柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

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柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業. NPO介護予防研究会  理事長 佐藤 司 . 介護予防システムへの転換. 予防重視システムの転換. 平成18年4月、介護保険制度が大幅改正した。 利用者約 4 11万人のうち 150 万人程度は予防給付の対象である。 通所介護事業では年間7千億円の市場があり、柔道整復師の年間療養費3千億円をはるかに超えている。 介護予防のサービスとして運動器の機能向上、などが介護予防デイサービスなどで導入された。. 予防給付の対象者. 状態の維持改善の可能性が高く、基本動作がほぼ自立している高齢者が対象である 。 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

柔道整復師・鍼灸師ができる介護事業

NPO介護予防研究会 

理事長 佐藤 司 

Page 2: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

介護予防システムへの転換

Page 3: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

予防重視システムの転換

平成18年4月、介護保険制度が大幅改正した。

利用者約 4 11万人のうち 150 万人程度は予防給付の対象である。

通所介護事業では年間7千億円の市場があり、柔道整復師の年間療養費3千億円をはるかに超えている。

介護予防のサービスとして運動器の機能向上、などが介護予防デイサービスなどで導入された。

Page 4: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

予防給付の対象者

状態の維持改善の可能性が高く、基本動作がほぼ自立している高齢者が対象である 。

 生活機能の維持向上の目標を明確にして、「運動指導をして身体機能を向上させる」などの目標指向型のサービスが提供される。

通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーションの通所系サービスが介護予防サービスの中心 となった。

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新健康フロンティア戦略

骨折予防及び膝痛、腰痛対策といった運動器疾患対策の推進が必要であるとの方向が示された

政府はこれらの取り組みで要介護者の割合を現在の 7 人に 1 人から平成 24 年までに 10人に 1 人へと減らすことを目標に掲げている。

Page 6: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

通所介護・予防通所介護の概要

Page 7: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

「通所介護」とは 要介護状態となった場合においても、その利

用者が可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な日常生活上の世話及び心身の機能の維持及び利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図る。

Page 8: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

「予防通所介護」とは 要支援状態となった場合においても、その利

用者が可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な日常生活上の支援及び機能訓練を行うことにより、利用者の心身機能の維持回復を図り、もって利用者の生活機能の維持又は向上を目指す。

Page 9: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

(1)通所介護 

①  小規模型通所介護事業所②  通常規模型通所介護事業所③  大規模型通所介護事業所④  療養通所介護事業所

Page 10: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

(2)介護予防通所介護事業所

①  介護予防通所介護事業所

Page 11: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

厚生労働大臣が定める施設基準 小規模型通所介護事業所とは、前年度の1月

当たりの平均利用延人員数が 300 人以内であること。

通常規模型とは、1月当たりの平均利用延人員数が 300 人以上 900 人未満であること。

大規模型とは、1月当たりの平均利用延人員数が 900 人以上であること。

Page 12: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

事業所規模による区分の取り扱い 利用者のニーズに適切に対応する観点から、

正月等の特別な期間を除いて毎日事業を実施している事業所は、一週間当たりの平均利用延人員数に7分の6を乗じた数を合算する

(例)定員15人、6時間以上8時間未満、  毎日事業実施(正月は休む)。 前年度実績  3,435 人( 4 月から 2 月まで)

に7分の6を乗じると 3200 人になる。 3200 人 ÷ 11= 291 人(小規模 300 人未

満)

Page 13: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

サービス提供の流れ ① 利用者の申し込み   ② 被保険者証の確認           ③ 重要事項説明書による説明・同意④ 契約の締結⑤ 心身状況の把握  (居宅支援事業所等との連携が必要)⑥ 通所介護計画・予防通所介護計画の作成  (目標・内容等について説明)⑦ サービスの提供⑧ サービスの目標を確認

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事業者指定

① 人員基準②設備基準③運営基準の全てを満たすこと。

通所介護事業所と予防通所介護事業所が、同一の事業所において一体的に運営されている場合、「人員基準」「設備基準」に関しては、通所介護事業の基準を満たしていれば、予防通所介護事業所の基準を満たしているものとされる。

Page 15: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

管理者 事業所ごとに1名(常勤)

