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第2期 人口ビジョン / まち・ひと・しごと創生総合戦略 人の 健康 まちの 健康 社会の 健康

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Page 1: 人 口ビジョン / まち・ひと・しごと創生総合戦略 - …健康 人 第2期 口ビジョン / まち・ひと・しごと創生総合戦略 人の まちの 健康

第2期

人口ビジョン / まち・ひと・しごと創生総合戦略

人の

健康

まちの

健康

社会の

健康

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本市は、誰もが共通して願う「健康」を市政の基軸に

据え、都市の構成要素である「人」、「まち」、「社会」の

3つの健康の視点から施策をバランス良く展開する中で、

少子高齢化や人口減少への対策にもつながる取り組みを

積極的に進めています。特に、平成 27(2015)年度か

らは「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合

戦略を策定し、子育て支援や魅力的なまちづくりなどに

関して、より一層の推進を図ってきたところです。

全国の自治体で人口減少が進む中、本市の人口はいまだ微増を続けており、令和 2

(2020)年 1 月に総務省が発表した 2019 年住民基本台帳人口移動報告では、大和市に

おける社会増が全国約 1,700 の自治体のうち 17 番目に多かったことが明らかになるな

ど、本市は多くの方から「住んでみたいまち」、「住み続けたいまち」として選ばれる魅力

ある都市になっていると考えております。

しかしながら、本市においても近い将来、人口減少に転じることが見込まれており、良

質な市民サービスの提供やまちのにぎわいを保つためには、人口減少の到来を可能な限

り遅らせるとともに、そのスピードを緩やかにしていくことが重要になります。そうし

た状況を踏まえ、この度、第2期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略

を策定いたしました。

今後も、子育て環境の一層の充実やまちの魅力のさらなる向上に取り組み、本市にお

ける理想的な人口である「健康な人口」を目指しながら、「健康都市」の実現に向けた市

政運営を加速させてまいります。

結びに、本戦略の策定にあたり、調査等にご協力いただきました市民の皆様、大和市ま

ち・ひと・しごと創生総合戦略会議委員の皆様に心から御礼申し上げます。

令和2年3月

大和市長 大木 哲

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目 次

はじめに

(1)計画策定の背景 ・・・・・・ 2

(2)大和市の地勢 ・・・・・・ 3

第1章 人口ビジョン(計画期間:令和 2(2020)年~令和 42(2060)年)

1.人口の現状分析

(1)総人口の状況 ・・・・・・ 6

(2)自然増減の状況 ・・・・・・ 8

(3)社会増減の状況 ・・・・・・10

2.社会経済状況等

(1)通勤・通学等の状況 ・・・・・・12

(2)雇用・産業等の状況 ・・・・・・13

3.将来人口の推計と分析

(1)大和市の考察 ・・・・・・16

(2)将来的な人口の変化がもたらす影響 ・・・・・・19

4.人口の将来展望

(1)健康な人口(理想的な人口) ・・・・・・22

(2)国及び神奈川県のビジョンについて ・・・・・・24

(3)大和市の将来展望 ・・・・・・26

第2章 総合戦略(計画期間:令和 2(2020)年~令和 6(2024)年)

1.なでしこサポート・人口対策プラン

(1)「健康都市やまと総合計画」との関係性 ・・・・・・34

(2)計画策定の基本的な考え方と体系 ・・・・・・35

(3)基本目標と施策の内容 ・・・・・・38

2.戦略の策定経過とPDCAサイクル

(1)策定経過 ・・・・・・56

(2)PDCAサイクル ・・・・・・57

付属資料 ・・・・・・58

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1

はじめに

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2

(1)計画策定の背景

国は、平成 26(2014)年 11 月に、人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある日本社会

を維持していくことなどを目的として「まち・ひと・しごと創生法」(以下「法」という。)を制定

しました。また、同年 12月には、国の人口の将来展望を示す「長期ビジョン」と、ビジョンに掲げ

た人口を実現するための施策を定めた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(計画期間:平成 27(2015)

年度~令和元(2019)年度まで)を策定しました。

法第 10 条には、「市町村は国及び都道府県の総合戦略を勘案して、『市町村まち・ひと・しごと

創生総合戦略』を定めるよう努めなければならない」とされ、全国の地方自治体においても、国の

「長期ビジョン」にあたる地方人口ビジョンと、地方版総合戦略が策定されました。

大和市においては、健康を市政の基軸に据えながら、「健康都市」※の実現に向けて、かねてから

少子高齢化や人口減少への対策を積極的に展開したところであり、国が示す地方創生と本市の取り

組みは軌を一にするものであることから、平成 28(2016)年3月に、「健康都市 やまと」人口

ビジョン及び「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定しました。

この総合戦略に基づき、子育て支援策の充実や魅力的なまちづくりなどを推進するなか、国は、

令和元(2019)年6月に、長期ビジョンの改訂を行うこと、令和2(2020)年度を始まりとする第

2期総合戦略を策定することを明らかにし、地方自治体に対しても、同様の対応を求めました。

本市においては、人口がいまだ微増傾向となっているものの、近い将来、緩やかな人口減少期に

移行していくものと見込まれることから、その到来を少しでも遅らせるとともに、減少のスピード

を緩やかにしていくため、第2期「健康都市 やまと」人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生総

合戦略を策定することとしました。

※健康都市のあゆみ

☞健康都市連合に加盟(H20.9)

☞「健康都市 やまと」を宣言(H21.2)

☞「健康創造都市 やまと」を将来都市像とする第 8次大和市総合計画を策定(H21.4)

☞第 6回健康都市連合国際大会において、健康都市優秀インフラストラクチャー賞を受賞(H26.10)

☞「第 4回健康寿命をのばそう!アワード」において厚生労働省健康局長優良賞を受賞(H27.11)

☞第7回健康都市連合国際大会において、「健康都市ダイナミクス賞」及び「健康都市クリエイ

ティブディベロップメント賞」を受賞(H28.8)

☞WHO の第9回ヘルス・プロモーション国際会議に招待され、健康都市国際市長フォーラムにお

いて「健康都市やまと」の取り組みを発表(H28.11)

☞WHOエイジフレンドリーシティグローバルネットワークに参加(H29.10)

☞「70歳代を高齢者と言わない都市 やまと」を宣言(H30.4)

☞「健康都市 やまと」を将来都市像とする健康都市やまと総合計画を策定(H31.2)

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(2)大和市の地勢

・大和市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、横浜、相模原、藤沢、海老名、座間、綾瀬、東京都町

田の各市に隣接する、人口約 23 万 8 千人の自治体です。市域は南北に細長く、丘陵起伏がほと

んどありません。

・面積は約 27平方キロメートルと小さな市ですが、都心から 40km圏内にあって 3つの鉄道が東西

南北に走り、東京へ 1時間弱、横浜へは 20分で行くことが出来ます。市内には 8つの駅があり、

市域のほとんどが駅まで 15分以内の徒歩圏内にあります。

・また、道路網も国道 16号線、246号線及び 467号線のほか県道 4線が縦横に走り、東名高速道路

横浜町田インターチェンジにも近いなど、交通の利便性に恵まれています。

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第1章 人口ビジョン

計画期間:令和2(2020)年~令和 42(2060)年

1.人口の現状分析

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(1)総人口の状況

①長期的な推移

・市制開始当時 4万人未満であった本市の人口は、神奈川県や近隣市を上回るペースで急激に増

加し、1970年に 10万人を、1992年には 20万人を超えました。

②近年の推移

【総人口】

・全国の自治体で人口減少が進むなか、本市の総人口は現在も微増傾向となっています。

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

235,816

215,000

220,000

225,000

230,000

235,000

240,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

(出所:神奈川県「人口統計調査 市町村別人口」をもとに作成)

(出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」、大和市「統計概要」をもとに作成)

人口増加率最大

東急田園都市線が

つきみ野駅まで開業(1976)

神中鉄道(現相鉄線)厚木~二俣川間開通

大和駅・相模大塚駅開業(1926)

小田原急行鉄道江ノ島線開通

中央林間都市・南林間都市・鶴間・

西大和・高座渋谷の各駅開業(1929)

20 万

人 小田急江ノ島線との乗換駅となる東急

田園都市線中央林間駅が開業(1984)

小田急江ノ島線西大和駅と相鉄大和駅が

大和駅として共用利用開始(1944)

大和町に渋谷村が編入合併(1956)

市制開始(1959)

10 万 人

東名高速道路

厚木~東京間開通(1968)

県営いちょう下和田

団地竣工(1975)

(参考)

総合計画推計

人口ピーク

24 万人

(2023)

推計値

国立社会保障・

人口問題研究所の推計

人口ピーク

約 23.5 万人

(2020)

(人)

(人) <図表 1-1 大和市の総人口の推移と関連する出来事・今後の見通し>

<図表 1-2 近年の大和市の総人口の推移(各年 1月 1 日)>

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【年齢3区分別人口】

・近年の年齢 3区分別の人口割合の推移をみると、年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64

歳)の割合が減少し、65歳以上人口の割合が徐々に増えてきています。

【市内の地域別の状況】

・地域別の人口増減をみると、市の北部、中部では人口の増加しているエリアが複数みられる一

方で、南部には減少を示すエリアが多くなっています。

・人口が増加している地域では、高齢化率が低い傾向がみられます。住宅の開発などが行われた

地域では、転入による人口の増加等により、65歳以上の人口割合が相対的に低くなっているも

のと考えられます。

・一方、市の北部であっても、低層の住宅街が形成されて久しい「つきみ野」地区や「南林間」

地区などにおいては、人口の減少や高齢化率の上昇がみられます。

13.9% 13.8% 13.7% 13.7% 13.6% 13.5% 13.5% 13.4% 13.2% 13.1% 12.8% 12.8% 12.7%

70.6% 69.7% 68.9% 68.0% 67.4% 67.1% 66.7% 65.9% 65.2% 64.4% 64.1% 63.6% 63.4%

15.5% 16.4% 17.4% 18.3% 18.9% 19.4% 19.7% 20.7% 21.6% 22.5% 23.1% 23.6% 23.9%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018

0~14歳 15~64歳 65歳以上

(出所:神奈川県「年齢別人口統計調査」をもとに作成)

人口増減率 高齢化率

(出所:大和市「地区別人口と世帯」、「地区別、年齢別人口(住民基本台帳人口)」をもとに作成)

