大 形 大形転がり軸受 - ntn解 説 a- 5 深溝玉軸受 b- 5 アンギュラ玉軸受 b- 15...
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大形転がり軸受
大形転がり軸受
大形転がり軸受
R
CAT. NO. 2250-̂ /J
-
解 説 A- 5
深溝玉軸受 B- 5
アンギュラ玉軸受 B- 15
円筒ころ軸受 B- 37
円すいころ軸受 B- 89
自動調心ころ軸受 B-203
スラスト軸受 B-227
特定用途軸受 C- 1
付 表 D- 1
総 合 目 次
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NTN「大形転がり軸受カタログ」CAT.No.2250/Jの発行にあたって
平素はNTN商品に特別なるご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
転がり軸受は重要な機械要素として,各種機械・装置に使用されており,その要求性能
は長寿命化,小形・軽量化,高速化,特殊環境への対応などますます高度化,多様化して
います。特に最近では軸受を含めた周辺技術,軸受の性能を高める適用技術が求められて
います。NTNではこのようなニーズに対応するため,開発・改良を進め機械全体の性能向
上に役立つよう努めております。
このたび,これらの成果に裏付けられた技術内容にもとづき「NTN転がり軸受総合カタ
ログ」に記載していない多くの形式,種類とサイズの大形転がり軸受を提供できるよう,
新たに「大形転がり軸受カタログ」を発行しました。
このカタログの解説には軸受共通の技術解説を一般的な軸受の選定の流れに沿って記載
し,さらに各種規格類は大形サイズの規格を盛り込みました。また,寸法表には軸受形式
ごとに特有の技術解説と最新の軸受を記載し,特定用途用として主に鉄鋼設備専用転がり
軸受を記載しております。
NTN「大形転がり軸受カタログ」が適切な軸受選定,ひいては設計の最適化に役立つこ
とを確信し,一層の御利用をお願い申し上げます。
なお,業種・用途別専用軸受及びその他のNTN製品につきましては,巻末にて各種専用
カタログをご紹介しておりますので,NTNにご照会ください。
NTN株式会社は、外国為替及び外国貿易法等により規制されている製品・技術については、法令に違反して輸出し
ないことを基本方針としております。
本カタログに記載されている製品の該非判定については、当社支店・営業所までお問合せ下さい。
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大形転がり軸受
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A-2
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A-3
総 合 解 説 目 次
1. 定格荷重と寿命 ………………A-51.1 軸受の寿命 ………………………A-5
1.2 基本定格寿命と基本動定格荷重 A-5
1.3 補正定格寿命 ……………………A-6
1.4 基本静定格荷重 …………………A-7
1.5 許容静等価荷重 …………………A-7
2. 軸受荷重の計算 ………………A-82.1 軸系に作用する荷重 ……………A-8
2.2 平均荷重 …………………………A-8
2.3 等価荷重 …………………………A-9
3. 軸受の精度 ……………………A-113.1 寸法精度と回転精度……………A-11
3.2 面取寸法とテーパ穴の許容差…A-20
4. はめあい ………………………A-224.1 はめあいについて………………A-22
4.2 適切なはめあいの必要性………A-22
4.3 はめあいの選定…………………A-22
5. 軸受内部すきま ……………A-295.1 軸受内部すきま…………………A-29
5.2 軸受内部すきまの選定…………A-29
6. 潤 滑 ……………………………A-386.1 潤滑の目的………………………A-38
6.2 潤滑方法と特性…………………A-38
6.3 グリース潤滑……………………A-38
6.4 熱固化型グリース(ポリルーブベアリング用潤滑剤) …A-41
6.5 油潤滑……………………………A-42
7. 軸受材料 …………………………A-457.1 軌道輪及び転動体の材料………A-45
7.2 保持器材料………………………A-45
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A-4
-
1. 定格荷重と寿命
1.1 軸受の寿命
軸受は正常な条件で使用されていても,軌道輪や転動体の
転がり面は繰返し圧縮応力を受けて,材料の疲れによるフレ
ーキングが発生し使用に耐えなくなる。
軸受の寿命とはこのようにフレーキングが軌道面又は転動
面に発生するまでの総回転数として定義される。
このほか焼付き,摩耗,割れ,欠け,かじり,さびなどに
よっても軸受は使用できなくなるが,これらは軸受の故障と
称すべきもので寿命とは区別され,軸受選定の誤り,取付不
良,不適切な潤滑及び不完全な密封などがその原因である。
これらの原因を取り除くことによって軸受の故障を避けるこ
とができる。
1.2 基本定格寿命と基本動定格荷重
一群の同じ軸受を同一条件で回転しても,寿命にはかなり
大きなばらつきがある。これは材料の疲れそのものにばらつ
きがあるためである。
したがって寿命としてはこのばらつきを統計的に処理し
て,次のように定義される基本定格寿命を用いる。
基本定格寿命とは,一群の同じ軸受を同一条件で個々に回
転させたとき,その90%(信頼度90%)が転がり疲れによ
るフレーキングを生じることなく回転できる実質的な総回転
数をいう。一定回転速度で回転させたときは,その総回転時
間で表す。
基本動定格荷重とは,転がり軸受の動的負荷能力を表すも
ので100万回転の基本定格寿命を与えるような一定荷重を
いう。ラジアル軸受では,純ラジアル荷重,スラスト軸受で
は純アキシアル荷重で表し,それぞれを基本動ラジアル定格
荷重(Cr)又は基本動アキシアル定格荷重(Ca)と呼ぶ。
このカタログの軸受寸法表には,NTNで用いられている
標準的な材料及び製造方法によって製作された軸受の基本動
定格荷重を記載している。
基本定格寿命,基本動定格荷重及び動等価荷重の間には式
(1.1)の関係がある。また,基本定格寿命を回転時間で表
す場合には式(1.2)によって求められる。
L10 =(C)
p………………(1.1)
P
L10h=106
(C)
p……(1.2)
60 n P
ここで,
L10 :基本定格寿命 106 回転
L10h:基本定格寿命 h
C :基本動定格荷重 N{kgf}
ラジアル軸受 Cr
スラスト軸受 Ca
P :動等価荷重 N{kgf}
ラジアル軸受 Pr
スラスト軸受 Pa
n:回転速度 min-1
p :玉 軸 受… p =3
ころ軸受… p =10/3i
回転速度nと速度係数 fnの関係及び基本定格寿命L10hと寿
命係数 f hの関係を図1.1に示す。
L10h=500 f h p……………(1.3)
f h =fn C ………………(1.4)
P
fn =(33.3
)1/p…………(1.5)
n
ここで,
f h:寿命係数
fn :速度係数
いくつかの軸受を組み込んだ機械装置において,いずれか
の軸受が転がり疲れによって破損するまでの寿命を軸受全体
の総合寿命と考えると,これは式(1.6)によって求めるこ
とができる。
1L=( 1 + 1 + … 1 )
1/e………(1.6)
L1e L2
e Lne
A-5
●定格荷重と寿命
40 000
4.6
60 000
80 000
30 000
20 000
15 000
3
10 0002.5
8 000
6 000
4 000
3 000
2 000
1.9
3.5
4.5
2
4
1.8
1.7
1.6
1.5
1.41 500
1.3
1.21 000
1.1
900
800
700
600
500
4000.95
1.0
0.90
300 0.85
0.80
0.76200
100
0.6
60 000
40 000
0.106
30 000
0.12
0.1420 000
0.1615 000
0.1810 000
0.208 000
0.22
0.24
0.26
0.28
6 000
4 000
3 000
2 0000.30
1 500
0.351 000
0.4800
600
0.5
400
300
200
150
0.7
80
600.8
0.940
301.0
1.1
1.3
20
15
1.4
1.2
1.4410
60 000
5.480 000
4.5
5
40 000
430 000
3.520 000
15 0003
2.5
10 000
6 000
24 000
3 000
2 000
1.9
1.8
1.7
1.6
1.5
1 5001.4
1.3
1.21 000
800
900
700 1.1
1.0
600
500
4000.95
0.90
0.85300
0.80
0.75
0.742001.4910
40 000
60 000
30 0000.10
0.082
0.09
0.12
0.14
20 000
15 000
0.16
0.18
10 0008 000
8 000
6 000
4 000
3 000
2 000
1 500
1 000800
600
400
300
200
150
0.20
0.22
0.24
0.26
0.28
0.30
0.35
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
10080
60
40
30
20
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
15
fnn L10hmin-1 h
fh n L10hfnmin-1 h
fh
玉軸受 ころ軸受
図1.1 軸受寿命を求めるスケール
-
ここで,
L:軸受全体としての総合基本定格寿命 h
L1,L2…Ln:個々の軸受1,2…n の基本定格寿命 h
e:玉軸受……e =10/9
ころ軸受…e = 9/8
一定の時間的割合で荷重条件が変化する場合には式
(1.7)で寿命が求められる。
Lm=(ΣΦ j /Lj )-1…………………(1.7)
ここで,
