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辺野古の現状とこれから---八方塞がりに陥った防衛局
2017.9.27 北上田 毅
市民らが抗議・阻止行動を強め、知事が毅然と対応すれば、防衛局の工事は頓挫する!
2017.4.252017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
*12月13日 オスプレイ墜落*12月20日 辺野古訴訟、最高裁で県が敗訴⇒ 知事、埋立承認取消しの取消し(12.26)
* 2月 7日 防衛局、コンクリートブロック投下開始。海底ボーリング調査再開* 3月10日 汚濁防止膜設置作業開始* 3月25日 知事、シュワブゲート前の県民集会に参加、埋立承認撤回を明言* 4月1日 シュワブゲート前座り込み1000日
防衛局、岩礁破砕許可の更新をせずに作業継続* 4月25日 防衛局、K9護岸工に着手(実は「仮設工事」だった)
* 6月27日 防衛局、辺野古側(シュワブ南岸部)で取付道路工事開始* 7月24日 沖縄県、工事差止訴訟を提訴(工事停止の仮処分申請も。新たな訴えの追加)
* 8月 海上作業ヤードの取り止めが判明 ⇒ ケーソン護岸大幅変更か?
* 8月22日 アメリカでのジュゴン訴訟、控訴裁が差し戻し判決
* 10月~ 辺野古側のN5護岸、K1護岸着手の動き 2
辺野古をめぐる最近の状況
2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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第1.辺野古の工事の現状---準備が整わないまま県民の諦めを誘うための工事
1-1. K9護岸は「仮設工」だった---100mで工事は停止。年末以降に手戻り作業
1-2. 辺野古沿岸部での取付・仮設道路造成---少し手をつけては、次の場所に
第2.工事はこれからどう進められるのか?
2-1. 当面、予想される工事 —-辺野古側での仮設道路造成と護岸工(N5、K1)着工か
2-2. 「海上ヤード」(ケーソン仮置場)は取り止め---ケーソン護岸、大幅変更か?
2-3. 新たな海上ボーリング調査を発注---海底地盤に何らかの問題か?
< 工事の現状とこれから >
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第3.八方塞がりの防衛局
3-1. ケーソン護岸工、大幅変更か?---設計概要変更申請で知事の承認が必要
3-2. 今後の知事権限、名護市長権限で工事は頓挫する!設計概要変更申請の承認権(他にも、美謝川の切替えも)、土砂問題についての知事権限等
⇒今の政府、防衛局の狙い① 簡単な工事を進め、「事業の進捗」を見せかけて、県民の諦めを誘う② 名護市長選、県知事選で状況の転換を図る
<これからの課題>*市民らの阻止行動、知事の毅然とした対応が何よりも不可欠*ゲート前の座り込みの強化 全国から辺野古への結集を!
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K9護岸工(4月25日~)
(C) 工事用仮設道路③(7月25日~)
(A) 搬入路A(6月26日~)
(B)搬入路B(7月18日~)
第1.辺野古の工事の現状
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1-1. K9護岸工---実は「仮設工事」に過ぎなかった!
2017.4.25 「本体工事起工式」
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+1.30
+3.20
+8.10
延長:316m
基礎捨石 20,012㎥
(大型ダンプ 5,900台)
砕石、岩ズリ 11,031 ㎥
(大型ダンプ 3,200台)
被覆ブロック(9t) 2,894ヶ
消波ブロック(20t) 2,000ヶ
K9護岸造成工事 ---石材だけでもダンプトラック9000台の搬入が必要
施工順序:①基礎捨石(+1.3mまで)、②被覆ブロック、③基礎捨石(+3.2mまで)④均しコンクリート、⑤上部コンクリート、⑥消波ブロック
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K9護岸工---着工されたのは「仮設工事」だった!