<図表 1-3 大和市における総人口に占める年齢3区分の割合の推移(各年 1月 1 日)>

<図表 1-4 市内地域別の人口増減率(2015 年→2019 年・各 10 月 1 日)と高齢化率(2019 年 12 月末)の状況>

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(2)自然増減の状況

・本市では、出生数が死亡数を上回る自然増の状態が続いてきましたが、2017年に自然減に転じま

した。

【合計特殊出生率の推移】

・合計特殊出生率とは、一人の女性が一生の間に出産する子どもの数に相当するものです。

・本市の合計特殊出生率は、2015年に全国水準を上回る値を記録しましたが、その後は、国、

県と同様に下降傾向となっています。

2,227 2,159

2,081 2,117 2,089 2,110 2,061 2,100

1,989 1,893

1,467 1,519 1,554

1,718 1,655

1,802 1,769 1,791 1,814

1,928

760

640

527

399 434

308 292 309

175

-35

(500)

-

500

1,000

1,500

2,000

-

500

1,000

1,500

2,000

2,500

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

出生 死亡 自然増減

1.34

1.36

1.331.32

1.29 1.29

1.26

1.32

1.34

1.37 1.37

1.39 1.39

1.41

1.431.42

1.45

1.441.43

1.25 1.25

1.23

1.21

1.181.17

1.13

1.2

1.221.23 1.23

1.25 1.25

1.271.28

1.29

1.33

1.31

1.29

1.32

1.27

1.19

1.24

1.2

1.23

1.13

1.24

1.28

1.34 1.33

1.29

1.361.36

1.41

1.39

1.46

1.38

1.35

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

国 神奈川県 大和市

(出所:神奈川県「衛生統計年報」をもとに作成)

(出所:神奈川県「衛生統計年報」をもとに作成)

(人) (人)

(出生数・死亡数)

(自然増減)

数 数

<図表 1-5 大和市の年間の出生・死亡者数、自然増減の推移>

<図表 1-6 全国、神奈川県、大和市の合計特殊出生率の推移>

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【婚姻率の推移】

・本市では、婚姻率(人口千人に対する婚姻件数の割合)が全国及び神奈川県よりも高い水準

にあります。また、県内 19市で比較しても高い数値となっています。

☞人口の自然増減と社会増減とは(用語解説)

●自然増減(=出生数-死亡数)

・出生数と死亡数の差し引きで表されます。出生数が死亡数を上回っているときには自然増となっ

て、人口が増加します。反対に死亡数が出生数を上回るようになると、自然減となり、人口は減

少していきます。

●社会増減(=転入数-転出数)

・一定の地域内に流入してくる人と、その地域内から流出する人の差し引きで表され、自治体では

転入者数と転出者数の差し引きにより値を求めます。

・転入者数が転出者数を上回っているときには社会増となりますが、反対に転出者数が多くなると

社会減になります。

5.5

5.25.3 5.3

5.1 5.15

4.9

6

5.65.7

5.55.4

5.3

5.1 5.1

6.56.4 6.4

6.1

5.8 5.85.9

5.6

4.5

5

5.5

6

6.5

7

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

国 神奈川県 大和市

(出所:厚生労働省「人口動態統計」、神奈川県「衛生統計年報」をもとに作成)

-

2.0

4.0

6.0

8.0

(出所:神奈川県「衛生統計年報」をもとに作成)

<図表 1-7 全国、神奈川県、大和市の婚姻率の推移>

<図表 1-8 神奈川県内 19市の婚姻率(2017年)>

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10

(3)社会増減の状況

・本市では、近年、転入者数が転出者数を上回る社会増の状態が続いています。

【世代別にみる社会増減の変遷】

・5か年ごとの社会増減をみると、全ての期間で 0~44歳の転入出に動きがみられ、特に 15~29

歳の転入超過が際立っています。

・一方で、30 歳代においては転出超過が目立っています。また、0~9 歳も転出超過となってお

り、子どもの親に相当する 30歳代の転出が影響を与えているものと考えられます。

12,931 12,913

12,167 12,623

12,004 12,117 11,447

12,164 11,747

12,399

12,376 12,243 11,972

11,351 11,702

11,326 11,216 11,446 11,194 11,179

555670

195

1272

302

791

231

718

553

1220

-500

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

転入 転出 社会増減

(出所:神奈川県「衛生統計年報」をもとに作成)

(人) (人)

(転入数・転出数)

-268 -240 -194

-1,000

-500

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

0

~4

歳→5

~9

5

~9

歳→10

~14

10

~14

歳→15

~19

15

~19

歳→20

~24

20

~24

歳→25

~29

25

~29

歳→30

~34

30

~34

歳→35

~39

35

~39

歳→40

~44

40

~44

歳→45

~49

45

~49

歳→50

~54

50

~54

歳→55

~59

55

~59

歳→60

~64

60

~64

歳→65

~69

65

~69

歳→70

~74

70

~74

歳→75

~79

75

~79

歳→80

~84

80

~84

歳→85

~89

85

~89

歳→90

歳~

1980年→1985年(人)

1985年→1990年(人)

1990年→1995年(人)

1995年→2000年(人)

2000年→2005年(人)

2005年→2010年(人)

2010年→2015年(人)

(人)

(社会増減)

(出所:RESASデータをもとに作成)

数 数

<図表 1-9 大和市の年間の転出・転入者数、社会増減の状況>

<図表 1-10 各世代別、5カ年間の社会増減の状況>

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11

2.社会経済状況等

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12

(1)通勤・通学等の状況

【昼夜間人口】

・昼夜間人口比率は、「昼間に市内に留まる市民と市外から訪れて滞在する人々の合計」を「夜間

に市内に留まる市民と市外から訪れて滞在する人々の合計」で除したものです。就労先となる

事業所や商業施設、観光地等が多く存在する地域では、日中の流入人口が増え、100%を超える

と言われています。

・ベッドタウンとしての色彩が濃いまちでは、昼夜間人口比率は低くなる傾向があり、県内 19市

における 2015年の状況は、厚木市を除いていずれも 100%を下回っています。

【通勤・通学の状況】

・比較的面積の広い自治体や、神奈川県の出先機関などが存在し、地域において一定の中心性を

有する自治体では、市内への通勤通学の割合が高くなっています。

91.71

88.29

88.27

91.17

99.48

96.96

93.23

98.17

79.25

80.48

84.35

86.50

115.58

84.31

94.31

94.70

83.67

86.28

96.15

60.00 70.00 80.00 90.00 100.00 110.00 120.00

横浜市

川崎市

相模原市

横須賀市

平塚市

鎌倉市

藤沢市

小田原市

茅ヶ崎市

逗子市

三浦市

秦野市

厚木市

大和市

伊勢原市

海老名市

座間市

南足柄市

綾瀬市

2010年 2015年

56.6

39.2

49.6

59.3

53.1

36.7

43.9

58.4

36.3

26.8

49.4

47.8

58.3

33.9

39.732.4

28.3

38.3

36.8

25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 50.0 55.0 60.0 65.0

横浜市

川崎市

相模原市

横須賀市

平塚市

鎌倉市

藤沢市

小田原市

茅ヶ崎市

逗子市

三浦市

秦野市

厚木市

大和市

伊勢原市

海老名市

座間市

南足柄市

綾瀬市

2010年 2015年

(出所:国勢調査をもとに作成)

(出所:国勢調査をもとに作成)

(%)

(%)

<図表 2-1 神奈川県内各市の昼夜間人口比率の状況>

<図表 2-2 神奈川県内各市の市内への通勤・通学率の状況>

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13

(2)雇用・産業等の状況

【市内事業所の状況】

・市内の事業所について、産業の大分類別の数をみると、卸・小売業が最も多く、次いで宿泊・

飲食サービス業、不動産業・物品賃貸業、建設業と続きます。

【従業者数の状況】

・本市における従業者数を産業分類別にみると、事業所数と同じく、卸・小売業が最も多くなっ

ていますが、以降は製造業、医療・福祉と続き、必ずしも事業所数の多寡と一致しているわけ

ではありません。

・製造業の事業所数は 7番目ですが、従業者数では産業分類中で 2 番目に多く、1 事業所が抱え

る従業者が多いことがわかります。

(出所:総務省・経済産業省「経済センサス」をもとに作成)

(出所:総務省・経済産業省「経済センサス」をもとに作成)

<図表 2-3 産業大分類別事業所数の状況>

<図表 2-4 産業大分類別従業者数の状況>

1,699

1,098

849 731

708

695

456

335

298 290

125 94 74

18 7 2 0

0

2016年卸売業,小売業

宿泊業,飲食サービス業

不動産業,物品賃貸業

建設業

医療,福祉

生活関連サービス業,娯楽業

製造業

サービス業(他に分類されないもの)

教育,学習支援業

学術研究,専門・技術サービス業

運輸業,郵便業

金融業,保険業

情報通信業

複合サービス事業

農業,林業

電気・ガス・熱供給・水道業

漁業

鉱業,採石業,砂利採取業

17,550

11,324

11,068 9,815

5,491

5,286

3,833

3,561

2,601

2,304 1,433

1,376 818 176 123 40 0

0 2016年 卸売業,小売業

製造業

医療,福祉

宿泊業,飲食サービス業

サービス業(他に分類されないもの)

建設業

生活関連サービス業,娯楽業

運輸業,郵便業

不動産業,物品賃貸業

教育,学習支援業

金融業,保険業

学術研究,専門・技術サービス業

情報通信業

複合サービス事業

電気・ガス・熱供給・水道業

農業,林業

漁業

鉱業,採石業,砂利採取業

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14

【創業比率の状況】

・創業比率とは、一定の期間内における新規事業所数を既設事業所数で除したものであり、数値

が大きいほど、創業が活発であるといえます。

・創業比率は、2009~2012年に落ち込みましたが、その後、大きく回復しています。

・本市の創業比率は、国や県と同じ動向を示しています。

0

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

0.06

0.07

0.08

01~04年 04~06年 06~09年 09~12年 12~14年 14~16年

大和市 神奈川県 国

(出所:RESASデータをもとに作成)

