さ い た ま 市 駐 車 場 整 備 計 画 ( 改 訂 · さ い た ま 市 駐 車 場 整...

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さ い た ま 市 駐 車 場 整 備 ( 改 訂 ) 平成 24 年 3月 さ い た ま 市

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さ い た ま 市 駐 車 場 整 備 計 画

( 改 訂 )

平成 24 年 3月

さ い た ま 市

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さ い た ま 市 駐 車 場 整 備 計 画(改訂)

目 次

1.路外駐車場の整備に関する基本方針 ................................................1

(1)本計画の対象とする地区 ......................................................1

1)浦和駅周辺地区の対象エリア ..................................................2

2)武蔵浦和駅周辺地区の対象エリア ..............................................3

3)大宮駅周辺地区の対象エリア ..................................................4

4)さいたま新都心駅周辺地区の対象エリア ........................................5

(2)駐車場整備地区及び自動車集中地区における駐車需給バランスの現況と将来見通し...6

1)駐車場整備状況 ..............................................................6

2)平日の駐車台数と需給バランス状況 ............................................6

3)休日の駐車台数と需給バランス状況 ............................................7

4)路上駐車の状況 ..............................................................7

5)将来(平成 32 年)における休日の駐車台数と需給バランス状況 ...................7

(3)基本方針 ....................................................................8

2.路上駐車場及び路外駐車場の整備の目標年次及び目標量 ..............................9

(1)目標年次 ....................................................................9

(2)目標量 ......................................................................9

1)浦和駅周辺地区の整備目標量 ..................................................9

2)武蔵浦和駅周辺地区の整備目標量 ..............................................9

3)大宮駅周辺地区の整備目標量 ..................................................9

4)さいたま新都心駅周辺地区の整備目標量 .......................................10

3.地区別の方向性と駐車施策 .......................................................11

(1)地区別の方向性 .............................................................11

1)浦和駅周辺地区 .............................................................11

2)武蔵浦和駅周辺地区 .........................................................11

3)大宮駅周辺地区 .............................................................11

4)さいたま新都心駅周辺地区 ...................................................11

(2)駐車施策 ...................................................................12

1)附置義務条例における地域ルールの導入 .......................................12

2)駐車案内システムの運用 .....................................................12

3)荷捌きスペースの確保 .......................................................12

4)自動二輪駐車場の確保 .......................................................13

5)観光バスの駐車スペースの確保 ...............................................13

4.主要な路外駐車場の整備に関する事業の計画の概要 .................................14

(1)今後整備予定の路外駐車場 ...................................................14

(2)浦和駅周辺地区の路外駐車場整備位置 .........................................15

(3)武蔵浦和駅周辺地区の路外駐車場整備位置 .....................................16

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1.路外駐車場の整備に関する基本方針 (1)本計画の対象とする地区