L m:軸受の総合寿命
Φ j:各条件の使用頻度(ΣΦ j =1)
L j.:各条件における寿命
1.3 補正定格寿命
軸受の基本定格寿命(信頼度90%)は1.2項に述べた計
算式によって得られるが,用途によっては90%以上の信頼
度で軸受寿命を求めることが必要な場合がある。また特別に
改良された軸受材料並びに製造方法を用いて,軸受寿命を延
長することができる。更に,使用条件(潤滑,温度,回転速
度など)によっては軸受寿命に影響を及ぼすことがある。
これらを考慮して基本定格寿命を補正した寿命を補正定格
寿命と呼び,式(1.8)を用いて求めることができる。
Lna= a1・a2・a3・(C/P)p …(1.8)
ここで,
Lna:補正定格寿命 106回転
a1 :信頼度係数
a2 :軸受特性係数
a3 :使用条件係数
1.3.1 信頼度係数 a1
信頼度係数 a1の値は,90%以上の信頼度に対して,表
1.1で与えられる。
1.3.2 軸受特性係数 a2
軸受材料の種類及びその品質,製造工程等が特殊である場
合は,寿命に関する軸受特性が変化する。このような場合に
は,軸受特性係数 a2で寿命を補正する。
軸受寸法表に記載している基本動定格荷重は,NTNで用
いられている標準的な材料及び製造方法によるもので,通常
は a2=1を採る。
さらに,特別に改良された材料並びに製造方法による軸受
については,a2>1を採ることがある。この場合はNTNにご
照会ください。
高炭素クロム軸受鋼製の軸受を120℃以上で長時間使用
すると,通常の熱処理では寸法変化が大きいので,その最高
使用温度に応じて寸法安定化処理(TS処理)を行った高温
用軸受がある。この軸受は寸法安定化処理を行うことにより
軸受の硬さが低下し寿命に影響することがある。
1.3.3 使用条件係数 a3
軸受の使用回転速度及び温度上昇等による潤滑状態の悪
化,潤滑剤の劣化あるいは異物の混入等がある場合の補正は
使用条件係数 a3を用いる。
一般に潤滑の条件が良好な場合にはa3=1であり,特に潤
滑の条件が良好で,軸受に対するその他の要因も正常な場合
には,a3>1を採ることができる。しかしながら,次のよう
な場合には a3<1となる。
¡軸受の使用温度における潤滑油の粘度が低い場合
(玉軸受13mm2/s以下,ころ軸受20mm2/s以下)
¡回転速度が特に低い場合
(回転速度nmin-1と転動体のピッチ円径dp mmとの積が
dp・n<10 000の場合)
¡軸受の使用温度が高い場合
軸受の使用温度が高いと軌道の硬さが低下して寿命が減少
するので,使用温度による使用条件係数として図1.2に示
す値を乗じて寿命を補正する。
¡潤滑剤に異物が混入する場合
特殊な使用条件の場合にはNTNにご照会ください。
特別に改良された材料並びに製造方法による軸受を用いた
場合,a2>1であっても,潤滑条件が良好でない場合は通常
a2×a3<1とする。
A-6
●定格荷重と寿命
信頼度 % Ln 信頼度係数 a1
90
95
96
97
98
99
L10
L5
L4
L3
L2
L1
1.00
0.62
0.53
0.44
0.33
0.21
表1.1 信頼度係数 a1
図1.2 使用温度による使用条件係数
300250200150100
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2使用条件係数 a3
使用温度 ℃
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1.4 基本静定格荷重
転がり軸受が軌道と転動体の接触面に局部的な永久変形が
生じる荷重を受けると,荷重の増大に伴って変形量が大きく
なり,ある限度を越えると軸受の円滑な回転を損なうことに
なる。
最大応力を受けている軌道と転動体の接触部中央で転動体
直径の0.0001倍の総永久変形量が,軸受の円滑な回転を妨
げない限度であることが経験的に知られている。
基本静定格荷重とは,この限度となる永久変形量を生じる
ような一定の静荷重として規定され,ラジアル軸受では純ラ
ジアル荷重,スラスト軸受では純アキシアル荷重で表す。こ
のような荷重がかかったとき,最大荷重を受けている軌道と
転動体の接触部中央における接触応力は次のような値とな
る。
玉軸受 4 200MPa{428kgf/mm2}
自動調心玉軸受 4 600MPa{469kgf/mm2}
ころ軸受 4 000MPa{408kgf/mm2}
ラジアル軸受の基本静定格荷重を基本静ラジアル定格荷
重,スラスト軸受のそれを基本静アキシアル定格荷重と呼び,
それぞれCor,Coaと表し軸受寸法表に記載している。
1.5 許容静等価荷重
許容することのできる静等価荷重(A-9ページ参照)は,
一般には1.4項で述べた基本静定格荷重を限度とするが,回
転の円滑さ及び摩擦についての要求によって,基本静定格荷
重より大きく採る場合や小さく採る場合がある。
一般には,式(1.9)及び表1.2に示す安全係数Soを考慮し
て定める。
So =Co/Po…(1.9)
ここで,
So:安全係数
Co:基本静定格荷重 N{kgf}
ラジアル軸受 Cor
スラスト軸受 Coa
Po:静等価荷重 N{kgf}
ラジアル軸受 Por
スラスト軸受 Poa
A-7
●定格荷重と寿命
表1.2 安全係数 Soの下限値
運 転 条 件 玉軸受 ころ軸受
高い回転精度を要する場合
(低速回転,重荷重用など)
2
1
0.5
3
1.5
1
普通の回転精度を要する場合(汎用)
多少の回転精度の劣化を許容する場合
備考 1. スラスト自動調心ころ軸受ではSoの下限値を4に採る。 2. シェル形針状ころ軸受ではSoの下限値を3に採る。 3. 振動・衝撃荷重がかかる場合は,衝撃による荷重係数を加味し たPoを求める。 4. 深溝玉軸受,アンギュラ玉軸受に大きなアキシアル荷重が作用 すると接触だ円が軌道面を乗り上げることがあるのでNTNにご 照会ください。
-
●軸受荷重の計算
2. 軸受荷重の計算
軸受荷重を算定するためには,軸受が支持している軸系に
作用している荷重を決定する必要がある。軸系に作用する荷
重には,回転体の自重,機械が仕事をするために生じる荷重
及び動力伝達による荷重などがあり,これらは理論的に数値
計算できるものもあるが,計算が困難な場合も多い。
軸受の主要な用途である動力伝達軸について作用する荷重
の計算方法を示す。
2.1 軸系に作用する荷重
2.1.1 荷重係数
実際に軸受が使用されている機械では,振動,衝撃などに
より,理論的に計算された軸荷重より通常は大きくなる。し
たがって,表2.1に示す荷重係数を乗じて軸系に作用する実
際の荷重を求めることが多い。
K=fw・Kc…(2.1)
ここで,
K:軸系に作用する実際の荷重 N{kgf}
fw :荷重係数(表2.1)
Kc:理論的な計算値 N{kgf}
A-8
表2.1 荷重係数 fw
衝撃の種類 使用機械
強い 衝撃のある場合
軽い 衝撃のある場合
ほとんど 衝撃のない場合 電気機械,工作機械,計器類
鉄道車両,自動車,圧延機,金属機械 製紙機械,印刷機械,航空機,繊維機械 電装品,事務機械
粉砕機,農業機械,建設機械,物揚機械
1.0~1.2
1.2~1.5
1.5~3.0
fw
2.2 平均荷重
通常の機械に使用されている軸受にかかる荷重は,一定周
期または一定の作業計画に従って変動することが多い。この
場合の軸受荷重は,軸受に同じ寿命を与えるように換算され
た平均荷重 Fmを用いる。
(1)荷重が段階状に変化する場合
軸受荷重F1,F2 …Fn が作用し,このときの回転速度及び
時間がそれぞれ n1,n2,…nn ,t1,t2,…tn である場合の平
均荷重 Fmは式(2.2)で表される。
Fm=〔Σ(Fi p ni ti)〕
1/p
…………………(2.2)Σ(ni ti)
ここで,
p=3 玉軸受
p=10/3 ころ軸受
FF1
FmF2
Fn
nn tnn1 t1 n2t2
図2.1 段階状に変化する荷重
F
Fm
F(t)
2to0 to t
図2.2 時間の関数として変化する荷重
(2)荷重が連続的に変化する場合
荷重が周期 toで時間 tの関数 F(t)で表すことのできる場
合には,平均荷重は式(2.3)で示される。
Fm=〔 1 ∫to
F(t)p
d t〕1/p………………(2.3)to o
ここで,
p=3 玉軸受
p=10/3 ころ軸受
(3)荷重がほぼ直線状に変化する場合
平均荷重 Fmは近似的に式(2.4)で求めることができる。
Fm=Fmin+2Fmax
…(2.4)3
F
Fmax
Fmin
Fm
t
図2.3 直線状に変化する荷重
-
A-9
●軸受荷重の計算
図2.4 正弦波状に変化する荷重
Fmax
Fm
t
F
F
Fmax
Fm
t(a)
(b)
(4)荷重が正弦波状に変化する場合
平均荷重 Fmは近似的に式(2.5)及び(2.6)で求めること
ができる。
(a)の場合 Fm=0.75Fmax ………(2.5)
(b)の場合 Fm=0.65Fmax ………(2.6)
2.3 等価荷重
2.3.1 動等価荷重
軸受にラジアル荷重とアキシアル荷重の両方が同時に働く
場合に,これと同じ寿命を与えるような軸受の中心に作用す
る仮想荷重を動等価荷重という。
ラジアル軸受では純ラジアル荷重,スラスト軸受では純ア
キシアル荷重で表し,それぞれ動等価ラジアル荷重,動等価
アキシアル荷重という。
(1)動等価ラジアル荷重
動等価ラジアル荷重は式(2.7)で求められる。
Pr=XFr+YFa…(2.7)
ここで,
Pr:動等価ラジアル荷重 N{kgf}
Fr:ラジアル荷重 N{kgf}
Fa:アキシアル荷重 N{kgf}
X:ラジアル荷重係数
Y:アキシアル荷重係数
X,Yの値はそれぞれの軸受の寸法表に記載してある。
(2)動等価アキシアル荷重
一般のスラスト軸受(接触角α=90°)はラジアル荷重を受
けることができないが,スラスト自動調心ころ軸受はいくら
かのラジアル荷重を受けることができ,式(2.8)によって
動等価アキシアル荷重を求めることができる。
Pa=Fa+1.2Fr………………(2.8)
ここで,
Pa:動等価アキシアル荷重 N{kgf}
Fa:アキシアル荷重 N{kgf}
Fr:ラジアル荷重 N{kgf}
ただし,Fr/Fa≦0.55となることが必要である。
2.3.2 静等価荷重
静等価荷重とは,軸受にラジアル荷重とアキシアル荷重が
同時に働いた場合に,最大荷重を受ける転動体と軌道との接