<図表 2-5 大和市における創業比率の推移>

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15

3.将来人口の推計と分析

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16

(1)大和市の考察

【総人口】

・2015年の国勢調査を基礎とし、国立社会保障・人口問題研究所が行った推計に準拠した国資料

によると、本市の総人口のピークは 2020年の約 23.5万人とされており、その後、緩やかに減

少していく見通しとなっています。

・なお、令和元年からスタートしている「健康都市やまと総合計画」の策定に際し実施した人口

推計では、2023 年にピークの約 24 万人に達すると想定しており、国立社会保障・人口問題研

究所の推計を上回る見通しとなっています。

合計特殊出生率 総人口

2020 年 2030 年 2040 年 2050 年 2060 年 2060 年

1.46 1.45 1.46 1.46 1.46 199,893 人

【年齢3区分別人口】

・65 歳以上の人口は 2045 年まで増加した後、減少へと転じる見通しとなっています。一方で、

年少人口及び生産年齢人口は 2060年まで減少を続ける見通しとなっています。

232,922 235,133

232,704

224,922

214,402

199,893 190,000

200,000

210,000

220,000

230,000

240,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

29,871 21,855

149,503

111,405

53,548

72,940 66,632

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

0~14歳 15~64歳 65歳~

(人)

(人)

(出所:国の資料をもとに作成)

(出所:国の資料をもとに作成)

推計

推計

<図表 3-1 大和市の将来推計人口>

<図表 3-2 大和市の将来推計人口・年齢3区分別人口>

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17

【年齢3区分別人口の割合】

・年齢3区分別の人口割合を見ると、2050 年まで 65 歳以上の割合が上昇し、年少人口割合及び

生産年齢人口割合の低下が進んでいきますが、その後は、65歳以上の割合が低下していく見通

しとなっています。

12.8% 12.5% 12.0% 11.6% 11.3% 11.4% 11.3% 11.2% 11.0% 10.9%

64.2% 63.1% 63.0% 62.1% 60.0% 57.1% 55.5% 54.9% 55.2% 55.7%

23.0% 24.4% 25.0% 26.3% 28.6% 31.6% 33.2% 33.9% 33.7% 33.3%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

0~14歳 15~64歳 65歳~

(出所:国の資料をもとに作成)

推計

<図表 3-3 大和市の将来推計人口・年齢3区分別人口の割合>

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18

【男女別・年齢5歳階級別の見通し】

・2015年の実績では、「団塊ジュニア」と呼ばれる世代が人口構成の主体になっています。

・2040 年には、その「団塊ジュニア」の高齢化によって 65 歳以上が総人口に占める割合が高く

なり、ピラミッドの形状も不安定になってきます。

・また、この推計は、2060年までの合計特殊出生率を 1.4台としています。人口が増えも減りも

しない一定の水準(人口置換水準)とされる出生率 2.07に満たないため、0~14歳の人口の減

少に歯止めがかからないことが読み取れます。

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2015年(実績)

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2020年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2030年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2040年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2050年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2060年

男性 女性

(人) (人)

(人) (人)

(人) (人)

<図表 3-4 大和市の将来推計人口・男女年齢 5 歳階級別の見通し(人口ピラミッド)>

(出所:国の資料をもとに作成)

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19

(2)将来的な人口の変化がもたらす影響

①生活環境、経済環境等への影響

【年少人口割合の低下】

・人口規模に対し、生まれてくる子どもの数が少ないため、年齢構成の不均衡に歯止めがかから

なくなります。

・子どもが集うことで生まれる「良い意味での競争心」や、異年齢集団で培われる社会性など、

子どもの成長にとって重要な要素を育む機会が少なくなると考えられます。

【65歳以上人口の上昇、生産年齢人口の低下】

・自営業者等の高齢化に伴って、後継者不足や廃業等につながるなど、まちのにぎわいの低下が

懸念されます。

・生産年齢人口の減少により、雇用の担い手を確保していくことも難しくなると考えられます。

・自治会をはじめとする地域活動の担い手が不足し、地域防災力や体感治安の向上を図る取り組

みの推進が難しくなる可能性も想定されます。

・人口の年齢構成について、これまで高齢の方をサポートしてきた年齢層も 65 歳以上となり、

いわゆる「老老介護」の問題が指摘されているように、家庭や地域における自助や共助なども

行われにくくなると考えられます。

②社会保障等の財政需要、税収等の増減による地方公共団体の財政状況への影響

【民生費の増加】

・近年、高齢化に伴って本市の一般会計予算の歳出総額に占める民生費は増加傾向にあります。

また、本市では少子化対策を積極的に推進し、子どもを産み育てやすい環境の充実を図ってい

るため、民生費における児童福祉費も増加しています。

・今後、少子高齢化が一層進むことで、更なる民生費の増加が想定されます。

14,471,354

19,803,290

13.7%14.4%

15.5%16.4%

17.4%18.3%

18.9% 19.4% 19.7%20.7%

21.6%22.5%

23.1% 23.6%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

0

5,000,000

10,000,000

15,000,000

20,000,000

25,000,000

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

民生費(児童福祉費) 民生費(児童福祉費除く) 高齢化率

(出所:大和市決算書をもとに作成)

(千円)

<図表 3-5 大和市における一般会計・民生費の決算(年度)と高齢化率>

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20

【市税収入】

・本市の市税収入の内訳をみると、近年、個人市民税の割合が高まっています。市民税収入の多

くは現役世代の所得によるものであり、少子高齢化の進展による生産年齢人口の減少は、本市

の財政規模の縮小につながると考えられます。

35.07%

36.36%

38.50%

42.06%

43.20%

41.43%

43.80%

40.58%

42.16%

41.84%

42.11%

42.62%

42.19%

43.24%

43.59%

9.25%

9.24%

10.24%

9.58%

7.75%

6.98%

6.00%

6.98%

7.03%

7.38%

6.82%

6.19%

6.71%

5.45%

5.48%

43.70%

42.88%

40.24%

38.04%

38.68%

40.67%

39.75%

40.83%

39.41%

39.04%

39.51%

39.68%

39.69%

40.08%

39.77%

5.19%

4.90%

4.82%

4.44%

4.38%

4.53%

4.27%

5.22%

5.17%

5.55%

5.31%

5.23%

5.05%

4.78%

4.70%

6.45%

6.27%

5.84%

5.51%

5.61%

5.95%

5.77%

5.95%

5.77%

5.72%

5.76%

5.77%

5.74%

5.81%

5.79%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 たばこ税 都市計画税

2,000,000

4,000,000

6,000,000

8,000,000

10,000,000

12,000,000

14,000,000

16,000,000

18,000,000

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

個人市民税 法人市民税 固定資産税

(出所:大和市決算書をもとに作成)

(出所:大和市決算書をもとに作成)

(千円)

<図表 3-6 大和市の市税収入の構成割合の推移>

<図表 3-7 大和市の個人市民税、法人市民税、固定資産税の推移>

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21

4.人口の将来展望

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22

(1)健康な人口(理想的な人口)

・これまでの現状分析等を踏まえ、将来の本市における理想的な人口を考えるうえで、次の2つの

視点を整理します。

①総人口の視点

・本市の人口は、現在(2020年 1月時点)も増加を続けているものの、近い将来、緩やかな人口減

少期に移行する見通しです。

・現在のまちの形が、23万人程度の市民が快適に生活できるように整備されてきていることや、民

間企業の活動をはじめとする社会経済が将来的な需要予測等を行って展開されていることを踏

まえると、今後もまちの活力を維持していくためには、人口減少の到来を少しでも遅らせるとと

もに、その勢いを可能な限り緩やかにしていくことが重要です。

・総務省の平成 31 年度地方財政白書の団体規模別での比較による、人口一人当たり歳出額(平成

29年度決算)は、中核市 385千円、施行時特例市 356千円、中都市 388千円で、財政力指数につ

いては、中核市 0.80、施行時特例市 0.86、中都市 0.80となっており、財政運営の側面では施行

時特例市(大和市は施行時特例市)が人口規模等のスケールメリットを生かすことができると考

えられます。(2020年 1月時点で、中核市:人口 20 万人以上、施行時特例市:人口 20 万人以上

(ただし、特例市としての事務を引き継ぐ)、中都市:人口 10万人以上。)

②年齢3区分別人口等の視点

・推計のとおり 65 歳以上人口が増加し、生産年齢人口が減少を続けると、市税収入が低下し、現

在の行政サービスを維持していくことが困難になることも想定されます。

・また、年少人口の割合が低下を続けると、子どもが集まることで生まれる「良い意味での競争心」

や、異年齢集団で培われる社会性など、子どもの成長にとって重要な要素を育む機会が少なくな

ることが懸念されます。

・今後、急激な少子高齢化により大幅に増加する医療・介護需要等に対応するためには、早期に高

齢化のピークアウト(最大値に達して減少に転じること)を迎えることが重要と考えられます。

・地域別の人口増減をみると、北部で増加しているエリアが多くみられる一方、南部では減少傾向

を示すエリアが多くなっています。また、高齢化率についても、南部で高い傾向がみられます。

市域全体が持続的に発展していくためには、地域の特性を生かし、それぞれの魅力を高めながら、

地域間の人口バランスを保っていくことも必要です。

③健康な人口

・こうした視点を踏まえ、本市における人口の理想的な状態を「健康な人口」として、次のとおり

定めます。

☞ 総人口が将来にわたり 20万人程度を保っている。

☞ 年齢 3区分別人口では、65歳以上人口のピークアウトの時期が早まり、年少人口・生産年齢

人口の割合が早期に回復している。

☞ 大和市の北部・中部・南部で人口のバランスがとれている。

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23

④健康な人口を実現するために目指すべき将来の方向

・結婚・出産・子育てに関する希望を叶える環境を整え、女性をサポートしていくことなどにより、

第1期の人口ビジョンで定めた希望出生率「1.76」の実現を図る。

・子育て環境をはじめ、まちの魅力を高めることなどにより、30歳代の転出超過の抑制を図る。

・市域の各エリアが持つ魅力を活用・PRすることなどにより、北部・中部・南部における人口の

バランスを維持していく。

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24

(2)国及び神奈川県のビジョンについて

○前提として

・まち・ひと・しごと創生法第 10条において、市町村が総合戦略を策定する際には、国及び都道府

県の総合戦略を勘案することとされています。また、国の通知(「都道府県まち・ひと・しごと創

生総合戦略及び市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について」/平成 26年 12月 27日

閣副第 979 号。平成 27 年 12 月 24 日閣副第 1155 号・府地創第 1099 号により一部改正)におい

ても、地方が人口ビジョンを作成する際には、国の長期ビジョンを勘案することとしており、大

和市人口ビジョンの策定にあたっても、国及び神奈川県が策定したビジョンにおける将来展望の

考え方が前提になります。

①国の長期ビジョン

・国の長期ビジョン(令和元年度改訂版)には、合計特殊出生率が 2030年に 1.8 程度、2040 年に

2.07 程度まで上昇した姿が仮定として示され、実現した場合、2060 年に総人口 1 億人程度が確

保されるとしています。

合計特殊出生率の仮定 総人口

2030 年 2040 年 2050 年 2060 年 2060 年

1.8 2.07 2.07 2.07 10,189 万人

(出所:国「長期ビジョン(令和元年改訂版)」から引用)

