復興支援クラウドフォーラム(八子)【投影用】 r 20110513

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2011年5月13日開催、新社会システム総合研究所・NCA共催「東日本大震災復興支援と首都圏電力総量規制に対応するクラウド活用」セミナーでの講演資料。資料には有料イラストが含まれるので当該部分を加工・切り抜いて使用するなどは禁止します。また、引用・参照頂く際には、弊社社名と資料名を明記して頂けますようお願いします。

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デロイト トーマツ コンサルティング株式会社

パートナー 八子 知礼

復興の鍵を握るモバイルクラウド

2011年5月13日

【NCA・SSK共催セミナー】東日本大震災復興支援と首都圏電力ピーク時カットに対応するクラウド活用 【第一回】

【13:10~13:50】

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はじめに

震災後直ぐにクラウドが果たした役割も大きいが、課題も見えてきた。そんな中で、

今後復興段階に差し掛かる今、これまでとは異なる視点やアプローチでクラウドを活

用しなければ迅速な復旧と現地ニーズに合致しない事も散見される。本講演ではそ

の着眼点と方向性を概説する。

1.現地側と首都圏側の視点

2.震災直後に提供されたクラウドとその課題

3.モバイルクラウドの必要性

4.今後の活動にむけた方向性

5.質疑応答

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全世界150カ国。エキスパート170,000人。

このネットワークが、ビジネスの味方になります。

Deloitte Touche Tohmatsu Worldwide170,000 professionals / 150+ countries

Deloitte Touche Tohmatsu Asia Pacific34,000 professionals / 20+ locations

Deloitte Touche Tohmatsu Japan Group7,000 professionals / 40 cities

Deloitte Tohmatsu Consulting900+ professionals

Deloitte Consulting Worldwide35,000 professionals Consulting

FinancialAdvisoryServices

Audit Tax

社 名設 立資 本 金代 表 者メ ン バ ー 数本 社

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社1993年4月2億円代表取締役社長 伊香賀正彦908名〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル4F +81 (3) 5220-8600

::::::

(2011年4月1日現在)

デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、国際的会計事務所デロイト トウシュ トーマツ(Deloitte)のメンバ

ーで、Deloitteがグループで有する監査・税務・コンサルティング・ファイナンシャル アドバイザリーの総合力と

国際力を活かし、日本国内のみならず海外においても、戦略とその導入・実現に至るまで一貫したサービスを

提供するコンサルティングファームです。

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自己紹介

八子 知礼 通信・メディア・ハイテクインダストリグループ パートナー• 松下電工株式会社、外資系コンサルティング会社等を経て現在に至る。• 通信キャリア、サービスプロバイダ、ハイテク/電子機器メーカ等に対して、

新規事業戦略立案、CRM/顧客戦略、商品/サービスマーケティング戦略、チャネル戦略の策定 、物流・商流・バリューチェーン再編を中心としたプロジェクトを多数手掛けている。

• 著書「図解クラウド早わかり」、共著書「図解 ロジスティクスマネジメント」• 日経コンピュータ、日経コミュニケーションに寄稿多数• 新世代M2Mコンソーシアム理事• CUPA(クラウド利用促進機構)アドバイザー

ITPro連載中「八子・モバイルクラウド研究所」

2010/2/1 中経出版より「図解 クラウド早わかり」出版

現在第13回

好評6刷

中国語版韓国語版発刊

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企業サイト監修、雑誌寄稿多数、テレビにも登場し、クラウドの普及を後押し

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エコノミスト臨時増刊号 8/9号「巨大データ経済」特集に寄稿

NTTコミュニケーションズBizCity「クラウドナビ」を監修

CS放送朝日ニュースター「ニュースの深層」8/13日生出演

日経コミュニケーション(隔週刊)2009~2010年で12回寄稿

週間BCN2010年11月より隔月寄稿中

地銀協月報2011年1~4月号連載

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クラウド関連の各団体のアドバイザリー等をつとめており、ベンダーネットワークも豊富

