協会けんぽの適用状況の分析

Ⅰ．概要

1

協会けんぽの事業所数・被保険者数・被扶養者数の推移（指数）

130.5

116.9

103.2

0.675

0.67

0.68

0.69

0.70

0.71

0.72

0.73

0.74

0.75

0.76

0.77

0.78

0.79

90

95

100

105

110

115

120

125

130

135

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

1月

4月

7月

10月

平成20

年度

平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成２５年度 平成２６年度 平成２７年度 平成２８年度 平成２９年

度

※ 平成20年10月末における事業所数、被保険者数、被扶養者数をそれぞれ100とし、その後の数値を指数で示している。

事業所数

被保険者数

被扶養者数

H29年12月末

扶養率（右目盛）

2

272,000

274,000

276,000

278,000

280,000

282,000

284,000

286,000

288,000

4月 6月 8月 10月 12月 2月 4月 6月 8月 10月 12月 2月 4月 6月 8月 10月 12月 2月 4月 6月 8月 10月 12月 2月 4月 6月 8月 10月 12月

平成２５年度 平成２６年度 平成２７年度 平成２８年度 平成２９年度

平均標準報酬月額

（円）

標準報酬月額 階級上限引上げ

短時間労働者への 厚生年金適用拡大

協会けんぽ被保険者の平均標準報酬月額・平均年齢・男女比の推移

◎ 平均年齢と男女比の推移

年月末 H26.3 H27.3 H28.3 H29.3 H29.12

平均年齢（歳） 44.4 44.6 44.8 45.1 45.2

男女比 0.611：0.389 0.611：0.389 0.610：0.390 0.607：0.393 0.606：0.3943

都道府県別協会けんぽ被保険者等の状況

注：協会けんぽの被保険者数、被扶養者数は平成２８年度末時点、県人口は平成２８年１０月１日時点の数値である。

0.0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

扶養率（右目盛）

被保険者数／県人口

加入者数／県人口

（全国平均：０．６９７）

（全国平均：３０．０％）

（全国平均：１７．７％）

4

都道府県別協会けんぽ被保険者の平均年齢・平均標準報酬月額

注：平成２８年度末時点における協会けんぽ被保険者の平均である。

43

44

45

46

47

48

49

50

51

52

53

54

55

56

190,000

200,000

210,000

220,000

230,000

240,000

250,000

260,000

270,000

280,000

290,000

300,000

310,000

320,000

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川 新潟 富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

（歳） （円）

平均標準報酬月額

平均年齢

（全国平均：２８．４万円）

（全国平均：４５．１歳）

5

図２ 事業所産業別被保険者数の分布の比較 図１ 事業所規模別被保険者数の分布の比較

（参考）協会けんぽ被保険者と厚生年金被保険者との比較

表１ 平均年齢の比較 表２ 平均標準報酬月額の比較 表３ 男女比の比較

注：図１・２は協会けんぽについては平成２９年３月末時点、厚生年金については平成２８年９月１日時点の数値、表１は平成２８年３月末時点の数値、表２・３は平成２９年３月末時点の数値である。