触部中央に生じる永久変形量と等価な永久変形量を与えるよ
うな仮想荷重をいう。
ラジアル軸受では純ラジアル荷重で,スラスト軸受では中
心上に作用する純アキシアル荷重で表し,それぞれ静等価ラ
ジアル荷重及び静等価アキシアル荷重という。
(1)静等価ラジアル荷重
ラジアル軸受の静等価ラジアル荷重は式(2.9)及び
(2.10)で求めた値のうち大きい方を採用する。
Por=Xo Fr+Yo Fa…(2.9)
Por=Fr………………(2.10)
ここで,
Por:静等価ラジアル荷重 N{kgf}
Fr :ラジアル荷重 N{kgf}
Fa :アキシアル荷重 N{kgf}
Xo:静ラジアル荷重係数
Yo :静アキシアル荷重係数
Xo,Yoの値はそれぞれの軸受の寸法表に記載してある。
(2)静等価アキシアル荷重
スラスト自動調心ころ軸受の静等価アキシアル荷重は式
(2.11)で求めることができる。
Poa=Fa+2.7Fr…(2.11)
ここで,
Poa:静等価アキシアル荷重 N{kgf}
Fa :アキシアル荷重 N{kgf}
Fr :ラジアル荷重 N{kgf}
ただし,Fr/Fa≦0.55となることが必要である。
-
A-10A-30
-
A-11
●軸受の精度
3.1 寸法精度と回転精度
転がり軸受の精度,すなわち寸法精度及び回転精度はISO
規格及びJIS B 1514(転がり軸受の精度)に規定されてい
る。寸法精度は,軸又はハウジングに軸受を取り付けるとき
に必要な項目で,回転精度は,回転時の振れを規定している。
寸法精度
内径,外径,組立幅,面取寸法及びテ-パ穴の許容差及び
形状誤差としての内径不同,平均内径不同,外径不同,平均
外径不同,軌道輪の幅不同又は高さ不同(スラスト軸受の場
合)の許容値をいう。
回転精度
内輪及び外輪のラジアル振れ,アキシアル振れ,内輪の横
振れ及び外輪外径の倒れの許容値をいう。
軸受の精度等級には普通精度のJIS 0級から精度が高くなる
に従いJIS 6級,JIS 5級,JIS 4級及びJIS 2級が規定されている。
主な軸受形式について適用される規格及び精度を表3.1に
示す。またJIS B 1514に規定する精度と他の規格との比
較対照表を表3.2に示す。また,それぞれの許容差及び許容
値は,適用欄に記載の表3.3~3.8に,面取寸法の許容値は
表3.9に,ラジアル軸受のテーパ穴許容差及び許容値は
表3.10に示す。
表3.1 軸受形式と適用規格及び精度等級
表3.2 精度等級の比較
軸 受 形 式
深溝玉軸受
スラスト自動調心ころ軸受
スラスト 円すいころ軸受
スラスト玉軸受
自動調心ころ軸受
円すいころ軸受
円筒ころ軸受
アンギュラ玉軸受
適用規格 精 度 等 級 適用表
メートル系
インチ系
メートル系
インチ系
JIS B 1514 (ISO492)
JIS B 1514
ANSI/ABMA Std.19
ANSI/ABMA Std.23
JIS B 1514 (ISO199)
NTN規格
0級
0級
0級
0級
0級,6X級
Class 4
Class 2
0級
0級
0級
6級
6級
6級
6級
Class 2
6級
―
5級
Class 3
5級
5級
5級
5級 4級
4級
4級
4級
Class 0
4級
―
Class 00
2級
2級
2級
―
― ― ―
― ― ―
―
―
― ― ― ―
―
―
―
表3.3
表3.4
表3.5
表3.6
表3.7
表3.8
表3.8
規 格
日本工業規格(JIS)
適用規格 精 度 等 級 軸受形式
0級,6X級 6級 2級
国際規格 (ISO)
ドイツ規格 (DIN)
アメリカ規格(ANSI)
5級 4級 JIS B 1514
ISO 492
ISO 199
ISO 578
DIN 620
ANSI/ABMA Std.20
ANSI/ABMA Std.19
NormalclassClass 6X
Class 6
Class 6
Class 2
NormalClass
Class 4
P0
ABEC-1RBEC-1
Class 4
Class 5 Class 4 Class 2
Class 5 Class 4
Class 3 Class 0 Class 00
Class 3 Class 0 Class 00
ABEC-3RBEC-3
ABEC-5RBEC-5 ABEC-7 ABEC-9
P6 P5 P4 P2
―
―
全形式
ラジアル軸受
スラスト玉軸受
円すいころ軸受 インチ系
全形式
ラジアル軸受 (円すいころ軸受を除く)
円すいころ軸受 インチ系 アメリカベアリング工業会規格 (ABMA)
注1)
注1)ABECは玉軸受に,RBECはころ軸受に適用する。
備考1.JISB1514,ISO492,199及びDIN620は同等である。 2.JISB1514,とABMA規格とは許容差又は許容値が若干相違する。
3. 軸受の精度
-
●軸受の精度
A-12
表3.3 ラジアル軸受(円すいころ軸受を除く)の許容差及び許容値表3.3(1)内輪
表3.3(2)外輪
を超え 以下 上 上 上 上 上 下 下 下 下 下
80 120 150
180 250 315
400 500 630
800 1 000 1 250 1 600
120 150 180
250 315 400
500 630 800
1 000 1 250 1 600 2 000
0級 6級 5級 4級 2級
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
-10 -13 -13
-15 -18 -23
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
-8 -10 -10
-12 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
-5 -7 -7
-8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
-20 -25 -25
-30 -35 -40
-45 -50 -75
-100 -125 -160 -200
-15 -18 -18
-22 -25 -30
-35 -40 ー
ー ー ー ー
内 径 不 同
Vdp
25 31 31
38 44 50
56 63 94
125 155 200 250
19 23 23
28 31 38
44 50 ー
ー ー ー ー
10 13 13
15 18 23
ー ー ー
ー ー ー ー
8 10 10
12 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
5 7 7
8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
25 31 31
38 44 50
56 63 94
125 155 200 250
19 23 23
28 31 38
44 50 ー
ー ー ー ー
8 10 10
12 14 18
ー ー ー
ー ー ー ー
6 8 8
9 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
5 7 7
8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
15 19 19
23 26 30
34 38 55
75 94 120 150
11 14 14
17 19 23
26 30 ー
ー ー ー ー
8 10 10
12 14 18
ー ー ー
ー ー ー ー
6 8 8
9 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
5 7 7
8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
注1) 4級,2級に適用する内径の寸法差Δdsの許容差は平均内径の寸法差∆dmpの許容差と同じである。 ただし,4級に対しては直径系列 0,1,2,3,4に,また2級に対しては全ての直径系列に適用する。
1) 1)
呼び軸受内径
d
mm
平均内径の寸法差
∆dmp
直径系列 9
0級 6級 5級 4級 2級
最大
直径系列 0,1
0級 6級 5級 4級 2級
最大
直径系列 2,3,4
0級 6級 5級 4級 2級
最大
呼び軸受外径
D
mm
を超え 以下
80 120 150
180 250 315
400 500 630
800 1 000 1 250
1 600 2 000
120 150 180
250 315 400
500 630 800
1 000 1 250 1 600
2 000 2 500
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 ー ー
ー ー
0 0 0
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー
-10 -11 -13
-15 -18 -20
-23 -28 -35
ー ー ー
ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-8 -9 -10
-11 -13 -15
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-5 -5 -7
-8 -8 -10
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-15 -18 -25
-30 -35 -40
-45 -50 -75
-100 -125 -160
-200 -250
-13 -15 -18
-20 -25 -28
-33 -38 -45
-60 ー ー
ー ー
19 23 31
38 44 50
56 63 94
125 155 200
250 310
16 19 23
25 31 35
41 48 56
75 ー ー
ー ー
10 11 13
15 18 20
23 28 35
ー ー ー
ー ー
8 9 10
11 13 15
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 5 7
8 8 10
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
19 23 31
38 44 50
56 63 94
125 155 200
250 310
