モバイル端末への放送サービス導入の理想型 mediaflo

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QUALCOMM Japan 1 モモモモモモモモモモモモモモモモモモモモ モモモモモモモモモモモモモモモモモモモモ MediaFLO MediaFLO 2005 年 7 年 6 年 年年年年年年年年年年年年年 年年年年年 年年 年年

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モバイル端末への放送サービス導入の理想型 MediaFLO. 2005 年 7 月 6 日 クアルコムジャパン株式会社 取締役会長 松本 徹三. モバイル環境における「通信と放送の融合」の理想型- MediaFLO. モバイル環境でも「 TV をみたい」というニーズは確実に存在する。しかし、ここでいう「 TV 」とは何かをよく理解する必要がある。 現在の TV 放送の基本は「番組表」。人は「番組表」をベースに自らの行動プランを決めている。また、一旦 TV の前に座れば 30 分 -2 時間程度はそこにいるのが普通。しかし、モバイル環境では状況は全く異なる。 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: モバイル端末への放送サービス導入の理想型 MediaFLO

QUALCOMM Japan 1 1

モバイル端末への放送サービス導入の理想型モバイル端末への放送サービス導入の理想型

MediaFLOMediaFLO

2005 年 7 月 6 日

クアルコムジャパン株式会社取締役会長 松本 徹三

Page 2: モバイル端末への放送サービス導入の理想型 MediaFLO

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• モバイル環境でも「 TV をみたい」というニーズは確実に存在する。しかし、ここでいう「 TV 」とは何かをよく理解する必要がある。

• 現在の TV 放送の基本は「番組表」。人は「番組表」をベースに自らの行動プランを決めている。また、一旦 TV の前に座れば 30 分 -2 時間程度はそこにいるのが普通。しかし、モバイル環境では状況は全く異なる。

• モバイル環境で人が最も視たい「 TV 番組」は「ニュース」と「スポーツの経過」、これらは何れも蓄積型のクリップキャストでなければタイムリーに提供出来ない。

– 但し、「積極的に情報をとりにいくインターネット型」ではなく「受身で情報が与えられる TV 型」を求める人間の心理があることを理解しておくべき。

• しかし、一方では、「スポーツなどの大きなイベント」や「見落とせない連続ドラマ」などについては、「通常の TV 放送を出先でもそのまま見たい」という欲求があることも忘れてはならない。

モバイル環境における「通信と放送の融合」の理想型-モバイル環境における「通信と放送の融合」の理想型- MediaFLOMediaFLO

「蓄積型のクリップキャスト」と「リアルタイムの TV 放送」のどちらもを、

状況に応じて自由に選択できることが、モバイル環境においては必須条件。

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• 全米で、携帯電話ユーザーが、「リアルタイムの TV 放送」と「蓄積型のクリップキャスト」の双方を見られるようにするサービス

– リアルタイム放送の隙間にクリップキャストを流すので周波数がフルに活用できる。

米国の米国の MediaFLOMediaFLO 計画計画

• 6MHz で可能になるサービスの例(平均データスループット 6Mbps )– ストリーミング TV 放送( H.264   30fps QVGA )    15 チャンネル (平均 350Kbps )– ストリーミングステレオ音楽放送( AAC+  ステレオ)    10 チャンネル (平均 48Kbps )– 蓄積型クリップキャスト    40 チャンネル (1日当り合計 800

分)– 定期 / 非常通報サービス等( Arbitrary IP Data-cast )  随時

0 時        6 時               12 時               18 時                24 時

リアルタイム放送

蓄積型クリップキャスト

通信キャパシティ

1 日の時間

<キャパシティーの使用例>

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MediaFLOMediaFLO のサービスの概念図のサービスの概念図

1xEVDO 端末(各通信キャリア毎に UI を設定)

WCDMA 端末(各通信キャリア毎に UI を設定)

1xEVDO ネットワーク

WCDMA ネットワーク

各通信キャリア毎にユーザー管理を行い、双方向サービス等も提供

同一番組を放送

放送会社からのリアルタイム放送番組供給

放送会社及び他のコンテンツプロバイダからのクリップキャストコンテンツ供給

MediaFLO USA Inc.

