施 工 計 画 書 作 成 要 領 (総合施工計画書)...sample...

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1. 作成根拠 「公共建築工事標準仕様書」(以下「標仕」という。)において、下記の記載がある。 ~引用 上記による理由から、本書を作成する。 2. ひな形の目的と留意事項 その他、下記に留意事項を示す 使用するソフトは、本ひな形と合わせる必要はない。受注者の判断で利用しやすいソフトを監督職員と 協議の上決定すること。(紙納品の場合は協議は不要) 施 工 計 画 書 作 成 要 領 (総合施工計画書) 1.2.2施工計画書 (a)工事の着手に先立ち、工事の総合的な計画をまとめた総合施工計画書を作成し、監督職員に提出する。 (b)品質計画、一工程の施工の確認及び施工の具体的な計画 を定めた工種別の施工計画書を、当該工 事の施工に先立ち作成し、監督職員提出 する。ただし、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、こ の限りでない。 (c)(b)の施工計画書のうち、品質計画に係る部分については、監督職員の承諾 を受ける。 (d)施工計画書の内容を変更する必要が生じた場合は監督職員に報告 するとともに、施工等に支障がな いように適切な措置を講ずる。 施工計画書は、受注者が当該工事において、品質確保のため実際に施工することを具体的な文書に 表し、そのとおりに施工すると約束するものであり、工事の施工や施工管理の最も基本となるものである。 また、施工に先立ち作成し、監督職員に提出する必要がある。 本ひな形は、公共建築工事における受発注者の業務効率化の一環として施工計画書作成の効率化を 図るもので、あくまでも発注者側の最低限記載してほしい項目等を記載しているので、設計図書・施工条 件等を十分熟知し、適宜加除修正を行うこと。 また、本ひな形は参考例であり、作成にあたっては受注者の責任において使用するものとし、受注者の 作成する施工計画書を拘束するものではない。 ひな形の内、青文字で示したものは例であり、それ以外は、記載すべき事項として考慮すること。 ひな形の右側に記載された事項は、計画書等作成の要点であり 参考扱いであり提出は不要である。 3. 計画の変更 変更の必要事項が生じた場合は、速やかに修正を行い監督職員へ提出すること。 4. 他の施工計画書とのリンク 各計画書への記載内容を重複させないように、総合施工計画書及び工事安全計画書を基本とした引用先 として記載すること。 他の計画書に同じ内容の記載がある場合は、そちらを 引用先として記載する(公共建築工事標準仕様書を引用先としても良い) 5. 凡例 青文字 記載内容を参考に、本工事に即した内容を検討し記載 緑文字 記載の要点、公共建築工事標準仕様書、公共建築改修工事共通仕様書等の関係項目を表す 【番号】は、公共建築工事標準仕様書等の項目を示す 各施工計画書 P●● ●章による 総合施工計画書 工事安全計画書 記載の要点 のページ ひな形 のページ

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Page 1: 施 工 計 画 書 作 成 要 領 (総合施工計画書)...sample 管状態及び搬入時確認方法や是正方法を記載する。 搬入から施工・調整までの各工程段階で設計仕様どおりの品質に適合しているか確認・検

1.作成根拠

「公共建築工事標準仕様書」(以下「標仕」という。)において、下記の記載がある。

~引用

上記による理由から、本書を作成する。

2.ひな形の目的と留意事項

その他、下記に留意事項を示す

・ 使用するソフトは、本ひな形と合わせる必要はない。受注者の判断で利用しやすいソフトを監督職員と

協議の上決定すること。(紙納品の場合は協議は不要)

施 工 計 画 書 作 成 要 領 (総合施工計画書)

1.2.2施工計画書(a)工事の着手に先立ち、工事の総合的な計画をまとめた総合施工計画書を作成し、監督職員に提出する。(b)品質計画、一工程の施工の確認及び施工の具体的な計画を定めた工種別の施工計画書を、当該工 事の施工に先立ち作成し、監督職員提出する。ただし、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、こ の限りでない。(c)(b)の施工計画書のうち、品質計画に係る部分については、監督職員の承諾を受ける。(d)施工計画書の内容を変更する必要が生じた場合は監督職員に報告するとともに、施工等に支障がな いように適切な措置を講ずる。