16 19 23
25 31 35
41 48 56
75 ー ー
ー ー
8 8 10
11 14 15
17 21 26
ー ー ー
ー ー
6 7 8
8 10 11
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
11 14 19
23 26 30
34 38 55
75 94 120
150 190
10 11 14
15 19 21
25 29 34
45 ー ー
ー ー
8 8 10
11 14 15
17 21 26
ー ー ー
ー ー
6 7 8
8 10 11
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
注4) 4級,2級に適用する外径の寸法差∆Dsの許容差は平均外径の寸法差∆Dmpの許容差と同じである。 ただし,4級に対しては直径系列 0,1,2,3,4に,また2級に対しては全ての直径系列に適用する。
5 5 7
8 8 10
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 5 7
8 8 10
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
4) 4)
平均外径の寸法差
∆Dmp
上 上 上 上 上 下 下 下 下 下
0級 6級 5級 4級 2級
外 径 不 同
VDp
開 放 軸 受
直径系列 9
0級 6級 5級 4級 2級
最大
直径系列 0,1
0級 6級 5級 4級 2級
最大
直径系列 2,3,4
0級 6級 5級 4級 2級
最大
-
A-13
●軸受の精度
平均内径の不同
Vdmp
0級 6級 5級 4級 2級
最大
15 19 19
23 26 30
34 38 55
75 94 120 150
11 14 14
17 19 23
26 30 ー
ー ー ー ー
5 7 7
8 9 12
ー ー ー
ー ー ー ー
4 5 5
6 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
2.5 3.5 3.5
4 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
25 30 30
40 50 60
65 70 80
90 100 120 140
13 18 18
20 25 30
35 40 ー
ー ー ー ー
6 8 8
10 13 15
ー ー ー
ー ー ー ー
5 6 6
8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
2.5 2.5 5
5 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
9 10 10
11 13 15
ー ー ー
ー ー ー ー
5 6 6
7 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
2.5 2.5 4
5 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
ラジアル振れ
Kia
0級 6級 5級 4級 2級
最大
単位 μm
横振れ
Sd
5級 4級 2級
最大
アキシアル振れ
Sia
5級 4級 2級
最大
幅 の 寸 法 差
∆Bs
9 10 10
13 15 20
ー ー ー
ー ー ー ー
5 7 7
8 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
4 5 5
6 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
組合せ軸受
0級 6級 5級 4級
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
-200 -250 -250
-300 -350 -400
-450 -500 -750
-1 000 -1 250 -1 600 -2 000
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
-200 -250 -250
-300 -350 -400
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
-200 -250 -300
-350 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
-380 -500 -500
-500 -500 -630
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
-380 -380 -380
-500 -500 -630
ー ー ー
ー ー ー ー
幅 不 同
VBs
0級 6級 5級 4級 2級
最大
25 30 30
30 35 40
50 60 70
80 100 120 140
25 30 30
30 35 40
45 50 ー
ー ー ー ー
7 8 8
10 13 15
ー ー ー
ー ー ー ー
2.5 2.5 4
5 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
2.5 2.5 5
5 ー ー
ー ー ー
ー ー ー ー
注2)深溝玉軸受,アンギュラ玉軸受などの玉軸受に適用する 注3)組合せ軸受用として製作された個々の軌道輪に適用する。
2)
3) 単体軸受
0級 6級 5級 4級 2級
上 上 上 上 上 下 下 下 下 下
11 14 19
23 26 30
34 38 55
75 94 120
150 190
10 11 14
15 19 21
25 29 34
45 ー ー
ー ー
5 6 7
8 9 10
12 14 18
ー ー ー
ー ー
4 5 5
6 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
2.5 2.5 3.5
4 4 5
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
平均外径の不同
VDmp
0級 6級 5級 4級 2級
最大
単位 μm
ラジアル振れ
Kea
0級 6級 5級 4級 2級
最大
4 5 5
7 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
外径面の倒れ
SD
5級 4級 2級
最大
幅 不 同
VCs
5級 4級 2級
最大
8 8 8
10 11 13
15 18 20
ー ー ー
ー ー
2.5 2.5 2.5
4 5 7
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
注5)深溝玉軸受,アンギュラ玉軸受などの玉軸受に適用する。
35 40 45
50 60 70
80 100 120
140 160 190
220 250
18 20 23
25 30 35
40 50 60
75 ー ー
ー ー
10 11 13
15 18 20
23 25 30
ー ー ー
ー ー
6 7 8
10 11 13
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 5 5
7 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
9 10 10
11 13 13
15 18 20
ー ー ー
ー ー
5 5 5
7 8 10
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
2.5 2.5 2.5
4 5 7
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
アキシアル振れ
Sea
5級 4級 2級
最大
11 13 14
15 18 20
23 25 30
ー ー ー
ー ー
6 7 8
10 10 13
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 5 5
7 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5)
-
●軸受の精度
A-14
表3.4 メートル系円すいころ軸受の許容差及び許容値表3.4(1)内輪
表3.4(2)外輪
呼び軸受内径 d mm
を超え 以下
平均内径の寸法差 ∆dmp
内 径 不 同 Vdp
80 120 180
250 315 400
500 630 800
1 000 1 250
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000
1 250 1 600
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-10 -13 -15
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-20 -25 -30
-35 -40 -45
-50 -75 -100
-125 -160
-15 -18 -22
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
注1)4級に適用する内径の寸法差∆dsの許容差は,平均内径の寸法差∆dmpの許容差と同じである。
20 25 30
35 40 45
50 75 100
125 160
15 18 22
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
11 14 17
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
8 10 11
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
15 19 23
26 30 34
38 56 75
94 120
11 14 16
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
8 9 11
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
30 35 50
60 70 80