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米国における米国における MediaFLOMediaFLO サービスネットワークサービスネットワーク

MCDS (Mobile Contents Distribution System) ソフトが NOC (National Operation Center) からユーザーの端末機にいたるまでの全ての情報処理をコントロール。

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• クアルコムは、オークション等により、全米の 700MHz 帯で、 6MHz の単一周波数( 716-722MHz )の操業ライセンスを取得。同時に、サービス会社「 MediaFLO USA 」を資本金 8 億ドルで設立し、ここからベライゾン、シンギュラー、スプリントなどの移動体通信事業者に対しサービスを供給する計画を進めている。

• 鍵管理、視聴者管理など、双方向通信を必要とするものは、全て CDMA2000 または WCDMA の通信ネットワークで処理するので、 6MHz の MedieFLO チャンネルは完全に一方向のみの送信でよい。

• MediaFLO チャンネルでのコンテンツ送信(プログラムガイドを含む)と、 CDMA2000/WCDMA チャンネルでの双方向データ通信を統合した「配信サーバソフト( MCDS - Mobile Content Distribution System )」を、現在クアルコムが開発中。

• MediaFLO サービスは CDMA2000 と WCDMA の両方の端末機で受けられる。端末機には「 OFDM 受信機能を持った MediaFLO チップ( 20 ドル程度)」を付加するだけでよいので、コスト増は軽微。

– クアルコムは 2005 年末までに MediaFLO チップのエンジニアリングサンプルを出荷予定。

• MediaFLO は全国を単一の周波数でカバーする。設備費を小さく抑える為に、出来るだけ高い位置のアンテナから出来るだけ高出力( 50KW 程度)で送信し、セルのサイズを出来るだけ大きくする計画。

– 全米で送信局は最終的に 300-400 局を予定。(セルの平均直径は平均 20Km 程度で、これでほぼ全国の主要地域をカバーできる見込み。)建物とアンテナは既存放送会社から借受ける。必要設備費は一局あたり 50 万ドル程度を想定。

– 全国均一のプログラムは、各セルサイトに衛星で配信。地域固有のプログラムは、各デベロッパーが有線でセルサイトに配信。

• 2006 年夏にフィールド試験を開始。 2006 年末には一部都市でサービスを開始予定。

米国における米国における MediaFLOMediaFLO の事業化の事業化

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ストリーミングTV

ストリーミングTV

蓄積型クリップキャス

蓄積型クリップキャス

定期 / 非常通報サービス等定期 / 非常通報サービス等

ESPNESPNABCABCMLBMLB

Weather ChannelWeather ChannelDiscoveryDiscovery

WBWB

CountryCountryBusinessBusiness

SportsSportsNewsNews

R&BR&BHip-HopHip-Hop

JazzJazzClassicalClassical

RockRock

ComedyComedy

MetalMetalAlternativeAlternative

E!E!NBCNBCCBSCBSFOXFOX

DisneyDisneyMTVMTV

Cartoon NetworkCartoon NetworkCNNCNN

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBDTBDTBD

TBDTBD TBDTBD TBDTBD TBDTBD

Arbitrary IP Data Cast and/or Special ContentArbitrary IP Data Cast and/or Special Content

ストリーミング音楽

ストリーミング音楽

米国米国 MediaFLOMediaFLO サービスラインアップ計画サービスラインアップ計画

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MediaFLOMediaFLO に使われる送信技術に使われる送信技術

• UHF/VHF 帯の 6MHz チャンネルを使用。– 5, 7, 8MHz チャンネルへの適用も可能。

• 日本におけるデジタル放送システム( ISDB-T )等と同様に、OFDM 方式を利用。

– OFDM サブキャリアには、 QPSK もしくは 16-QAM 変調方式を適用。

– データスループットは 6Mbps/6MHz 程度。

• 標準品質信号の伝送と、拡張品質信号の伝送をレイヤー化して組み合わせる。

– 受信状況の良好なエリアでは、拡張された高品質画像を、受信状況が悪くなると、標準品質画像を提供する。( Layered Modulation のメカニズムを導入。)

• 6MHz の一つの RF チャンネルで複数のロジカルチャンネルをサポートし、マルチチャンネルを構成。

• ストリーミングビデオの配信だけでなく効率的な IP データ伝送も考えたプロトコル構造。

Constellation for layered modulation

FLO (Forward Link Only) 物理レイヤー

5.55MHz (4096 Sub-Carrier Span)

4000 Active Sub-Carriers Spectrum

標準化

世界規模で参加者を募り、「 FLO Forum 」を組成。ここで技術標準を策定した上で ITU及び各国の標準化機関に提案予定。

– 必須特許については、クアルコムは公正無差別条件で供与。

2段階のの QPSK を階層構造で行う

OFDM の採用

効率的な IP データ伝送も考えたプロトコル構造

Video

Transmission

Protocol

Data

Trans.

