九州大学 「センター・オブ・イノベーション(coi)プログラム...
TRANSCRIPT
九州大学「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」
共進化社会システム創成拠点2014年3月27日(水)
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
1
・ビジョン・社会実装・イノベーション・都市OS
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
2
・Mobilityは、人を幸せにするか?・都市OSは、活力ある持続可能な社会を構築するか?・都市OSは、福岡市に社会実装できるのか?
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
3
・大学がやるべきこと・自治体がやるべきこと・企業がやるべきこと・では、COIがやるべきことは?
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
4
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
5
イノベーションとは、技術革新のことでなく、人々に新しい価値をもたらす行為
「共進化社会システム創成拠点」の成否は、都市OS構築と、ヒト/モノのモビリティー実現にかかっている。
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
6
制度・文化層
サービス・システム運用層
製品・作物・作品層
製造技術・生産技術・設計技術層
自然法則・自然現象層
・社会の文化や政治・経済制度
・製品やコンテンツを組み合わせたサービスの運用
・一般の利用者が直接購入し利用する対象
・自然法則を利用した新しい技術の確立
・自然界に内在する原理や法則の発見
社会主導型研究開発
技術積層型研究開発
社会の文化•制度と技術の階層
九州大学「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」
共進化社会システム創成拠点2014年3月27日(水)
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点
Co-evolution
Co-evolution
共進化とは?
何を共進化させるのか?
・人と技術
・高齢者、子供、女性、外国人など
・平時と災害時
・個人の自由と公共の最適化
→ 多様性を維持し、活気ある
持続可能な社会
1. 「共進化社会システム創成拠点」の
目指すもの
2. 社会実装の最初のターゲット:福岡市
3.「共進化社会」実現に向けた
実用化・社会実装のしくみ
本日お話すること
10年後の日本が目指すべき3つの社会ビジョン
ビジョン、課題抽出、バックキャスティング、出口戦略
歩行者、自転車、車、公共交通機関の混在
国際化、多様化、災害時の対応
交通システムの効率化、無駄の排除
ヒト/モノのモビリティの課題
すべての人々がいきいきと活動し、いつでも、どこでも自由に移動できる持続可能で安心•安全な豊かな社会
未来の社会像
九大横国大
少子高齢化による社会コスト
の増加
化石燃料価格の上昇
省エネ・新エネビジネスの停滞
エネルギーコストの課題
安心・安全で豊かな
低炭素社会の創成
未来の社会像
東大
既存シーズ・ニーズの潜在化
地球環境問題、防災問題
都市システムの構造的限界
都市システムの課題
誰もが主役として輝く
持続可能な社会
未来の社会像
社会・都市問題からのシナリオ
“ビジョン3:活気ある持続可能な社会の構築”
からのバックキャスト
共進化社会システム創成拠点
1
3つの視点
ヒト/モノ
2 エネルギー
3 情報
ビジョン3ビジョン3.
活気ある持続可能な(Active Sustainability)
社会の構築
社会が変わる
全ての人が、
いつでも、どこでも、
いかなる状況でも
安心して利用できる
安全なエネルギーシステム
安心して利用できる高効率・省エネの交通・物流システムや快適居住空間
活気ある持続可能な社会の構築
都市OS
社会構造と人々のマインドをゼロからリニューアルする革新的な社会基盤システムの構築
革新的な社会基盤システムの構築:コンセプト
産業数学の活用による技術・社会イノベーショ
ン
情報モビリティ九大
エネルギーモビリティ九大・東大東工大
ヒト/モノのモビリティ九大
科学技術イノべーション政策の
検討
サイバーフィジカルシステムマネジメントプラットフォーム(CPS-MP):九大
都市デザインと移動体の新しいソリューション
スムーズな社会実装
トランスポーテーションマネジメントシステム(TMS):横国大
エネルギー
マネジメントシステム(EMS):東大
現状・課題・目標:ヒト/モノのモビリティ
ヒト/モノのモビリティーの具体例
