には15.7%

へ増加します。

構想区域(第二次医療圏)別では、札幌及び根室区域以外の19区域において、単身高

齢者世帯数割合が全国平均を上回っている状況です。北網圏域は10.3%で、全国平均を

上回っていますが、北海道平均は下回っています。

北網圏域の各市町の単身高齢者世帯数割合については、網走市のみ全国平均と同等

ですが、その他の市町については、全国平均を上回っており、また、美幌町・津別町・

斜里町・清里町・小清水町・置戸町については、北海道平均を上回っています。

【北海道の世帯総数、単身高齢者世帯数・割合の推移】 (単位:世帯、%)

※2010年(平成22年)まで平成22年度国勢調査

※2015年(平成27年)以降 国立社会保障・人口問題研究所(平成26年4月推計)

【北海道の世帯総数、単身高齢者世帯数・割合の推移】 (単位:世帯)

北海道 世帯総数 単身高齢者世帯数 単身高齢者世帯割合

2010年 2,418,305 261,553 10.8%

(平成22年)

2015年 2,428,099 315,995 13.0%

(平成27年)

2020年 2,391,514 351,721 14.7%

(平成32年)

2025年 2,321,162 366,656 15.7%

(平成37年)

2030年 2,224,677 376,577 16.9%

(平成42年)

2035年 2,102,748 380,339 18.0%

(平成47年)

※2010年(平成22年)まで平成22年国勢調査

※2015年(平成27年)以降 国立社会保障・人口問題研究所(平成26年4月推計)

02468101214161820

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年

世帯総数

単身高齢者世帯数

単身高齢者世帯割合

12

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【各圏域・北網圏域各市町の世帯総数、単身高齢者世帯数・割合】 (単位:世帯)

区 分 世帯総数 単身高齢者 単身高齢者

世帯数 世帯数割合

全 国 51,842,307 4,790,768 9.2%

北 海 道 2,418,305 261,553 10.8%

南 渡 島 174,333 23,337 13.4%

南 檜 山 11,311 1,730 15.3%

北 渡 島 檜 山 17,194 2,529 14.7%

札 幌 1,055,709 95,532 9.0% ※全国平均以下

後 志 101,454 15,187 15.0%

南 空 知 74,246 10,319 13.9%

中 空 知 51,590 7,665 14.9%

北 空 知 14,681 1,904 13.0%

西 胆 振 89,455 11,910 13.3%

東 胆 振 94,275 9,846 10.4%

日 高 32,292 4,104 12.7%

上 川 中 部 176,020 20,617 11.7%

上 川 北 部 30,439 3,748 12.3%

富 良 野 18,356 1,809 9.9%

留 萌 23,237 3,141 13.5%

宗 谷 32,302 3,642 11.3%

遠 紋 33,291 4,327 13.0%

十 勝 147,709 14,752 10.0%

釧 路 107,359 12,230 11.4%

根 室 32,202 2,780 8.6% ※全国平均以下

北 網 100,850 10,444 10.4%

北 見 市 55,887 5,612 10.0%

網 走 市 18,064 1,672 9.3%

美 幌 町 8,700 977 11.2%

津 別 町 2,353 373 15.9%

斜 里 町 5,726 650 11.4%

清 里 町 1,781 212 11.9%

小 清 水 町 2,065 251 12.2%

訓 子 府 町 1,953 196 10.0%

置 戸 町 1,362 186 13.7%

大 空 町 2,959 315 10.6%

※平成22年国勢調査

13

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【北網圏域各市町の世帯総数、単身高齢者世帯数・割合】 (単位:世帯)

※平成22年度国勢調査

【北網圏域各市町の単身高齢者世帯割合】

※平成22年度国勢調査

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

120.0%

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

北見市

網走市

美幌町

津別町

斜里町

清里町

小清水町

訓子府町

置戸町

大空町

世帯総数

単身高齢者世帯数

0.0%2.0%4.0%6.0%8.0%

10.0%12.0%14.0%16.0%18.0%

北見市

網走市

美幌町

津別町

斜里町

清里町

小清水町

訓子府町

置戸町

大空町

単身高齢者世帯割合

全国平均9.2%

北海道平均10.8%

14

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3 北海道人口ビジョン

今回の地域医療構想は、国の地域医療構想策定ガイドラインに基づき、国立社会保障・

人口問題研究所の将来推計を用いますが、平成27年10月に策定した「北海道人口ビジョン

~北海道の人口の現状と展望~」においては、次のとおり人口の将来を展望しています。

今回の病床推計については、このような取組みによる今後の人口構造の変化等を踏まえな

がら見直しが行われると想定しています。

北海道人口ビジョン(抜粋)

人口の将来展望

1 人口分析のまとめ

本道は、自然減と社会減が相まって、全国よりも約10年早く人口減少局面に入り、20

10(平成22)年の人口は、ピーク時より約19万人少ない550.6万人となっている。

自然減は、2014(平成26)年の1年間で約23,000人となっているが、その主な要因は

出生率・出生数の減少であり、理由としては、若者の不安定な雇用状況や核家族化の進

行などによる未婚・晩婚・晩産化が考えられる。

社会減は、2014(平成26)年の1年間で約8,900人となっており、進学・就職等によ

る首都圏への転出が主な要因であると考えられる。

また、地域からの札幌市への人口集中が進行しており、札幌市の出生率の低さが北海

道全体の人口減少を加速させる要因となっている。

国の推計によると、今後、有効な対策を講じない場合、本道の人口は、2010(平成22)