*当初から約100mだけの「仮設工」だった
*年末以後に大幅な手戻り工事が必要
・「台風の高波による護岸への影響を防止するための一時的措置」(2017.7.3 防衛局長交渉)
・「K9護岸は隣接する護岸が完成するまでの間、台風等の高波浪による基礎捨石の流出などを防止するため、消波ブロックを仮設物として一時的に設置した」(8月4日、防衛局の県への回答文書)
⇒その後、現在の袋材、消波ブロックを撤去し、改めて被覆ブロック、消波ブロックを置き直す。
2017.7.1 沖縄タイムス2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
11資材ヤード
本来は、工事用仮設道路①、②を完成させてからK9護岸工に着手するはずだった。
被覆ブロック、消波ブロックの製作、保管
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<工事の工程表>
「設計概要変更申請図書」より
工事用仮設道路
海上ヤード
A護岸
K9護岸
辺野古地先護岸工
C1護岸
K4護岸
K8護岸
浚渫・床掘
捨石投下
1年次 2年次
A、B、C①、②、③
中仕切岸壁
K1護岸
美謝川の切替え
埋立区域①
埋立区域②埋立区域③(5年次まで)
埋立工
本体工
C2護岸
N5護岸
A護岸、中仕切護岸
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何故、K9護岸工は、わずか100mだけの「仮設工」しかできないのか?
*工事用仮設道路を造っていないので、資材の搬入が追いつかない。
*被覆ブロックがまだ、全く製作されていない。 総数 2,894個(9トン/個)
*サンゴの移植が未だ。
⇒こうした準備が全く整っていないのに、県民の諦めを誘うために大浦湾への石材投下を急いだ。
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那覇市議選候補者アンケート(2017.7.4 琉球新報)
*米軍普天間飛行場の辺野古移設についての賛否
5名の候補者の回答
・「土砂が入った今、質問に意味なし」(4名)
・「工事進行中で質問に意味なし」(1名)
(全体としては、反対37名、賛成・容認11名)
⇒ こうした世論を作ることが政府の狙い2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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K9護岸工(4月25日~)
(C) 工事用仮設道路③(7月25日~)
(A) 搬入路A(6月26日~)
(B)搬入路B(7月18日~)
辺野古崎
1-2. 辺野古側での取付道路造成開始
---ほんの少しだけ工事をしては次の場所に
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埋立区域 ①-1
埋立区域 ①-2
埋立区域 ②
埋立区域 ③
*辺野古側の工事は、本体工事着工後、5ヶ月後から始まるはずだった。
<本来の施工順序>・埋立区域 ①-1・埋立区域 ①-2・埋立区域 ②・埋立区域 ③
*何故、辺野古側で工事着工したのか?
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まず、シュワブ沿岸部に工事用仮設道路を造ってから護岸工事に入るはずだった。
(米軍車両との交錯を避けるため)
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第2 工事は今後、どう進められるのか?
2-1. 当面、予想される工事について---辺野古側での仮設道路造成と護岸工(N5、K1)着工か
2-2. 「海上ヤード」(ケーソン仮置場)は取り止め---ケーソン護岸工は中止、あるいは大幅変更か?
2-3. 新たな海上ボーリング調査を発注---海底地盤に問題があることは確か
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K1
護岸
2-1. 当面、予想される工事について辺野古側でのK1護岸、N5護岸着工か?
辺野古崎
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N5護岸、K1護岸に着工しても、「仮設工事」にとどまる
*被覆ブロックが未だ製作できておらず、K9護岸と同じように根固用袋材と消波ブロックで仮押さえするほかない
(N-5護岸)
③
②①
②
基礎捨石 基礎捨石
L=216.6m L=278.0m
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2-2. 「海上ヤード」は中止に---ケーソン護岸工全面見直しか?
・大型ケーソンの置場である海上ヤードの取り止めが公文書開示で明らかになった!
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大浦湾最深部の大型ケーソンについて
*ハイブリッドケーソン高さ:24m幅 :22m長さ:52m 計13函
⇒三重県津市で製作し海上輸送
*鉄筋コンクリートケーソン高さ:14m幅 :11m長さ:30m 計25函
⇒沖縄県内で製作し海上輸送
基礎捨石
裏込石
中詰砂
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・-17mマウンド上面 285m×60m
・-10mマウンド上面 172m×45m
・-6mマウンド上面 119m×40m
総面積 29,600㎡(ほぼ長島と同面積)
総捨石量 73,359 ㎥大型ダンプ 13,000台
(全て、海上運搬)
・2ヶ月目から着工、12ヶ月の工程
-6mマウンド-10mマウンド
-17mマウンド
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海上ヤード---大浦湾瀬嵩近く(大型ケーソンの仮置場)
-6mマウンド -10mマウンド -17mマウンド
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*「-17mマウンド」 53,989㎥---「中仕切岸壁新設工事」(大成建設等JV)
第4回変更(2016.12.27)で「取り止め」
*「-10mマウンド」 18,376㎥---「ケーソン新設工事(2工区)」
(東亜建設工業等JV)
第5回変更(2017.3.16)で「取り止め」
*「-10mマウンド」 33,565㎥---「汚濁防止膜等工事」(大成建設等JV)
第4回変更(2016.12.27)で「取り止め」
<海上ヤード造成は突然、「取り止め」になった!>---ケーソン護岸中止か?
