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シスコサポートコミュニティ Live Expert Webcast

木幡博人 (Hiroto Kowata)

2014年 7 月 1日

Cisco IOS-XE ルータについて

シスコテクニカルサポートカスタマーサポートエンジニア

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シスコサポートコミュニティ Live Expert Webcast 本日のスピーカーの紹介

木幡博人 (Hiroto Kowata) シスコテクニカルサポート

カスタマーサポートエンジニア


IOS-XE 製品の紹介

ISR4451-X のハードウェア構造

IOS-XE のソフトウェア構造

IOS-XE ルータのパケット転送

IOS-XE イメージの表記法、ライフサイクル

IOS-XE と IOS の違い

IOS-XE ルータのトラブルシューティング方法

アジェンダ

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投稿質問 1

IOS-XE 製品を操作したことがありますか？

ASR1000を操作したことがある

Catalyst3850 を操作したことがある

ISR4451-X を操作したことがある

IOS-XE ってなんですか？

※ 複数操作されたことのある方は最も操作された製品を選択してください。


IOS-XE 製品の紹介

• ASR1000

• ASR900

• ISR4451-X

• Catalyst 3850

• Catalyst 4500E/Sup6-E, 6L-E, 7-E, 7L-E, 8-E etc..

• CSR1000v


IOS-XEルータの変遷

ISR4451-X

ASR1002, 1004, 1006

モジュール型、 RP, ESP, SIP に機能、及び、ハードウェアを分割

ボックス型 ISR向けに改訂

ボックス型 RP, ESP, SIP のハードウェアを1台に統合

ASR1001、ASR1002-X


ISR 4451-X の位置付け

250Mb

350Mb

500Mb

1Gb

スループット

3945E

3925E

2Gb

5Gb

10Gb

ISR 4451-X

(2RU, 1-2Gbps)

ASR1001 (2.5G – 5G)

ASR1002-X (5G – 36G)


ISR4451-X 前面パネル

各種 LED

電源スイッチ

冗長電源 • PoE 無 – 450W • PoE – 1000W

ファントレイ


ISR4451-X 前面パネル – コンパクトフラッシュ

コンパクトフラッシュ

筐体

ファンモジュール


ISR 4451-X 後面(IO)パネル

USB ポート • ストレージ用 Type A x2 • コンソール用 Type B

マネージメント用ギガビットイーサ

通信用ギガビットイーサ x4 • RJ45/SFP • PoE (GE0/0/0, 1) • FPGE とも呼ばれる

ネットワークインターフェイスモジュール(NIM) スロット • EHWIC の後継(互換性なし) ディスク用 NIMスロット

拡張サービスモジュールスロット x2 • SM-X (SM の後継) • SM は使用不可


ISR4451-X インターフェイスの番号

Gi0/0/0

Gi0/0/1

Gi0/0/2

Gi0/0/3

NIM #1

0/1/0 0/1/1

NIM #2

0/2/0 0/2/1

NIM #3

0/3/0 0/3/1

SM-X #1

1/0/0 1/0/1 1/0/2 1/0/4

x / y / z

スロット番号

サブスロット番号

ポート番号

SM-X #2

2/0/0 2/0/1 2/0/2 2/0/4


ISR44x1-X

ISR4451-X – モデル型番

NIM/SM-X スロットの数

プラットフォームの種類

プラットフォームの世代


ISR 4451-X の特徴

• パケット転送処理用のプロセッサ（Forwarding and Feature Processor, FFP）を搭載

ASR1000でのQFP と同じ役割のハードウェア

• モジュール間通信のためのスイッチ(Multi Gigabit Fabric (MGF))を搭載

• WAAS, Firewall など各種サービスを統合可能な環境を提供

マルチコア CPU の搭載


ISR G2 の典型的な内部ハードウェア構成図

CPU

コントロールプレーン / データプレーン FPGE

DRAM DRAM

MGF

SM

DSP

SM-X EHWIC

制御： CPUプロセス処理パケット転送： CPU割込み処理


ISR 4451-X 内部ハードウェア構成図

CPU (4 コア)

