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解説

日本 建 築 学 会   改 定JASS 5-2009について

桝 田  佳 寛*1・ 阿部   道 彦*2

 概 要  日本建築学会建築工事標準仕様書JASS 5鉄 筋 コ ンクリー 卜工事が2009年2月 に12年 ぶ りに大改定 された。

今回の改定で は,新 たな技術の進 展の取込 みは もとよ り,エ コセメ ントや再生骨材 コ ンク リー トの節 の新設 などによる環

境 配慮への取組みの強化,か ぶ り厚 さな どの規定 の検査方法 の充実,計 画 供用期間 の級の超長期への対応や耐 久性向上 に

かかわ る乾燥収縮率 ・ヤ ング係数などの コンクリー トの品質基準 の設定,調 合強度 の定め方の 合理化 を目指 した構造体強

度補正値(S値)の 適用の拡大 など,き わめて多岐にわた って いる。 また,水 密 コ ンクリー トをは じめ特別 な仕様の コ ン

クリー トについて,よ り実情に即 した形で規定 の充実 が図 られている。 付録について も,建 築学会の制定す る規格を試験

方 法 と品質基準に分類整理する とともに,品 質管理 に必要 な規格 の整 備が図 られて いる。

  キー ワー ド:JASS 5,環 境配慮,超 長期,構 造 体 コンクリー ト,構 造 体強度補正値,検 査

1.  は じ め に

  JASS 5は,1953年 の 制 定 以 来,新 技 術 の 導 入,建 築

物 に対 す る要 求 品 質 の 向上 な ど,そ の時 代 の要 請 に応 じ

て ほ ぼ10年 ご と に大 改 定 され て きた 。 近 年 は1997年 に

大 改 定 され,2003年 の 部 分 改 定 を 経 て,今 回2009年2

月 に大 改 定 が 行 わ れ た。 改定 作 業 は,鉄 筋 コ ン ク リー ト

工 事 運 営 委 員 会 傘 下 のJASS 5改 定 小 委 員 会 の も と で 行

わ れ た 。2006年 に は ア ン ケ ー ト調 査 が 実 施 され,そ の

結 果 も踏 ま え て建 築学 会 大 会 に お い て 改定 に 関 す る研 究

協 議 会1)が 行 わ れ,会 員 よ り多 くの 貴 重 な意 見 を い た だ

い た。 そ の 後,小 委 員 会 の もと にJASS 5改 定 支 援WG

とJASS 5改 定 超 長 期 対 応 研 究WGを 設 置 す る と と も

に,関 連 す る他 の 小 委 員 会 の 協 力 も得 て,改 定 作 業 の効

率 的 進 展 を 図 った。 この 間,JASS 5を 補完 す る,あ る

い は,今 回 の 改 定 内容 を 先 取 りす る形 で い くつ か の指 針

が 刊 行 さ れ て い る。 今 回 の 改 定 の基 本 方針 は次 の5つ で

あ る。

  1)地 球 環 境 問 題 へ の 配 慮,2)目 標性 能 の 明確 化,3)

鉄 筋 コ ン ク リー ト構造 体 の耐 久性 向上 の た め の諸 規 定

の整 備,4)特 別 な仕 様 の コ ンク リー トの充 実,5)品

質 管 理 規 定 の 充 実

  基 本 的 な 枠 組 み は1997年 版 を踏 襲 して い るが,内 容

的 に は か な り大 幅 な変 更 と な っ て い る。 ま た,2009年

3月 に 改 正 さ れ た 生 コ ンお よ び 砕 石 ・砕 砂 のJISや

2009年 度 改 定 予定RC構 造 計 算 規準2)も 考 慮 され て い る。

2.  改定JASS 5の 構 成

 改 定 され たJASS 5の 構 成 を1997年 版 と比 較 し,ま

た,関 連 す る最 近 の指 針 を 併 せ て表-1に 示 す 。1997年

*1  ます だ ・よ しひ ろ/宇 都宮 大学 大学 院工学 研究科 地球環境 デザ

イン専攻 教授(正 会員)

*2  あべ ・み ちひこ/工学院 大学工学部建築学 科 教授(正 会員)

