主成分分析における固有ベクトル -...

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主成分分析における固有ベクトル 主成分 y== h1xl + h2x2+ +hpx pの意昧づけは X の係数である固 有ベクトル (h 1 h2 h p ) の数値の大きさと,正負の符号から推し測 る。 んの絶対値が大きければ大きいほど,主成分 u をあはよく説明し ていると解釈する。大きな係数をもった x の変数の組み合わせから,主 成分 u がどのような因子であるかをさぐり,意味づけを行う。 安解説 j 主成分を =hjlX 1 + hj2X2+ + hjpx p とかくと,固有ベクトル (hjl h j 2 h jp ) は固有値んに 対応する固有ベクトルとよばれる。係数については, h;l + h]2+ +h;p=l になっている。主成分の係数の大小は 2 乗したもので比 較することが多い。また,固有ベクトルのかわりに,因子 負荷量で表現することがよくある。 変数 Xl X2'X p の計測単位が,kg で測られていた り, cm で測られていたりすれば,それらの加法和である 主成分は,単位の異なるものを加え合わせたものになり, 意昧がない。そのような状況で主成分分析を適用したいと きは,無単位になる操作 Xi 一平均 標準偏差 を行う。その意昧で,主成分分析は分散共分散行列から分 析を始める場合と,無単位とした相関行列から始める場合 とがある。 180 シュセ 関連ページ 固有値 178 因子負荷量 24 分散共分散行列 334 相関行列 334

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主成分分析における固有ベクトル

主成分 y==h1xl + h2x2+…+hpxpの意昧づけは,Xの係数である固

有ベクトル(h1,h2,…, hp)の数値の大きさと,正負の符号から推し測

る。 んの絶対値が大きければ大きいほど,主成分uをあはよく説明し

ていると解釈する。大きな係数をもった xの変数の組み合わせから,主

成分uがどのような因子であるかをさぐり,意味づけを行う。

安解説

第 j主成分を

ぁ=hjlX1 + hj2X2+…+ hjpxp

とかくと,固有ベクトル(hjl,hj2, …, hjp)は固有値んに

対応する固有ベクトルとよばれる。係数については,

h;l + h]2+…+h;p=l

になっている。主成分の係数の大小は 2乗したもので比

較することが多い。また,固有ベクトルのかわりに,因子

負荷量で表現することがよくある。

変数 Xl,X2'…, Xpの計測単位が,kgで測られていた

り, cmで測られていたりすれば,それらの加法和である

主成分は,単位の異なるものを加え合わせたものになり,

意昧がない。そのような状況で主成分分析を適用したいと

きは,無単位になる操作

Xi一平均

標準偏差

を行う。その意昧で,主成分分析は分散共分散行列から分

析を始める場合と,無単位とした相関行列から始める場合

とがある。

180 シュセ

関連ページ

固有値 178

因子負荷量 24

分散共分散行列

334

相関行列 334