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− 33 − 中学生の部 金 賞 人間と自然 太田市立太田中学校 3年 小 林 涼 弥 人間と自然の共存。これを成し遂げるための「バランス」は、私たちにとって、とても 重要だ。 群馬県には豊かな自然がたくさんある。私は、キャンプや川遊びなどで幼い頃からそれ らと触れ合ってきた。当時は、自分をとりまく自然は、まさにそのままの自然なのだと思 っていた。しかし、今では、登山道は人が歩きやすいように整備されたものであり、川沿 いには増水した時に氾濫しないようにと堤防が作られている、ということを知っている。 つまり、人間がそこで自由に活動するためには、自然にある程度手を加えなければならな いということだ。ただし、手を加えすぎてしまうと、それは自然破壊になってしまう。だ から、人間と自然との共存を考えるバランス感覚が必要になるのだ。 私は先日、家族と秩父へ遊びに行った。そこで、半分くらい斜面が削られている山を目 にした。父に、その山について尋ねると、武甲山という有名な山で、石灰の採集のために 斜面の採掘が今でも進んでいる山なのだそうだ。これは明らかに自然破壊の段階に来てい る、と思ったが、石灰からはセメントが作られる。もしかしたら私の家の壁や塀にも武甲 山の石灰が使われているのかもしれないのだ。人が生活していく以上自然のものを利用せ ずにはいられない。だから、武甲山が削られていくのを一方的に批判することはできない のだ。しかし、周囲の山と比べて、その様子はとても異様に見えた。 私は登山が好きだ。頂上に着いた時の達成感はもちろんだが、登っている途中でも、様々 な植物や木漏れ日に心奪われる。だが、登山者が落としていったゴミを見つけてしまうこ とも多い。落とした人はどのような気持ちだったのだろうか。もしかしたら、悪気はなく、 ただ落としてしまっただけなのかもしれない。だとしたら、どうしたら改善できるのだろ うか。私だったら、ゴミは出た時点で持参の袋に入れる。きっとこれは当たり前のことだ ろう。だが、この「当たり前のこと」ができるかできないか、それも、自然を守っていく 上でのバランス感覚につながると思う。 自然との共存は、私たちが自らで考えて意識をすれば成り立つ、というのは絶対だ。一 人一人ができることはとても小さく、少しのことだけである。だが、みんなでやれば、自 然保護のための大きな力が生まれる。この夏「自然」の中で改めてそう感じた。

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   中学生の部

 金 賞  人間と自然

太田市立太田中学校 3年 小 林 涼 弥 

 人間と自然の共存。これを成し遂げるための「バランス」は、私たちにとって、とても重要だ。 群馬県には豊かな自然がたくさんある。私は、キャンプや川遊びなどで幼い頃からそれらと触れ合ってきた。当時は、自分をとりまく自然は、まさにそのままの自然なのだと思っていた。しかし、今では、登山道は人が歩きやすいように整備されたものであり、川沿いには増水した時に氾濫しないようにと堤防が作られている、ということを知っている。つまり、人間がそこで自由に活動するためには、自然にある程度手を加えなければならないということだ。ただし、手を加えすぎてしまうと、それは自然破壊になってしまう。だから、人間と自然との共存を考えるバランス感覚が必要になるのだ。 私は先日、家族と秩父へ遊びに行った。そこで、半分くらい斜面が削られている山を目にした。父に、その山について尋ねると、武甲山という有名な山で、石灰の採集のために斜面の採掘が今でも進んでいる山なのだそうだ。これは明らかに自然破壊の段階に来ている、と思ったが、石灰からはセメントが作られる。もしかしたら私の家の壁や塀にも武甲山の石灰が使われているのかもしれないのだ。人が生活していく以上自然のものを利用せずにはいられない。だから、武甲山が削られていくのを一方的に批判することはできないのだ。しかし、周囲の山と比べて、その様子はとても異様に見えた。 私は登山が好きだ。頂上に着いた時の達成感はもちろんだが、登っている途中でも、様々な植物や木漏れ日に心奪われる。だが、登山者が落としていったゴミを見つけてしまうことも多い。落とした人はどのような気持ちだったのだろうか。もしかしたら、悪気はなく、ただ落としてしまっただけなのかもしれない。だとしたら、どうしたら改善できるのだろうか。私だったら、ゴミは出た時点で持参の袋に入れる。きっとこれは当たり前のことだろう。だが、この「当たり前のこと」ができるかできないか、それも、自然を守っていく上でのバランス感覚につながると思う。 自然との共存は、私たちが自らで考えて意識をすれば成り立つ、というのは絶対だ。一人一人ができることはとても小さく、少しのことだけである。だが、みんなでやれば、自然保護のための大きな力が生まれる。この夏「自然」の中で改めてそう感じた。