90 105 120
140 160
13 18 20
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
8 11 13
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 6 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
横振れ Sd
5級 4級 最大
9 10 11
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
5 6 7
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
1)
上 上 最大 上 下 下 下
0 級 6×級
0 級 6×級
5級 6級
6級
5級
4級
平均内径の不同 Vdmp
最大
0 級 6×級
6級
5級
4級
ラジアル振れ Kia
最大
0 級 6×級
6級
5級
4級 4級
呼び軸受外径 D mm
を超え 以下
平均外径の寸法差 ∆Dmp
外 径 不 同 VDp
80 120 150
180 250 315
400 500 630
800 1 000 1 250 1 600
120 150 180
250 315 400
500 630 800
1 000 1 250 1 600 2 000
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
0 0 0
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー ー
-10 -11 -13
-15 -18 -20
ー ー ー
ー ー ー ー
-18 -20 -25
-30 -35 -40
-45 -50 -75
-100 -125 -160 -200
-13 -15 -18
-20 -25 -28
ー ー ー
ー ー ー ー
注2)フランジ付き軸受には適用しない。 3)4級に適用する外径の寸法差∆Dsの許容差は,平均外径の寸法差∆Dmpの許容差と同じである。
18 20 25
30 35 40
45 50 75
100 125 160 200
13 15 18
20 25 28
ー ー ー
ー ー ー ー
10 11 14
15 19 22
ー ー ー
ー ー ー ー
8 8 10
11 14 15
ー ー ー
ー ー ー ー
14 15 19
23 26 30
34 38 56
75 84 120 150
10 11 14
15 19 21
ー ー ー
ー ー ー ー
7 8 9
10 13 14
ー ー ー
ー ー ー ー
5 6 7
8 9 10
ー ー ー
ー ー ー ー
35 40 45
50 60 70
80 100 120
140 165 190 230
18 20 23
25 30 35
ー ー ー
ー ー ー ー
10 11 13
15 18 20
ー ー ー
ー ー ー ー
6 7 8
10 11 13
ー ー ー
ー ー ー ー
外径面 の倒れ
SD
5級 4級 最大
9 10 10
11 13 13
ー ー ー
ー ー ー ー
5 5 5
7 8 10
ー ー ー
ー ー ー ー
3)
2)
上 最大 上 上 下 下 下
0 級 6×級
0 級 6×級
5級 6級
6級
5級
4級
平均外径の不同 VDmp
最大
0 級 6×級
6級
5級
4級
ラジアル振れ Kea
最大
0 級 6×級
6級
5級
4級
4級
T
φD φd φdφD
C1
B
φD φd
C
φD φd
C2
B2
単 列 複列(内向き) 複列(外向き) 四 列
B1
-
●軸受の精度
A-15
表3.4(3)ころ付内輪及び外輪の有効幅
アキシアル振れ Sia 4級 最大
幅の寸法差 ∆Bs
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0
0 0 0
0 0 ー
ー ー ー
ー ー
0 0 0
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-400 -500 -600
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-200 -250 -300
-350 -400 -450
-500 -750
-1 000
-1 200 -1 500
-50 -50 -50
-50 -50 ー
ー ー ー
ー ー
+200 +350 +350
+350 +400 ー
ー ー ー
ー ー
-200 -250 -250
-250 -400 ー
ー ー ー
ー ー
+400 +500 +600
+700 +800 +900
+1 000 +1 500 +1 500
+1 500 +1 500
四列軸受の組合せ 幅の寸法差 ∆B2s, ∆C2s
5 7 8
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
+100 +150 +150
+200 +200 ー
ー ー ー
ー ー
0 0 0
0 0 ー
ー ー ー
ー ー
+200 +350 +350
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-200 -250 -250
ー ー ー
ー ー ー
ー ー
-400 -500 -600
-700 -800 -900
-1 000 -1 500 -1 500
-1 500 -1 500
+500 +600 +750
+900 +1 000 +1 200
+1 200 +1 500 +1 500
+1 500 +1 500
-500 -600 -750
-900 -1 000 -1 200
-1 200 -1 500 -1 500
-1 500 -1 500
単位 μm
0級 6級
単列軸受の組立幅の寸法差 ∆Ts
複列軸受の組合せ 幅の寸法差 ∆B1s, ∆C1s
0級 6級
6×級
6×級
5級 4級
5級 4級
上 上 上 上 上 上 下 下 下 下 下 下 下 0級 6級 5級
上 下 0級 6級 5級
アキシアル振れ Sea 4級 最大
幅の寸法差 ∆Cs
0 0 0
0 0 0
0 0 ー
ー ー ー ー
-100 -100 -100
-100 -100 -100
-100 -100
ー
ー ー ー ー
6 7 8
10 10 13
ー ー ー
ー ー ー ー
同じ軸受の dに対する ∆Bsの許容差 による。
単位 μm
4)
注4) dが10mmを超え400mm以下の軸受に適用する。
0級, 6級 5級, 4級
6×級
下 下 上 上
呼び軸受内径 d mm
を超え 以下
ころ付内輪の有効幅の寸法差 ∆T1s
外輪の有効幅の寸法差 ∆T2s
+100 +150 +150
+150 +200
80 120 180
250 315
単位 μm
120 180 250
315 400
-100 -150 -150
-150 -200
+50 +50 +50
+100 +100
0 0 0
0 0
+100 +200 +200
+200 +200
-100 -100 -100
-100 -200
+50 +100 +100
+100 +100
0 0 0
0 0
上 上 上 上 下 下 下 下 0級 6×級 0級 6×級
ころ付き内輪マスタ 外輪マスタ T1 T2
φd φd
-
●軸受の精度
A-16
表3.5 インチ系円すいころ軸受の許容差及び許容値表3.5(1)内輪
表3.5(2)外輪
表3.5(3)単列軸受の組立幅,四列軸受の組合せ及びころ付内輪の有効幅,外輪の有効幅
表3.5(4)内輪及び外輪のラジアル振れ
内 径 の 寸 法 差
∆ds
Class 4
上
+25 +25 +51
+76 +102 +127
0 0 0
0 0 0
+25 +25 +51
― ― ―
0 0 0
― ― ―
+13 +13 +25
+38 +51 +76
0 0 0
0 0 0
+13 +13 ―
― ― ―
0 0 ―
― ― ―
+8 ― ―
― ― ―
0 ― ―
― ― ―
Class 2
上
Class 3
上
Class 0
上
Class 00
上
下
下
下
下
下
単位 μm
呼び軸受内径
d
mm
76.2 266.7 304.8
609.6 914.4
1 219.2
266.7 304.8 609.6
914.4 1 219.2 ―
を超え
以下
呼び軸受外径
D
mm
外 径 の 寸 法 差
∆Ds
Class 4
上
― 266.7 304.8
609.6 914.4
1 219.2
266.7 304.8 609.6
914.4 1 219.2 ―
+25 +25 +51
+76 +102 +127
0 0 0
0 0 0
+25 +25 +51
+76 ― ―
0 0 0
0 ― ―
+13 +13 +25
+38 +51 +76
0 0 0
0 0 0
+13 +13 ―
― ― ―
0 0 ―
― ― ―
+8 ― ―
― ― ―
0 ― ―
― ― ―
Class 2
上
Class 3
上
Class 0
上
Class 00
上
を超え
以下
下
下
下
下
下
単位 μm
呼び軸受内径
d
mm
単 列 軸 受 の 組 立 幅 の 寸 法 差
∆Ts
Class 4
上
― 101.6 304.8
304.8 609.6
101.6 304.8 609.6
609.6 ―
+203 +356 +381
+381 +381
0 -254 -381
-381 -381
+203 +203 +381
+381 ―
0 0
-381
-381 ―
+203 +203 +203
+381 +381
-203 -203 -203
-381 -381
+203 +203 ―
― ―
-203 -203 ―
― ―
+1 520 +1 520 +1 520
+1 520 +1 520
-1 520 -1 520 -1 520
-1 520 -1 520
Class 2
上
Class 3
上
Class 0,00
上
Class 4,2,3,0
上
を超え
以下
下
下
下
下
下
呼び軸受外径
D
mm
―
508.0
508.0
―
を超え
以下
四列軸受の組合せ幅
の寸法差
∆B2s, ∆C2s
51 51 76
76
38 38 51
―
8 18 51
76
4 ― ―
―
2 ― ―
―
Class 2
Class 0
単位 μm