版 の構 成 に 対 し,3つ の節 が新 設 され,2つ の 節 が 削除

され,31の 節 の 構 成 と な った。

  新 設 した節 は,18節 「鋼 管 充填 コ ン ク リー ト」,27節

「エ コ セ メ ン トを 使 用 す る コ ン ク リー ト」,28節 「再 生

骨 材 コ ンク リー ト」 で あ る。29節 「住宅 基 礎 用 コ ン ク

リー ト」 は 「簡 易 コ ンク リー ト」 か ら名 称 変 更 した もの

で あ る。 旧版 の 「コ ンク リー トの仕 上 が り」 お よ び 「か

ぶ り厚 さ」 の 節 は削 除 した。 これ らは いず れ も構造 体 コ

ン ク リー トの 品 質 を示 す もの で あ り,部 材 の 位 置 ・断面

寸 法 の精 度 お よ び仕 上 が り状態 は2節 「構造 体 お よび 部

材 の 要 求 性 能 」 に,ま た,か ぶ り厚 さ につ いて は,原 則

を3節 「コ ンク リー トの種 類 お よ び品 質 」 に,施 工 上 の

要 件 を9節 「型 枠 工 事 」 と10節 「鉄 筋 工事 」 に示 した。

  1節 と2節 は全 体 に か か る もの,3~11節 が 一 般 の仕

様(旧 基 本 仕 様),12~30節 が 特別 な仕様(旧 特 殊 仕 様),

31節 が特 記 で あ る。

3.  各節の改定概要

Vol. 47, No. 6, 2009.6

 3.1  全体にかかる仕様

  (1)  1節 総則

 適用範囲と原則,運 用の方法,用 語などを定めている。

今回,適 切な工期および工事費が設定されている工事に

適用す ることを追加 した。また,省 資源型,省 エネル

ギー型,環 境負荷物質低減型などの環境配慮を行うこと

とした。

 構造体については,図-1に 示すように,構 造部材お

よび構造部材と同時にコンクリートが打ち込まれる非構

造部材を総称 したものとして定義 した。

  (2)  2節  構造体および部材の要求性能

 建築主の意向を仕様書に反映させるためにブリーフの

概念を盛 り込んだ。 ブリーフとは,社会 的制約条件や法

的制約条件を踏まえた上で,建 築物に対する利用者の通

念,建 築主の要求などが示された文書のことである。

3

表-

1  1997年 版 と2009年 版 のJASS 5の 関 連 と構 成

図-1 構造体の定義

要 求 性 能 の 種 類 と して次 の5つ を規 定 した。

(1)構 造安 全 性,(2)耐 久性,(3)耐 火性,(4)

使 用性,(5)部 材 の 位 置 ・断面 寸 法 の精度 お よ び 仕

上がり状態計画供用期間の級について は,従 来の3つ の水準に,

図-2 超長期の計画供用期間への対応の考え方

お よ そ200年 を 想 定 した 「超 長 期 」 を追 加 して4つ の水

準 と し,各 節 には これ に対 応 した 規定 が追 加 され て い る。

Revision of JASS 5 Reinforced Concrete Work-2009 by Architectural Institute of Japan

By Y. Masuda and M. Abe

Concrete Journal, Vol. 47, No.6, pp.3~10, Jun. 2009

Synopsis Japanese Architectural Standard Specification (JASS) 5 Reinforced Concrete Work was revised and published

by Architectural Institute of Japan in February 2009. This paper describes main revisions. Those contain newly developed

techniques, environment conscious techniques such as eco-cement or recycled aggregate concrete, substantial inspection

methods for cover thickness, durability oriented techniques such as 200 years housing, establishment of quality standards

on drying shrinkage and Young's modulus, and correcting value for compensating the strength of concrete in structures.

As for specially specified concrete, stipulations were improved for engineers to use practically.

Keywords : JASS 5, environment conscious, super long term class in service life, concrete in structures, correcting value