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 銀 賞  クーラーの効いた部屋で

太田市立西中学校 3年 佐 藤 隆 奈 

 夏休み、毎日気温は約30度。私は「暑い暑い」と言いながらクーラーの効いた部屋で妹と涼んでいた。受験生でもある私は、英語の教科書を見ながら去年までの復習をしていた。そんな時、教科書に載っていた、セヴァン・カリス=スズキさんのリオデジャネイロで開催された国際連合の「地球サミット」での「伝説のスピーチ」について興味を持った。さらに、彼女の「伝説のスピーチ」を聴き、環境問題について、また、その問題を解決するために何をするべきか少し考えてみなければという気持ちになった。 今、日本は一人当たりの温室効果ガスの排出量が世界第4位なのだ。知っている通り、温室効果ガスは地球温暖化に繋がる。また、その影響か、異常気象の発生件数が50年前と比べると、約10倍も増えている。地球は危険な状況に陥っているのだ。 では、今まで私たちを生かしてくれた地球を救うため、何をすれば良いのか。当たり前の答えになってしまうが、一人一人が今の自分の生活を見直す、これが一番効果があるのではないかと思う。別に特別なことをする必要はない。例えば電気をつけっぱなしにしないだとか、そんな小さなことでも良いから、「地球のため、環境のため」というように意識すれば何かが変わっていくだろう。 未来の私たちを想像してみよう。笑っている?泣いている?私たちの子や孫はどう?動物、植物たちは?地球は?これからの私たちの行動によって私やあなたたち、地球上に住む全ての生き物たちの未来が変わっていってしまうと言っても過言ではない。また、ただ

「エコな生活をしよう」と思っているだけ、言っているだけでは何も解決しない。やはり大切なのは、小さいことでも実際に行動に移していくことなのだ。そして、私は、皆が笑顔で不自由なく暮らせる、そんな未来が来ることを願っている。 「どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。」この作文を書くきっかけとなった、12歳のセヴァンさんの言葉。涼しい部屋で聴いていた私は少しドキッとしてしまった。何一つ不自由なく、食事を残し、電気のついたままの部屋で寝る、思いあたる節が多すぎたからだろう。12歳の頃の彼女より三つほど年上なのに、地球のことを何一つ考えていなかった自分が恥ずかしかったのかもしれない。私は日頃の自分の生活を反省し、クーラーの温度を2度上げた。部屋は少し暑くなったけど、

 選 評  人間と自然の共存を考えるバランス感覚の必要性について、体験をふまえて書かれています。とても説得力があり、すばらしい作品です。

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嫌だとは全く思わなかった。また、心も温かくなった気がした。慣れてきたら、クーラーを消しても良いかなと思いながら、私は作文を書き始めた。

 銀 賞  環境を守るために

太田市立北中学校 3年 森 尻 夏 輝 

 今、僕たちの周りでは色々な環境の変化が起きています。ゴミになり易い物、包装や買い物袋にプラスチック製品が多くつかわれるようになったなどの身近な事から、都市化による緑の減少、ゴミのポイ捨て問題、更には地球温暖化という世界規模での変化も起きています。 よく、テレビで昭和の時代を描いたアニメや、ドラマなどでは、その時代特有の描写があります。その中でも、現代で言う「スリーアール」についての描写が特に多いと思います。おばあちゃんが風呂敷包みを背負って歩いていたり、小さな子供が大きな鍋を持って豆腐を買いに行ったり、八百屋で野菜を新聞紙に包んでもらったり、そんな日常でも、その時代特有の趣があります。それらはきっと「もったいない」という精神のもと、あたりまえに行われていた事だと思います。風呂敷や鍋は何度も繰り返し使えますし、新聞紙にも「包む」という用途、「命」を与える行動だと思います。そして一つ一つ包んでもらった野菜や、大きな鍋で買った豆腐は自然と愛情が芽ばえて、残さずに食べれると思います。 現在では鍋で豆腐を買うような事は滅多にありませんが、エコバッグを使う人が増えてきました。僕も買い物をする時には、「袋、いりません。」となるべくいうようにしています。袋を受けとらなかった事で、無駄を省けたと思うと、小さな小さな達成感があり、嬉しいです。しかし、エコバッグを持って来るのを忘れる時もあり、袋をもらうと、ほんの少し残念な気持ちになります。 僕の祖父は、自分の畑で野菜を育てています。暑い中、一生懸命作業して作った祖父の野菜は同じ店で買った野菜とは何かが違います。食べ物、「命」をいただくということは自分が生きていく上で必要不可欠です。それは、食べ物そのものの命の他に、育てた人の努力もつまっているからです。 現在は簡単に食べ物が手に入ることから、簡単に捨ててしまいがちです。食べ物を捨てることは、命を捨てることです。昔より豊かな食生活を送れるようになり、更に感謝をし

