新 座 都 市 計 画 (新座市) 都 市 計 画 区 域 の 整 備、 開 発 及 … ·...

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(新座市) 備、 都市計画の決定 案の縦覧 平成24年10月12日から 平成24年10月26日まで 都市計画の決定 告示 平成25年 2月 5日

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Page 1: 新 座 都 市 計 画 (新座市) 都 市 計 画 区 域 の 整 備、 開 発 及 … · 都 市 計 画 区 域 の 整 備、 開 発 及 び 保 全 の 方 針 ... 中野地区

新 座 都 市 計 画

(新座市)

都 市 計 画 区 域 の 整 備、

開 発 及 び 保 全 の 方 針

埼 玉 県

都市計画の決定

案の縦覧

平成24年10月12日から

平成24年10月26日まで

都市計画の決定

告示 平成25年 2月 5日

埼 玉 県

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《 目 次 》

1 都市計画の目標

(1)当該都市計画区域の都市づくりの基本理念 …………………………………… 1

(2)地域毎の市街地像 ………………………………………………………………… 1

2 区域区分の決定の有無及び区域区分を定める際の方針

(1)区域区分の決定の有無 …………………………………………………………… 2

(2)区域区分の方針

①都市計画区域及び市街化区域に配置されるべきおおむねの人口 ………… 2

②産業の規模 ………………………………………………………………………… 2

③市街化区域のおおむねの規模 …………………………………………………… 2

3 主要な都市計画の決定の方針

(1)土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針

①主要用途の配置の方針 …………………………………………………………… 3

②市街地における建築物の密度の構成に関する方針 …………………………… 4

③市街地における住宅建設の方針 ………………………………………………… 5

④市街地において特に配慮すべき土地利用の方針 ……………………………… 6

⑤市街化調整区域の土地利用の方針 ……………………………………………… 7

(2)都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針

①交通施設の都市計画の決定の方針 ……………………………………………… 8

②下水道及び河川の都市計画の決定の方針 ……………………………………… 10

③その他の都市施設の都市計画の決定の方針 …………………………………… 11

(3)市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針

①主要な市街地開発事業の決定の方針 …………………………………………… 12

②市街地整備の目標 ………………………………………………………………… 12

(4)自然的・歴史的環境の整備又は保全に関する都市計画の決定の方針

①基本方針 …………………………………………………………………………… 13

②主要な緑地の配置の方針 ………………………………………………………… 14

③実現のための具体の都市計画制度の方針 ……………………………………… 15

④主要な緑地の確保目標 …………………………………………………………… 15

4 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針図

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1 都市計画の目標

(1)当該都市計画区域の都市づくりの基本理念

本区域は、埼玉県の南部、都心から約25㎞圏に位置し、北部の柳瀬川、南部の黒目川の沿

川の低地と、この2つの河川に挟まれた台地からなり、この台地の中央を南西から北東に野

火止用水が流れる起伏に富んだ地形となっている。鉄道網は、北部には、都心や川越方面等