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「海上ヤード造成中止」の意味するもの
*ケーソンの仮置き場が無くなった!
---ケーソン護岸工の中止、あるいは大幅変更か?
<防衛省の弁明>「海上ヤードの工事については、設計変更により、お尋ねの3つの工事で行わないこと
としたものです。ケーソン護岸そのものが中止となったものではなく、またケーソンをいったん仮置きせず直接現地に設置する工法に変更したものでもありません。
今後につきましては、現在検討中です。」 (2017.9.6 福島瑞穂議員への防衛省文書回答)
⇒ いずれにしろ大幅な設計変更が不可避
・公有水面埋立法の設計概要変更申請を提出し、知事の承認が必要。知事が承認しなければ、埋立工事は頓挫する!
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2-3. 不可解な海上ボーリング調査の再開
--新たなボーリング調査が発注された!
(工期:来年3月末まで)
防衛局ホームページより(2017.8.15)
シュワブ(H29)土質調査(その1)
シュワブ(H29)土質調査(その2)
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3種類の方法、数十箇所で海上ボーリング調査再開(本年2月~)大型調査船「ポセイドン」だけではなく、3基のスパッド台船、クレーン台船によるボーリングも行われた。
3基のスパッド台船
2台のクレーン台船(大水深足場)
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大型調査船ポセイドン(4000トン)
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今までの海上ボーリング調査について
<昨年3月まで行われていた海上ボーリング調査>・シュワブ(H25)地質調査(その2) 21地点 (平均水深 -3m)
契約金額:4億4280万円 当初契約の工期:2014.5.31~11.30
・シュワブ(H26)地質調査 3地点 (平均水深 -33m)
契約金額:1億8878万円 当初契約の工期:2015.1.7~3.31
*24カ所のうち、23カ所の調査終了。1ヶ所は継続中ということだった。
<今年2月に再開された海上ボーリング調査>・日本でも最大級の多目的調査船「ポセイドン」を導入
その他にも3基のスパッド台船、2基のクレーン台船(大水深足場)による調査も始まった。・多目的調査船 16ヶ所、スパッド台船 7ヶ所、クレーン台船 6ヶ所(但し、当初予定)
「以前の24箇所は護岸本体の設計に必要なデータを得るため。今回の調査は護岸工事を安全かつ適切に履行するために必要な施工計画を検討するためのもの」
(2017.3.3 防衛省回答)34
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ボーリング調査再開の理由---大浦湾海底部の琉球石灰岩層の問題か?
空洞、軟弱層、断層の可能性⇒ 基礎地盤の支持力強化(基礎杭等)が不可欠
その場合は知事の設計概要変更承認が必要となる
琉球石灰岩の層
近くには大規模な鍾乳洞も
大浦湾の長島にも鍾乳洞
<ケーソン護岸部の基礎地盤>琉球石灰岩層厚 沖積層厚
C-1 13.0m 15.0m
C-2 12.5m 30.5m
C-3 12.0m 22.0m
(設計概要変更承認申請書 2014.9.3
設計概要説明書 P14)
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<ケーソン護岸部の基礎地盤の問題>
*琉球石灰岩層
地下水の影響で空洞が生じたり、軟弱部がある。
*沖積層(砂礫)厚さ15m~30mの沖積層 (N値:3~10程度)⇒短期的な沈下。地震時には液状化の恐れ。
*断層アセス評価書(3-58)、埋立承認願書でも大浦湾に断層の存在を明記
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赤旗 2017.9.21
日本自然保護協会からの方法書への意見書(2007.9.20)
位置選定の問題点:活断層の可能性
「『推定地層断面』に示された断層は、第四系を切る活断層の可能性があり、恒久的な代替施設の建設は回避すべき場所である。」
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第3 「八方塞がり」の防衛局---知事が毅然と対応すれば、事業継続は困難
① 知事が、今後の「設計概要変更申請」を承認しないと工事は頓挫公有水面埋立法に基づく手続---ケーソン護岸の工法変更、美謝川の切替え等
② 土砂搬入計画の大幅変更も必至---承認時の「留意事項」で知事承認が必要
辺野古ダム周辺からの土砂搬入は困難。県外土砂の搬入も困難
③ 「留意事項」の他の規制実施設計の事前協議、環境保全措置の内容変更も知事の承認が必要
④ サンゴ類移植のための特別採捕許可も知事権限2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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<防衛局が抱える最大の課題---美謝川の切替え問題>
辺野古ダム
<切替が不可欠>・最初の埋立予定区域に流れ込んでおり、早急に切替えが必要
<埋立承認願書の設計概要>・辺野古ダムの支流を使い、第2ゲート付近に暗渠を造って大浦湾に流し込む。
<設計概要変更申請>・名護市長の許可が得られないため、暗渠化に変更
⇒承認が得られそうにないため、取り下げた。
⇒今後、再申請が必要2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