高効率・省エネのパーソナルモビリティシステム
都市OS
現状・課題・目標:エネルギーモビリティ
エネルギーモビリティーの具体例
個人向けポータブル・モバイル燃料電池、小規模分散型エネルギーシステム
現状・課題・目標:情報モビリティ
情報モビリティーの具体例
デジタルサイネージの活用、ネットワーク連携
歩道
倉庫
EV
オフィスビル
高速道路
監視カメラ
入退館ゲート
ESC
商業複合ビル
空港産地
農業
橋堤防
航空管制
住宅マンション
SA/PA
ゴミ処理場コンビニ 商店街
駅
農業用水路
病院
車道
市街地道路
河川
浄水場
トンネル
医療
都市OS
その他のオープンデータ
交通情報センサーデータ エネルギー消費
仮想都市モデル
入退館ゲートSA/PA
トンネル
TMSヒト/モノモビリティの最適化
EMS
フィードバック
グリーンパワーモデレータ
スマート&マルチモータルシステム
ヒト/モノ/ロボット共生型快適空間
パーソナルモビリティシステム
多様なニーズに応え、社会を活性化する都市オペレーティングシステム
電力消費実世界
交通システム
高齢化社会
革新的な社会基盤システムの構築:社会実装
都市OSによるメリット
● 個別の都市サービスシステムの構築の無駄の排除• 各種センサーや基本データの共有と流通• サービスアプリケーション事業者の負担軽減• 行政や社会制度の縦割りによる無駄の排除
● 新しい都市インフラの世界市場構築• 都市OSの社会基盤としての輸出産業化• 各種サービスアプリケーションの輸出振興• センサー、表示、移動、エネルギーなど基本デバイスの市場開拓
● 関連産業や社会の構造改革• モノ作りとサービスの一体化• サービス運用による価値の創出• デバイスや製品の新市場の創出• 新サービスを実現しやすい社会制度や文化の醸成
都市OSに求められるもの
●個別の社会システム(交通、金融、商業、物流、防災、教育、市民サービス、福祉、環境など)に共通のサービス基盤を与えること
●各種のセンサーデータや基本情報を複数のサービスで共有できること●各種サービスの相互作用を予測できること
●複数の都市で共有できること(標準化)●新しいサービスや社会基盤の導入がスムーズに行えること(拡張性)●都市の拡大•縮小、技術の革新、環境変化に対応できること(柔軟性•スケーラビリティ)
●複数の都市に採用されること●新サービスを複数都市に展開しやすい環境を与えて新ビジネスを産み出すこと●都市OS同士がネットワークを形成して、さらに大きな地域OSとなること
→ 都市の基本機能のモジュール化と共有化→ 活力と新規ビジネスの創成
持続可能性の担保
「共進化社会システム創成拠点」の目指すもの
九州大学COIは、「共進化社会」の基盤となる都市オペレーティングシステム
をつくります
1. 「共進化社会システム創成拠点」の
目指すもの
2. 社会実装の最初のターゲット:福岡市
3.「共進化社会」実現に向けた
実用化・社会実装のしくみ
本日お話すること
アジアに近く、コンパクトな
都市構造の街・福岡
PHOTO:Fumio Hashimoto提供:福岡市
社会実装の最初のターゲット:福岡市
コンパクトな都市構造
福岡空港博多駅天神
九州自動車道
国際コンテナターミナル
JR福岡貨物ターミナル
都市機能と陸・海・空の広域交通機能が半径3km圏内に集積
WF
ウォーターフロントエリア
コンベンション施設(右)
国際旅客ターミナル(左)
福岡都市高速道路
天神地区の商業施設
福岡空港
JR博多シティ
九州新幹線
福岡IC
九州新幹線
市営地下鉄
JR
JR
西鉄
西鉄
福岡都市高速道路
出 典 : 2 0 1 3 年 3 月 福 岡 市 長 プ レ ゼ ン 資 料
アジアに近い福岡市の地理的優位性
人 流
◎博多港:国際乗降客数20年連続日本一H23年乗降客数66万人 H24年クルーズ船寄港91回約10万人
◎世界有数のアクセスを誇る空港
国際コンベンションの開催件数 3年連続全国第2位
釜山まで最速2時間55分 アジア最大級のクルーズ船総乗客定員3,840人
アジア中心に世界20都市に就航地下鉄で都心から空港まで5分
物 流
国際RORO船を活用した東アジア海上高速グリーン物流網
博多~上海 週2便 約28時間
JR福岡貨物ターミナルに近接スピード 低コスト
環境負担低減
出 典 : 2 0 1 3 年 3 月 福 岡 市 長 プ レ ゼ ン 資 料
世界からの評価
2012年世界で最も住みやすい
25の都市ランキング12位1位 チューリヒ2位 ヘルシンキ3位 コペンハーゲン・・7位 東京・・
12位福岡 13位香港 14位パリ 15位シンガポール
【英MONOCLE】
【国連ハビタット】
福岡をアジア100万都市の
開発モデルとして位置づけ
アジア太平洋地域事務所を
福岡に設置
(大手旅行ガイドFrommer’s )
2012年に訪れるべき旅行先トップ10で
日本で唯一福岡がランクイン!
