コンピュータ数学 mathematica...

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2013.07.11 コンピュータ数学  Mathematica の使い方(参考資料) 1 Mathematica の起動方法と起動画面 1.1 Mac OS X の場合(3C113, 3C2051. 画面下の「Finder」をクリックします. これをクリックする 1 デスクトップ下部の Dock の内部. 2. 出てきたウィンドウの左側にある「アプリケーション」を選択し,ウィンドウ右側のアイコン一覧の Mathematica」をダブルクリックします. 「アプリケーション」 をクリックする 2 Finder ウィンドウの左側. 3 Mathematica のアイコン(Mac OS X). 3. 下記のウィンドウが現れるので,左上の「Notebook」をクリックします. 「Notebook」 をクリック 4 最初に出てくる Mathematica のウィンドウ(Mac OS X). 1

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2013.07.11

コンピュータ数学 Mathematicaの使い方(参考資料)

1 Mathematica の起動方法と起動画面1.1 Mac OS X の場合(3C113, 3C205)

1. 画面下の「Finder」をクリックします.

これをクリックする

図 1 デスクトップ下部の Dockの内部.

2. 出てきたウィンドウの左側にある「アプリケーション」を選択し,ウィンドウ右側のアイコン一覧の「Mathematica」をダブルクリックします.

「アプリケーション」  をクリックする

図 2 Finderウィンドウの左側. 図 3 Mathematica のアイコン(Mac OS X).

3. 下記のウィンドウが現れるので,左上の「Notebook」をクリックします.

「Notebook」  をクリック

図 4 最初に出てくる Mathematica のウィンドウ(Mac OS X).

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4. 「Notebook」をクリックすると,下図左側のウィンドウが開きます.このウィンドウに命令を入力して実行します.結果もこのウィンドウに表示されます(下図右側参照).

図 5 「Notebook」クリック後に出てくるウィンドウ. 図 6 いくつか命令を実行した後のウィンドウ.

5. Mathematica を終了するには,画面左上の「Mathematica」の文字列をクリックし,「Quit」を選択します.

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1.2 Windows の場合(3C206)1. デスクトップの左下のスタートボタンをクリックします.

これをクリックする

図 7 Windowsのスタートボタン.

2. メニュー下部の「すべてのプログラム」をクリックします.その後「Wolfram Mathematica」フォルダの中にある「Wolfram Mathematica 9」をクリックします.

「すべてのプログラム」  をクリック

図 8 Windows のスタートメニュー.

「Wolfram Mathematica 9」  をクリック

図 9 メニューの中から「Wolfram Mathematica 9」をクリック.

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3. 下記のウィンドウが開かれるので,左上の「ノートブック」をクリックします.

「ノートブック」  をクリック

4. 「ノートブック」をクリックすると,下図左側のウィンドウが開きます.このウィンドウに命令を入力して実行します.結果もこのウィンドウに表示されます(下図右側参照).

図 10 「ノートブック」クリック後に出てくるウィンドウ. 図 11 いくつか命令を実行した後のウィンドウ.

5. Mathematica を終了するには,デスクトップ左上の「ファイル」→「終了」とするか,デスクトップ右上の赤い ×ボタンをクリックします.

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2 Mathematicaを使ってみよう2.1 計算の実行方法

Mathematica での計算は,ノートブック(Notebook)をクリックして出てきたウィンドウに命令を入力して実行します.ここでは例として,

sin 2x + log x

を xで微分してみます.まず,ノートブックウィンドウに,

D[Sin[2*x] + Log[x], x]

と入力します.この命令を実行するには,シフト(shift)キーを押しながらリターン(return)キーを押します.リターンキーを押しただけでは,改行しかされませんので注意して下さい.上記を実行すると,ノートブックウィンドウには以下のように表示されるはずです.

2.2 簡単な使い方・四則演算四則演算は,MATLAB と同様に以下の演算子で行います.

演算 演算子 使用例加算 + 1+2, Sin[x]+Cos[x]

減算 - 4-5, Log[x-1]-Exp[x]

乗算 * または半角スペースÃ 2*7, 3Ã9, Exp[3*x]ÃCos[4*x]

除算 / 5/2, 8/3

べき乗 ^ x^2, Exp[-x^2], Sqrt[1-x^2]

【補足】半角スペースのマーク Ã は実際には表示されません.

・Mathematica の組み込み関数Mathematica の組み込み関数の頭文字は,全て大文字 です.例えば sin 2x は Sin[2*x]と書きます.

関数 Mathematica の組み込み関数sinx Sin[x]

cos x Cos[x]

tanx Tan[x]

log x Log[x]

ex Exp[x]√

x Sqrt[x]

arcsinx ArcSin[x]

arccos x ArcCos[x]

arctanx ArcTan[x]

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・r =√

a2 + b2 の計算Mathematica で

r = Sqrt[ a^2 + b^2 ]

と入力してみましょう.これを実行すると,r には√

a2 + b2 が設定され,aと bには値が入っていないので文字のまま表示されています.次に,a = 1, b = 2の場合に r がどうなるかを計算してみます.aと bに値を設定するには,

r /. { a -> 1, b -> 2 }

のようにします.これを実行すると,√

5 と表示されます.上記の結果では,

√5のように数が厳密に表示されています.

√5 がどんな数かを具体的に表示するには,N

という命令を使用します.√

5を 10進で 100桁で表示させるには,

N[ Sqrt[5], 100 ]

を実行します.下記の実行例の 5行目で % が使われていますが,これは 1つ前の結果を引用するときに使います(ここでは

√5を引用していることになる).

・2次方程式の求解次に,2次方程式 x2 − x − 1 = 0の解を求めてみましょう.Mathematica で

f = x^2 - x - 1

と入力します.これで fには 2次関数 x2 − x − 1が設定されました.Mathematica で x2 − x − 1 = 0を解くには

Solve[ f == 0, x ]

と入力します.(注意:等号は 1つではなく,2つであることに注意!)

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・関数の微分関数を微分するには D という命令を使います.関数 e2x(x + 3)4 を微分するには

D[ Exp[2*x] * (x+3)^4, x ]

と入力します.下記の例の 3行目で Simplify という命令を使っていますが,これは数式をもっと簡単化したいときに使います.

・関数の積分関数の積分は Integrate 命令を用います.この命令で不定積分と定積分の両方を計算することができます.関数 log x + sin2 x の不定積分は

Integrate[ Log[x] + Sin[x]^2, x ]

と入力して実行します.この関数を 1 ≤ x ≤ eの範囲で定積分を行うには

Integrate[ Log[x] + Sin[x]^2, {x, 1, E} ]

とします.Mathematica ではネイピア数 eは E で表されます.

・グラフの描画グラフの描画には Plot 命令を用います.例えば,関数 y = tan xを −π

2≤ x ≤ π

2の範囲で描画するには,

Plot[ Tan[x], {x, -Pi/2, Pi/2} ]

と入力します.Mathematica では円周率 π は Pi で表されます.

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