辺野古ダム 辺野古ダム
国道329号線
<辺野古ダム周辺からの土砂運搬問題も行き詰まり>
*これについても、防衛局は設計概要変更申請を取り下げた。2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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3-3. 土砂搬入計画の変更も知事の承認が必要
<埋立工事の工程と土砂・石材搬入計画>
*埋立に必要な土砂と石材・土砂(2,062万㎥)岩ズリ(1,644万㎥)---沖縄島、九州・瀬戸内周辺(徳之島、奄美大島、佐多岬、天草、五島、門司、小豆島)山土(360万㎥) ---辺野古ダム周辺、キャンプ・シュワブ既存陸上部で採取海砂(58万㎥) ---沖縄島周辺
・石材(150万㎥) ---沖縄島
*埋立区域と土砂の搬出元・①-1地区(大浦湾の最奥部)---辺野古ダム周辺の土砂(工事着工後12ケ月以後)・①-2地区 ---県外からの土砂(14ケ月~24ケ月)・②地区(辺野古側) ---県外からの土砂(16ケ月~21ケ月)・③地区(ケーソン護岸部) ---県外からの土砂。最後はシュワブ陸上部切土(23~50ケ月)
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3-4. サンゴ類移植のための特別採捕許可も知事権限
・「事業実施前に移植」をせず、K9護岸に着工
・埋立工事に伴い、移植が必要となる移植対象サンゴ類は74,320群体。移植には9ヶ月を要する。さらに規準をアップか
・サンゴ類移植のためには、沖縄県漁業調整規則により、知事の特別採捕が必要
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サンゴ類の移植・移築についての防衛局の規準(第4回環境監視等委員会資料 2015.4.9)
*防衛局はこの規準の見直しを表明(2017.9.8)⇒ 移植対象サンゴ類はさらに増える2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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工事をめぐる当面の問題⇒今後、75000台のダンプトラックが
ゲートから入る
① 石材の洗浄問題
② 違法ダンプトラック使用の問題
埋立承認願書「海中に投入する石材は、砕石場において洗浄
し、濁りの発生が少なくなるようにして使用する」
道路運送車両法、ダンプ規制法、道交法違反
⇒これらの違法性を追求し、ダンプの台数を減らす
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2017.5.9 沖縄タイムス
---巻き上がる粉塵と、白濁する海
沖縄タイムス 2017.5.23
石材の洗浄問題
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*アセス評価書
「石材の投入については、予め石材を洗浄し実施します」
*埋立承認願書「海中に投入する石材は、砕石場において洗浄
し、濁りの発生が少なくなるようにして使用する」
・那覇空港第2滑走路埋立事業
石材の洗浄について、事前に「洗浄後の水のSSが洗浄水
と同等となる時間」を測定した結果、洗浄時間120秒以上、水量600~800リットルとされている。
石材の1次洗浄 ---まず、砕石場での洗浄
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・「洗浄時間の具体的な秒数については把握していません」(5.17 防衛省交渉)
・「採石場において、ダンプトラックに積んだ石材の洗浄状況を受注者が目視で確認しています。洗浄時間は、ダンプトラックに積んだ石材を洗浄する際の時間毎の洗浄水の透視度を計測し、その結果を踏まえて設定しています」(5.26 防衛省文書回答)
・「採石場での洗浄時間は、150秒」(6.9 防衛省文書回答)
・「洗浄水の透視度が、原水と同等になる洗浄時間の計測結果が150秒であり、洗浄状況については、沖縄防衛局の担当者が定期的に現場で確認しています」(同)
・「砕石場での洗浄に使用する水量について特に定めていませんが、毎分1トン程度放水される洗浄施設を使用していると承知しています」(6.16 防衛省文書回答)
・「洗浄水量は8トンから12トン程度」、「1000㎥に1回、防衛局職員が確認している」(7月3日 防衛局交渉)
石材の洗浄について---転々と変わる防衛局の弁明
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助手席窓へのフィルター
積載オーバー車両
番号表示なし
違法ダンプトラック
ダンプ規制法違反
道路運送車両法違反
道路交通法違反
道路運送車両法違反
さし枠
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市民らが沖縄総合事務局に申入れ(9月15日)
⇒総合事務局、56件について問題を指摘業者、防衛局を指導
9月15日、沖縄総合事務局運輸部長交渉2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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・陸側から施工される傾斜堤護岸や仮設道路工事の石材を搬送するために、75,000台のダンプトラックが必要になる。
(今回の埋立工事では、150万㎥の石材が必要だが、そのうち25万㎥は陸路搬送される。)
毎日100台、休みなしでダンプトラックを入れても、丸2年以上が必要!