と連絡する東武東上線が、南西部には、都心や飯能方面と連絡する西武池袋線が、さらに、

中央部からやや北側には、県東部地域や府中方面と連絡するJR武蔵野線がそれぞれ通って

いるほか、今後は、高速鉄道東京12号線の延伸が期待されているところである。また、道路

網は、中央部には、東西を通過する関越自動車道とほぼ平行して一般国道254号が東西に通り、

北部の一般国道463号、南東部を南北に通る県道保谷志木線、中央部を南北に通る県道さいた

ま東村山線とそれぞれ交差しているほか、南部には県道練馬所沢線が東西に通る等、道路網

はこれらの幹線道路を骨格として形成されている。

古くは江戸時代に、生活用水や農業用水を確保するため、玉川上水の分水として野火止用

水が整備され、昭和初期まで農村地帯として発展した。明治から昭和にかけて、北部と南部

に鉄道が開通し、都心との連絡性が強まると、昭和30年頃からの急速な都市化に伴い、北部

に位置する東武東上線志木駅や、南部の区域外にある西武池袋線のひばりヶ丘駅、東久留米

駅及び清瀬駅等を中心に市街地が拡大し、中央部には雑木林や農地が残る特徴的な都市構造

が形成された。また、その中央部には、平林寺や野火止用水等の貴重な文化財のほか、屋敷

林や平地林等、武蔵野の面影を残す豊かな自然と農地があり、柳瀬川や黒目川等の親水空間

とあわせて維持・保全し、水と緑の豊かな個性あるまちづくりを推進する。

そこで本区域では、これらの特性を活かしながら、安全性・利便性・快適性のバランスが

とれた“心地よい”まちづくりをめざし、基本理念を「みずとみどりに恵まれたここちよい

まちをめざして」と設定するものである。

(2)地域毎の市街地像

志木駅周辺については、志木駅南口交通広場の整備等とあわせ、既存の商業・業務集積を

活かしながら、防災機能の強化とともに、利便性の高いにぎわいと個性のある商業業務地の

形成を図る。特に、住宅が密集した地区については、防災機能が充実した、良好で安全な住

宅地の形成を図る。

新座駅周辺については、新しい拠点として、野火止用水敷や緑道等を活用した歩行者空間

の確保とまちなみ景観を演出し、活力とにぎわいのある商業業務地と良質な住環境を備えた

住宅地の形成を図る。特に、新座駅南口第2土地区画整理事業地区等については、新座駅と

の連続性を備えたまちの形成とともに、良好な居住環境を備えた住宅地の形成を図る。

ひばりヶ丘駅及び清瀬駅周辺については、道路等の基盤整備を推進し、日常生活の利便性

に優れた身近な商業地と安全で良好な住環境を備えた住宅地の形成を図る。

野火止地区、畑中地区、栄地区及び栗原地区等の住宅地については、良好で安全かつ安心

して暮らせる住宅地の形成を図る。

野火止地区、畑中地区、中野地区及びあぶみ田地区等の工業・流通業務に関連する地区に

ついては、工場敷地内の緑化等により、周辺環境に配慮した工業地の形成を図る。

その他の平林寺を含む野火止用水の周辺地域については、武蔵野の面影を残す郷土景観や

既存集落の落ち着きのある生活風景を維持・保全する。また、野火止用水や柳瀬川、黒目川

等の水辺等については、周辺の斜面林や雑木林等と連続した緑のつながりを貴重な自然環境

として保全・活用を図る。

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2 区域区分の決定の有無及び区域区分を定める際の方針

(1) 区域区分の決定の有無

本都市計画区域は、首都圏整備法に基づく近郊整備地帯に指定されていることから、都市

計画法第7条第1項第1号のイに基づき、本都市計画に区域区分を定めるものとする。

(2)区域区分の方針

①都市計画区域及び市街化区域に配置されるべきおおむねの人口

年 次

区 分

平成17年

平成27年

都市計画区域内人口

153.3千人

おおむね 155.5千人

市街化区域内人口

138.5千人

おおむね 141.0千人

②産業の規模

年 次

区 分

平成17年

平成27年

製造品出荷額

3,726億円

3,827億円

商品販売額

2,510億円

2,500億円

③市街化区域のおおむねの規模

本区域における人口、産業の見通しに基づき、かつ市街化の現況及び動向並びに計画

的市街地整備の見通しを勘案し、市街化区域のおおむねの規模を次のとおり想定する。

年 次

平成27年

(基準年の10年後)