コントロールプレーン

FFP データプレーン

(10 コア)

FPGE

DRAM

DRAM DRAM

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

制御： CPUプロセス処理パケット転送： FFP （マイクロコードで動作）


ISR4451-X のモジュール

PVDM4

SM-X (SM-X-6X1G)

NIM


ISR 4451-X のモジュール(リリース済み、抜粋)

モジュール名説明最小IOS-XE

NIM-SSD ストレージ 15.3(2)S

NIM-1MFT-T1/E1 1ポート T1/E1マルチフレックストランク 15.3(2)S

NIM-1CE1T1-PRI 1ポートチャネライズド T1/E1 15.3(2)S

SM-X-6X1G 6ポートWANイーサネットサービスモジュール 15.4(1)S

SM-X-ES3-24(-P) 24ポートL2/3スイッチサービスモジュール 15.3(3)S

SM-X-1T3/E3 1ポート T3/E3 サービスモジュール 15.3(2)S



• IOS-XE = IOS + Linux

• IOS は Linux のプロセスのひとつとして動作 IOS デーモン = IOSd

物理リソースの管理は Linux が介入


Linux カーネル

IOSd

IOS プロセス

IOS-XE

従来型の IOS

ハードウェア

IOS カーネル

ハードウェア check heap

Exec ospf

...

check heap

Exec ospf ...


Linux ミドルウェア（システムの管理など）

cman fman ...


IOS-XE の利点

• 耐障害性が高い IOS ソフトウェア冗長（ISR4451-Xは未対応）

• 開発期間の短縮機能実装を行いやすい

構成部品の境界が比較的明確なため修正しやすい

• Linux の資産が活用できるトラブルシューティングで解析しやすい場合がある


IOS-XE のソフトウェア構造 – パッケージ

•イメージはサブパッケージの集まり

•サブパッケージは各種機能のためのソフトウェア

IOS-XE イメージ

サブパッケージ 1





…


IOS-XEルータのパケット転送 - FFP

• パケット転送処理専用のプロセッサを搭載している

ASR1000 – QFP (Quantum Flow Processor)

ISR4451-X – FFP (Feature and Forwarding Processor)

• QFP/FFP ではマイクロコードが動作している

1. CPU で各種ルーティングプロトコル、及び、設定内容を処理、

2. 1.で処理した内容を FFP にプログラムできる形式に変換

3. 作成したプログラムを FFP にダウンロード


IOS-XEルータのパケット転送 - ISR 4451-X の場合

CPU FFP FPGE

DRAM

DRAM DRAM

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

パケットパケット

パケット

パケット

CPUはパケット転送に基本的には介在しない


IOS-XEルータのパケット転送 - FIA

• Feature Invocation Array (FIA) に沿って転送処理を行う

• FIA とは

設定したそれぞれの機能に関する処理を順番に行う

input、output の二段階に分けて処理が行われる

フィーチャの処理の順番は予め固定されている


IOS-XEルータのパケット転送 - FIA

X-Connect L2 Switch IPv4 IPv6 MPLS

Netflow

NAT

NBAR Classify

…

MQC Policing

MAC Accounting

WRED

Queuing

Netflow

BGP Accounting

NBAR Classify

MQC Classify

…

NAT

PBR

Dialer IDLE Rst

URD

IP Unicast

IP Multicast

パント


Input FIA Output FIA


IOS-XEルータのパケット転送

• CPU に転送、プロセス処理されるパケットについて

Punt-policer と呼ばれるポリサでCPUへパントするパケットの帯域を制限

パケットの種類で制限する帯域も異なる

Punt-policer は CoPP とは別

Punt-policer はデフォルトで動作している


IOS-XE イメージの表記法

isr4400-universalk9.03.11.01.S.154-1.S1-std.SPA

asr1001-universalk9.03.10.01.S.153-3.S1-ext

asr1000rp1-adventerprisek9.03.04.04.S.151-3.S4

etc.

