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今号の主な記事 (昭和25年8月24日第三種郵便物認可) 〒 106-0032 東京都港区 六本木 7 丁目 15 番 26 号 全日本海員組合本部 発行人 立川 博行 TEL 03-5410-8329 FAX 03-5410-8337 定価1部 50円(組合員の 購読料は組合費に含む) 第2843号 2017年(平成29年) 9月5日 本紙は毎月 5・15・25 日発行 宮城県秋刀魚漁労通信協会定期総会 (東北) 平和行動 IN 長崎(長崎) 海の日表彰式典(九州関門) お散歩日和(伊東) 2面 3面 4面 17 18 17 17 90 姿20 17 20 鹿20 石巻港 気仙沼港 大船渡港 石巻港で出港する第一榮久丸 小名浜港で 気仙沼港で 大船渡港で、三笠丸船団の出港を見送る人たち 小名浜港 16 13

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Page 1: 今号の主な記事 航海の安全と大漁 ... - jsu.or.jp · PDF file今号の主な記事 (昭和25年8月24日第三種郵便物認可) 〒106-0032 東京都港区 六本木7丁目15番26号

今 号 の 主 な 記 事

(昭和25年8月24日第三種郵便物認可)

〒 106-0032 東京都港区六本木 7 丁目 15 番 26 号

全日本海員組合本部発行人 立川 博行

TEL 03-5410-8329 FAX 03-5410-8337

定価1部 50円(組合員の購読料は組合費に含む)第2843号

2017年(平成29年)9月5日

本紙は毎月5・15・25日発行宮城県秋刀魚漁労通信協会定期総会

(東北)平和行動 IN 長崎(長崎)海の日表彰式典(九州関門)お散歩日和(伊東)