 施工計画書は、受注者が当該工事において、品質確保のため実際に施工することを具体的な文書に表し、そのとおりに施工すると約束するものであり、工事の施工や施工管理の最も基本となるものである。また、施工に先立ち作成し、監督職員に提出する必要がある。 本ひな形は、公共建築工事における受発注者の業務効率化の一環として施工計画書作成の効率化を図るもので、あくまでも発注者側の最低限記載してほしい項目等を記載しているので、設計図書・施工条件等を十分熟知し、適宜加除修正を行うこと。 また、本ひな形は参考例であり、作成にあたっては受注者の責任において使用するものとし、受注者の作成する施工計画書を拘束するものではない。

・ ひな形の内、青文字で示したものは例であり、それ以外は、記載すべき事項として考慮すること。

・ ひな形の右側に記載された事項は、計画書等作成の要点であり

参考扱いであり提出は不要である。

3.計画の変更

変更の必要事項が生じた場合は、速やかに修正を行い監督職員へ提出すること。

4.他の施工計画書とのリンク

各計画書への記載内容を重複させないように、総合施工計画書及び工事安全計画書を基本とした引用先

として記載すること。

他の計画書に同じ内容の記載がある場合は、そちらを

引用先として記載する(公共建築工事標準仕様書を引用先としても良い)

5.凡例

青文字 : 記載内容を参考に、本工事に即した内容を検討し記載

緑文字 : 記載の要点、公共建築工事標準仕様書、公共建築改修工事共通仕様書等の関係項目を表す

【番号】は、公共建築工事標準仕様書等の項目を示す

各施工計画書 P●● ●章による

総合施工計画書

工事安全計画書

記載の要点

のページひな形

のページ

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H○/○/○

主任監督員 監督員

受注者   (株)○○○○○ 工事監理

現場代理人 監理技術者 主任技術者 H○/○/○

改定記録 ○/○ 当初

○/○ 変更

発注者  受理

○○○○○○工事

総 合 施 工 計 画 書

青文字 : 記載内容を参考に、本工事に即した内容を検討し記載

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記載の要点

(印刷範囲外)

仕:公共建築工事標準仕様書

改:公共建築改修工事標準仕様書

契:契約書

現:現場説明書

質:質問回答書(質問回答書がある場合)

← ○○○工事  総合施工計画書  という書き方とする。

← 総合施工計画書・工事安全計画書については「受理」

  各種施工計画書については「品質計画に係る部分の承諾」となる。【仕1.2.2】

← サインまたは押印

← 工事の着手前に監督職員へ提出となる。【仕1.2.2】

← 条件変更が生じ、計画書に反映した日を記載(変更内容の施工前)【仕1.2.2】

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目次

 1  一般事項

 2  工事概要

 3  施工一般

 4  環境保全対策

 5  総合仮設計画

 6  主要資機材計画

 7  工程計画

 8  施工図等管理計画

 9  品質管理計画

 10 写真撮影計画

 11 官公署への届け出等 

 12 安全衛生管理計画

添付資料

再生資源利用計画書及び再生資源利用促進計画書

産業廃棄物収集運搬業許可証

産業廃棄物処分業許可証

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記載の要点

(印刷範囲外)

仕:公共建築工事標準仕様書

改:公共建築改修工事標準仕様書

契:契約書

現:現場説明書

質:質問回答書(質問回答書がある場合)