市街化区域面積 おおむね1,331ha

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3 主要な都市計画の決定の方針

(1)土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針

①主要用途の配置の方針

商業地については、既存の商業地における機能充実と、駅勢圏を利用した新しい商業地の

形成を図るとともに、小規模な零細商店の減少が著しいため、既存の地域商店街の活性化及

び環境の改善に努める必要がある。

工業地については、住宅と工場の混在した地区について、地区計画の活用や面的整備によ

る再配置等により、住環境の向上を促進する。また、基盤施設の整った地区については、工

業施設を誘導する等、工業地としての機能充実を図る必要がある。

さらに住宅地については、面的整備等により、良好な宅地を供給するとともに、小規模住

宅の密集する地区については、住環境の改善を図る必要がある。

このようなことから、主要用途の配置を次のとおりとする。

用 途 地区名等 方 針

商業業務地

志木駅周辺地区

既存の中心市街地と言える志木駅を中心として、既存の商業・業務

集積を活かしつつ、低未利用地の積極的な利用を促進して土地の高度

利用を図り、都市拠点としてふさわしい商業業務地を形成する。

新座駅周辺地区

土地区画整理事業を進めるとともに、新たな都市拠点として土地の

高度利用を促進し、交通結節点の強化と、活力とにぎわいのある商業

機能を誘導して、「緑と水のネットワーク」をテーマとした魅力ある

商業業務地の形成を図る。

ひばりヶ丘駅周

辺地区

狭隘道路や行き止まり道路が多いことから、日常生活の利便性やコ

ミュニティの形成を重視しつつ、防災機能の強化や交通機能等の利便

性の増進を図り、商業業務地を形成する。

清瀬駅周辺地区、

栄四丁目地区

都市計画道路の整備や歩行者空間の確保に努め、主に、付近の住宅

地の日常購買需要を賄う商業業務地を形成する。

工 業 地

中 野 地 区 地区計画に基づき、周辺環境に調和した工業地の形成を図る。

野火止七丁目地区、

野火止八丁目地区、

畑中三丁目地区

既存の工業地であり、住宅と工業施設が混在していることから、騒

音・振動への対策、緑化等を促す等、住環境に配慮した工業地の形成

を図る。

あ ぶ み 田 地 区

住宅と工場の混在地区の解消を図るため、本地区への工業施設の誘

導を図るとともに、周辺の住環境に十分配慮して緩衝機能の整備や工

場敷地内の緑化を促進する等、工業地としての土地利用を促進する。

住 宅 地

新座市役所周辺

地区

近郊緑地保全地区等に近接することから、景観に配慮しつつ、公共

施設の整備・充実を図るとともに、良好な住宅地の形成を図る。

志木駅、ひばりヶ丘

駅、清瀬駅周辺地区

市街地の住宅地であり、袋小路の解消や避難路の確保、住宅の不燃

化や生垣化等、防災機能の強化を図り、良好で安全な住宅地の形成を

図る。

新座駅周辺地区 土地区画整理事業を推進し、住宅の中高層化を計画的に図るととも

に、地区計画に基づき良好な住環境の形成を図る。

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②市街地における建築物の密度の構成に関する方針

商業業務地については、商業・業務施設の集積を図る都市拠点では高密度の土地利用を図

るとともに、周辺地区の特性に応じて、低中密度の土地利用も図る。

工業地については、工業専用系工業地として土地利用を図るとともに、住宅と工場の混在

した地区においては住環境に配慮した土地利用を推進する。

住宅地については、地区計画の活用、防災機能の改善等を促進し、周辺環境と調和した土

地利用を図る。また、良好な居住環境を形成するため面的整備を実施した地区においては、

地区の特性に応じた土地利用を図る。

このことから、主要用途別に地区毎の密度構成を次のとおりとする。

用 途 地 区 名 方 針

商業業務地

志木駅周辺地区 既存の商業・業務集積を活かしつつ、低未利用地の積極的な利用

を促進し、本区域の都市拠点として高密度の土地利用を図る。

新座駅周辺地区 新しい都市拠点として、土地区画整理事業を推進し、地区計画等

を活用しつつ、高密度の土地利用を図る。

ひばりヶ丘駅周

辺地区

防災機能の強化や交通機能等の利便性の増進を図りつつ、地区の

特性に応じた低中密度の土地利用を図る。

栄四丁目地区、

清瀬駅周辺地区

住居と共存した地区では、徒歩や自転車での利便性を考慮した日

常的な商業業務地として、低中密度の土地利用を図る。

工 業 地

中 野 地 区 工業地として、中密度な工業専用系工業地の土地利用を図る。

野火止七丁目地

区、野火止八丁目

地区、畑中三丁目

地区

地区内及び緑辺部に混在する住宅地等への影響に十分配慮すると

ともに、準工業地域又は工業地域としての機能に応じた中密度の軽

工業系工業地の土地利用を図る。

あ ぶ み 田 地

工業施設を誘導する等、中密度の工業専用系工業地の土地利用を

図る。

住 宅 地

新座市役所周辺

地区

既存の公共施設を中心として、中密度住宅地の土地利用を図る。

志木駅、ひばり

ヶ丘駅、清瀬駅

周辺地区

防災機能の改善を図りつつ、地区の特性に応じた中高密度の土地

利用を図る。

新 座 駅 周 辺 地

土地区画整理事業を推進し、土地の有効利用を図りつつ、地区の

特性に応じた中高密度の土地利用を図る。

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③市街地における住宅建設の方針

本区域は、歴史的な文化財や自然環境等、水と緑に恵まれたまちである。この自然・

歴史・文化資源を活かした住みやすく個性のあるまちづくりを進めるため、都市景観を

はじめとする各種まちづくり施策との連携を図りながら、住環境に配慮した、住む人に

潤いをもたらすまちづくりを目指す。