2 面

3 面

4 面

 【気仙沼支部=甲斐忠行通

信員】気仙沼港を拠点とする

大型サンマ棒受網漁船が8月

17、18日の2日間に分かれ、

前線基地の北海道に向け出港

した。17日には、気仙沼港の

コの字岸壁において出船送り

が行われ、漁船関係者や市

民、観光客などが集まり、航

海の安全と大漁を祈願し、各

船を見送った。

 出船送りでは、気仙沼漁業

協同組合の齋藤徹夫組合長、

気仙沼市の菅原茂市長のあい

さつの後、鮪立大漁唄い込

み、崎浜大漁唄い込み、太鼓

の打ちばやしが披露されたほ

か、第三太喜丸と第五太喜丸

による餅まき、歌手の大城バ

ネサさんのステージなどで盛

り上げた。

 漁労長を代表して第八十一

豊清丸の中舘捷夫漁労長が

「東日本大震災から6年以上

が経過しているが、復興には程

遠い。復興には水産業の活性化

が必要であり、満船にして入

港するので受け入れ準備をお

願いしたい」とあいさつした。

 岸壁では多くの人が五色の

テープや福来旗を振って出港

を見送り、各船は集魚灯を点

灯させ、汽笛を鳴らし、見送

る人たちに応えた。

 また、大船渡港では鎌田水

産の大型サンマ棒受網漁船の

5隻の出船式が8月17日、大

船渡蛸ノ浦漁港で行われた。

 出船式では、大船渡市の戸

田公明市長からの激励のあい

さつがあり、蛸ノ浦保育園の園

児より各船の漁労長に記念品

の贈呈が行われたほか、記念撮

影や歌手の大城バネサさんの

歌声で出船式を盛り上げた。

 その後、約90人の乗組員が

一斉に船に乗り組み、出港準

備を行った。法被姿に身を包

んだ漁業関係者や家族らは、

五色のテープを船につなげ無

事を祈り、各船は大漁旗をな

びかせて、前線基地の北海道

へ向け順次出港した。

 出港した5隻は、8月20日

の解禁に合わせ北海道より、

ロシア海域の漁場へ向かい、

早ければ8月中にも大船渡港

への水揚げが予定されている。

 【東北地方支部=佐藤拓海

通信員】8月17日、梅雨明け

以降の肌寒い状況からうって

かわって穏やかな天候に恵ま

れた中、石巻港から今野水産

株式会社所属「第一榮久丸」、

塩釜港からは株式会社七ヶ浜

水産所属「第十八漁栄丸」、

八戸港から株式会社ヤマツ谷

地商店所属「第二源栄丸」の

計3隻の大型サンマ棒受網漁

船が出港した。

 出港に当たり、「第一榮久

丸」の浅野新二漁労長は「今

年度の漁も厳しい予測が出て

いるが悲観的にならず、新鮮

なサンマを家庭へ届けるべく

大漁を目指す」と力強く抱負

を語った。

 各船は乗組員の家族と関係

者の温かい声援に囲まれ、色

とりどりの紙テープをたなび

かせながら漁場へ向け出港

し、8月20日からの操業解禁

に合わせ、ロシア水域での操

業のため、根室へ向かった。

厳しい時代となっているが、

優秀な福島船団の船員が協力

すれば、必ずこの難局を乗り

越えられると信じているの

で、共に頑張ろう」と力強く

決意を述べた。

 その後、第十八鹿島丸を先

頭に、8月20日からの大型船

の解禁に向け集結地の北海道

へ向けて出港した。

石巻港

気仙沼港

大船渡港

 真夏の天候不順、日照不足など芳しくないニュースが

続く中、秋の味覚「秋刀魚」のシーズン到来に向けて、

東北各地の港からサンマ漁船が出港した。各港で開催さ

れた出船式では、サンマ漁船の見送りに参加した人たち

が、航海の安全と大漁を祈り、組合員を激励した。

石巻港で出港する第一榮久丸

小名浜港で

気仙沼港で

大船渡港で、三笠丸船団の出港を見送る人たち

小名浜港

大漁を目指し、第一榮久丸が出港

大型さんま棒受網漁船出船送り

福島船団

出港式

航海の安全と大漁を願い、各地で出港式

航海の安全と大漁を願い、各地で出港式

航海の安全と大漁を願い、各地で出港式

 【小名浜支部=熊谷勝明通

信員】8月16日、福島県いわ

き市の小名浜港で、福島船団

所属の7隻の大型サンマ漁船

の出港式が盛大に開催され、

大型サンマ漁船に乗り組む組

合員らが、家族や漁業関係者

に見送られ、今期サンマ漁へ

出港した。

 一斉出漁は震災以後の福島

県の漁業を活気づけるべく

「福島県いわき漁労長会」の

取り組みのもと、今年で3回

目の実施となる。

 当日は悪天候が心配された

が、出港式の際は晴れ間も見

られ、漁の成功を予感させる

天気となり、応援に駆けつけ

た演歌歌手の大城バネサさん

を中心に、乗組員とその家

族、関係者らは大いに盛り上

がり各船の出港を激励した。

 その後、船団を代表し「第

三十八福吉丸」の四家義昭漁

労長から「福島船団は他地区

から出港する船を合わせ13隻

で操業する。近年は第一次産

業、とりわけ水産業にとって

らい

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2017年(平成29年)9月5日  (2)第 2843 号 (第3種郵便物認可)