Page 16: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

生活相談員 看護師又は准看護師 サービス提供時間帯を通じて専ら通所介護サ

ービスの提供を行う者1名以上

Page 17: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

介護職員 利用者の数(実際の利用者数)が15人まで

は1名以上、それ以上5又はその端数をまずごとに1名以上

生活相談員または介護職員のうち1名以上は常勤であること。

Page 18: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

看護職員 看護師又は准看護師 サービス提供時間帯を通じて専ら通所介護

サービスの提供を行う者1名以上 利用定員が10人以下の事業所は、サービス

提供時間帯を通じて看護職員と介護職員を併して、1名以上にすることができる。この場合は、生活相談員、看護職員又は介護職員のうち1名以上が常勤でなければならない。

Page 19: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

機能訓練指導員 1名以上 機能訓練指導員は、日常生活を営むのに必要

な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師)とし、当該通所介護事業所の他の職務に従事することができる。

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「単位」とは、 同時に一体的に提供される指定通所介護をいう。 例えば、  ①指定通所介護が同時に、一定の距離を置い

た2つの場所で行われ、これらのサービスの提供が一体的に行われているといえない場合、

  ②午前と午後とで別の利用者に対して指定通所介護を提供する場合は、2単位とし、それぞれの単位に必要な従業員を確保する。

Page 21: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

「常勤」とは、 勤務時間が、当該事業所で定められている常

勤の従業員が勤務すべき時間数( 32 時間を下回る場合は 32 時間を基本とする)に達していることをいう。

Page 22: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

「専ら従事」「専ら提供に当たる」とは、

原則として、サービス提供時間帯を通じて当該サービス以外の職務に従事しないことをいう。

原則として、サービス提供時間帯とは、事業所における勤務時間(サービスの単位ごとの提供時間)をさし、従業員の常勤・非常勤の別は問わない。

あらかじめ計画された勤務表に従って、サービス提供時間帯の途中で同一職種の従業員と交代する場合には、それぞれのサービス提供時間を通じて該当サービス以外の職務に従事しないことで足りる。

Page 23: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

提供時間帯を通じて専ら該当指定通所とは、 指定通所介護の単位ごとに生活相談員、介護

職員について、提供時間帯に当該職種の従業者が常に確保されるよう必要な配置を行うよう定めたもの。

看護職員については、提供時間帯を通じて専従する必要はないが、当該看護職員は提供時間帯を通じて指定通所介護事業所と密接かつ適切な連携を図るものとする。

Page 24: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

設備基準食堂・機能訓練室(利用者 1 人あたり3㎡以

上)、静養室、相談室及び事務室を有する

 設備等は、当該指定通所介護事業所用として専用でなければならないが、利用者への指定通所介護の提供に支障がない場合等は、他の事業と共用することができる。

Page 25: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

食堂及び機能訓練室 合計面積が、利用定員数に3mを乗じた面積

以上であることが最低基準。

食事提供及び機能訓練を行う際、それぞれに支障がない広さを確保できる場合は食堂及び機能訓練室は同一の場所とすることができる。

狭い部屋を多数設置するべきではない。

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相談室 遮へい物の設置等により相談の内容が漏えい

しないよう配慮されていること。

Page 27: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

運営基準 サービス提供内容の説明、同意 サービス提供拒否の禁止 サービス提供の記録 通所介護計画の作成緊急時の対応 運営規程の整備衛生管理秘密保持苦情、事故発生時の対応等

Page 28: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

通所介護費

小規模型 通常規模型 3時間以

上4時間未

要介護1~5 要介護1~5

4時間以上

6時間未満

要介護1~5 要介護1~5

6時間以上

8時間未満

要介護1~5 要介護1~5

Page 29: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

介護予防通所介護費(1月につき)

要支援1要支援2

•月途中からのサービス開始、月途中のサービス終了の場合であっても、原則として、日割り計算は行わない。

Page 30: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

通所介護の加算 延長加算( 8 時間を越えて 1 時間につき 50単位)

入浴介助加算( 1 日につき 50単位 )若年性認知症ケア加算( 1 日につき 60単位) 個別機能訓練加算( 1 日につき 27単位 )栄養ケアマネジメント加算    ( 1 回につき 100単位、月2回まで)口腔機能向上加算     ( 1 回につき 100単位、月2回まで)