isr4400-universalk9.03.11.01.S.154-1.S1-std.SPA

フィーチャセット

バージョン [Linuxバージョン] + [IOS バージョン]

ハードウェアの種類

メンテナンスの種類標準/延長


IOS-XE イメージの表記法 – バージョンの表記

α.β.γ.S.15x-y.Sz

メジャー ; Linux ; 2 または 3 IOS ; 12x または 15x

リリース ; 新しいフィーチャの追加

リビルド ; 不具合修正の対応


IOS-XE イメージのナンバリング

15.0(1)Sx - 3.1.x.S

15.1(1)Sx - 3.2.x.S

15.1(2)Sx - 3.3.x.S

15.1(3)Sx - 3.4.x.S

15.2(1)Sx - 3.5.x.S

15.2(2)Sx - 3.6.x.S

15.2(4)Sx - 3.7.x.S

15.3(1)Sx - 3.8.x.S

15.3(2)Sx - 3.9.x.S

15.3(3)Sx - 3.10.x.S

延長サポート

15.4(1)Sx - 3.11.x.S

15.4(2)Sx - 3.12.x.S

15.4(3)Sx - 3.13.x.S

15.5(1)Sx - 3.14.x.S

15.5(2)Sx – 3.15.x.S

：

Linux バージョンとIOSバージョンは一対一の関係がある。


IOS-XE イメージの注意点

• XExy、3.x.y、3.x.y.S、15.x(y)S など何種類かの呼称で呼ばれることがある。

• 15.x(y)S でも Linux バージョン表記がないものは従来型の IOS イメージ


IOS-XE ソフトウェアのライフサイクル

• リリースは約4ヶ月に1回新たに追加

• リビルドは延長サポート(ext)と標準サポート(std)の2種類

標準 – 3, 3, 6ヶ月毎に3回（約１年メンテナンス）

延長 – 3, 3, 4, 4, 4, 6, 6ヶ月毎に作成（約３年メンテナンス）


IOS-XE ソフトウェアのライフサイクル

• XE39 までのポリシーは以下を参照

Cisco IOS XE Software Support Timeline up to IOS XE 3.9S

http://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/routers/asr-1000-series-aggregation-services-routers/product_bulletin_c25-448258.html
















ISR4451-X と ISR の違い – アジェンダ

マネージメントインターフェイス

内部インターフェイスについて

platform コマンド

トレースログ

ログ、メッセージ、コマンド等の形式での注意点

その他


マネージメントインターフェイス

ISR4400# show running-config interface gigabitEthernet 0

Building configuration...

Current configuration : 111 bytes

!

interface GigabitEthernet0

vrf forwarding Mgmt-intf

ip address 1.22.33.44 255.0.0.0

negotiation auto

• インターフェイス名は GigabitEthernet 0

• イメージのダウンロード等、ルータ管理に関係するトラフィックの送受信 • デフォルトでは vrf Mgmt-intf に所属

• 通常のデータトラフィックの通信には使用不可


内部インターフェイスについて

*Jun 18 04:43:44.215: %LINK-3-UPDOWN: Interface Lsmpi0, changed state to up

*Jun 18 04:43:44.215: %LINK-3-UPDOWN: Interface EOBC0, changed state to up

*Jun 18 04:43:44.215: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet0, changed state to down

*Jun 18 04:43:44.215: %LINK-3-UPDOWN: Interface LIIN0, changed state to up

...