また、今後、人口増加のピークを迎える成熟の社会においては、これまでの住宅の量

の供給から、住宅の質の向上が求められることとなる。住まいの質を向上させることは、

ひいては、都市全体の質の向上につながり、地域の活性化や魅力あるふるさとづくりの

実現に向け、暮らしやすい良好なまちなみの形成を図る必要がある。

さらに、今後の少子・高齢化社会に対応していくためには、年齢層、生活様式を問わ

ず、誰もが住みよい住宅や地区施設等のハード面の整備に加え、生活を支援するソフト

面の充実が必要となるため、安全かつ安心して暮らすことができる「住まい」と「まち」

を目指す。

これらの目標の実現に向け、施策の方針を次のとおりとする。

1)安全で良好なまちづくり

市街化区域内の市街化農地については、無秩序な開発を抑制し、計画的な宅地化を

促進する。また、土地区画整理事業が実施された区域については、重点的に住宅供給

に努め、土地の高度利用を促す。さらに、既成市街地の住環境については、防災・防

犯上の改善を目指し、地域住民と協力した良好なまちづくりを進める。

2)住まいとまちの一体性

住宅とその周辺の地域の一体性を備えるため、市街地開発事業や都市計画道路等の

整備に際しては、都市環境に配慮した事業の推進を目指すとともに、事業区域周辺の

土地の高度利用が図られるような建築物の共同化等を促進する。

3)居住水準の向上

持家住宅の質の向上を図るため、地区計画や建築協定等各種まちづくり上の制度に

よる住環境の改善・保全を進めるとともに、住宅取得に際しての融資・助成制度の充

実を目指す。また、借家住宅についても、低廉で良質な住宅が供給できるよう、特定

優良賃貸住宅制度等の活用を推進する。さらに、耐用年数の長い高規格住宅の普及に

努め、資源の有効活用を促進する。

4)誰もが住みよい住まいづくり

バリアフリー、ユニバーサルデザインといった観点から、誰もが安全でゆとりのあ

る生活が過ごせるよう、住宅改良の支援制度の充実を図るとともに、高齢化社会に対

応できるよう、住宅行政と福祉行政の横断的な連携を強化する。

5)住まいに関する情報整備

欠陥住宅やシックハウスといった住宅に対する不安やマンションの建替えにおける

問題等、住宅を取り巻く様々な悩みに対する相談体制を確立するとともに、住民の住

宅に対する信頼性を高めるため、住民、企業、行政の連携により、住宅に関する情報

網の整備を図り、住まい・まちづくりに関する情報を積極的に提供していく体制を整

える。

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④市街化において特に配慮すべき土地利用の方針

既存の中心市街地である志木駅周辺地区については、今後とも商業・業務施設の集積

を図るため、土地の高度利用を促進する。

また、新たな都市拠点である新座駅周辺地区の都市機能を充実させるため、商業・業

務施設の集積を促進するとともに、良好な住環境の形成を図る。

整備が完了した都市計画道路等の主要道路の沿線については、沿道としての土地利用

を促進するため、必要に応じて、用途地域の変更等を検討する。

また、住宅と工場の混在した地区については、用途の転換・純化等により、住環境の

向上を図る。

さらに、志木駅・ひばりヶ丘駅・清瀬駅の各周辺地区等の住宅が密集した市街地につ

いては、地区計画をはじめとする各種都市計画制度の活用等により、防災機能の充実を

図る。

このようなことから、市街地において特に配慮すべき土地利用の方針は、次のとおり

とする。

1)用途転換、用途純化又は用途の複合化に関する方針

地区の土地利用の現状や動向、また、目指すべき市街地像に対応した秩序ある土地利

用の形成を図るため、用途転換、用途純化又は用途の複合化が必要な地区について用途

地域の変更や地区計画等の活用により、計画的かつ適正な用途の誘導に努める。また、

住宅と工場の混在した地区については、都市基盤の整備を図るとともに、工場の適切な

誘導により用途の純化を進める。

地区名等 方 針

新座駅周辺地区

新座駅南口地区、新座駅南口第2地区に引き続き、新座駅北口地

区について、土地区画整理事業を行うとともに、商業・業務・利便施

設等の整備・誘導を行い用途の複合化を図る。

野火止七丁目地区、

野火止八丁目地区、

畑中三丁目地区

住宅と工場の混在による居住環境を改善するため、地区計画の活

用、面的整備等による再配置や工業地への誘導等により、用途の純

化を図る。

2)居住環境の改善又は維持に関する方針

地区名等 方 針

志木駅、ひばりヶ丘

駅、清瀬駅周辺地区

防災機能の向上を図るため、袋小路の解消や避難路の確保等に努

める。また、地区計画等により、住宅の不燃化等を促進する。

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⑤市街化調整区域の土地利用の方針

1)優良な農地との健全な調和に関する方針

本区域は、野菜、果樹等の都市近郊農業が中心となっており、今後とも農地の保全

に努めるものとする。

2)災害防止の観点から必要な市街化の抑制に関する方針

柳瀬川に沿った低地部及び浸水被害の生じやすい低地部は、市街化を抑制し保全を

図る。

3)自然環境形成の観点から必要な保全に関する方針

首都圏近郊緑地保全区域(特別保全地区)に指定されている平林寺周辺地区、また、

野火止用水周辺の歴史的な緑地については、今後も保全を図る。さらに、黒目川沿い

の斜面林等について保全に努めていく。

4)秩序ある都市的土地利用の実現に関する方針

営農環境を保全すべき地区等については、住民の合意形成を図り、今後とも自然・

農業・集落環境を保全しつつ、周辺の環境と調和したゆとりある居住環境等の形成又

は維持・保全を行う。

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(2)都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針