<図表 4-1 国の長期ビジョン(令和元年度改訂版)将来展望の概要>

<図表 4-2 国の長期ビジョン(令和元年度改訂版)将来展望のグラフ>

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25

②神奈川県の人口ビジョン

・神奈川県の人口ビジョン(令和 2年 3月改訂)では、合計特殊出生率が国に比べて低い値である

ことを踏まえ、10 年遅れて人口置換水準 2.07を達成すると仮定されています。

・これが実現した場合、県の総人口は 2065年に 849.5万人になると推計されています。

合計特殊出生率の仮定 総人口

2025 年 2035 年 2045 年 2050 年 2055 年 2065 年 2065 年

1.42 1.70 1.97 2.07 2.07 2.07 849.5 万人

(出所:神奈川県「人口ビジョン(素案)」から引用)

<図表 4-3 神奈川県の人口ビジョン(令和 2年 3月改訂)将来展望の概要>

<図表 4-4 神奈川県の人口ビジョン(令和 2年 3月改訂)将来展望のグラフ>

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26

(3)大和市の将来展望

①基本的な考え方

【総論】

・国の長期ビジョンには、合計特殊出生率が 2030年に 1.8程度、2040年に 2.07程度まで上昇し

た姿が仮定値として示され、実現した場合、2060年に総人口1億人程度が確保されるとしてい

ます。

・大和市の将来展望についても、国が勘案することを求めている長期ビジョンで示されたシナリ

オに沿った形で試算することとし、合計特殊出生率が、国立社会保障・人口問題研究所による

実際の推計を上回る 2.07まで上昇することを条件とします。

・ただし、この展望は、「若い世代の結婚や出産、子育ての希望が叶った場合」や「その希望がさ

らに高まった場合」などの仮定を表したものであり、市が、特定のライフスタイルや生き方を

市民に求めようとするものではありません。

・また、人口減少に関わる問題には、基礎自治体のみではなく都道府県、特に国が進める政策の

影響を大きく受けると考えられるため、これから提示する将来展望は大和市総合戦略に掲げる

施策の影響を直接的に反映することを想定したものにはなっていません。

【将来人口に及ぼす自然増減・社会増減の影響度の分析】

・各自治体の 2045 年の人口に対する自然・社会増減の影響度を国が相対的に示しており、大和

市は自然増減の影響度「3」、社会増減の影響度「1」に位置づけられています。

・若年層が多く、出生率の回復によって出生数に大きな影響が想定される自治体は自然増減の重

要度が高くなり、転出超過の傾向にある自治体は社会増減の重要度が高くなるとされています。

自然増減の影響度

1 2 3 4 5

社会増減の影響度

1 藤沢市、茅ヶ崎市、

大和市、海老名市、

綾瀬市

横浜市、川崎市、

相模原市、平塚市、

鎌倉市、逗子市、

厚木市、伊勢原市、

座間市、

2 南足柄市

横須賀市、

小田原市、

秦野市

3

4 三浦市

5

(出所:RESASデータをもとに作成)

<図表 4-5 神奈川県内 19市の自然増減と社会増減の影響度>

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27

②具体的な将来展望

【自然増減-前提となる合計特殊出生率の仮定-】

・国は長期ビジョンにおいて、2030 年に国民希望出生率 1.80 程度が達成されることを前提とし

ています。このため、本市においても、平成 27 年に実施したアンケートにより導き出された

市民の希望出生率 1.76を、2030年の仮定値として用います。

・そのうえで、国の希望出生率との差を踏まえ、国全体の上昇に数年遅れながら、合計特殊出生

率が 2.07(人口置換水準)まで回復すると仮定し、人口の将来展望を示していきます。

2015 年

(実績) 2030 年 2040 年 2050 年 2060 年

大和市人口ビジョン 1.46 1.76 2.03 2.07 2.07

国長期ビジョン 1.45 1.80 2.07 2.07 2.07

【社会増減-純移動率の仮定-】

・純移動率については、国立社会保障・人口問題研究所が発表している「日本の地域別将来推計

人口(平成 30(2018)年推計)」において使用された純移動率を使用します。

・なお、この移動率は 2010~2015 年にかけての市区町村別・男女別純移動率がもとになってい

ます。

<図表 4-6 大和市の人口ビジョンと国の長期ビジョン(令和元年度改訂版)の合計特殊出生率の仮定>

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28

【2060年までの将来展望・総人口】

・出生率等の仮定をもとにした本市の 2020 年以降の将来展望は次のとおりとなり、2060 年の人

口は約 22.9 万人で、2015 年からの減少率は約 2%程度に抑えられ、おおむね現在の人口規模

を維持していることとなります。

・国立社会保障・人口問題研究所の推計に準拠した推計に対して、2060 年で約 15%多い人口と

なります。

・また、「健康な人口」で示した 20万人程度の人口が将来にわたって確保されます。

合計特殊出生率 総人口

2020 年 2030 年 2040 年 2050 年 2060 年 2060 年

1.51 1.76 2.03 2.07 2.07 228,509 人

232,922 232,704

224,922

214,402

199,893

232,922

236,325 236,049 234,422

232,336

228,509

190,000

200,000

210,000

220,000

230,000

240,000

250,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

社人研推計準拠 第2期人口ビジョンの将来展望

推計 (人)

(出所:国の資料をもとに作成)

(ピーク)

<図表 4-7 大和市の将来展望(総人口)>

<図表 4-8 大和市の将来展望の概要>

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29

【2060年までの将来展望・年齢3区分別人口】

・年齢3区分別の構成をみると、生産年齢人口は 2050年まで減少を続けるものの、その後は上

昇に転じます。

・年少人口については、2025年まで減少した後、上昇に転じ、2030年には現在の水準を上回る

ようになります。

・65歳以上人口については、2045年に約 7.3万人まで増加した後、減少に転じます。また、65

歳以上の人口割合は、2050年にピークに達し、国立社会保障・人口問題研究所の推計に準拠

した推計より 2.6ポイント低い、31.3%となる見通しです。

13.4% 12.8% 12.6% 12.5% 12.8% 13.5% 14.3% 14.9% 15.2% 15.3% 15.4%

67.3%64.2% 63.0% 62.6% 61.3% 58.6% 55.4% 53.8% 53.5% 54.3% 55.4%

19.4%23.0% 24.4% 24.9% 25.9% 27.9% 30.3% 31.2% 31.3% 30.4% 29.2%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

29,871 29,710 29,607 30,227

125,695 124,349 125,313

71,044 72,940 72,662

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

0~14歳 15~64歳 65歳~

推計 (人)

12.8% 12.5% 12.0% 11.6% 11.3% 11.4% 11.3% 11.2% 11.0% 10.9%

64.2% 63.1% 63.0% 62.1% 60.0% 57.1% 55.5% 54.9% 55.2% 55.7%

23.0% 24.4% 25.0% 26.3% 28.6% 31.6% 33.2% 33.9% 33.7% 33.3%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

12.8% 12.6% 12.5% 12.8% 13.5% 14.3% 14.9% 15.2% 15.3% 15.4%

64.2% 63.0% 62.6% 61.3% 58.6% 55.4% 53.8% 53.5% 54.3% 55.4%

23.0% 24.4% 24.9% 25.9% 27.9% 30.3% 31.2%

31.3%

30.4% 29.2%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

(出所:国の資料をもとに作成)

(出所:国の資料をもとに作成)

<図表 4-9 大和市の将来展望(年齢3区分別人口)>

<図表 4-10 大和市の将来展望(年齢3区分別人口の割合)>

第2期人口ビジョンの将来展望

社人研推計準拠

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30

【第1期及び第2期人口ビジョンにおける将来展望の比較】

・第1期と、第2期の人口ビジョンにおける将来展望を比較すると、合計特殊出生率の条件は同

じですが、2060年における総人口は、第2期がおよそ 9%増加する推計となっています。

・また、年齢3区分別人口の割合を比較すると、65 歳以上の人口割合が最も高まるのは 2050 年

で変わりませんが、ピーク時の割合は低くなっています(第1期のピーク時:33.1%→第2期

のピーク時:31.3%)。

232,922

236,325 236,049 234,422

232,336

228,509

231,084 229,029

224,136

218,185

209,978

190,000

200,000

210,000

220,000

230,000

240,000

250,000

2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

第2期人口ビジョンの将来展望 第1期人口ビジョンの将来展望

(人)

およそ 9%

増加

13.4% 12.8% 12.6% 12.5% 12.8% 13.5% 14.3% 14.9% 15.2% 15.3% 15.4% 15.8%

67.3%64.2% 63.0% 62.6% 61.3% 58.6% 55.4% 53.8% 53.5% 54.3% 55.4% 56.1%

19.4%23.0% 24.4% 24.9% 25.9% 27.9% 30.3% 31.2% 31.3% 30.4% 29.2% 28.0%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

12.8% 12.6% 12.5% 12.8% 13.5% 14.3% 14.9% 15.2% 15.3% 15.4%

64.2% 63.0% 62.6% 61.3% 58.6% 55.4% 53.8% 53.5% 54.3% 55.4%

23.0% 24.4% 24.9% 25.9% 27.9% 30.3% 31.2%

31.3%

30.4% 29.2%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

(出所:国の資料をもとに作成)

12.8% 12.5% 12.4% 12.5% 13.0% 13.8% 14.4% 14.6% 14.6% 14.7%

63.9% 62.6% 61.9% 60.4% 57.5% 54.2% 52.5% 52.1% 52.9% 53.9%

23.1% 24.8% 25.5% 26.8% 29.1% 31.8% 33.0% 33.1% 32.2% 30.9%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0~14歳 15~64歳 65歳~

(ピーク)

(出所:国の資料をもとに作成)

<図表 4-11 第1期と第2期の人口ビジョンにおける大和市の将来展望(総人口)>

<図表 4-12 第1期と第2期の人口ビジョンにおける大和市の将来展望(年齢3区分別人口の割合)>

第1期人口ビジョン 第2期人口ビジョン

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31

【男女別・年齢5歳階級別の見通し】

・2015年の実績では、「団塊ジュニア」と呼ばれる世代が人口構成の主体となっています。

・2020 年以降、この世代の高齢化が進むことでピラミッドの形状は不安定になっていきますが、

人口の将来展望が達成されると、国立社会保障・人口問題研究所の推計に準拠した推計に比べ

て年少人口が多くなり、0~14 歳までの各世代で男女ともに 5,000 人程度が確保され、ピラ

ミッドの形状がより安定したものとなります。

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2015年(実績)