呼び軸受外径
D
mm
― 304.8 609.6
914.4
304.8 609.6 914.4
―
を超え
以下
内輪のラジアル振れ Kia
及び外輪のラジアル振れ Kea
Class 4
Class 3
最大
Class 00
-
A-17
●軸受の精度
ころ付内輪の有効幅の寸法差
∆T1s
Class 4
上
+102 +152 ―
― ―
0 -152 ―
― ―
+102 +102 +178
― ―
00
-178
― ―
+102 +102 +102
― ―
-102 -102 -102
― ―
Class 2
上
Class 3
上
下
下
下
単位 μm
外輪有効幅の寸法差
∆T2s
Class 4
上
+102 +203 ―
― ―
0 -102 ―
― ―
+102 +102 +203
― ―
0 0
-203
― ―
+102 +102 +102
― ―
-102 -102 -102
― ―
Class 2
上
Class 3
上
下
下
下
注1)呼び軸受内径 d寸法が406.400mm以下に適用する。
1) 1) 1) 1)
ころ付き内輪マスタ 外輪マスタ T1 T2
φd φd
T
φD φd φdφD
C1
B
φD φd
C
φD φd
C2
B2
単 列 複列(内向き) 複列(外向き) 四 列
B1
-
●軸受の精度
A-18
呼び軸受外径
D
mm
を超え 以下
平均外径の寸法差
∆Dmp
0級,6級,5級 4級
上 下 上 下
0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
-22 -25 -30
-35 -40 -45
-50 -75 -100 -125
外 径 不 同
VDp
0級,6級,5級 4級
最大
0 0 0
0 0 0
0 0 0 ―
-13 -15 -20
-25 -28 -33
-38 -45 -60 ―
80 120 180
250 315 400
500 630 800
1 000
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000 1 250
17 19 23
26 30 34
38 55 75 95
10 11 15
19 21 25
29 34 45 ―
同じ軸受のdに対するSiの許容値による。
軌道の厚さ不同
Se
0級,6級,5級,4級
最大
単位 μm
呼び軸受内径
d
mm
を超え 以下
平均内径の寸法差
∆dmp
0級,6級,5級 4級
上 下 上 下
0 0 0
0 0 0
0 0 0
-20 -25 -30
-35 -40 -45
-50 -75 -100
内 径 不 同
Vdp
0級,6級,5級 4級
最大
0 0 0
0 0 0
0 0 ―
-15 -18 -22
-25 -30 -35
-40 -50 ―
80 120 180
250 315 400
500 630 800
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000
15 19 23
26 30 34
38 55 75
11 14 17
19 23 26
30 ― ―
15 15 20
25 30 30
35 40 45
8 9 10
13 15 18
21 25 30
4 5 5
7 7 9
11 13 15
3 4 4
5 5 6
7 8 ―
軌道の厚さ不同
Si
0級 6級 5級 4級
最大
単位 μm
表3.6(2)ハウジング軌道盤
表3.6(3)軸受高さ
表3.6 スラスト玉軸受の許容差及び許容値表3.6(1)軸軌道盤
呼び軸受内径
d
mm
を超え 以下
0 0 0
0 0 0
0 0 0
-150 -175 -200
-225 -300 -350
-400 -500 -600
80 120 180
250 315 400
500 630 800
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000
単位 μm
単 式 軸 受
軸受高さの寸法差
∆Ts
上 下
注1)この規格は等級0級の平面座軸受に適用する。
1)
φD
φd
T
-
●軸受の精度
A-19
表3.7 スラスト自動調心ころ軸受の許容差及び許容値表3.7(1)軸軌道盤
表3.7(2)ハウジング軌道盤
表3.8 スラスト円すいころ軸受の許容差表3.8(1)軸軌道盤(メートル系)
表3.8(3)軸軌道盤(インチ系)
表3.8(2)ハウジング軌道盤(メートル系)
120 180 0 -25 19 30 +250 -250180 250 0 -30 23 30 +300 -300
250 315 0 -35 26 35 +350 -350315 400 0 -40 30 40 +400 -400400
500 630
500
630 800
0
0 0
-45
-50 -75
34
38 55
45
50 60
+450
+500 +750
-450
-500 -750
80 120 0 -20 15 25 +200 -200
単位 μm
呼び軸受内径
d
mm
を超え 以下
内径不同
Vdp
最大
横振れ
Sd
最大
軸受高さの寸法差
∆Ts
上 下
平均内径の寸法差
∆dmp
上 下
80 120 180
250 315 400
500 630 800
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000
0 0 0
0 0 0
0 0 0
-20 -25 -30
-35 -40 -45
-50 -75 -100
0 0 0
0 0 0
0 0 0
-150 -175 -200
-225 -300 -350
-400 -500 -600
呼び軸受内径
dmm
平面内平均内径の 寸法差
∆dmp
軸受高さの 寸法差
∆Ts
上 下 上 下 を超え 以下
単位 μm
180 250 315
400 500 630
800 1 000
250 315 400
500 630 800
1 000 1 250
0 0 0
0 0 0
0 0
-30 -35 -40
-45 -60 -75
-100 -125
呼び軸受外径
Dmm
平面内平均外径の 寸法差
∆Dmp
上 下 を超え 以下
単位 μm
― 304.800
609.600 914.400
呼び軸受内径
d
平面内平均内径の 寸法差
∆dmp
軸受高さの 寸法差
∆Ts
上 下 上 下 mm
単位 μm
を超え
304.800 609.600
914.400 1 219.200
+25 +51
+76 +102
0 0
0 0
+381 +381
+381 +381
-381 -381
-381 -381
mm
以下
表3.8(4)ハウジング軌道盤(インチ系)
- 304.800 609.600
914.400 1219.200
呼び軸受外径
D
平面内平均外径の 寸法差
∆Dmp
上 下 mm
単位 μm
を超え
304.800 609.600 914.400
1 219.200 ―
+25 +51 +76
+102 +127
0 0 0
0 0
mm
以下
φd
φD
T
φD
T
φd
φD
T
φd
120 180 250
315 400 500
630 800
1 000 1 250
180 250 315
400 500 630
800 1 000 1 250 1 600
0 0 0
0 0 0
0 0 0 0
-25 -30 -35
-40 -45 -50
-75 -100 -125 -160
単位 μm
呼び軸受外径
D mm を超え 以下
平均外径の寸法差
∆Dmp 上 下
-
●軸受の精度
A-20
単位 mm
rs min1)
又は
r1s min
呼び軸受内径
d
を超え
以下
rs max 又は r1s max
ラジアル方向
アキシアル方向
0.6
1
1.1
1.5
2.1
3
2.5
4
5
6
7.5
9.5
12
15
19
2
―
40
―
50
―
120
―
120
―
80
220
―
280
―
100
280
―
280
―
―
―
―
―
―
―
―
40
―
50
―
120
―
120
―
80
220
―
280
―
100
280
―
280
―
―
―
―
―
―
―
―
―
1
1.3
1.5
1.9
2
2.5
2.3
3
3
3.5
3.8
4
4.5
3.8
4.5
5
5
5.5
6.5
8
10
12.5
15
18
21
25
2
2
3
3
3.5
4
4
5
4.5
5
6
6.5
7
6
6
7
8
8
9
10
13
17
19
24
30
38
注1)面取寸法 r又は 1の最小許容寸法であり寸法表に記載してある。
表3.9 面取寸法の許容限界値表3.9(1) ラジアル軸受(円すいころ軸受を除く) 表3.9(2) メートル系円すいころ軸受 単位 mm
rs min2)
又は
r1s min
呼び軸受内径 d3)
又は呼び軸受外径 D
を超え
以下
rs max 又は r1s max
ラジアル方向
アキシアル方向
0.3
0.6
1
5
3
―
40
―
40
―
50
―
120
250
―
120
250
―
120
250
―
120
250
400
―
120
250
400
―
180
―
180
40
―
40
―
50
―
120
250
―
120
250
―
120
250
―
120
250
400
―
120
250
400
―
180
―
180
―
0.7
0.9
1.1
1.3
1.6
1.9
2.3
2.8
3.5
2.8
3.5
4
3.5
4
4.5
4
4.5
5
5.5
5
5.5
6
6.5
6.5
7.5
7.5
9
1.4
1.6
1.7
2
2.5
3
3
3.5
4
4
4.5
5
5
5.5
6
5.5
6.5
7
7.5
7
7.5
8
8.5
8
9
10
11
注2)面取寸法 r又は r1の最小許容寸法であり寸法表に記載してある。 3)内輪はdの区分により,外輪はDの区分による。 備考 この規格はISO 355又はJIS B 1512で寸法系列が規定されている 軸受(寸法表参照)に適用する。なお,この規定以外の軸受及 びインチ系円すいころ軸受についてはNTNにご照会ください。
1.5
2
2.5
4
6
3.2 面取寸法とテーパ穴の許容差
内輪の側面 又は外輪の側面
軸受内径面 又は軸受外径面
(アキシアル方向)
rs min又はr1s min (ラジアル方向)
rs max又はr1s max
