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2012年 11月 11日(日)
今回の渡航の目的は、千葉市とテキサス州ヒューストン市、姉妹都市友好 40周年記念行事
と、日本の農産物輸出啓蒙活動のためであったが、ワシントン DC のスシセミナーも急遽
開催する事となった。
先立つ事 11月 7日には JETRO千葉の石浦所長と、千葉市熊谷市長を表敬訪問。市長とお
会いしてヒューストン市長への親書を
お預かりする。
ヒューストン市訪問の前にワシントン
DCへと向かう。
ワシントン DC は小生の海外活動の原
点であり、1997年より始まった訪問国
は延べで言うと50か国では収まらない。
特にワシントン DC は 10 年間連続で、
桜祭り事業を支援しており、現地との
その繋がりは強い。今回の訪問は、千
葉市とヒューストン市が姉妹都市で、
友好40周年を記念しての訪問事業であ
る。ワシントン DC のすし組合に米国
訪問を伝えると、ワシントン DC在‘日本大使館 JICCでの、すしセミナーが実現となった。
ワシントン DC のすし組合は、大使館との繋がりが大変強く共に友好関係にある。出発当
日の 11 日は七五三の予約で店が多忙で、朝 6 時過ぎから宴会の準備に入り 13 時過ぎに店
を出る。当日の調理スタッフは 9人いるが迷惑をかける旅立ちである。
30㎏のスーツケースと、30㎏の段ボール箱 2個をユナイテッドのカウンターに預け、専用
の手荷物検査場を抜け、31番ゲート近くのビジネスラウンジに入る。
通常 ANAのラウンジを使用するが今回は、ユナイテッドのラウンジを使用する。
ANAと違って人は多いがサービスの食の種類が少ない。
当日、朝から食事もせず急遽空港に荷物を搬入したので腹も空いていた。ANAのラウンジ
なら、うどんやそばがあるのに残念だ。16時過ぎに 31番ゲートより登場し、席は窓側の 7
番目の席である。驚いたことに通常は進行方向
に席が向いているのに、私の席は後ろ向きであ
った。
荷物を納め席に腰を落とすと、ユッタリ目の感
じである。16時 40分には暮れかかった成田空
港を後にしたが、機体は常に揺れぎみで窓の外
は闇の世界が迫って来ている。通常でもカムチ
ャッカ半島周辺を飛行すると、機体の揺れがあるがそれ以上に激しい揺れを味わう。
運ばれて来た食事を頂くが、ビジネスクラスの食事としてはイマイチの感がある。サービ
ス面も他の航空会社からすると笑顔の対応など無
く、スタッフの儀礼的な面が表面に出ている。しか
しシートは余裕があり楽な処が救いかも・・・・。
既に窓の外は漆黒の闇に包まれ、遥か彼方のその目
的地へと空間移動をしている。
ワシントンダレス空港に着いたのは、現地時間で 15
時 30分頃であった。
入国検査をすませ、ターンテーブルで荷物をカート
に乗せて検査場の長い人波に続く。
前方の右端にインフォメーションのお姉さんが笑
顔で何か言っている。
近づくと、映像と同じ形の透明板があり、それに後方から映像を放ち、人がまるでそこに
立って話しているかのようである。それを写真に撮ると、顔の部分はカメラでは捉えられ
ない色であった。手荷物検査で一悶着あるかと思いきや、紳士の私を見てこの箱の中身を
尋ねられたが、MISO と答えただけでプリーズであ
った。
エントランスに出ると、すし太郎の山崎信博さんが
出迎えてくださり、40 分程でタコグリル脇の
BETHESDA HOTELにチェックイン。18時半に歓
迎会をして頂くので、それまで仮眠をするが寝たの
は 20分ぐらいであろうか。
定刻の18時30分に皆さんと久しぶりの体面をして、
すしセミナーの打ち合わせと、すし知識海外認証制
度のお話をする。皆さんに活動の理解をして頂き大
変嬉しい。
23 時過ぎにホテルに帰り睡眠導入剤を服用する。どうしても時差ボケが出るので、体力維
持の為必要な方法である。
11月 12日
朝 4時 50分に目が覚めてしまう。やはり時差ボケであるがそれでも薬の効果はあった。
まだ外は暗く部屋の荷物を解き、それぞれに収める。
8時半過ぎ瀬川さんの迎えで、瀬川さんの家に行き奥さんの手料理を頂く。
いつ頂いても美味しい。娘のマイちゃんが大学生となり家に居ないので会えなくて残念で
ある。久々の訪問でゆっくりさせて頂き、昼近くになり初冬のポトマック河畔を見学。
この時期に夏を思わせるようなインディアンサマーがあり、調度その日に当たったようだ。
大陸特有の日差しで眩しく暖かいが、油断すると寒暖の差が激しいので、この時期は要注
意である。
何時もの訪問時期は
桜が満開でそれは見
ごたえのある風景で
あるが、葉は紅葉を過
ぎ茶色に焼けている。
冬には凍て着いてし
まう広大な川幅を持
つポトマックは、冷え
冷えとしている。4月
の訪問時はニシンが遡上していたのを思い出す。その後スミソニアンに行き、東洋の展示
館を訪問する。いつ見てもその展示品の素晴らしさに感心