 選 評  クーラーの効いた部屋で読んだ地球サミットでのスピーチをきっかけに、自分たちが今、何をすべきかが、わかりやすく書かれています。

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なければならないはずですが、逆に薄れつつあります。捨てた食べ物は勿論ゴミになり、環境を汚染する原因の一つとなります。 「環境を守る為、あたり前の事をあたり前にやろう。」これでは良い方向には向かないと思います。便利さ、豊かさと環境状態は反比例の関係なので、少し我慢する必要もあります。バランスを取りつつ、環境保全の方に徐々に傾けていくことが、環境を守ることに、つながると思います。

 銀 賞  環境を守るには

太田市立旭中学校 2年 土 谷 彩 菜 

 私の住んでいる太田市は、日本一暑いと言われている熊谷市と暑いで有名な館林の近くにある。そんな中に狭まれた太田市も有名ではないが、暑くないわけがない。なぜ、太田市もテレビで名前が出てこないのだろう。と不思議に思う。 昔は、こんなに暑くなかった。こんなに暑くなってしまったのは、温暖化のせいだ。このまま温暖化が進めば、海面の上昇でなくなってしまう島や、ゲリラ豪雨が増加したりと、大変な事になってしまう。温暖化が進まないようにするには、どうしたらよいのか。二酸化炭素の排出量を減らす事だ。今、日本はすごく便利になってきている。だから、二酸化炭素の排出量もすごく増加してきている。排出量を減らす為に、リサイクルしたり、近い所でもあれば、自動車ではなく自転車で行ったり、節電したり、エコバックを使ったり、いろいろ温暖化にならない努力をしているが、なかなか排出量は減ってはいない。どうしたらもっと排出量を減らせるのだろう。 私は、リサイクルする事で環境に良い事をしていると思っていましたが、リサイクルも大切ですが、リサイクルするよりも、使わない方法を考える方がいいと思いました。今、スーパーに行けば、パックの中に入ったたくさんのお肉、魚が売っています。ペットボトルの中に入ったたくさんのジュースも売っています。お肉、魚を買って、ジュースを買って、いらないパックとペットボトルはリサイクルに出します。しかし、今の日本はリサイクルだけでは追いつかないのではないでしょうか。実際スーパーの分別の箱はいつもいっぱいに入っています。少ししか使わずにすぐにリサイクルに出してしまうなんてもったいないと思います。お肉、魚を買うのならば、専用のパックをあらかじめ持って行って、そ

 選 評  昭和の時代の「もったいない」という精神から、私たちが今すべきことが様々な視点から、具体的にわかりやすく書かれています。

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こにお肉、魚を詰めてもらう。ペットボトルのジュースを買うのならば、ペットボトル専用の自販機を作ってもらい、その中にジュースを入れてもらう。カップラーメンなどもカップなどやめて、自宅のお皿で食べてもらうようにする。もちろん中身だけ買う事が難しい物もあると思いますが、中身だけ買えるような物は、中身だけの販売にする。ペットボトルやスーパーの袋などをすごく高い値段にする。そうする事で捨てる人もいなくなり、川や町がきれいになると思う。便利ではなくなりますが、リサイクルだけではダメな事を、日本中の人々に分かってもらい社会全体を変えなくては、温暖化は進む一方です。そして、今便利な分、後で大変な思いをするのは私達なのです。不便にはなりますが、不便になる事が温暖化を防止する第一歩となるのです。

 銅 賞  私達ができること。それは・・・

太田市立東中学校 3年 岡 田 百 代 

 今年も、猛烈な暑さがやってきました。ニュースでよく「今日の最高気温は・・・。」という言葉を聞くようになりました。私はこの言葉を聞くと「夏が来た。」と感じます。近年の夏というのは、「暑い」より太陽が頭の上にあるような「危険な暑さ」です。 ここ数十年、地球温暖化が問題となっています。その原因は、工場や車から排出した二酸化炭素が増加してしまい、太陽から保護したオゾン層が破壊されてしまった為、私達の環境は劇的に変化してしまいました。 百年前に第一次世界大戦が、勃発しましたが、現在は、自然破壊が戦争のようです。 幼い頃、夕方になると母の手に引かれ、田んぼまで散歩に出掛けることが、私の楽しみでした。スーッと涼しい風が吹いて、カエルも沢山鳴いていました。しかし、数年前、巨大スーパーができ、全ての田んぼがコンクリートへ変わってしまいました。毎年聞こえていたカエルは、一体どこへ行ってしまうのだろうと今でも心配です。便利さと引き換えに、何か大切な物を失った気がします。 テレビでは、六月頃より台風の為、大雨やゲリラ豪雨、土砂災害、洪水、竜巻、雷などの命にかかわる数々のニュースを見て驚くばかりです。私の住む関東地方も沢山の被害を受けました。今後、自然とどう向き合うべきなのかを深く考え、私達の生活を改善することが大切なのです。