rs min又は
r1s min
rs max又は
r1s max
rs min又は r1s min
-
●軸受の精度
A-21
表3.9(3) スラスト軸受表3.10(1)ラジアル軸受のテーパ穴の許容差及び許容値
基準テーパ比1/12のテーパ穴(0級)
表3.10(2)ラジアル軸受のテーパ穴の許容差及び許容値基準テーパ比1/30のテーパ穴(0級)
d mm
を超え 以下
下
Vdp
最大
∆dmp
上 下
上
120 180 250
315 400 500
630 800 1000
1250 1600
80 120 180
250 315 400
500 630 800
1000 1250
0 0 0
+54 +63 +72
0 0 0
+81 +89 +97
0 0 0
+110 +125 +140
0 0
+165 +195
0 0 0
+35 +40 +46 +52 0
0 0
+57 +63
0 0 0
+70 +80 +90
0 0
+105 +125
22 40 46 52
57 63 70
― ― ―
―
単位 μm1)2) -∆d1mp ∆dmp
d mm
を超え 以下
下
Vdp
最大
∆dmp
上 下
上
120 180 250
315 400 500 630
80 120 180
250 315 400 500
0 0 0
+20 +25 +30
0 0 0
+35 +40 +45 +50 0
0 0 0
+35 +40 +46
0 0 0
+52 +57 +63 +70 0
22 40 4652 57 63 70
注1)テーパ穴の全ラジアル平面に適用する。 2)直径系列7及び8には適用しない。 備考 量記号 基準テーパ比 では d1=d+ B
基準テーパ比 では d1=d+ B
∆dmp :テーパ穴の理論上の小端における平面内平均内径の 寸法差 ∆d1mp:テーパ穴の理論上の大端における平面内平均内径の 寸法差 Vdp:平面内内径不同
B:呼び内輪幅 α:テーパ穴の呼びテーパ角度の
基準テーパ比 では α=2°23′9.4″ 基準テーパ比 では α=0°57′7.4″
単位 μm
112
21
1)2)
130
121
301
121
301
-∆d1mp ∆dmp
0.6
1
1.1
1.5
2
2.1
4
3
5
6
7.5
9.5
19
12
15
1.5
2.2
2.7
3.5
4
4.5
5.5
6.5
21
15
25
10
8
12.5
18
注4)面取寸法 r 又は r1 の最大許容寸法であり寸法表に記載して ある。
rs max 又は r1s max ラジアル方向及びアキシアル方向
rs min又はr1 min4)
単位 mm
2α 2α ∆dmpφd+
BB
φd1+ φd1+∆dmp ∆d1mpφd1φd
理論上のテーパ穴 平面内平均内径の寸法差を もつテーパ穴
-
4.3 はめあいの選定
適切なはめあいを選定するためには軸受の使用条件を十分
検討する必要がある。
¡軸およびハウジングの材質,肉厚,仕上げ面精度など
¡機械の使用条件(荷重の性質と大きさ,回転数,温度な
ど)
4.3.1 『しまりばめ』『すきまばめ』の使い分け
(1)回転荷重が作用する軌道輪は『しまりばめ』にする必
要がある(表4.1参照)。“回転荷重が作用する軌道輪”
とは,対象とする軌道輪に対してラジアル荷重の作用す
る方向が相対的に回転していることを意味する。
逆に,静止荷重が作用する軌道輪は『すきまばめ』にす
ることができる。
<例>内輪回転荷重:内輪に対してラジアル荷重の作用
する方向が相対的に回転している。
(2)深溝玉軸受に代表される非分離形軸受では,内輪また
は外輪のいずれか一方を『すきまばめ』とするのが一般
的である。
4.1 はめあいについて
転がり軸受は,内輪及び外輪を軸又はハウジングに固定し
て荷重を受けたときに,軌道輪と軸又はハウジングのはめあ
い面でラジアル方向,アキシアル方向及び回転方向に相対的
な動きが生じないようにする。はめあいにはしめしろの有無
により,『しまりばめ』『中間ばめ』『すきまばめ』がある。
軸受を固定するには,軌道輪と軸又はハウジングとのはめ
あい面にしめしろを与えて,しまりばめとすることが最も有
効な方法である。またこの方法は,薄肉の軌道輪を全周にわ
たり均等な荷重で支えているので,軸受の負荷能力を損なわ
ないという利点もある。一方,しまりばめでは軸受の取付け,
取外し作業の容易さが失われるほか,自由側軸受として非分
離軸受を用いるときにはアキシアル方向の移動ができないた
め必ずしも全ての場合に用いることはできない。
4.2 適切なはめあいの必要性
不適切なはめあいが軸受の破損や短寿命になる場合がある
ので,選定には充分な検討が必要である。はめあいに起因す
る不具合には以下のような事例がある。
¡軌道輪の割れ, 早期剥離および軌道輪の移動
¡クリープ,フレッティングコロ-ジョンによる軌道輪及び
軸,ハウジングの摩耗
¡内部すきま過少による焼付き
¡軌道溝変形による回転精度不良,音響不良
A-22
●はめあい
表4.1 ラジアル荷重の性質とはめあい
図 例 荷重の性質 はめあい
内輪回転荷重 内輪:しまりばめ
外輪静止荷重 外輪:すきまばめ
内輪静止荷重 内輪:すきまばめ
外輪回転荷重 外輪:しまりばめ
内輪回転
外輪静止
内輪静止
外輪回転
内輪静止
外輪回転
内輪回転
外輪静止
回 転 の 区 分 静止荷重
静止荷重
不釣合荷重
不釣合荷重
4 はめあい
-
A-23
4.3.2 推奨はめあい
はめあいは軸径及びハウジング穴径の寸法公差を選定する
ことによって定まる。
図4.1によく用いられる軸径及び穴径の寸法公差と精度等級
0級の軸受とのはめあいの関係を示す。
各種軸受および各種使用条件に対するはめあいの一般基準を
表4.2~表4.6に示す。
表4.2:ラジアル軸受のはめあい
表4.3:スラスト軸受のはめあい
表4.4:電動機用軸受のはめあい
表4.5:インチ系円すいころ軸受(ANSI Class 4)のはめあい
表4.6:インチ系円すいころ軸受(ANSI Class 3, Class 0)の
はめあい
特殊な使用条件でのはめあいはNTNにご照会ください。
4.3.3 しめしろの下限値と上限値
使用上しめしろを必要とする場合には,以下の項目を考慮
してしめしろを設定する。
¡下限値は,①ラジアル荷重によるしめしろの減少。
②温度差によるしめしろの減少。
③はめあい面の粗さによるしめしろの減少
を見込んで設定する。
¡上限値は,軸径の1/1000以下を目安とする。
必要なしめしろの計算式を以下に示す。
(1)ラジアル荷重と必要しめしろ
軸受にラジアル荷重が作用した場合,内輪と軸のしめ
しろが減少する。有効しめしろ確保のための必要しめし
ろは式(4.1),(4.2)で示される。
Fr ≦ 0.3 Cor のとき
∆ dF = 0.08(d・Fr/B)1/2 N }……(4.1)= 0.25(d・Fr/B)1/2 {kgf}Fr > 0.3 Cor のとき
∆ dF = 0.02(Fr/B) N }……(4.2)= 0.2(Fr/B) {kgf}ここで
∆ dF:ラジアル荷重による必要有効しめしろ μm
d:軸受内径 mm
B:内輪の幅 mm
Fr :ラジアル荷重 N{kgf }
Cor:基本静定格荷重 N{kgf }
(2)温度差と必要しめしろ
軸受回転時の発熱によって内輪と軸に温度差が生じた
場合,内輪と軸のしめしろが減少する。そこで軸受温度
と周囲温度との差を∆T とすると有効しめしろ確保のた
めの必要しめしろは式(4.3)で示される。
∆ dT = 0.0015・d・∆T ……………………(4.3)
∆ dT:温度差による必要有効しめしろ μm
∆T:軸受温度と周囲温度との差 ℃
d:軸受内径 mm
(3)はめあい面の面粗さと必要しめしろ
はめあいによってはめあい面が滑らかになる(面粗さ
が小さくなる)ため,しめしろが減少する。しめしろの
減少量は,はめあい面の粗さによって異なり,一般的に
は以下に示す減少量を見込む必要がある。
研削軸:1.0~2.5μm
旋削軸:5.0~7.0μm
(4)最大しめしろ
しめしろを与えて取り付けられた軌道輪には引張応力
または圧縮応力が作用するため過大なしめしろは軌道輪
の割損や寿命低下の原因となります。前述の上限値を目
安としてください。
4.3.4 その他
(1)大きなしめしろを必要とする場合
¡大きな振動や衝撃荷重が作用するとき
¡中空軸や薄肉ハウジングを使用するとき
¡軽合金製または樹脂製のハウジングを使用するとき
(2)しめしろを小さくする場合
¡高い回転精度を要求されるとき
¡小径軸受または薄肉軸受を使用するとき
(3)はめあいの選定は軸受内部すきまの選定に影響を及ぼす
ので検討が必要である。(A-29ページ参照)
(4)SL形円筒ころ軸受には固有のはめあいを推奨する。
G6G7
H7H6
H8
M6M7N6 N7
P6 P7
p6
n6n5m6m5
k6k5
h6h5
g6g5∆dmp
Dmp
すきまばめ
はめあい
しまりばめ
しまりばめ
ハウジング
軸
JIS 0級 軸受 J6 J7
K6K7
J6J5
JIS 0級 軸受
中間ばめ
中間ばめ
図4.1 はめあいの状態
●はめあい
-
A-24
●はめあい
表4.2(1)軸とのはめあい(円筒穴軸受のはめあい)
表4.2 ラジアル軸受のはめあいの一般基準(JIS 0級,6X級,6級)
荷重の性質
はめあい
内輪回転荷重
中間ばめ/しまりばめ
方向不定荷重
中間ばめ
内輪静止荷重
中間ばめ
中心アキシアル
荷重のみ
荷重の 種類 大きさ
使用条件
軽荷重 又は 変動荷重
普通荷重
重荷重 又は 衝撃荷重
内輪が 軸上を 移動可
内輪が軸 上を移動 する必要なし
全荷重
玉 軸 受
軸径 mm を超え 以下
公差域 クラス
100 200
~ ~
18 100
js6 k6
65 100 140 280 500
~ ~ ~ ~ ~
40 65 100 140 280
m5 m6 n6 p6 r6
自動調心ころ軸受
軸径 mm を超え 以下
公差域 クラス
軸径 mm を超え 以下
公差域 クラス
140 200
~ ~
40 140
k6 m6
精密を要する場合,js6,k6,m6の代わりに js5,k5,m5を用いることができる。
100 140 200
~ ~ ~
50 100 140
n6 p6 r6
140 200
~ ~ ~
50 140 200
n6 p6 r6
100 140 200 400
~ ~ ~ ~
40 100 140 200
