学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

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Page 1: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

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学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

Page 2: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

イギリスには長い歴史の中で培われてきた世界最高峰の英語教授法があり、

ヨーロッパをはじめ、アジア、アフリカ、南米各国から、

世界で最も多くの留学生が語学を学ぶために渡英しています。

そんな語学学校をはじめ各学校では、単に「正しい知識」を教えるのではなく、

ものごとをいろいろな面から捉えるための批判的思考法や分析的思考法、

自分の考えを論理的に組み立てる力の育成に重きが置かれているのもイギリスの特長でしょう。

さらにこれらの教育の質は、公的な機関によって常に監査され、維持されています。

また、イギリスは日本と同じ島国で独自の文化を築いてきた国でもあります。

慎ましやかで繊細な国民性は、日本人と通じるものもあるようです。

歴史ある古い街並みや、学校の建物なども見ごたえがありますが、一方でアートや

ファッションなど、世界を牽引する最新カルチャーにあふれていることも大きな魅力です。

その上、立地としてはヨーロッパ諸国まで足を伸ばしやすく、

学生時代の貴重な時間を有意義に過ごすための行動力を後押ししてくれます。

まさに、今注目が高まっているグローバル教育を実践する場として最適な環境が整っています。

伝統と最新カルチャーが共存する国で未来を切り開くグローバル体験を。

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Page 3: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

ダイバーシティに富んだ留学生

歴史が確立した教育メソッド

世界が認める最高レベルの教育

「イギリス留学」というと日本では「敷居が高く、高コスト」というイメージがあり、費用を抑えた、質の高い留学システムについてはあまり知られていません。本書では、イギリスへのグループ留学を考えている高等学校のために、ブリティッシュ・カウンシルが特におすすめする留学プログラムをピックアップしました。語学をメインにした短期留学から、大学進学にもつながる長期留学まで、貴校の学生たちが未来を切り開くきっかけとなる、3つの留学スタイルをご紹介します。

国際化に取り組む高等学校へ向けた、多彩なプログラムを取りそろえています。

思い立ったらすぐ実践!

本物の英語を短期集中で学べる語学学校

Style01

専門分野をじっくり学ぶ!

単位取得も視野に入れたファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ

Style02

春・夏休みを利用して!

イギリスの大学教育に触れる大学体験プログラム

Style03

02

Page 4: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

短期集中での語学力アップを目指す方へ

高レベルの教育メソッドで本物の英語を

それぞれの語学学校では長年研究されてきた質の高い教育メソッドが実践されていますが、その質を維持するため、ブリティッシュ・カウンシルによる公的な認定制度も設けられています。500校以上にのぼる認定校では、それぞれに個性豊かなプラスアルファのコースが用意されており、語学とともにイギリスの文化についても学びたいという学生のニーズに応えています。

格式のある「本物の英語」として知られるイギリス英語ですが、イギリスは歴史の中で培われた「質の高い英語教育が受けられる国」としても知られています。そのエッセンスを、春・夏休みなどを利用して短期集中で享受できるのが語学学校です。各学校には、イギ

語学学校は、短期間で集中して英語の語学力アップを目指したいと考える学生に選ばれています。また、語学とともに学べるプラスアルファの授業によって、限られた時間の中でもグローバル教育に通じる文化的な学びが

リスの歴史、文化、スタディースキルなど、プラスアルファが学べるコースも用意されています。ケーススタディにあるように、大学やボーディングスクールのキャンパスで学べる語学プログラムもあり、学校のネットワークを通じてホストファミリーを選ぶこともできます。

得られることも魅力です。ブリティッシュ・カウンシルにより公認された語学学校は、教師の資格、教授法、運営、福祉面など、厳しい認定基準を満たしており、質の高い教育が保証されています。

期間目安 約2~3週間

滞在先 ホームステイ、寮

語学学校世界的に評価の高いイギリスの語学学校では、プラスアルファの学びも充実しています。

「本物の英語」を学びながら、異文化に触れる時間も大切にした留学スタイルです。

留 学 を 実 践 する 方 法❶無料で利用できるWEB検索サイトEducation UK(http://www.educationuk.org/japan/)