○ 計画の対象とする地域は、駐車場整備地区となっている浦和駅周辺地区と武蔵浦

和駅周辺地区、及び自動車利用が集中する商業地周辺として大宮駅周辺地区やさ

いたま新都心駅周辺地区とする。

○ 駐車場整備地区を決定している地域においては、旧計画においてまちづくりが進

められていることから、廃止・変更しないものとする。

○ 供給されている駐車場数は現状、将来にわたりほぼ充足していることから、必要

となる駐車場については必要な箇所に設置を行うが、まずは既存駐車場の有効活

用を図ることとするため、大宮駅周辺地区やさいたま新都心駅周辺地区において、

新たな駐車場整備地区の指定は行わないこととする。

駐車場整備地区は、都市計画法第8条第1項第8号に規定するところの都市計画に定

める地域地区の一つであり、当該地区においては、都市計画駐車場や地方公共団体の設

置する路外駐車場のほか、地方公共団体が定める附置義務条例により建築物に設置が義

務付けられる附置義務駐車施設等の総合的な整備が推進される地区である。

従前の駐車場整備地区である浦和駅周辺地区と武蔵浦和駅周辺地区については、引き

続き駐車場整備地区として検討を行っていくこととするが、これに加えて、自動車利用

が集中する商業地区である大宮駅周辺地区及びさいたま新都心駅周辺地区についても検

討を行うこととする。

ただし、大宮駅周辺地区及びさいたま新都心駅周辺地区においては、今後の本市にお

ける上位計画『さいたま市総合都市交通体系マスタープラン(以下、「さいたま SMART プ

ラン」という。)』やまちづくりに関する計画を勘案し、自動車利用の抑制等も考慮する

必要があることから、駐車場整備地区に指定することなく駐車場整備の弾力的な検討を

行っていくこととする。

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1)浦和駅周辺地区の対象エリア

浦和駅周辺地区の対象エリアを下図に示す。 なお、対象エリア内は概ね 133ha となっている。

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2)武蔵浦和駅周辺地区の対象エリア

武蔵浦和駅周辺地区の対象エリアを下図に示す。 なお、対象エリア内は概ね 31ha となっている。

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3)大宮駅周辺地区の対象エリア

大宮駅周辺地区の対象エリアを下図に示す。 なお、対象エリア内は概ね 50ha となっている。

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4)さいたま新都心駅周辺地区の対象エリア

さいたま新都心駅周辺地区の対象エリアを下図に示す。 なお、対象エリア内は概ね 11ha となっている。

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(2)駐車場整備地区及び自動車集中地区における駐車需給バランスの現況と将来見通し

○ 駐車場整備地区及び大宮駅周辺、さいたま新都心駅周辺の平日、休日における駐

車需給バランスは、現況及び整備目標年次である平成 32 年度においても保たれて

いる。

1)駐車場整備状況

浦和駅周辺地区及び武蔵浦和駅周辺地区の駐車場整備地区と、交通が輻輳し自動車交通

トリップが集中する大宮駅周辺及びさいたま新都心駅周辺の時間貸し駐車場の整備状況は、

それぞれ下表のとおりとなっている。旧・駐車場整備計画による時間貸し駐車場の駐車必

要台数は浦和駅周辺で 3,500 台、武蔵浦和駅周辺で 1,900 台としている。浦和駅周辺では

目標を達成しているが、武蔵浦和駅周辺ではまちづくりによる基盤整備の遅れにより、目

標に達していない。 浦和駅

周辺地区

武蔵浦和駅

周辺地区

大宮駅

周辺地区

さいたま新都心駅

周辺地区

A)時間貸し 駐車場 整備台数※

3,622 台 1,094 台 6,354 台 4,408 台

旧・駐車場整備

計画による駐

車必要台数 3,500 台 1,900 台 - -

※平成 23 年8月末時点

2)平日の駐車台数と需給バランス状況

各地区の駐車需要と路上駐車台数を合わせた、総駐車台数の平日ピーク 1 時間の瞬間需

要台数は、それぞれ下表のとおりとなっている。全ての地区において、駐車需要は駐車供

給量を下回っていることから、路外駐車場は充足している。

対象地区 浦和駅

周辺地区

武蔵浦和駅

周辺地区

大宮駅

周辺地区

さいたま新都心駅

周辺地区

ピーク時間 14 時台 12 時台 15 時台 12 時台

B)駐車需要※

1,537 台 582 台 2,737 台 1,437 台

C)路上駐車台数

注:括弧内は貨物車

181 台

(103 台)

46 台

(25 台)

179 台

(93 台)

83 台

(59 台)

空き台数

{A-(B+C)} 1,904 台 466 台 3,438 台 2,888 台

※平成 23 年8月末時点

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3)休日の駐車台数と需給バランス状況

平日の駐車需要と駐車場案内システム対象駐車場の休日の駐車需要から、休日の駐車需

要を算出した。各地区の休日の駐車需要と平日の路上駐車台数を合せた、総駐車台数のピ

ーク 1時間の需要台数は、それぞれ下表のとおりとなっている。

各地区ともに休日は平日よりも駐車需要が増加することが見込まれるが、駐車供給量を

下回っていることから、需給バランスは保たれている。

対象地区 浦和駅

周辺地区

武蔵浦和駅

周辺地区

大宮駅

周辺地区

さいたま新都心駅

周辺地区

ピーク時間 13 時台 16 時台 16 時台 17 時台

D)駐車需要※

1,664 台 956 台 4,205 台 2,574 台

E)路上駐車台数

注:括弧内は貨物車

153 台

(99 台)

43 台

(18 台)

176 台

(80 台)

77 台

(35 台)

