二重課題による二重課題によるワーキングメモリの増減ワーキングメモリの増減

　情報システム工学科　情報システム工学科 33 年　年　 038038 　田中 祐史　田中 祐史

ワーキングメモリ （作業記ワーキングメモリ （作業記憶）とは憶）とは

それを調べるテストとしてそれを調べるテストとしてリーディングスパンテスト（以後リーディングスパンテスト（以後 RSTRST ））

がある。がある。

・・情報を一時的に保ちながら操作するための情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程に関する構造や過程に関する

理論的な枠組み。理論的な枠組み。

・・ワーキングメモリには個人差がある。ワーキングメモリには個人差がある。

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ワーキング・メモリの構造ワーキング・メモリの構造

33 つの部分かつの部分から構成ら構成

音声ループ音声ループ 視空間スケ視空間スケッチパッドッチパッド

中央実行部中央実行部

　例　例

文を読むとき前の部分と関連付文を読むとき前の部分と関連付けているけている

桜が 咲いている覚える

覚える

関連づけ

RSTRST についてについて

言語能力と相関が高い 言語能力と相関が高い （（ 20052005 ：長縄）：長縄）

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　　日本語の歌詞のある音楽が　　日本語の歌詞のある音楽が　　　あるとどうなる？　　　あるとどうなる？

実験方法実験方法

被験者は金沢大学の学生１４人被験者は金沢大学の学生１４人

RSTRST をを AA 、、 BB の２セット用意の２セット用意し、し、 AA を行い、その後を行い、その後 BB を負荷を負荷課題である音楽を与えて行う課題である音楽を与えて行う

　結果の比較は分散分析を用い　結果の比較は分散分析を用いるる

RSTRST のやり方のやり方

複数の文を被験者に提示しそれ複数の文を被験者に提示しそれを下線部の単語を暗記しながらを下線部の単語を暗記しながら順に音読してもらう。その後、順に音読してもらう。その後、文を隠し覚えた単語を書き出し文を隠し覚えた単語を書き出してもらう。これをてもらう。これを 22 文、文、 33 文、文、44 文、文、 55 文条件と順に提示しそ文条件と順に提示しそれをれを 33 回繰り返すことで１セッ回繰り返すことで１セットとする。トとする。

• 昨日、映画を見た。

• ここは日本である。

• 橋の上に人がいる。

• 映画

• 日本

• 橋

• 共通なものがある。

• 最大の幸福を感じる 。

• 何か短い棒のようなもの。

• 常に忙しい想いをする 。

• 仕事にとりかかる。

• 共通

• 最大

• 短い

• 忙しい

• 仕事

予想予想

負荷を与えると正解数は激減す負荷を与えると正解数は激減するのではないかるのではないか

特に文が多いほどその傾向が強特に文が多いほどその傾向が強い？い？

結果結果

負荷課題の有無の主効果は有意では負荷課題の有無の主効果は有意ではなかったなかった (F[1,13]=0.426, n.s.) (F[1,13]=0.426, n.s.)

音楽あり音楽なし

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

平均正答数

刺激文数の主効果は有意であった刺激文数の主効果は有意であった(F[3,39]=61.559, p.<.001)(F[3,39]=61.559, p.<.001) ．．

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

2文 3文 4文 5文

平均正答数

負荷課題負荷課題 ××刺激文数の交互作用は有刺激文数の交互作用は有意ではなかった意ではなかった (F[3,39]=1.967, n.s.)(F[3,39]=1.967, n.s.)

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

2文 3文 4文 5文

平均正答数

音楽なし音楽あり

考察考察 負荷課題の有無と負荷課題の有無と RSTRST のスコアに関連のスコアに関連

は見られなかったは見られなかった　　　　　　　　　　　　　歌詞は言語的な性質よりも　　　　　　　歌詞は言語的な性質よりも　　　　　　音楽の一部として処理されて　　　　　　音楽の一部として処理されて　　　　　　いる可能性 　　　　　　いる可能性

また、平均正答数と刺激文数に関係がみまた、平均正答数と刺激文数に関係がみられたことからワーキングメモリの容量られたことからワーキングメモリの容量の限界を確認できたの限界を確認できた

今後の課題として今後の課題として

ワーキングメモリを高める負荷ワーキングメモリを高める負荷課題はないか課題はないか

ワーキングメモリに干渉を及ぼワーキングメモリに干渉を及ぼす課題はどのようなものか，さす課題はどのようなものか，さらに検討らに検討