などを利用して留学先を探し、英語で直接交渉します。❷留学斡旋会社を利用し、希望を伝えて学校を絞り込み、プログラムを提示してもらいます。

渡航関係も含めて総合的なサービスを受けることができます。❸ブリティッシュ・カウンシルでも、学校選定に関しての相談を受け付けています。    

お問い合わせは、14ページをご覧ください。

※公認校はブリティッシュ・カウンシルのWEBサイトhttp://www.britishcouncil.org/accreditation-az-listで確認できます。

HOW TO

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Page 5: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

Case Study

中央大学杉並高等学校では、「高校3年生のための春休みオックスフォード研修」が実施されています。これは、全生徒の90%以上が系列大学へ進学する高大一貫校ならではの独自プログラムで、2008年から毎年30名を対象に行われています。大学生活のスタートは、新たな「知」の世界へ踏み込むことを意味します。高校までの限定された世界を卒業し、人間関係も、学ぶことへの姿勢も進化する時です。そんな多様性に満ちた世界への転換期、大学進学直前の春休みに行うプログラムは、「大学で学ぶことの意味」を改めて自分自身に問い、明確な意識を持って大学生活をスタートさせるための内容構成となっています。プログラムを一緒に手がけるUTS国際教育センターにはオックスフォードに現地法人の学校があり、細やかな要望にも日本とイギリス両方で対応が可能です。そのお陰で、充実したイギリスの教育カリキュラムやシステム、人材を最大限に活かす内容となりました。一定のガイドラインに沿ったホームステイ、アドミニストレーションが行われているブリティッシュ・カウンシル認定校であることも、安心して派遣できる理由の1つです。

● 高校3年次 2月~3月上旬(春休みを利用)● オックスフォード大学の関連施設を利用した研修

▶午前中は英語学習ではなく、英語を使ってさまざまな専門科目(政治、法律、ビジネス、科学、歴史、芸術など)を学ぶ。事例や日英の比較を通じて、ディスカッションしながら自らの答えを導き出す授業。

▶午後は、大学入学後の専攻科目と関連した研究を行うプロジェクトワークを実施。小グループ単位で、街角インタビューを行ったり、関連施設を訪問したりと、自ら調査をし、最終日には研究成果を発表するプレゼンテーションを行う。受験勉強とは異なる学問アプローチにより、自主的学習の達成感へ導くことが狙い。

▶オックスフォード大学の現役学生と意見交換セッションを実施。大学見学も行い、世界トップレベルの大学の教育環境に触れる機会を設ける。ダイニングホールでの食事も体験。

▶1日を振り返る英語の日記「Journal」を毎日提出。現地の教員が添削。▶研修のブログを開設。当番制で生徒全員が発信。学生、保護者、学校職員が

研修の進捗情報を共有。▶放課後、アクティビティを数回実施。

大学で学ぶことの意味を考える留学プログラム

東京都 中央大学杉並高等学校プログラム構築支援機関 (株)ユーティエス UTS国際教育センター

留学プログラム

プログラム内容

留学先 語学学校/オックスフォード市

宿泊施設 ホームステイ(学校紹介による一般家庭)

副校長、海外研修担当教員の他、UTSからオックスフォード研修のスペシャリスト3名。現地校では、校長、プログラム担当者、日本人スタッフの3名。

プログラム策定スタッフ

準備期間約1年定期的にプログラム内容を点検する

プログラム実施まで

約45万円費用

出発前のオリエンテーションにて、シミュレーションを交えて安全管理に関する指導を実施。治安が良いと言われるイギリスと言えども、日本ほど安全な国はないという意識を徹底。

安全確保のための対策

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Page 6: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

Case StudyBoarding School

東京都在住のAさんは、「できるだけ英語に浸れるよう、日本人が少なく、イギリス人生徒が多い学校に留学したい」という希望がありました。学業への取り組みがしっかりしていることや、週末のアクティビティの充実、寮生の数が安定していることも、学校選びの条件になったといいます。相談を受けた渡邊オフィスでは、Aさんの英語力や学力、性格に合う学校を全国区で選定。英語・数学の試験とスカイプ面接を受け、私立ボーディングスクールへの入学を決めました。学校や寮生活で24時間英語漬けとなり、Aさんはまさにイマージョン教育を体験することとなりました。歴史と実績に裏打ちされた真のエリートを育てる教育を行うボーディングスクールには、イギリスの安定した家庭、世界各国の富裕層、教育熱心な家庭から生徒たちが集まり、その交流の中で美しいクイーンズ・イングリッシュが身につきます。