for compensating the strength of concrete in structures, inspection

4 コ ン ク リ ー ト工学

図-3  28日 強度 と中性化速度係数 の関係

表-2 計画供用期間と耐久設計基準強度

表-3 構造体 コンクリー トの圧縮強度 の基準

また,従 来の 「一般」 は,「 標準」 と紛 らわ しいため

「短期」 と改めた。超長期への対応方法としては,図-2

に示すように,① 構造体および部材の初期性能を高める

方法と②初期性能は通常の場合と同 じレベルにするが,

維持保全を定期的に実施することにより対応する方法が

考え られ,そ の選択はライフサイクルコス トなどを考慮

して行 う必要がある。

 部材の位置 ・断面寸法の許容差については計画供用期

間の級による区分を廃止 した。

 3.2  一般の仕様

  (1)  3節  コンクリー トの種類および品質

 耐久設計基準強度については,今 回は図-3に 示すよ

うに,標 準養生供試体の材齢28日 の圧縮強度 と供試体

の屋外暴露試験より求めた中性化速度係数の関係から,

鉄筋の腐食確率3%,屋 外側の設計かぶ り厚 さ40mm,

かぶ り厚さの標準偏差10mmと して,計 画供用期間お

よび設計かぶ り厚さに対 して求めた圧縮強度に基づいて

表-2の ように定めた。短期,標 準および長期は旧版と同

じで,超 長期供用級 の耐久設計基準強度は,36N/mm2

とし,か ぶ り厚 さを10mm増 した場合は30N/mm2と

した。なお,図-3中 の式は,圧 縮強度61.25N/mm2で

中性化速度係数を0と して回帰 したものである。

Vol. 47, No. 6, 2009. 6

表-4 最小かぶ り厚 さ

図-4 各種かぶ り厚 さの関係

 品質基準強度Fqは,構 造体コンクリー ト強度が満足

すべき強度であ り,設 計基準強度Fcお よび耐久設計基

準強度Fdの 大きい方の値と改定 し,旧 版の構造体強度

との差ΔFは 削除 した。

 使用するコンクリー トは,工 事現場に供給され,構 造

体に打込まれるコンクリー トのことで,そ の強度は,材

齢28日 において後述する調合管理強度以上 とした。構

造体 コンクリー ト強度については,表-3に 示すように

構造体から採取 したコア供試体の圧縮強度が品質基準強

度を満足しなければならないこととし,現 場水中養生お

よび現場封かん養生供試体の強度は施工上必要な強度が

得られていることを確認するために使用するものとした。

 耐久性向上のため,コ ンクリー トのヤング係数,乾 燥

収縮率および許容ひび割れ幅の目標値を示 した。ヤング

係数については,RC構 造計算規準式より計算される値

の80% 以上とし,乾 燥収縮率および許容ひび割れ幅に

ついては,特 記がない場合,長 期および超長期でそれぞ

れ8×10-4以 下および0.3mm以 下と規定 した。

 かぶ り厚さについては,表-4に 示すように計画供用

期間の級により最小かぶり厚さを変えることとし,設 計

かぶり厚さは,部 材 ・部位ごとに配筋詳細図に明記する

こととした。特記のない場合の設計かぶり厚さは,表-4

5

の値 に10mmを 加 え た 値 と した。

 図-4は,各 種 か ぶ り厚 さ の関 係 を 示 した もの で,完

成 した構 造 体 に お いて 最 小 かぶ り厚 さを満 足 しな けれ ば

な らな い。10節 「鉄 筋 工 事 」 の 総 則 に は か ぶ り厚 さに

関 す る事 項 を追 加 して い る。

  目地 部 分 に つ いて は規 定 を緩 和 し,施 行 令 の か ぶ り厚

さを 満 足 し,構 造 耐 力 上 必 要 な断 面 寸 法 を 確 保 し,防 水

上,耐 久 性 上 有 効 な措 置 を講 じれ ば,最 小 か ぶ り厚 さ お

よび設 計 か ぶ り厚 さの 規 定 を適 用 しな くて もよ い こ と と

した。

  (2)  4節  コ ン ク リー トの材 料

  今回,収 縮 低 減剤 の規 格 を定 め た。 ま た,長 期 お よ び

超 長 期 の場 合 は,回 収 水 は使 用 しな い こ とと した。

  (3)  5節  調 合

  調 合 を 管 理 す る場 合 に 基 準 と な る 調 合 管 理 強 度Fmを

新 た に 定 義 し,品 質 基 準 強 度Fqに 構 造 体 強 度 補 正 値

mSnを 加 え た 値 と した。 これ は 旧 版 に お け る高 強 度 コ ン

ク リー トの 調 合 の 考 え 方 を 一 般 化 した もの で,す で に

2007年 刊 行 の エ コ セ メ ン トの 指 針3)や フ ライ ア ッ シ ュ コ

ンク リー トの 指 針 に採 用 さ れて い る。

 構造体強度補正値は,従 来の予想平均気温による強度

補正値(T値,Tn値)に 代わるもので,標 準養生供試

体の材齢m日 の強度と構造体コンクリー トの材齢n日

の強度との差 として求め られる。図-5は ,旧 版の強度

補正値と構造体強度補正値の関係を示したものである。

 また,主 要なセメントについて,表-5に 示すように,

構造体強度補正値28S91の 標準的な値を示 した。

 調合強度Fは,標 準養生 した材齢m日 の圧縮強度で

表され,次 の2つ の式を満足するように定める。調合強

度を定める材齢mは 原則として28日 とした。

  こ こに,

      F:調 合 強 度(N/mm2)

     Fm:調 合 管 理 強 度(N/mm2)

      σ:使 用 す る コ ンク リー トの 圧 縮 強度 の 標準 偏差

(N/mm2)