空き台数

{A-(D+E)} 1,805 台 95 台 1,973 台 1,757 台

※2011 年8月末時点の平日駐車需要と駐車場案内システム対象駐車場の休日駐車需要から算出

4)路上駐車の状況

平成 23 年8月時点での調査で確認した路上駐車の多くが、荷さばきのための駐車となっ

ている。道路交通の円滑化のためには、荷捌き駐車場の設置が求められる。

また、各地区において駅から離れた、時間貸し駐車場が少ない地域においては、一般車

による路上駐車が見受けられた。 5)将来(平成 32 年)における休日の駐車台数と需給バランス状況

現況においては、休日の駐車需要が平日よりも多いことが確認できたため、将来の休日

の駐車需要の算出を行った。現況の平日の路上駐車台数を合せた、総駐車台数のピーク 1

時間の需要台数は、それぞれ下表のとおりとなっている。

現在進行している開発計画による駐車場整備台数を考慮すると将来においても、需給バ

ランスは保たれる見込みである。

対象地区 浦和駅

周辺地区

武蔵浦和駅

周辺地区

大宮駅

周辺地区

さいたま新都心駅

周辺地区

ピーク時間 13 時台 16 時台 16 時台 17 時台

F)駐車需要

1,841 台 1,003 台 4,756 台 3,175 台

E)路上駐車台数

注:括弧内は貨物車

153 台

(99 台)

43 台

(18 台)

176 台

(80 台)

77 台

(35 台)

空き台数

{A-(F+E)} 1,628 台 48 台 1,422 台 1,156 台

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(3)基本方針

○ 上位計画である『さいたま SMART プラン』において過度に自動車に依存しない交

通体系の実現を目指している。また、『さいたま市都市交通戦略』においても「需

要追従型の拡散型都市から、公共交通・自転車・歩行者を中心としたまちづくり」

を目指しており、駐車需要が増加する見込みではあるが、自動車利用を抑制した

上で、健全な都市活動を維持するために必要となる駐車場は、必要な場所に確保

する。

○ また、駐車場案内システムにより駐車場情報を発信し、既存駐車場の有効活用を

図る。

○ なお、計画目標の着実な実現を目指すために、計画管理として、今後のまちづく

りの動向を注視し、定期的に計画の進捗管理を行う。

本市では、平成9年に浦和駅周辺地区と武蔵浦和駅周辺地区で駐車場整備地区を都市計

画決定した。浦和駅周辺は平成 11 年4月に、武蔵浦和駅周辺は平成 13 年4月にそれぞれ

旧・駐車場整備計画を策定し、駐車場の目標量を達成するために、駐車場の整備を図って

きた。

旧・駐車場整備計画により、浦和駅周辺地区では整備目標量を達成し、駐車場不足に起

因する道路交通課題の解決に寄与してきた。しかし、多数の小規模駐車場の立地による歩

行者と自動車の錯綜や良好な街並景観の妨げ、または荷捌き車両の駐車による円滑な自動

車交通流の阻害など各種の問題が生じている。 このような状況下で、平成 13 年には旧大宮市や旧与野市との合併により、大宮駅周辺地

区やさいたま新都心駅周辺地区などの大規模な商業地域を抱える地域が増えたことで、駐

車対策の検討を行う必要性が高まった。 また、平成 18 年には本計画の上位計画である、「さいたま SMART プラン」が改定され、

自動車から公共交通や自転車等への転換を図る方針が示された。

本計画ではこれらの状況を踏まえて、駐車需要を促進する更なる駐車場整備を抑制し、

各地区で進められているまちづくり計画との整合を図りながら、地域特性に応じた駐車場

の適正利用を図るための施策を実施していく。 ここで、将来の駐車需要は自動車利用の増加により増える見込みである。特に整備目標

量に達していない武蔵浦和駅周辺地区については需給バランスが崩れる恐れがある。この

ため、今後のまちづくりの動向を注視し、定期的に計画の進捗管理を行い、計画目標の着

実な実現を目指す。

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2.路上駐車場及び路外駐車場の整備の目標年次及び目標量 (1)目標年次