「広大な敷地にあらゆる施設が整っていて、やりたいことはすべて体験できた。異文化交流の中で、協調性や自主性、創造が身につき、運動や趣味を通じて体験値も上がったと思う」と語るAさんは、これから社会へ出ていくための自信もついたようです。

● 1年間の体験留学。高校課程にあたる2年間の1年次Year12に編入● 7月下旬 渡英 ● 8月   英語研修(1か月間)● 9月~  3学期間在籍  ▶Advanced Subsidiary(AS) Levelsを3~4科目(科目は選択制)を履修。  ▶課外活動は運動、芸術、ホビー、アクティビティ等からいくつかを選んで参加。  ▶個人競技(テニス、乗馬、ダンス、等)や楽器の個人レッスン。  ▶在籍中はEFL(英語コース)の補佐がある。● 翌年6月末 帰国

コンサルタント、コーディネーター、アドミニストレーションスタッフ各1名(渡邊オフィス)

約4カ月

約1,200万円(学費・寮費・雑費・渡航費・手数料合計)

綿密な安全のためのルールブックを事前に用意し、出発前のガイダンスにて指導、確認(渡邊オフィスにて)。1人での外出、外泊を禁止し、公共交通機関の利用を制限。インターネット、メール、SNS利用に関しての厳重注意。親も子も、“あらゆる事が日本とは違う”ことを常に念頭におく。

人にも施設にも恵まれた環境で英語に浸る留学生活

東京都 Aさん(16歳・個人留学)プログラム構築支援機関 渡邊オフィス

留学プログラム

プログラム内容

留学先 ロード・ワンズワース・カレッジ/ハンプシャー州

宿泊施設

学校施設の寮に滞在。特定の週末(1学期に2回。各1~3泊)、中間休み(1~2週間)は寮が閉まるため、ホームステイとなる。ホームステイは原則、生徒の専属ガーディアン(イギリスにいる間の保護者代わりの家庭)宅にて過ごす。

プログラム策定スタッフ

相談から入学決定まで

費用

安全確保のためのアドバイス

※写真はイメージです

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Page 7: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

イギリスを専門に35年。WATANABE Offi ceが正統派のイギリス留学をお手伝いいたします

● ボーディング・スクール(私立寮制中高一貫校)への1年間体験留学入学交渉、渡航準備はもちろんガーディアン(後見人)手配と年間を通じてのサポートも提供

● 短期語学研修(グループ、個人)滞在地域や質のよいホームステイを厳選独自の研修プログラムをコーディネイト

● イギリスの大学進学サポート日本の高校卒業資格を取得した上で進学する方法を指導。

お問合せ:有限会社 渡邊オフィス東京都中野区白鷺 2-6-22-301 〒 165-0035

TEL 03-3336-0591 FAX 03-3330-3280Email [email protected] www.woffice.jp

WATANABE Office

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Page 8: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジでは、イギリスの大学進学のためのコースが提供されています。専門科目が学べ、単位も取得することが可能です。

16歳までが義務教育のイギリスでは、その後進学する場合、大学入学資格を得るための学校へ進む学生と、より専門的な職業訓練を受ける学校に進む学生に分かれます。「ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ」と呼ばれる学校では、大学進学のためのコースが提供されており、留学生も入学することができます。例えば、1年間のプログラムで、イギリスの大学を受験するために必要な資格の半分に相当する

「ASレベル」の単位が取得できます。

留 学 を 実 践 する 方 法❶無料で利用できるWEB検索サイトEducation UK(http://www.educationuk.org/japan/)

などを利用して留学先を探し、英語で直接交渉します。❷留学斡旋会社を利用し、希望を伝えて学校を絞り込み、プログラムを提示してもらいます。

渡航関係も含めて総合的なサービスを受けることができます。❸ブリティッシュ・カウンシルでも、学校選定に関しての相談を受け付けています。    

お問い合わせは、14ページをご覧ください。

年間の授業料目安 £6,000程度

期間目安 1年間

滞在先 ホームステイ

公立学校で専門科目を学ぶ

専門分野を学び、単位取得も視野に入れる方へ

ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジでは、職業専門教育や英語教育を提供しているほか、大学進学のための統一試験準備コースや、イギリスの大学への進学を目指す留学生のための大学進学準備コースを提供しています。