企業の大小を問わず、各社のアライアンスを積極的に支援する活動を推進

日本Androidの会• Activistに認定されており、幹事会に対する不定期情報提供中。

日本テレワーク協会• 講演を通じて会員企業100社へのテレワーク移行の啓蒙活動を務める。

Cloud Business Alliance• ネットワンシステムズを中心としたビジネス協業体。アドバイザを務める。

SaaSパートナーズ協会• 様々なクラウドサービスを色々な立場で研究する団体。情報連携中。

Made In Japan Software Consortium• 日本製ソフトウェアの普及推進団体。クラウド化等を協業討議中。

モバイルコンピューティング推進コンソーシアム• 「シニアモバイルシステムコンサルタント資格研修」の監修と講師を務める

クラウド利用促進機構• クラウドのフェアな利用を促進する機構。アドバイザを務める。

新世代M2Mコンソーシアム• M2M(Machine to Machine)のビジネスを推進する団体。理事を務める。

グローバル基盤技術連携フォーラム• 国際的クラウド間の連携を検討する団体。会員として情報連携活動中。

Net Computing Alliance• PMC(Photo & Movie Cloud)研究会参加し、活動中。

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Japan Cloud Consortium• 農業WG、教育WG、医療WGに参加し、活動中。

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4/2には「八子クラウド座談会」を開催。

参加者40人から集まった義援金合計20万円を日本赤十字社に寄付。

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(ご参考)4/2の八子クラウド座談会で提示した私案

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投影のみ

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1.現地側と首都圏側の視点

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想定にないM9.0のインパクト

近代、われわれ日本人が遭遇したことのない規模の地震と広範囲の津波による被害

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地震だけでなく津波による被害の大きさが尋常でない

浸水面積合計 401 k㎡(東京山手線の面積 63 k㎡の約6.4倍)

SOURCE:国土地理院 平成23年東北地方太平洋沖地震に関する情報提供 http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23_tohoku.html浸水範囲の土地利用別面積(暫定値) http://gisstar.gsi.go.jp/2011TaiheiyouOki/LandUse/LandUseArea.pdf

住宅地が深刻な被害

農村と周辺集落で広域被害

中規模の市街地を直撃

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東北地方太平洋沖地震による市区町村別の建物用地 津波浸水率

東京エリアから見ると地形や被害状況は総論でわかるものの現地の実態はそれ以上・・・

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住宅地が深刻な被害40%以上石巻市、南三陸町、東松島市、大槌町、山元町

SOURCE:東北地方太平洋沖地震による市区町村別の建物用地 津波浸水率http://gisstar.gsi.go.jp/2011TaiheiyouOki/LandUse/LandUseArea.pdf

宮城県 福島県岩手県

個々の小さな港町直撃20%未満

農村と周辺集落で広域被害20%未満

比較的中規模の市街地を直撃30~40%気仙沼市、陸前高田市山田町

個々の港町直撃20~30%

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復旧段階の明暗①

インフラは驚異的なスピードで迅速に復旧

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東北新幹線、49日で復旧~阪神大震災後に順次進めた耐震対策が奏功~※3月31日時点で1日あたり約3000人が従事

2011年3月29日の日本経済新聞~震災発生から18日目での復旧も驚異的~

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復旧段階の明暗②

容易に元には戻せない人とコミュニティ

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東日本一円に広がる避難所と帰れない人達~土地を離れざるを得ない方々も多く~

2011年3月29日の日本経済新聞~漁港の復旧は困難で戻れない人も多く~

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首都圏での見え方/福島以南では話題が異なっていたし、今後も同様のことが想定される

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現地の事が気になりつつも福島原発の放射能に対する懸念と首都圏の電力規制に関する情報に翻弄される事が多かった。茨城、千葉といった比較的首都圏に近い被災地に対して気が回っていなかった。