 図-6に 調 合 管 理 強 度 の 概 念 図 を示 す。

  (4)  6節   コ ンク リー トの 発注 ・製 造 お よ び受 入 れ

  対 象 と す る コ ン ク リー トを,JIS A 5308に 適 合 す る

コ ンク リー トと適 合 しな い コ ン ク リー トお よ び現 場 練 り

コ ン ク リー トの3つ に 分 け,JIS A 5308に 適 合 す る コ

ン ク リー トに つ い て は さ らにJIS Q 1001お よ び1011に

適 合す る もの と それ らに よ る認 証 を受 けて い な い もの に

分 け,そ の 取 扱 いを 規 定 した。

  レデ ィー ミク ス トコ ン ク リー トを発 注 す る際 の 呼 び強

度 は,調 合 管 理 強 度 と した。

  ス ラ ッ ジ水 につ い て は,従 来 協議 事項 とされ て い たが,

6

図-5 各種養生した供試体の強度発現性と強度補正値の関係

表-5 構造体強度補正値28S91の標準値

図-6 調合管理強度の概念図

JIS A 5308の2009年 の 改 正 で 協議 事 項 か ら削除 さ れ た

ので,そ の 使 用 の 可 否 につ いて示 した。

  (5)  7節   コ ン ク リー トの 運 搬 ・打 込 み お よ び締

固 め

  工 事 現 場 内 の コ ンク リー トの運 搬,打 込 み ・締 固 め に

つ いて 規 定 して い る。 運 搬 お よ び打 込 み の 際 に水 を加 え

て はな らな い。 た だ し,工 事 監 理 者 の 承 認 を受 け て,流

動 化 剤 を 添 加 して ス ラ ンプ を回 復 で き る と して い る。

  (6)  8節   養 生

  湿潤 養生 の方 法 と して,透 水 の 小 さい せ き板 に よ る被

覆,養 生 マ ッ トや水 密 シー トによ る被覆,散 水,噴 霧,

膜 養生 剤 の塗 布 な ど を示 した。

  湿 潤 養 生 の終 了 を判 定 す るた め の コ ンク リー ト強 度 の

コ ン ク リー ト工学

基準を,早 強 と普通に加えて,今 回,中 庸熱ポル トラン

ドセメントについて も定めた。 また,超 長期の扱いは長

期と同じにした。 このため,こ れら3つ のセメントを用

いた場合には,コ ンクリートの圧縮強度が,短 期 と標準

では10N/mm2,長 期 と超長期では15N/mm2に 達すれ

ば湿潤養生を打ち切ることができる。

  (7)  9節  型枠工事

 施工計画書 に加えて,品 質管理計画書を作成すること

を加えた。

 従来鉄骨造のRC床 に用いられていた床型枠用鋼製デッ

キプ レー ト(フ ラットデッキ)が,SRC造 やRC造 で

も普及 してきたことを考慮 し,こ れに関する規定を追加

した。側圧について は,壁 の長 さが3mを 超える場合

の緩和規定を削除 した。 スラブ下 ・梁下の支保工を取 り

外すために必要なコンクリー ト強度を推定するための供

試体の養生を,従 来の現場水中や現場封かんだけでなく,

標準養生によってもよいこととし,材 齢およびセメント

の種類に応 じて取扱いを示 した。

  (8)  10節  鉄筋工事

 適用範囲を,従 来のSD 295~SD 390か らSD 490ま

で広げ,こ れに伴って各項に関連する規定が追加された。

 加工寸法の許容差について は,計 画供用期間の級によ

る区分が廃止 され,一 本化された。その規定値は,従 来

の一般 ・標準と同 じである。

 鉄筋の折曲げ形状 ・寸法,直 線重ね継手の長 さ,直 線

定着 ・フック付き定着の長さについて,RC構 造計算規

準2009改 定案2)に基づいて見直 しを行い,仕口 内に折曲

げ定着する場合には全長との組合せにより投影定着長 さ

が緩和できること,小 梁 ・スラブにおいて定着長 さが緩

和できることを定めた。

  (9)  11節  品質管理 ・検査および措置

 使用するコンクリー トの品質管理および検査において,

コンクリー トの乾燥収縮の早期判定試験方法を示 した。

これは乾燥期間26週 における乾燥収縮率を,4週,8週,

または13週 の値より推定 して判定するものである。

  また,せ き板および支保工の取外 し後に,か ぶり厚さ

不足が懸念される場合の構造体におけるかぶり厚さの検

査の手順,評 価方法および措置について示 した。かぶり

厚さの判定基準を表-6に 示す。1番 目の項目は,か ぶり

厚さの最小限界値を定め,い かなる場合もこの値を下回

らないように したものである。2番 目の項目は,最 小か

ぶり厚さを下回る確率(不 良率)を 定めたもので,不 良

率は,建 物のかぶり厚さに関する最近の実態調査結果に

基づき,部 材 ごとのかぶ り厚さの不良率および測定誤差

を考慮 して15% としている。図-7に 柱帯筋のかぶり厚

さの分布の1例 を示す。3番 目の項目は,か ぶり厚さが

設計かぶ り厚 さを大幅に上回る場合に鉄筋が部材中心部

に偏り,構 造耐力に支障をきたすおそれがあることに対

する規定である。

Vol. 47, No. 6, 2009. 6

表-6  かぶ り厚 さの判定基準

図-7 柱 帯筋のかぶ り厚 さの分布

表-7 構 造体 コンク リー ト強度の判定基準

表-8 構造体コ ンクリー ト強度の判定基準(現 場養生 の場 合)