日本からファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジへ留学する場合、1年間の留学プログラムを組む方法があります。その1年で、大学の受験資格である「Aレベル」の半分に相当する「ASレベル」が

ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジは、政府の支援を受けており、公立であるため、私立の学校よりコストが抑えられるのも魅力です。

取得できるため、それを単位として認めている日本の高校もあります。単位が認められれば、帰国後も留年せずに進学することができます。

ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジFE&HE College

HOW TO

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Page 9: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳

Case StudyBoarding School

イギリスの教育制度

単位取得とAレベルについて

イギリスの小・中・高校は、5歳~18歳の13年間となります(スコットランドは5歳~17歳、北アイルランドは4歳~18歳)。一人ひとりの個性や長所を伸ばし、自立心や自信を育てることを目的とした授業は、基本的に少人数で行われ、スポーツや音楽、地域のボランティア活動への参加など、課外活動も勉強と同じくらい重要視されています。16歳で義務教育を修了した後の2年間は、大学

イギリスの大学を受験するためには、その入学資格として「Aレベル」が必要となります。正確には、「GCE-Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level)」というもので、イギリスではシニア・スクールかシックス・フォーム・カレッジ、チュートリアル・カレッジまたはファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジで、16歳から2年間勉強する必要があります。

進学を目指す「シックス・フォーム・カレッジ」と、「チュートリアル・カレッジ」、大学進学準備教育や専門的な職業訓練を行う「ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ」に分かれます。このうち、国外からの留学生にも入学資格がある公立校は、「ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジ」のみとなります。

日本の高校生の場合、ファーザー・エデュケーション・カレッジへ1年間留学をすることができます。例えばこの1年間で専門科目の授業を受け、修了時にAレベルの半分に相当する「ASレベル」の単位を取得することができます。

義務教育は5歳~16歳

▼イギリスと日本の学校制度

プライマリー・スクール

小学校 中学校 高校

セカンダリー・スクールFE & HE College

シックス・フォーム・カレッジ

プレ・プレパラトリー・スクール

ジュニア・スクール(プレパラトリー・スクール)

シニア・スクール(女子校の場合11歳~) シックス・フォーム・カレッジ 

チュートリアル・カレッジ

イギリス私 立 校

イギリス公 立 校

日 本

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Page 10: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

Case StudyFE College

高校3年生

高校2年4月~8月高校1年 9月

上旬

6月中旬

6月下旬 7月 8月

日本の高校冬学期・卒業

渡英・入学ASレベルを3科目選択

ホストファミリーと過ごす

ASレベル試験の受験

帰国 日本の高校3年生へ

復学

ASレベルの試験結果発表/

ASレベル単位取得

ホストファミリーと過ごす

9月上旬~12月中旬秋学期

日本の高校に在籍

4月中旬~6月上旬春学期

4月上旬春休み 9月~翌年3月

12月中旬~1月上旬冬休み

1月上旬~3月下旬冬学期

■留学プログラムの実施スケジュール (ホームステイの場合)

京都学園高等学校は、文部科学省のスーパーグローバルハイスクール事業で「アソシエイト校」にも選ばれた学校です。グローバル社会に対応した質の高いカリキュラムの開発と実践に長年取り組んでいますが、約15年前からイギリスの学校と協定を結び、毎年65名の生徒のイギリス留学をサポートしています。当初から留学エージェントの手を借りず、

少し背伸びをしながら将来も見据えた学びを体験京都府 京都学園高等学校

● 高校2年次9月~3年次2月、3月、6月● CEFRのB1レベルを達成した生徒は、7カ月か10カ月の期間を選択   ▶7カ月…現地授業を受講  ▶10カ月…Level2またはLevel3の科目・コースを正規履修

