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慶應義塾大学医学部 眼科学教室 専門研修プログラム Training Program 2019 Department of Ophthalmology Keio University School of Medicine 1

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慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム

Training Program 2019Department of Ophthalmology Keio University School of Medicine

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慶應義塾大学医学部 眼科学教室 教育の方針

慶大眼科へようこそ!皆さんの入局を心より歓迎します。

坪田 一男慶應義塾大学医学部眼科学教室教授

日本の眼科医療は世界に誇るものです。それをリードしているのが慶大眼科です。ここで質の高い最先端の医療を学べることは、何にも代えがたい貴重な体験となるでしょう。

まずは、眼科全般の知識をしっかりと学んでいただき、眼科専門医の資格取得を目指します。高齢化にともない、緑内障や糖尿病性網膜症のような失明につながる疾患の予防と治療は眼科の大きな課題です。遺伝性疾患や難病などの理解も、大学病院として重要な役割を担っています。また、より快適な視覚を実現するための眼表面と眼光学の分野でも、我々は世界でトップクラスと自負しています。さらに、眼をカメラとしてとらえるだけでなく、時計としての機能に着目した光生物学的な取り組み、そして抗加齢医学やプラスの医療も早期から導入しています。近年は、近視予防につながる発見を当科から世界に発信しました。

皆さんにはこの慶大眼科で最先端の眼科医療を学び、世界に誇る眼科医に成長し活躍してほしいと願っています。世界で一流のフィジシャン・サイエンティスト (physician scientist:医者・科学者) 育成を目指し、イリノイ大学との交換留学プログラム“KIEPO”など、眼科の知識のみならず、国際人としてのスキルを磨くことができるプログラムも当科の自慢です。

また、当科ではアントレプレナーシップ養成講座を開設するなどベンチャー育成にも力を注いでいます。これらに対応した幅広い講師陣も当科の魅力と自負します。眼科からはすでに4社のベンチャーが誕生しています。若いセンスとパワーの楽しみなプロジェクトがどんどん生まれています。この先駆的な取り組みは、今後大きく変わっていく新しい時代の医療に、必ずや役立つことでしょう。

「人の可能性を拓く!」が僕にとってのMissionです。皆さんがそれぞれの個性を活かして自分の翼で大きく羽ばたいてくれることが何よりの喜びです。決して受け身になることなく、積極的にプロアクティブに研修の時間を活用してください。研修期間は大変かもしれないけれど、楽しく有意義にごきげんな研修生活を送ってください。そして「1日1時間勉強する」を生涯続けましょう。この選択が人生で最も素晴らしかったと思えるように、これから一緒に勉強とチャレンジをしていきましょう!

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新入局員の皆さんへ

根岸 一乃慶應義塾大学医学部眼科学教室教授・臨床教育責任者

入局おめでとうございます。眼科のスペシャリストを目指して、当教室で研修される皆様を心より歓迎します。当教室では、体系的な教育システムが整っており、大学病院は疾患の種類が多岐にわたり症例数も豊富です。また海外留学生も多く、国際的な雰囲気の中で研修していただくことが可能です。昨年度からは日本専門医機構眼科領域の基準にとった新しいプログラムを開始し、本年はさらに内容をブラッシュアップした内容となっています。さらに、当教室では、教育関連病院も多数あり、教育熱心な先輩方が丁寧に外来診療から手術手技まで指導してくださる体制になっています。研修期間は、医師として、そして臨床家としての基本姿勢を学ぶ大変重要な時期で、この時期をどのように過ごすかで、医師としての今後が左右されるといっても過言ではありません。皆様にはそれぞれ、眼科医として、医療者としての夢があると思います。本研修プログラムで真摯に研鑽を積まれることは必ず役立つことでしょう。皆様、一緒にがんばりましょう。

結城 賢弥慶應義塾大学医学部眼科学教室講師

慶應義塾大学医学部眼科学教室への入局おめでとうございます。教育ならびに専修医を担当する結城賢弥と申します。本年度は眼科学教室100周年の記念すべき年であります。また皆様は新専門医制度開始から2年目の入局者になります。今までと異なりシーリングなどで自分の希望の場所、希望の科に入局することなどが難しくなってまいりました。慶應義塾大学を研修の場として選んでいただき心から感謝いたします。本研修マニュアルは前半が専門研修プログラム、後半はマニュアルとなっております。慶應病院で勤務するにあたり知っておくべきこと、わからない時に参考にすることが載っております。是非ご一読ください。専修医の先生方の慶應病院における研修が人生の素敵な期間となるように眼科学教室は心から応援してまいります。

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2019慶應義塾大学医学部 眼科学教室専門研修プログラムDepartment of Ophthalmology Keio University School of Medicine Training Program

プログラム要旨

眼科学の進歩に応じて、眼科医の知識と医療技術を高め、すぐれた眼科医を養成し、生涯にわたる研鑽を積むことによって、国民医療に貢献することを目的とする。

坪田一男:慶應義塾大学 眼科学 主任教授

根岸一乃:慶應義塾大学 眼科学 教授

慶應義塾大学病院 所在地:東京都新宿区

全16施設:所在地東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県

37名

10名

平成31年4月1日~平成35年3月31日(4年間)

1. 100年の臨床と研究に裏付けされた医療 当教室は大正8年に開講し、100年の歴史ある眼科学教室である。

2. 各分野に専門医を有する。 眼科における全ての分野に専門家を有し、偏りのない研修を行うことが できる。

3. 多彩な研修施設を有し、地域医療にも貢献できる。 専門研修基幹施設と3県に広がる関連16施設がある。

4. 抜群の症例経験数で即戦力のある専門医を育成する。 専門研修基幹施設および専門研修連携施設において充分な外来症例、 手術件数を経験可能であり、到達目標を上回ることが可能である。研修 終了時には基本的疾患の治療に関して独り立ちしていることが可能と なったカリキュラムである。

5. 多くの仲間と切磋琢磨できる。 毎年約10名の若手医師が当教室に入局し、お互い仲良く切磋琢磨し ながら活躍している。

目的

責任者

副責任者

専門研修基幹施設

専門研修連携施設

指導医数

募集人数

研修期間

本プログラムの特色

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2019慶應義塾大学医学部 眼科学教室専門研修プログラムDepartment of Ophthalmology Keio University School of Medicine Training Program

教育の方針プログラム要旨慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム1. 眼科専門医とは2. 眼科専門医の使命3. 専門医の認定と登録4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等5. 到達目標6. 年次ごとの到達目標7. 症例経験8. 研修到達目標の評価9. 専門研修管理委員会について10. 専攻医の就業環境について11. 専門研修プログラムの改善方法12. 修了判定について13. 専攻医が修了判定に向けて行うべきこと14. 専門研修施設とプログラムの認定基準15. 眼科研修の休止・中断・プログラム移動、プログラム外研修の条件16. 専門研修実績記録システム、マニュアル等について17. 研修に対するサイトビジット(訪問調査)への対応について

産業創生

慶應義塾大学医学部眼科学教室 眼科専門研修マニュアル

KIEPO2018年度 慶應-イリノイ交換留学実施報告書

推薦図書

資料

慶應義塾大学医学部 信濃町キャンパスマップ

060402

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目 次

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眼科学の進歩に応じて、眼科医の知識と医療技術を高め、すぐれた眼科医を養成し、生涯にわたる研鑽を積むことによって、国民医療に貢献することを目的とする。

1. 眼科専門医とは

眼科専門医は未熟児から高齢者に至る様々な眼科疾患に対して、日々進歩する眼科医療に対応して、どの地域においても同様な専門的知識と診療技能で対応し、目の健康と眼疾患の予防を行うことが求められている。

2. 眼科専門医の使命

次の各号のいずれにも該当し専門医審査に合格したものが、専門医機構によって専門医と認定される。 1) 日本国の医師免許を有する者 2) 医師臨床研修修了登録証を有する者(第98回以降の医師国家試験合格者のみ該当)  3) 認可された日本専門医機構眼科専門研修プログラムを修了した者  4) 日本専門医機構による専門医試験に合格した者

3. 専門医の認定と登録

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

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募集要項 専門研修連携施設・指導医と専門領域 基本研修プランプログラム概要

当教室は、眼科学教室の歴史は大正8年、初代教授菅沼定男の就任をもって始められた。100年間培われてきた技術と知識を活かしながら、最先端の医療を追求する姿勢を常に持ち続けることが当教室の理念である。専攻医として入局した若手医師にもこの伝統を受け継いで活躍してもらえるよう指導を行う。

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

100年の臨床と研究に裏付けされた医療

本プログラムの管理、評価、改良を行う委員会を専門研修基幹施設に設置する。専門研修プログラム委員会はプログラム統括責任者、専門研修プログラム連携施設担当者、専攻医、外部委員、他職種からの委員で構成され、専攻医および専門研修プログラム全般の管理と専門研修プログラムの継続的改良を行う。

専門研修プログラム管理委員会の設置

当教室では、眼科6領域である、角結膜、緑内障、白内障、網膜硝子体・ぶどう膜、屈折矯正・斜視・弱視、神経眼科・眼窩・眼付属器のそれぞれに専門家が在籍している。専門研修基幹施設では、多数の専門外来を設置しており(角膜、円錐角膜、屈折矯正、ドライアイ、ドライアイコンタクト、白内障、網膜硝子体、メディカルレチナ、眼科抗加齢医学、緑内障、眼形成眼窩、神経眼科、網膜変性、アレルギー、マイボーム腺機能不全)、専門研修連携施設にもそれぞれの専門を活かした指導を行える指導医を派遣している。従って、どの分野においても偏りなく広く深く最新医療を学ぶことができる。

眼科の各分野に専門家を有する

専門研修基幹施設および専門研修連携施設において充分な外来症例、手術件数を経験可能であり、到達目標を大きく上回ることが可能である。研修修了時には基本的疾患の治療に関して独り立ちしていることが可能となるカリキュラムである。

多くの症例を経験することで即戦力のある専門医を育成する

当教室は専門研修基幹施設である慶應義塾大学附属病院(東京都新宿区)の他に3県に広がる関連施設を有する。これらは東京都にとどまらず、神奈川県、埼玉県の全て地方の中堅以上の中核病院である。その中には他大学の附属病院も含んでおり、他大学とも大学の枠を超えて協力体制を敷いている。これらの施設に、当教室の医局員名の医師が派遣されている。この多彩な現場を活かし、専門研修基幹施設だけでは経験が不足しがちな初期の一般的な疾患や眼科救急医療、各地域特有の医療事情など幅広く研修を行える場を提供する。大学附属病院での最先端の専門的診療経験と地域中核病院での即戦力となる臨床経験によって、眼科専門医を育てることが当プログラムの目指すところである。

多彩な関連研修施設を有し、地域医療に貢献できる

当教室では、眼科内に基礎研究が可能な研究室、実験室を有し、多くの大学院生が在籍している。大学院生を中心に基礎研究指導や国内外への留学、臨床研究指導を行っている。また他大学と協力して多くの基礎研究や臨床研究を行っている。

この研修プログラムは、日本専門医機構が定めた専門研修施設の医療設備基準をすべて満たしており、日本専門医機構に承認されている。定められた研修達成目標は4年間の研修修了時に全て達成される。研修中の評価は施設ごとの指導管理責任者、指導医、専攻医が行い、最終評価をプログラム責任者が行う。4年間の研修中に規定された学会で2回以上の発表を行い、また筆頭演者として学術雑誌に1編以上の論文執筆を行う。

学術面での指導体制

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム7

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

指導医1名につき3名までの専攻医の指導が可能と考えると、指導できる専攻医数は37×3÷4=27.75となり、1学年約27名専攻医募集が可能となる。専攻医受け入れは、全体(4年間)で専門研修施設群に在籍する指導医1人に対し、専攻医3人を超えないように調整する。この募集定員数は、本プログラムにおける全ての施設の診療実績(内眼手術、外眼手術、レーザー手術)からも妥当なものである。

募集定員

各学年10名 合計40名/4学年 指導医の合計37名

① 日本国の医師免許証を有する者② 医師臨床研修修了登録証を有する者(第98回以降の医師国家試験合格者について必要、平成32年3月31日までに臨床

研修を修了する見込みの者を含む)

応募方法

応募資格

専門医機構の指示に準ずる。応募期間

書類選考および面接により選考する。面接の日時・場所は別途通知します。選考方法

願書、希望調査票、履歴書、医師免許証の写し、医師臨床研修修了登録証の写し。応募書類

〒160-8582 東京都新宿区信濃町35  慶應義塾大学病院 眼科電話:03-3353-1211(ex62402) Fax : 03-3359-8302 E-mail:[email protected]:http://www.keio-eye.net/index.html

問い合わせ先および提出先

身分: 医員勤務時間: 各施設の規定による社会保険: 各施設の規定による宿舎: なし  専攻医室: 各施設の規定による 健康管理: 各施設施行の健康診断の受診を義務化、予防接種各種 医師賠償責任保険: 個人で加入(学会、大学などの保険の紹介が可能) 外部研修活動: 学会や研修会などへの参加を推奨(費用支給なし)