各章の基本的記載内容は各章のシートによる。

各章については工事内容等を考慮し、加除する。なお、各章のページ数が増える場合は、目次に細分化した

項立てを記載する。

各章において、計画を補完する参考書式・参考図類を添付願います。

10章は、施工中の写真が過大になるのを防ぐため、事前に確認する章です。仕【1.2.4】

必要に応じ整備し、監督職員と撮影内容について協議願います。

【改 1.3.7】

12章は、工事安全計画書作成する場合、「工事安全計画書による。」として良い。

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2 工事概要

2-1 全体概要

RC 造 地下 - 階 地上 ● 階 塔屋 ● 階

GL+

2-2 工事内容

1) 庁舎

・ 仮設工事(共通仮設含)手摺先行型足場設置(防炎シート張り)足場周囲にガードフェンス設置・昇降用入口鍵設置工事区画用バリケード設置仮設事務所・休憩所・便所設置

・ 防水改修アルミ製笠木 撤去・新設シーリング 撤去・新設

・ 外壁改修既存塗膜撤去

延 べ 床 面 積

最 高 高 さ

○○○.○○㎡

●●.●●㎡

建 築 面 積 ●●●.●●㎡

構 造 規 模

工 期 平成●●年●●月●●日 ~ 平成●●年●●月●●日

工 事 名 ■■■■改修工事

所 在 地 △△△△△△△△

発 注 北海道開発局営繕部

基本・実施設計 北海道開発局営繕部

工 事 監 理 北海道開発局営繕部

受 注 者 ○○○○株式会社

掘 削 機 械掘 削 機 械掘 削 機 械掘 削 機 械

既存塗膜撤去施工数量調査ひび割れ部樹脂注入欠損部樹脂モルタル充填透湿弾性複層塗材施工

・ 外部改修タラップ 撤去・新設床タイル 撤去・新設(下地共)換気用ガラリ撤去換気用ガラリ塞ぎ金物取付

・ 内部改修電気室 グラスウールボード撤去耐火間仕切り設置(仕上げ材共)内部外壁面 施工調査

・ 建具改修アルミ水切り取付(カバー工法)施工数量調査電気室 鋼製建具取付

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記載の要点

各工種(例は仮設。防水改修,外壁改修,建具改修,内装改修,塗装改修,耐震改修,環境配慮改修,他)

の概要について記載する。

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4-1 関係法令

条例等による騒音・振動規定に基づき騒音対策として施工部分に防音シートで養生する。

4-2 化学製品

F☆☆☆☆の製品を使用する。仕様等については、製品シートを提出し監督職員に確認を得る。

アスベスト含有品や建材、塗装、シーリング材等において関係法令に従い飛散しないよう

確実に処理する。

4-3 イメージアップ

仮囲い部分に絵や写真を掲示し、近隣や通行者へのイメージアップに努める。

施工場所の町内行事や清掃活動に参加する。

木材の利活用として、木製看板、木製棚を利用する。

  5-1 一般事項

1) 仮設事務所・現場職員駐車場・資機材置き場・工事用仮設電気、水道、給排水・重機設置等

  について仮設計画図に記載する。期間については工程表等に記載する。

2) 火気取り扱いについて

喫煙は、指定場所にて行う。

消火器は所定の場所に設置する。

3) 現場出入り口の施錠はゲート部分に南京錠を取りつける。

既存建物の施錠は、施設管理者の守衛より鍵を借り、その日毎に返却する。

  塗材・シーリング材等の保管として、資材庫を設置し施錠して保管する。

断熱材・鉄筋等保管する場合、角材等にて地面に直接触れないようにする。

4 環境保全対策

5 総合仮設計画

6 主要資機材計画sample

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記載の要点

騒音・振動・粉塵・臭気・大気汚染・水質汚濁等に関する関係法令と現場での対策を記載する。

場合により環境測定を行う。【改1.3.11】

仕上げ材等の化学製品の取り扱いを記載する。また、場合により環境測定を行う。

建設事業及び建設業イメージアップのため、現場での取り組みを記載する。

考査の際加点対象となるのでその内容を記載する。

場所を仮設図等に記載する。

立ち入り禁止等の表示がある場合、歩行者通路等を記入する。

保管場所や保管状態及び搬入時確認方法や是正方法を記載する。sample

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搬入から施工・調整までの各工程段階で設計仕様どおりの品質に適合しているか確認・検