自治体の機能が壊滅的な被害を受けてしまったため、情報集約と発信機能が個々に依存する形と鳴ってしまった。被災エリアが広大で、避難所の数が膨大なため、全体像を把握するのが大きく遅れた。

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2.震災直後に提供されたクラウドと

その課題

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震災時に無償提供された様々なクラウドサービス

提供企業 提供内容

ニフティ 情報発信を行う企業・自治体・大学・団体向けに『ニフティクラウド』を無償提供

Microsoft Windows Azure Platform 無料パスを提供

IIJ 情報発信を行う企業、自治体に「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」を無償提供

NTTコミュニケーションズクラウド型ホスティング「Bizホスティング」およびTwitter/Facebookクライアント「CoTweet」を無償提供

ソフトバンクテレコム 仮想サーバス「ホワイトクラウドシェアードHaaS スタンダード」の無償提供

さくらインターネット 東北地方太平洋沖地震に対するサーバインフラ支援(帯域提供)

ファストサーバ 地方公共団体、非営利団体へ専用サーバーを3ヶ月間、無償で提供

BIGLOBE 復興支援のため情報発信を必要とする組織・団体の方々に対して、「BIGLOBEクラウドホスティング」を無償でご提供

IBM 東北地方太平洋沖地震対策にLotusLiveを無償提供

V-CUBE 被災地を対象としたWeb会議室の無償提供を開始

エイネット 復興対策に、テレビ会議「Fresh Voice」を無償提供

ソフトイーサ在宅勤務を実現するリモートデスクトップ VPN サービス「PacketiX Desktop VPN サービス」の臨時的な無償開放

ゾーホージャパン 復興支援団体向けにZohoサービスを無償提供

セールスフォースドットコム 被災地などの自治体や企業がSalesforceCRMのフル機能版1,000ライセンスが90日間無償

シナジー・マーケティング自治体・教育機関・NGO・NPOに対してコミュニケーションPF「Synergy!」と、ケータイ集客支援サービス「チョイモビ」無償提供

PCA 「PCA for SaaS」の各サービスを一定期間無償で提供

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出所:各社Webサイトより抜粋。ほんの一部のみ掲載。

IaaSSaaS

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実際に聞かれた声①

~(株)クラウドワークス大石社長ブログより~

震災で明らかになった非クラウド型システムの課題

• システムの負荷は、本質的に予測不可能である

• 物理的なサイト(含データセンター)が一度に破壊されることは、我々が考えているよりも高い確率で起こり得る

• 電力の供給停止が、事業活動に致命的な結果をもたらす可能性がある。データセンターは「自家発電設備」による

継続的な電源供給をうたっているが、それは石油の継続的な供給が前提。そして、災害時には石油の供給が滞る

ことが明らかになった

私たちの予測

• 以下の理由により、パブリッククラウドの利用が加速すると考えます。

• 「プライベートクラウドでは、震災の様な事象に対応することができない」ことが明らかになったため、クラウドの利

用に積極的でなかったエンタープライズクラスの顧客がパブリッククラウドの利用を本気で考える。そして移行は、

今夏に計画停電が本格化する前に、極めてスピーディーに行われる

• 不確実性の拡散に対応するため、企業が「所有から利用への転換」を加速させる。特に経済の先行き不透明感が

広がる中で、「5年間のTCOでは、(クラウドよりも)オンプレミスの方が有利」といった議論ができなくなる。資産を

購入し、長期にわたり減価償却するというリスクが許容できなくなる。

• 節電と計画停電への対応を余儀なくされる。計画停電対策として、パブリッククラウドへの移行が検討される。また

、企業ができる節電への協力姿勢として、国内のデータセンターではなく、海外のパブリッククラウドを使い、電力

需給が落ち着いてから国内に戻す、というシナリオが現実のものとして認識される。

• この予測の確からしさは、私たちが提供しているAWSの運用管理サービス「Cloudworks」の顧客数が、震災後3週間で25%伸びているという事実によって裏付けられていると考えています。