⇒ ゲート前座り込み、ダンプトラックの監視(石材洗浄、違法ダンプ)
により、ゲートから入るダンプトラックの台数を減らしていく!
【防衛局が直面する難問】
75,000台ものダンプトラックをゲートから入れなければならない
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辺野古・高江の不当逮捕者
*辺野古(2014.7~2016. 6) 21人*高江 (2016.7~2016.12) 19人
*辺野古(2017.1~2017.9) 19人
**************************<道交法76条4項 > 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
2 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまっていること。
罰則:5万円以下の罰金(道交法120条) --自転車の無灯火運転と同じ罰則(道交法52条1項)
・不正改造車の運転 ---3月以上の懲役又は5万円以下の罰金(道交法119条)
・積載オーバー ---6月以上の懲役又は10万円以下の罰金(道交法118条)
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● 工事差止訴訟について(7月24日提訴)
*岩礁破砕許可を得る「義務」の不履行を理由にした差止訴訟。同時に仮処分もただ、実質審理までに高いハードル。仮処分についても困難という見方が多い
*訴えの追加---許可を得る義務の存在確認 差止請求が退けられても争いを継続
● 埋立承認の「撤回」は?*本年3月25日、翁長知事は辺野古の集会で、「撤回」を明言 ⇒すでに6ヶ月
*「撤回」の条件は整っているのではないか?・各種選挙で示された民意・実施設計の事前協議、岩礁破砕許可なしの工事、設計概要変更申請なしの工程変更石材の不洗浄、サンゴ類の移植なしの着工
・普天間の返還条件に「米軍の民間施設利用」
⇒政府による執行停止されても、次は「美謝川の切替」問題で再度、撤回できる!
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「工事差止訴訟」と埋立承認の「撤回」
2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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3-5. 名護市長選の重要性
名護市長の権限で新基地建設事業は止められる!
・作業ヤード設置のための辺野古漁港占用許可・美謝川水路の切替えは名護市法定外公共物管理条例に基づく市長との法定外公共物占用協議が必要(2014.9.3 取下げ)・辺野古ダムへのベルトコンベア設置の法定外公共物占用協議(同)・名護漁港付近の護岸等国庫補助金で造られた建造物をかさ上げ、破砕する場合、市長が国務大臣に処分承認申請書を提出する必要・作業ヤード造成のため砂浜を使用する場合、漁港漁場整備法に基づく市長との協議が必要・シュワブ内の開発行為に伴う文化財保護法に基づく文化財調査・シュワブ内の名護市有地(21万㎡)からの土砂採取に関する市長の許可・シュワブ内への上水道敷設は水道事業者たる名護市長の承認が必要・基地内の燃料タンク設置は消防法に基づく名護市長の許可が必要
2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】
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「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」
(2013年)
米軍普天間飛行場の返還条件「8 普天間飛行場代替施設では確保され
ない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善」
米政府監査院(GAO)の報告書(2017.4)
辺野古新基地は滑走路が短く、普天間で保持してきた機能や任務能力が損なわれると懸念、緊急時に使用できる空港について、県内1ケ所を含む国内12ヶ所を確定するよう指摘
2017.7.6 タイムス2017年9月27日 市民集会「どなっているの? 辺野古の工事」 北上田毅さん資料 【無断転載禁止】