①交通施設の都市計画の決定の方針

1)基本方針

a.交通体系の整備の方針

本区域は、埼玉県の南西部地域にあって、首都東京に隣接している。交通体系と

して、鉄道については、区域の北端を東武東上線、南端を西武池袋線、中央部をJ

R武蔵野線がそれぞれ東西に貫通している。なお、本区域中央部には、高速鉄道東

京12号線の延伸が期待されている。また、道路については、区域の東西を関越自動

車道及び一般国道254号、区域の南北を県道さいたま東村山線及び県道保谷志木線

が貫通していることから、県南各地域と東京とを結ぶ中継点として位置づけられる。

このような状況を踏まえ、本区域の交通体系は、次のような基本方針のもとに整

備を進める。

ア 効率的な道路網を形成するとともに、公共交通機関の活用を積極的に進め、

総合的な交通体系を確立する。

イ 広域的な交流・連携を強化するため広域交通ネットワークの充実を図る。

ウ 密集している市街地においては、面的整備計画と調整を行い、都市防災の向

上を図りながら道路等の整備を進める。

エ 施設整備にあたっては、既存施設の有効利用を図りつつ、ユニバーサルデザ

インに配慮し、計画的かつ段階的整備を行う。

オ 駐車場については、既存駐車場施設の活用を図りながら、行政、住民及び企

業が一体となった総合的な駐車対策を推進する。

b.整備水準の目標

おおむね20年後の実現を目指す整備水準を次のとおりとする。

種 別 整 備 水 準 の 目 標

道 路

平成17年度末現在0.6km/km2が整備されているが、今後は基本方針に基

づき整備の促進を図り、主要幹線道路、幹線道路及び補助幹線道路をあわ

せ、おおむね20年後には、市街地全体として3.9km/km2程度になることを

目標として整備を進める。

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2)主要な施設の配置の方針

a.道路

本区域は、首都東京に隣接する地域間連絡交通の中継点として位置づけられる。生活

圏の拡大により、広域的な交通需要に対応できる十分な道路配置を図るとともに、都市

内の交通を円滑に処理するため、新規路線等の都市計画決定を進めるとともに、既存の

道路の機能向上を含め、次の方針により幹線道路を配置する。

種 別 配 置 の 方 針

広域交通

区域内外の広域的な交通需要に対応できるよう、関越自動車道、3

・4・2号東京小諸バイパス(一般国道254号)及び都市計画道路3・

4・1号保谷朝霞線等を配置する。

都市内交通

土地利用を勘案し、各地区間の交通を円滑に処理するため、各地区

に集中発生する交通量に応じて、新規路線の決定も考慮しながら都市

計画道路を配置する。

また、バス・鉄道等のターミナル機能を高め、駅及び駅周辺の利用

者の利便性向上を図るため、駅前交通広場を配置する。

南北方向路線:都市計画道路3・4・ 3号 東村山足立線

都市計画道路3・4・ 8号 東久留米志木線 等

東西方向路線:都市計画道路3・4・15号 新座駅南口通線 等

駅前交通広場:新座駅北口駅前交通広場 等

b.鉄道

JR武蔵野線は府中方面と、東武東上線は都心及び川越方面とそれぞれ連絡し、通勤

通学の主要な交通手段を担う配置となっている。また、高速鉄道東京12号線の延伸が期

待されている。

c.その他

駐車場、駐輪場については、商業業務機能の拡充にあわせ、駅周辺市街地を中心に、

行政、住民及び企業が一体となって配置を進めていく。

3)主要な施設の整備目標

おおむね10年以内に整備を予定する主要な施設は、次のとおりとする。

種 別 路 線 名 等

道 路 都市内交通の整備

都市計画道路3・4・ 3号 東村山足立線

都市計画道路3・4・ 8号 東久留米志木線 等

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②下水道及び河川の都市計画の決定の方針

1)基本方針

a.下水道及び河川の整備の方針