処遇

研修期間

平成31年4月1日 ~ 平成35年3月31日

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム8

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

研修施設の分類 

(年間 内眼手術2161件、外眼手術395件、レーザー手術537件)

プログラム統括責任者: 坪田一男 (診療科長)指導医管理責任者: 坪田一男 (診療科長)指導医: 根岸一乃 (教授)(白内障、屈折矯正) 榛村重人 (准教授)(角膜) 小沢洋子 (講師)(網膜硝子体、ぶどう膜) 篠田肇 (講師)(網膜硝子体) 永井紀博 (講師)(網膜硝子体) 内野裕一 (講師)(角膜) 結城賢弥 (講師)(他科診療連携委員) 芝大介 (助教)(緑内障) 鳥居秀成 (助教)(白内障、屈折矯正) 太田優 (助教)(神経眼科、眼窩、眼付属器) 渡邊一弘 (助教)(網膜硝子体) 小野岳志 (助教)(緑内障) 日高悠葵 (助教)(白内障)

施設名と概要

専門研修基幹施設: 慶應義塾大学病院

慶應義塾大学病院では、幅広い分野の紹介患者があり、眼科全領域の疾患が経験できる。しかも各専門分野において、専門性の高い医療を提供しているため最先端の診断治療を学び、経験できる。また希少症例も経験することができる。研修方法は眼科病棟および外来をローテートする。各プログラムの疾患の基本について研修を行い、基本的検査、診断技術および処置、手術を習得し、それぞれのプログラムの到達目標を目指す。毎週行う症例カンファレンスに参加し、プレゼンテーションの訓練も行う。周産母子センターでの未熟児診療を含め全身疾患に伴う眼病変も学習し、他科連携も連携委員を中心に指導を行う。また学会報告や論文作成を専門研修基幹病院在籍中に積極的に行う。

専門研修基幹施設: 慶應義塾大学病院

専門研修連携施設A: 日本眼科学会指導医は専門医が在籍し、年間手術症例数500件以上 またはそれに準ずる病院

専門研修連携施設 B: 日本眼科学会専門医が在籍し、地域医療を担う病院

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム9

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

日本眼科学会指導医もしくはそれに準ずる指導医が在籍し、年間手術症例数500件以上の病院

・ 埼玉メディカルセンター(JCHO)(年間 内眼手術 1,853件、外眼手術 9件、レーザー手術 339件)指導管理責任者: 持丸博史

・ けいゆう病院(年間 内眼手術 1,500件、外眼手術 28件、レーザー手術 684件)指導管理責任者: 川村真理

・ 済生会中央病院(年間 内眼手術 472件、外眼手術 15件、レーザー手術 106件)指導管理責任者: 鴨下衛 

・ 東京歯科大学水道橋病院(年間 内眼手術 804件、外眼手術 64件、 レーザー手術 82件)指導管理責任者: ビッセン宮島弘子

・ 東京歯科大学市川総合病院(年間 内眼手術 1,577件、外眼手術 643件、レーザー手術 313件) 指導管理責任者: 島崎潤

専門研修連携施設A

専門研修連携施設

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム10

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

・ 埼玉医科大学病院(年間 内眼手術 2,164件、外眼手術 221件、レーザー手術 383件) 指導管理責任者: 篠田啓

・ 成育医療研究センター(年間 内眼手術 540件、外眼手術 250件、レーザー手術、80件) 指導管理責任者: 東範行

・ 埼玉病院(年間 内眼手術 1,200件、外眼手術 30件、レーザー手術 800件)指導管理責任者: 村松昌裕 

• 横浜市民病院(年間 内眼手術 868件、外眼手術 16件、レーザー手術 112件)指導管理責任者: 宮田博

• 立川病院(年間 内眼手術 616件、外眼手術 6件、レーザー手術 163件)指導管理責任者: 野村昌弘 

• 永寿総合病院(年間 内眼手術 550件、外眼手術 30件、レーザー手術 400件)指導管理責任者: 小玉麻子

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム11

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

専門連携研修施設B

日本眼科学会専門医が在籍し、地域医療を担う病院

・ 川崎病院(年間 内眼手術 438件、外眼手術 5件、レーザー手術 69件)指導管理責任者: 堀内直樹 

• 日野市立病院(年間 内眼手術 450件、外眼手術 25件、レーザー手術 82件)指導管理責任者: 森川幹郎

• 北里研究所病院(年間 内眼手術 450件、外眼手術 35件、レーザー手術 96件)指導管理責任者: 川北哲也 

• 鶴見大学歯学部付属病院(年間 内眼手術 212件、外眼手術 89件、レーザー手術 30件)指導管理責任者: 藤島浩

• 川崎市立井田病院(年間 内眼手術 200件、外眼手術 20件、レーザー手術 20件)指導管理責任者: 高野洋之

• 日本鋼管病院(年間 内眼手術 150件、外眼手術 38件、レーザー手術 59件)指導管理責任者: 藤武淳一

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム12

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

本プログラムは1つの専門研修基幹施設と17の専門研修連携施設(年間手術合計 内眼手術10,171件、外眼手術474件、レーザー手術3,316件)で施行される。専門研修連携施設は、日本眼科学会指導医もしくはそれに準ずる指導医が在籍する地域の中核病院であるグループAと、地域医療を担う、もしくは専門性の高いグループBに分類され、それぞれの特徴を活かした眼科研修を行い、日本眼科学会が定めた研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験する。4年間の研修期間中、1年目、あるいは2年目のどちらかを専門研修基幹施設で研修する。1年目は慶應義塾大学病院か、Aグループの病院群のいずれかで研修を行う。慶應義塾大学病院やグループAの病院群は症例数が豊富で救急疾患、希少症例、難病を経験し、内眼手術件数、指導医数も多いので1年目に診察技術、手術手技の基本を習得する。2年目以降はグループA、グループB、もしくは慶應義塾大学病院で研修する。グループBを選択すればより地域に密着した研修が可能となる。グループAを選択すればやや高度な手術を含むより多くの症例を経験することができる。慶應義塾大学病院を選択すれば、眼科内のより専門領域に特化した研修が可能となる。3年目以降に慶應義塾大学大学院に進学し、研修を行いながら臨床研究、基礎研究を行うことも可能である専攻医の希望にできるだけ沿ったプログラムを構築するが、どのコースを選んでも最終的に到達目標に達することができるようにローテーションを調整する。

研修コース例

慶應義塾大学病院での研修グループAでの研修グループBでの研修グループBでの研修グループBでの勤務 専門医認定試験受験  認定

1年目2年目3年目4年目5年目

例1

グループAでの研修慶應義塾大学病院での研修グループBでの研修グループBでの研修慶應義塾大学病院での勤務 専門医認定試験受験  認定

1年目2年目3年目4年目5年目

例2

グループAでの研修慶應義塾大学病院での研修慶應義塾大学病院での研修 慶應義塾大学大学院進学慶應義塾大学病院での研修 慶應義塾大学大学院慶應義塾大学大学院 専門医認定試験受験  認定

1年目2年目3年目4年目5年目

例3

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム13

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基本研修プラン専門研修連携施設・指導医と専門領域募集要項プログラム概要

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

4. 慶應義塾大学眼科のプログラム内容、募集要項 等

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

研修の週間計画

専門研修基幹施設:慶應義塾大学病院

連携施設:代表例を示す。カンファレンスや手術の曜日、時間には若干の違いがある。

• その他の必要な当直業務を行う。• 各施設主催の講習(医療安全、感染対策、医療倫理)に規定数参加する。• 夏期・冬期休暇有り• カンファレンスや勉強会、抄読会への積極的な参加を推奨する。

カンファレンス 病棟業務 外来業務

外来業務

手術専門外来

手術

病棟業務外来業務

病棟業務

カンファレンス外来

外来業務

病棟業務外来業務

病棟業務

午前

午後

例1 月 火 水 木 金

専門研修連携施設:

外来業務総回診病棟業務

外来業務病棟業務カンファレンス

手術

手術

外来業務術後回診病棟業務

外来業務

手術

手術

外来業務術後回診病棟業務

外来業務

午前

午後

月 火 水 木 金

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム14

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専攻医は、慶應義塾大学眼科研修プログラムによる専門研修により、専門知識、専門技能、学問的姿勢、医師としての倫理性、社会性を身につけることを目標とする。

5. 到達目標

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2019

医師としての基本姿勢・態度、眼科6領域、他科との連携に関する専門知識を習得する。眼科6領域には、1)角結膜、2)緑内障、3)白内障、4)網膜硝子体・ぶどう膜、5)屈折矯正・弱視・斜視、6)神経眼科・眼窩・眼付属器が含まれる。到達目標、年次ごとの目標は別に示す。

i. 専門知識

① 診察:患者心理を理解しつつ問診を行い、所見を評価し、問題点を医学的見地から確実に把握できる技能を身につける。② 検査:診断、治療に必要な検査を実施し、所見が評価できる技能を持つ。③ 診断:診察、検査を通じて、鑑別診断を念頭におきながら治療計画を立てる技能を持つ。④ 処置:眼科領域の基本的な処置を行える技能を持つ。⑤ 手術:外眼手術、白内障手術、斜視手術など、基本的な手術を術者として行える技能を持つ。 ⑥ 手術管理など:緑内障手術、網膜硝子体手術の助手を務め、術後管理を行い合併症に対処する技能を持つ。 ⑦ 疾患の治療・管理:視覚に障害がある人へロービジョンケアを行う技能を持つ。*年次ごとの研修到達目標は次項に示す。

ii. 専門技能

① 医学、医療の進歩に対応して、常に自己学習し、新しい知識の修得に努める。 ② 将来の医療のために、基礎研究や臨床研究にも積極的に関わり、リサーチマインドを涵養する。③ 常に自分自身の診療内容をチェックし、関連する基礎医学・臨床医学情報を探索し、Evidence-Based Medicine (EBM)を実践できるように努める。④ 学会・研究会などに積極的に参加し、研究発表を行い、論文を執筆する。

iii. 学問的姿勢

① 患者への接し方に配慮し、患者や医療関係者とのコミュニケーション能力を磨く。② 誠実に、自律的に医師としての責務を果たし、周囲から信頼されるように努める。③ 診療記録の適確な記載ができるようにする。④ 医の倫理、医療安全等に配慮し、患者中心の医療を実践できるようにする。⑤ 臨床から学ぶことを通して基礎医学・臨床医学の知識や技術を修得する。⑥ チーム医療の一員としての実践と後進を指導する能力を修得する。

iv. 医師としての倫理性、社会性

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム

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慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

専攻医の評価は、プログラム統括責任者、専門研修指導医、専攻医の3者で行う。専門研修指導医は3か月ごと、プログラム統括責任者は6か月ごとの評価を原則とする。

6. 年次ごとの到達目標

眼科医としての基本的臨床能力および医療人としての基本的姿勢を身につける。医療面接・記録:病歴聴取、所見の観察、把握が正しく行え、診断名の想定、鑑別診断を述べることが出来るようにする。検査:診断を確定させるための検査の意味を理解し、実際に検査を行うことが出来るようにする。治療:局所治療、内服治療、局所麻酔の方法、基本的な手術治療を行うことが出来るようにする。

① 専門研修1年目

専門研修1年目の研修事項を確実に行えることを前提に、眼科の基本技能を身につけていく。

② 専門研修2年目

より高度な技術を要する手術手技を習得する。学会発表、論文発表を行うための基本的知識を身につける。後進の指導を行うための知識、技能を身につける。

③ 専門研修3年目

3年目までの研修事項をより深く理解し自分自身が主体となって治療を進めていけるようにする。後進の指導も行う。

④ 専門研修4年目以降

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2019

6. 年次ごとの到達目標

下記の目標につき専門医として安心して任せられるレベル

年次ごとの研修到達目標

医の倫理・生命倫理について理解し、遵守できる。

患者、家族のニーズを把握できる。

インフォームドコンセントが行える。

他の医療従事者との適切な関係を構築し、チーム医療ができる。

守秘義務を理解し、遂行できる。

医事法制、保険医療法規・制度を理解する。

医療事故防止および事故への対応を理解する。

インシデントリポートを理解し、記載できる。

初期救急医療に対する技術を身につける。

医療福祉制度、医療保険・公費負担医療を理解する。

医療経済について理解し、それに基づく診療実践ができる。

眼科臨床に必要な基礎医学*の知識を身につける。*基礎医学には解剖、組織、発生、生理、病理、免疫、遺伝、生化学、薬理、微生物が含まれる。

眼科臨床に必要な社会医学*の知識を身につける。*社会医学には衛生、公衆衛生、医療統計、失明予防等が含まれる。

眼科臨床に必要な眼光学の知識を身につける。

科学的根拠となる情報を収集できる。

症例提示と討論ができる。

学術研究を論理的、客観的に行える。

日本眼科学会総会、専門別学会、症例検討会等に積極的に参加する。

学会発表、論文発表等の活動を行う。

自己学習・自己評価を通して生涯にわたって学習する姿勢を身につける。

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4 年目3年目2年目1年目基 本姿勢・態 度

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6. 年次ごとの到達目標

生物学的製剤について理解する。

医薬品などによる健康被害の防止について理解する。

感染対策を理解し、実行できる。

地域医療の理解と診療実践ができる(病診、病病連携、地域、包括ケア、在宅医療、地方での医療経験)。

先天異常・遺伝性疾患への対応を理解する。

移植医療について理解する。

アイバンクの重要性とその制度を理解する。

ロービジョンケアについて理解する。

視覚障害者に適切に対応できる。

後進の指導ができる。

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4 年目3年目2年目1年目基 本姿勢・態 度

間接法・染色法を含めた細隙灯顕微鏡検査で角結膜の所見がとれる.