留学プログラム

プログラム内容

宿泊施設 ホームステイ

留学先

サセックス・ダウンズ・カレッジ/イースト・サセックス州チチェスター・カレッジ/ウェスト・サセックス州ギルフォード・カレッジ/サリー州ボーンマス&プール・カレッジ/ドーセット州ウィルトシャー・カレッジ/ウィルトシャー州ホーリー・ファミリー・カトリック・スクール/ウェストヨークシャー州

6名(校長、教頭、国際部長、国際部教員)プログラム策定スタッフ

初年度は2年程度プログラム実施まで

各カレッジの授業料(公示価格より20~15%低い)+ホームステイ代実費※エージェント利用なし

費用

通常4名がイギリスまで引率。留学中は各カレッジ、スクールの担当者と緊密に連絡を取り合う。生徒には携帯の購入を義務付け、事故に遭遇した場合は即座に日本の担当者へ連絡できるようにしている。

安全確保のための対策

現地での正規科目の成績をベースに判定留学成果の計測

独自に協定校探しを行ってきた同校では、各学校の情報収集も個人のつながりから広げていきました。ファーザー・アンド・ハイアー・エデュケーション・カレッジを選ぶ理由については、「英語の本場イギリスで、将来の職業選択にもつながる幅広い学びが体験できるため。年齢層が広い分、生徒たちは“背伸び”をしなければならないが、それが彼らを強くする」という思いがあります。

費用が抑えられる公立の学校であることや、イギリスの大学進学につながるシックス・フォーム課程が提供されていることも、その決め手となりました。放課後にIELTS対策も行い、生徒の留学をサポートしている同校にとって、留学を終えて精神的に大きく成長して帰ってくる生徒たちを見るのは、毎年の大きな喜びとなっています。

※National Qualifications Framework(NQF)において、Level2はGCSEコース(Aレベルの前段階)に該当し、15歳~16歳(日本の高1~高2)で学ぶ科目。Level3はAレベルコースに該当し、16歳~17歳(日本の高2~高3)で学ぶ科目。

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Page 11: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

ISS国際交流センターは、J-CROSS(一般社団法人留学サービス審査機構)により、適正な認定業者として認められました。

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Page 12: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

大学体験プログラムイギリスの大学では、夏休みや春休み中に高校生のための特別プログラムを実施することが可能です。大学生活が疑似体験できる貴重な機会です。

2013年度のQS世界大学ランキングでは、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など、上位6位中4校がイギリスの大学となりました。そんな憧れの大学の授業が疑似体験できる留学プログラムがあります。普段は大学で教鞭をふるっている教授のもと、大学の教室を使って夏休みや春休み限定で行われるプログラムです。滞在先として、大学の寮も利用されています。

期間目安 約2~3週間

滞在先 大学寮

ノーベル賞受賞者も輩出してきた大学での学び

ハイレベルな専門分野や社会的なテーマを学ぶ方へ

イギリスの大学は、全学生の約2割が留学生です。大学院では5割近くを占めます。世界をリードする研究が行われているイギリスには、ノーベル賞受賞者を輩出した大学も多く、その高いレベルの教育環境を求めて世界中から学生が集まっているのです。

今は語学だけでなく、より専門的な学びの場が求められています。そんなハイレベルなニーズにも応えてくれるのが、この大学体験プログラムです。各学校が得意とする研究テーマに沿って大学を選び、

大学の中には、夏休みや春休みにキャンパスを開放し、高校生に向けた期間限定のプログラムを実施するところもあります。プログラムの内容はそれぞれの分野でカスタマイズすることもできるので、学校の個性に合わせた学びが追求できます。

大学教員による授業を体験することができます。社会の課題に対する問題解決力、コミュニケーション能力も高める体験です。 

留 学 を 実 践 する 方 法❶無料で利用できるWEB検索サイトEducation UK(http://www.educationuk.org/japan/)

などを利用して留学先を探し、英語で直接交渉します。❷留学斡旋会社を利用し、希望を伝えて学校を絞り込み、プログラムを提示してもらいます。

渡航関係も含めて総合的なサービスを受けることができます。❸ブリティッシュ・カウンシルでは、大学体験プログラムのための留学先をご紹介するサービス

を提供しています。詳細はお問い合わせください。

HOW TO

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Page 13: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

