「新しい佐賀の森林づくりビジョン」 の取組状況について

平成２５年１２月

1

県土づくり本部　森林整備課生 産 振 興 部 林　業　課

資料４

「新しい佐賀の森林づくりビジョン」の経緯　

平成２４年度から新たな数値目標（１０年後（平成３３年度））を掲げて実践。

「森林は、私達みんなの財産です」　を基本理念として、森林の恵みを次世代へ引き継ぐため、長期的視点に立った森林整備を推進。（短期的及び中長期的な施策を策定）

◎平成２４年３月ビジョンの一部見直し（Ｖｅｒ．２）策定

【県の動き】（ H16 ～ H22)○ ビジョン策定から一定年経過○ 森林資源（人工林）の成熟化○ これまでの取組により一定の成果 ★ こだまの森林づくり（ H16 ～ 25 ） ・ 100 万本の広葉樹植栽→ H23 に達成 ・ 5 万 ha の間伐等森林整備→約 8 割の進度 ★ 県産木材利用推進 （ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ H19 ～23 ） ・間伐材の生産コスト縮減→約 25 ％ ・県産木材の県内消費は増加傾向

◎平成１６年２月「新しい佐賀の森林づくりビジョン」策定【国の新たな動き】（ H21 ～ )■ 森林・林業再生プラン策定　（国の新成長戦略）　・持続的な森林経営の確立・国産材の安定供給体制構築

★10 年後の木材自給率 50 ％以上

ビジョンの目標等を着実に達成するため、　短期的な「数値目標」や「施策」を見直し

森林審議会の意見を聴取（ H23)

2

ビジョンの目指す姿と数値目標 3

数 値 目 標 （Ｈ３３（１０年後））一 覧

基本方向 区　　　　分

現　　状 目　　標

Ｈ２２（ 2010

年）

Ｈ３３（ 2021

年）

環境を育む森林づくり

① 間伐等の森林整備面積（ｈａ）【 H24 ～33 累計】

【下段：単年度】

－５０，０

００

3,834 5,750

　（補）うち間伐面積（ｈａ）【 H24 ～ 33 累計】【下段：単年度】

－３０，０

００

2,572 3,620

　（補）森林作業道の整備延長（ｋｍ） 【期末計】 ５９４１，２０

０

② 広葉樹植栽本数（万本）【 H24 ～ 33 累計】

－ １００

　（補）多様な森林づくり面積（ｈａ）【期末計】 ５２０１，８０

０

県民協働

③ 林業担い手（通年雇用）の人数（人） ２５６ ３４０

④ フォレスター等指導者数（人）【期末計】 ８ ５０

⑤ 森林づくりボランティア活動者数（人／年）

８，１００

１２，０００

森林資源の持続的利用

⑥ 県産木材（丸太）の生産量（千㎥／年） １０８ ２１０

　（補）うち間伐材の搬出量（千㎥／年） ２１ ８０

⑦県産木材（丸太）の県内消費量（千㎥／年） ５１ １１０

4

平 成 ２４ 年 度 実 績 一 覧

基本方向 区　　　　分

平成２４年度末時点 達成

率目　標 実　績

環境を育む森林づくり

① 間伐等の森林整備面積（ｈａ）【 H24～ 累計】

【下段：Ｈ２４】

４，１３０

３，５０２

85%４，１

３０３，５

０２

　（補）うち間伐面積（ｈａ）【 H24 ～ 累計】【下段： H24 】

２，６２０

２，４１９ 92%

２，６２０

２，４１９

　（補）森林作業道の整備延長（ｋｍ） 【 H24まで】

６８６ ７０８ 103%

② 広葉樹植栽本数（千本）【 H24 ～ 累計】 １００ ８９ 89%

　（補）多様な森林づくり面積（ｈａ）【 H24まで】

５７０ ５４８ 96%

県民協働

③ 林業担い手（通年雇用）の人数（人） 【 H24 まで】

２６３ ２７３ 104%

④ フォレスター等指導者数（人）【 H24まで】

１９ ４１ 216%

⑤ 森林づくりボランティア活動者数（人／年）

８，７００

８，８２４

101%

森林資源の持続的利用

⑥ 県産木材（丸太）の生産量（千㎥／年） １２３ １３２ 107%

　（補）うち間伐材の搬出量（千㎥／年） ３０ ２８ 93%⑦県産木材（丸太）の県内消費量（千㎥／年） ６０ ７８ 130

%

5

H22( )現状

H23 Ｈ２４Ｈ２８

(5 )年後Ｈ３３

(10 )年後H24-H33合計

目 標 － 4,130 4,730 5,750 50,000 実績 3,456 3,502 目 標 － (2,620) (2,730) (3,620) 30,000 実績 (2,494) (2,419)

区 分

森林整備面積

( )うち間伐面積

3,834

(2,572)