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個別機能訓練加算とは 1 日 120 分以上、専ら機能訓練指導員の職務

に従事する理学療法士等(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師)を配置し、個々の利用者の状態に適切に対応する観点から、個別の機能訓練実施計画を策定し、これに基づきサービス提供を行った場合

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介護予防通所介護の加算アクティビティ実施加算(1月につき 81単位)

運動器機能向上加算(1月につき 225単位) 栄養改善加算(1月につき 100単位 )口腔機能向上加算(1月につき 100単位)

Page 33: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

定員超過の減算 月平均の利用者の数が、都道府県に提出した 運営規程に定めた利用定員を超えた場合。

翌月の利用者全員の報酬額を 100 分の 70 で算定する。  

Page 34: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

看護・介護職員配置欠如 の減算 看護職員については、月平均の配置員数が人

員基準上必要とされる員数から1割を超えて滅少した場合

介護職員については、月平均の配置員数が人員基準上必要とされる員数を下回る場合

翌月の利用者全員の報酬額を 100 分の 70 で算定する。

Page 35: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

大規模事業所 ( 介護給付のみ ) の減算

前年度の1月当たりの平均利用延人員数が900 人を超える指定通所介護事業所において指定通所介護を行った場合

利用者全員の報酬額を通常規模型通所介護費の 100 分の 90 で算定

Page 36: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

利用料以外に受けれる費用の範囲 通常の事業実施地域外の送迎費用 通常要する時間を超える場合食事の提供に要する費用 おむつ代 その他の日常生活費

マッサージなどの施術料金は請求できない

Page 37: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

指定の取り消し ① 相当の期間を定めて基準を遵守するよう勧告を行う。② 相当の期間内に勧告に従わなかったときは、事業者

名、勧告に至った経緯、当該勧告に対する対応を公表する。

③ 正当な理由なく当該勧告に係る措置を採らなかったときは、相当の期限を定めて当該勧告に係る措置を採るよう命令し、事業者名、命令に至った経緯を公示する

④③ の命令に従わなかった場合には、指定を取り消す。

Page 38: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

指定を取り消された柔道整復師 『全介護事業から撤退を』 不正受給発覚 

「○○接骨院デイサービスセンター」が介護報酬を不正に受給していた問題で、県は○○日、同施設の通所介護事業の指定を取り消した。

「○○デイサービス」は指定を取消された。理由は偽の指定申請で、人員基準で配置の必要な生活相談員を、本人の同意もなく申請し指定を受けたことにある。

Page 39: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、管理者は他の事業との兼務は可能か? 管理者は常勤であり、かつ、原則として専ら当該事業所の管理業務に従事するものとする。

ただし、管理上支障がない場合は、当該指定通所介護事業所内であれば他の職種と兼務することができる。

管理上支障がない場合は、同一敷地内にある又は道路を隔てて隣接する等、特に当該事業所の管理業務に支障がないと認められる範囲内にある他の事業所の管理者間の兼務は可能である。

Page 40: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

生活相談員の資格要件は?原則として、社会福祉主事の任用資格を有す

る者又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者である必要かある。

東京の場合、①介護支援専門員②介護福祉士で通所介護又は福祉施設で 1 年以上勤務経験があれば生活相談員になれる。

Page 41: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、通所介護計画上、6時間以上8時間未満の通所介護を行っていたが、当日の利用者の心身の状況から、5時間の通所介護を行った場合の、介護報酬の取扱いは?

Page 42: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q,当日、利用者宅に迎えに行ったが、キャンセルとなった場合の請求は、どうすればよいか?

Page 43: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q 、通所介護サービスと訪問サービスを重複して同一時間帯に利用することは可能か?

Page 44: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q,通所介護提供時間帯に併設の医療機関で受診することは可能か?

Page 45: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q 、介護予防通所系サービスの提供に当たり、利用者を午前と午後に分けてサービス提供を行うことは可能か?

Page 46: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、午前と午後に分けてサービス提供を行った場合に、例えば午前中にサービス提供を受けた利用者について、午後は引き続き同一の事業所にいてもらっても構わないか。その場合には、当該利用者を定員に含める必要があるのか。また、当該利用者が事業所に引き続きいられることについて負担を求めることは可能か。

Page 47: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、介護予防通所系サービスを受けるに当たって、利用回数、利用時間の限度や標準利用回数は定められるの?