  構 造 体 コ ン ク リー トの 圧 縮 強 度 の 検 査 に お いて は,

表-7に 示 す 判 定 基 準 を定 め た。標準 養 生 の 定 義 は,供

試 体 成 形 後20±3℃ の 水 中 ま た は 飽 和 水 蒸 気 中 で 行 う

養生 で あ るが,構 造 体 コ ン ク リー ト強 度 の 検査 に お け る

供試 体 の 養生 は,脱 型 ま で は直 射 日光 や 風 の 当 た らな い

20±10℃ の場 所 で 保存 して も よ い こ と と した。

  ま た,標 準 養生 に よ る ことが 困 難 な場 合 は,現 場 水 中

養生 や現 場 封 か ん 養生 に よ って もよ い と し,旧 版 の規 定

を ほ ぼ踏 襲 す る形 で,表-8に 示 す よ う に そ の場 合 の 合

格判 定 基 準 を 示 した。

 3.3  特 別 な仕 様

  (1)  12節  寒 中 コ ンク リー ト工 事

  従 来,適 用 期 間 は,打 込 み後 材 齢28日 ま で370°D・D

以 下 と され て い た が,今 回,打 込 み 日を 含 む 旬 の 日平 均

7

気 温 が4℃ 以 下 の 期 間 ま た は コ ンク リー ト打 込 み 後,91

日 ま で の 積 算 温 度 が840°D・Dを 下 回 る期 間 を 基 準 とす

る こ と と した。 これ に よ り全般 に適 用期 間 はや や長 くな っ

て い る。

  (2)  13節   暑 中 コ ン ク リー ト工 事

  従 来,適 用 期 間 は,日 平 均 気 温 の 日別 平 滑 平 年 値 が

25℃ を超 え る期 間 と して い たが,今 回,日 平 均 気 温 の平

年 値 が25℃ を超 え る期 間 と変更 に な った 。 これ は,現

在,日 平均 気温 の 平 年 値 自体 が 平滑 化 さ れ た 値 で あ る た

め で あ る。 荷 卸 し時 の コ ンク リー ト温 度 が,や む を得 ず

35℃ を超 え る状 況 とな る場 合 に は事 前 に対 策 を 検討 し,

コ ン ク リー トの 品 質 低下 を 防 止 す る た め の適 切 な措 置 を

講 じ る こ と と した。 暑 中 コ ンク リー ト工 事 の適 用 期 間 に

お け る 構造 体強 度 補 正 値 は,長 期 の強 度 の 伸 びが 少 な い

こ とを考 慮 して,特 記 が な い場 合 は6N/mm2と した 。

  (3)  14節  軽 量 コ ンク リー ト

  軽 量 化 を 保持 しつつ 他 の 性 能 の 向上 を図 る た め,軽 量

コ ン ク リー ト2種 の粗 骨 材について は,規 定 さ れ る 気乾

単 位容 積質 量 の範 囲 で あ れ ば,人 工 軽 量 粗 骨 材 に普 通 粗

骨 材 を 混 合 した もの も使 用 で き る こと に した。 ま た,軽

量 コ ンク リー ト1種 に つ い て は,細 骨 材 に 再生 細骨 材H

を混 合 して 用 い て よ い こ と に した。

  (4)  15 節 流 動 化 コ ンク リー ト

  調 合 管 理 強 度33N/mm2以 上 に つ い て は,ベ ー ス コ

ン ク リー トの ス ラ ンプ18cm以 下,流 動 化 後23cmに

して もよ い。

  (5)  16節   高 流動 コ ンク リー ト

  従 来,ス ラ ンプ フ ロ ー は 実 測 値 の 範 囲 と して,50cm

以 上70cm以 下 と して い た が,目 標 値 の範 囲 と して,55

cm以 上65cm以 下 と変 更 した。 ま た,調 合 管 理 強 度 を

求 め る式 に具 体 的 な 係数 を 示 した。

  (6)  17節  高 強度 コ ンク リー ト

  従来,構 造 体 補正 強度,コ ンク リー ト強 度 の補 正 値 と

呼 ん で い た もの を,そ れ ぞ れ 調 合管 理 強 度,構 造 体強 度

補 正 値 と呼 び変 え,後 者について は,セ メ ン トの種 類 お

よ び 設 計 基 準 強 度 の 範 囲 に対 応 して表-9に 示 す よ う に

そ の標 準 値 を示 した。

  ま た,湿 潤 養 生 期 間 に,中 庸熱ポルトランド セ メ ン ト

と 低熱ポルトランド セ メ ン トが追 加 さ れ た。 骨 材 に つ い

て は,ア ル カ リ骨 材 反応 抑 制 対 策 と して,無 害 と判 定 さ

れ る骨 材 の 使用 を原 則 と した。 使用 す る コ ンク リー トと

構 造 体 コ ン ク リー トについて,そ れ ぞ れ圧 縮 強 度 の判 定

基 準 を 示 した。