出所: 「震災とパブリッククラウド 2011年3月31日」

http://blog.serverworks.co.jp/ceo/?p=174

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実際に聞かれた声②

~4/2開催の八子クラウド座談会での発表内容より~

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SaaSを無償提供したが、実際に使ってもらったのはほんの数件だった

グループウェアを無償提供したが、問い合わせばかりで全然使われなかった

サーバーインフラを無償提供したが、どうセットアップして良いか判らないと言われた

クラウドなんて使った事がないと言われた

データもアプリケーションもサーバーも全部手元にないのにどうしろと?と言われた

いろんな事業者が我先に提供しているけど、全部バラバラだった

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実際に聞かれた声③

(下記はあるIaaS事業者の例)

【ミラーサイトの構築】

大規模Webサービスの顧客分析、Webアンケート集計など

を海外クラウドベンダーから移行したい

【安価な開発環境】

レイテンシの低い国内データセンターを活用したクラウド基

盤でソーシャルゲーム開発環境を整備したい

国内クラウド基盤なら開発環境として使いたい

【負荷分散のためのハイブリッドクラウド】

負荷の高い月次処理やシミュレーション業務をクラウドを用

いてハイブリッドクラウド環境で実現したい

自社データセンターの負荷分散手段としてクラウド基盤への

拡張性を担保したい

【Disaster Recovery観点】

中小企業の情報発信サイト(Web)のレプリカ立ち上げ

損失を受けたサーバーの代替機能として活用したい

【負荷分散の活用】

アクセスが集中する募金サイトの構築

停電情報、電車の運行情報、放射能の測定値情報などアクセスの集中するサイトのミラーサーバ構築

【節電/停電回避の観点】

海外のクラウドサービスへ情報システムを丸ごと移管できないか

自社で運用している情報システムを節電のために東京DCで運用できないか(ハイブリッドクラウド)

IaaSの場合、ある程度の技術力をもった人しか使えず、開発環境やWebサーバ等の利用が中心

一方で、震災後には復旧用、負荷分散サイトの構築、節電・停電回避用のニーズが急増

3/11 震災以降に急発生したニーズ震災以前にも発生していたニーズ

SaaSの場合、様々なサービスが存在し、どれを使

って良いか判らないため、リテラシーの高い企業の利用が中心

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3.モバイルクラウドの必要性

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【復興の方向性②】

震災後に大きく変化したクラウドへのニーズを確実に実現しよう!

震災前にはクラウド未検討か用途も限定的なクラウド。震災後はモバイルクラウド化、テレワー

ク対応が急務に。

22

コスト削減

ビジネスのスピード向上

新規事業インフラ

震災後震災前

モバイル環境でのクラウド利用(=モバイルクラウド)が

企業環境にとって必須の整備要件に

• 固定ネットワークの打撃

• 復旧しない停電状態

• 手元サーバ/データの損失

• 情シスリソースの損失

クラウド化

テレワーク/

モバイルワーク

輪番停電対応

サーバーを手元に持たず

データとアプリケーションをクラウド化

モバイルを利用した場所を問わない

ワーキング環境確立

モバイル機器への充電による

バッテリワーク

モバイル化固定NWでなくとも

モバイルで事業継続できる環境整備

ユーザー主導情シスに頼らなくても業務が継続

できるBCP作り

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音声からデータへ、デスクワークからモバイルワーク、そしてクラウドワークへ

デスクワーク

データ

電話

モバイルワーク1.0(非クラウド)

音声からデータへ

モバイルワーク2.0(クラウドワーク)

タブレットによる本格的クラウドワークへ

デスクからモバイルへ

会社・自宅・作業場所・顧客先

・カフェ・図書館・移動中

基本的にデスクがある環境下デスクがなく衆人環視の環境

会社の人と仕事会社の人か、取引関係にある人と仕事

社外の、取引関係にない人と仕事

働く

場所

働く

相手

働く

環境

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エンドユーザで蔓延する多様なSaaS、多様なデバイス接続はIT資産の“民主化”トレンド

この流れは止められない。

24

マルチデバイス~会社貸与デバイスは生産性が低下~

マルチSaaS~便利なSaaSを経費で使える時代~

アプリケーションとデバイスの選択権が情シスから「民主化」され自由度が上がっている

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増え続けるトラフィックに対して、ワイヤレスネットワークがボトルネック!