○ 目標年次は平成 32 年度とする。

本市の交通施策の方針を示した「さいたまSMARTプラン」の目標年次を平成 32 年度

としていることから、駐車場整備計画の目標年次も平成 32 年度とする。 (2)目標量

○ 本計画の基本方針に則り、自動車に過度に依存しない交通体系の実現に向け、な

お必要となる駐車場については必要な箇所に設置を行う。

1)浦和駅周辺地区の整備目標量

浦和駅周辺地区は目標量を達成し、平成 32 年時における推計必要台数においても充足し

ていることから、平成 11 年の路外駐車場台数(約 3,500 台)を基本とする。

【参考】 平成 23 年度の整備台数と平成 32 年度の推計必要台数の比較

平成 23 年度の整備台数(A) 平成 32 年度の推計必要台数(B) B/A

3,622 台 1,994 台 0.55

2)武蔵浦和駅周辺地区の整備目標量

武蔵浦和駅周辺地区は、まちづくり計画等が推進されていることから、平成 13 年の路外

駐車台数(約 1,900 台)を基本とする。

【参考】 平成 23 年度の整備台数と平成 32 年度の推計必要台数の比較 平成 23 年度の整備台数(A) 平成 32 年度の推計必要台数(B) B/A

1,094 台 1,046 台 0.96

3)大宮駅周辺地区の整備目標量

交通が輻輳する大宮駅周辺地区は自動車トリップ(駐車需要)が市内で最も多いため、

健全な都市活動を維持する上で必要となる既存の路外駐車場数(約 6,400 台)を基本とす

る。

【参考】 平成 23 年度の整備台数と平成 32 年度の推計必要台数の比較 平成 23 年度の整備台数(A) 平成 32 年度の推計必要台数(B) B/A

6,354 台 4,932 台 0.78

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4)さいたま新都心駅周辺地区の整備目標量

行政機関や業務系用途が集積するさいたま新都心駅周辺地区は、計画的なまちづくりが

進められており、今後事業が予定されている集客施設等においても、「さいたま市建築物駐

車施設の附置等に関する条例」により対応が可能であることから、既存の路外駐車台数(約

4,400 台及び具体計画のある約 400 台を合わせたもの)を基本とする。

【参考】 平成 23 年度の整備台数と平成 32 年度の推計必要台数の比較

平成 23 年度の整備台数(A) 平成 32 年度の推計必要台数(B) B/A

4,408 台 3,252 台 0.74

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3.地区別の方向性と駐車施策 (1)地区別の方向性 1)浦和駅周辺地区

平成 11 年に策定した駐車場整備計画の目標量を達成しているものの、駐車場整備地区

の外縁部等では、時間貸し駐車場の不足により需給バランスが崩れている。浦和駅周辺地

区に指定している区域は約 132.9ha と広く、駐車需要も地区内で違いが生じていることか

ら、駐車スペースの需給バランスが崩れている地区内を中心に交通やまちづくりなどの特

性に応じた駐車施策を検討する。

2)武蔵浦和駅周辺地区

平成 13 年に策定した駐車場整備計画の目標量に達しおらず、今後の基盤整備により、

駐車需要の増加が見込まれることから、今後も街の熟成と共に駐車場整備を進めていく。 3)大宮駅周辺地区

大宮駅周辺地区は駐車場整備地区に指定されていないが、交通が輻輳し市内で最も駐車

需要のある地域であることから、健全な都市活動を維持するために必要となる路外駐車場

の維持に努める。また、浦和駅周辺地区と同様に、一部のエリアで時間貸し駐車場の不足

により需給バランスが崩れているため、既存駐車場の有効活用の推進を図る。また、交通

やまちづくりなどの特性に応じた駐車施策を検討する。 4)さいたま新都心駅周辺地区

さいたま新都心駅周辺地区は、大規模駐車場が立地しているものの、地域によって需要

バランスが崩れているため、既存駐車場の有効活用の推進や交通管理者と連携した駐車施

策を検討する。

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(2)駐車施策 1)附置義務条例における地域ルールの導入