アデノウイルス結膜炎の診断ができ、感染予防対策がとれる。

角膜化学腐蝕の処置ができる。            

結膜炎の鑑別診断ができ、治療計画を立てることができる。

角結膜感染症を診断し、培養および塗抹に必要な検体を採取できる。

ドライアイの診断ができ、治療計画を立てることができる。

上皮型角膜ヘルペスの診断と治療ができる。

円錐角膜の診断ができる。           

角膜移植の手術適応を理解している。        

角膜知覚検査ができ、結果を評価できる。

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4 年目3年目2年目1年目角結膜

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6. 年次ごとの到達目標

水晶体の混濁・核硬度を評価できる。

白内障手術の適応を判断できる。

角膜内皮細胞を計測、評価できる。

眼軸長を測定できる。

眼内レンズの度数計算ができる。

白内障手術の術前管理ができる。

白内障手術の術後管理ができる。

術後眼内炎を診断できる。

後発白内障を評価できる。

水晶体(亜)脱臼を診断できる。

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4 年目3年目2年目1年目白内障

眼圧測定ができる。

隅角を観察し評価できる。

動的・静的視野検査ができる。

緑内障性視神経乳頭変化を評価できる。

緑内障性視野障害を評価できる。

緑内障治療薬の特性を理解している。

急性原発閉塞隅角緑内障の診断と処置ができる。

原発開放隅角緑内障の診断ができる。

続発緑内障の病態を理解している。

緑内障手術の合併症を理解している。

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4 年目3年目2年目1年目緑内障

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6. 年次ごとの到達目標

倒像鏡・細隙灯顕微鏡による網膜硝子体の観察ができる。

超音波検査ができ、結果を評価できる。

フルオレセイン蛍光眼底造影検査ができ、結果を評価できる。

電気生理学的検査ができ、結果を評価できる。

黄斑部の浮腫、変性、円孔を診断できる。

ぶどう膜炎の所見をとることができる.

糖尿病網膜症を診断でき、治療計画を立てることができる。

網膜剝離を診断でき、治療計画を立てることができる。

網膜動脈閉塞症を診断でき、治療計画を立てることができる。

典型的な網膜色素変性を診断できる。

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4 年目3年目2年目1年目網膜 硝子 体・ぶどう膜

視力検査ができる。

屈折検査ができる。

調節について理解している。

外斜視と内斜視を診断できる。

弱視を診断でき、年齢と治療時期との関係を理解している。

眼鏡処方ができる。

両眼視機能検査ができる。

斜視の手術適応を判断できる。

コンタクトレンズのフィッティングチェックができる。

屈折矯正手術の適応を理解している。

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4 年目3年目2年目1年目屈折 矯正・弱視・斜 視

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6. 年次ごとの到達目標

瞳孔検査ができ、結果を評価できる。

色覚検査ができ、結果を評価できる。

むき運動・ひき運動検査、Hess赤緑試験ができ、結果を評価できる。

視神経乳頭の腫脹・萎縮を評価できる。

涙液分泌・導涙検査ができる。

眼窩の画像を評価できる。

半盲の原因部位を診断できる。

甲状腺眼症の症状を理解している。

眼球突出度を計測できる。

視神経、眼窩、眼付属器の外傷を診察し、治療の緊急性を判断できる。

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4 年目3年目2年目1年目神 経眼科・眼窩・眼付属器

糖尿病患者の眼底管理、循環器疾患等の眼底検査が適切にできる。

他科からの視機能検査や眼合併症精査の依頼に適切に対応できる。

他科疾患の関与を疑い、適切に他科へ精査を依頼できる。

眼症状を伴う疾患群に精通し、適切な診断ができる。

未熟児網膜症等の治療の必要性が判断できる。

眼科手術にあたり全身疾患の内容と軽重を把握し、他科と協力して全身管理ができる。 

眼科手術あるいはステロイド投与時の血糖管理を内科医と協力して行える。

全身麻酔が必用な眼科手術患者の全身管理を麻酔科医と協力して行える。

全身投与薬・治療の眼副作用、眼局所投与薬の全身副作用に注意をはらえる。

他科の医師と良好な人間関係を構築できる。

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4 年目3年目2年目1年目他 科との連携

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7. 症例経験

専攻医は年間の研修期間中に以下の疾患について、外来あるいは入院患者の管理、手術を受け持ち医として実際に診療経験する。基本的手術手技の経験は、術者あるいは助手として経験。

手術については、執刀者、助手 合わせて100例 以上 そのうち、内眼手術、外眼手術、レーザー手術がそれぞれ執刀者として20例以上

内眼 手 術 

・ 白内障手術 超音波乳化吸引術 + 眼内レンズ挿入術 囊外摘出術 + 眼内レンズ挿入術 眼内レンズ二次挿入術

・ 緑内障手術 観血的虹彩切除術 線維柱帯切開術 線維柱帯切除術 その他の減圧手術

・ 網膜硝子体手術 硝子体手術 強膜内陥術

・ 強角膜縫合術・ 眼内異物摘出術・ 角膜移植術・ その他の手術

外眼 手 術

・ 斜視手術・ 眼瞼下垂手術(摘出も含む)・ 眼瞼内反手術・ 眼瞼形成術                   ・ 眼球摘出術                   ・ 涙囊鼻腔吻合術                 ・ 涙器に関する手術

・ 麦粒腫切開術・ 霰粒腫摘出術・ 眼窩に関する手術・ 角膜異物摘出術・ 翼状片手術

レーザー手 術

・ レーザー線維柱帯形成術・ レーザー虹彩切開術・ YAGによる後発白内障切裂術・ 網膜光凝固術・ その他の手術

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2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

• 研修の評価については、プログラム統括責任者、指導管理責任者(専門研修連携施設)、専門研修指導医、専攻医、研修プログラム委員会が行う。

• 専攻医は専門研修指導医および研修プログラムの評価を行い、 4:とても良い、3:良い、2:普通、1:これでは困る、0:経験していない、評価できない、わからない、で評価する。• 専門研修指導医は専攻医の実績を研修到達目標にてらして、 4:とても良い、3:良い、2:普通、1:これでは困る、0:経験していない、評価できない、わからない、で評価する。• 研修プログラム管理委員会(プログラム統括責任者、指導管理責任者、その他)で内部評価を行う。• 領域専門研修委員会で内部評価を行う。• 日本眼科学会専門医制度委員会で内部評価を行う。

8. 研修到達目標の評価

専門研修基幹施設に専門研修プログラム管理委員会を置く。専門研修プログラム管理委員会は、プログラム統括責任者、専門研修プログラム連携施設担当者、専攻医、外部委員、他職種からの委員で構成され、専攻医および専門研修プログラム全般の管理と、専門研修プログラムの継続的改良を行う。

9. 専門研修管理委員会について

専門研修基幹施設、専門研修連携施設はそれぞれの勤務条件に準じるが、以下の項目について、配慮がなされていることに対して研修施設の管理者とプログラム統括責任者が責務を負う。

1)専攻医の心身の健康維持への配慮がされている。2)週の勤務時間の基本と原則が守られている。 3)当直業務と夜間診療業務との区別、また、それぞれに対応した適切な対価が支払われている。4)適切な休養について明示されている。 5)有給休暇取得時などのバックアップ体制が整備されている。

10. 専攻医の就業環境について

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2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

1) 専門研修プログラム管理委員会は、プログラムも含めて必要な改善を適宜行う。2) 問題が大きい場合や専攻医の安全を守る必要がある場合などは、研修施設の管理者と専門研修プログラム統括責任者

で総合的に判断し、専門研修プログラム委員会へ提言し、協力を得ることができる。

11. 専門研修プログラムの改善方法

修了要件は以下のとおりである。

1)専門研修を4年以上行っていること。2)知識・技能・態度について目標を達成していること。3)プログラム統括責任者が専門研修プログラム管理委員会の評価に基づき、研修修了の認定を行っていること。4)4年以上日本眼科学会会員であること。

12. 修了判定について

専攻医は専門研修プログラム統括責任者の修了判定を受けた後、日本眼科学会専門医制度委員会に専門医認定試験受験の申請を行う。医師以外の他職種の1名以上からの評価を受けるようにする。

13. 専攻医が修了判定に向けて行うべきこと

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専門研修連携施設 専門研修施設群の構成要件 専門研修施設群の地理的範囲 専攻医受入数についての基準 診療実績基準専門研修基幹施設

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14. 専門研修施設とプログラムの認定基準

慶應義塾大学病院は以下の専門研修基幹施設の認定基準を満たしている。

1) 初期臨床研修の基幹型臨床研修病院の指定基準を満たす病院であること。 2) 眼科臨床研修とともに他科との診療連携を重視し、いわゆる旧総合病院の規定と同程度規模の基準を満たした施設で、

特に解剖学的および疾病的に眼科と密接な関係がある耳鼻咽喉科、新生児眼科あるいは未熟児網膜症と密接な関係がある産科婦人科、小児 眼科と密接な関係がある小児科があること。

3) プログラム統括責任者1名と、眼科6領域の専門的な診療経験を有する専門医6名、他の診療科との連携委員1名の合計8名以上が勤務していること 

4) 原則として年間手術症例数が700件以上あること。 5) 症例検討会が定期的に行われていること。 6) 専門研修プログラムの企画、立案、実行を行い、専攻医の指導に責任を負えること。7) 専門研修連携施設を指導し、研修プログラムに従った研修を行うこと。 8) 臨床研究・基礎研究を実施し、公表した実績が一定数以上あること。 9) 施設として医療安全管理、医療倫理管理、労務管理を行う部門を持つこと。10) 施設実地調査(サイトビジット)による評価に対応できる体制を備えていること。              11) 研修内容に関する監査・調査に対応できる体制を備えていること。

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専門研修施設群の構成要件 専門研修施設群の地理的範囲 専攻医受入数についての基準 診療実績基準専門研修連携施設専門研修基幹施設

専門研修施設群の地理的範囲 専攻医受入数についての基準 診療実績基準専門研修施設群の構成要件専門研修連携施設専門研修基幹施設

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14. 専門研修施設とプログラムの認定基準

慶應義塾大学眼科研修プログラムの施設群を構成する専門研修連携施設は以下の条件を満たし、かつ、当該施設の専門性および地域性から専門研修基幹施設が作成した専門研修プログラムに必要とされる施設である。

1) 専門性および地域性から当該研修プログラムで必要とされる施設であること。2) 専門研修基幹施設が定めた研修プログラムに協力して、専攻医に専門研修を提供すること。 3) 指導管理責任者(専門研修指導医の資格を持った診療科長ないしはこれに準ずる者)1名以上が配置されていること。4) 症例検討会が定期的に行われていること。5) 指導管理責任者は当該研修施設での指導体制、内容、評価に関し責任を負う。

慶應義塾大学眼科専門研修プログラムの専門研修施設群は、専門研修基幹施設と専門研修連携施設が効果的に協力して一貫した指導を行うために以下の体制を整える。

1) 専門性および地域性から当該プログラムで必要とされる施設であること。2) 専門研修基幹施設が定めた研修プログラムに協力して、専攻医に専門研修を提供すること。3) 専門研修基幹施設と専門研修連携施設は研修プログラムを双方に持ち、カンファレンスや症例検討会で情報を共有し、

双方で確認し合うこと。4) 専門研修施設群で、専門研修指導医が在籍していない場合や、僻地、離島などで研修を行う場合には、専門研修

基幹施設が推薦する病院として指導の責任をもち、専門研修基幹施設の専門研修指導医が必ず週 1 回以上指導を行う。 

5) 専門研修基幹施設と専門研修連携施設の地理的分布に関しては、地域性も考慮し、都市圏に集中することなく地域全体に分布し、地域医療を積極的に行っている施設を含む。

6) 専門研修基幹施設と専門研修連携施設は研修プログラム管理委員会で、専攻医に関する情報を 6 か月に一度共有する。

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専攻医受入数についての基準 診療実績基準専門研修施設群の地理的範囲専門研修連携施設 専門研修施設群の構成要件専門研修基幹施設

診療実績基準専攻医受入数についての基準専門研修施設群の地理的範囲専門研修連携施設 専門研修施設群の構成要件専門研修基幹施設

専攻医受入数についての基準 診療実績基準専門研修施設群の地理的範囲専門研修連携施設 専門研修施設群の構成要件専門研修基幹施設

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14. 専門研修施設とプログラムの認定基準

専門研修基幹施設の所在地と、隣接した地域を専門研修施設群の範囲とする。専門研修基幹施設と専門研修連携施設が専攻医に関する情報交換や専攻医の移動などスムーズに連携することができる範囲となっている。地域医療に配慮し、都市圏に偏在することなく、関連施設に山間部や僻地も含まれている。また、特殊な医療を行う施設も関連施設に入れて、専門研修基幹施設の眼科6領域の研修委員と他科診療連携委員、専門研修連携施設でカバーできないような領域を研修できる施設も含まれている。