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クラウドコンピューティング

(巨大なデータセンター)

ワイヤレスネットワーク

①アクセスデバイスが激増

②データセンターへの

トラフィックが激増

③ワイヤレスアクセスする

ネットワークがボトルネック

【現状】

マルチデバイス(ネットワーク接続デバイスの多様化)

LTEによってモバイルはボトルネックを解消し、

デスクトップ同様の利用環境に追いつく!

LTEの登場によって劇的に変化

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モバイルデバイスが普及する中、クラウドとモバイルを組み合わせたモバイルクラウドこそが求められる実現像

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データ

情報を引き出すデバイス

クラウドコンピューティング(データセンター)

ネットワーク

これまでの「クラウド」から「モバイルクラウド」へ大きくシフト!

ワーク/ライフスタイルはモバイルが当たり前の時代クラウドと連携していない

殆どのクラウドベンダは情報を引き出すデバイス側を考慮していない

ニーズに乖離があり、双方のベンダーが売れないと嘆く構造

出所:ROA ※2009年はROA推定値、2010年~2014年は予測値

(http://japan.researchonasia.com/report/report_name.html?num=278 )

日本におけるクラウド・サービスの市場規模推移(2009年~2014年)

Fixed CloudMobile Cloud

[億円]

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モバイルデバイスで片手操作、立ったまま仕事をするワークスタイルへ

27

立ったまま仕事する/デバイス操作するのが当たり前の時代に!

片手保持複指操作:

マルチタッチ、音声

キーボードレス

= デスク不要

データの

保管場所を

気にしない

音声や

タッチにより

操作

立ったまま

閲覧・入力

データは

クラウドから

参照

デバイス起動

5~10秒

データとアプリケーションは

クラウド

投影のみ

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クラウド導入の目的は多岐にわたる

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事業スピードの加速

業務品質の向上

コスト削減新規事業の立ち上げ

Δ¥ Δ t Δ Q Δ ¥

Δ Q Δ QΔX=効果効果を可視化

しにくい領域

革新的なワークスタイル

情報の見える化

主に事業部など

ライン業務が対象

主に情報シス部門

が対象

投影のみ

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モバイルクラウドが目指すもの(目的)

29

顧客先での迅速な応対

商品企画への

迅速なフィードバック

デスクレス/モバイルワーク

場所不問の

コラボレーティブ環境

モバイルクラウド

によって、単純なクラウド

では実現できなかった

ワークスタイルが実現

モバイルデバイスによる

入力・確認ミス低減

クラウドからモバイルデバイス

への情報配信自動化

クラウド上でのナレッジ共有

モバイルデバイスの

活動ログ収集

モバイルクラウドの目指すところは、ワークスタイルの抜本的な変革であり、

制約条件の多くなるであろうこの夏以降の働き方に貢献できる

投影のみ

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社外からのアクセスが前提で、緊急性、リアルタイム性、デバイスの多様性などが評価軸

30

CRMソリューション モバイル決済ソリューション

緊急医療サービスPUSH

メッセージング

社外アクセスが前提

マルチデバイス連携ソリューション

緊急性 リアルタイム性 デバイスの多様性

投影のみ

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4.今後の活動にむけた方向性

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【復興の方向性③】

ITの”Cloud”だけでなく、人の“Crowd”の考え方も混成した取り組みも取り入れよう!