【米USA TODAY】
出 典 : 2 0 1 3 年 3 月 福 岡 市 長 プ レ ゼ ン 資 料
都市の課題と問題
外国人のための国際化
交通問題
災害時対応
地球規模の環境変化
少子高齢化
確実に来る将来への備えと、不確実な未来への対応
福岡都市圏の年齢別人口構成(2010-2020)
データ出所: 国立社会保障・人口問題研究所(中位推計)
福岡都市圏の生産年齢人口は減少
15~64歳の生産年齢人口は7万人減少(164万人→157万人)。
65歳以上の高齢者人口は18万人増加(45万人→63万人)。
0
5
10
15
20
250-4
5-9
10-14
15-19
20-24
25-29
30-34
35-39
40-44
45-49
50-54
55-59
60-64
65-69
70-74
75-79
80-84
85-
万人
2010(H22) 65歳以上18.4%
2020(H32) 65歳以上24.8%
歳
福岡を舞台にした社会実装
九州大学が参画する福岡市・地元経済界の戦略機関
福岡市総合計画審議会(2012)【長期ビジョン・基本計画策定】
福岡地域戦略推進協議会
【産学官民連携による将来計画協議】
出 典 : 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 資 料
急行バス
タクシー
自宅
自然
オフィス
つり
W定期
単身者向けサービスW定期
ベイエリア
天神 博多
ICカード
スマートフォン
出張者向けサービスエリアクレジット
自宅
Aバス停
スーパー
シェアチャリステーション
住民向けサービスバスチャリコネクト
住民向けサービススムーズアクセスバス
スマートモビリティ社会サービスイメージ
出 典 : 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 資 料
社会実装のターゲット:福岡市
福岡市では産官学一体となって
「持続性ある街づくり」に取り組んでいます。
2016年ライオンズクラブ世界大会(福岡市)
1. 「共進化社会システム創成拠点」の
目指すもの
2. 社会実装の最初のターゲット:福岡市
3.「共進化社会」実現に向けた
実用化・社会実装のしくみ
本日お話すること
九州大学伊都キャンパス」
ヒト/モノの
モビリティ
ユニット
情報
モビリティ
ユニット
CPS-MP
ユニット
イノベーション
ユニット
EMS
東大
サテライト
TMS
横浜国大
サテライト
エネルギー
モビリティ
ユニット
拠点体制
共進化社会システム創成拠点
共進化社会システムイノベーションセンター予想図
異分野融合・産学官連携のしくみ
数学モデルによる渋滞発生メカニズムの解明・解消
42
科学技術イノベーション(STI)政策研究の役割
サイエンスコミュニケーションの確立
イノベーションプロセスの研究
技術革新の社会的影響の研究
STI 政策に関する研究
学際的政策研究の推進
STI政策に関わる各種シンポジウム/ワークショップの開催
(社会デザイン、イノベーション政策、デザインマネジメント)
38機関(4大学、7公共団体等、27企業)
最終的な実用化までを見通した企業等の参画
• 【申請機関名】
• 【参画機関名】
ヒト・モノの
モビリティ
エネルギー
モビリティ
産業
数学
情報モビリティ
【申請機関名】
【参画機関名】
横浜市TMS
【申請機関名】 【参画機関名】EMS
H25年度2013年度
H26年度2014年度
H27年度2015年度
H28年度2016年度
H29年度2017年度
H30年度2018年度
H31年度2019年度
H32年度2020年度
H33年度2021年度
ショーケース
イベント
ヒト/モノのモビリティ
エネルギーモビリティ
情報モビリティ
CPS-MP
ユニット
イノベーションユニット
TMS
サテライト
EMS
サテライト
2016年6月24日 2020年7月24日ライオンズクラブ国際会議(福岡)
東京オリンピック
第1フェーズ 第2フェーズ 第3フェーズ
共進化社会システムの社会実装
数理モデルシミュレーション
共進化社会システム創成拠点計画
プラットホーム開発 生活空間の構築・応用
要素技術・評価手法確立・材料開発
プロセス技術開発 デバイス・ディスプレイのデモ
フレキシブル基板対応、有機半導体センシング、エネルギーデバイス試作・評価
CPS&ビッグデータプラットホーム発展CPS&ビッグデータプラットホーム構築
実証実験
製造装置事業立ち上げ
ディスプレイ・システム試作・デモ
実証実験
デバイス技術確立・モビリティ用システ
ム検討
科学技術イノベーション政策
SMMMシステム、ICTP、都市デザイン手法の開発
各種省エネルギー素材・システムの開発・
評価日本版グリーンディールの制度設計と実
装
SMMMシステム、ICTP、都市デザイン手法の実験
SMMMシステム、ICTP、都市デザイン手法の社会実
装
「共進化社会」実現に向けた実用化・社会実装のしくみ
九州大学・伊都キャンパスでは九州大学の総合力を活かして研究開発・実証実験を行います
サテライト拠点、参画機関、自治体と協力し「社会実装」を目指します
ご清聴ありがとうございました
Center for Co-Evolutional Social System
共進化社会システム創成拠点