大阪府内の高校生を対象にイギリスの大学などへの進学・留学を支援し、世界で活躍するグローバル人材を育てるためのプロジェクト「おおさかグローバル塾」は、短期留学準備から、短期留学、海外進学準備までのプログラムで構成されています。なかでもイギリスへの短期留学では、これまでもイギリスの3大学で実際の授業を受講するなどのプログラムが実施されました。本書では、参加者から特に人気の高かったイースト・アングリア大学の訪問プログラム(2013年度)をその一例としてご紹介します。

1000年前にはイングランド第2の都市として栄え、城や大聖堂も多いノリッジの郊外にあり、緑豊かなキャンパスを有するUEAは、学生満足度調査でも常に上位の大学です。開発学と環境学は特に日本人学生に人気が高く、クリエイティブ・ライティングコースの卒業生にはイギリスで最も権威のある文学賞ブッカー賞を受賞した作家のカズオ・イシグロもいます。また、大学と提携するセインズベリー日本藝術研究所も有名です。

●現地大学教授による、文学、社会学、法学・政治学、メディア学、環境学、スポーツ学、コンピューター工学、ファウンデーションコース

(日本の高校卒業後にとる大学準備1年コース)などの特別授業●大学志願書類の書き方、学部生の勉強方法、イギリスの教育制度

などに関するレクチャーやワークショップ●現地大学生によるキャンパスや街中の案内●スポーツやクイズ大会など現地学生との交流イベント●大学の学生寮での宿泊体験(朝食・夕食つき)

◆ノリッジとイースト・アングリア大学の紹介◆キャンパスオリエンテーション◆講義「イギリスの映画とテレビ」「行動心理学」 (2つのグループでローテーション)◆スポーツ(アーチェリー、卓球、サッカー、バドミントンから選択)

1日目

2日目◆講義「イギリスの大学教育システムと志望大学の選択方法」◆講義「イギリスの映画とテレビ」「行動心理学」 (2つのグループでローテーション)◆ノリッジ市内ツアー(ショッピングのための自由時間を含む)

3日目◆講義「イギリスの大学教育システムと志望大学の受験方法」◆おおさかグローバル塾学生によるプレゼンテーション◆現地大学生へのインタビュー◆反省会 (コース終了にむけ、全体を振り返ってのディスカッション)

学生満足度トップクラスの大学で、実際の授業を体験!

Case Study

大阪府 おおさかグローバル塾(英国留学コース)主催:大阪府国際化戦略実行委員会 企画運営:ブリティッシュ・カウンシル

プログラム概要

プログラム内容例

訪問期間 2013年8月21日から8月23日まで(移動日除く)

都市名 ノリッジ

訪問先大学 イースト・アングリア大学(UEA=University of East Anglia)

日本の学校とは全然違うスタイルの授業を受けることができて、刺激的で楽しかった。

重点的に勉強したことがなかった発音記号の学習ができ、感覚ではなくしっかり考えて話せるようになった。授業中はもちろん、休み時間の雑談も英語。「普段の会話」を学ぶことができた。

英語のレベルがとても高く、テーマも専門的なものを扱っていたのでとても興味深かった。自分が将来学びたい学問がわかったような気がする。

必ずここでの経験は生きてくると確信。私のこの2週間が、将来の留学への第一歩になったと実感。

現地を訪れ、大学の授業を受けることで、自分の将来像がはっきりしてきた。実際にイギリスで生活を送っている人の話をリアルタイムで聞くことができたのも良かった。

日本の高校よりも自主性が高いのを感じた。自分で自分を律することが、時間を無駄にしないためのコツだと感じる。この経験を無駄にするもしないも、自分次第。

参加学生の声を集めましたS t u d e n t s v o i c e

自分の力のなさも痛感したが、すべてが新しいことばかりでワクワクすることが多く、英語に対する意欲がどんどん湧いてきた。

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Page 14: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

個人留学を考える高校生のための進路ガイダンス

右ページ(P14)の「Education UKウェブサイト」「英国留学ガイドブック」「留学説明会・相談会、留学フェア」も、情報収集のためのツール・機会としてご活用いただけます。

イギリスの教育機関に留学するためには、ビザの取得が必要となりますが、コース期間や年齢によって取得するビザが異なります。

あらかじめ、UK Visas and Immigration(英国国境局)のウェブサイト https://www.gov.uk/government/organisations/uk-visas-and-immigration