m5 m6 n6 p6
100 140 200 280
~ ~ ~ ~
18 100 140 200
k5 m5 m6 n6
CNすきまの軸受より大きい内部すきまの軸受 を使用する。
単列アンギュラ 玉軸受および円すいころ軸受 の場合はめあいによる内部すきまの変化を考 慮する必要がないので k5,m5をk6,m6と してもよい。
精密を要する場合g5を用いる。大きな軸受で はf6を用いてもよい。
精密を要する場合,h5を用いる。
一般に,はめあいによる軸と内輪の固定はし ない。
全軸径 全軸径 全軸径
全軸径 全軸径 全軸径
g6
h6
g6
h6
g6
h6
備 考
js6
js6
js6
円筒ころ軸受 円すいころ軸受
1)
1)
1)
全 荷 重 公差域
クラス 全 軸 径 全軸受形式
/
/
h9
h10
IT5
IT7
一般用途
伝導軸 など
注1)軽荷重,普通荷重,重荷重の目安
軽荷重 …… 動等価ラジアル荷重 ≦0.06 Cr
普通荷重……0.06 Cr < 動等価ラジアル荷重 ≦0.12 Cr
重荷重 ……0.12 Cr < 動等価ラジアル荷重
2)IT5およびIT7は,軸の真円度公差,円筒度公差などの値を示す。
備考 上記の表は,鋼製の中実軸に適用する。
2)
2)
表4.2(2)軸とのはめあい〔テーパ穴軸受(0級で)アダプタ付き/取外しスリーブ付きのはめあい〕
-
●はめあい
A-25
表4.2(3)ハウジングとのはめあい
荷重の性質
ハウジング
内輪回転荷重
外輪静止荷重
はめあい
二つ割りハウジング
一体ハウジング
しまりばめ
すきまばめ
中間ばめ
中間ばめ
しまりばめ
内輪静止荷重
外輪回転荷重
中心アキシアル
荷重のみ
すきまばめ
すきまばめ
一体ハウジング
方向不定荷重
公差域 クラス
外輪のアキシアル方向の 移動について
荷重の種類, 大きさ 使用条件クラス
備 考
すべての種類の荷重
軽荷重 又は普通荷重
軸と内輪が高温になる
静粛な運転を要する
軽荷重又は普通荷重で 精密回転を要する
軽荷重又は普通荷重
普通荷重又は重荷重
大きな衝撃荷重
軽荷重又は変動荷重
普通荷重又は重荷重
薄肉ハウジングで重荷重 大きな衝撃荷重
H7
G7
H8
G7
F7
H6
Js6
K6
Js7
K7
M7
M7
N7
P7
移動できる
容易に移動できる
移動できる
容易に移動できる
容易に移動できる
移動できる
移動できる
原則として移動できない
移動できる
原則として移動できない
移動できない
移動できない
移動できない
移動できない
外輪とハウジングに すきまを与えるような 公差域クラスを選定する
大形軸受や 外輪とハウジングの温度差が 大きい場合G7でもよい。
大形軸受や 外輪とハウジングの温度差が 大きい場合F7でもよい。
主に,玉軸受に適用する。
主に,ころ軸受に適用する。
精密を要する場合 Js7の代わりにJs6を K7の代わりにK6を用いる。
主に,玉軸受に適用する。
主に,ころ軸受に適用する。
2)
1)
注1)軽荷重,普通荷重,重荷重の目安
軽荷重 …… 動等価ラジアル荷重 ≦0.06 Cr
普通荷重……0.06 Cr < 動等価ラジアル荷重 ≦0.12 Cr
重荷重 ……0.12 Cr < 動等価ラジアル荷重
2)非分離形軸受について,外輪がアキシアル方向に移動できるか,できないかの区別を示す。
備考1.上記の表は,鋼製または鋳鉄製ハウジングに適用する。 2.中心アキシアル荷重だけが軸受にかかる場合,外輪にラジアル方向のすきまを与えるような公差域クラスを選定する。
-
A-26
●はめあい
表4.3(1)軸とのはめあい
表4.3 スラスト軸受のはめあいの一般基準(JIS 0級,6級)
表4.4 電動機用軸受のはめあい
軸受形式 荷重条件 はめあい 公差域 クラス
スラスト軸受全般
スラスト自動調心 ころ軸受
中心アキシアル荷重のみ
合成荷重
内輪静止荷重
中間ばめ
中間ばめ 全軸径
js6 または h6
内輪回転荷重 又は
方向不定荷重
中間ばめ
しまりばめ
~ ~ ~
200 400
200 400
k6 または js6m6 または k6n6 または m6
js6
軸径 mm を超え 以下
全軸径
軸受形式 荷重条件 はめあい 公差域 クラス
備 考
スラスト 軸受全般
スラスト 自動調心 ころ軸受
中心アキシアル荷重のみ
合成荷重
外輪静止荷重
方向不定荷重 又は
外輪回転荷重
すきま ばめ
中間ばめ
外輪とハウジングにすきまを与えるような公差域クラスを選定。
H8
H7
K7
M7
スラスト玉軸受で精度を要する場合に適用。
普通の使用条件に適用。
比較的ラジアル荷重が大きい場合に適用。
備考 上記の表は,鋼製または鋳鉄製ハウジングに適用する。
表4.3(2)ハウジングとのはめあい
軸受形式
深溝玉軸受
円筒ころ軸受
軸とのはめあい 軸径 mm を超え 以下 公差域クラス
~
~
100
160
18
100
~
~
160
200
40
160
k5
m5
m5
n6
ハウジングとのはめあい
ハウジング穴径 公差域クラス
全寸法
全寸法
H6 または J6H6 または J6
-
A-27
●はめあい
表4.5 インチ系円すいころ軸受のはめあいの一般基準(ANSI CLASS 4)
使用条件 呼び軸受内径
d mm を超え 以下
内径の寸法差 ∆ds
上 下
軸径の寸法許容差
上 下 はめあい 備 考
内輪回転荷重
外輪回転荷重
普通荷重
重 荷 重 衝撃荷重
普通荷重で 内輪が軸上を 動く必要が ない場合
普通荷重で 内輪が軸上を 動く必要が ある場合
304.8 609.6 914.4
76.2 304.8 609.6
~ ~ ~
304.8 609.6 914.4
76.2 304.8 609.6
~ ~ ~
304.8 609.6 914.4
76.2 304.8 609.6
~ ~ ~
304.8 609.6 914.4
76.2 304.8 609.6
~ ~ ~
+25 +51 +76
0 0 0
+25 +51 +76
0 0 0
+25 +51 +76
0 0 0
+25 +51 +76
0 0 0
38 76 114
+ + +
0 0 0
25 51 76
- - -
64 127 190
+ + +
25 51 76
+ + +
0 0 0
~ ~ ~
~ ~ ~
~ ~ ~
13T 25T 38T
64T 127T 190T
25T 51T 76T
50L 102L 152L
0 0 0
25L 51L 76L
小さな衝撃荷重 が作用する場合 にも適用できる。
内輪内径1mmあたり0.5μmの平均しめしろとする。 最小しめしろは25μmとし,軸の寸法公差範囲は 軸受内径許容差範囲とあわせる。
衝撃荷重が 作用する場合には 適用できない。
単位 μm
1)
表4.5(2)ハウジングとのはめあい
使用条件 呼び軸受外径
D mm を超え 以下
外径の寸法差 ∆Ds
上 下
ハウジング穴径の 寸法許容差 上 下
はめあい はめあいの 種類
内輪回転荷重
外輪回転荷重
自由側又は 固定側に使用 する場合
127.0 304.8 609.6 914.4
76.2 127.0 304.8 609.6
~ ~ ~ ~
+25 +25 +51 +76
0 0 0 0
51 51 102 152
+ + + +
76 76 152 229
+ + + +
~ ~ ~ ~
76L 76L 152L 229L
26L 26L 51L 76L
注1)はめあいの記号“L”は すきま,“T”は しめしろを示す。
単位 μm
外輪をアキシ アル方向に調 整する場合
外輪をアキシ アル方向に調 整しない場合
127.0 304.8 609.6 914.4
76.2 127.0 304.8 609.6
~ ~ ~ ~
+25 +25 +51 +76
0 0 0 0
127.0 304.8 609.6 914.4
76.2 127.0 304.8 609.6
~ ~ ~ ~
+25 +25 +51 +76
0 0 0 0
127.0 304.8 609.6 914.4
76.2 127.0 304.8 609.6
~ ~ ~ ~
+25 +25 +51 +76
0 0 0 0
外輪をアキシ アル方向に調 整しない場合
0 0 26 51
+ +
25 51 76 127
+ + + +
~ ~ ~ ~
25L 51L 76L 127L
25T 25T 25T 25T
51 51 76 102
- - - -
25 25 25 25
- - - -
~ ~ ~ ~
25T 25T 25T 25T
76T 76T 127T 178T
~ ~ ~ ~
51 51 76 102
- - - -
25 25 25 25
- - - -
25T 25T 25T 25T
76T 76T 127T 178T
1)
すきまばめ
中間ばめ
しまりばめ
表4.5(1)軸とのはめあい
-
●はめあい
A-28
表4.6 インチ系円すいころ軸受のはめあいの一般基準 (ANSI CLASS 3,CLASS 0)
使用条件 呼び軸受内径
d mm を超え 以下
軸径の寸法許容差
上 下 はめあい1)
内輪回転荷重
重荷重 衝撃荷重 高速回転
精密な 工作機械の 主軸
304.8 609.6 914.4
304.8 609.6
~ ~ ~
304.8 609.6 914.4
76.2 304.8 609.6
~ ~ ~
304.8 609.6 914.4
304.8 609.6
~ ~ ~
+13 +25 +38
0 0 0
+13 +25 +38
0 0 0
+13 +25 +38
0 0 0
18 38 64
+ + +
0 0 0
30 64 102
+ + +
13 25 102
+ + +
~ ~ ~
~ ~ ~
5T 13T 26T
30T 64T 102T
30T 64T 102T
5T 13T 26T
内輪内径1mm あたり 0.25μmを最小しめしろ とする。
備考 CLASS 0の場合は軸受内径 d が241.3 mm 以下に適用する。
単位 μm
外輪回転荷重
精密な 工作機械の 主軸
内径の寸法差 ∆ds
上 下
使用条件 呼び軸受外径
D mm を超え 以下
内径の寸法差 ∆Ds
上 下
ハウジング穴径の 寸法許容差 上 下
はめあい1) はめあいの 種類
内輪回転荷重
外輪回転荷重
自由側に使用 する場合
152.4 304.8 609.6 914.4
152.4 304.8 609.6
~ ~ ~ ~
+13 +13 +25 +38
0 0 0 0
25 25