各専攻医指導施設における専攻医受入れ人数は専門研修指導医数、診療実績を基にして決定する。専攻医受入れは、専門研修施設群での症例数が十分に確保されていることが必要である。専攻医受入は、全体(4年間)で専門研修施設群に在籍する指導医1人に対し、専攻医3人を超えないように調整する。専攻医の地域偏在が起こらないように配慮する。

慶應義塾大学病院の年間手術件数は、内眼手術2161件、外眼手術395件、レーザー手術537件で、専門研修施設群の合計は、内眼手術9462件、外眼手術412件、レーザー手術3270件と必要な基準を満たしている。なお、法令や規定を遵守できない施設、サイトビジットでのプログラム評価に対して、改善が行われない施設は認定から除外される。

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15. 眼科研修の休止・中断・プログラム移動、プログラム外研修の条件

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2019

※大学院に在籍しても眼科臨床実績がある場合、専門研修指導医の証明とともに、眼科領域研修委員会に申請を行い、認められれば臨床実績を算定できる。

1) 大学院※、海外留学、海外留学に同行の場合

① 研修期間の中で産休(産前6週、産後8週、計14週)は研修期間に含める。② 研修期間中で傷病や育児休暇により研修を中断する場合、研修期間の休止を本人が申請し、復帰する時には復帰 申請を行い、残りの研修期間を補う。

2) 出産・育児、病気、介護で研修を中断した場合

専門研修基幹施設に専門研修プログラム管理委員会を置く。専門研修プログラム管理委員会は、プログラム統括責任者、専門研修プログラム連携施設担当者、専攻医、外部委員、他職種からの委員で構成され、専攻医および専門研修プログラム全般の管理と、専門研修プログラムの継続的改良を行う。プログラム管理委員会は以下の役割と権限を持つ。

1) 専門研修プログラムの作成を行う。2) 専門研修基幹施設、専門研修連携施設において、専攻医が予定された十分な手術経験と学習機会が得られているか

評価し、個別に対応法を検討する。3) 適切な評価の保証を専門研修プログラム統括責任者、専門研修プログラム連携施設担当者とともに行う。4) 修了判定の評価を委員会で行う。本委員会は年1回の研修到達目標の評価を目的とした定例管理委員会に加え、

研修施設の管理者や専門研修プログラム統括責任者が研修に支障を来す事案や支障を来している専攻医の存在などが生じた場合、必要に応じて適宜開催する。

眼科研修プログラム管理委員会

休止申請を行い、認められれば専門研修を休止できる。

3) 上記以外の理由で委員会が認めた場合

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム

慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

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16. 専門研修実績記録システム、マニュアル等について

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2019慶應義塾大学医学部眼科学教室専門研修プログラム

専攻医は、眼科専門研修マニュアルに基づいて研修する。研修実績と評価を記録し保管するシステムは日本眼科学会専門医制度委員会の研修記録簿を用いる。専門研修プログラムに登録されている専攻医の各領域における手術症例の蓄積および技能習得は定期的に開催される専門研修プログラム管理委員会で更新蓄積される。眼科領域研修委員会ではすべての専門研修プログラム登録者の研修実績と評価を蓄積する。

17. 研修に対するサイトビジット(訪問調査)への対応について

専門研修プログラム統括責任者は、日本眼科学会の行う研修プログラムの点検・評価を受ける。その評価は専門研修プログラム管理委員会に伝えられ、研修プログラムの適切な改良を行う。

専攻医に対する指導内容は、研修記録簿に時系列で記入して、専攻医と情報を共有するとともに、プログラム統括責任者および専門研修プログラム管理委員会で定期的に評価し、改善を行う。

1) 専門研修指導医は3か月ごとに評価する。2) 専門研修プログラム統括責任者は6か月ごとに評価する。3) 専攻医は、専門研修プログラム統括責任者や施設内の研修委員会などで対応できない事例、報告できない事例に

ついて、日本眼科学会専門医制度委員会に直接申し出ることができる。

専門研修指導医による指導とフィードバックの記録

慶應義塾大学医学部眼科学教室 専門研修プログラム29

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今こそ福沢諭吉の「実学」を! ―慶應義塾大学医学部眼科学教室の産業創成-

2019

産業創生

慶應義塾大学医学部眼科学教室 特任講師 羽藤 晋

福沢諭吉先生曰く、「経書・史類の奥義には達したけれども商売の法を心得て正しく取引きをなすこと厭わざる者は、これを帳合いの学問に拙き人と言うべし。数年の辛苦を嘗め、数百の執行金を費やして洋学は成業したれども、なおも一個私立の活計をなし得ざる者は、時勢の学問に疎き人なり。これらの人物はただこれを文字の問屋と言うべきのみ。その功能は飯を食う字引きに異ならず。国のためには無用の長物、経済を妨ぐる食客と言うて可なり。」(岩波文庫「学問のす めゝ」より)先ごろ、学校教育法が改正され、大学のミッションとして、従来の「教育」、「研究」、「(大学病院では)臨床」、に加えて、研究成果を広く社会に提供することにより社会の発展に寄与すること、すなわち「成果の社会実装」、が加わりました。我が国の大学はこれまで、その成果を実用化して、製品化を目指すこと(これを社会実装といいます)に対しては非常にネガティブでした。大学での研究から生まれた多くの成果が、せいぜい論文発表で終止し、実業と結びつくまでに至らず、社会に還元されることなく埋もれてしまっているのが現状です。大学発ベンチャー企業の成功事例をみると、我が国は米国に大きく水をあけられてしまっています。学校基本法の改正は、このような実状に対する、危機感の表れといってもよいでしょう。慶應義塾大学医学部について顧みても、「教育」、「研究」、「臨床」については歴史のある体制が作られていますが「社会実装」や「産業創生」についてはまだまだ未熟といわざるを得ません。もちろん一臨床医としての日々の診療も、立派な社会貢献です。ゴッドハンドを持つ医師になってたくさん手術することも素晴らしい社会貢献です。しかし、産業創成の最も素晴らしいところは、自分のアイデアが世の中を変える可能性がある事、そして、自分ひとりが一生涯を通じて治療できる人数とは比較にならない程、多くの人数への社会貢献ができるチャンスがあるという事です。そもそも、慶應義塾の本分はまさに、福沢諭吉先生の提唱された「実学」です。福沢先生ご自身も、慶應義塾大学の創設者であるだけでなく、新聞「時事新報」の創刊者であり、また数多くの大学・研究所の創設に携わったのは、ご存じの方も多いと思います。学問を実業に結び付け、国民に広くいきわたらせ社会貢献をすることこそが、学校基本法に規定されるまでもなく、慶應義塾の本来の精神なのです。そこで、2017年から、慶應義塾大学医学部が主導で、日本で初めての大学発・医療ビジネスコンテスト「健康医療ベンチャー大賞」が開催されることとなり、医学部全体でも、徐々にではありますが、産業創生への取り組みが始まっています。その中においても、当眼科学教室は、トップを切って、産業創成に積極的な医局員の活動を支援しています。当教室の研究成果を出発点として、誕生した眼科発ベンチャーは、すでに4社設立され、さまざまな分野での事業展開を始めています(表1)。2017年度から、慶應義塾大学眼科学教室イノベーション委員会が発足しました。本委員会の審査を経て、適切な企業が、「慶應義塾大学医学部眼科学教室発ベンチャー企業」と認定されます。当教室は、これからも、産業創成を通じて社会貢献に携わりたいと考える、積極的な医師の入局を歓迎します。皆さんぜひチャレンジを!

今こそ福沢諭吉の「実学」を!―慶應義塾大学医学部眼科学教室の産業創生-

(表1) 慶應義塾大学医学部眼科学教室発 ベンチャー企業

2015年 1月 16日2015年 2月 19日2016年 7月 15日2016年 11月 14日

(株)セルージョン(株)坪田ラボ(株)OUI(株)レストアビジョン

再生医療・細胞治療老眼・ドライアイの治療眼科関連デバイス開発チャネルロドプシンの臨床応用

社 名 設立年月日 事業内容

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眼科専門研修マニュアル

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

総合教育制で学ぶこと

グループ制教育で学ぶこと

その他

第一章 レジデントの業務概要レジデント病棟 1週間の流れレジデント病棟 1日の流れ症例検討カンファレンス各係業務

1-11-21-31-4

第二章 入院業務入院患者共通の業務PSCカルテFujitsu サマリーセット展開

2-12-22-32-4

第三章 外来業務外来処置7番外来台付き硝子体注射

第四章 救急当直当直マニュアル緊急入院緊急手術急性緑内障発作角膜穿孔眼窩底骨折

第五章 グループ制教育

第六章 その他

学校検診医療安全感染予防その他

6-16-26-36-4

パス教授の白内障手術助手全身麻酔その他

2-52-62-72-8

3-13-23-33-4

4-14-24-34-44-5

角膜・ドライアイ白内障・屈折矯正網膜硝子体

5-15-25-3

緑内障眼形成眼窩神経眼科

5-45-55-6

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慶應義塾大学医学部眼科学教室 眼科専門研修マニュアル31

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第二章 第三章 第四章 第五章 第六章

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

第一章 レジデントの業務概要

1-1. レジデント病棟1週間の流れ

1-2. レジデント病棟1日の流れ

【土曜日】▻第1・第3 土曜日 慶應義塾大学病院 休診日▻第2・第4・第5 土曜日 慶應義塾大学病院 勤務日

【日曜日・祝日・12/30 ~ 1/4・1/10・4/23】▻慶應義塾大学病院 休診日

【出勤時間】・ 8時の患者の朝食までに診察・カルテ記載が終わるように出勤をする。 月、木曜日は8時からカンファレンスなので、それまでに診察を終え準備をする。・ 外勤や上級医の診察時間によってはそれ以前に診察を終える。

【出勤したら】・ 担当患者のカルテおよび患者掲示板の確認を行う。(前日最後に担当患者の把握をしてから翌日までに変化がないかを確認する。)・ 患者の診察を行う。退院日の患者は視力測定、眼底検査(散瞳検査・B-modeエコーなど)を行う。・ 8時までに診察を終え、カルテを記入する。・ 異常所見を認め、緊急対応をしないと患者に不利益をもたらす状況と判断したら、主治医に速やかに連絡し、治療方針を相談する。・ 主治医の診察に付き、診察所見に異常所見があれば報告し、患者の病態・治療方針を議論する。・ 治療方針に変更があり、投薬が必要な際には電子カルテ上にオーダーし、同時に看護師にも連絡する。・ 退院患者の次回予約票を渡していない場合は渡す。

【日中業務】・ 各自振り分けの午前業務を行う。・ 外来、手術、外勤の担当表を確認しておく。

【日中業務後】・ 術前入院患者を診察する。(アナムネをとり、原則として両眼の診察をする。初診カルテに記入する。)・ 翌日の患者の仕込み(入院患者のオーダー、手術患者の手術準備)を行う。・ 自身の担当患者のカルテを再度確認する(掲示板は帰宅前に再度必ず確認する)。・ サマリーの再提出やアセスメントを行う。・ カンファレンスなどがあれば準備し、出席する。・ 勉強会(学内・学外)なども多いのでできるだけ参加して自分の知識を増やすようにする。・ 病棟業務の空き時間があるときは外来の台付きを積極的に行う。

【各班回診】・ 各班の回診に参加し、患者の病態把握、治療方針の把握を行う。

【担当患者について対応できない場合】・ 担当患者について対応が出来ない場合は原則、日中は病棟当番に、時間外は当直に指示を出す(病棟当番・当直に自分の 担当についての判断はさせないこと)。

【日・祝日】・ 病棟番が診察を行う。

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慶應義塾大学医学部眼科学教室 眼科専門研修マニュアル

曜 日 午 前 午 後月火水木金土日

8:00 症例検討カンファレンス:5N病棟診察室8:30 角膜回診:5N病棟診察室

8:00 症例検討カンファレンス:5N病棟診察室

17:00頃 クルズス(4~7月)17:00頃 クルズス(4~7月)17:00頃 クルズス(4~7月)18:00 招待講演、教育講演、予演会など17:00頃 クルズス(4~7月)

業務概要各種係の内容

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第二章 第三章 第四章 第五章 第六章第一章 レジデントの業務概要