年の550.6万人から、2040年には419万人と、131.6万人(▲23.9%)の減少となり、小

規模市町村ほど減少が加速すると見込まれる。

このことにより、就業者数の著しい減少による生産・消費の減少や、高齢者人口割合

増加による医療費・介護費負担の増大、地域交通の利便性の大きな低下など、道民生活

の様々な場面に大きな影響を及ぼすことが懸念される。

2 目指すべき将来の方向

道民の結婚・出産・子育ての希望に関して、国立社会保障・人口問題研究所が実施し

た「第14回出生動向基本調査結果」(2010(平成22)年)によると、いずれは結婚しよ

うと考える未婚者の割合は、北海道で男性85.2%、女性84.1%と、ともに8割を超えて

いるものの、全国平均の男性86.3%、女性89.4%に比べると、いずれも低い水準にある。

また、夫婦の理想とする子ども数は、北海道で男性2.33人、女性1.97人であったが、

夫婦が実際に持つ子どもの数である完結出生児数は1.81人となっている。

移住・定住の希望に関して、2013(平成26)年の道民意識調査によると、「現在住ん

でいる市町村にこれからも住み続けたいと思うか」との問いに対し、「できれば今と同

じ市町村に住んでいたい」との回答の割合が76.2%と、全体の4分の3以上にのぼってい

る。

15

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2014(平成26)年に国が実施した「東京在住者の今後の移住に関する基本調査」によ

ると、東京在住者のうち、今後移住する、または移住を検討したいと回答した人は40.7

%と全体の4割、うち関東圏以外の出身者では49.7%と全体の5割にのぼる。

こうした希望を現実のものとするため、自然減及び社会減の両面から人口減少の進行

を緩和する取組とともに、人口減少社会の中で道民の暮らしの安心を確保するための取

組を一体的に進め、「幅広い世代の人々が集い、つながり、安心して暮らせる包容力の

ある北海道」の実現を目指す。

3 人口の将来展望

「目指すべき将来の方向」の実現に向け、今後、道民をはじめ、幅広い分野の方々と

連携し、人口減少対策を進めていくために必要な人口の将来展望を示す。

国による推計を基に試算すると、総人口は2010年の550.6人から2040年には419万人と

なり、131.6万人減(▲23.9%)となるが、合計特殊出生率が、国の長期ビジョンと同

様、2030年までに1.8、2040年までに2.07(人口置換水準)まで上昇し、純移動数が現

在の約▲8,000人から2019年で▲4,000人、2025年で0になると仮定した場合は、2040年

には約458万人となる。

さらに、札幌市の合計特殊出生率が全道平均より低いことを考慮し、札幌市の合計特

殊出生率を2030年に1.5、2040年に1.8、2050年に2.07と、約10年ずつ遅れて上昇すると

仮定した場合は、2040年の総人口は約450万人となる。

こうした2つの仮定を踏まえ、今後、札幌市における少子化対策の充実強化はもとよ

り、北海道全体として、自然減、社会減対策を効果的かつ一体的に行うことにより、本

道の人口は2040(平成52)年に約460~450万人を維持することが可能となる。

なお、これらの仮定に基づき推計した高齢者の人口割合は、国の推計が2040年を超え

ても上昇していくのに比べ、人口構造の高齢化抑制の効果が2045年頃に現れ始め、その

後、低下する。

※人口置換水準:人口が制止する合計特殊出生率の水準のことであり、若年期の死亡率が

低下している日本においては、夫婦2人から概ね2人の子どもが生まれれば人口が制止す

ることになる。現在の日本の場合、2.07となっている。

16

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<仮定1:2040年の人口約458万人>

①自然動態

合計特殊出生率は、国の長期ビジョンと同様、2030(平成42)年に1.8、2040(平成5

2)年に2.07の人口置換水準まで上昇する。

②社会動態

道外への転出超過数は、現在、約▲8,000人であるが、2016(平成28)年以降、マ

イナスが縮小し、2019(平成31)年で、現在の半分の▲4,000人になる。

2020(平成32)年以降もマイナス幅は縮小し、社人研推計と同様に、2025(平成37)

年で社会増減数が均衡し、転出超過がゼロとなる。

<仮定2:2040年の人口約450万人>

①自然動態

合計特殊出生率は、札幌市に関しては、2030(平成42)年に1.5、2040(平成52)年

に1.8、2050(平成62)年に2.07まで上昇する。

札幌市以外は仮定1と同様に、2030(平成42)年に1.8、2040(平成52)年に2.07ま

で上昇する。

②社会動態

社会増減に関しては、仮定1と同様に推移する。

2040年で約460~450万人の人口を維持

仮定1

仮定2

国の推計準拠

(万人)人口の将来見通し(総人口)

17

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高齢者人口割合の推移

国の推計準拠

仮定1

仮定2

18