アジャイルな見積りと計画づくり輪読会（その１）

「アジャイルな見積りと計画づくり」輪読会

2009年7月22日水曜日

今回の書籍


Mike Cohn

http://blog.mountaingoatsoftware.com/2009年7月22日水曜日

http://blog.mountaingoatsoftware.com

http://blog.mountaingoatsoftware.com

第九章テーマの優先順位付け


ー望むものを手に入れるために欠かせない最初のステップは、望むものを決めることー（ベン・スタイン）


ー俺のものは俺のもの、お前のものは俺のものー（T・G氏）


何をもって判断するか

✓フィーチャの優先順位付けの判断要素

- 金銭価値- コスト（開発～サポート）- 学べる知識の量とその意義- 低減できるリスク


金銭価値

✓どれだけ収益をあげられるか、もしくは費用を節約できるか

- 詳しくは10章で


金銭価値

✓金銭価値を算出することは複雑で難しい。

✓金銭価値ではなく、ユーザから見た「望ましさ」によって優先順位付けをするのもあり

- 詳しくは11章で


コスト

✓フィーチャ実現のためにかかる時間や、費用


コスト

✓コストは時間とともに変化する。

- 今すぐ取り組むよりも習熟した状態で短期間で実現できるかもしれないもっとシンプルで手っ取り早い実装でも問題なかったかもしれない

✓可能なかぎり遅く、それ以上変更する時間がない時まで待って開発するべき


新しい知識

✓プロジェクトの成功に必要な知識を、プロジェクトの開始時点で全て知っている、ということはない。

✓知識重要


新しい知識

✓知識はニ種

- プロダクトに関する知識（なにを）- プロジェクトに関する知識（どうやって）✓知識を得る事は、不確実性を減らす事

- 目標の不確実性- 方法の不確実性


新しい知識

高い低い高い

低い

目標不確実性

方法不確実性

ウオーターフォールの場合

高い低い高い

低い

目標不確実性

方法不確実性

アジャイルの場合

アジャイルの方が、不確実性を早く減らそうとする曲線になっている


リスク

✓まだ発生していないが発生の可能性があり、プロジェクトの成功を阻害したり、効果を限定してしまうもの


新しい知識

✓プロジェクトのリスク

- スケジュール- コスト- 機能✓他の観点

- 技術リスク- ビジネスリスク


リスクと価値の四象限分離

低高

高

低

リスク

価値

高リスク・低価値高リスク・高価値

低リスク・低価値低リスク・高価値


優先順位付け

低高

高

低

リスク

価値

高リスク・低価値高リスク・高価値

低リスク・低価値低リスク・高価値

リスク・価値が高いものから開発していく


まとめ

✓優先順位付けの判断要素は４つ

- 金銭価値／コスト／学べる知識／リスク✓４つの要素を統合して優先付けをする


話し合ってみよう


話し合ってみよう（１）

✓あなたに以下のフィーチャの実装が要求された。さてどのように優先順位付けをする？

- リリース直前に、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が指摘された

- 開発中のRPGで、案内役の妖精キャラをキャバ嬢のような姿にしろ、と要求された


話し合ってみよう（２）

✓あなたのチームで蓄積されているプロダクトナレッジ／プロジェクトナレッジは何かあるか？


次回へ続く


アジャイルな見積りと計画づくり 輪読会（その１）