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2020年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2030年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2040年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2050年

男性 女性

0 5,000 10,000 15,000

05,00010,00015,000

0~4歳

5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

2060年

男性 女性

(人) (人)

(人) (人)

(人) (人)

<図表 4-13 大和市の将来展望・男女年齢 5歳階級別人口の見通し(人口ピラミッド)>

(出所:国の資料をもとに作成)

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32

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33

第2章 総合戦略

計画期間:令和 2(2020)年度~令和 6(2024)年度

1.なでしこサポート・人口対策プラン

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34

(1)「健康都市やまと総合計画」との関係性

・平成31年2月、本市は、「健康都市 やまと」を将来都市像に掲げ、市政の大きな方向性を定め

た「健康都市やまと総合計画」(計画期間:令和元年度~令和10年度)を策定しました。

・この総合計画が市の最上位計画となるため、「第2期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創

生総合戦略」は、総合計画に包含されるものとなり、人口減少対策として効果的と考えられる施

策を整理し、体系化したプロジェクトとして位置づけます。

・プロジェクトとして明確化し、PDCAサイクルにより進行管理を行っていくことで、人口減少

対策を実効性のあるものとしていきます。

総合計画

総合

戦略

個別

計画

個別

計画

少子高齢化・人口減少への対応

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35

(2)計画策定の基本的な考え方と体系

○基本的な考え方

・第1期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略をベースとし、国及び神奈川県の総

合戦略を踏まえながら、本市の特性やまちの魅力を活かした戦略としていきます。

○国・神奈川県の第2期総合戦略

<国>

<神奈川県>

人口ビジョン

●出生率

2035 年 1.70

2045 年 1.97

2050 年 2.07

●総人口

2065 年 849.5 万人

3つのビジョン

①「合計特殊出生率」の向上

②「マグネット力」の向上

③「未病」の取組みによる健康長寿社会の実現

長期ビジョン(令和元年改訂版)

●出生率

2030 年 1.80

2040 年 2.07

●総人口

2060 年 10,189 万

第2期総合戦略

●基本目標

①稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする

②地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる

③結婚・出産・子育ての希望をかなえる

④ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる

第2期総合戦略

●基本目標

①経済のエンジンを回して魅力的なしごとを産み出し、一人ひとりが生き生きと働ける神奈川を創る

②国内外から神奈川への新しいひとの流れをつくる

③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる

④活力と魅力あふれるまちづくり・誰もが活躍できる地域社会づくりを進める

目指すべき将来

①将来にわたって「活力ある地域社会」の実現

②「東京圏への一極集中」の是正

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36

○大和市の総合戦略

・大和市では、総合計画のもと、まちづくりの基軸に「健康」を据え、人・まち・社会の全ての

健康を達成し、市民生活を豊かにしていく「健康都市」の実現に向けた取り組みを推進してお

り、その方向性を基本としながら、本市の特性やまちの魅力を次のとおり整理し、戦略を展開

していきます。

・社会増を促す施策は、日本全体でみると人口減少の解決を図る根本的な対策につながりにくい

と考えられるため、主として「人の健康」領域の施策である若い世代の出産・子育ての希望を

かなえる取り組みを進め、「自然増」を促していくことを基本とします。

・一方、主として「まちの健康」「社会の健康」領域である、都市機能を高める取り組みは、「選

ばれるまち」となることにもつながるなど、「社会増」を促す効果があり、特に子育て世代の転

出入は、年少人口の増減に大きな影響を与えます。

・そのため、「自然増」と、それを促す「社会増」に関わる取り組みを人口減少対策の両輪として

積極的に進め、相乗効果を生み出していくことが、最も有効であると考えられます。

・また、こうした取り組みは、市民と行政が共に進めていくことが不可欠です。そのためには、

この総合戦略に関わる全ての人たちが、毎日「楽しく」暮らせるようなまちをつくっていくこ

とが重要であると考えます。

・こうした考えのもと、人口ビジョンに掲げた「健康な人口」などの実現に資する施策について、

国や神奈川県の総合戦略を踏まえながら、次のとおり「暮らしを楽しむ4つの基本目標」を戦

略の柱とし、取り組みを展開していきます。

第2期人口ビジョン

●出生率

2030 年 1.76

2040 年 2.03

2050 年 2.07

●総人口

2060 年 22.9 万人

健康な人口

☞総人口が将来にわたり 20万人程度を保っている。

☞ 65 歳以上人口のピークアウトの時期が早まり、年少人口・生産年齢人口

の割合が早期に回復している。

☞大和市の北部・中部・南部で人口のバランスがとれている。

第2期総合戦略

●基本目標

Ⅰ.子育てが楽しくなるまち

Ⅱ.安全・安心で、時代を先取りしている楽しいまち

Ⅲ.仕事や活躍の場がみつかりやすく、生き生きと過ごせる楽しいまち

Ⅳ.都心に近く、ますます便利で暮らしが楽しいまち

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(1) こどもを望んだ時から、切れ目なくサポートを受けられるまちにする

① 妊娠・出産・子育ての不安や悩みを軽減する

② 妊娠・出産・子育てにかかる経済的負担を軽減する

③ 働くママ・パパへのサポートを充実する

④ 子育て等に関する情報を分かりやすく伝える

(2) やまとで生まれ、育ち、学べて良かったと感じられるまちにする

① こどもが思いっきり遊べる場所を増やす

② 未来につながる学びや体験を提供する

(3)結婚の希望に寄り添うまちにする

① 結婚へとつながる効果的な支援等を検討する

I.子育てが楽しくなるまち

(1) いつまでも健康でいられるまちにする

① 健康寿命の延伸を図る

② スポーツを推進する

(2) 気軽に・楽しく外出できるまちにする

① ぷらっと出かけたくなるまちにする

② 移動しやすいまちにする

(3) こどもから大人まで、いつまでも暮らしやすいまちにする

① 地域の特性を活かし、「選ばれるまち」をつくる

② 防災・防犯力、まちの安全性を高めるとともに、市民のつながりを強める

③ 暮らしやすいまちをつくるため、新たな課題等へ柔軟に対応していく

Ⅱ.安全・安心で、時代を先取りしている楽しいまち

(1) 近くで働けるまちにする

① 起業も含めた企業活動の振興を図る

② 若年層等の就労をサポートするとともに、働くことの楽しさを伝える

③ ワーク・ライフ・バランスなどを進める企業の支援等を行う

(2) いつまでも・誰もが活躍できるまちにする

① 経験や知識を活かせる場や機会を充実する

② 誰もが自分らしい生活を送ることができるまちを目指す

Ⅲ.仕事や活躍の場がみつかりやすく、

生き生きと過ごせる楽しいまち

(1) やまとの魅力をより高める

① このまちに住みたいと思えるイベントの開催

② やまとの味覚の提供

(2) やまとの魅力をより多くの人へ届ける

① まちの魅力を積極的に発信する

Ⅳ.都心に近く、ますます便利で暮らしが楽しいまち

第2期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略

~なでしこサポート・人口対策プラン~

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(3)基本目標と施策の内容

基本目標 Ⅰ 子育てが楽しくなるまち

○基本的な考え方

人口減少の根本的な解決を図るためには、自然増を促す視点が不可欠です。また、地域に子

どもがたくさんいることは、まちの活気の高まりにつながるとともに、子ども同士が関わり合うなか

で、社会性を身につけたり、良い意味での競争心を養ったり、子どもの成長環境としても大切で

あると考えられます。

大和市では、子どもを望んだときが子育ての始まりと捉え、妊娠前から出産、子育て期までの

切れ目ない支援体制を積極的に整えてきました。4年連続で保育所の待機児童ゼロを達成して

いることなど、充実した子育て環境を今後もさらに高めて、子育てを存分に「楽しめる」まちにする

ことで、出産や子育ての希望をかなえていきます。

子ども自身が「やまとで生まれ育って良かった」と実感できるまちにすることで、健やかな成長

を支えていくとともに、まちへの愛着意識を醸成し、定住志向を高めることにもつなげていきま

す。

また、本市の婚姻率は全国、県全体と比べて高い水準にあることを踏まえ、結婚を希望する方

への効果的な支援について検討を進めていきます。

○基本目標Ⅰとの関連が想定される事業

○数値目標

項 目 現状値 目標値

(R6:2024年)

年少(0~14歳)人口 29,363人 29,607人

保育所等の待機児童数(各年4月1日時点) 0人 0人

市民意識調査「こどもの個性や能力にあった教育が行われていると思う市民の割合」 39.6% 45.5%

婚姻率 5.6 5.6

◆子育て世代包括支援センター事業

◆母子保健相談支援事業

◆妊産婦・新生児等訪問事業

◆不妊治療費助成事業、不育症治療費助成事業

◆民間保育所建設・増設支援事業

◆公私連携型保育所等整備事業

◆既設公園等大規模改修事業

◆子育て支援センター運営事業

◆学力向上対策推進事業

◆小、中学校図書館教育推進事業 など

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▶▶ 個別目標1 こどもを望んだ時から、切れ目なくサポートを

受けられるまちにする

① 妊娠・出産・子育ての不安や悩みを軽減する

・「子育て何でも相談・応援センター」において、妊娠前から出産、子育て期までの

あらゆる相談にワンストップで対応します。

・「プレママ・パパ教室」や「やまとイクメン講座」等を展開するほか、「子育て何でも

応援メール」として、出産を控えたご家庭や 0 歳の子どもを持つご家庭に向けて育

児情報等のメールマガジンを配信するなど、出産前や子育てが始まってすぐの時期

のサポートを行います。

・産後においては、乳児全戸訪問を実施していくとともに、特に、産後うつ予防等に向

けた支援を強化するため、産後健康診査や産後ケアを新たに実施していきます。さら

に、多胎児の育児や、介護と子育てを同時に行う「ダブルケア」など、家庭の状況に

応じた支援も進めます。

・子育て支援センターや「こどもーる(つどいの広場事業)」を展開するとともに、保

育所における地域育児支援事業など、地域と行政が一体となって子育て世帯を支援

することなどにより、子育てへの安心感を醸成していきます。

・障がいや発達に不安がある子どもとその家族に対し、各家庭の状況にあわせたきめ細

やかな支援を行います。

・子どもの健やかな成長のための基盤として、事故や災害など不測の事態から子どもの

命や安全を守るための取り組みを進めていきます。

・核家族化や少子化などにより、子どもと身近に触れ合う機会がないまま親になるこ

とも少なくないため、中学生の職業体験学習「トライワーク」や保育所における異年

齢交流等を通じ、子どもの頃から子育てに関わる機会を創出していきます。

子育て何でも相談・応援センター (保健福祉センター2階)