Page 48: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、介護予防通所介護と介護予防通所リハビリテーションを、それぞれ週1回ずつ利用する等同時に利用することは可能か?

Page 49: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、送迎・入浴が単位数に包括されているが、送迎や入浴を行わない場合についても減算はないのか?

Page 50: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、選択的サービスについては、月一回利用でも加算対象となるのか。また、月4回の通所利用の中で1回のみ提供した場合には加算対象となるのか?

Page 51: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、運動器の機能向上加算は1月間に何回か。また、1日当たりの実施時間に目安はあるのか?また利用者の運動器の機能把握を行うため、利用者の自己負担により医師の診断書等の提出を求めることは認められるのか?

Page 52: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、介護予防通所介護における運動器機能向上加算の「経験のある介護職員」とは何か?

Page 53: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、介護給付の通所系サービスと予防給付の通所系サービスについては、同じ時間帯に同じ場所でサービス提供を行うことを可能とするかどうか?

Page 54: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、事業所ごとに常勤・専従の管理者を配置することとされているが、当該管理者の兼務を認めるかどうか?     

Page 55: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q92.例えば、午後 1 時から 5 時の時間帯に介護予防サービスと介護給付サービスを一体的に実施することとし 1 単位の届出を行っている事業所が、午前 9 時から 11 時の時間帯で介護予防サービスのみを実施しようとする場合においての、届出等申請手続きはどのようにすればよいか?

Page 56: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

介護予防デイサービスの実態調査

(平成 19年 10 月頃)

Page 57: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

調査の目的

 柔道整復師・鍼灸師が開業するデイサービスの実態を把握し、その課題を明らかにして、新たなビジネスモデルとしての可能性を検証する。

Page 58: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

調査対象者 デイサービスを経営している       柔道整復師・鍼灸師の方

Page 59: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

調査方法(留置法) インターネットの検索を基に、調査対象者と推定される方を抽出し、調査票を郵送配布した。

Page 60: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

調査の内容 ( 1 ) 開設年月(2) 事業所設置主体(3) 併設事業(4) 営業曜日(5) サービス提供時間及び単位数(6) 利用定員(7) 登録利用者数(8) 男女の割合(9) 要支援者と要介護者の割合(10)選択的加算(11)個別機能訓練の内容(12)疾患の割合(13)採算状況(14)苦労している点

Page 61: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

回収状況 配布数:150事業所 回収数:53事業所(回収率36%)

Page 62: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

調査項目 いつぐらいから事業開始したのか?開業した人は、何の資格を持っていたのか?デイの営業曜日や営業時間はどうしているのか? サービス提供時間は、どうなっているのか?デイサービスの規模はどのくらいか?どんな機能訓練サービスを行っているのか? 要支援者と要介護者の割合は?採算状況はいかがか?苦労していることは何か? ・・・・・・・・・

・・・・ etc  

Page 63: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.開設の年度は、いつですか?

02

468

101214

12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年

開業数

平成18年度以降のデイサービス開設が増えている(43%)。特にサービス提供時間 3 時間以上 4 時間未満の、いわゆる短時間型デイサービスが全体の6割となり、高い割合を占めている。19年度については、 9 月ごろの調査のため実際は、この統計数より多いことが推測される。

Page 64: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.事業所の設置主体は何ですか?

有限会社株式会社NPO法人共同くみあい

46 事業所(87%)が有限会社、株式会社の営利法人であった。株式会社、有限会社などの営利法人が9割を占めた。地域の社団柔整師会の有志が集まって共同組合として事業所を設立したケースが2事業所あった。また、特定非営利活動法人( NPO 法人)を設立して介護事業所を運営しているケースが 5 事業所あった。

Page 65: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.併設する事業は、何ですか?

0 10 20 30 40

接骨院

鍼灸院

居宅支援

併設事業

併設事業として、接骨院が38事業所(72%)、鍼灸院が30事業所(57%)である。その内、鍼灸接骨院は18事業所を占める。・居宅介護支援事業所の併設は25事業所(48%)と、高い割合となった。デイサービスのみが2事業所あった。他に、コンディショニングルーム、PT業務、福祉用具貸与、訪問マッサージ、訪問介護、介護タクシー、歩行支援サポーター、介護支援相談室などがあった。

Page 66: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.営業している曜日は、いつです?