  (7)  18節  鋼 管 充填 コ ンク リー ト

  新 設 の節 で,調 合管 理 強 度 は 設 計 基準 強 度 に強 度 補 正

値 を加 え て求 め る こと と し,強 度 補正 値 に は,ダ イ ア フ

ラ ム近 傍 で の強 度 低 下 を加 味 した 補正 を行 う こと と した。

  (8)  19節  プ レス ト レス トコ ンク リー ト

  ポ ス トテ ン シ ョ ン方式 の グ ラウ トの塩 化 物 イオ ン量 は,

8

表-9 高強度コ ンク リー トの構造体強度補正値mSnの 標準 値

表-10  マ スコンクリー トの構造体強度補正値28SM91の 標準値

長 期 ・超 長 期 で は0.20kg/m3以下 で あ るが,セ メ ン ト

量 に対 す る比 を 考 慮 して標 準 で0.30kg/m3以下,短 期

で0.60kg/m3以 下 と緩 和 した。

  (9)  20節  プ レキ ャス ト複 合 コ ン クリー ト

  今 回 大 き な変 更 は な い。 多 くが 特 許 工 法 で,ハ ー フプ

レキ ャス トコ ンク リー ト部材 と現 場 打 ち コ ンク リー トの

一 体 性 の 確 保 に関 す る規 定 が主 と な っ て い る。 設計 基 準

強 度 を60N/mm2以 下 とす る規 定 はJASS 10プ レキ ャ

ス トコ ンク リー ト工 事 と の関 係 で設 定 され て い る。

  (10)  21節  マ ス コ ンク リー ト

  温 度 ひ び割 れ の制 御方 法 は,特 記 の な い場 合 は,施 工

者 は適 切 な制 御 方 法 を 定 め て工 事 監 理 者 の 承 認 を受 け る

こ と と して い る。ス ラ ンプ は15cm以 下 が 標 準 で あ るが,

高 性 能AE減 水 剤 や 流 動 化 剤 を 用 い る場 合 に は18cm

以 下 と して よ い。 ま た,構 造 体 コ ン ク リー ト強 度 と して,

標 準 養 生 強 度 か ら推 定 す る方法 に加 え て,構 造 体温 度 養

生 した 供 試 体 の 強度 と して よ い こ と と した。 セ メ ン トに

つ いて は,耐 硫 酸塩ポルトランド セ メ ン トを削 除 した。

調 合 管 理 強 度 は,品 質 基 準 強 度 に 構 造 体 強 度 補 正 値

mSMnを 加 え た もの と し,表-10に 示 す よ う に構 造 体強

度 補 正 値mSMnの 標 準 値 を 示 した。 ま た,調 合 強 度 は,

材 齢m日 の標 準 養 生 供 試 体 の強 度 で 表す こと と した。

  (11)  22節   遮 蔽 用 コ ンク リー ト

  放 射 線 を 遮 蔽 す る 目的 で 用 い られ る鉄 筋 コ ンク リー ト

造 の コ ンク リー ト工 事 に 適 用 す る こ と と し,次 の3つ の

方 法 を 規 定 した。

  ① 普 通 コ ンク リー トを 用 い て必 要 な部 材 断 面 寸 法 を確

保 す る方 法,

  ② 重 量 コ ンク リー トに よ る方 法,

  ③ 鋼 板 な どを 用 いて 必 要 な 断面 寸 法 を補 う方 法

  コ ンク リー トだ け によ る場 合 は,有 害 な ひび 割 れ が な

コ ン クリート工学

い こ と と し,鋼 仮 で補 う場 合 は,鋼 板 の加 工,組 立 て,

接 合 方 法 な ど は設 計 図 書 に よ る こ とと した。 また,重 量

コ ンク リー トの水 セ メ ン ト比 は55% 以 下 と した。

  (12)  23節   水 密 コ ンク リー ト

  コ ンク リー トそ の もの の透 水 ・透 湿 に対 す る水 密 性 ・

漏 水 抵 抗 性 を 高 め る こ と も目 的 とす るが,今 回,二 重 壁

構 造 や 防 水 層 ・止 水 層 な ど に よ って防 水 性 能 を確 保す る

工 法 も対 象 と した。 コ ン ク リー トの品 質 と して,ブ リー

デ ィ ン グ量 は0.3cm3/cm2以 下,乾 燥 収縮 ひず み は8×

10-4以下 と した。

  (13)  24節   水 中 コ ンク リー ト

  ス ラ ンプ は,21cm以下 を 基 本 とす るが,今 回,調 合

管 理 強 度33N/mm2以 上について は23cm以下 ま で 許

容 す る こ と と した。 ま た,乾 燥 収縮 率 の 規定 は適 用 しな

い。 構 造 体 強 度補 正 値 は特 記 に よ る こ とと し,特 記 の な

い場 合 は,3N/mm2と した 。

  (14)  25節   海 水 の 作 用 を 受 け る コ ンク リー ト

