日本語 取付方法説明書: tiger explorer と tiger...
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日本語
出版部品番号 A9900482 第 5 号、DC 66761
© Triumph Designs Ltd. 2014
取付方法説明書:Tiger Explorer と Tiger Explorer XCA9508119、 A9508120 と A9508175
この度は本 Triumph 純正アクセサリーキットをお選びいただき、誠にありがとうございます。本アクセサリーキットは、Triumph 社の定評あるエンジニアリングと徹底的なテスト、そして、優れた信頼性、安全性、高性能を追求するたゆまぬ努力から生まれた製品です。
アクセサリーキットの取り付けを始める前に本書を熟読し、本キットの機能とその取り付け手順を十分にご理解ください。
本書は常にお買い上げのアクセサリーキットの一部としてみなされるものであり、後にこのアクセサリーを装備したモーターサイクルを売却する場合にも、アクセサリーキットと一緒に引き渡さなければなりません。
供給パーツ:
1. 右側パニアアッセンブリー 1 個 10. リンクバーブラケット 1 個
2. 左側パニアアッセンブリー 1 個 11. 12 x 2 mm スプリットブッシュ 2 個
3. アダプターモールディング 1 個 12. ゴム製カバー 2 個
4. M4 x 18 mm セルフタッピンネジ 3 個 13. M6 x 20 mm ネジ 4 個
5. エンドキャップ 2 個 14. 右側パニア第 3 マウント 1 個
6. M12 ナット 2 個 15. 左側パニア第 3 マウント 1 個
7. ブーツ 2 個 16. 反射板、赤 (A9508120、 A9508175) 2 個
8. サークリップ 1 個 17. 綿棒 (A9508120、 A9508175) 1 個
9. リンクバー 1 個
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Surface Cleaning Wipe
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リンクバーブラケットの取り付け
1. センタースタンドでモーターサイクルを立てます。
2. 下図のように、スプリットブッシュ2 個をリンクバーブラケットに取り付けます。
1. ブラケット
2. スプリットブッシュ
3. マッドガードの裏側からネジ 2 個とワッシャー2 個を取り外します。モーターサイクルを元の状態に戻す予定があれば、ワッシャーを保管しておきます。ネジは後で使用するので紛失しないようにします。
1. ネジ
2. ワッシャー
警告
このアクセサリーキットは、Triumph TigerExplorer および Tiger Explorer XC 専用であるため、他の Triumph モデルや他のメーカーのモーターサイクルに取り付けてはいけません。このアクセサリーキットを他の Triumph モデルや他のメーカーのモーターサイクルに取り付けると、モーターサイクルの性能、安定性、操縦性に影響を及ぼします。それによって、ライダーがモーターサイクルを思うように制御できなくなり、事故を招く恐れがあります。
警告
Triumph 認定パーツ、アクセサリー、改造品などの取り付けは、正規 Triumph ディーラーの熟練技術者にお任せください。正規 Triumph ディーラーと関係のない技術者によってパーツ、アクセサリー、改造品などの取り付けが行われると操縦性や安定性などに影響する場合があり、モーターサイクルが制御不能となって事故を招く恐れがあります。
警告
この作業を行なっている間は、モーターサイクルの転倒による負傷を防ぐために、モーターサイクルをしっかりと固定し、適切に支えるようにしてください。
警告
このアクセサリーキットを取り付ける時は、精密に校正されたトルクレンチを使用してください。規定トルクで締め具類を締め付けないと、モーターサイクルの性能、操縦性、安定性に影響する場合があります。そうなると、モーターサイクルが制御不能となって事故を招く恐れがあります。
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注:
・ リンクバーブラケットを車体後部に取り付けるときは、先ほど取り外したネジだけを使用して固定します。取り外したワッシャーは使用しません。