 選 評  地球温暖化の原因を考え、そこからできる様々な解決策が、中学生らしい視点で、具体的に書かれています。

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 私の祖母は、地域の人と力を合わせ、小学校の給食の残飯を使って肥料にし、行政センターに花いっぱい運動をしています。それと、時々山へ、木々を守る為炭をまいて、木々が丈夫に育つよう「自然を守る会」へ入会して活動しています。私も、まずは自分の日々の生活の中で、できることを習慣にし、小学校からISO活動もしているので、その経験を生かして進んでできることを取り組んでいきたいです。例えば、エコバックの使用やゴミの分別です。私の母や祖母もエコバックを使っているそうです。そして、最近家族でやり始めたゴミの分別。これは、ただ資源を排出してゴミになるのより、ゴミはゴミでも、プラと紙に分けたり、ペットボトルのキャップとラベルをはがして分けるだけでリサイクルができ、また新しい資源となって私達の元に、返ってくるのです。資源になるものでも、きちんと分別されていなければゴミとなってしまいます。このように、沢山のできることがあるのでみなさんにもぜひやってほしいです。 将来は、私達が守っていかないと地球は、大変なことに直面していくと思います。祖母も私達が将来、きれいな環境で住めるようできる範囲で頑張ってくれています。誰の為ではなく、みんなで力を合わせて、地球を守っていくことが、私達の使命なのです。今を守り、未来も守るために、今できることを始めていきましょう。

 銅 賞  今、私たちにできることは・・・

太田市立城東中学校 3年 新 井 駿 太 

 今、私たちの住む地球は、地球温暖化や大気汚染などといった、環境の悪化に苦しんでいます。この原因は、全て私たちの生活の「無駄」にあると思います。その「無駄」とは、再利用・再使用・再生利用できる物を、ただのゴミとして捨ててしまうことや、水を出しっぱなしにしたり、電気をつけっぱなしにしたりする、つまり資源を余分に使用したりすることなどです。 それでは、なぜ私たちは、環境に悪いと分かっているはずなのに、このような「無駄」をし続けてしまうのでしょうか。それは、私たちの心にある「面倒臭い」という感情や、私たちが今の「便利」な生活に慣れすぎてしまっているからだと思います。私も以前は、プラスチックゴミやリサイクル可能な紙ゴミを、燃えるゴミと一緒にして捨ててしまったり、洗顔の時に水を出しっぱなしにしてしまったり、見てもいないのにテレビをつけっぱ

 選 評  台風、ゲリラ豪雨、土砂災害、竜巻など、様々な異常気象が起こっている今、人間がどのように自然と関わっていけばよいのかについて、しっかりと意見が書かれています。

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なしにしてしまったりと、沢山の「無駄」な行為をしていました。しかし、それは環境にとって悪影響だということを知り、現在ではゴミの分別を行ったり、洗顔時には洗面器を使用したり、見ていない時はテレビを消したりするようにしています。その結果、私の心には「環境を守ろう」という意識が芽生えてきました。私の家族も、私の影響で環境について考え始め、今では家族そろって、環境保全のためにできることを考え、実行しようと心がけています。 環境というものは、私たちに良い影響を与えるだけでなく、悪い影響を与えることもあります。私たちが気持ち良く生活していくためにも、一人一人が環境問題について考え、意識していくことが大切だと思います。しかし、いきなり環境問題を解決しようと言われても、何をすればよいのか分からない人もいることでしょう。そんな時は、3Rや省エネといった、身近にあるできることからコツコツと実行していくのがよいと思います。 これは地球規模の問題です。故に、一人だけの力では、どうしようもありません。しかし、この地球に住む人類全てが力を一つに合わせれば、きっとこの地球はよりよいものになると思います。今ある地球を守るため、そして美しい私たちの地球を後世に残していくため、今私たちにできることは何か、真剣に考え、取り組んでいかなくてはなりません。

 銅 賞  当たり前を当たり前に

太田市立南中学校 2年 津久井 亜 海 

 家族と買い物へ行った時、道路の横にある草木に大量のペットボトルや缶、ビンなどが捨ててありました。その場所は一年前まではキレイな花や草木が育っていた場所で、私はとても驚きました。それをきっかけに、私はポイ捨てについて少し意識をしてみました。 道路の横の草木に、よく缶などのゴミが捨てられています。私の家の前でもそのような光景を見かけたことがあります。しかし、私の周りの道路ではいつのまにかそのゴミは失くなっています。今まではそのような事に気付きもしませんでしたが、とても不思議に思いました。 その理由を知ったのは、ある部活へ行く朝早くのことです。友達と待ち合わせをしていたら、そこに三人のおじいさん達が現れました。その時彼らは、自らの手で当たり前のように草木に落ちている缶などのゴミを笑顔で拾っていきました。その次の日も、また次の