• ブートアップ時に見られるログ

• Lsmpi0 • EOBC0 • LIIN0

いずれも外部からは見えないインターフェイス


内部インターフェイスについて – LSMPI

c3925# show processes memory

Processor Pool Total: 770103472 Used: 56418364 Free: 713685108

I/O Pool Total: 50331648 Used: 21822048 Free: 28509600

ISR4400# show processes memory

Processor Pool Total: 1418915152 Used: 225153616 Free: 1193761536

lsmpi_io Pool Total: 6295128 Used: 6294296 Free: 832

• show process memory の出力内容に見られる差分

ISR G2 (c3925)

IOS-XE (ISR4451-X)



LSMPI = Linux Shared Memory Punt Interface

• パケットの受信処理には Linux が介在する（リソース管理は Linux が行う）

• 従来の IOS と同じ意味での I/O メモリは使われない

一部のパケットは IOSd でのプロセス処理が必要

• Linux カーネルの管理するメモリの一部を IOSd がアクセスできるようにし、余分なメモリのコピーを省く

• LSMPI は IOSd が上述のメモリ領域にアクセスするためのインターフェイス


インターフェイス

CPU

IOS

FFP

I/Oメモリ

IOS-XE

Linux

IOSd

パケット

パーティクルバッファ

パブリックバッファ

パント (プロセス処理)

LSMPI

パケット

パケットバッファ

IOMEM





CPU


パント (プロセス処理)

IOSd

• IOS と IOS-XE でのパケットのプロセス処理方法


内部インターフェイスについて – EOBC

EOBC = Ethernet Out of Band Channel • モジュール型 ASR1000 のモジュール間通信で使用するインターフェイス

• ボックス型の IOS-XE ルータでは使用されない


内部インターフェイスについて – LIIN

LIIN = Linux IOS Internal Network • IOSd と Linux とのプロセス間通信で使用する内部インターフェイス

ISR4400# show platform software infrastructure liin

LIIN0 is up, line protocol is up

Hardware is LIIN

Internet address is 192.168.1.2/30

MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit/sec, DLY 10 usec,

reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255

Encapsulation ARPA, loopback not set

...

• IP address、192.168.1.2/30 が割り振られている(Linux 側は 192.168.1.1) • 外部のネットワークからは隔離されている


platformコマンド

IOS-XE では platform をキーワードとするコマンドが実装されている

Linux 側からの情報を収集する目的

show platform

monitor platform

request platform

test platform

set platform

debug platform


トレースログ

IOSd が記録している syslog 以外にも Linux 側でログを収集している

bootflash の /tracelogs 配下に蓄積される

トラブルシューティング時に取得


トレースログ

ISR4400# show bootflash:

-#- --length-- ---------date/time--------- path

1 4096 Jun 19 2014 09:06:49 +00:00 /bootflash/

2 16384 Jan 03 2013 03:23:07 +00:00 /bootflash/lost+found

3 4096 May 23 2014 05:07:08 +00:00 /bootflash/.prst_sync

4 414201376 Jan 03 2013 03:26:18 +00:00 /bootflash/rp_super_universalk9.overlord.bin

5 4096 Oct 10 2013 02:49:10 +00:00 /bootflash/core

6 4096 Oct 10 2013 02:49:10 +00:00 /bootflash/core/modules

7 4096 Jan 30 2013 19:18:59 +00:00 /bootflash/.rollback_timer

8 0 Jan 30 2013 19:19:11 +00:00 /bootflash/tracelogs.509

9 28672 Jun 19 2014 09:06:52 +00:00 /bootflash/tracelogs

10 393 Jun 19 2014 09:06:49 +00:00 /bootflash/tracelogs/inst_cleanup_R0-0.log.gz

11 182 Jun 18 2014 04:43:23 +00:00 /bootflash/tracelogs/inst_issu_comp_check_R0-0.log.gz

12 339 Jun 18 2014 04:48:41 +00:00 /bootflash/tracelogs/plogd_0-0.log.gz

13 36913 Jun 19 2014 02:47:16 +00:00 /bootflash/tracelogs/cmcc_0-0.log.31727.20140619024716.gz

14 37049 Jun 18 2014 19:13:09 +00:00 /bootflash/tracelogs/cmcc_0-0.log.31727.20140618191309.gz

...