  適 用範 囲 に飛 来塩 分 の影 響 を 受 け る部 分 に 使 用 す る コ

ン ク リー トも含 め,塩 害 環 境 の 区 分 を,重 塩 害,塩 害,

準 塩 害 の3区 分 と し,そ の 地 域 の 例 を 示 した。 最 小 か ぶ

り厚 さ と耐 久 設計 基 準 強 度 は特 記 に よ る こ と と し,特 記

の な い場 合 の 値 を 示 した。 ま た,許 容最 大 ひ び割 れ幅 は

0.2mm以 下 と した。 水 セ メ ン ト比 の最 大 値 に つ いて は,

普 通ポルトランド セ メ ン トの 場 合 に加 え て,高 炉 セ メ ン

トの場 合 の 値 を 示 した 。

  設 計 か ぶ り厚 さについて は,最 小 か ぶ り厚 さ に15

mmを 加 え た 値 以 上 と した。

  (15)  26節  凍 結 融 解 作 用 を受 け る コ ンク リー ト

  適 用箇 所 を 激 しい凍 結 融 解 作 用 を受 け る箇所 と改定 し,

一 般 的 な 凍害 対 策 は4節 と5節 に示 した。耐 久 設 計基 準

強度 は,特 記 の な い場 合 は3節 の 値 に3N/mm2を 加 え

た 値 とす る こ と と した。 凍 結 融 解 試 験300サ イ クル 時 の

相 対 動弾 性 係 数 は,特 記 の な い場 合 は85% 以 上 と した。

空 気 量 の 下 限 値 は4% 以 上 と し,品 質 基 準 強 度 が36N/

mm2以 上 の 場 合 に は3% と して よ い こ と と した 。 水 平

面 で の 凍 害 が 想 定 され る場 合 の ブ リー デ ィ ング は,特 記

の な い場 合 は0.3cm3/cm2以 下 と した。

  (16)  27節   エ コセ メ ン トを 使 用す る コ ンク リー ト

  新 設 の 節 で エ コセ メ ン トの うち普 通 エ コ セ メ ン トを 対

象 と し,設 計 基 準 強 度 は18~36N/mm2で,耐 久 設 計

基 準 強 度 は 短 期 で18N/mm2,標 準 で24N/mm2と して

い る。 調 合 は,塩 化 物 イ オ ン量 が0.30kg/m3以下 を 確

認 して定 め る。 水 セ メ ン ト比 の 最 大 値 は60% と して い

る。 塩 化 物 イ オ ン量 の検 査 で は,全 塩 化 物 イ オ ンの う ち

フ レ ッシ ュ コ ン ク リー ト中 の水 に溶 け 出 さず に セ メ ン ト

中 に 残 存 して い る塩 化 物 イ オ ン量 を考 慮 した推 定 値 で 判

定 す る こ と と して い る。

  (17)  28節   再生 骨 材 コ ンク リー ト

  新 設 の 節 で,骨 材 の全 部 ま た は一 部 に再 生 骨 材 を用 い

Vol. 47, No. 6, 2009. 6

表-11  再生骨材 コンクリー トの種類 と骨材の組合せ

る コ ン ク リー トに 適 用 す る。 対 象 と す る再 生 骨 材 は,

JIS A 5021~5023に 規 定 す る再 生 骨 材H,Mお よ びL

の うち,HとMで あ る。 再 生 骨 材 コ ン ク リー トの 種 類

は,表-11に 示 す4種 類 で あ る。 こ の うち,再 生 骨 材H

を 用 い る コ ン ク リー トは,設 計 基 準 強 度36N/mm2以

下,再 生 骨 材Mを 用 い る コ ン ク リー トは30N/mm2と 以

下 と し,後 者について は乾 燥収 縮 や 凍結 融 解 作 用 を受 け

に くい杭 な ど の部 材 に用 い る こ と と して い る。 ま た,再

生 骨 材Lを 用 い る コ ン ク リー トの 品 質 は 特 記 に よ る こ

と と した。

  ア ル カ リシ リカ 反応 抑 制 対 策 と して,無 害 と判 定 され

る再 生 骨 材 を 使用 す る こ とについて は,原 骨 材 ご とに試

験 を して 確認 す る こ と と してい る。 アル カ リ総量 規 制 は,

再 生 骨 材Hで は 採 用 不 可 で,再 生骨 材Mで は採 用 可 で

あ るが,こ の場 合,付 着 セ メ ン トに 由 来 す るア ル カ リを

加算 す る必 要 が あ る。 混 合 セ メ ン トの 使 用 に つ い て は,

再 生 骨 材Hは 一 般 の コ ンク リー トと同 じで あ る が,再

生骨 材Mで は 付着 セ メ ン トに 由来 す る ア ル カ リを考 慮

す る こ と と し,ス ラ グ分量 ま た は フ ラ イ ア ッ シ ュ分量 に

応 じた アル カ リ総 量 を規 定 して い る。