または、英国ビザ関連のサービスを提供する民間機関VFS グローバルのウェブサイト http://www.vfsglobal.co.uk/japan/Japanese/index.html

で最新の情報をご確認ください。

■ 留学スタイル

■ 留学スタイル

■ 学校の探し方

■ 学校の探し方

■ 留学までのスケジュール例 (語学学校の場合)

■ 留学までのスケジュール例

無料のWEBサイトを利用して学校を検索し、情報収集することができます。ブリティッシュ・カウンシルの認定校であるかどうかも大きなポイントです。

無料のWEBサイトを利用して学校を検索し、情報収集することができます。

ボーディングスクールの場合は留学を希望する学校でプログラムを行っている留学エージェントを利用します。

語学学校

FE&HE CollegeSixth Form Grammar School

ボーディングスクール費用を抑えて英語力を向上させたい方に最適です。

授業料が最も低く、留学生への対応が充実しています。

大学進学のための準備校で、集中してAレベルの学習をすることができます。

語学学校

ボーディングスクール

Education UKサイト http://www.educationuk.org/japan/ Engl ish UKサイト  http://www.englishuk.com/ UK BOA RDING SCHOOLSサイト http://www.ukboardingschools.com/  Independent Schools Council サイト http://www.isc.co.uk/index

英語の学習をしながら、イギリスのボーディングスクールならではの伝統的な寮生活を体験したい方におすすめです。

●ブリティッシュ・カウンシルが開催する説明会、留学フェアなどのイベントに参加●WEBサイト(上記参照)を利用

1年~半年前

プランニングと情報収集●学校のタイプ、所在地、コース開講日や期間、費用などを考慮

半年~3カ月前

学校の選択

3カ月前

●各学校のWEBサイトなどからパンフレット・願書を入手。コピーをとった上で書類を送付●内金を支払う

●学校に手配を依頼する場合は申込書を送付(アレルギーなどの特別な要望、趣味趣向も伝えると良い

●パスポート、ビザ、航空券、留学生保険などの手配(学生ビザの取得が必要な場合は早めに申請を)

出願 滞在先の手配 ビザの取得と渡航準備

●ブリティッシュ・カウンシルが開 催する説 明会、留学フェアなどのイベントに参加●WEBサイト(上記参照)を利用して情報収集

プランニングと情報収集

2年~1年半前

●学校のタイプ、所在地、コース開講日や期間、費用などを考慮

学校の選択

1年半~1年前

●入学証明(CAS)が発行されたら、早めに学生ビザを申請

●パスポート、ビザ、航空券、留学生保険などの手配

ビザの取得と渡航準備

5カ月~2カ月前

3カ月前●IELTSを受験●学校に直接出願(遅くとも3月までには出願)

●学校案内や願書を取り寄せ、必要書類をそろえて出願●通常試験・面接を受ける

●イギリスの知人、または留学エージェントに依頼してガーディアン(後見人)を手配

●学校から合否結果が届いたら、入学の意思を伝える

出願 合格通知

滞在先の手配

1年~半年前私立学校●ボーディングスクール●Independent College●Sixth Form  Grammar School

FE&HE College

長期留学

短期留学

学校に入学し、将来イギリスの大学へ進学するために必要なAレベルの授業を受けます。

夏休みなどの休暇期間を利用して実施できます。

公立私立

ボーディングスクール

International Study Centreという留学生専用の施設を備えた学校もあります。

私立

Independent College

授業料はボーディングスクールよりやや低め。学校数は限られているが留学生への対応は定評があります。

私立

Independent Schools Council サイト http://www.isc.co.uk/index※Independent Collegeの一覧は、こちら▶http://www.cife.org.uk/choose-the-right-CIFE-college.html

私立 ●ボーディングスクール ●Independent College●Sixth Form Grammar School

Education UKサイト http://www.educationuk.org/japan/公立 FE&HE College

ビザの取得について

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Page 15: 学校教員のための高校生 イギリス留学ガイド

ブリティッシュ・カウンシルによる情報・サービスのご提供

試験のご提供

英語教育のご提供

英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルでは、留学に関わるさまざまな情報・サービスをご提供しております。各種ご相談も受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。