 選 評  今ある地球を守るため、そして、美しい私たちの地球を後世に残していくためには、全人類で力をひとつに合わせる必要があるというメッセージが伝わってきます。

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日も彼らはゴミを拾っていきました。それを見て私は、周りの道路がキレイで気持ちよく過ごせる理由が分かりました。数日後、私は彼らになぜそのような活動をしているのか聞きました。朝早くから多くのゴミを拾っていくのは大変だと思います。それを続けることは容易ではありません。すると、彼らは言いました。「自分達が住んでいる所だから気持ちよく過ごしたいだろう。それに、ほっとくとより多くのゴミが捨てられるから自分達の所は自分達でしないとね。」 と。私は彼らをすばらしいと思いました。なぜならそれは当たり前だからです。しかし私達は当たり前の事が当たり前にできないまま、多くの時間がたってしまいます。私は彼らのような人達がいるから道路がキレイに保たれているんだなと思いました。 私はこの事を知り、ゴミのある道路とキレイな道路との違いは、地域の人々の心がけから始まるのかなと思いました。また、ゴミが落ちていると、その場所により多くのゴミが捨てられる傾向はなぜなのか、またそれを防ぐにはどうすればよいのか、など多くの事を考えることができました。 今まで意識をしていませんでしたが、すがすがしく、キレイに道路を使えるのは地域の人々のポイ捨てなどへの心がけだと知り、うれしく思いました。私も、当たり前のことを当たり前にしていき、環境について考えていきたいと思います。

    銅 賞  止めよう地球温暖化

太田市立毛里田中学校 1年 道 明 幸 海 

 私たちが住んでいるこの地球は、今、地球温暖化という危機にさらされています。大気汚染、森林破壊、水質汚染、オゾン層破壊、ゴミ問題・・・。このような様々な問題点が、地球温暖化の原因になっています。 私たちは今、地球温暖化を止めるためにどのような取り組みをしているでしょうか。例えば、空きカンやビンなどのリサイクルができる物と、生ゴミをきちんと分別している人も、いるでしょう。しかし、中には分別をしないでそのまま一緒に捨ててしまう人もいれば、町中に空きカンやビンを捨てて行く人もいます。私は、前にお祭りに出かけた時、カンの中身を飲んで、そのまま道に捨てて行く人を見た事がありました。目の前に空きカンを捨てる場所があるのに、わざわざ道の真ん中に捨てて行くのです。周りを見渡してみる

 選 評  ごみ拾いをしている、おじいさんたちの行動から、あたり前のことをあたり前にできない自分たちを反省し、前向きに環境を守るためにすべきことが書かれています。

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と、空きカンやゴミ袋、タバコの吸いがらなどが、そこら中に散らばっていました。これでは片付ける人も大変だし、見る人も不愉快な気持ちになります。私は、このような事をするのが、地球温暖化の原因の一つなのだと思いました。 それから、私が今一番気になっている事は森林破壊です。今の地球は、木がどんどん減少していっています。やたらに木を切り、自分たちの住処と動物たちの住処を無くしているのは、私たち人間なのではないでしょうか。動物は、人間の勝手な都合で住処をおいやられ、その上命も奪われているのです。 このように振り返ってみると、どれも人為的なものが原因です。一人一人の意識が足りないために地球温暖化はどんどん進んでいき危険な状態なのです。私が家で実施している取り組みは、ゴミの分別と水の再利用です。ゴミは、トレー、ペットボトル、プラスチック、空きカン、ビン、生ゴミを分別しています。分別をする事で、リサイクルにつながります。水の再利用では、お風呂の残り湯を、洗濯物を洗う時に使っています。新しい水を使わないで洗えるので節水につながります。これからは、これにつけ加えて、レジ袋をむだに使わず、エコバックを利用するようにして、不要な物は形を変えて再利用していきたいと思います。私たちの行動と意識が変化しない限り、地球温暖化は進む一方です。私たちが今こうしていられるのは、今の地球があるからです。しかし、私たちは今、自ら地球を壊しているのです。自分の未来や子孫を守るためにも、今できる事をしっかりと考え、実行していく事が大切だと思います。

 銅 賞  一人ひとりが守る地球

太田市立強戸中学校 2年 濱 野 蒼 生 

 私の家では、節水、節電、ごみの分別など環境を守る取り組みをしています。特に、ごみはもえるごみともえないごみ、プラスチック、牛乳パック、発泡スチロール、びん、缶など、細かく分けて捨てるように心がけています。 しかし、私や母がごみステーションにごみを出しに行くと、茶色のびんを入れる場所に違うびんが入っていたり、缶とびんが混ざっていたり、もえるごみの袋の中にもえないごみが入っていたり、処分シールが貼られていないごみが捨てられていたりと、マナーの悪さが目立ちます。そして、そこでたまにごみを収集する業者の人たちを見かけると、業者