査を行う。

3) 養生の剥脱は、周辺工事の進歩状況、周辺環境等に応じ適切な時期に行い、製品損傷、

汚染防止に努める。

1

社内検査:●●建設(株) △△部長 □□ □□ (1級建築士)

現場   :1次下請 (各工種)職長 ○○組  ●● ●●

:元請け 現場代理人 △△ △△

資格証、チェックリストは別添とする。

2 品質管理において、搬入から施工・調整までの各工程段階で設計仕様どおりの品質に適合しているかを段階確認による確認、検査を行う。

管理内容表

管理基準表

  3) 管理・検査計画

調整時 材種等により検査要領に基づいて確認

チェックリストによる。

調  整

施工終了時

許容差(mm)

面積(㎡) 許容差(mm)0.6~1.6未満 ±1.5以内

品質管理・規格の確認・資材の保管確認・充填材の成分確認・登録基幹技能者の 活用

施工管理・施工工程確認・施工環境の確認・納品資材の確認

書類及び報告書・有害物中毒防止・火災事故防止・火傷等の防止

・試験成績書・見本等の提出・シーリング簡易接着試験

・有資格者の配置

防水工事

 9-1 品質管理

1) 正確な取付準備により精度の確保に努める。

2) 後工程修正が不能となる事項の事前処理に努める。

 9-2 自主検査

作  業  名 時  期 管 理 内 容

躯体精度の確認基準墨精度の確認

500未満 ±3.0以内500以上 ±5.0以内

施工チェック

工種

9 品質管理計画

製品搬入 荷受時

社内検査員

製品の品番・サイズ等の確認出荷明細書により数量の確認目視によりキズの確認

安全管理

1.6以上

躯体等チェック 取付前

±2.0以内長さ(mm)

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記載の要点

左記に記入したもので各工種共通なものは「総合施工計画書 10品質管理計画による」と記入し、各工種別施工計画書の記載を省略することができる。また、各工種独自のものは、各工種別施工計画書に記載する。要求品質に対して、それらに対する管理及び不合格となった場合の措置について記載する。

考査内容の一例

出来形及び出来ばえの項目「施工計画書等で出来形の管理基準を設定し,計画に基づく管理を実施していることが確認できる」「現場における出来高が良好で施工の精度が高い」

施工状況「施工計画書に出来形・品質確保のための記載があり、管理のための方法が確認できる」

自社での管理基準や許容差寸法がある場合は、それを記入し無い場合は標仕等の基準値を記載する。

検査要領は工種別施工計画書による。

自社での管理基準や許容差寸法がある場合は、それを記入し無い場合は標仕等の基準値を記載する。

凡例として防水工事を表す。工種によって加除する。

材料検査、施工内容の確認、施工報告・工事記録・工事写真などを記載する。資格証など資料を添付する

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工事写真について、電子データで提出する場合は、画像データの他、撮影年月日、撮影条件、撮影

位置、音声データ等の付帯情報も合わせて画像ファイルを構成されたものを提出する。

改修前状況 改修前の状況 着工前

施工数量調査 施工数量調査の状況 調査中

集積状況 搬出前

搬出時

廃棄状況 廃棄時

材料 搬入材料の保管状況 施工中

施工 施工の検査 検査中

敷地の状況 着工前

近隣建物の状況 着工前

障害物の形状寸法等 発見後

障害物の処理状況 処理後

仮設工事(改修工事) 既存部分 養生 養生中

敷地境界 着工前

縄張り 縄張り状況(検査・全景) 検査中

ベンチマーク検査の状況 検査中

ベンチマーク養生の状況 検査中

遣方 遣方検査の状況 検査中

指定仮設等 完了時

官公署への届け出等 以下の内容を簡単に箇条書で記述

書類名 提出予定日 備考

事前協議、協議書、埋蔵文化財等 H○○.○○.○○

工事用仮設電力 H○○.○○.○○

重機・足場(クレーン、エレベーター等) H○○.○○.○○

排水等 H○○.○○.○○

施工体制台帳 H○○.○○.○○

撮影時期

一般共通事項(改修工事)