4. ブレースバーをモーターサイクルの前方に向けた状態にしてリンクバーブラケットを取り付け、先ほど取り外したネジで固定します。各ネジを8 Nm で締め付けます。
1. ネジ
2. ブラケット
5. キットに付属のブーツをリンクバーの長い側に取り付け、下図のようにセットします。
1. リンクバー
2. ブーツ
6. キットからサークリップを取り出し、下図のようにリンクバーにはめます。
1. リンクバー
2. ブーツ
3. サークリップ
注:
・ リンクバーを取り付けるときは、サークリップがモーターサイクルの右側に位置するようにしてください。
7. リンクバーを右側から挿入します。リンクバーブラケットのくぼみにブーツを合わせます。
1. リンクバー
2. ブーツ
3. ブラケット
4. サークリップ
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8. キットからもうひとつのブーツを取り出し、リンクバーにはめます。下図のようにブラケットのくぼみにブーツを合わせます。
1. リンクバー
2. ブーツ
3. ブラケット
9. キットに付属のM12ナットとエンドキャップをリンクバーの両端にそれぞれはめます。ロックナットはまだ本締めしてはいけません。
1. リンクバーエンドキャップ
2. ナット
パニア第 3 マウントの取り付け
10. キットから左右の第3マウントとゴム製カバーを取り出します。
注:
・ ゴム製カバーは、テーパー状の先端部がモーターサイクル前側に向くように取り付けてください。
11. ゴム製カバーを左右の第3マウントにそれぞれ取り付けます。
1. 第 3 マウント(左側)
2. 第 3 マウント(右側)
3. ゴム製カバー
12. 各リアフットレストブラケットからネジとインフィルパネルを取り外します。モーターサイクルを元の状態に戻す予定があれば、ネジとインフィルパネルを保管しておきます。
13. 第 3 マウントを固定するための M6 x 20 mm ネジをキットから取り出します。
14. 下図のように、右側の第 3 マウントをフットレストブラケットに取り付けます。ネジはまだ本締めしてはいけません。
1. M6 x 20 mm ネジ
2. アジャスタースロット
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15. 下図のように、左側の第 3 マウントをフットレストブラケットに取り付けます。ネジはまだ本締めしてはいけません。
1. M6 x 20 mm ネジ
2. アジャスタースロット
16. アダプターモールディングの取り付け穴が右側パニアのどこにあるか確認します。
1. 取り付け穴
17. 下図のように、キットに付属のセルフタッピンネジ3個を使用してアダプターモールディングを取り付けます。各ネジを 1.5 Nm で締め付けます。
1. アダプターモールディング
2. M4 x 18 mm ネジ
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パニアリンクバー調整
1. モーターサイクルがセンタースタンドで真っすぐ立っていることを確認します。
2. 8 ページに記載されている要領で、パニアを取り付けます。
注:
・ 各パニアを左右の第3マウントにきちんと合わせると、リンクバーの左右に見えるネジ部の長さが同じになります。
3. リンクバーの左右にあるエンドキャップを両方とも同じようにゆるめて、下図のように第 3 マウントのゴム製カバーが位置決めカップの中央にくるようにします。
1. エンドキャップ
2. ロックナット
3. 位置決めカップ
4. 第 3 マウントのゴム製カバー
4. リンクバーのエンドキャップを握り、ロックナットを 8 Nm で締め付けます。
5. モーターサイクルの中心部に向かってパニアを押し、位置決めカップの外縁部を第 3 マウントのゴム製カバーに接触させます。
1. パニア
2. 第 3 マウントのゴム製カバー
3. M6 x 20 mm ネジ
6. 第3マウントを前後に水平に移動させて位置を調整し、ゴム製カバーの後部とパニアとの間に若干のすき間をつくります。さらに、第 3 マウントを上下に垂直に移動させて位置を調整し、ゴム製カバーの上面をパニアの位置決めカップの上面に当てます。
パニア下側から見た図
1. パニア
2. 第 3 マウントのゴム製カバー
3. M6 x 20 mm ネジ
4. すき間
7. 左右の第3マウントを固定しているネジをそれぞれ 8 Nm で締め付けます。