■コンピュータだけでなく、コンピュータを使う人や組織も、稼動付加や需要変動に柔軟に対応できるように

再設計しなければならない時代に。

32

クラウド

利用者側

柔軟なコンピュータ処理能力

柔軟な人材の能力

クラウドソーシング(Crowd Sourcing)

NWで繋がった人達と協働すること

クラウドコンピューティング(Cloud Computing)

NWで繋がったコンピューティングリソースを利用する事

親和性高い

コンピュータと人材のスケーラブルな処理能力確保

教育サービス

人材派遣サービス

移行・構築支援サービス

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【復興の方向性④】

被害の度合いに応じた具体的支援を提供しよう!

被害度合い

リソース大企業(2~5%)

中小企業 (95~98%)

自立可

データ 有

ほぼ復旧済み 支援不要 自力で復旧可能

ITインフラ 有

IT技術者 有

技術者無し

データ 有

大手Sierからの支援

IT技術者の派遣 データ移行支援

ITインフラ 有

IT技術者 無

データとインフラ無し

データ 無

殆どない

クラウドに対する教育と体感 クラウドインフラ基盤の選定 SaaSアプリケーション選定と導入 データの再整理と入力支援

ITインフラ 無

IT技術者 有

全損

データ 無

殆どない

IT技術者の派遣 クラウドに対する教育と体感 クラウドインフラ基盤の選定 SaaSアプリケーション選定と導入 データの再整理と入力支援

ITインフラ 無

IT技術者 無

33

主に人手による支援

主に業種別クラウドの

パッケージ提供による支援

人手(サービス)と

クラウドパッケージ提供の双方による支援

主な支援対象

全ての企業や組織体を支援するのは非常に困難なため、被害の度合いが甚大で、かつ2つのクラウドを真

に必要としている方々を中心に具体的に支援する事を目指す。

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水平分業による垂直統合型ビジネスモデルを日本発で構築する事を重視している

クラウド時代のビジネスのレイヤーモデル

④ どのようなネットワークで、どのようなインフラを利用してサービス提供を行うか

(最終的にデータセンターだけでなく、端末との対向が必要なビジネス)

② どのようなデバイスで、どのようなサービス/コンテンツを提供するか

(マルチコンテンツ/マルチSaaS/マルチデバイス対応が必要なビジネス)

コンテンツ

サービス/アプリケーション

課金・認証

コンテンツ流通プラットフォーム

顧客データ管理基盤

通信ネットワーク

データセンター/インフラ

③ どのような課金形態で、どのような事業者とビジネスモデル全体を構築するか

(自社だけで構築困難なビジネス)

ユーザー① どのようなユーザーを狙うのか

(小規模では成立しにくいビジネス)

端末・デバイス

SaaS

PaaS

IaaS

それぞれのレイヤーだけのサービスを提供されてもユーザーは困るだけ。

トータルに組み上げてパッケージ化しなければユーザーが使える形にならない。

インテグレーション

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【復興の方向性⑤】

クラウドサービスをレイヤ別に整理し、組み合わせて業種別・職種別ソリューションを構成しよう!

クラウドはインフラや単一SaaSだけを提供されてもユーザーサイドでは活用できない。

各レイヤーに位置するサービスを組合せ、業種・職種別ソリューションを構成する事が最も肝要。

35

金融

エンタープライズ

コミュニティ(ビジネス/プライベート)

DaaS(デスクトップ/オフィススイート)

開発基盤/SDK

課金/認証

ホスティング/ストレージ/DB

DCインフラ(ハウジング)

クラウドサービスの提供レイヤ

IaaS

PaaS

SaaS

コンテンツ/サービス

製造 流通 通信

SMB Public Sector

・・・・・ 農業 漁業 SOHO・・・・・

Professional

官公庁自治体 教育 弁護士 医者 ・・・・・

比較的共通インフラとして提供できるが単体サービスでは使いづらいレイヤ

プロビジョニング

開発/マイグレーション 頻繁な作り込みやマッシュアップが必要であれば

組み合わせるべきレイヤ

職種と業務別のサービスが豊富で、人員規模や業務負荷ワークスタイルによってパッケージングが必要なレイヤ

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「ワークスタイルにおけるモビリティ」と「顧客接点の有無」がポイント