こどもーる

子育て何でも応援メール・ 電子母子手帳

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② 妊娠・出産・子育てにかかる経済的負担を軽減する

・妊婦健康診査や妊婦歯科健康診査の費用助成等を行うことで、安心して出産できる

環境を整えるとともに、生まれてくる赤ちゃんの健康も確保していきます。

・不妊治療費や不育症治療費の助成を行うなど、子どもを望む人が治療を継続できる

よう、経済的負担を軽減します。

・子どもの医療費を中学生まで全額助成(健康保険適用分)し、子どもの健全な育成や

健康の増進を図るとともに、子育てにおける経済的負担の軽減も図ります。

・第3子以降の出産費用や、市立小中学校等に通う第3子の給食費を助成し、より多く

の子どもを望む人の経済的負担を軽減します。

・国が少子化対策の一環として実施する、3~5歳児クラスの幼稚園、保育所、認定こ

ども園等の利用料の無償化を、適切に実施していきます。

・ひとりで子育てをしている家庭へ、家賃助成や相談支援などを行います。

③ 働くママ・パパへのサポートを充実する

・待機児童ゼロを継続していくため、新たな保育施設の建設・増設を支援し、保育の受

け皿を確保していくとともに、幼稚園を対象とした独自の送迎ステーション事業を展

開するなど、保育ニーズに対する多様な選択肢を提供していきます。

・大和駅至近に子育てを支援する新たな施設を整備し、公私連携型の低年齢児型保育所

の運営や、送迎ステーション事業、一時預かり事業などを実施するなど、子育て支援の

さらなる充実を図ります。

・多様な保育ニーズに応えていくため、休日保育や、病児保育と病児お迎えサービス、

延長保育、幼稚園における一時預かり等を実施するとともに、保育コンシェルジュを

配置し、それぞれの家庭の希望に沿ったサービスが受けられるようコーディネート

していきます。

・放課後児童クラブを運営し、子どもの就学後も安心して働ける環境を提供します。

④ 子育て等に関する情報を分かりやすく伝える

・子育て情報に関する専用のホームページの創設をはじめ、IT(情報技術)を

活用するなど、市の施策等を子育て世代へ積極的に、分かりやすく伝えてい

きます。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

妊産婦・新生児等訪問事業 94.17% 100%

妊婦健康診査の平均受診回数 11.7回 14回

保育所等の定員(2・3号認定) 4,283人分 5,582人分

子育て専用ホームページの創設 - 創設

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▶▶ 個別目標2 やまとで生まれ、育ち、学べて良かったと感じられるまちにする

① こどもが思いっきり遊べる場所を増やす

・身近な公園でボール遊びが楽しめる空間を増やすとともに、「やまと公園」の

リニューアルを行うなど、外で伸び伸びと遊べる環境を整えます。

・シリウスの「屋内こども広場」やポラリスのプレイルームなど、天候や季節の制約

を受けることなく、子どもが思いっきり遊べる場所を確保していきます。

② 未来につながる学びや体験を提供する

・学校図書館を活用した学習の推進や、家庭における読書活動の支援など、こどもが

普段の生活における様々な場面で本に出会えるような環境の充実を図ります。

・市立小中学校における英語教育や ICT 機器を活用した教育、論理的思考を育てる

プログラミング教育を推進していくなど、多面的に教育環境の充実を図ります。

・「放課後寺子屋やまと」や「放課後こども教室」の

充実などにより、子どもが放課後において、異年齢

間で交流する機会や、安全で安心して学び、遊べる

「居場所」の提供に努めます。

・学校生活を通じ、多様性を認め、他者を尊重する意

識を育てることで、社会性を育んでいくほか、芸術

鑑賞やこども体験事業などの実施により、子どもの

豊かな感性や表現力などの醸成を図ります。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

市民1人あたりの都市公園面積 3.28㎡ 4.00㎡

「図書館を使った調べる学習コンクール」の応募数 6,992人 7,410人

▶▶ 個別目標3 結婚の希望に寄り添うまちにする

① 結婚へとつながる効果的な支援等を検討する

・結婚に関する意識調査等によりニーズを捉えながら、結婚へとつながる効果的な支

援について検討を進めていきます。

・市ホームページなどを活用し、婚活に関する情報等を発信していきます。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

結婚に関する意識調査の実施回数(計画期間中の累計) - 1回

放課後寺子屋やまと

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基本目標 Ⅱ 安全・安心で、時代を先取りしている楽しいまち

○基本的な考え方

人口減少とともに、今後、さらなる高齢化が進展する見通しのなかでは、健康寿命の延伸や介

護予防に取り組む視点も重要です。市民の健康維持・増進を図っていくことが、これまで以上に大

切になることから、様々な形で楽しく健康づくりに取り組める環境を整えていきます。

また、気軽に外出できる環境を整え、最も手軽な運動ともいえる「歩く」機会の創出を図ることな

どは、健康づくりの観点からも重要な取り組みです。大和市が備えている平坦な地形・高い交通の

利便性を、さらに高めていくことで、楽しく出かけることができるまちを実現していきます。

市民が安心して暮らしていくためには、自然災害への備えを充実させていくことはもちろん、防

犯や交通安全など、地域の状況等を踏まえた取り組みを展開していくことが重要です。また、社会

の変化が早い時代のなかで、暮らしやすいまちを実現していくためには、新たな課題が発生したと

きなどに、柔軟かつスピーディーに対応していくことも大切です。

さらに、市全体の均衡ある発展を目指し、それぞれの地域が持つ特色に磨きをかけながら、こど

もから大人まで、全てのライフステージで暮らしを満喫できるまちの実現を図るなど、人口の自然増

と社会増の両面にアプローチしていく必要があります。

○基本目標Ⅱとの関連が想定される事業

○数値目標

項 目 現状値 目標値

(R6:2024年)

健康寿命(平均自立期間)と平均寿命の差 男 1.71歳 差が短くなる

よう取り組みます 女 3.56歳

市民意識調査「大和市は、公共交通機関を手軽に利用できると思う市民の割合」 76.5% 80.5%

年間犯罪認知件数 1,664件 1,465件

◆健康相談・教育事業

◆大和市健康ポイント事業

◆一般介護予防事業

◆地域スポーツ推進事業

◆図書館管理運営事業

◆コミュニティバス運行事業

◆都市計画マスタープラン進行管理事業

◆街頭防犯カメラ設置事業

◆大和駅周辺防犯対策事業

◆自治会活動支援事業 など

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▶▶ 個別目標1 いつまでも健康でいられるまちにする

① 健康寿命の延伸を図る

・シリウス内に整備した「健康都市図書館」において、血圧や骨健康度が測定できる

機器等を備えた健康度見える化コーナーを運営するとともに、保健師や管理栄養士

を配置して測定結果に対する助言を行うなど、シリウスを健康のランドマークとし

ながら、健康維持・増進の取り組みを進めます。

・健康ポイント事業や、チームで歩数目標を決めてウォーキングに取り組むウォーキ

ンピックの開催などを通じ、市民が自ら健康づくりに取り組むことを習慣化できる

よう促します。また、健康づくりに取り組む人の裾野を広げていくため、健康ポイ

ント事業の対象年齢拡大なども検討していきます。

・本市の認知症の総合相談窓口「認知症灯台」において相談支援・保健指導を行うほ

か、早期発見、予防の取り組みを推進します。

・保健師・管理栄養士による地域訪問活動等を展開し、市民の生活習慣病・フレイル

(虚弱の状態)・介護予防に取り組むなど、保健事業と介護予防を一体的に推進し

ていきます。

・市立病院は、地域の基幹病院として、関係機関との連携を進め、将来にわたり、

子どもから大人まで市民に質の高い医療を提供できる環境を確保します。

② スポーツを推進する

・市内のスポーツ施設を良好な状態に保ち、快適なスポーツ環境を維持し、年齢や性

別、障がいの有無などを問わず、全ての市民が暮らしのなかでスポーツに親しめる

環境を整えていきます。

・女子サッカーを地域スポーツ振興の基軸に据えながら、ホームタウンチームや地域

型総合スポーツクラブの活動を支援していくとともに、トップスポーツ観戦デーや

スポーツ教室等で、様々なスポーツに触れ合えるよう取り組みを展開するなど、「す

る」「みる」「ささえる」「つながる」の4つの要素から、スポーツの推進を図ります。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

市民意識調査「自ら健康づくりに取り組んでいる市民の割合」 62.3% 71.5%

週に 1回以上スポーツをしている市民の割合 59.7% 66.0%

大和シルフィード

やまとウォーキンピック表彰式

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▶▶ 個別目標2 気軽に・楽しく外出できるまちにする

① ぷらっと出かけたくなるまちにする

・「図書館城下町」を旗印に、本や読書に関わる機会を増やしていけるよう、市内に

3館ある図書館を、既成概念にとらわれず、ゆっくりとくつろげる空間としていく

とともに、目的がなくてもぷらっと立ち寄れる市民の「居場所」の充実を図ってい

きます。

・泉の森や中央林間自然の森、上和田野鳥の森など、市内の貴重な自然を保全し、気

持ちよく散策できる場所として活用していくほか、駅周辺をはじめとして、まちの

にぎわいを感じながら歩くことを楽しめる空間を整えていくとともに、魅力的なイ

ベント等を開催することにより、市民の外出機会の創出を図ります。

② 移動しやすいまちにする

・コミュニティバス「のろっと」、「やまとんGO」、そして、「地域と市との協働のり

あい」を運行し、市民の利便性を高めていきます。

・自転車通行帯やナビマークなどの充実を図るほか、試験導入しているシェアサイク

ルの拡大についても検討するなど、地形がフラットという大和市の特性を活かしな

がら、市民の気軽な移動をサポートしていきます。

・歩道のセーフティアップやまちのバリアフリー化などを進め、障がいのある方や高

齢の方、ベビーカーを押している方でも歩きやすい環境を整えていきます。

・移動しやすいまちのさらなる充実に向けて、徒歩、自転車、公共交通など市内の交

通に関する現状を調査したうえで、新たな総合交通施策を策定します。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