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

1-3. 症例検討カンファレンス

1-4. 各係業務

【症例検討カンファレンスとは】・ 毎週月曜日、木曜日朝8:00~8:40(祝祭日は次回に繰り越し)に行われる手術・入院患者の症例検討ならびに連絡 事項の通達の場である。・ 2018年2月現在の流れは「術後症例検討⇒緊急症例検討⇒連絡事項⇒術前症例検討」となっている。・ 「術後症例検討」は前回カンファレンス後から今回カンファレンスまでの術後患者、入院患者のうちチーフが症例 検討必要と判断した症例に網掛けが症例一覧に記されるので当日担当研修医がプレゼンテーションを行う。・ 「緊急症例検討」は症例一覧作成後、緊急入院や緊急手術を行った症例を担当研修医がプレゼンテーションする。・ 「連絡事項」は眼科全体に関わる連絡事項を連絡事項のあるものから伝達される。・ 「術前症例検討」は次回カンファレンスまでに予定されている手術症例のうち、チーフが症例検討を要すると判断 した症例を担当研修医がプレゼンテーションする。

【症例検討カンファレンスの準備】・ 研修医は自分の担当患者につき、プレゼンテーションを行えるように準備を行う。必要十分な情報を端的に説明できるの が理想的である(目安は1分)。カンファ用の症例についてのサマリーもカルテに用意し、カンファフォルダに登録しておく。・ プレゼンテーションに対して質問が出るのでそれに対して端的に答えられるように症例について勉強をしておくこと。・ また、術前、術後ともに主治医とコンタクトを取り、患者の病態・治療法を把握しておくこと。

【症例検討カンファレンスのプレゼンテーション】・ プレゼンテーションは名前、年齢、病名(左右含め)、術式をまず言う。その後、既往歴、経過、入院時所見、鑑別診断、 手術所見、術後所見、治療方針を説明する。・ プレゼンテーションは学会発表に準じて行う。専門用語を正しく用い、略語を使わないこと。また、略語を使う場合には 何の略かがわかっているようにすること。

カンファ係・ 症例検討カンファレンス:カンファレンス中にカンファフォルダに入っている電子カルテの内容(所見、写真など)を 画面に示す。カンファレンスが終了後、患者一覧の紙をシュレッダーにかける。・ 教育講演:主に木曜日夕方に行われる。場所は基本的に研修プログラムの通りである。医局のソファの上の棚に 置いてある講演者用の水とコップを用意する。・ 会場が3号棟1階の時は、スクリーンを使うのに鍵を防災センターに取りに行き、椅子を並べる。

手術入力係 →詳しくは手術入力マニュアルを参照・ 手術台帳を見ながら、手術内容を電子カルテで入力する。・ 手術室提出の締め切りは「土日祝日を入れない、オペ2日前の10:00まで」であり、また全身麻酔のオペに関し

ては、「オペ2週前の火曜日朝まで」であり、絶対厳守する。(入力がないと手術が行えない。)・ 締め切り前日の昼までには入力が済んでいることが理想である。

手術チェック係・ 手術入力の確認を行う。・ まずは予定一覧と最新のオペ表と手術件数が対応しているか確認する。・ 特に、患者の抜け、電子カルテとの手術日の相違、入院・外来の区別、術式、加刀時間などに注意する。・ 入力ミスを防ぐ最後の砦であり、責任は大きい。・ 手術表をコピーして、手術室、医局(医局秘書の机の上)に提出する。提出したら手術台帳の原本にチェックをする。

初診チェック係・ 指導医の先生がその日の初診カルテの解説を行う。・ その日に外来に出ている先生を確認して、院内PCメーリングリストでお願いする(大体2週間ごとくらい)。・ 当日、担当の先生に何時に始まるか確認する。

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第二章 第三章 第四章 第五章 第六章第一章 レジデントの業務概要

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

クルズス係・ クルズスの予定を確認し、前日あたりに、担当の先生にリマインド、確認し、研修医にリマインドのメールをする。

清掃・機械係・ 処置室の美化・整理、機械の管理を行う。具体的には、機械の動作確認、検眼レンズの整理、双眼倒像鏡やハンドスリットの 充電の確認、共用の20Dレンズ、眼圧チップの管理を行う。・ 備品の不具合があった場合、師長さんに報告し業者に修理等を依頼する。・ 個人情報の入った書類、器具が放置されていないか注意する。

手術入力マニュアル・ 入退院係の先生とよくコミュニケーションをとり、追加症例や入力漏れなどがないか確認する。・ 手術入力の期限は2日前の午前10時まで。

具体的な手順について。① 手術予定一覧を開き、あらかじめ入っている手術予定を確認する。時間と手術室が正しいか確認する。② 手術予定にあらかじめ入っていない手術に関しては自分で入力することが必要になる。③ 入院予定の場合はまず、病棟マップを開いて入院病棟を入力してから手術申し込みを開く。 (そうしないと手術申し込みの画面でいちいち入力する必要が出てくる。)④ 自動で日付画面が出てくるので日付を選択し、手術室の列を入力する(例:列A)。 このとき、右上の入院・外来を確認する。⑤ 通常の局所麻酔の時には麻酔担当は各科を選択する。 (ただし、全身麻酔のときは麻酔担当を麻酔科で選択、画面の中央に出てくる「術後PCA無し」を選択する。)⑥ 病名選択をクリックし、病名を入力する。 手術名を選択し、術式を選択。左右を必ず入れること。間違えるとインシデントレポートです。(白内障手術のときは 注意が必要で、「眼内レンズ挿入術」と入院の場合には「+超音波水晶体乳化吸引術(入院)」、外来の場合には 「+超音波水晶体乳化吸引術(外来)」を選択する。) なお、フリー入力も可能である。⑦ 執刀医、担当医は執刀者名で入力する。⑧ 術中体位をクリックし、仰臥位を選択する。⑨ 術後先は「-」のままとする。⑩ 最後に上から入力漏れがないか確認する。⑪ 確定し、入力が終わったら入退院係に最終入力でよいか確認する。⑫ 確認が終わったら手術表を2部コピーし、手術室受付と医局秘書に提出する。

なお、手術入力締め切り後の緊急手術については入退院係の先生が対応するが、場合によっては、入力を担当医にお願いもある。入力を簡便化するために自分でセットをつくっておくと便利である。例)小澤先生ERM、篠田先生catなど。また、入院で入力した手術を外来モードで開くと自動で外来に切り替わってしまうので注意が必要である。

〈教育講演係〉・講演1週間前に、担当者に場所と時間を書いたリマインドメールを送る。・同期フレマンにも同様にリマインドメールを送る(忘れないように当日朝にもフレマンに連絡する)。・講演当日15分前に医局にある水・パソコンを持って講演場所に行きセッティングをする。・講演後に御礼のメールを担当者に送る。

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第三章 第四章 第五章 第六章第二章 入院業務第一章

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

2-1. 入院患者共通の業務

【仕込み】① パス展開② DPC登録③ 入院診療計画書の入力④ 入院時カルテの記載

① パス入力   まずカルテ画面左上をクリック、入院モードに切換え実際に入院する病棟を選択してから入力する。   カルテから患者の状態を把握する。不明点は主治医に確認する。また、手術のパスやオーダーを判断する。   パスを適応させる(白内障、硝子体手術、緑内障、角膜移植など。入院日・左右の間違いに注)。    採血、X線、ECG、既往、アレルギー確認し、適宜パスを修正する(腎機能、抗生剤アレルギー等)。   角膜移植DSAEKの際の散瞳or縮瞳はその都度術者に要確認!! パスは縮瞳になっています   パスがない場合や白内障以外で当日入院の場合は指示、点滴などを手入力する。セットがあるものもあるの

で上級医に聞く。   (硝子体手術の時はマキュエイドの事前入力を忘れずに行う。)   当日入院の網膜剥離etc→網膜緊急 当日入院   眼形成眼窩疾患→眼窩フォルダ   それ以外→パス落ち用フォルダ・ 他病棟の場合、術前の点眼(ミドP・ネオシネ)、術前セルシン、疼痛時コカールを事前に処方する。・入力したパスを削除したいときは「右クリック→削除」。実施済で削除できない場合は「アウトカム評価入力→中止」。

② DPC登録・手術・治療に対応したDPCを入力(左右も区別する)。・白内障の場合、「初老性」「壮年性」等をつけ、緑内障の場合は「開放隅角」等をつけて入力する。・vitの場合、手術実施を「K280-1 網膜付着組織を含むもの」にした場合は入院時併存病名にERMの病名を入れる。・VHの場合は、「主病名」は硝子体出血ではなく「硝子体混濁」に。術中シリコンオイルを使用した際には必ず

「増殖硝子体網膜症」の病名を入力。詳しくは2年医に聞いてください。・入院後でDPCがロックされて変更できない場合は、入院請求に電話してロック解除を依頼する。

③ 入院診療計画書の入力  入力&回収がないと保険診療上入院が成立しないので必須である。④ 入院時カルテの記載   1号用紙記入(外来カルテ、前回入院カルテなど参照、日付を入院日に合わせる!)。  ORTオーダー(必要な事前・術後検査がないかカルテならびに主治医に確認。特に硝子体手術)を行う。

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慶應義塾大学医学部眼科学教室 眼科専門研修マニュアル

仕込み~カルテ、そしてサマリーへパス、セット展開硝子体内注射

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第三章 第四章 第五章 第六章第二章 入院業務第一章

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慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

【入院したら】・ 院診療計画書に患者さんのサインをもらい、クラークさんに渡す。術眼側の手首にブルーバンドをつける。・ ブルーバンドは原則担当医がつける。ただし、当日入院などで自分が対応できない場合、病棟当番、11番などに自分

で直接患者名、左右を伝えてつけてもらう。・ 常用薬・点眼・インスリンがあれば入力する。(持参薬入力と指示簿指示、点眼は左右別々に入力しなければいけ

ない。時間の指定は点眼指示の入れ方の表通りにする)・ 診察(問診、レフケラ、視力、対光反応、眼位・眼球運動眼圧、細隙灯、散瞳、眼底)して初診カルテに記載する。

網膜疾患は眼底チャート、角膜疾患は角膜チャートを記入する。・ アセスメントを記載する。アセスメントは患者疾患の症状、検査法、所見、治療法、鑑別診断につき一般的な

概念を記載したのち、症例ごとの特徴や治療方針を記入する。・ 手術当日入院で診察できない際には診察省略が可能であるが、その分カルテで病状を十分に把握する。・ ムンテラに入り、説明内容をカルテに記載する。(手術説明書・同意書の用紙をプリントアウトして用意する) →将来自分が説明するときに説明するときのことを考えよう!・ SGAシート(身長・体重入力された後)を入力する。

【手術】・ 清潔に手洗い後、入室までに手術台を準備する。・ 手術終了後すぐに「手術実施入力」、「麻酔実施入力」を行う(マキュエイドを事前に入力できていなかった場合

は「実施済注射」で入力する)。・ 手術終了後に保険術式を術者に確認する。・ 網膜硝子体手術の場合は病棟や手術室に実施術式の保険適応一覧があるので参考にする。・ 「多焦点眼内レンズ」など先進医療の場合や、「oculentis」などの自費レンズの場合、角膜移植の「海外ドナー」

などはその旨を外来計算または入院請求に連絡する。・ ICLの場合は外来処方は出さない。・ その日のうちに手術レコード記載し、術後病名を登録する(眼内レンズ挿入眼や硝子体切除術後、○○の術後など)。

退院業務確認シート

□ (名前        )□ (名前        )

退院後に行うこと6、入退院サマリー。7、紹介者返事。

術後に行うこと1、保険術式を術者に確認。 □ (名前        )

□ (名前        )□ (名前        )□ (名前        )□ (名前        )

退院日までに行うこと2、入院診察計画書の回収・確認。3、退院療養計画書を渡す。4、退院処方。5、次回予約。

【術後】・ 毎朝診察する(原則8時までにカルテ記載まで終わらせる。朝食の邪魔をしない)。また、必要に応じて夕方も診

察する(眼圧が高いときなど)。・ 診察は極力主治医の診察に立ち会い、所見、治療方針について議論する。・ 症例検討カンファレンスの準備を行う(カルテバックのカンファフォルダに必ず登録する)。

【退院】・ 退院業務確認シートをC-noteに貼り付け、各項目につい

て業務を行ったか確認しながら行う。・ 退院日が決まったら「退院許可オーダー、退院療養計画書記

入、退院処方、次回外来予約」。退院療養計画書は看護師が患者に渡すので必ず退院許可オーダーをした時に記入する。

・ 次回外来予約が決まったら予約票のコピーを渡す。

【退院後】・ サマリーをClaioと富士通の2種類作成する。サマリーは退院後2週間以内に病棟チーフの承認をもらう必要があるので、 退院後1週間までに病棟チーフに提出する。また、次回の外来予約に間に合わせる。・ 入院経過について記載した紹介状を作成し、紹介元医院・病院の先生に返信する。紹介状作成後、自分で印刷して紹

介状BOXに入れる(封はしないこと)。チーフの検閲後、問題があれば個人に返却されるのでただちに訂正すること。・ 根岸先生入院catの場合は退院日に患者に渡すことがあるので、その際には退院日当日に主治医に検閲をしてもらい、

許可がでたら患者本人に封をして渡す。・ 保険の書類が来れば記入する(病棟のボックスにピンク色のファイルに挟まって届く。事務依頼文書用というアイコン

からdocumakerに入って記載、印刷したものにハンコを押して病棟の回収箱に入れる。分らない点は主治医に尋ねる)。

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慶應義塾大学医学部眼科学教室 眼科専門研修マニュアル36