◆ 協会けんぽ被保険者と、組合健保被保険者も含んだ厚生年金全体の被保険者との比較をする。

0

200

400

600

800

1,000

1,200

2人以下

3・

4人

5～

9人

10～

19人

20～

29人

30～

49人

50～

99人

10

0～

29

9人

30

0～

49

9人

50

0～

99

9人

10

00人以上

協会けんぽ

厚生年金

（万人）

0100200300400500600700800900

農林水産業

鉱業、採石業、砂利採取業

建設業

製造業

電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業

運輸業・郵便業

卸売・小売業

金融・保険業

不動産業・物品賃貸業

学術研究・専門技術サービス業

飲食店・宿泊業

生活関連サービス業・娯楽業

教育・学習支援業

医療・福祉

複合サービス業

サービス業

公務

協会けんぽ

厚生年金

（万人）

被保険者の平均年齢

協会けんぽ 44.8歳

厚生年金 43.2歳

被保険者の平均標準報酬月額

協会けんぽ 28.4万円

厚生年金 30.8万円

被保険者の性比（男：女）

協会けんぽ 0.607：0.393

厚生年金 0.627：0.373

6

Ⅱ．協会けんぽの年齢階級別加入者数割合の動向

7

各年齢階級で割合は上昇している。

協会けんぽの年齢階級別被保険者数の総人口に占める割合の推移

（％）

注： 総人口は各年１０月１日時点の数値である。 8

・近年、割合の上昇幅は大きくなっている。 ・平成25年から平成29年にかけての上昇幅を年齢階級別にみると、40歳台及び60歳台前半が大きい。

協会けんぽの年齢階級別被保険者数の総人口に占める割合の変化

（％ポイント）

注： 総人口は各年１０月１日時点の数値である。 9

・19歳以下の各年齢階級で割合は上昇している。 ・20歳以上の各年齢階級で割合はあまり変わらず推移している。

協会けんぽの年齢階級別被扶養者数の総人口に占める割合の推移

（％）

注： 総人口は各年１０月１日時点の数値である。 10

・近年、 19歳以下の各年齢階級で割合の上昇幅は大きくなっている。 ・平成25年から平成29年にかけての上昇幅をみると、 20歳以上の年齢階級は19歳以下の年齢階級より小さい。

協会けんぽの年齢階級別被扶養者数の総人口に占める割合の変化

（％）

注： 総人口は各年１０月１日時点の数値である。 11

Ⅲ．短時間労働者への厚生年金適用拡大 （平成28年10月実施）に係る分析

12

Ⅲ－１．協会けんぽの年齢階級別短時間労働の 被保険者数の動向

13

協会けんぽの年齢階級別短時間労働の被保険者数の動向（平成27年9月→平成28年9月）

（人）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 大部分の年齢階級で短時間労働の被保険者数は減少した。

14

▲ 7,000

▲ 6,000

▲ 5,000

▲ 4,000

▲ 3,000

▲ 2,000

▲ 1,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

16,000

15～19 20～24 25～29 30～34 35～39 40～44 45～49 50～54 55～59 60～64 65～69 70～74

平成

2

8

年

9

月からの変化分

年齢

協会けんぽの年齢階級別短時間労働の被保険者数の動向（平成28年9月→平成29年9月）

（人）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 30歳以上の各年齢階級で短時間労働の被保険者数が増加した。

15

Ⅲ－２．平均標準報酬月額の対前年変化の 寄与別分解

平均標準報酬月額の対前年伸び率を寄与別に３つに分解した。 なお、標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 対前年伸び率＝①平均標準報酬月額（118千円以下）の変化分 ＋②平均標準報酬月額（118千円超）の変化分 ＋③短時間労働の被保険者数割合の変化分 平均標準報酬月額（118千円以下）が増加すると①はプラス、平均標準報酬月額（118千円超）が増加すると②はプラスとなる。一方、短時間労働の被保険者

数割合が上昇すると③はマイナスとなる。①、②がプラスでも③がマイナスの場合、対前年伸び率がマイナスとなることがある。

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 16

【参考】平均標準報酬月額の対前年変化の寄与別分解について

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

③ 短時間労働（標準報酬月額118千円 以下）の被保険者数割合の変化分

① 平均標準報酬月額 （118千円以下）の変化分

② 平均標準報酬月額 （118千円超）の変化分

対前年伸び率

17

▲ 0.5

▲ 0.4

▲ 0.3

▲ 0.2

▲ 0.1

0.0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.7

1.8

1.9

全国

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川 新潟 富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

伸び率（％）

平均標準報酬月額（118千円以下）の変化分 平均標準報酬月額（118千円超）の変化分

短時間労働の被保険者数割合の変化分 対前年伸び率

協会けんぽの支部別平均標準報酬月額の変化の寄与別分解 （平成27年9月→平成28年9月）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

ほとんどの支部で短時間労働の被保険者数割合は低下した（平均標準報酬月額の対前年伸び率にはプラス影響） 。

18

協会けんぽの支部別平均標準報酬月額の変化の寄与別分解 （平成27年9月→平成28年9月）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

（単位：千円、伸び率は％）

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

ほとんどの支部で短時間労働の被保険者数割合は低下した（平均標準報酬月額の対前年伸び率にはプラス影響） 。

19

▲ 0.5

▲ 0.4

▲ 0.3

▲ 0.2

▲ 0.1

0.0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.7

1.8

1.9

全国

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京 神奈川 新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