ISR4400# request platform software trace rotate all

ISR4400# archive tar /create <file name> bootflash:tracelogs

トラブルシューティング時に以下のコマンドで固めて収集



特徴的な形式のコマンド出力

ISR4400# show platform

Chassis type: ISR4451-X/K9

Slot Type State Insert time (ago)

--------- ------------------- --------------------- -----------------

0 ISR4451-X/K9 ok 00:41:50

0/0 ISR4451-X-4x1GE ok 00:39:44

0/2 NIM-2CE1T1-PRI ok 00:39:52

0/3 NIM-SSD ok 00:39:52

1 ISR4451-X/K9 ok 00:41:50

1/0 SM-X-6X1G ok 00:02:52

2 ISR4451-X/K9 ok 00:41:50

R0 ISR4451-X/K9 ok, active 00:41:50

F0 ISR4451-X/K9 ok, active 00:41:50

P0 PWR-4450-10 ok 00:41:22

P1 Unknown ps, fail never

P2 ACS-4450-FANASSY ok 00:41:22

ISR4400#show platform hardware qfp ?

active Active instance

ISR4400# show platform hardware qfp active ?

classification QFP classification information

datapath QFP datapath information

feature Feature specific information

infrastructure Infrastructure information

interface QFP interface information

memory QFP memory information

statistics Show global drop statistics

system QFP system information



*Jun 5 02:04:02.993: %SPA_OIR-6-OFFLINECARD: SPA (ISR4451-X-4x1GE) offline in subslot 0/0

*Jun 5 02:04:02.994: %SPA_OIR-6-OFFLINECARD: SPA (NIM-SSD) offline in subslot 0/3

*Jun 5 02:04:02.995: %SPA_OIR-6-OFFLINECARD: SPA (SM-X-6X1G) offline in subslot 1/0

特徴的な形式のログ

いずれもモジュール型の ASR1000 から引き継いだもの



R0

F0

0

1

ASR1004

ISR4451-X

ボックス型

筐体

スロット番号

SIP/SPA (インターフェイス)

FP/ESP

RP

• スロット番号の対応



• ハードウェア、モジュールの対応

RP (Route Processor、カード) FP (Forwarding Processor 、カード) 筐体

SPA NIM, SM-X

CPP, QFP FFP

• “active” について

ハードウェア冗長が可能なASR1006 でのキーワードボックス型では常に active のみ選択可


その他

Linux シェルが使用できる(トラブルシューティング目的、要TACからの要請)

Committed メモリ

Linux プロセスは実際に使用するよりも多めにメモリ容量を要求


ISR4451-X のトラブルシューティング方法 - アジェンダ

• 共通確認事項

• クラッシュ

• パケットドロップ

• パケットトレースの紹介


共通確認事項

• IOSd の問題かどうかを判別

IOSd の問題であれば従来の IOS のトラブルシューティングの手法を取る

一般的には明確に切り分けができるわけではない

• IOS-XE 特有の問題の場合は以降で述べる手順を追加

Linux 側から出力されるメッセージの一部

%IOSXE-3-PLATFORM

%PLATFORM-3-ELEMENT_CRITICAL

%CPPOSLIB-3-ERROR_NOTIFY

...


共通確認事項

• 問題発生時に取るべきログ

1. show tech

2. show platform software status control-processor brief

3. show platform software process slot r0 monitor

4. トレースログ

archive tar /create <file name> bootflash:tracelogs

(request platform software trace rotate all 実施後)


共通確認事項

ISR4400# show platform software status control-processor brief

Load Average

Slot Status 1-Min 5-Min 15-Min

RP0 Healthy 0.59 0.51 0.21

Memory (kB)

Slot Status Total Used (Pct) Free (Pct) Committed (Pct)

RP0 Healthy 3970904 2869552 (72%) 1101352 (28%) 2298696 (58%)