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第三章 第四章 第五章 第六章第二章 入院業務第一章

慶應義塾大学医学部眼科学教室眼科専門研修マニュアル(2018年3月改訂)

2-4. セット展開

【セットとは】・ オーダーを行う際に同一の複数のオーダーを繰り返す場合、それらを一回のオーダーとしてまとめるセット機能がある。・ たとえば「レボフロキサシン 1日5回右眼 1本、サンベタゾン 1日5回右眼 1本」の処方を術後によく使う場合 「LEV・SAN右5×」としてセット登録しておくと、それをオーダーすると一度に両者を処方することができる。・ セットは便利な機能であるが、その内容を把握せずに使用することは禁忌である。

【セット使用法】・ エディタ画面(Fujitsuの右約半分のwindow)で右クリック後セット展開を選択する。・ 開きたいセットを選択する。・ 出したいオーダーとセットの内容があっていることを確認してオーダーする(左右に注意する)。・ 全文書展開でオーダー画面に展開される。そのうちの一つをクリックすると基準日選択の項目が出て日付も 変えることができる。また、いくつかを選択し、選択したものだけを展開する選択文書展開もある。詳しくは Fujitsu電子カルテの使い方を確認する(不明点は情報システム部や上級医に確認する)。

【セット作成・変更法】・ 繰り返しになるがセット展開は内容を把握して使用するものであるが、眼科の共通セットを皆の共通認識がない うちに勝手に変更することは事故につながるため、基本的に共通セットは作成・変更しない。・ セットの作成や変更は右クリック後、セット登録から行う。詳しくはFujitsu電子カルテの使い方を確認する (不明点は情報システム部や上級医に確認する)。

2-2. C-noteカルテ

・ 入院の仕込みとして1号用紙を作成する。その際に日付を入院日にすること。予め書く場合には仮登録としておく。・ 患者さんが入院後、問診を追加し、1号用紙を完成させる(1号用紙のC.C.、O.C.を読むと患者のことが把握できる ようになるように作成する。また、アレルギーや禁忌薬がわかるようにしておく。自分が手術や外勤で不在の際に 他の対応者に患者のことを把握できるようにしておく)。・ 主治医が退院を決定時に退院サマリーを作成する。その際に日付を退院日にする。・ 退院時にPSCカルテのサマリーを完成する。その際に必ず退院時所見、退院時視力、申し送り事項(外来で診察の際の 注意事項)、退院時処方を記載する。退院サマリーは角膜、網膜などでテンプレートが分かれているので注意する。

2-3. Fujitsuサマリー

・ Fujitsuカルテは退院決定後、Fujitsuの退院サマリーを作成する。自動収集ボタンが便利。・ 内容はC-noteサマリーを簡潔にまとめたものにする。・ Fujitsuサマリーを作成する際に特に大事な点は病名(登録日は主治医の診断日)、術後病名(白内障→眼内レンズ

挿入眼、硝子体手術→硝子体術後、角膜移植→角膜移植術後、登録日は術日)を記入することである。また、入院中に新たに処方を行った場合、それに合わせて病名を入れる(胃炎や腰痛など)。

【差し戻し】・ 1号用紙やカルテ記載、サマリー記載に問題がある時にはチーフよりサマリーの差し戻しがある。差し戻しされ

たら原則当日中に再提出を行うこと(差し戻しコメントにどこを直してほしいかの記載があるが、入力文字数に制限があるため、わからなければチーフに内容確認をとる)。

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第三章 第四章 第五章 第六章第二章 入院業務第一章

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2-5. クリニカルパス

【クリニカルパスとは】・ クリニカルパスは画一化された治療方針に対し、同一の医療提供を行うためのタイムスケジュールである。・ クリニカルパスは患者の個別的状況に十分配慮し、クリニカルパスの内容と合致するかを検討した上で、使用を 決定する。・ 白内障、角膜移植、硝子体手術、緑内障手術に対して適応されている。

【クリニカルパス使用法】・ 患者疾患とパスの内容、術眼の左右があっていることを確認してオーダーする。・ パスの内容を把握せず使用することは禁忌である。

【クリニカルパスの適応】・ 15歳以上の患者、局所麻酔で、上記各疾患(単独/白内障併用)に対する手術を受ける患者に適応する。・ 全身疾患や精神疾患がある患者でも、手術に支障がないと判断された患者は適応となる。

2-6. 教授の白内障手術の助手

・ ドレーピングまで助手が行う(教授は開瞼器から)。・ オペガンハイ:ヒーロン針をつけて緩やかに曲げておく。・ シストトーム:2.5ccのシリンジ(もしくはシムコ棒)に27G針を付けて、助手がシストトームを作製しておく(先端を90°に曲げる)。

眼内用BSS:5ccシリンジにヒーロン針を付け先端を伸ばして、先端1mm程度を直角に曲げる。・ まず水を流して、ウンデ→パラセン(→BBG)→ビスコート。・ スリットナイフは右眼の場合は右手に、左眼の場合は左眼に渡す(両利き)。

フェイコ挿入の際はミクラ不要。最初から新川橋・ インフィニティのモード変更を行う。・ US1から溝掘り終わったらUS2、I/Aに変わったらI/Aモードへ、皮質吸いきったらpolish、レンズ挿入が終わ

れば粘弾性吸うのでI/Aへ。・ USとI/Aが終わったらIOL挿入の前にビスコート注入。・ マルチのセッティングは教授フェローの先生が行ってくれる。・ 最後のリークチェックは柄付きのMQAで行う。・ IOL挿入後のダイヤリングはシンスキーではなく新川橋フックで行う。・ US、IAのスリーブは浅めとする。・ 術終了後眼帯を助手がする。

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第三章 第四章 第五章 第六章第二章 入院業務第一章

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2-8. その他・ 診察用の点眼液は患者さん個人用のものを使用する。・ 全使用したレンズ、眼圧チップ、器具、フルオレセイン試験紙などは所定の位置に片付ける。・ 病棟検査室、外来でものを食べることは禁止である。・ ごみの分別はしっかり行う。

2-7. 全身麻酔・ 成人の場合は入院当日に麻酔科受診するので、麻酔科説明外来予約が入っているかを確認し、入院日の指示簿に「術前日麻酔科受診予定」と入力する(当日緊急入院で全麻の場合はこの通りではない)。・ 全身麻酔のセットがあるのでそれを元に仕込みを行う。手術予定時間に併せて食止め、点滴、離床などを調節する。・ 小児の場合は入院日より前に麻酔科受診していることが多い。受診日を確認する。指示簿等は麻酔科Drが入力する

ことが多いが、手術前日までに入力がされているかを担当医も確認する。・ 移動食事カレンダーから禁食入力しておく。全身的に麻酔のリスクが高いと思われる場合には予め関係各科にコン

サルテーションをかける。・ 抗生剤点滴も手術注射ではなく、入院注射で入力、病棟から点滴を開始後、手術室に入室する。・ 術後は病棟まで同行する。移動時用のSpO2モニターがあるので、バイタルを確認しながら移動する。

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第四章 第五章 第六章第三章 外来業務第二章第一章

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3-1. 外来業務

3-2. 7番外来:予約外患者、他科依頼を受ける外来 (7番診療ルールver.2015.11.24)

【11番】・ FA/IA(11番に貼ってあるマニュアル参照する。アレルギーやショックの可能性があるので同意書を確実に受け

取り、カルテにチェックする。同意書無しでは行えない。)・ 血清点眼、抗菌薬など各種点眼作製は11番に貼ってあるマニュアル参照して行う。・ 外来PDT(11番に貼ってあるマニュアル、PDTマニュアル参照して行う。3-3-4を参照のこと。・ その場を離れるときは行き先をホワイトボードに記載する。・ 11番を交代するときはホワイトボードに記載し、ORTにも報告する。

【小児入院時の取り扱い】・ 小児が入院する場合、感染症の有無の確認をする。 ① 面談し、感染症の人が家族、地域、保育園、学校にいないかを聞く。 ② 体温測定、RSチェック(鼻腔を綿棒で)を行い、結果を確認する。 ③ 発熱ある人は、インフルエンザをチェックする。 ④ 小児ウィルス問診票の外来担当医のところにサインする。 ⑤ 上記をカルテ上に記載し、看護師に結果を伝える。問題あれば主治医に連絡を取り、キャンセルとなったら

看護師にその旨を伝える。

11 番、7 番、土曜午後 3 番、土曜午後 OCT・眼底写真台付

【診療内容】・ 他科依頼(コンサルテーション)・予約外・薬の処方・紹介状持参の直接来院(初診予約取り忘れ)

【AM 7番診療の基本ルール】・上級医のcheckを受けること、次回外来の予約は必ず上級医のところへ予約を入れる。(7番での再診は不可)

予約外の患者さんは上級医が診察した上で緊急性の有無を判断し、治療方針を決定する。どんなに軽症であっても、7番を受診した患者さんは研修医(1年目)の診察だけで帰ることがあってはならない。緊急性がなければ、次回予約を取るか近医での経過観察を指示するが、その際はできるだけ紹介状を準備すること。

【他科依頼(コンサルテーション)・予約外・薬の処方】・院内にかかりつけの先生がいる場合は(特に当日診療している場合は)、7番で診療するかをコンサルトする。・7番業務をスムーズに行うため、他科依頼の患者さんは8時40分~ 9時に一度眼科外来に降りてきてもらう(散瞳

前診察等を行う)。・当科かかりつけで他科受診の際に処方が切れたとの理由で患者さんが予約外を受診された場合はdo処方を行うこと。・網膜色素変性症の患者さんが受診されて診察を行った際は難病加算を取ること。・大学病院で診る必要性が低い(軽症または病状の安定している)患者さんは近医受診・経過観察を指示するが、

その際は出来る限り紹介状を作成・お渡しすること(当日お渡しが難しければご自宅に郵送する)。・医療安全のために、患者の次回予約は一般外来(必要があれば専門外来も可)に入れ、7番で再予約をしないこと。・電話対応だけで済んだ場合でも、内容をカルテに記載しておく。・他科依頼、紹介状持参の場合はお返事を忘れずに書く。内代からのDM依頼はexchartの記載も行うこと(外来に

マニュアルが置いてあります)。・病名登録・コスト請求を忘れずに行う。・所見の記載に際しては、他の患者さんからのコピペを慎むこと。・13時を過ぎたらPM7番に申し送りをしてバトンタッチする。

3-2-1 AM7番

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第四章 第五章 第六章第三章 外来業務第二章第一章

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【前日からの予習について(下線部は重要事項)】・前日もしくは当日8時30分までに受診される患者さんについて予習する。ただし、予習の段階で電子カルテ(c-note)の問診欄に依頼内容(現病歴、既往歴等)を先行入力したり、診察所見を下書きしたりすることは絶対に避けること(先行入力・仮登録・下書き禁止)。履歴が残るため、カルテ開示を請求された場合に心証を害する可能性がある。

【診療開始時刻について】・診察開始時刻の8時40分になっても医師が来ない、または上級医が不在で研修医だけが診察を行っていることが

ある。上級医は8時40分までに7番に待機していること。原則として、7番を受診した患者さんが研修医の診察だけで帰ることがあってはならない。

【診察室に飲食物の持ち込みについて】・ミネラルウォーターや匂いの少ないペットボトルのお茶を除き、診察室に飲食物を持ち込まなこと。スターバッ

クスのラテ類やサンドイッチなどの持ち込みは厳禁とする。ミネラルウォーターやお茶を持ち込む場合でも患者さんから見えない場所に置き、診療が途切れているときに飲むように心がけること。

【医師個人枠の診療は7番で行わない(行わせない)】・7番の通常業務に支障をきたすため、医師個人枠で予約した患者さんを7番で診察しないこと。医師個人枠の診察

のために他の医師から7番使用の要請があってもお断りすること。代わりに15、16、17、21番診察室を使用してもらうようにお願いする。

 (医師個人枠の患者さんをやむを得ない理由で診療する場合は、看護師がつかないことを各自認識し、医師自ら率先して外回り業務を行い、別の診察台についている看護師に負担をかけないようにすること。また、看護師の本来の業務を妨げるため、緊急入院以外の入約を控えること)

【EKCの対応】・EKC疑いの患者さんは23番で待機してもらうこと(23番はコンタクト業務に使用しているが、診療・処置が優

先)。他の患者さんに感染させる恐れがあるため、EKC疑いの患者は外来スペースには入らせず、7番では診察しないこと。またEKC疑いの患者さんを診察した後は手洗いを入念に行い、診療機器をアルコール綿で清拭するように。

・院内職員がEKC(疑い例を含む)を発症した場合は、症状(充血と眼脂)が改善するまで自宅待機を指示する。職場に復帰するにあたっては、まず7番に連絡を入れてもらい口頭で症状を確認した後、7番で眼科医が診察をして症状が治まっているかどうかを確認した上で復職の可否を指示する。

【PM 7番診療の基本ルール】・診療内容は、AM7番の引き継ぎ、往診依頼、その他特診の担当。・後期研修医2年目または1年目が診療を担当する。診断・治療方針に困った場合は、各専門外来の上級医に相談し