区 分 H22 H23 Ｈ２４ Ｈ２８ Ｈ３３

年度別目標 － (640) 686 870 1,200 実 績 594 651 708

① 　森林整備面積

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

その他（下刈り等）間伐面積

単位：ｈａ / 年

その他（下刈り等）

H22(現状 )

H23 H24 H28(5年後 )

H33(10年後 )

【数値目標】　 H24 ～ H33 の１０年間の累計で５万ｈａ

( 補 ) うち間伐面積：３万ｈａ( 補）森林作業道整備延長： 1,200 ｋｍ

年度

◎森林整備の実績

搬出 ( 利用）間伐の支援（森林環境税事業・造林事業）

危険木等流出防止対策（治山事業・森林環境税事業）

森林整備面積の拡大

10 年間で５万 ha

年度別森林整備面積（年度別）

※目標に達していない・木材価格低迷・造林補助事業の搬出（利用）　間伐 へのシフト

集中豪雨等への対応

Ｈ２５からの対策

( 補 ) 森林作業道の整備実績

※順調に目標を達成

引き続き推進

6

38243456 3502

4130

4730

5750

計画期間

※合計が森林整備面積

搬出（利用）間伐状況

実績

目標

その他（下刈り等）

間伐面積

Ｈ２４ Ｈ２８(5 年後 )

Ｈ３３(10 年後 )

0

200

400

600

800

1,000

100

500

1,000

89

目 標 実 績

② 　広葉樹植栽本数　　　

【数値目標】　 H24 ～ H33 の１０年間の累計で１００万本

( 補 ) 多様な森林づくり面積：１，８００ｈａ 単位：千本

区 分 Ｈ２４ Ｈ２８(5 )年後

Ｈ３３(10 )年後

目 標 100 500 1,000 実績 89

年度

◎広葉樹植栽本数（ H24 ～累計）の実績

広葉樹植栽のより一層の推進が必要

広葉樹植栽予算の重点配分

（こだまの森林整備事業など）

7

※目標に達してない

単位：千本

広葉樹植栽箇所の状況

H22 H24 H28 H33（現状） 5（ 年後） 10（ 年後）

目標 0 280 700実績 0目標 60 80 100実績 59目標 570 770 1,000実績 548

630 1,130 1,800(0.8%) (1.2%) (2.0%)

607(0.8%)

区 分

0

50

針広混交林

複層林

470

520(0.7%)

多様な森林づくり 計

( )は、民有林に占めるスギ等人工林( )単層林 の減少率

目標

実績

広葉樹林

（補）多様な森林づくり面積（累計）の実績 単位： ha

広葉樹植栽の推進

森林環境税を財源とした強度間伐などによる針広混交林化の推進

モザイク的皆伐の推進重

点的

な推

進が必要

多様

な森

林づ

くり

の実

現

2050 年スギ等人工林（単層林）の割合

６６％↓

６０％

8

など

実績

※目標に達してない

520607630

1130

1800

③ 　林業担い手（通年雇用）の人数

H22( 現状 )

H23 Ｈ２８(5 年後 )

Ｈ３３(10 年後 )

200

220

240

260

280

300

320

340

256

273 263

300

340

目 標 実 績

【数値目標】　（ H22 ） 256 人→（ H33 ） 340人

区 分 Ｈ２2(現状) Ｈ２3 Ｈ２８

(5年後)Ｈ３３

(10年後) 目 標 263 300 340

実績 273256

◎林業担い手（通年雇用）の人数（累計）の実績

※順調に目標を達成

（ H24 の実績は H25 年度末公表）

10 年後の必要労働力 (11 万人 日･ )× 通年雇用が担う割合 (80 ％ )÷ 年平均就労日数 (256日 / 年 ) 　≒　 340人

単位：人

単位：人

9

H ２２（現状）

Ｈ２４ H ２８（ 5 年後）

H ３３（ 10 年後）

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

12

20

307

20

20

8

27

0

14

フォレスター森林施業プランナー

◎フォレスターは、林業普及指導員のスキルアップ等　により、20名を確保

◎森林施業プランナーは、県内認定事業体（ 15事業体）を主体として 30名の確保

５０

④ 　フォレスター等指導者数

計画策定時の林業普及指導員（ 20名）全てがフォレスターとして活躍している状態

森林組合等認定事業体（ 15事業体）が、それぞれ 2名程度の森林施業プランナーを育成し、森林所有者に対して提案型の搬出間伐等を実践できている状態

◎フォレスター等指導者数の実績

４０

１９

４１

【数値目標】　（ H22 ）８人→（ H33 ）５０人

８

H22(現状) Ｈ２４

Ｈ２８(５年後)

Ｈ３３(10年後)