CPU Utilization

Slot CPU User System Nice Idle IRQ SIRQ IOwait

RP0 0 1.70 1.30 0.00 81.88 0.10 0.30 14.71

1 0.60 4.00 0.00 89.88 0.00 0.00 5.50

2 0.50 0.70 0.00 98.80 0.00 0.00 0.00

3 0.29 2.19 0.00 97.50 0.00 0.00 0.00

4 1.00 3.50 0.00 95.50 0.00 0.00 0.00

5 1.10 0.40 0.00 98.50 0.00 0.00 0.00

6 0.30 1.60 0.00 98.10 0.00 0.00 0.00

7 0.59 1.79 0.00 97.60 0.00 0.00 0.00

CPU,メモリの使用状況の概要


共通確認事項

ISR4400# show platform software process slot r0 monitor

top - 21:36:34 up 40 min, 0 users, load average: 0.02, 0.01, 0.00

Tasks: 410 total, 1 running, 409 sleeping, 0 stopped, 0 zombie

Cpu(s): 1.2%us, 2.0%sy, 0.0%ni, 96.5%id, 0.2%wa, 0.0%hi, 0.0%si, 0.0%st

Mem: 3970904k total, 2891096k used, 1079808k free, 198880k buffers

Swap: 0k total, 0k used, 0k free, 1439196k cached

PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND

30551 root 20 0 5708m 157m 113m S 8 4.1 3:36.29 fman_fp_image

7050 root 20 0 129m 87m 81m S 2 2.2 0:13.10 iomd

7260 root 20 0 67164 23m 17m S 2 0.6 0:12.38 iomd

8463 root 20 0 66940 22m 16m S 2 0.6 0:12.25 iomd

20236 root 20 0 315m 50m 23m S 2 1.3 0:47.87 bsm

22510 root 20 0 2753m 509m 268m S 2 13.1 1:08.05 linux_iosd-imag

25295 root 20 0 2348 1172 744 R 2 0.0 0:00.01 top

29558 root 20 0 5425m 162m 104m S 2 4.2 0:04.58 cpp_cp_svr

1 root 20 0 1820 516 440 S 0 0.0 0:02.18 init

2 root 20 0 0 0 0 S 0 0.0 0:00.00 kthreadd

3 root RT 0 0 0 0 S 0 0.0 0:00.00 migration/0

...

Linux の top コマンド


クラッシュ

• クラッシュの発生するもの

IOSd

FFP (マイクロコード)

Linux のプロセス

モジュール

• いずれの場合もコアファイルが作成される

• コアファイルは bootflash:core 配下に作成される


クラッシュ

• IOSd のクラッシュ

出力されるメッセージの内容は従来の IOS ルータと同様トレースバック CPU レジスタのダンプログの出力


クラッシュ

• FFP マイクロコードのクラッシュ

クラッシュ発生直前に以下のようなメッセージが出力

その後ルータ全体の再起動が行われる

• Linux プロセスのクラッシュ

メッセージが出力されない場合がある

プロセスによってはルータ全体の再起動が発生

Nov 26 17:14:49.807: %IOSXE-1-PLATFORM:kernel: FFP error interrupt occurred

Nov 26 17:14:49.807: %CPPHA-3-FAULT:cpp_ha: CPP:0.0 desc:FFP reported fatal error det:DRVR(non-interrupt) class:OTHER sev:FATAL id:0 cppstate:STOPPED

res:UNKNOWN flags:0x7 cdmflags:0x0

Nov 26 17:14:49.807: %CPPHA-3-FAULTCRASH:cpp_ha: CPP 0.0 unresolved fault detected, initiating crash dump.

Nov 26 17:14:49.809: %CPPHA-3-FAULTCRASH:cpp_ha: CPP 0.0 unresolved fault detected, initiating crash dump.