Protocol

6MHz Channel

送信側

受信側

標準品質

伝送

拡張品質

伝送

受信状況の良好な場合のみ利用

Layered Modulation の概念

Framing Protocol

System

Header

伝送内容に応じてサイズは可変

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MediaFLOMediaFLO と他のデジタル放送方式との比較と他のデジタル放送方式との比較

周波数ダイバシティ

時間ダイバシティ

統計多重利得効果

電力節減効果

(時間領域)

電力節減効果

(周波数 /コード領域)

FLO との周波数

利用効率比較 *

チャンネルスイッチング

連続ビデオ視聴時間 **

アプリ k- ションや にサービス

応じたPER コントロール

を行うQoS メカニズム

の有無リアルタイム放送と

クリップキャストの統合

単一チャンネルでの広域サービスと

地域サービスの混在

ISDB-T 429 kHz 0.5秒 × × ○ -3 to -4 dB ~1.5 (?)秒 ? ○ × ×

T-DMB 1.5 MHz << 0.25秒 △ × × -3 to -5 dB ~1.5 (?)秒 ~ 2 時間 △ × ×

S-DMB 25 MHz 3.5秒 ○ × ○ -4 to -5 dB ~ 5.0秒 ~ 1.2 時間 × × ×

DVB-H 5-8 MHz ~0.25秒 ○ ○ × -3 to -4 dB ~ 5.0秒 目標値~ 4 時間デモ ~ 2 時間 × ○ ×

FLO 5-8 MHz ~ 0.75秒 ○ ○ ○ 0 dB 1.5秒 3.8 時間(360kbps)

○ ○ ○

*   1 bps/Hz 伝送時** 850mAhv のバッテリー搭載時の視聴時間

注 1) 他技術については公開情報に基き記載注 2) 米国の地上波デジタル放送方式「 ATSC 」については、移動体をサポート出来ないので比較の対象外としている。

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• FLO 受信チップ セット:MBD1000 + RBR1000

– 2005 年末にクアルコムからエンジニアサンプルが出荷予定

• ビデオデコーダー、プレイヤー機能はCMDA2000/WCDMA 用のクアルコムのモデムチップ MSM にてサポート

• コンテンツ配信システムのクライアントソフト及びユーザーインターフェースはBREW アプリケーションとして提供

MSM

MediaFLOMediaFLO 端末端末

但し、 MediaFLO類似のサービスを日本に導入する場合は、上記に限らず、如何なるメーカーの開発するチップやソフトでもサービスが受けられるようにする。

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MediaFLO MediaFLO のサーバー構成のサーバー構成

ContentProvider

(CP)

Digital RightManagement

(DRM)

SubscriptionServer

(SS)

MediaFLODevice

Domain NameServer(DNS)

DistributionServer(DS)

BREWDistribution

Server(BDS)

ContentProvider

MediaFLO Core Network

ContentServer(CS)

WPG, PIDs,Content

License KeyServer(LKS)

UIDs, Keys,Subscription

PIDs, PKs

Wireless CarrierServer

Components

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• UHF 帯 J53/J54 ( 710-722MHz)が、現在「放送と通信の境界線にある帯域」としてリザーブされている。これを「両者の統合サービス」の為に利用することを、今こそ検討すべきである。

• ISDB-T規格による「 1 セグ放送」は「先駆者」として偉大な役割を果たしたが、将来の発展を考えると、下記の課題をかかえている。

– チャンネル当りの利用帯域が 429KHz と細分化されており、 30fps級の映像品質を得ることが困難。また、リアルタイム映像とクリップキャスト、緊急データ放送などの統合運用も難しい。

– 元来固定通信の為に考えられた ISDB-T規格をベースとしている為、電力消費が大きく、携帯電話機への本格的な搭載には問題がある。

– 現在考えられている 1 セグ放送では、携帯通信事業者のメリットがなく、各事業者は積極的に搭載機器を売らないのではないかと危惧される。 (多数の携帯電話機に搭載されることにならないと経済規模が得られない。)

– 日本だけの規格故、機器メーカーは海外市場の開拓が困難になり、端末機のコストダウンも不可能になる。

– 安定受信が出来る環境を拡大する為には、「ギャップフィラー」の施設が必要となるが、現状ではこのコストを誰が負担するかが明確でない。

• 上記より、現在の ISDB-T の 1 セグ放送が 2006-2007 年にかけて「先駆者としての役割」を果たした後は、 1 セグ放送と MediaFLO 型のサービスが並存し、ユーザーは「 1 セグ放送のみを内蔵した端末」と「 1 セグ放送のコンテンツも包含した MediaFLO 端末」の両者のいずれかを選べるようにするのがベストであると考える。

• 「移動体通信サービス」「 TV 放送サービス」「車載情報通信サービス」の三つの分野の全てで世界をリードする立場にある日本が、「統合サービス」になると米国等に遅れを取るというのでは問題。今こそ、業界の垣根を取り払い、且つ、自国のみで通用する規格にこだわることなく、世界に通じる「最強の統合サービス」を実現すべきである。

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