 選 評  今地球が直面している温暖化やゴミのポイ捨てなどに触れ、その原因が人為的なものにあると考えたうえで、くい止める方法を、具体例を挙げながら述べられています。

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の人たちはただごみを車の中に放りこむだけかと思いきや、混ざってしまっているものは、きちんと分けてから入れているのです。それを文句一つ言わずに黙々とこなしている姿を見ると、私がやった訳ではないのに、何だかとても申し訳ないような気持ちになりました。 もっと酷い時は、その曜日とは違う曜日に出さなければいけないごみが一緒に出されていたりします。もちろん、その曜日のごみではないので業者の人が来ても収集されずに残されます。そして、残されたごみにカラスがたかり、食い荒らされ、ごみステーション前の道路にまで散らかったごみが広がっていたりします。これではそこを通る車も、次に収集しに来る業者の人たちも、みんな迷惑です。おそらく、決まった日に出しに行くのが面倒だから、などという理由で捨てたのでしょうが、そういう勝手な行動こそが、身近な環境を壊しているのではないでしょうか。ルールをしっかり守ることが、環境を守ることにもなっているのだと、私は思います。 それに、ごみはきちんと分別して出せば再利用することができ、ごみを減らすことにもつながるので、環境を守ることになります。 ごみだけではありません。例えば、二酸化炭素を排出する自動車は使わず、電気自動車などの二酸化炭素を排出しない自動車を使うのもいいですし、初めにも取り上げた節電、節水をもっとしっかりやってみるのもいいでしょう。これらのことも環境を守ることにつながっているのです。 これ以外にも、私たち人間にできる地球温暖化防止や環境を守る方法はたくさんあるはずです。それらを一人ひとりが実践していくことが大切です。「ちりも積もれば山となる」という言葉があるように、地球を守るのは私たち一人ひとりなのです。

 佳 作  環境を守るために取り組んでいること

太田市立休泊中学校 3年 川 田 紗矢香 

 みなさんは、ここ数年前からテレビで昨年より気温が増したなどの地球温暖化に関する映像を見てはいませんか。みなさんも気付いていると思いますが、一昨年より昨年、昨年より今年と年々、気温が上昇しつつあります。年々、気温が上昇している=地球温暖化が進行しているということです。私は正直今まで地球温暖化について深く考えたことはありませんでした。でも、このような事をテレビで目にする数が増え改めて地球温暖化の重大

 選 評  ゴミ出しにおけるマナーの悪さを知り、一人ひとりがルールを守っていくことが、環境を守る第一歩であることを、体験をもとに、わかりやすくまとめています。

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さを知りました。 私の父は環境のことに関して真剣に取り組んでいて家でも家族全員で実施しています。それは、家庭内でゴミを分別して捨てるということです。簡単に思えるかもしれませんが私もいざやってみると意外と大変だということに気付かされました。父はよく「たとえ小さなゴミでも大事な資源になるんだよ。」と言います。それに私は、最近「3R」という言葉が気になっています。3RとはReduce・Reuse・Recycleのことでリデュースとは発生を抑制する。リユースとは再使用する。リサイクルとは再生して利用する。という意味があります。私は、3Rは誰でもできることだと思います。 例えば、リデュースであれば買い物に行く際は、マイバッグを持参しレジ袋はもらわない。リユースであればシャンプーなどがなくなった時にもう一回容器を購入するのではなく詰め替え用を購入する。リサイクルであれば資源化できる紙類やトレイ、ペットボトルなどは分別ルールを守って排出し、ゴミとして排出しないなど簡単に誰でも取り組むことができます。特に、この3つの中でもっとも環境を守るための取り組みとして効果的なのはリデュースだそうです。例で挙げたマイバッグは特に効果的なのです。 レジでもらうレジ袋は石油で作られているのをみなさんはご存じですか。たった一人が一枚レジ袋を断るだけでも石油が節約でき、レジ袋を作り上げる際に排出するCO2の排出量も削減することができるのです。このように3Rは私達の地球を守るためのすばらしい取り組みだと改めて感じました。 2014年、今現在、北極の海水面積も観測史上三番目の小さい規模となり北極グマなどの絶滅危惧種とされている動物達の数もしだいに減少してきているそうです。だからこそ未来に輝く地球を残すためにも少しずつ私達、一人一人が変わらないといけないものだと思います。何も行動に移さなければ、良い方向には決して動きません。 今、地球は私達に助けを求めています。

 佳 作  環境を守るための工夫

太田市立木崎中学校 1年 松 本 紗也加 

 今の環境は、いったいどのような状態なのだろうか。 海や川の水、土、空気などで大勢の人が病気で亡くなっている。原因は、生物に有害な金属や薬品、工場から出るけむりなどの「公害」だ。今は地域だけでなく、地球全体に広がっている。公害以外にも人の増加や私たちの暮らしが便利で豊かになってきたことも実は原因の一つなのだ。特に一番問題になっているのが「地球温暖化」だ。