 【尾道支部=土井克郎通信

員】7月13日、全国海友婦人

会尾道支部と海員組合尾道支

部で慰問訪船を実施した。

 全国海友婦人会尾道支部か

らは、梅谷美保子支部長と森

本幸枝前支部長、海員組合尾

道支部からは、白木梓支部長

と土井克郎執行部員が参加し

た。

 最初に尾道港で備後商船

「百風」、次に三原港で土生商

船「第十かんおん」へ訪船

後、忠海港で大三島フェリー

「第三おおみしま」に乗船訪

船し、大三島経由にて、洲江

港と金山港で三光汽船「夢運

便」ならびに「第三いんのし

ま」、それぞれに慰問訪船を

行った。日々の安全運航の労

苦をねぎらう言葉と、記念品

を梅谷支部長ならびに森本前

支部長より贈呈した。

 「百風」の浜崎勉船長より

「例年来てもらって感謝して

いる。これからも事故のない

ように安全運航していきた

い」と謝意を述べた。

 「第十かんおん」の門家美

智雄船長は「この猛暑の中、

われわれ乗組員の労苦をねぎ

らいに来てもらい、ありがた

い。7月と8月は花火大会や

トライアスロンなどのイベン

トが多く、利用客が増えてく

ることから、より一層の安

全運航に努めたい」と述べ、 

「第三おおみしま」の池田克

太船長は「大久野島への観光

客は平日でも300人前後が

利用し、その内の半数以上は

外国人で言葉や文化の違いに

より、戸惑うことが多いが、

活気があって現場士気も上が

り、仕事のやりがいがある」

とした。また、「夢運便」の

能浦忠義船長と「第三いんの

しま」の野間大喜船長からは

「わざわざ訪問してもらって

ありがたい。島民の生活の足

として安全運航していく」と

感謝の言葉をもらった。

 これからも事故

のない安全で安心

できる運航を祈念

しつつ、海の日月

間の慰問訪船を終

えた。

①備後商船「百風」

浜崎船長に記念品を

手渡す梅谷支部長

②左から森本前支部

長、土生商船「第十

かんおん」門家船

長、梅谷支部長

③中央は大三島フェ

リー「第三おおみし

ま」の池田船長

④中央は三光汽船

「夢運便」の能浦船

長(左)と渡辺廉甲

板員(右)

⑤中央は三光汽船

「第三いんのしま」

の香川理人甲板員

 【高松支部=宮本元寛通信

員】海の日を目前に控えた7

月14日、香川県琴平町の金刀

比羅宮において第52回海事産

業発展および海上安全祈願祭

(主催=公益財団法人琴平海

洋会館)が開催され、組合から

は高松支部執行部が参列した。

 この祈願祭は「海の月間」

行事として毎年開かれている

もので、全国各地の船会社や

造船所、海事系教育機関など

から海事関係者約100人が

集まった。

 祈願祭では、海事産業

の発展と海で働く人々の

安全を願う祝詞が読み上

げられた後、2人の巫女

による八少女舞が奉納さ

れ、本殿内は厳かな雰囲

気に包まれた。

 最後に参列者が順番に

玉串を奉奠し、1年間の

海の安全と海事産業の発

展を祈念し、祈願祭を終

了した。

ける改善点や、今年度の操業

に向けた意見交換が行われ、

今年度も船団が一丸となっ

て、漁獲向上と操業上の安全

を図るべく、連絡体制を密に

して取り組んでいくとの方針

が決定された。

 最後に、各船が事故のない

よう、安全操業に努めること

を確認し、総会を終了した。

 【東北地方支部=辻泰行通

信員】8月3日、仙台市のホ

テルで「宮城県秋刀魚漁労通

信協会・第29年度定期総会が

開催され、協会に所属する石

巻・気仙沼の秋刀魚漁船15隻

の漁労長・通信長、組合から

髙橋健二水産局長、髙橋雅幸

東北地方支部長らが出席し

た。

 開会に際し、浅野新二会長

(第一榮久丸漁労長)より、

「昨年の秋刀魚の水揚量が、

1981年以降最低であった

平成27年度をさらに下回る結

果であるなど、環境は依然と

して厳しい状況であるが、国

民へ新鮮かつ安心な水産物の

安定供給を行うため、漁業存

続へ向けた取り組みを行う責

務がある。本日の総会での活

発な意見をお願いしたい」と

あいさつを行った。

 総会では、昨年の操業にお

全国海友婦人会と慰問訪船

平成29年度定期総会

③ ⑤④

現場組合員から感謝

現場組合員から感謝

宮城県秋刀魚漁労通信協会

宮城県秋刀魚漁労通信協会

海上安全祈願祭

海上安全祈願祭

あいさつする髙橋健二水産局長

宮城県秋刀魚漁労通信協会・定期総会のようす

や お と め

のり

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(3)  2017年(平成29年)9月5日 第 2843 号(第3種郵便物認可)

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2017年(平成29年)9月5日  (4)第 2843 号 (第3種郵便物認可)