伸び率（％）

平均標準報酬月額（118千円以下）の変化分

平均標準報酬月額（118千円超）の変化分

短時間労働の被保険者数割合の変化分

対前年伸び率

協会けんぽの支部別平均標準報酬月額の変化の寄与別分解 （平成28年9月→平成29年9月）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 ① いくつかの支部で短時間労働の被保険者数割合が上昇した （平均標準報酬月額の対前年伸び率にはマイナス影響）。 ② また、平均標準報酬月額の対前年伸び率が前年に比べ低く なり、マイナスとなった支部もあった。

20

協会けんぽの支部別平均標準報酬月額の変化の寄与別分解 （平成28年9月→平成29年9月）

注：標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。

（単位：千円、伸び率は％）

標準報酬月額118千円以下を短時間労働者とみなした。 ① いくつかの支部で短時間労働の被保険者数割合が上昇した （平均標準報酬月額の対前年伸び率にはマイナス影響）。 ② また、平均標準報酬月額の対前年伸び率が前年に比べ低く なり、マイナスとなった支部もあった。

21

医療保険制度別の加入者数割合の推移等

（参考）

（資料）厚生労働省保険局調査課「医療保険に関する基礎資料」を基に協会けんぽ作成

22

23

▲ 6

▲ 5

▲ 4

▲ 3

▲ 2

▲ 1

0

1

2

3

4

5

6

7

0～4 5～9 10～14 15～19 20～24 25～29 30～34 35～39 40～44 45～49 50～54 55～59 60～64 65～69 70～74

割合の変化分

年齢

生活保護法適用者 国保組合加入者 市町村国保加入者 共済組合被扶養者 共済組合被保険者 組合健保被扶養者 組合健保被保険者 協会けんぽ被扶養者 協会けんぽ被保険者

年齢階級別 各医療保険制度の総人口に占める人数割合の変化（平成２０年度→平成２５年度）

（％ポイント）

注：人数／総人口の上昇幅（平成２０年度→２５年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

被用者保険について、被保険者数割合は25歳以上で概ね上昇し、被扶養者数割合は24歳以下で概ね上昇した。この傾向は協会けんぽで顕著であった。組合健保の被扶養者数割合は25歳以上で概ね低下した。 国保について、加入者数割合は69歳以下で低下した。

共済組合被扶養者

協会けんぽ被扶養者

生活保護法適用者 組合健保被保険者

共済組合被保険者

協会けんぽ被保険者

組合健保被扶養者

市町村国保加入者

国保組合加入者

24

▲ 6

▲ 5

▲ 4

▲ 3

▲ 2

▲ 1

0

1

2

3

4

5

6

7

0～4 5～9 10～14 15～19 20～24 25～29 30～34 35～39 40～44 45～49 50～54 55～59 60～64 65～69 70～74

割合の変化分

年齢

生活保護法適用者 国保組合加入者 市町村国保加入者 共済組合被扶養者 共済組合被保険者 組合健保被扶養者 組合健保被保険者 協会けんぽ被扶養者 協会けんぽ被保険者

（％ポイント）

注：人数／総人口の上昇幅（平成２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

被用者保険について、被保険者数割合は20歳以上で概ね上昇し、被扶養者数割合は19歳以下で概ね上昇した。この傾向は協会けんぽで顕著であった。組合健保の被扶養者数割合は25歳以上で概ね低下した。 市町村国保について、加入者数割合は全年齢階級で低下した。

協会けんぽ被保険者 協会けんぽ被扶養者

組合健保被保険者

組合健保被扶養者

共済組合被保険者 共済組合被扶養者

市町村国保加入者

国保組合加入者 生活保護法適用者

年齢階級別 各医療保険制度の総人口に占める人数割合の変化（平成２５年度→平成２７年度）

25

年齢階級別 協会けんぽ被保険者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

26

年齢階級別 協会けんぽ被扶養者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

27

年齢階級別 組合健保被保険者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

28

年齢階級別 組合健保被扶養者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

29

年齢階級別 共済組合被保険者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

30

年齢階級別 共済組合被扶養者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

31

年齢階級別 市町村国保加入者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

32

年齢階級別 国保組合加入者数の総人口に占める割合の推移 （％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

33

年齢階級別 生活保護法適用者数の総人口に占める割合の推移

（％） （％ポイント）

注：折れ線グラフは人数／総人口、棒グラフはその上昇幅（平成２０年度→２５年度→２７年度）を示す。 総人口は各年１０月１日時点の数値である。

34