第３８回「楽句会」

　　　　～か ざ ぐ る ま～　　第３８回「楽句会」

　　　　～か ざ ぐ る ま～

平成２１年２月１５日（日） 於・ＡＳＡ守口南 ＜出席者＞ 野見山窓風　三浦健風　池邑あやめ　　　　 池田耕雨　岩井蒼雨　青木伸之助　　　　　　　 嶋村豊子　井福雅子　　 ＜投句者＞ 河野渓太　　

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　

けふは晴れ　　

　　

三寒四温の　　　

　

　　　　　

家族かな（

窓風

）

　　

梅林え

　　

家族そろっ

て

　　　　　　

山の歌

（

窓風

）

　　

はしゃぐ子や

　　　

新幹線の

　　　　　　

春休み

（

窓風

）

　　

　　　　　　　　　　

　

春の日や

　　

ハトの一族

　　　　

巣立ちたり

（

健風

）

　

まだつぼみ

　　　

春一番が

　　　　　

吹く舗道

（

健風

）

　

春近し

　　

おうな奏でる

　　　　　　

琴の宵

（

健風

）

　　

家族風呂　　

　　

湯気の向こうに

　　　　　

春の日が

（

渓太

）

　

湯煙の

　　

たなびく入り江に

　　　　　　

冬の梅

（渓太

）

　　

水仙花

　　

思い思いに

　　　　　

風にゆれ

（

渓太

）

　

　　

遠畑に

　　

家族みな行く

　　　　

春日かな

（

あやめ）

　

緑児の

　　

みるみる涙

　　　　　

鬼の面

（

あやめ）

　　

梅林の

　　

標たどるや

　　　　

一人ぼち（

あやめ）

　

　　

屠蘇祝う

　　

家族のきずな

　　　　　　

暖かし

（

蒼雨

）

　

リハ

ビリを

　　

看守る家族

　　　　　

春の笑み

（蒼雨

）

　　

受験子の

　　

肩に家族の

　　　　　

祈りあり

（

蒼雨

）

　

　　

子ら巣立ち

　　

妻と二人で

　　　　　　

庭の梅

（

耕雨

）

　

葉影より

　　

めじろの家族

　　　　

見えかくれ（耕雨

）

　　

春よ来い

　　

いやもう来てる

　　　　　

温だん可

（

耕雨

）

　

　　

露ふくむ

　　

いちご母ちゃん

　　　　

今朝も買い

（

青木

）

　

心にも

　　

すき間風吹く

　　　　　　

寒い朝

（嶋村

）

　　

春なのに

　　

サイフの中は

　　　　　　

寒い冬

（

井福

）