商学論叢 第60巻 第3号 - 国立情報学研究所

25
インターネットは広く社会に浸透し,企業や組織,そして人々の意思決定 に不可欠な情報インフラとなってきた。ウェブ上で生成され蓄積される情報 は資源としての価値を持ち,経済領域はもちろんのこと非経済的領域におい てもさまざまに役立てられている。 インターネットやそれを可能にしてきた情報通信技術(ICT : Information and Communication Technology)が市場経済にいかに資するかという問いは, インターネットの登場当初からさまざまな期待をもって論じられてきた。企 業のマーケティングの立場からは,ICT が需給整合の精度を高め市場を高度 化すると主張されてきた。よりマクロな視点からは,ICT が情報の非対称性 を縮小させ,市場の競争機能を有効に働かせると期待されてきた。 ICT は確かに理論上は市場の機能を円滑にするだろう。しかし,寡占化が 進み複雑な系列関係や流通構造を有する現代の市場において,情報の流れや それを効率化する ICT の活用のされ方は一面的ではない。ICT が中小企業か ら一般消費者まであらゆる経済主体に浸透し,とりわけインターネットによ る情報空間(ウェブ)が出現したことで,それが各主体にどのような影響を 与え,またそれらの行動が現代的な市場にどのような作用を及ぼすのかが明 らかにされなければならない 1) 。その中での本稿の関心は,市場における消 ソーシャル・メディアと 消費者の情報化の意義 381(1)

Upload: others

Post on 28-Apr-2022

3 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

60 32) 2013
3) voiceAO1975 4) 2.0 200620072012
5) 2016 6) 20082012 2007




Seesaa
SNS FacebookTwittermixiInstagramLinkedIn
YouTubeVine
LINEWhatsAppViberWeChat









8) Facebook Twitter
9) 2009 9070



11)

12)


11) 2012 1 12) IT 41990 IT 20042005
13) 22 1 2 23 3 2


14)

14) 22 SNS SNS
15) 200220032006 20092012





16) Facebook 222012








17) 2011147152 18) 2011153 19) 2011154





23) 20122012
24) 2013 25 1 26 3



groundswell

26) 20 55
27) 2008 1




28) 20143033 29) 20092009 200620132014






ICT
31)
30) 236062 31) 2003259 NPO




33) 200430



35) 20072003


37) 2013NPO


39) 1996 6 2014
40) 1996 6




41) 2013 14
42) 20132016 43) 2012 3 4



2009 2012

2002
2006
2013
2016
2006 AO1975
2003

2013
2007 2015
12 1 2003
2009
113 2004
Vol.3 No.1
2009
2008
2009 BP
2012 Q&A
2011 2015
135 2012



http://www.netratings.co.jp/news_release/2009/07/Newsrelease20090708.html 2015 12 21
2007 2013 2014KADOK-
AWA 2012
2013
1996
2004
2005 20
2013
2015 2012 Open
Journal of Marketing2012.1 2012
126
2014
2013