将来の人口規模や都市活動の集積に対応して、環境の保全及び防災の強化を図るため、

市街化の動向等を勘案して下水道及び河川整備を推進し、生活環境の改善に努めるとと

もに都市の健全な発展を図る。

平成17年度末

都市計画区域内下水道普及率 93.1 %

ア 下水道の整備については、市街化の動向及び都市基盤整備との整合を十分に

図るとともに、雨水排水については、河川改修との整合を図る。

イ 流域下水道等効率的な整備を行う。

ウ 河川については、河道等の治水施設の整備を図るとともに、流域貯留浸透施

設の設置等、総合的な治水対策を図る。

b.整備水準の目標

おおむね20年後の実現を目指す整備水準を次のとおりとする。

種 別 整 備 水 準 の 目 標

下水道

汚水:おおむね10年後には、菅沢、あたご、畑中、馬場、池田の各地

区の整備に努める。また、おおむね20年後には、区域のほぼ全

域において下水道の整備を図る。

雨水:おおむね10年後には、野火止、新堀、馬場の各地区の整備に努

める。また、おおむね20年後には、市街地のほぼ全域において

下水道の整備を図る。

2)主要な施設の配置の方針

荒川流域別下水道整備総合計画に基づき、新座市公共下水道の計画区域 汚水(全体計

画区域:1,993ha)を配置する。また、新座市公共下水道の計画区域 雨水(全体計画区域

:1,968ha)を配置する。

3)主要な施設の整備目標

おおむね10年以内に整備を予定する主要な施設は、次のとおりとする。

公共下水道 汚水:柳瀬第6処理分区、黒目第1処理分区の一部

雨水:柳瀬川右岸排水区、黒目川左岸排水区の一部

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11

③その他の都市施設の都市計画の決定の方針

1)基本方針

今後の人口の動向を勘案し、住民が快適で健康な生活を送るために必要な公共施設を確

保することを目標とする。

2)主要な施設の配置の方針

種 別 方 針

ごみ処理施設

日常生活等により年々増大するごみ排出量に対処するため、ごみ

減量化に向けたごみの分別収集と資源のリサイクルの徹底、運搬体

制の合理化を進める中で、志木地区衛生組合とともに、ごみの発生

抑制及び処理施設の整備、処理方法の改善を図る。

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(3)市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針

①主要な市街地開発事業の決定の方針

本区域は、北端部に位置する東武東上線志木駅や西武池袋線ひばりヶ丘駅等を中心に

市街地が形成されている。商業・業務施設の集積に位置的な偏りがあることから、中央

部にある新座駅周辺地区を新たな都市拠点と位置づけ、志木駅周辺地区とともに都市機

能の向上を図る。

このため、新座駅周辺地区については、良好な市街地の形成や都市施設の計画的整備

を図るため、土地区画整理事業による面的整備のほか、地区計画等に基づく計画的な整

備を推進し、土地の高度利用を図りつつ、恵まれた環境の都市形成を目指す。

また、東北土地区画整理事業施行計画区域内の未整備地区について、防災機能の強化

を図る。

上記の方針に基づき、本区域内で市街地開発事業を行う主要な地区は、次のとおりと

する。

地 区 名 方 針

新座駅周辺地区 現在施行中の新座駅南口第2地区及び新座駅北口地区の事業を

推進する。

東北土地区画整理

事業未整備地区

住宅が密集していることから、十分な防災機能を持たせた地区整

備を図る。

②市街地整備の目標

おおむね10年以内に実施する予定の主要な事業は、次のとおりとする。

事業名等 地 区 名 称

土地区画整理事業 新座駅南口第2地区、新座駅北口地区

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(4)自然的・歴史的環境の整備又は保全に関する都市計画の決定の方針