4 0 0 4883732 179344 2868804 0 0 4213 776 20026 110032 27 19 54 0

Nov 26 17:14:49.818: %IOSXE_OIR-6-OFFLINECARD: Card (fp) offline in slot F0

Nov 26 17:14:52.854: %IOSXE-3-PLATFORM:cpp_cdm: CPP crashed, core file /tmp/corelink/ISR4400_RP_0_cpp-mcplo-ucode_112613091452.core.gz


クラッシュ

問題発生時に取るべきログ

ISR4400#show bootflash:

-#- --length-- ---------date/time--------- path

1 4096 Jun 20 2014 07:49:00 +00:00 /bootflash/

2 16384 Jan 03 2013 03:23:07 +00:00 /bootflash/lost+found

3 4096 Jun 20 2014 07:49:18 +00:00 /bootflash/.prst_sync

4 414201376 Jan 03 2013 03:26:18 +00:00 /bootflash/rp_super_universalk9.overlord.bin

5 4096 Jun 20 2014 07:46:26 +00:00 /bootflash/core

6 4096 Oct 10 2013 02:49:10 +00:00 /bootflash/core/modules

7 21554391 Jun 20 2014 07:46:26 +00:00 /bootflash/core/ISR4400_RP_0_linux_iosd-imag_22492_1403250344.core.gz

...

131 313166 Jun 20 2014 07:45:43 +00:00 /bootflash/crashinfo_RP_00_00_20140620-074542-UTC

• コアファイル • crashinfo ファイル (IOSd のクラッシュ)

モジュールクラッシュの場合のコアファイルの格納場所


パケットドロップ

• IOS-XE ルータではパケットの転送経路上の各点でカウンタが確認できる

より詳細にパケットドロップの発生箇所を調べられる

• 以下はパケットドロップ発生時に取得すべきコマンドリスト


パケットドロップ – インターフェイス

CPU FFP FPGE

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

show interfaces <interface>

show interfaces <interface> accounting

show interfaces <interface> stats


パケットドロップ - FFP

CPU FFP FPGE

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

show platform hardware qfp active datapath infrastructure hw-nic port-stats <octeon port>

show platform hardware qfp act statistics drop

show platform hardware qfp active infrastructure punt internal-interface

show platform hardware qfp active infrastructure punt statistics type per-cause | exclude _0_

show platform hardware qfp active infrastructure punt statistics type punt-drop | exclude _0_

show platform hardware qfp active infrastructure punt statistics type inject-drop | exclude _0_


パケットドロップ – punt

CPU FFP FPGE

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

show platform software punt-policer <drop-only>

show platform software infrastructure lsmpi

show platform software infrastructure punt

show platform software infrastructure inject

show platform hardware slot r0 pcie driver statistics octeon


パケットドロップ - MGF

CPU FFP FPGE

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

show platform hardware backplaneswitch-manager R0 ffp statistics

show platform hardware backplaneswitch-manager R0 summary

show platform hardware backplaneswitch-manager R0 ngsm <1-2> GE0|GE1 statistics

show platform hardware backplaneswitch-manager R0 ngwic <1-3> GE0|GE1 statistics


パケットドロップ - NIM

CPU FFP FPGE

MGF

SM-X

DSP

SM-X NIM

show interfaces <interface>

show interfaces <interface> accounting

show interfaces <interface> stats

show platform hardware subslot <x/y> module interface <if-name> statistics

show platform hardware subslot <x/y> module host-if statistics


パケットトレースの紹介

• FFP でパケットがFIA に沿って正しく処理されているか確認するデバッグ機能

処理の順番

処理にかかった時間

• 出力されたパケットに異常がみられる問題のトラブルシューティングに有効

• 現在は Accounting, Summary, Path data の３レベルを実装

• パフォーマンス影響有

• 詳細は以下を参照 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration

Guide/Packet Trace http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/asr1000/configuration/guide/chassis/asrswcfg/Packet_Trace.html

http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/asr1000/configuration/guide/chassis/asrswcfg/Packet_Trace.html


リファレンス

• 概要

Cisco 4451-X Integrated Services Router http://www.cisco.com/c/en/us/support/routers/4451-x-integrated-services-router-isr/model.html

Hardware Installation Guide for the Cisco 4451-X Integrated Services Router http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/access/4400/hardware/installation/guide/C4400_isr.html