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 地球温暖化は、空気中に「温室効果ガス」が増えることによって起きる現象のことで、今、一番深刻な問題となっている。 では、地球温暖化をなくすには、どうすればよいのだろうか。私たちが身近に生活の中で、できることはあるのだろうか。 私は、小学生から大人までできる「リサイクル」をすることが効果があると思う。ものを大切にして、いらなくなったものでもできるだけ3R運動にあるリサイクルにつとめることなどが大事だ。また、省エネルギーやエコライフも温暖化ストップに効果がある。 私は、リサイクルの他にこんな工夫をしている。 それは、節電だ。節電をすると、電気の消費量を減らすことができる。東日本大震災で福島の原子力発電所が損害してしまったため、2011年に計画停電をするなど、節電を心がけていることがわかる。私は節電のために冷暖房の温度を夏は28度程度、冬は20度程度にする。また、人のいない部屋の照明は、こまめに消す。洗面や歯みがきのときには、水をこまめに止める。など、節電を一日の中でするようにしている。 私のお母さんも買い物は、レジ袋をもらわず、自分のエコバックを利用している。また、ペットボトルとキャップに分けてペットボトルはつぶしてスーパーの回収箱に入れることをスーパーに行くたびにしている。 さらにインターネットで詳しく調べてみると、「環境家計簿」というものがあった。 環境家計簿とは、一人ひとりが自分の日常生活と環境とがどのようにかかわっているのかを知り、自分の生活が環境にあたえる影響を減らし、環境にやさしい暮らしをするための道具のことだ。私は、自分の家で環境家計簿をつけてみるとおもしろいと思った。 私たちは、一人ひとりが毎日たくさんのエネルギーを使う。エネルギーは、社会のしくみそのものだ。エネルギーによって暮らしに必要なものを作ったり、運んだりするのだ。 そこには、環境も関わっている。環境が壊れてしまったら、私たちの暮らしに被害が出る。しかし、私たちが環境を壊すかもしれない。壊さないために節電やリサイクルなど、身近なことでもしていかなければならない。 私も廃品回収など環境に関わることをし、環境のことをもっと考えなければならない。

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 佳 作  『外来種』について考えたこと

太田市立生品中学校 1年 齋 藤   輝 

 僕は小さい頃から魚が好きで、いつも絵を紙に描いたり、父と一緒に釣りに行ったりしていた。 ある日、テレビの番組を見ていると、飼い主に捨てられ、そこで繁殖してしまった熱帯魚についてのニュースが放送された。中には肉食のものもいて、元々生息していた魚を食べてしまい、そこの環境を壊してしまうこともあるらしい。魚以外にも動物や昆虫、植物などにもそういうことがあり、問題になってしまっているそうだ。僕はニュースを見て大きな衝撃を受けた。なぜならば僕の身のまわりの日本特有の自然環境が壊されてしまうことに恐怖を感じたからだ。そこでインターネットや本でこの問題について詳しく調べてみることにした。 調べてみると、国外から運ばれてきて、その後逃げ出したり、捨てられたりして繁殖してしまい固有の環境を壊してしまっている生物のことを「外来種」ということがわかった。僕が驚いたことはその中にどこにでも生えているような雑草やよく見る昆虫、釣っていた魚が含まれていたことだ。ここまで日本古来の環境が壊されてしまっているのかとショックを受けるのと共に、どのように対策をすればいいのだろうかと思い、もう一度調べてみることにした。すると現在行われている対策が色々とわかった。 僕がよく釣りに行っていたオオクチバスやブルーギルなどの魚は成魚を捕獲したり、卵を除去したりして数を減らすようにしているらしい。僕のような釣り人たちを集めてたくさん釣らせて外来種の魚を減らすという活動をしている場所もあるそうだ。他の生物にも様々な対策がされているが、それが裏目に出てしまうことがあるので、駆除をするのは難しいことなのだなと感じた。 本来そこに生息していない生物が人の手によって持ち込まれて何らかの原因で放されて繁殖してしまって、問題となっている。このような状況をつくり出してしまったのは僕たち人間なので責任を持って外来種の問題に対策をしなければならない。僕は今魚を飼っているが、大きくなって飼い辛くなっても絶対に池や川に放したりはしない。これは生き物を飼う上での最低限のマナーだと思う。無責任な人間の手によって放されて、その後駆除されてしまう外来種の生き物もかわいそうだ。だからこそ、この問題は一人一人が真剣に取り組まなければいけないと僕は思っている。