図書館の年間来館者数 4,212,521人 4,213,000人

コミュニティバス利用者数 717,851人 740,000人

文化創造拠点シリウス

コミュニティバス「のろっと」 自転車通行帯

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▶▶ 個別目標3 こどもから大人まで、いつまでも暮らしやすいまちにする

① 地域の特性を活かし、「選ばれるまち」をつくる

・本市は、市街地の形成過程や歴史的背景等から、市域を北部、中部、南部の3つに

分けられることなどを基本としたうえで、各地域における公共施設や鉄道駅、道路、

緑地などの地域資源を活かし、選ばれるまちとなるよう、魅力を高めながら、市全

体の均衡ある発展を目指します。

② 防災・防犯力、まちの安全性を高めるとともに、市民のつながりを強める

・大規模地震や異常気象など、様々な災害に備え、情報の収集や市民への伝達手段の

充実を図るほか、備蓄品や防災資機材の整備などを進めていきます。

・住宅密集地を抱える本市においては、大規模地震に伴う

火災の発生が大きな脅威となることを踏まえ、市民が初

期消火に使うことができるスタンドパイプ消火資機材を

整備するなど、自主防災組織、消防団の活動を支援し、

地域における防災力の向上を図るほか、市域内の準防火

地域の拡大等についても検討を行います。

・防犯灯や街頭防犯カメラの増設を進めるとともに、特に、本市の

メインエントランスとも言える大和駅周辺において集中的に設置

を進めるほか、市民一人ひとりの協力や、防犯活動団体や関係機関

との連携のもと、様々な防犯活動に取り組み、体感治安の向上を

図るとともに、防犯意識を高めていきます。

・人口減少に伴って増加することが見込まれる空き家について、

地域の関係団体などと意見交換を行いながら、対策を進めて

いきます。

・子どもから高齢の方まで、それぞれの状況に合わせて交通安全の啓発を進めていく

とともに、歩道の拡幅や交差点への車止めの設置を進めるなど、ソフト・ハードの

両面から、交通安全への取り組みを進めていきます。

・自治会活動への支援を行うとともに、市民活動拠点ベテルギウスの運営などにより、

地域や市民の結びつきが強くなるよう取り組んでいきます。

③ 暮らしやすいまちをつくるため、新たな課題等へ柔軟に対応していく

・少子高齢化や人口減少が進展するなかにあっても、市民が暮らしやすいと感じられ

るまちにしていくため、課題の解消や新たな取り組みを、柔軟にそして迅速に進め

ていきます。

・AI の進化などに代表される革新的な技術については、市民サービス向上に寄与する

ことを見極めながら、活用を図っていきます。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

大和市都市計画マスタープランの進行管理 1回/年 1回/年

街頭防犯カメラ設置台数 636台 1,000台

人口減少対策につながる新たな事業数(累計) - 1事業

街頭防犯カメラ

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基本目標 Ⅲ 仕事や活躍の場がみつかりやすく、

生き生きと過ごせる楽しいまち

○基本的な考え方

地域経済が活性化していくことは、まちのにぎわいはもちろん、雇用の確保にもつな

がるものです。また、身近な場所で働けることは、子育て世代をはじめとして、多くの

人にとって魅力であり、計画の策定に先立って実施したアンケート結果からも、そうし

た傾向が伺えます。このため、交通利便性の高さや、「さがみロボット産業特区」内で

あるという条件を活かしながら、新たな企業の誘致や、既存企業の事業拡大への支援等

に取り組み、市内産業の振興と、就労機会の充実を図ります。

平均寿命が延び、「人生100年時代」を迎えようとするなかにあっては、高齢の方をはじめ全

ての市民が、いつまでも生き生きと過ごしていける環境を整えていくことが重要です。こうした

考えのもと、健康都市大学のスタートなど、様々な形で地域のなかに活躍の場を創出し、自身

の経験や知識、スキルを生かしながら、各々の状況に応じて活躍できる環境を整えていきま

す。

○基本目標Ⅲとの関連が想定される事業

○数値目標

項 目 現状値 目標値

(R6:2024年)

市内事業所従業者数 76,799人 78,700人

市民意識調査「高齢の方が地域で生き生きと活動している思う市民の割合」 60.8% 65.0%

◆企業活動促進支援事業

◆さがみロボット産業特区促進支援事業

◆若年者就労支援事業

◆男女共同参画意識啓発事業

◆健康都市大学事業

◆シルバー人材センター支援事業

◆地域支援・任意事業(高齢福祉関連) など

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▶▶ 個別目標1 近くで働けるまちにする

① 起業も含めた企業活動の振興を図る

・「大和市企業活動振興条例」に基づき、新たな企業の立地や、市内企業の事業拡大を

支援するなど、企業活動の活性化を図ります。

・ロボットに関わる研究開発や産業用ロボットの導入を支援するなど、「さがみ

ロボット産業特区」に加入している本市ならではの工業支援に取り組みます。

・市内産業の振興・発展を担う大和商工会議所の運営を支援します。

・「やまと起業家支援スペース」を運営し、大和市内で新たに事業を始めたいと考え

ている方を支援することなどを通じて、市内産業の振興を図ります。

・「神奈川県事業承継ネットワーク」への参画などにより、中小企業の円滑な事業承

継を促進し、市内産業の活力を維持していきます。

・商業戦略計画に示す方向性のもと、商店街、商店の魅力を高めようとする取り組み

を支援し、市内商業の活性化を図っていきます。

② 若年層等の就労をサポートするとともに、働くことの楽しさを伝える

・若年者を中心とした就職セミナーや相談会などを開催するほか、ハローワークなど

とも連携した就労支援を進めていきます。

・夢の教室や職業講話、職業体験などを通じて、小中学生へ夢を持つことの大切さ、

仕事の素晴らしさや楽しさに関して理解を深めてもらう機会を提供していきます。

③ ワーク・ライフ・バランスなどを進める企業の支援等を行う

・女性の活躍やワーク・ライフ・バランスを推進する企業

を表彰し、市内企業への啓発に取り組むことなどにより、

男女がともに仕事や家庭の両立を実現できる環境づくり

を目指していきます。

・経済産業省が制定した「健康経営優良法人認定制度」の

認定を受け、従業員に向けた健康づくりに積極的に取り

組む市内企業を支援します。

・小さな子どもを持つ親が、より身近な環境で子育てしながら働けるよう、事業所内

保育施設の設置・運営を支援します。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

新規立地の優遇措置を活用する企業数(累計) 3社 6社

就職セミナー等の開催回数 20回/年 20回/年

大和市女性活躍及びワーク・ライフ・バランス推進企業賞の

受賞企業数(累計) 2社 8社

産業人表彰式

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▶▶ 個別目標2 いつまでも・誰もが活躍できるまちにする

① 経験や知識を活かせる場や機会を充実する

・健康都市大学「市民でつくる健康学部」に象徴されるような、年齢を問わず、誰も

が、自らの経験や知識、スキル等を活かして活躍できる場を提供するとともに、学

びを通した市民の新たな居場所づくり、市民同士のつながりの創出を図ります。

・シルバー人材センターへの支援を行うほか、市民活動センターを運営することなど

により、仕事や地域活動等を通じた市民の活躍を後押しします。

② 誰もが自分らしい生活を送ることができるまちを目指す

・障がいの有無や年齢、性別等に関わりなく、一人ひとりの希望がかない、自分らし

い生活を送ることができるような地域社会を構築していきます。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

健康都市大学「市民でつくる健康学部」の開講日数 ― 363日/年

認知症サポーターとなっている市民の割合 6.2% 13.8%

健康都市大学「市民でつくる健康学部」

認知症キッズサポーター養成講座

介護予防セミナー

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基本目標 Ⅳ 都心に近く、ますます便利で暮らしが楽しいまち

○基本的な考え方

大和市は神奈川県のほぼ中央に位置し、非常に充実した鉄道や幹線道路などの交通網を使う

ことで、様々なスポットにアクセスしやすいまちです。さらに令和元年には、市の中心を東西

に横断する相模鉄道が都心への直通運転を開始するなど、利便性は一層高まっています。仕事、

買い物、観光といった、生活のあらゆるシーンに対応可能な最高のロケーションを有する本市

の「便利で暮らしが楽しいまち」としての魅力を市内外に PRしていきます。

市内には、文化創造拠点シリウスをはじめとした魅力的なスポットがたくさんあります。そ

して、市内にくまなく配置された子どもの遊び場や、自然、文化、スポーツなどを楽しめる様々

な施設等は、充実したコミュニティバス網によって結ばれています。また、「大和市民まつり」

をはじめ、「YAMATO ART100」、「全国ふるさとまつり うまいもの市」、「やまと de紅

白歌合戦」など四季を通じて多彩なイベントなども開催されています。

加えて、本市は平成 28年から 4年連続で、保育所の待機児童ゼロを達成してきたことをはじ

め、子育て支援や教育環境の充実にも積極的に取り組んでいます。

こうした本市の魅力を多くの方に発信することで、幅広い世代に「住みたいまち」、「住み続け

たいまち」と感じていただきながら、30歳代の子育て世帯の転出超過傾向を抑制し、年少人口

の増加へと結びつけるとともに、関係人口の創出にも着目しながら、まちの活力の維持を図っ

ていきます。

○基本目標Ⅳとの関連が想定される事業

○数値目標

項 目 現状値 目標値

(R6:2024年)