BRKCRS-3147/ASR1K and ISR445x Troubleshooting Made Easy https://www.youtube.com/watch?v=JGje-r6zKC4 https://www.ciscolive.com/online/connect/sessionDetail.ww?SESSION_ID=78452&tclass=popup Networking Game Changer: ISR 4451-X https://www.youtube.com/watch?v=gFnoMjmUy-Y

http://www.cisco.com/c/en/us/support/routers/4451-x-integrated-services-router-isr/model.html












http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/access/4400/hardware/installation/guide/C4400_isr.html



https://www.youtube.com/watch?v=JGje-r6zKC4




https://www.ciscolive.com/online/connect/sessionDetail.ww?SESSION_ID=78452&tclass=popup

https://www.ciscolive.com/online/connect/sessionDetail.ww?SESSION_ID=78452&tclass=popup

https://www.youtube.com/watch?v=gFnoMjmUy-Y




リファレンス – 続き

• モジュール Cisco SM-X-6X1G ギガビットイーサネットサービスモジュール http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c4400isr/prodlit/datasheet-c78-730527.html

Cisco 4451-X および Cisco 2900/3900 シリーズサービス統合型ルータ向け Cisco SM-X レイヤ 2/3 EtherSwitch サービスモジュール

http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c2900isr/prodlit/datasheet-c78-730357.html

シスコ第 4 世代 T1/E1 音声および WAN ネットワークインターフェイスモジュール http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c4400isr/prodlit/data_sheet_c78-728308.html

シスコユニファイドコミュニケーションソリューション向けのシスコ第 4 世代パケット

音声デジタルシグナルプロセッサモジュール http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c4400isr/prodlit/data_sheet_c78-728307.html

• IOS-XE のソフトウェア

Cisco ASR 1000 シリーズルータ用 IOS XE ソフトウェア http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/asr1000/prodlit/iosxesft_pb.html











http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c4400isr/prodlit/data_sheet_c78-728308.html






http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/asr1000/prodlit/iosxesft_pb.html

http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/asr1000/prodlit/iosxesft_pb.html


リファレンス – 続き

• IOS-XE イメージの表記法 Cisco IOS XE Software Support Timeline up to IOS XE 3.9S http://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/routers/asr-1000-series-aggregation-services-routers/product_bulletin_c25-448258.html Cisco IOS XE Software Support Timeline Starting with Cisco IOS XE Software Release

3.10S http://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/routers/asr-1000-series-aggregation-services-routers/product_bulletin_c25-726436.html

• IOS-XEルータのパケット転送

Quantum Flow Processor (FFP) http://www.cisco.com/cdc_content_elements/flash/netsol/sp/quantum_flow/demo.html

• トラブルシューティング

Cisco ASR 1000 シリーズアグリゲーションサービスルータのパケットドロップ

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/107/1071/1071791_asr_packet_drop-j.html

Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software

Configuration Guide/Packet Trace http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/routers/asr1000/configuration/guide/chassis/asrswcfg/Packet_Trace.html































http://www.cisco.com/cdc_content_elements/flash/netsol/sp/quantum_flow/demo.html

http://www.cisco.com/cdc_content_elements/flash/netsol/sp/quantum_flow/demo.html







Q&A


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エキスパートに質問 with Hiroto Kowata

今日聞けなかった質問は、今回のエキスパートが担当のエキスパートに質問（ 7月2日～ 7月13日まで開催）へお寄せください！ https://supportforums.cisco.com/ja/discussion/12239076

Webcastの内容やQ&Aドキュメントは、本日より 5 営業日以内にこのサイトへ掲載いたします。 https://supportforums.cisco.com/ja/community/5356/webcast


シスコサポートコミュニティ Live Expert Webcast 次回のお知らせ

2014年 8月6日(水) Nexus 関連

午前10時～11時半

詳細やご登録は CSC トップページのバナーやWebcastサイトをご利用ください


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