て判断を仰ぐこと。・眼科壁骨折や涙小管断裂を疑う眼瞼裂傷の症例は太田先生に報告すること。

3. 2-3 土曜午後3番外来 ・病状が安定しており、慶應でのフォローを望まれる方の外来と予約外を担当する。・土曜午後外来が当たっているときは指導医に担当になっていることを自分から報告し、前日までに予習して不明

な点は聞いておく。また検査指示がないときは出しておく。・当日不明な点は土曜午後5番の担当医に尋ねる。・病状安定している定期健診のみの患者で、希望のあるときは近医受診を勧め、紹介状を作成する。

3. 2-4 土曜午後OCT、眼底写真担当・土曜午後3番の患者の眼底写真と、OCTを撮影する。・眼底がみづらくても眼底写真やOCTが自分で撮影できれば、診察にとても役立つ。・不明な点はORTに尋ねる。

3-2-2 PM7番

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第四章 第五章 第六章第三章 外来業務第二章第一章

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・台付きは、大学病院でしかみられない症例を診察するとともに、上級医の診察法、ムンテラを学ぶ貴重な機会であり、今後一人で診察を行う上で大きな財産となる。

・病棟で受け持った患者の術後経過を見ることで、・外来、病棟業務の空き時間は短時間でも良いので積極的に台付きに入る。

※教授IDでログイン(個人情報のため外来スタッフに聞いて下さい)・教授の初診外来 人数が少ない分時間は少ないが、台付きは自分だけなので非常に忙しい、予習は必須である。・早めに外来に行って確認、予習を行う(教授を呼ぶタイミングで、外来からこちらにも電話がかかってくる場合

がある)。・教授フェローの先生が1番で予診をとって、その後3番で教授診察、その後追加処置、検査、手術があれば、また

1番に戻して教授フェローの先生が対応という流れである。・細隙灯を出したら、クライオを撮影モードにして、いつでも写真がとれるようにする。・写真をとったら、撮った患者のID等を用意されている用紙に記載する。・紹介状の返事などをICレコーダーに吹き込むので、当該患者のIDを専用用紙に記載する。・教授の診察内容、言われた所見をカルテに記載、コストも忘れずに行う。・指示された処方、予約をオーダーする。・手術や処置、追加検査が決まった場合、その旨をカルテ、検査オーダー用紙に、教授フェローの先生ないし

ORTさんが理解できるよう記載し、台付きのクラークまたは看護師さんへ伝える。・終了したら、病名登録を忘れずに行う。・慣れるまでスピードに追いつけないためカルテ記載はメモ書きし、終わってから落ち着いて入力する。まずはコ

スト、処方、予約、病名が必須である。

【神経眼科(大出先生)外来(火曜PM8番)】・基本的に予約と処方を担当する(基本的に予約いっぱいなので、依頼を大出先生にしておくこと)。・採血、CT、MR、コンサルト等が発生した場合はそのオーダーをする。・枠越えでの予約はできる限り予約人数の少ない枠に入れる。

【網膜色素変性(明尾先生)外来】・セット登録してある明尾先生セットで難病外来指導料を取り、適宜電カル補助を行う。

【その他台付き】・空き時間には積極的に台付きに入ろう!・電子カルテ入力など台付きする先生に応じて積極的に手伝い、外来を円滑に進める。

3-3. 台付き

3-4. 硝子体内注射

【外来処置室】・処置室に入ったら、マスク、帽子、ガウン、手洗いをする。・患者さんが来院していることを確認後、注射開始前にカルテ本登録、処置実施入力をする。処置のみで全ての薬

剤を請求できるので、オーダーされている処置内容を確認の上、正しければ実施をしてコストをとる。・注射の適応病名が投与眼についているか確認する。

3-3-1 教授外来

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第五章 第六章第四章 救急当直第三章第二章第一章

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① 電話で名前、年齢、性別、かかりつけならIDを聞く。

② 症状 ・ 特に、「見え方」、「痛み」 ・ LASIKやPhakicなどの、保険適応外の術後合併症の場合、保険が効かないので、西先生、根岸先生など専門の先生に 相談をする。 ・ 他科疾患の併存の有無可能性は必ず確認する。その場合、他科当直医師に診察可能かどうかも必ず確認してから 来院させること。

③ 来院決まったら ・ どれくらいの時間でくるかを電話で確認する。 ・ 交通手段(電車、車、タクシー、救急車など)を聞く。 ・ 救急部受付(-0069)に連絡し、名前、初診or再診、主訴、来院予定時間を伝える(また、来院したら2階の眼科外来に 連れてきてもらうように伝える)。 ・ 他院眼科の処方があれば持ってきてもらうよう伝える。 ・ 化学外傷の場合はまず、最低10分程度の流水洗眼を指示して当該薬物の持参を指示する。 ・ 時間外選定療養費(8,400円)が別途かかることを了承いただく。

④ 診察 ・ 視力、眼圧、前眼部、基本的に眼底も診察する。 ・ 基本的に直近の専門の先生の枠(例えば角膜疾患なら榛村先生)で次回予約をとる。付箋に申し送りを忘れずに書く。

遠方の患者や旅行者、かかりつけがある場合などは、翌日近医受診を指示する。必要に応じて紹介状を用意する。 ・ 診察が終わったら、コスト、次回予約、処方を入力してから救外受付へ戻す。 ・ 病名登録を忘れずに入力する。 ・ 診察が終わったら自分で片付け、戸締まりをすることを忘れない。 ・ 不明な点は患者を帰す前に裏当直に確認する。

⑤ 処置止め ・ 緊急手術時は「ope止め」、処置時は「処置止め」の連絡を救急部(-0069)、夜間受付臨時職員(-0210)、 交換(-0369)に電話。速やかな解除を忘れずに行う。

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4-1当直マニュアル

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第五章 第六章第四章 救急当直第三章第二章第一章

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4-2. 緊急入院緊急手術

・ 術前検査を回す → 採血、心電図、レントゲン、白内障手術を行うならCAPもオーダーする。・ 入院申し込み → 5Nに連絡し、部屋番号を確認する。 「移動食事カレンダー」→「緊急入院」→入力項目を埋める。 病棟、部屋番号を選択。 可能ならば、DMなどで食事制限がある場合は制限食を選択。 服薬指導依頼も自動的に入力される。・ 手術申し込み → 日付、診療科、入院、病室、開始時間、予定時間、列(変更不可)病名 手術名、執刀医、麻酔方法、術中体位を選択する。・ 全身麻酔の場合は、麻酔担当を「麻酔科」に変更し、麻酔方法、術後先「5N」etc.・ 手術の場合は、同意書を作成。指示入力、点滴入力、その他、入院時の仕込みをする。

4-3. 急性緑内障発作

目的は瞳孔ブロックの解除であり、裏当直医に指示を受けた後に治療を開始する。 ① マンニトール点滴250ml 全身疾患(特に腎障害)がなければ全開で落とす。 ② ダイアモックス1錠内服。 ③ 2%サンピロ%10分おき点眼4回。 ④ (0.5%チモプトール点眼1回 眼圧下降目的) ⑤ (リンデロン10分おき点眼 消炎目的4回)以上の処置で眼圧が下降し、症状が取れたら翌日の朝に必ず再受診するよう指示する。ブロック解除できなければ裏当直医を再度callする。

4-4. 角膜穿孔

・ 原則として眼圧測定は不要(空気接触式は禁忌・アイケアは慎重に可)。・ 角膜疾患は必ず細隙灯顕微鏡で直接法・間接法などの撮影技術を駆使し写真を撮影する。染色後では所見が得ら

れにくくなるのでいきなり染色せずに染色の前後の撮影をしっかり行うこと。フルオレセイン染色後はブルーフリーフィルターを有効にした状態で撮影を行うこと。

・ 駆逐性出血を起こしていることがあるため眼底検査が難しい場合は超音波(B-mode)も施行するが決して眼球を強く圧迫しないように慎重に施行する。

 ① 感染が疑われた場合、日中は3種培養の準備・夜間はシートスワブを準備し裏当直医にcallし相談の上施行する。 MUCL を必要に応じて装用させる。  ② 外傷や角膜移植後離解の場合、穿孔が小さければMUCL、大きければ緊急手術のため、裏当直医に相談する。 MUCLを入れる際は眼球を決して圧迫しないこと。 ③ 異物が疑わる場合にはCTで評価の上(MRIは禁忌)、緊急手術の適応かを裏当直に相談する。裏当直に連絡し、 入院手術の準備を行う。

4-5. 眼窩底骨折

・ 眼球運動障害を評価、眼窩3方向のCT撮影をオーダーする。意識障害のある場合は頭部CTも撮影する。眼窩のみ ならず気脳症、外傷性SAH、頬骨骨折、鼻骨骨折もないかをチェックする。・ CTで外眼筋が嵌頓していれば緊急手術の適応だが、判断が難しい。症状として、強い複視、眼球運動時の疼痛・嘔気・嘔吐の うちどれかひとつでもあれば、緊急性が高いため裏当直に相談し、オルビタ班へ連絡をする。入院の上、全身麻酔 下の手術を検討する。

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第六章第五章 グループ制教育第四章第三章第二章第一章

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5-1. 角膜・ドライアイ

角膜・ドライアイ、白内障・屈折矯正、網膜硝子体、緑内障、眼形成眼窩、神経眼科

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5-1-1 角膜移植【全層角膜移植 PKP;Penetrating Keratoplasty】術前

・ 角膜移植クリニカルパスで仕込みを行う。・ 角膜チャートを記載する。・ 術前のスリット写真を記録しておく。

手術・球後麻酔、ホナンバルーンで圧迫、ドレーピング。・リングを6-0silkで 4針縫合。レシピエント角膜をマーキング(キャリパー 5mmくらいにしたもの、ピオクタニン

ペン、ピオクタニン塗ったマーカー)・22.5°ナイフでパラセン作成し、粘弾性物質を前房内に注入する。・ドナー角膜をトブラシン入りBSSで洗浄し、決してしゃぶしゃぶのように動かさず、ゆっくりおくか、持っておく。(有鉤鑷子で持つ)

▻ パンチ(MQAで水を拭いて、のせて、パンチ→周りの水をMQAで拭く)。(パンチトレパンは術者がサイズ決 めて出す)。 ▻ 粘弾性物質をのせて、モイストチャンバー(シャーレに生食ガーゼを敷いたもの)に入れる。

・レシピエント角膜を真空トレパンにて半層切開後、カッチン剪刀で全周切離。・10-0マニー糸でsuture(running sutureもしくは端々縫合)。・前房内の粘弾性物質除去(BSS注入だけのときも、シムコを使用することもある)。・フリリンガーリングを除去し乱視を調節。・リンデロン、トブラシン結膜下注射。

術直後・ 角膜保存液、使用した角膜の強膜切片、を培養に出す。(セット→角膜、入力したら、病棟検体ラベル→ラベル発行)・ ラベルを貼って手術室にある検体入れに入れておく。・海外ドナーの場合、残った角膜は研究に使用されるので培養の切片は極力少なく取って、残った角膜を5Nの検体用

冷蔵庫に入れておく。国内ドナーは破棄とする。・ 摘出角膜を培養や病理に出す場合があるので、確認して適切な保存、オーダー提出をする。

術後・ 毎日スリット写真を撮影する。・ 移植眼の診察は愛護的に行う。

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第六章第五章 グループ制教育第四章第三章第二章第一章

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5-1-2 その他の角膜手術【DALK:Deep Anterior Lamellar Keratoplasty 深層表層角膜移植】・ 基本的にPKPと同様の仕込みを行う。術後体位制限がかかることが多いので指示を忘れずにする。

【DSAEK:Descemet’s Stripping Automated Endothelial Keratoplasty 角膜内皮移植】・ パスは適応外なので、セットから入力する。・ 術前瞳孔管理は術者によって違うので事前に確認する。・ 術後体位制限が入る場合が多いので指示を忘れずに行う。・ 他はPKPを参照のこと。

【AMT:Amniotic Membrane Transplantation 羊膜移植】・ セット→パス落ち用→角膜にセットがあるので、それを元に適宜調節する。・ 術後点眼は主治医に確認する。・ 羊膜の培養提出を忘れずに行う(セット→角膜→ドナー角膜+保存液+羊膜の部分だけ選択展開)。

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5-1-3 角膜チャート前眼部病変の記録には細隙灯写真が用いられているが、1枚の写真で角膜全体を表現することは困難である。そこで、眼底チャートのようにカラーコードを用いて角膜病変を模式化し、簡便に表記する角膜チャートを使用している。角膜チャートは、1)角膜正面図、2)角膜断面図、3)眼瞼や結膜を含めた前眼部を表記する前眼部全体の図、の3図よりなり、角膜の層別、病変別にカラーコードを割り当て、様々な病変を容易に区別できるようにしている。角膜混濁の原因は、浮腫、浸潤、沈着など様々で有り、その部位も上皮なのか、実質なのか病態によって異なる。角膜チャートを描くことで、病変を考えながら見ることが出来るため、前眼部病変の記録だけでなく、角膜病変を病態から把握するツールとしても有用である。