イギリスの教育はフレキシビリティを特長としており、当ガイドでご紹介した留学プログラムのほかにもさまざまな留学スタイルがあります。詳しくは、ご相談下さい。

短期のコースや11ヶ月までの英語コースで勉強する場合は、次のいずれかのビザを申請します。

長期留学の場合には、以下のビザを申請します。留学先の学校は、licensed sponsorとして登録された学校でなければなりません。

●未成年ビジター・ビザ▶17歳以下で6ヶ月までの留学(アカデミック・ビジター同伴の場合は12ヶ月まで)の場合に申請できます。

●学生ビジター・ビザ▶18歳以上で6ヶ月までの留学の場合に申請できます。英語コースに留学する場合に限り、11ヶ月まで滞在可能な「extended student visitor visa(学生ビジター延長ビザ)」を申請することができます。

●Tier 4 未成年学生ビザ▶4歳から17歳の留学生が申請できます。4歳から15歳の場合は、私立の小中高校に通わなければなりません。

●Tier 4 成人学生ビザ▶大学や専門学校など、16歳以降の教育課程に留学する場合に申請します。

■IELTS(アイエルツ)世界で年間200万人が受験している英語運用能力テストです。スピーキングはネイティブスピーカーの試験官と一対一の対面式で行われ、実際に英語を使う場面に即した4技能が測定されます。学内での実施も可能です。

■英語教員研修「総合的なコミュニケーション能力を育成するための授業」、「英語を用いた言語活動が中心となった授業」、「基本的に英語で行う授業」を生徒からの視点で体験していただくとともに、それらを実際に指導するためのノウハウをワークショップ形式の研修を通してご提供しています。講師陣は、「英語教授に関する国際資格」保持者のネイティブであることはもちろんのこと、日本の先生方の課題を熟知し、諸外国の動向も踏まえた、まさにグローバルな英語教育を実践しています。

■英語講師の派遣英語を外国語として教える国際教授法資格(CELTA、DELTA等)と平均10年以上の豊富な教授経験を持つネイティブの英語講師を派遣し、貴校での英語教育プログラムを支援することができます。授業ではプレゼンテーションやディスカッションを重視した英語指導を行い、国際舞台で活躍できるグローバル人材の育成を目指します。

■Aptis(アプティス)ブリティッシュ・カウンシルが開発した英語力運用能力評価テストです。単なる試験ではなく、必要とされる英語のレベルやスキルを貴校と一緒に分析し、それぞれの学校に最適な試験の実施方法を作りあげるという画期的なサービスです。英語力のコアとなる「文法・語い」の試験(core language knowledge module)の後、4つのスキル(Listening,Reading,Writing and Speaking)の試験を組み合わせて判定します。

■英語学習オンラインサイト教室でも自習でも活用できる教材を、WEBサイトで提供しています。異文化理解から国際問題まで多岐にわたるテーマを扱い、映像やリーディング教材、確認問題でアウトプットができる機能も備えています。

豊富な留学情報のご提供

■イギリスの大学・語学学校等の情報提供研修旅行の留学先や協定校をお探しの高等学校に、Education UKウェブサイトや英国留学ガイドブック(年1回発行)により、イギリスの学校の情報をご提供しています。ウェブサイトには、学校、コースや奨学金の検索機能が付いています。また、サイトからガイドブックのオンライン版を閲覧いただけるほか、冊子版を無料でご請求いただけます。

◎WEBサイトにて、学校の情報やイベントの概要を公開しています。  Education UKサイト http://www.educationuk.org/japan/  Facebookページ https://www.facebook.com/BritishCouncilJapan

■イギリス留学説明会・相談会、留学フェア高等学校のご要望に応じて、イギリス留学・教育システムに関する説明会や相談会を行っております。留学フェアも随時開催しておりますので、合わせてご利用ください。

ブリティッシュ・カウンシル 教育推進・連携部ihe@brit ishcounci l .or . jp 

お問い合わせ

ブリティッシュ・カウンシルでは、東京都江東区のすべての公立中学校にネイティブの英語講師を派遣し、英語指導を実施しています。毎年夏期には江東区の中学校英語教員を対象にしたワークショップも実施しており、満足度の高い研修となっています。

Case Study

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