目 標 7 20 20 実績 14 目 標 12 20 30 実績 27 目 標 19 40 50 実績 41

合 計

0

8

8

区 分

フォレスター

森林施業プランナー

※順調に目標を達成

単位：人

単位：人

10

※【フォレスター】　森林・林業に関する専門的な知識を有し、地域の関係者の合意形成を図りながら、地域林業の具体的な振興を実行していく森林・林業の牽引者

※【森林施業プランナー】　小規模森林所有者の森林を取りまとめて、森林施業の方針や施業の事業収支を示した施業提案書を作成して森林所有者に提示し、施業実施の合意形成を図る人材

⑤ 　森林づくりボランティア活動者数

◎ＣＳＯや県民参加による森林づくりボランティア　　　活動数　 8,100 人／年→ 12,000 人 / 年

毎月当たり平均して約 1,000 人の県民の皆さんが、森林ボランティア活動に参加し、森林や　緑とのふれあいを通じ、森林・緑づくりに対する理解を深めている状態

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

8,100 8,824

8,700

10,000

12,000

目標 実績

◎森林ボランティア活動者数（単年）の実績単位：人 / 年 区 分 H22

(現状) Ｈ２４Ｈ２８

(5年後)Ｈ３３

(10年後) 目 標 8,700 10,000 12,000 実績 8,824

8,100

単位：人 / 年

※順調に目標を達成

【数値目標】　（ H22 ） 8,100 人 / 年→（ H33 ）12,000 人 / 年

植樹活動（山田の森林を守る会）

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侵入竹除去体験活動（かいろう基山）

H２２( )現状

Ｈ２４ H２８(5 )年後

H３３(10 )年後

目 標 123 150 210 実績 132 目 標 30 50 80 実績 28

県産木材の生産量

( ) 補 うち間伐材の 搬出量

区 分

108

21

⑥ 　県産木材（丸太）の生産量【数値目標】　 （ H22 ） 108千ｍ 3/ 年

→（ H33 ） 210千ｍ 3/ 年 （補）うち間伐材の搬出量 （ H22 ） 21千ｍ 3/ 年→（ H33 ）

80千ｍ 3/ 年

H ２２( 現状 )

Ｈ２４ H ２８(5 年後 )

H ３３(10 年後 )

0

50

100

150

200

250

108

132123

150

210 目 標 実 績

H ２２( 現状 )

Ｈ２４ H ２８(5 年後 )

H ３３(10 年後 )

21 2830

50

80 目 標 実 績

◎県産木材（丸太）の生産量（単年）の実績

県産木材（丸太）の生産量

( 補 ) 間伐材の搬出量

単位：千ｍ3/ 年

単位：千ｍ3/ 年

◎平成 33 年度において、人工林の年間成長量　 ( 約 69 万㎥ ) の約 50 ％が、皆伐や間伐によって　県内の市場に安定供給されている状態　※ (69 万㎥× 利用率 0.6)×50 ％＝約 210千㎥◎うち間伐材については、現状で素材生産量の　約 20 ％が搬出されているが、 10 年後にはその　割合を約 40 ％まで拡大することを目指す。

※順調に目標を達成

目標に達してない

搬出 ( 利用）間伐の支援（森林環境税事業・造林事業）

H25～

12

間伐材搬出木材市場

⑦　県産木材（丸太）の県内消費量

H ２２( 現状 )

Ｈ２４ H ２８(5 年後 )

H ３３(10 年後 )

0

20

40

60

80

100

120

51

78

60

80

110

目 標 実 績

【数値目標】　（ H22 ） 51千ｍ 3/ 年→（ H33 ） 110千ｍ3/ 年◎県産木材（丸太）の県内消費量（単年）の

実績

単位：千ｍ3/ 年

区 分 H２２( )現状

Ｈ２４ H２８(5 )年後

H３３(10 )年後

目 標 60 80 110 実績 7851

単位：千ｍ3/ 年

◎平成 33 年度において、県内の製材工場等（ 70社）　　で消費される県産木材（丸太）の量が、木材消費　量（ 220千㎥）の 50 ％（ 110千㎥）となっている　状態

※順調に目標を達成

県営光団地住棟

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佐賀市嘉瀬公民館

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【基本理念】「森林は、私達みんなの財産です」　　　　県民協働により環境を育む森林づくりを進めます。　　　　適切な森林づくりから生産される木材などの森林資源の　　　　持続的利用を進めます。

【参考】ビジョンの基本理念と基本方向

（１）森林の姿は、「環境を育む森林づくり」森林の環境面での役割、水資源のかん養や県土の保全などを重視した森林づくりを進めます。森林を健全な姿で質を高めて次の世代へ引き継ぎます。

（２）県民と森林の関わり方は、「県民協働」森林所有者だけでなく、林業事業体、公共団体、県民がそれぞれの役割を果たしながら、皆が手をつなぎ「県民協働」による森林づくりを進めます。

（３）　森林資源の利用のあり方は、「持続的利用」適切な森林管理から生産される木材など森林資源の利用のあり方を明らかにし、その持続的利用を推進します。

【基本方向】