「さいたま SMART プラン」において「自動車に過度に依存しない交通体系」の実現に向

け、公共交通機関や自転車の利用を促進している。こうした施策を進める上でなお必要と

なる駐車場については、整備や維持をしなければならないが、必要以上の駐車場の立地は

街の空洞化を生み、都市の魅力を低下されることが懸念される。

また、小規模な駐車場数が多い地区に対しては、歩行者・自転車の安全や景観が損なわ

れる可能性がある。

このため、画一的な制度で駐車場を整備することが前述の問題の要因となっている可能

性があるため、今後はまちづくりの動向や地域特性に応じた附置制度を検討できるよう地

域ルールの導入について検討する。 2)駐車案内システムの運用

本市では、平成 13 年から駐車場案内システムの運用を開始するとともに、平成 17 年に

はインターネットや携帯電話に対応した IT 化を図るなど、既存駐車場の有効活用と、駐

車場利用者へサービスの向上を実施している。しかしながら、本システムへ参画している

駐車場数は、路外駐車場の全体の約 12%にとどまっている。このため、各地区ともに、駐

車需要をまかなう規模の路外駐車場が整備されているものの、路外駐車場の設置位置や利

用料金等の情報不足により路上駐車が発生している可能性がある。また、路外駐車場の利

用状況に偏りが生じており、一部の路外駐車場では入庫待ちの路上駐車が発生している。

このため、駐車場利用者の更なる利便性の向上と需要の平準化を図るために、供給量に

余裕のある既存の駐車施設の事業者を駐車場案内システムへの参画を募り、路上駐車を抑

制するとともに既存駐車場の有効活用を図る。

また、ドライバーに駐車場位置を認知させるため、ホームページ等で駐車場位置を周知

していることを情報発信していく。 3)荷捌きスペースの確保

荷捌き駐車施設を確保するため「さいたま市建築物駐車施設の附置等に関する条例」に

より、一定規模を超える集客施設を立地する際は、荷捌き駐車場を設置することとしてい

る。本条例により、新たな施設の立地にあたっては、荷捌き駐車施設を確保することはで

きるものの、施設の立地者が専ら利用するため、路上における荷捌き車両が削減するまで

には相当な期間を要することとなる。 また、荷捌き車両は交通の円滑化を阻害するだけでなく、自動車運転者へ歩行者や自転

車利用者の情報量を低下させ、安全性を低下させているため、喫緊の対応を講じる必要が

ある。

このため、荷捌き車両の削減に向け、荷捌き車両である貨物車を受け入れられる駐車ス

ペースの確保について、供給量に余力のある民間駐車場事業者や物流事業者、商業者等と

連携し、方策を検討する。

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4)自動二輪駐車場の確保

自動二輪車の路上駐車により、歩行空間や車両の走行空間が阻害されている恐れがある。

また、平成 18 年の道路交通法の改正により、自動二輪車の路上駐車については、自動

車と同様に罰せられるようになった。しかしながら自動車の路外駐車場については供給量

に余力があり、一定のサービス水準は確保できるものの、自動二輪車においては、駐車場

の確保が困難となっていることから、路上駐車の要因の一つであると考えられる。

このため、駐車場案内システムにより、参画駐車場による自動二輪車駐車場情報につい

て提供しているが、短期的な対策としては他の機関や団体が作成している自動二輪車駐車

場情報の共有化や、附置義務条例の運用による駐車場確保を図り、自動二輪車利用者の利

便性向上に努める。また、長期的な対策として、まちづくり等と連動した駐車施策検討に

合わせ自動二輪車駐車場の整備推進について検討する。

5)観光バスの駐車スペースの確保

鉄道博物館やさいたまスーパーアリーナなど多くの観光名所や集客施設を擁している

が、観光バスが駐車できるスペースがないことから、観光バス等が駐車できるバスターミ

ナルの設置について検討を進める。

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4.主要な路外駐車場の整備に関する事業の計画の概要 (1)今後整備予定の路外駐車場

今後、駐車需要整備地区内で整備が予定されている路外駐車場の概要を示す。

表 地区別の開発計画の概要

地区 開発名 開発延べ床

面積(㎡)

供用

予定時期

駐車

台数

浦和 高砂地区再開発 不明

27 階の建築物 未定

196

(予定)

武蔵浦和駅

第1街区第一種市街地再開発事業

108,000

住:75,600

非住:32,400

平成 27 年度末 60

(予定) 武蔵

浦和 武蔵浦和駅

第3街区第一種市街地再開発事業

96,500

住:67,550

非住:28,950

平成 26 年度末 118

(予定)

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(2)浦和駅周辺地区の路外駐車場整備位置

高砂地区再開発

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(3)武蔵浦和駅周辺地区の路外駐車場整備位置

武蔵浦和駅

第1街区第一種市街

武蔵浦和駅

第3街区第一種市街地