36

社内中心 折衷

デスク中心

移動中心

経理

人事

法務・知財

顧客接点あり

R&D

マーケティング

情報システム

購買・調達

営業

フィールドエンジニア

カスタマサポート

物流ワークスタイルにおけるモビリティ

顧客接点寄り

商品企画

モニタリング/市場調査

モバイルクラウドの

適用候補組織

コンタクトセンター

同時にソーシャル化の

流れを受け

クラウド上のサービス

を使い始めた組織

Page 37: 復興支援クラウドフォーラム(八子)【投影用】 R 20110513

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首都圏での震災に備えたモバイルワーク/モバイルクラウド環境構築を

モバイルクラウド実現のために検討すべき事項は以下のような内容になる

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クラウド化へのシステム移行ロードマップ策定支援と移行PMO

クラウド化すべき業務、システムを仕分けてカテゴライズ、取組の優先順位付け

災害発生時のBCPについて、クラウドを前提として再検討を行うDisaster Recovery方針と手順について策定する

テレワーク、モバイルワーク時代のデバイスの選定、クラウド連携構築支援

データセンターの移行に関する方針策定と実際の移行を支援

ITロードマップ策定

業務・システム仕分け

BCP/DR策定

全体アーキテクチャ設計

DC移行プログラム策定

クラウドベンダーへのRFP作成、選定基準・評価基準の設計と選定支援ベンダー選定支援

クラウドと既存システムとの間の連携を考慮する場合のリスクと対応策策定ハイブリッド環境のリスク抽出と対策

クラウド化への基本方針、導入効果試算、アーキテクチャ概要、実行計画策定クラウド化グランドデザイン

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「業界別業種別クラウドパッケージ」サブワーキンググループを立ち上げます!

本SWGでは以下のような活動を行う事を想定しています。

レイヤー別にクラウドサービスを区分

業種・業界向けにクラウドサービスを組み合わせて丸ごとパッケージ化

教育や導入支援サービスも含めて丸ごと支援

個々に様々な支援体を立ち上げるのでなく全体管理しながらそれぞれに具体的に支援

【前提条件】(案)

※現時点では私案であり、代表とすりあわせを行った上で進めさせて頂きます。

– 全ての企業や組織体対象ではなく、中小企業で、被害の甚大な企業中心

– 直前の事業がある程度順調であり、復興に際して新しい事に取り組む意志がある企業

(現時点では製造、小売業を想定)

– 全エリア対象ではなく、まずは集中して取り組む事が可能なエリア(仙台?)から

– 取組が効果を見せ始めれば地元の皆様に支援主導体を移管しながら順次拡大する事を想定

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ご協力・賛同いただける支援企業/ベンダーの皆様を募集しています。

また、是非現地側要望などを頂けますと幸いです。

投影のみ

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再び安らぎと競争力ある日本へ

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デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(Deloitte)のメンバーで、有限責任監査法人トーマツのグループ会社です。DTCはDeloitteの一員として日本におけるコンサルティングサービスを担い、Deloitteがグループで有する監査・税務・コンサルティング・ファイナンシャル アドバイザリーの総合力と国際力を活かし、日本国内のみならず海外においても、企

業経営におけるあらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆる業界に対応したサービスで、戦略立案からその導入・実現に至るまでを一貫して支

援する、マネジメントコンサルティングファームです。900人規模のコンサルタントが、国内では東京・名古屋・大阪・広島・福岡を拠点に活動し、海外で

はDeloitteの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。

Deloitte(デロイト)は監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスをさまざまな業種の上場・非上場クライアントに提供

しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークで、ワールドクラスの品質と地域に対する深い専門知識により、いかなる場所でも

クライアントの発展を支援しています。デロイトの約170,000人におよぶ人材は“standard of excellence”となることを目指しています。

Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメンバー

ファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体で

す。その法的な構成についての詳細はwww.tohmatsu.com/deloitte/をご覧ください。

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