住民としての被災経験を通して 第76回ハイパーフォーラム...

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76回ハイパーフォーラム 災害とICTの利活用 住民としての被災経験を通して 工藤英幸 (株)情報開発研究所 代表取締役

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Page 1: 住民としての被災経験を通して 第76回ハイパーフォーラム 災害とICTの利活用  (株)情報開発研究所

第76回ハイパーフォーラム災害とICTの利活用

住民としての被災経験を通して

工藤英幸 (株)情報開発研究所 代表取締役

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本日の内容

1IT企業 株式会社 情報開発研究所について自己紹介

21982年 1990年 大分県竹田市を襲った大災害昭和57年 平成2年 大水害

3災害復旧活動を支援したITシステム九州北部豪雨(2012)

4風評被害払拭を試みたWebメディアサイト熊本地震(2016)

5独自に運営する「災害」を題材としたWebメディア災害体験 Japan

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工藤英幸

大分県竹田市出身。Uターンした後、長年、東京で培ったスキルを活かして、一個人で(株)情報開発研究所を設立。

ホームページ製作・保守管理、動画製作、ドローンによる空撮等、中九州の大分竹田を拠点に、日本全国へ、WEBコンテンツを提供中

1. 自己紹介

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2015年 おおいたITフェア講演の部で、14講演中で、動員数1位。内容:未来を切り拓くドローンの可能性

2014年 おおいたITフェア講演の部で、16講演中で、動員数1位。

内容:2012年九州北部豪雨 経験したことが無い雨と向き合った「災害復旧支援システム」

1. 自己紹介

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2016年12月25日(日)に放送されたBSフジのTV番組『もういった?おおいた くまもと』番組中で、弊社が熊本地震発生後に行った取り組みや、ドローンで空撮した映像が放映される。

なお、この番組は内閣府の提供であり、政府インターネットテレビにて、二年間公開される。

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg14840.html

1. 自己紹介

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・1982年(昭和57年)7月死者 7人 負傷者 13人 被害額約 48億円 浸水家屋: 356戸 浸水農地: 875ha今後の防災・減災への意識を高め、犠牲者を減らすために、ICTを活用し動画を公開中昭和57年(1982) 大水害 大分県竹田市 https://youtu.be/X1UjRIUL8mo(株)情報開発研究所が、独自に運営する Youtube 災害体験 Japanチャンネル

2. 昭和57年 平成2年 大水害

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・1990年(平成2年)7月2日

死者 4人 負傷者 33人 被害額は約 275億円 浸水家屋:1,483戸 浸水農地:2,087ha 今後の防災・減災への意識を高め、犠牲者を少しでも減らすために、ICTを活用し動画を公開中平成2年(1990) 大水害 大分県竹田市 https://youtu.be/1JCVMDEhikw(株)情報開発研究所が、独自に運営する Youtube 災害体験 Japanチャンネル

2.昭和57年 平成2年 大水害2. 昭和57年 平成2年 大水害

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この二つの大災害が、原体験としてあった。

そして、それは私だけに限らず、住民として、先祖代々にわたり、直面してきたことであった。

2. 昭和57年 平成2年 大水害

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・2012年(平成24年) 7月死者 2人 負傷者 3人 被害額は約 35億円 浸水家屋: 340戸・浸水農地: 317.8ha今後の防災・減災への意識を高め、犠牲者を少しでも減らすために、ICTを活用し動画を公開中平成24年(2012) 九州北部豪雨 被災直後 大分県竹田市 https://youtu.be/L7BBYkyNDZE(株)情報開発研究所が、独自に運営する Youtube 情報開発研究所チャンネル

2.昭和57年 平成2年 大水害3. 九州北部豪雨(2012)

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2012年7月12日 6時41分 気象庁は「これまでに経験したことのない大雨」と発表。しかし、体感的に、もっとひどいと思われる大災害の経験があった。(写真は平成2年大水害)

3. 九州北部豪雨(2012)

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災害が発生すると地域経済は冷え切る

そして、タイミング悪く、この頃に資金が枯渇する

「起業後の死の谷」を迎えていた。

追い打ちをかけるように、キャンセルが続く。

新規の発注をもらうことも途絶えた。

3. 九州北部豪雨(2012)

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どうせやめるなら、最後に良いことをやってみよう。ITの力で何ができるか?

3. 九州北部豪雨(2012)

ITの災害復旧システムを開発し、復旧活動を支援。

3000名を超す日本全国から訪れたボランティア

マッチング

被災世帯260戸

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弊社の損失は、多大に残ったまま、経営を続けた。

さらに、この件を、もみ消されるような事態が発生。ちょうどその頃、2014年の

おおいたITフェアで講演する話があり、無かったことにしないために登壇した。

大きく新聞にも取り上げていただき、16講演中で1位になる。

住民として、災害時にICTを活用した事例を発表。

3. 九州北部豪雨(2012)

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2016年4月14日21時熊本地震発生

震源地に近い大分県竹田市は強く揺れる。夜間で暗いため、外の状況が見えない。

Facebook等のSNSで連絡を取り合うが、地元竹田は若い人が少ないため、情報量が少ない。

あきらかにおかしいと思われる怪情報には、それを指摘する。

4. 熊本地震(2016)

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2016年4月15日10時熊本県熊本地方を震源とする地震関連情報http://jouhou-kaihatsu.jp/kumamoto-jishin/

防災・減災、不足する情報を補うために、弊社のサイトで、災害関連のリンク集を作成して公開。随時、リンクを追加していく。

4. 熊本地震(2016)

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2016年4月15日13時熊本県益城町現地からの情報http://jouhou-kaihatsu.jp/kumamoto-jishin/mashiki/

10時の情報発信を見た震源地熊本県益城町出身の方から、現地で不足している物資について、拡散してほしいと依頼が入り、即座に対応。

15時に、これを見た茨城県の方から、申し出があり、震源地への直接の支援を果たす。

4. 熊本地震(2016)

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2016年4月16日1時本震

深夜に強い揺れが発生。災害は連続すると被害が増す。

例えば、半壊だった家が全壊する等の一度で起きなかったことが生じる。

4. 熊本地震(2016)

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2016年4月16日11時防災、減災のために、YouTubeで動画を公開

4. 熊本地震(2016)

一度目の地震では起きなかった柱状節理の落石が発生。

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4. 熊本地震(2016)

著書の紹介熊本地震発生直後、非常事態下での取り組みに関する本が、(株)インプレスR&D様より出版されています。Amazon・書店等にて販売中です。

「熊本地震 情報発信のメディアサイトで何を伝えたか」

株式会社 情報開発研究所代表取締役 工藤英幸 (著)

Page 20: 住民としての被災経験を通して 第76回ハイパーフォーラム 災害とICTの利活用  (株)情報開発研究所

5. 災害体験 Japan

http://saigai-taiken.jp/

弊社で独自に運営している

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ご清聴、ありがとうございました。感謝しています。