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 佳 作  一人一人が出来ること

太田市立綿打中学校 2年 中曽根 友 美 

 私は、最近の地球の授業で「林業就労者の高齢化、減少によって人手が不足している」ということを学びました。そして今の日本、世界は森林が減少し続けているようです。何故そんな事になってしまったのか、調べ、考えてみることにしました。 まず、森林の役割についてです。森林は私達の生活に大変関わっています。例えば、この原稿用紙は木から作られています。他に、紙パックやティッシュなどです。木から作られている物は、どれも無くてはならない大切なものです。そして森林は土壌作りになったり、雨水を蓄えてくれたり、重大な環境問題の地球温暖化の原因、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出し、大気中の汚染物質を吸収してくれます。あらためて考えると、森林は私達の生命線だと感じました。 毎年、日本では国土面積の半分の森林がなくなっているそうです。植林を行っていても、樹木の成長の数倍の速さで森林が破壊されています。そして海外では、世界最大の森、アマゾンでさえもあと50年で砂漠化してしまうと予測されています。どういった理由で減少しているのでしょうか。 急激な森林の減少の主な原因は、先進国による商業伐採だそうです。森林を切り開き、工業団地や農地にされ、さらに減少しているそうです。 私は、以上のことを踏まえて何をすればよいのかを考えました。まず最初に思いついたのは、いらない紙をリサイクルするということです。学校でもやっていることです。これ以上森林を伐採しなくてすむように、再利用するとよいと思いました。そして、紙コップや割り箸などの木からできた使い捨てをしてしまうものをできるだけ使わないということです。何度も洗って使えるプラスチック製のものを使えば使い捨てしなくても済みます。 私達のぜいたくな生活を支えるために、地球の森林が減少し続けています。一人の市民としてできることはたくさんあるので、できることから一つずつ始めてみようと思いました。

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 佳 作  私が思う環境問題

太田市立藪塚本町中学校 3年 田 村 一 真 

 私たちの身近な環境問題は地球にとっては重要な事だが、環境問題を重要視していない人がいるのではないか。たとえば、私たちはリサイクル活動などで環境問題に取り組んでいる。しかし、ポイ捨てを平気でしていく人はどこかにいる。つまり、自分には関係ないと思う人がいると私は思います。このままでは、一生懸命に活動をして、地球を助けようとしている人がむくわれない。私はそのような人の願いがかなってほしい。だから私は環境問題について考えていない人がいたら声をかけていきたい。そして一緒に考えていきたいです。 とある日、私が車で出掛け、大きな道に出たとき、道端には空きカンや中身の入っていないペットボトル、コンビニのレジ袋に入ったプラスチックゴミなどの車の窓から捨てられたようなゴミがところどころに落ちていました。分別して、ゴミを捨てればリサイクル出来る物ばかりです。捨てていく人は、ゴミをゴミ箱に分別して捨てるという作業が面倒なのでしょう。しかし、面倒だと思う心が町を汚し、地球を汚すのです。その心がなくなり、ポイ捨てがなくなるにはどうしたらよいのか、その時はわかりませんでした。 私が昔、部屋の電気を消さずに違う部屋へ行き、しばらくの間電気をつけっぱなしにしてしまったことがあります。あの時は親におこられてしまいましたが、今思い返すと、悪い事をしてしまったなと感じました。まず、環境によくありません。電気の無駄遣いは電力をつくるために使われた原料の無駄遣い、つまり地球上の資源を無駄に使ってしまったのです。さらに、電気のつけっぱなしの癖をつけてしまうと、ほかの電化製品もつけっぱなしにしてしまう癖がついてしまい、ストーブなどの熱を発する物などもつけっぱなしにすると火事になり、おこられるぐらいではすまない事になります。地球にも、自分の事にもよくないつけっぱなしは、環境問題に取り組む身近な一歩だと考えます。 環境問題には地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、海洋汚染、有機廃棄の越境移動などの難しい用語、漢字が羅列してしまうような物ばかりです。そして、自分の身の周りですぐ起きる物が少なく、何百年後の話になってしまいます。それにより私には関係ない話だと思ってしまう人が出てきてしまうのではないかと考えます。 環境問題は人の心によって引き起こります。面倒くさい、もういらない、もっとほしい。そんな人間の欲望が原因となるのです。だが、その考えを逆に考えれば、すべての人々がこの欲望を少しでも我慢して生活すれば地球がよい方向へと変わると思う。しかし、一度にたくさんの人の心を変えることは難しい。いや、無理に近いようなものだ。

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 けれども一人ずつ、一人ずつなら私にもできる。私から声をかければ同じ考えの人は二人になる。さらに一人ずつが声をかければ同じ考えの人は四人になる。そう続けていけば時間はかかるが、地球を変えることが不可能ではないと思います。大きな規模で見てしまうとわからない事だらけ。だが、身の周りを見渡せば出来ることがたくさんある。だから私は声をかけるところから始めよう。