工事関係表示標識等掲示状況

着工前・施工中

工事現場管理

養生(既存施設部分、工事目的物の施工済部分)

施工中

10 写真撮影計画

11 官公署への届け出等

工事種目または分類 材料および施工状況等

一般共通事項(新営工事より)

仮設工事(新営工事より)

指定仮設の状況.足場等の状況

ベンチマーク

材料および施工状況等の詳細

発生材搬出状況(搬出業者名がわかるもの)

着工前の敷地

障害物

敷地境界標識.境界線の状況.立会状況sample

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記載の要点

工事写真については、「営繕工事写真撮影要領・同解説」によるほか、工事考査(検査官・監督職員による

評価)の際に、評価項目があることから写真を撮影・保存する事例を検討し、撮影・納品する物を事前に絞り

込み最小限度かつ、撮影漏れをなくすことを目的として、施工計画書に盛り込む。

撮影箇所のポイント

工種毎のものは「各工種施工計画書」に記載する。

現場説明書の改修前状況写真等の記載に注意する。(敷地の確認、敷地の高低、周辺建物等)

工事安全計画書を独立してまとめないず、本書に含む場合は、工事安全に係る写真撮影内容も追記する。

(工事安全計画書の参考例も参照の事)

考査内容の一例(下記の内容が確認できる写真があるとよい)

施工状況

・ 工事の目的及び内容を、工事看板などにより地域住民や通行者等にわかりやすく周知している。

・ 現場のイメージアップに取り組んでいる。

創意工夫

・ 測量・位置出しおける工夫

・ 現地調査方法の工夫

・ 仮設施工等の工夫sample

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12-10 建設工事公衆災害防止対策要網(建築編)の各項目毎の具体的な対策又は対策案

