明日のための 森林認証 選ぼう、 地球に優しい - env...fm認証面積...
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森林認証とは
森林認証を使った製品として身近なものに、紙製品があります。ティッシュペーパー、ノートなどや、パンフレットなどの印刷物には森林認証の製品が使われることも多いので、マークをご覧になったことがあるかもしれません。最近では、大手のスーパーマーケットなどでも環境と社会に配慮した製品について、積極的に紹介キャンペーンを行っていることもあります。家具や紙などの木材製品を購入する時に、ぜひ「森林認証の製品はありますか?」と聞いてみてください。私たち消費者の声が、認証製品がより広くお店で扱われるきっかけになるでしょう。
身の回りの認証製品
私たちにできること
私たちは紙や家具、建築の材料などたくさんの木材を暮らしの中で利用しています。自然環境を壊すことなく木を活用する… そのための持続可能な森林経営を認証する制度があります。私たち消費者が「地球に優しい」製品を選ぶことで、森林を守りながら使い続けることができます。
〒100-8975 東京都千代田区霞が関 1-2-2Tel:03-3581-3351(代)http://www.env.go.jp/ [email protected]発行:2018 年 2月
環境省自然環境局自然環境計画課
お問い合わせ
PEFC
FSC
選ぼう、地球に優しい木の製品
明日のための森林認証
環境省
森林は、木材などの生産だけでなく気候の調節、
水質・土壌保全、生物多様性保全など様々な役割
を果たし、私たちの生活に恩恵をもたらしていま
す。しかし世界の森林面積は減少を続けており、
その対策が急がれています。森林を適切に管理し、
木材を持続可能な形で利用し続けることは、地球
環境のためにも、私たちの生活のためにも非常に
重要です。森林認証制度は、森林の管理のあり方
に着目し、生物多様性の維持・向上に寄与する持
続可能な森林経営を認定する制度です。
持続可能な森林経営
1)法律や規則を守る2)森林の生産力と環境保全機能を守る3)生物多様性の保全4)社会的、経済的な機能を維持する
世界の森林認証制度
森林認証材が私たちに届くまで
クリーンウッド法(正式名称「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律」。2017 年 5 月施行)は、合法に伐採された木材・木材製品を利用することで、世界から違法伐採木材を減らしていこうというものです。合法性の確認を行っている事業者は、「登録木材関連事業者」の名称を使うことができるようになります。 私たち消費者が、紙製品や家具などの木材製品を購入する時や家を建てる時に、「登録事業者」を選ぶことで、違法伐採から森林を守っていくことに貢献できます。
木材製品が私たちのもとに届くまでには、森林の管理・経営が持続可能であることを確認する「森林管理(FM)認証」、加工・流通時の分別管理を確認する「CoC認証」の2段階があります。※FM:Forest Management ※CoC:Chain of Custody(チェーンオブカスタディ:管理の連鎖)
違法伐採を減らす~クリーンウッド法とは
世界には様々な森林認証制度があります。国際的に代表的な制度としては FSC®(Forest Stewardship Council® 森林管理協議会)と PEFC(森林認証制度相互承認プログラム)があり、日本国内では SGEC(緑の循環認証会議)があります。それぞれの認証の基本的な考え方は以下のように共通しています。
森林
加工・流通
小売り 消費者
森林管理(FM)の認証
環境 社会 経済
持続可能な管理
信頼性
安心
加工流通(CoC)の認証
FM認証材の分別管理
ロゴ付き認証商品
第三者による定期的な確認
森林認証は、環境保全だけでなく労働者の安全確保などにも厳しい基準を設けています。消費者は、ロゴマークのついた認証製品を選ぶことで、環境にも社会にも優しい木材と持続可能な森林の経営・管理をサポートすることができます。
©恩田諒©三浦健太郎
©関口伸一 ©恩田諒
1993 年 1999 年 2003 年
FM認証面積83か国:約 1億 9,890万ヘクタール日本国内:約40万 3千ヘクタールCoC認証件数122カ国:約 3万 4千件(2018年 1月)
FM認証面積約3億 420万ヘクタールCoC認証件数72ヵ国:約 1万 1千件(2017年 9月)
FM 認証面積国内:約166万ヘクタールCoC 認証件数国内:360件(2017年 12月)
FSC認証 PEFC認証 SGEC認証
世界統一の基準に基づき、責任ある森林管理を進める制度。環境、社会、経済の3つのセクターの会員(NGO、研究者、業界団体など)による組織。
各国で定められた森林の認証制度の相互認証を国際的な基準に基づき行う制度。林業関係団体、政府、環境団体など多数の利害関係者が参画。
日本独自の制度。2016 年 6 月にPEFC と相互認証済み。人工林が多く、小規模・零細な所有が多い日本の実情に対応。
設立年
特徴
認証実績
代表的な森林認証制度の比較