①基本方針

本区域は、北の柳瀬川と南の黒目川による低地と中央部の野火止台地からなり、台地

の中央を野火止用水が流れている。また、平林寺周辺を中心とした境内林やその他の社

寺林、平地林・屋敷林、斜面林及びその周辺に広がる畑地帯等、水と緑に恵まれた地域

である。

都市化が進展する中で、これらの自然環境を保持していくためには、計画的な保全と

さらなる緑の創出を図っていくことが必要である。このため、緑の保全と緑化の推進に

努めるとともに、近年のスポーツ、レクリエーション需要の増大や災害時における避難

地の確保等に対処するため、各種機能に応じた公園、緑地を適切に配置し、良好な環境

づくりを目指す。

・緑地の確保目標水準

緑地確保目標量

(平成32年)

都市計画区域

に対する割合

748 h a 3 2 . 8 %

・都市公園等の施設として整備すべき緑地の目標水準

年 次 平成 1 7年 平成 3 2年

都市計画区域内人口

1人当たりの目標水準 5.7 ㎡/人 おおむね 6.6 ㎡/人

(注)上記の数値は、平林寺近郊緑地保全区域の面積を含む。

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②主要な緑地の配置の方針

配 置 計 画 地 域 名 等 方 針

環境保全系統

野火止用水及

び平林寺境内

林南西部地域

の樹林地

自然景観に富み、また、郷土の歴史的価値の高い緑

地であるので、その保全を図る。

レクリエ-ション系統 地域全体

近年のレクリエーション需要の増大に対処するた

め、市街地の動向、土地利用形態等を勘案して、公園

緑地等を適切に配置・整備することにより、総合的な

レクリエーション機能の充実を図る。

また、週末のレクリエーションに対応するものとし

て、自然的要素の高い緑地の確保、整備を図る。

防災系統 地域全体

災害発生時における避難困難地域を解消するため、

安全な避難路を確保する等、地域防災計画との整合を

図りながら、公園、緑道を適正に配置する。

景観構成系統 地域全体

社寺林、屋敷林等の市街地及び地域の核となる景観

を構成する緑地、河川等の連続する緑の景観を構成す

る緑地の整備並びに保全を図る。

その他 地域全体

快適な生活環境を確保するため、環境保全、レクリ

エーション、防災、景観構成等の各機能を勘案し、地

区の特性に応じて適切に緑地を配置し、その保全・整

備を図る。

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③実現のための具体の都市計画制度の方針

・都市公園

公園緑地等の種別 配 置 方 針

街区公園

主として街区内に居住する者の利用に供することを目的

とする公園で、利用圏域人口、土地利用状況及び将来の見

通し等を勘案し、1か所当たり面積0.25haを標準として配

置する。

近隣公園

主として近隣に居住する者の利用に供することを目的と

する公園で、利用圏域人口、土地利用状況及び将来の見通

し等を勘案し、1か所当たりの面積2haを標準として配置

する。

地区公園

主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目

的とする公園で、利用圏域人口、土地利用状況及び将来の

見通し等を勘案し、1か所面積4haを標準として配置する。

総合公園

都市住民全般の休憩、鑑賞、散歩、遊戯、運動等総合的

な利用に供することを目的とする公園で、利用圏域人口、

土地利用状況及び将来の見通し等を勘案し、都市規模に応

じ1か所当たり面積10~50haを標準として配置する。

運動公園

都市住民全般の主として運動の用に供することを目的と

する公園で、利用圏域人口、土地利用状況及び将来の見通

し等を勘案し、都市規模に応じ1か所当たり面積15~75ha

を標準として配置する。

・特別緑地保全地区等

特に良好な樹林地に対しては、都市緑地法に基づく特別緑地保全地区の指定・

保全を積極的に図る。

④主要な緑地の確保目標

おおむね10年以内に整備を予定する公園等は、次のとおりとする。

種 別 名 称 等

街 区 公 園 新座駅南口第2土地区画整理事業区域内公園(5箇所)

1.0 ha

地 区 公 園 (仮称)道場公園 6.3 ha

運 動 公 園 総合運動公園 19.2 ha

特別緑地保全地区 妙音沢特別緑地保全地区 3.3 ha

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