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8. 下図のように、調整が完了した位置でパニアを保持しておきます。
1. パニア
2. 第 3 マウントのゴム製カバー
3. 位置決めカップ
9. リンクバーがスムーズに動き、引っ掛かりがないことを確認します。必要に応じて修正します。
10. モーターサイクルのセンタースタンドを戻します。
注:
・ 取扱説明書の「整備と調整」の章で推奨されているように、点検のたびごとにリンクバーの調整と作動を再確認してください。
反射板の取り付け - アメリカ、カナダおよびシンガポールのみ
注:
・ 付属品キットに入っている清掃用布の小袋に印刷された注意書きを読んでください。
・ 反射板を貼り付ける面に接着剤がきちんと付くように、貼り付け面をきれいにして乾燥させておく必要があります。付属品キットの清掃用布を使用して貼り付け面を拭いてください。
1. 各反射板の裏側から保護フィルムを剥がします。
2. パニアの表面がきれいでグリースの付着がないことを確認したら、下図に示すように反射板をパニアに取り付けます。
1. 反射板
警告
第 3 マウントを取り外した状態または第 3 マウントの調整が不適切な状態でモーターサイクルに乗ってはいけません。
そのような状態でモーターサイクルを運転すると、モーターサイクルが不安定になり、制御しきれなくなって事故につながる恐れがあります。
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注
反射板をここで図示するとおりに各パニアに取り付けないと、アメリカ、カナダおよびシンガポールでは法律違反になるため、そのモーターサイクルで道路を走行することはできません。必ず反射板をここで図示するとおりに取り付けてください。
注意
接着剤付きのパーツを貼りつけるときは、十分に注意を払って正確な位置に貼り付けてください。貼り付け面にゆがんだ状態で貼り付けてしまうと、剥がして貼り付け直すことは困難です。パーツは瞬間的に貼り付きますが、完全に接着するのは 72 時間後です。
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パニアの取り付け
ロックバレルの取り付け
1. 新車のモーターサイクルに付属しているロックバレルのロックにイグニッションキーを差し込みます。
注:
・ ロックバレルは一方向にしか入りません。
2. 下図のように、ロックバレルのロック装置をトップボックスのロックハウジングのスロットにはめます。
1. スロット
2. ハウジング
3. ロック装置
3. 所定の位置にカチッとはまるまで、ロックバレルをトップボックスに押し込みます。
4. ロックバレルがきちんと作動するか確認します。
各パニアの取り付け方:
注:
・ パニアの取り外しおよび取り付けは、左右とも同じ手順で行ないます。
・ パニアのロックバレルの周囲にはマークが3つあります。パニアのロック、ロック解除または取り外しを行うには、下図のように、キースロットをロックバレルの周囲にある適切なマークに合わせてください。
1. キースロット(図はロックポジション)
2. ロックポジションのマーク
3. ロック解除ポジションのマーク
4. 取り外しポジションのマーク
1. キーをロックに差し込みます。キーを取り外しポジションに回し、取っ手を一番上まで引き起こします。
1. ロック
2. 取っ手
2. パニアをモーターサイクルにセットして、パニアの固定フックをパニア取り付けポイントにはめ込みます。
警告
このモーターサイクルに取り付けるパニアは、2 個1 組で取り付けるように設計されています。パニアを 1 個だけ取り付けた状態でモーターサイクルを運転することは絶対におやめください。パニアを 1 個だけ取り付けた状態でモーターサイクルを運転すると、モーターサイクルが不安定になり、制御できなくなって事故につながる恐れがあります。
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3. 第 3 マウントのゴム製カバーが、パニア前部にある位置決めカップにはまるようにします。
1. パニア固定フック
2. パニア取り付け部
3. 第 3 マウントのゴム製カバー
4. 位置決めカップ
4. キーを取り外しポジションに回し、取っ手を一番下まで倒します。キーから手を離し、取っ手が下図のように所定の場所にロックされているか確認します。
1. キー
2. 取っ手(ロック位置)
5. キーを回してロックポジションに合わせて、抜き取ります。
各パニアの取り外し方:
注:
・ パニアの取り外しおよび取り付けは、左右とも同じ手順で行ないます。
1. ロックを解除してパニアを取り外すには、キーを取り外しポジションに回し、取っ手を一番上まで引き起こします。パニアを持ち上げて取り付け部から外します。
1. ロック
2. 取っ手
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パニアの操作
1. キースロット(図はロックポジション)
2. ロックポジションのマーク
3. ロック解除ポジションのマーク
4. 取り外しポジションのマーク
1. パニアのロックを解除して開けるには、キーを差し込んでロック解除ポジションに回し、ラッチプレートを押し下げます。これで、リッドを開くことができます。
1. ロック
2. ラッチプレート
注:
・ パニアリッドには優れた密閉性があるため、リッドを2つ目のラッチ位置で閉じるには、少し力を入れなければならない場合があります。
2. パニアを閉めてロックするには、「カチッ」という音が 2 回するまでリッドを閉めます。キーを回してロックポジションに合わせて、抜き取ります。
注意
パニアリッドにはラッチ位置が2ヶ所あり、1つ目のラッチ位置は安全装置として機能します。1 つ目のラッチ位置ではパニアが完全な密閉状態とはならないため、パニアリッドが2つ目のラッチ位置でしっかりと閉じていることを必ず確認してください。パニアリッドを 1 つ目のラッチ位置で閉じた状態でモーターサイクルを運転すると、パニアに水やホコリが入り込み、パニア内の荷物が損傷することがあります。
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各パニアの最大安全積載量は 5 kg です。この積載量を超えると、モーターサイクルが不安定になり、制御不能となって事故を招く恐れがあるため、最大積載量を超えた積載は絶対におやめください。
警告
このモーターサイクルに取り付ける2個のパニアは、安定性向上のため、リンクバーによって連結されています。このリンクバーによって、パニアがモーターサイクルとは関係なく、横方向に若干移動します。
モーターサイクルの安定性が損なわれるため、(この取付方法説明書の 6 ページに記載の場合を除き)リンクバーを取り外したり調整したりしてはいけません。リンクバーを取り外したり、リンクバーの調整が不適切な状態でモーターサイクルを運転すると、モーターサイクルが不安定になり、制御できなくなって事故につながる恐れがあります。
警告
どんな場合でも、荷物はモーターサイクルの両側に均等に配分しなければいけません。荷物が均等に配分されていないと、不安定になり、制御ができなくなって事故につながることがあります。
警告
アクセサリーキットを取り付けた後、モーターサイクルがそれまでとは異なるハンドリング特性を見せることがあります。交通のない安全な場所でモーターサイクルを運転し、新しいハンドリング特性に慣れてください。モーターサイクルの新しいハンドリング特性になじんでいない状態で運転すると、モーターサイクルが制御不能となって事故を招く恐れがあります。
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警告
アクセサリーを装備したモーターサイクル(Triumph認定のウインドスクリーンと荷物収納システムを取り付けたモーターサイクルを含む) に乗る場合、絶対に時速 130 km/h を超えてはいけません。
ウインドスクリーンや荷物収納システムなどのアクセサリーがあると、モーターサイクルの安定性と操縦性に変化が生じることがあります。モーターサイクルの安定性に変化が生じることを考慮に入れずに運転すると、モーターサイクルが制御不能となり、事故につながる恐れがあります。
認可されていないアクセサリーを取り付けたり、積載状態が不適切であったり、タイヤが摩耗していたりする場合、またはモーターサイクル全体の状態や悪路、悪天候などによっては、130 km/h に達しなくても安定性や操縦性に影響があることを忘れないでください。
警告
サーキット以外の場所では、法定制限速度を超えるスピードでモーターサイクルを運転してはなりません。
警告
本Triumphモーターサイクルで高速走行できるのは、定められたコースで行われるロードレースやサーキットのみです。また、高速走行が可能なのは、高速走行に必要とされるテクニックを修得し、本モーターサイクルのあらゆる状況における特性を熟知しているライダーだけです。
それ以外の場合の高速走行は危険であり、モーターサイクルが制御不能となって事故を招く恐れがあります。