0 5 10 15

月~土・祝

月~土

月~金・祝

月~金

提供曜日

土曜日の営業は、24事業所(47%)、祝日の営業は、16事業所(31%)であった。その他として、水曜日休み、無休、平日週2回営業、土日営業などがあった。

Page 67: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

1日のサービス提供時間と単位数は?

3  ~4h1単位 3~4h2単位

6~8h

曜日によって単位数を変えている事業所があり、複数回答になった。サービス提供時間3時間以上4時間未満が半数(49%)を占める。3時間以上4時間未満、1日2単位は3割(30%)である。

Page 68: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.デイサービスの定員は?

10人以下11~15人16~20人21~25人26~30人

定員10人以下が58%、定員11~15人が24%である。定員15人未満の小規模型が全体の82%を占める

Page 69: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.現在、登録している利用者の数は?

0 5 10 15 20

10~20人

21~30人

31~40人

41~50人

51~60人

61~70人

70人以上

登録利用者数

登録利用者30人未満が半数(47%)を占める。

Page 70: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.利用者の男性と女性の割合は?

女性男性

男性は32%、女性は68%で、7割が女性であった。

Page 71: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、 3 ~ 4 時間の要介護度は?

要介護要支援

3~時間型では、半数(49%)が要支援者で占める。

Page 72: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q、6~8時間の要介護度は?

要介護要支援

6~8時間では、7割近く(68%)が要介護者である。

Page 73: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.選択的加算は、何ですか?

0 10 20 30 40 50

 個別機能訓練

口腔機能向上

入浴サービス

アクテビテイ

サービス

個別機能訓練加算を、ほぼ全事業者(95%)が選択している。

入浴サービスを実施している事業者は4割である。

口腔機能向上加算を2割近く(17%)の事業者が実施している。

Page 74: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.個別機能訓練は何をしています?

0510152025303540

鍼灸 マッサージ マシン

機能訓練

マシントレーニングは、34事業所(66%)が実施している。マッサージは、23事業所(45%)、鍼灸サービスは、6事業所(11%)であった。

その他:セラバンド、電療、柔整手技、マット体操、ストレッチ、重りによる上下肢運動、阿波踊りなどの DVD 体操、エアロバイク、外出歩行訓練、輪転機、手指運動、エアロビクス、バランスデスクマッサージチェアー、鉄アレー、ヘルストロン、など

Page 75: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.3~4時間の疾患割合 は?

虚弱高齢者脳卒中その他

脳卒中の利用者が3割(27%)を占めていた。

虚弱高齢者は59%、認知症その他は、14%となった。

Page 76: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.6~8時間の疾患割合 は?

虚弱高齢者脳卒中その他

サービス提供時間6時間以上8時間未満では、認知症その他が3割以上(34%)を占めた。

虚弱高齢者46%、脳卒中21%の割合となった。

Page 77: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.デイサービスの採算状況は?

内容項目 人 %

収入が支出を大幅に上回っている 7 14

収入が支出を若干上回っている 20 41

収入と支出がほぼ同じになっている

11 23

支出が収入を若干上回っている 7 14

支出が収入を大幅に上回っている 2 4

採算は度外視している 2 4

収入が支出を上回り黒字になっている事業所は27事業所(55%)であった。収入と支出がほぼ同じを含めると38事業所(78%)となる。一方、赤字の事業所は、9事業、(18%)であった。

Page 78: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

Q.苦労している点は何ですか?

