オーバーレイネットワークで実現するプライベートクラウド...
DESCRIPTION
OpenContrail Meet-Up tokyo 第2回で発表した資料を公開します。 OpenStack のネットワークに柔軟性や堅牢性を持たせるために、SDNソフトウェアとしてOpenContrailを用いた検証を進めています。 本発表では、検証の背景や環境並びに今後の予定などについてご紹介しました。TRANSCRIPT
Takashi Sogabe
-OpenStack/OpenContrailを用いた プライベートクラウドの構築及び評価計画のご紹介-
オーバーレイネットワークで実現するプライベートクラウド
自己紹介
• 曽我部 崇(Takashi Sogabe)
– @rev4t
– IIJでソフトウェアの開発をしています
–大好きなソフトウェア
• OpenStack, OpenContrail, Riak, mruby
–最近の興味分野
• Open Compute Project
Private Cloud 欲しいですか?
• お外に置くことの出来ないデータ
• 定常的に巨大なIOやネットワーク帯域を使うworkload
• 開発やCIなど、あまりavailabilityの要らない環境 (コスト優先)
コンテナDC売ってます
• co-IZmo/I
–モジュール型のコンテナDC
–伸縮自在、合体することでノード数を増やせる
サーバ機器、ソフトウェアはどうする?
• ユーザの希望に応じてご提供
– コンテナDCのみ
–サーバ、ネットワーク機器、ケーブリング
– Cloud OS
ゼロから作るのは大変なので..
• OpenStack – AWSみたいなIaaSを簡単に作れるソフトウェア
–最近は、ClousOSと呼ばれることが多い
–他には、CloudStack, Eucalyptus なども有名
何故OpenStackを使うべきなの?
• Private Cloud うまく使うと便利でお得
– Hybrid Cloud
• エコシステムが沢山ある
– Piston, MetaCloud, Mirantis, Ubuntu, Redhat, etc..
• お金を払えばサポートを受けられる
– Storage, Network等を 3rd party のものに差し替えることができる
• 既に持っている機材を有効利用できる
まずは自分たちが使ってみる
• PoC環境の構築
– Server(10GbE): up to 25 nodes
– Server(GbE): up to 16 nodes
– Storage Server(10GbE): up to 8-16 nodes
– L3SW
• CLOS Topology(BGP + ECMP)
– Rack: 3ラックにまたぎ配置
OpenStackの難所: Networking
• ユーザ毎に要件は様々 –スループット欲しい
– QoS掛けたい
– Availabilityを高くしたい
–通信の中身を見える化したい
–マルチテナント(Isolation)したい
–サービスチェイニング(NFV)したい
–大規模に展開したい
–最小限の機能とAvailabilityで大丈夫
– Etc..
知りたいこと
• 要件に応じた適切なNetwork構成
– Fabric
• L2 or L3
– Component
• Nova-network or Neutron
– Neutron
• Flat or Vlan or GRE or VXLAN
• OVS, OpenContrail, OpenDayLight, etc…
• http://www.openstack.org/marketplace/drivers/
1ラック程度ならGREで大丈夫?
• 現在評価中
– GRE
– VXLAN
• ECMPの効果を上げるには、こちらが良いかも
– L2 Population Driver
• ARPやBroadcastの伝搬を最小限にしたい
Neutronの冗長化は結構大変
• OVS + GREの場合 – Gateway1の障害を検知 -> Gateway2へ切り替える仕組みを実装する必要がある • Juju の quantum-gateway charm の場合は cluster-relation-
departed-hookを用いて実装されている模様
Compute Node 1
Compute Node 2
Compute Node 3
Neutron Gateway 1
Neutron Gateway 2
Failover
冗長構成にしたいコンポーネント
• Neutron以外にも沢山
Nova Glance Swift Cinder
Horizon
Keystone
Neutron
認証
WebUI
Image保存
VM
Image提供 VMの プロビジョニング
Volume提供
Volumeバックアップ
1.
2. 3.
4. 5.
冗長構成をどうする?
• Networking
– OpenContrail を使えばNetwork周りの冗長構成が簡単に実現できる。スケールアウトも簡単
• その他は?
– OpenStack Controller, Dashboard, MySQL
• 商用Distributionや Ubuntu(Juju/MAAS)であれば冗長構成に対応したものもある
• OpenContrail 単体で提供されるだけだと、自前で冗長構成を組まなければならないため、結構ツライ
数ラック以上の場合はどうする?
• OpenContrail
–分散ルーティングアーキテクチャのため、スケールアウト性能を期待できそう
–外部との接続点に一般的なルータ機器(Juniper MX等)が使える
• L3VPNの網との親和性が高い
• 転送性能の向上やスケールアウトも簡単
– OVS/GREに引き続き、OpenContrailの性能を評価する予定
OpenContrailに期待していること
• Bare Metal Server対応 – White Box Switchで VXLAN H/W offloadしたい
• vRouter を載せれば動くはず?
• OpenStack Ironic への対応
• OpenStackの主要Distributionへの対応 – Ubuntu(Juju)
– Etc.
• Docker対応 – OpenStack Heat 又は Docker driver と組み合わせて使いたい
付録: OpenContrail テスト環境の構築
• contrail-installer – https://github.com/Juniper/contrail-installer
• OpenContrail版devstackのようなもの – devstackと組み合わせてdeployすることもできる
– R1.06に対応
– Icehouse, Havana, trunk版OpenStackに対応
– Ubuntu12.04LTSの注意点: kernel を 3.13系にupdateすると vrouter がbuild出来なくなる