する。これが無料で見る事が出来るのはアメリカの素晴ら
しさである。
今日は一日オフなのでルート 66を使い、ダレス空港近くの
韓国人の多い街に行く。
ここは以前吉田さんと訪問した折、韓国マッサージで吉田
さんが肋骨を折られた街である。マッサージに行き、帰り
には湿布薬を貼って帰った。その時の話で瀬川さんと盛り
上がり腹を抱える。今回は別のワールドスパと言う所に入
り、温めの湯に入り打たせ湯を楽しむ。その後マッサージ
を受けるがその施術師の女性がなんとパワーがあり驚く。
ユーライク・ハードと聞くのでイエスと言うと、上に乗り
足で全身しっかりと壺を押してくれた。なんだか○○プレーの様であるが、大変気持ちが
良かった。今日は瀬川さんの配慮で一日ゆっくりと出来た事に感謝。
22 時過ぎに又もや睡眠導入剤を飲み就寝
する。
11 月 13 日何度か目が覚めるが寝直しを続
け 7時に起床。
ホテルの朝食はコーヒーとパンとゆで卵を
頂く。昼まで時間があるのでパソコンに向
かい、セミナーのパワーポイントの映像確
認をする。それでも時間があるのでベッド
の上で体を休める。
正午近くに宿泊しているBETHESDAホテ
ルから隣のタコグリルに向かう。懐かしいホセなどがランチの準備をしている。昼食に寿
司と豚の角煮とラーメンを頂く。両方とも食べやすく嫌みのない味で、日本人の舌を満足
させるものであった。食後再度ホテルに戻りパソコンに向かい 14時過ぎに、日本大使館に
向かう。
残念ながら大使は離任で昨日日本に帰還され、新しい大使は来週赴任すると言う。
大使館では関 JICC所長さんと、大鷹公使とお
会いして 1時間程会談をする。関さんとは以前
にもお会いしており、私の名刺を持っていたの
には驚いた。このセミナーは案内をして 30 分
程で定員となり、その人気の高さが窺えると関
所長さんから伝えられた。
16時半にダウンタウンにある JICC に行く。以
前の JICC は吹き抜けの地下にあったが、新し
い JICCはビルの一階で、長いエントランスが
あり、セキュリティを抜けると日本を紹介する
パネルや展示が側面にされていた。その奥にセミナー会場はあり、ユッタリとした客席と
正面には大きなステージが設けられていた。ステ
ージは舞踊なども出来る広さである。
ステージの前面にスクリーンが下りる様になって
いる。技術披露のテーブルは残念ながらステージ
上には設置できず、客席の前面に設置となった。
ワシントンすし組合の皆さんは、セミナー参加者
へのお土産造りをする一方、私は今回通訳担当と
なった濱田さんと 1 時間程打ち合わせをする。同
時通訳は 2 倍の時間を要するので、迷わずに通訳
して頂くのには綿密な打ち合わせが重要である。
開始時間は 18時 30分であるが、渋滞の為 20分程開
始が遅れる。セミナーに先駆け関所長さんの挨拶が
あり私が紹介されセミナーは開始された。
セミナーのパワーポイントはワシントン DC に合わ
せ、通常のセミナーとは多少変更して作成。しかし
セミナーの内容は変わらず、すしはシャリに六部の
味があると言われ、シャリが命であることを説明。
ケーキのデコレーションが美味しくても、スポンジ
が不味くては美味しいケーとは言えない。すしも全
く同じであることを強調する。又全てに於いて衛生
調理が基本でありその知識無には作ってはいけない
食である事を伝える。約 2 時間すしの造り方や実技
と調理衛生の説明をする。お客様が飽きないように
するのは大変で、要所にパホーマンスも加え視線と
反応を見ながら進める。時間を増す如く関心度が高
まって来るのが当方にも伝わって来る。当然美女の
腕の上での胡瓜切りも披露する。しかし残念ながら
今回は若い美女が会場に見当たらない。私のテンシ
ョンが今一つ上がらないのはその為か、それとも風
邪のせいか・・・・。
最後には昨年の地震時の支援に対しお礼を述べ、会場の
全員で手締めをして解散となった。今回のセミナーも好
評を得て嬉しい。JICC並びにワシントンすし組合の皆
様のお役に立てた事を嬉しく思う。そしてご協賛を頂き
ました、西本貿易さん、カネサ味噌さん、ヤマサ醤油さ
ん、大塚薬品工業さん、ミツカンさん、ニューヨークか
ら足を運んで頂いた、金印ワサビさん、に深く感謝を申
し上げます。
終了後「すし太郎」さんに行き美味しい
料理とすしを頂く。
ホテルに帰ったのは 11 時を過ぎており、
熱い湯船に体を沈め芯まで温める。
11月 14日
7 時に起床するが体が重い。昨夜と同じ
く熱めの湯に浸かり体を目覚めさせる。
スーツケースに荷物を納め、9時にホテルを出て瀬川さんの家に行き、奥さんの手料理で朝
食を頂く。その後ワシントン・レーガン空港まで送って頂き 12 時 15 分発の UA 便で次の
訪問地テキサス州ヒューストンへと向かう。
その数日後 JICC関所長さんと大鷹公使さんから心温まるお礼のメールを頂いた。
全国すし商生活衛生同業組合連合会すし知識海外認証制度委員長
千葉県すし商生活衛生同業組合理事長 風戸正義