対策又は対策案を示す項目は下表による(対象は○表示)対象

対象

対象

対象

総則 仮設構造物 解 体 工 事 地業工事及び地下工事

○ 現場組織体制 ○ 仮囲い、出入口 ○ 粉塵、飛散防止 ○ 杭地業

○ 隣接工事との関係 ○ 歩行者用仮設通路 ○ アスベスト対策 ○ 地盤改良工事

○ 付近居住者等への連絡 ○ 乗入れ構台 ○ 騒音、振動対策 ○ 地下工事

○ 事故発生時の措置 ○ 荷受け構台 ○ 危険物解体 ○ 逆打工事

一般事項 ○ 外部足場 ○ 解体材対策 改修工事

○ 整理・整頓 ○ 防護柵 ○ 土工事及び山留め工事 ○ 改修工事

○ 飛来落下による危険防止 ○ 危険物貯蔵 ○ 掘削 各種工事

○ 粉塵対策 機械・電気・その他設備 ○ 地下水対策 ○ 荷取り

○ 適正な照明 ○ 機械 ○ 山留め計画 ○ 型枠及びコンクリート工事

○ 火災防止 ○ 組立て及び解体 ○ 親杭、横矢板 ○ 鉄骨工事

○ 騒音、振動及び電波障害対策 ○ 使用及び移動 ○ 鋼矢板(シートパイル) ○ 外装仕上げ工事

○ 周辺構造物への対策 ○ 休止 ○ その他の山留め壁 ○ 建設資材等の運搬

○ 公共設備等への対策 ○ 維持管理 ○ 腹おこし ○ 建設副産物

○ 道路上での作業 ○ 基礎工事用機械 ○ 切りばり

○ 巡視 ○ 移動式クレーン ○ 支柱

交通対策 ○ クレーン、ゴンドラ及び建設用リフト ○ グランドアンカー

○ 現場への車両の出入り ○ 仮設電気設備 ○ 山留め管理

○ 車両交通対策 ○ 埋戻し

○ 歩行者対策

項目 項目 項目 項目

○ 歩行者対策

1 総則

第6 現場組織体制

1 施工に先立ち、施工・立地条件を十分掌握した上で、工事の内容に応じた適切な人材を配置し、指揮

命令系統の明確な現場組織体制を組むとともに工事関係者に工事の内容や使用機材の特徴について、

各工種別施工計画書及び作業手順書により周知する。

2 全体を統轄する組織を組み安全施工の実現に努める。特に公衆災害防止に対する責任範囲や役割

分担を明確にする。

第7 隣接工事との調整

施工者が異なる建設工事を隣接輻輳して施工する場合には、定時打合せ等の会議を開き、連絡調整を行い、

公衆災害の防止に努める。

第8 付近居住者等への連絡

1 施工に当たっては、あらかじめ当該の概要を○○町の居住者及び施設管理者に連絡し、工事に対する

理解を得るように努力する。

2 仮囲いに週間の作業内容を記入する看板を設置し、付近住居者へ作業内容を伝達するようにする。

同様に連絡先を明記した看板を設置するとともに、付近住居者からの要望を聞き入れる。

要望等の連絡があった場合には、その内容を発注者に滞りなく連絡を行う。

第9 事故発生時の措置

事故が発生し、公衆に危害を及ぼした場合は、直ちに応急処置及び緊急時連絡表に従って関係機関

への連絡を行うとともに、類似の事故が再発しないよう原因を明らかにし、再発しないよう措置を講じる。

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記載の要点

出展根拠

現:別紙( 工事安全計画書、工事安全計画事後評価書作成要領 )より

工事安全計画書の内容に「工事の安全衛生に関する建設工事公衆災害防止対策要綱

(建築工事編)の各項目ごとの具体的対策又は対策案」を記載することとしている。

「工事の安全衛生に関する建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」

は、公共建築工事標準仕様書の巻末に掲載されているので参照すること。

左表を利用し、整備項目を明確化してから、それぞれの対策等を記載してください。

表を整理した結果、不要になった項目は、対策案を記載する必要はありません。

(表からは項目は、削らないでください。)

公共建築工事標準仕様書の巻末より

建設工事公衆災害防止対策要綱建築工事編(平成5年1月12日建設省経建発第1号)

※印刷上は、「見切れ」が発生する場合がありますが、詳細を確認する場合は、画面上または、上記仕様書ページにて、

 ご確認願います。 ご確認願います。

(現場組織体制)

第6 施工者は、建築工事に先立ち、当該工事に係る立地条件等を十分把握した上で、工事の内容に応じた適切な人材を配置し、指揮命令

系統の明確な現場組織体制を組むとともに、工事関係者に工事の内容や使用機器材の特徴等について周知させるものとする。

2 施工者は、複数の請負関係の下で工事を施工する場合には、特に全体を統轄する組織により、安全施工の

実現に努めなければならない。

(隣接工事との関係)

第7 施工者は、異なる施工者に建築工事を隣接輻輳して施工させる場合には、公衆災害の防止のため、施工者間で適切に連絡調整が

行われるような措置を講じなければならない。

2 施工者は、施工者が異なる建設工事を隣接輻輳して建築工事を施工する場合には、施工者間で連絡調整を行い、公衆災害の防止

施工者が異なる建設工事を隣接輻輳して施工する場合には、定時打合せ等の会議を開き、連絡調整を行い、に努めなければならない。

(付近居住者等への連絡)

第8 発注者及び施工者は、建築工事の施工に当たっては、必要に応じて、あらかじめ当該建築工事の概要を付近の居住者等に周知

させ、その協力を求めなければならない。

2 施工者は、建築工事の施工に当たっては、発注者と連絡を密にし、付近の居住者等の公衆災害防止に対する意向を十分考慮

しなければならない。

(事故発生時の措置)

第9 施工者は、建築工事の施工により事故が発生し、公衆に危害を及ぼした場合には、直ちに応急処置及び関係

機関への連絡を行うとともに、類似の事故が再発しないよう措置を講じなければならない。

(整理・整頓)

第 10 施工者は、常に工事現場内を整理整頓し、塵埃等により周辺に迷惑の及ぶことのないよう注意しなければ

ならない。

2 施工者は、工事用材料の集積に当たっては、倒壊、崩落、落下等が起こらないよう、安全にこれを行わなければならない。

(飛来落下による危険防止)

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