  製 造 ・発 注 で は,再 生 骨 材 コ ンク リー トHの 場 合 に

は 一 般 の コ ン ク リー トと同様 で あ るが,Mの 場 合 に は,

再 生 骨 材 コ ンク リー トについて 国 土 交 通 大 臣 の認 定 を受

け た工 場 で 製 造 し,発 注 に あ た って はJIS A 5022の 規

定 また は国 土 交 通 大 臣 の 指 定建 築 材 料 に適 合す る こ とを

確 認 す る必 要 が あ る。

  塩 化 物 量 の 試 験 で は,再 生骨 材 に付 着 す る ペ ー ス ト中

の 塩 化 物 イ オ ンが 全 量 溶 出 す る わ け で は な い こ とを 考 慮

して 再 生 骨 材 の 種 類 に応 じて補 正 して求 め る計 算 式 が 示

され て い る。

  (18)  29節   住宅 基 礎 用 コ ンク リー ト

  旧版 で は この 節 は簡 易 コ ンクリー トと い う名称 で,取

り扱 いが 簡 易 で 高 度 な技 術 力 を要 しな くて も一 定 の 品 質

が 得 られ る との 位 置 づ けで あ った が,安 易 に扱 って よ い

コ ンク リー トで は な い た め,名 称 を 標記 の よ う に変 更 し

た。 計 画 供 用 期 間 の 級 は,特 記 が な け れ ば短 期 で,設 計

基 準 強 度,耐 久 設 計 基 準 強 度 は,特 記 が な けれ ば いず れ

9

も18N/mm2,使 用 す る コ ン ク リー トの 呼 び強 度 は,特

記 が な い場 合 は24N/mm2で あ る。

  30節 無 筋 コ ンク リー トと31節 特 記 は 省略 す る。

4.  お わ り に

  冒頭 述 べ た よ うに,今 回 の 改 定 は当 初 の 予 想 を か な り

上 回 る大 幅 な 改 定 と な った。 改 定 に 当 た って は2006年

の ア ン ケー ト調 査 の結 果 のみ な らず,そ の 後 の 建 築 工 事

を め ぐ る社会 情 勢 の変 化 も十 分 考 慮 して 検 討 を 進 め て き

た つ も りで あ るが,用 語一つ を取 り上 げて も,立 場 が 異

な る と共 通 の 理 解 を 得 る こと が難 しい ことを 痛 感 させ ら

れ た 次 第 で あ る。 今 後 は関 係 各 位 との 情 報 交 換 を よ り緊

密 に して 共 通 の 認 識 に立 ってJASS 5の 普 及 に 取 り組 ん

で い きた い と考 え て い る。 な お,紙 面 の都 合 上 説 明 が 行

き届 か な か っ た と こ ろについて は,JASS 5本 体 お よ び

文 献4)を 参 照 い た だ け れ ば幸 いで あ る。

  改 定 版 は2009年2月 に 第1刷 が 刊 行 され たが,そ の

後 ミス プ リお よ び 関 連JISの 改 正 な ど に 伴 う修 正 が 行

わ れ て い る。 こ れ らの 修 正事 項について は,日 本 建 築 学

会 ホ ー ム ペ ー ジ(http://www.aij.or.jp/)の 材 料 施 工

委 員 会 鉄 筋 コ ン ク リー ト工 事運 営 委 員 会 の欄 に掲 載 され

ているので参照されたい。

 最後にな りま したが,JASS 5改 定にあたり,次 に示

すJASS 5改 定小委員会の委員をは じめ,傘 下のWG

および関連する小委員会の委員各位には精力的なご協力

をいただきました。 ここに記 して謝意を表する次第であ

ります。

 JASS 5改 定小委員会 主査 ・委員(五 十音順 ・敬称

略)

 桝田佳寛,阿 部道彦,一 瀬賢一,大 野義照,嵩  英雄,

 古賀康男,桜 本文敏,清 水昭之,陣 内 浩,棚 野博之,

 名和豊春,野 口貴文,早 川光敬,三 井健郎,山 崎庸行

参 考 文 献

1) 日本建築学 会材料施工委 員会:コ ンク リー ト技術 の動向 とJASS

5改 定 の方向,日 本建築学 会大会材料施工 部門研究協議 会資料,

2006. 9

2) 日本建築学会 構造委員会:鉄 筋 コンクリー ト構造計算 規準の改定

につ いて,日 本建築学会大会構造部門PD資 料,2008. 9

3) 桝田佳寛 ・栩木  隆 ・長塩靖祐:日 本建築学 会 「エ コセ メン トを

使用 する コンク リー トの調合 設計 ・施工指針(案)・ 同解説」 の

概要,Vol.46,No.6,pp.3~9,2008. 6

4) 桝田佳寛監修:改 定JASS 5の 基本解説書,建 築技術,No.711,

pp.91~180,2009. 4ま たは,コ ンクリー ト工業新聞,2009. 2. 19

10 コ ン ク リ ー ト工学