内容項目 人 %看護師や生活相談員の人材の確保が難しい 31 6

2経営経費・活動資金に苦労している 10 2

0保険請求実務が難しい 0 0利用者の継続的な確保が難しい 10 2

0通所介護計画書や個別機能訓練計画書の記入 8 1

6苦労している点として、6割以上の事業所が人材確保を挙げている。また、2割の事業者が経営経費・活動資金について及び利用者の確保が難しいとしている。

Page 79: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

送迎のこと 送迎体制の確保が難しい。

送迎中の事故に対するリスクマネジメントが問題である。

 開始時間に利用者を揃えることがむずかしい

Page 80: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

人材のこと スタッフの介護予防に対する意識が低く、スタッフの質を上げることが難しい。

柔道整復師・マッサージ師などの機能訓練指導員の確保が難しい。

Page 81: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

地域への認知のこと 居宅支援事業所を持っていないために利用者の紹介が少ないと思う。

柔整師・鍼灸師が専門性をアピールして、良い結果を出しても地域でなかなか認知をしてくれないように感じる。

福祉業界や行政窓口担当者は機能訓練に特化したデイサービスを、お風呂や食事のサービスがないということでマイナスに評価する傾向がある。

Page 82: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

経費のこと 予想以上に必要経費が多く、デイサービス経

営は多難である。

接骨院経営の方が利益率は高く、保険取り扱いの苦労も少なく思う。

Page 83: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

情報が少ないこと 周囲でデイサービスを併設して整骨院を営業

している所が少なく、相談できる相手がいないので寂しいことがある。試行錯誤をしながら何とかやっている。

Page 84: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

経営方針について 施術、介護予防デイサービス、アスレチックトレーナーは、これからの柔整師・鍼灸師の 3本柱となる.

介護予防に参入するには、柔道整復師・鍼灸師の特徴を生かし、且つ福祉の考え方を取り入れる必要がある。

うちは、要支援者の方にフィットネスクラブのようなシステムで運動を行うようにしている。

デイサービスの午後 6 時から 9 時までの時間及び土曜日は、地域の方たちを対象に生活習慣病予防のトレーニング教室を行っている。

介護事業者情報の公表制度は役に立っているとは思えない。介護保険制度には様々な問題がある。

Page 85: 柔道整復師・鍼灸師 ができる介護事業

これから開業する方へメッセージ① 理論ばかりのPTやOTより手技のある柔整、鍼灸、マッ

サージ師の方がデイサービスの現場に係わるには理想的である。ただし、利益ばかり追求するのでなく、志を持って参入する方が増えていけばよいとのだが・・

デイサービスの評価はスタッフの質がカギとなる。よいスタッフを揃えること!

柔整師・鍼灸師が常にデイサービスにいることは疾患のある利用者にとって大きな安心感が生まれる。デイサービスでの柔整師、鍼灸師の役割は重大である。

デイサービスを開設するなら専門性を生かし資格に恥じないサービス内容を実施してほしい。

できる方は、どんどん参入してほしいと思うが、制度をよく理解し、他事業所と協力しながら、地域に貢献してほしい。

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これから開業する方へメッセージ② 柔整師、鍼灸師は体や機能訓練の知識は高いものが

あり、利用者のコミュニケーションをとる技術も優れている。自信を持って、参入してほしい。

用者は、筋・関節の痛み、骨折、脳卒中後遺症、パーキンソン病・リウマチなどの難病の方も多いです。しかし、施術家としての経験を生かし、利用者の生活環境を考えながら機能訓練をすることで効果が上がっていきます。

利用者の痛み、愁訴の管理は重視してほしい。 筋力トレーニングの効果の有無が問われているが、

おそらく高齢者に運動をしてもらうための 技術の問題であり、我々柔整師、鍼灸師にとって最

も力が発揮できる場であると考える。

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業界のリーダーに望むこと灸の施術が介護予防のサービスメニューにな

るように運動してほしい。 介護予防デイサービスは、私たち専門職の立

場として技術や知識を生かすことができる仕事である。新しい職域の確立として全力で取り組んでほしい。

介護予防機能訓練における柔整鍼灸の特徴あるマニュアルを作成してほしい。

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調査結果 小規模型デイサービス 85% 運動器機能向上加算・個別機能訓練加算95%

マシントレーニング 66%マッサージ  45%短時間型 49%脳卒中 27%入浴サービス 40%鍼灸サービス 11%。収支同じか黒字 78%。

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結論小規模デイサービスは、小資本で開業する

ことができ、地域性も高く、施術との共通点も多く、柔道整復師・鍼灸師の新しい治療院スタイルとして非常に魅力的である。

150 万人の膝痛、腰痛の高齢者に機能訓練を行い、身体機能を向上させる職種として、骨関節の専門職であるの柔道整復師・鍼灸師の介護予防デイサービスの役割は重要である。

ただし、安易な気持ちで開業しないことが必要である。