市民意識調査「大和市内にずっと住み続けると回答する 20~30 代の市民の割合」 30.0% 36.0%

30歳代の社会増減(計画期間中の累計) -119人 ±0人

◆観光等促進事業

◆大和市民まつり支援事業

◆国際化推進事業

◆市民朝霧市支援事業

◆市政等 PR事業

◆イベント観光協会支援事業 など

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① このまちに住みたいと思えるイベントの開催

・「大和市民まつり」、「渋谷よさこい」、「YAMATO ART100」など、市内外

から多くの人を集める魅力的なイベントの開催により、大和市に訪れる人を増やし

ていくとともに、「やまと deのど自慢」、「やまと de 紅白歌合戦」など、市民参加

型のイベントの開催に取り組み、市民の地域への愛着意識を育んでいきます。

・多文化共生に向けた取り組みの一環として、「やまと世界料理の屋台村」や「やまと

国際交流フェスティバル ハッピーフェスタ」など、外国の文化などに触れられる

イベントの開催を支援していきます。

② やまとの味覚の提供

・朝霧市や夕やけ市などの運営を支援し、新鮮で安全な地場農産物の魅力を広めてい

くとともに、「全国ふるさとまつり うまいもの市」など、食をテーマにしたイベン

トの開催に取り組みます。

・市内の商業者が連携して行う地域ブランド商品等の開発を支援し、新たな魅力ある

グルメの創出等を促していきます。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

観光イベントの総来場者数 1,079,301人 1,163,500人

朝霧市、夕やけ市、おさんぽマートの年間開催回数 152回 150回

▶▶ 個別目標1 やまとの魅力をより高める

夕やけ市

大和市民まつり

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▶▶ 個別目標2 やまとの魅力をより多くの人へ届ける

① まちの魅力を積極的に発信する

・市内のどこにいても、おおむね15分以内で駅に歩いて行けることや、都心をはじ

め、海や山へもアクセスしやすい交通網が整っていることなど、本市が有する交通

利便性の高さを市内外へ PR していきます。

・充実した子育て、教育環境を、30 歳代を中心とした子育て世帯に向けて発信して

いくこととあわせ、シリウスやポラリスなど魅力的な施設や、泉の森をはじめとし

た豊かな自然環境など、大和市の魅力を、関係人口の創出も視野に入れながらより

多くの方に届けていくことで、定住志向の向上も図っていきます。

・大和市のブランディングに取り組むとともに、女子サッカーチーム「大和シル

フィード」を支援することや、イベント観光協会と協力しながらフィルムコミッ

ション事業を推進することなどにより、大和市の知名度の向上と、市民のまちへの

愛着意識の醸成を図ります。

・イベントキャラクター ヤマトンを活用し、様々なイベント等を盛り上げていきま

す。

KPI(重要業績評価指標) 現状値 目標値

(R6:2024年)

市政PR専用ホームページの閲覧数 - 10,000回/年

フィルムコミッション

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大和駅

つきみ野駅 中央林間駅

南林間駅

鶴間駅

相模大塚駅

桜ヶ丘駅

小田急江ノ島線

相模鉄道本線

東急田園都市線

藤沢街道

高座渋谷駅

文化創造拠点シリウス

中央の森

市民活動拠点ベテルギウス

上和田野鳥の森

中央林間図書館 中央林間自然の森

つる舞の里歴史資料館

下鶴間ふるさと館

深見歴史の森

やまと公園

大和スポーツセンター

○大和を代表するまちの魅力スポット

IKOZA

多胡記念公園(慈緑庵)

市民交流拠点ポラリス

引地台公園・

大和スタジアム・

引地台温水プール

泉の森・郷土民家園・

自然観察センターしらかしのいえ

ゆとりの森

ふれあいの森・

グリーンアップセンター

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2.戦略の策定経過とPDCAサイクル

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(1)策定経過

○全体の流れ

○大和市まち・ひと・しごと創生総合戦略会議

・第2期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定にあたり、様々な分野の関

係者等から専門的かつ総合的な意見を聴くことを目的として、大和市まち・ひと・しごと創生

総合戦略会議を設置し、次のとおり、会議を開催しました。

☞第1回会議 (令和元年 10月 29日 市役所 5階・委員会室)

(1)次期大和市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に向けて ほか

☞第 2回会議 (令和元年 11月 28日 市役所第一分庁舎・第 2会議室)

(1)次期大和市まち・ひと・しごと創生総合戦略の計画体系(案)について

☞第 3回会議 (令和2年 3月 31日 書面開催)

(1)第2期「健康都市 やまと」人口ビジョン/まち・ひと・しごと創生総合戦略について

○窓口アンケート調査

・実施期間:令和元年 8月 19日(月)~11月 18日(月)

・調査方法:市民課(分室含む)窓口に転入、転出届を提出しに来た方へ配布

・調査内容:転入・転出のきっかけ 等

・回答数 : 転入…570件

転出…434件

○市民意見公募手続(パブリックコメント)

・実施期間:令和2年2月26日(水)~令和2年3月26日(木)

・意見数 :11件

庁内検討会議(総務担当課長等)

・第1期総合戦略の進行管理

・第2期総合戦略の検討

第2期総合戦略の素案の検討作業

大和市まち・ひと・しごと創生総合戦略会議 (産業界・行政機関・大学・金融機関・労働団体・言論界のメンバーで構成)

第2期総合戦略(素案)

第2期総合戦略(完成)

パブリック コメント

意見

市 議 会

第1期総合戦略 第2期総合戦略のたたき台

第8次総合計画

進行管理

健康都市やまと総合計画

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(2)PDCAサイクル

・第2期「健康都市 やまと」まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた施策等に関しては、基本目

標ごとに掲げた数値目標やKPI(重要業績指標)の到達度などを毎年検証していきます。

○サイクルの仕組み

○サイクルの効果

Plan

総合戦略

Do

実行

Check

確認・検証

Action

見直し

総合戦略の展開

・なでしこサポート

・暮らしを楽しむ

人口の

自然増加

人口の

社会増加

・事務事業評価等の庁内評価

・総合計画審議会による外部評価 等

総合戦略を包含する

大和市総合計画の実施計画に基づく

事業展開

・実施計画の見直し

・予算への反映 等

・基本目標数値 ・KPI

「健康都市 やまと」

の実現

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付属資料

ここでは、「健康都市 やまと」と関わりが深い本市のこれまでの取り組みなどについて紹介します。

▼健康都市の取り組みと関わりが深い宣言

◎「健康都市 やまと」宣言

健康は、日々の生活の基本であり、幸福を追求するために、ともて大切なものです。

都市で生活するわたしたち市民が、生き生きと暮らすためには、保健、福祉、医療などを通じて「人の健康」

を守るとともに、安全で快適な都市環境が整う「まちの健康」、人と人とのあたたかな関係に支えられる「社

会の健康」を育てていくことが重要です。

大和市は、市民一人ひとりの健康な生活の実現に向けた取り組みを進め、「健康都市」を目指すことを宣

言します。

平成 21年 2月 1日

◎「70歳代を高齢者と言わない都市 やまと」宣言

・「人生 100年時代」を迎える超高齢社会では、一般に 65歳以上を高齢者とする固定観念を変えていく

ことが必要です。

・年齢を重ねても、自らの健康を維持し、自立した生活を送れるよう努めている方、豊かな知識と経験を生か

し、様々な役割を果たしている方など、一人ひとりが大和のかけがえのない存在です。

・支えを必要とする方には手を差し伸べながら、この世代の方々が、個々の意欲や能力に応じて、いつまでも

生き生きと活躍していただきたいと考え、「70歳代を高齢者と言わない」ことを宣言します。

平成 30年 4月 11日

平成 21年 2月 1日

◎「認知症 1万人時代に備えるまち やまと」宣言

・超高齢社会を迎え、認知症になる人は急激に増加しており、大和市においても近い将来、その数は、1万

人を超えるものと予測されます。

・これからは、誰もが認知症にかかわる可能性があり、あらゆる世代、立場の人が協力しあい、認知症の人

への理解を深め、その想いに寄り添っていくことが大切です。

・大和市は、認知症の人が住み慣れた地域で、人と人とのつながりを育みながら、自分らしく、安心して暮ら

し続けられるよう、様々な取り組みを進め、認知症 1万人時代に備えます。

平成 28年 9月 15日

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▼国際的な取り組み

◎健康都市連合への加盟

・大和市は「健康」を基軸に据えた市政の推進に向け、平成 20年に健康都市連合に加盟しました。健康都

市連合は、WHO西太平洋地域事務局の提案で 2003年(平成 15年)に発足し、各国の地方自治体、

中央政府、NGO、民間組織、学術団体、国際機関などから構成されています。

・健康都市連合では、それぞれの地域特性に合わせて、人はもちろん、人を取り巻く環境も含めた両面から

健康を増進するという取り組みを実践しており、この考え方のもとで加盟団体が協力し知識と経験を共有

することが、大和市に住む人々の健康を改善するための有効な手段になると捉えています。

◎健康都市に関する上海市長コンセンサス等

・平成 28年 11月には健康都市連合都市として、次の理念を共有しました。

◇ヘルスプロモーションに関する上海宣言~「国連持続可能な開発アジェンダ 2030」の実現に向けて~

2016年 11月 21日から 24日、我々は中国の上海において、「国連開発アジェンダ 2030」と「国連

の持続可能な開発目標」の達成に健康と福祉が決定的に重要であることを、公式に確認した。我々は、健

康が、すべての人が等しく教授すべき権利であり、日常生活に不可欠な活力源であり、すべての国におい

て社会で共有される目標であり、優先すべき政治課題であることを、確認した。「国連の持続可能な開発

目標」(SDGs)は、健康に投資すること、全ての人々に格差なく保健サービスを提供すること、あらゆる年

代の人々の健康格差を解消することを、我々に義務付けている。我々は誰一人取り残さない決意である。

(抜粋)

◇「健康都市に関する上海市長コンセンサス 2016」

我々、2016年 11月 21日に上海に集まった世界各地の 100人以上の市長は、健康と持続的な都市

化の発展は切り離せないものであるという認識を共有し、両者をともに推進すべくゆるぎない決意を持っ

ている。我々はまた、健康と福祉が、「国連持続可能な開発のための 2030アジェンダ」と国連の「持続可

能な開発目標」の中核であることを認識している。(抜粋)

◎SDGs(持続可能な開発目標)

・SDGs とは、2015年 9月の国連サミットで採択された「持

続可能な開発のための 2030アジェンダ」における 2016

年から 2030年までの国際目標です。持続可能な世界を

実現するための 17の目標・169のターゲットから構成さ

れ、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one

behind)ことを誓っています。

・健康都市連合に加盟する大和市が進める、健康都市やま

と総合計画の取り組みは、SDGs達成の方向性と軌を一にするものです。

・そして、平成 28年 11月の上記上海コンセンサスにおいては、SDGsの中でも、特に第3目標「すべての

住民に良好な健康を」と、第 11目標「都市と人々の住居空間をいかなる住民も排除せず、安全で復旧力

を持ち、持続可能にする」が、健康都市の取り組みと関わりが深いことを確認しています。

・このため、本市におけるSDGsの推進については、総合計画から市民の健康を維持増進する観点で施策を

抽出し、5つのリーディングプロジェクトを定めた「大和市健康都市プログラム」を中心としつつ、他の個別

計画においても関連する施策や事業等を明らかにするなどを通じ、取り組んでいきます。

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第2期

「健康都市 やまと」人口ビジョン/まち・ひと・しごと創生総合戦略

(令和2年3月発行)

[編集・発行]

大和市政策部総合政策課

〒242-8601 大和市下鶴間一丁目1番1号

TEL 046-263-1111 http//www.city.yamato.lg.jp 大和市イベントキャラクター

ヤマトン