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第六章第五章 グループ制教育第四章第三章第二章第一章

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5-2. 白内障・屈折矯正

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準備・ 基本的にクリニカルパスで入力する。・ 前日の日中までにIOLを主治医の先生に選んでもらい、電子カルテを確認してそのIOLを棚から取り出して確保する。・ ID、名前、手術日、左右をシールに記載し、IOLの箱に貼り付けておく。・ IOLの在庫が切れている場合は南旺光学に電話して取り寄せる。 (手術が午前中だと間に合わない可能性があるので、前日の日中まで(週明け月曜AM手術の際には前の週の金曜まで) に確認する)。

手術・ 手術室にIOLを持参し、当該患者用のポケットに入れておく。・ 注文レンズ(主にトーリックや多焦点レンズ)はスペアも含めて届いたIOL全てオペ室内に持ち込んでおく。・ トーリックIOLの場合は、IOLの固定角度が図示されたものがクライオに2種類入っているはずなので、それを印刷 して、術者が術中確認できるように手術機械に逆さにして貼り付けておく。・ 多焦点の場合は、術式に多焦点眼内レンズがあるのでそれを選択し、入院もしくは外来請求に、先進医療もしくは 自費(どちらなのかは必ず主治医に術終了時に確認)の多焦点眼内レンズである旨を内線で連絡しておく。・ 多焦点レンズのセッティングは主治医の先生が自身でされることが多い。

術後・ 術終了後は手術記録にIOLのパワーとシリアルを入力するので、付属のシール等なにかシリアルナンバーのわか るものを確保しておく。・ 外来患者の場合、院内処方を入力・印刷する(術当日でないと入力できない)。・ 根岸先生の外来患者の場合、翌日の検査項目をオーダーしておく。・ 多焦点眼内レンズの術後診察。 根岸先生:特別指示がない場合は、翌日、遠見・近見視力も測り、前眼部診察のみで散瞳はしない。 鳥居先生:翌日遠見・近見視力も測り、散瞳・眼底検査を行う。 その他の先生:先生次第だが、遠見・近見視力測り、散瞳眼底検査をすることが多い。

5-2-1 【白内障:cataract】

・ いずれも白内障の項に準じて仕込みをする。・ IOL sutureは術者によって使う道具が異なるので、事前に確認する。・ Pair packを使用するときは、半割しないように注意する。・ IOL sutureで硝子体手術(3port、4portをたてて行うとき)は硝子体混濁などの病名をつけて、硝子体手術も算定する。・ Toric IOLの場合は固定角度が図示された計算表を印刷し、オペ室の壁に貼っておく。

・ セットから仕込みを行う。・ 処置後 ナビゲーションマップ→オーダー→入院処置→手術・レーザー→治療的角膜切除術でエキシマレーザーを 選択し、指示&実施する。・ 術翌日はコンタクトレンズを装用したままで、前眼部診察を行う。視力は0.01みえていることを確認する。 フルオレセイン染色・眼圧測定は行わない。・ 担当医は特別な理由がない限り、手術の前に行われる屈折矯正カンファに参加する。手術1週間前になったら、 担当医は屈折矯正カンファの開催日時をORTチーフに確認する。

5-2-2 【IOL suture/Toric IOL】

5-2-3 【PTK:Phototherapeutic Keratectomy 表層角膜切除術】

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5-3. 網膜硝子体

術前クリニカルパスを使えるものはクリニカルパスを使用する。

前日・ 眼底チャートを記載する。紙のチャートで記載し、電子カルテに転記する。・ 手術同意書を渡していないなら、ムンテラまでに印刷しておく。・ ムンテラに同席できない場合は処置室の机の上に置いておく。・ BBGが必要と思われる症例にはBBG同意書も用意する。・ BBG同意書の処理は患者様用を患者さんに渡し、それ以外は病棟にある専用引き出しに入れる。・ パスに入っていないので、マキュエイドが必要と思われる症例はマキュエイドを入力する。 手術注射→マキュエイド入力(手技を手術内視鏡アンギオ→手術部→手術部用局部に合わせる!) →実施場所を手術室に!→早めの実施時間で入力する。

術後・ マキュエイド使用した場合は実施入力を行う(事前にオーダーしていなかった場合のみ)。・ 保険術式を術者に確認し、適切なものを選択する。(詳しくは手術室A bedに掲示されている)。・ 膜剥離(ILM、ERM等)を施行した場合は病名に「網膜前膜」をつけて、「網膜付着組織を含むもの」をチェック する。・ パーフルオロカーボンやシリコンオイルを用いた場合は、「増殖硝子体網膜症」、「巨大裂孔網膜剥離」等の病名を つけて、増殖硝子体網膜症手術を選択することが多いが、術者に確認する。・ 体位制限が生じる場合は、すぐに指示簿に記載する。

・ バックル素材は術前または術中に確認してトブラシン原液に浸す。・ 使用した素材ごとにシリアルがあるのでIOL同様に記載する。

<準備> 詳しいマニュアルは11番および5N検査室に掲示されているため、適宜そちらを参照・ 主治医に実施時間を確認して、その前に散瞳できているよう指示する(金曜のメディカルレチナ外来後に行われる ことが多い)。・ 身長体重を測定し、それを元にビスダインの投与量を計算。 共有ファイルの眼科フォルダに「PDT、ビスダイン投与量の計算式」のExcelファイルがあるのでそれを使って 計算、印刷する。間違っていないか必ず自分で検算をする(6mg /㎡(体表面積)。・ PDTマニュアルに沿ってビスダインを調整(数時間で失活するので直前に)する。・ 外来からシリンジポンプを調達する。・ 倒れないようシリンジポンプは点滴台の下の方に設置する。・ 患者を外来から5N病棟処置室にお連れしてラインとり、主治医の指示でビスダインの投与を開始する(10分 もしくは速度maxで)。・ ベノキシール、キシロカインを点眼して、主治医が接眼レンズのせて、投与開始15分後にレーザーを照射する。

5-3-1 【硝子体切除術:vitrectomy】

5-3-2 【強膜バックリング:Scleral buckling 基本的に硝子体手術と同じ仕込みをする。】

5-3-3 【光線力学療法:PDT(外来)】

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5-4. 緑内障

5-4-1 線維柱帯切除術:Trabeculectomy・ パスがあるのでそれで入力する。術前から点眼をたくさん使っていることが多いほとんどなので、事前にわかる分 は入力を忘れずに。術後眼帯しない。術前から点眼薬をたくさん使っていることがほとんどなので、事前にわかる 分は入力を忘れずに。術後眼帯しない。・ 術後切糸やneedlingを行うことが多い。外来で行うことが多いため、台付きやopeなどのdutyがなく同席できる 場合は同席する。

5-4-2 線維柱帯切開術:Trabeculotomy・ こちらもパスがあるのでそれで入力する。術前から点眼をたくさん使っていることが多いので、事前にわかる分は 入力。lectomyと比較して早めに退院することが多い。術後眼帯しない。

5-4-3 チューブシャント手術:エクスプレス、バルベルトなど・ lectomyのパスを入力する。術後の処置なども基本的にはlectomyに準じる。

5-4-4 全身麻酔下手術:小児のtrabeculotomyなど・ パスはないため、セット展開から全麻のものを利用する。・ 前日入院。麻酔科依頼が入っているか確認する(主治医が入力していることがほとんど)。・ 手術当日は朝食・昼食は禁食にする(移動食事カレンダーから変更)。・ 小児の場合がほとんどであり、点滴投与量などを体重から計算して入力する。・ 小児は8Sなど他病棟に入院することが多く、その場合点滴は医師がとることになる。自分でとれそうなら自分で、

難しいようであれば小児科にあらかじめお願いしておく。・ 小児は外来で必要な検査ができていない場合が多く、全麻後に一通り検査を行う。検査に必要な器具は事前に術

者に確認しておく。・ 術後はオペ室から病室まで一緒に付き添う。

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第六章第五章 グループ制教育第四章第三章第二章第一章

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5-5. 眼形成眼窩

5-5-1 一般的な手術準備

5-5-2 全身麻酔下手術・ パスはないため、セット展開から全麻のものを利用する。・ 前日入院。麻酔科依頼が入っているか確認する(主治医が入力していることがほとんど)。・ 手術当日は朝食・昼食は禁食にする(移動食事カレンダーから変更)。・ 小児の場合は点滴投与量などを体重から計算して入力する。・ 小児は他病棟に入院することが多く、その場合点滴は医師がとることになる。自分でとれそうなら自分で、難しい

ようであれば小児科にあらかじめお願いしておく。・ 術後はオペ室から病室まで一緒に付き添う。

5-6. 神経眼科

・ NMOの鑑別の際に、抗AQP抗体を測定する必要がある。東北大学に検体を送ると測定してもらえるので、HP を参考に、患者さんの同意をとった上で送付する。 検体を検査室で血清分離し、凍結させた後、1階の中央検査室の三菱の外注のスタッフにお願いしてドライアイスと、 クロネコヤマトの伝票と、発泡スチロールの箱ももらう。・ なお、同意書、検体の取り方の原本が棚にある。各自コピーして使用する。・ 入院患者を受け持った場合、主治医の指示に従いステロイド点眼を開始する。・ 入院中の検査や治療も主治医の指示に従う。視力やフリッカーなどをほぼ毎日施行することが多い。

5-6-2 視神経炎

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・ 外来手術の場合は、仕込みは不要。・ NSチューブ挿入術などの一部の手術ではガウンも不要。手袋のみでOK。・ ドレープに切れ込みを入れておく。・ 消毒はイソジンではなくジアミトールを用いる。・ 太田先生の場合はガーゼを正方形に切っておく。野田先生の場合は不要。・ 釣り針を使う場合、事前に釣り針にシルクを結んでおく。

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第六章 その他第五章第四章第三章第二章第一章

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6-1. 学校検診のポイント

6-2. 医療安全

① 主訴、視力検査、保健調査を確認 学校視力検査はABCD(A:1.0以上、B:0.9-0.7、C:0.6-0.3、D:<0.3)で表記されていることが多く、B以下の 場合、受診勧告となっている。眼鏡視力が出ていれば基本的には問題ない。 2年生以上は昨年の所見が記載してあるので適宜参考にする。

② 瞳孔+透光体を確認 対光反応(直接、間接、RAPD)、瞳孔径,角膜の混濁、異物、水晶体混濁の有無を確認する。

③ 眼位を確認 角膜反射、カバーテスト、カバーアンカバーテスト、交代カバーテストで、斜位の有無,斜視の有無、その種類を 確認する。必要時眼球運動も確認する。

④ 眼瞼を確認 睫毛内反、乱生、腫瘤、発赤の有無などを診察する。

⑤ 結膜を確認 充血(特にEKC)、浮腫、濾胞、乳頭、異物、眼脂など、必要に応じて翻転をする。 翻転、触診は感染に注意。児童にあっかんべーしてもらうのも可である。

以上で所見があれば、ルールに従ってそれを記載する。何より自分が感染源にならないように手指の消毒には気をつける。

・ 慶應義塾大学病院教職員ポケットハンドブックを携帯し、内容を遵守すること。・ インシデントは上級医に相談の上、インシデントレポートを作成する。・ 患者情報をUSBやノートパソコン、紙媒体で持ち歩かない。必要な情報は匿名化して使用する。・ 電子カルテの画面を写真で撮らない。・ 医療安全セミナーに参加する。・ e-learningを受講する。

6-3. 感染予防

・ 一行為一手洗いを基本とし、診察前と各患者の診察毎に手を洗う。・ 病棟のスリットは診察毎に拭き、眼圧チップは患者ごとに替える。・ 入院患者のミドリンP、ベノキシールは各患者に処方されたものを使用する。・ 感染予防セミナーに参加する。・ e-learningを受講する。

6-4. その他

・ 眼科器具は繊細であるので、大事に扱うこと。器具は丁寧に置くこと。

学校検診、医療安全、感染予防

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KIEPO

KIEPO ・ 2018年度 慶應 ̶ イリノイ交換留学実施報告書

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2018年度 慶應-イリノイ交換留学実施報告書Keio-Illinois Exchange Program of Ophthalmology (KIEPO) report 2018

小川 瞳

2018年10月21日から11月4日の2週間、坪田教授のご高配のもと私たち(安里輝・佐藤真帆・滝澤菜摘・小川瞳)はthe University of Illinois at Chicago(UIC)との交換留学プログラムに参加する機会を頂きました。 寒くはありましたが、Millennium Park では日本に先んじて美しい紅葉が見られました。UICの眼科は独立した外来・研究棟を持ち、24時間ドライ/ウェットラボができる部屋、図書館、そして27もの研究室があり規模の大きさを実感しました。プログラムでは、各部門の専門外来、オペ室、早朝勉強会、カンファレンスを見学致しました。専門外来では、Map-Dot-Fingerpring DystrophyやChoroidal Melanomaなど珍しい疾患を診ることができ、またFuchs Dystrophyの多さに地域による疾患頻度の違いを実感しました。オペ室ではBoston keratoprosthesisを用いた硝子体手術にAhmed挿入という難症例や、原因不明の小児ぶどう膜炎の精査、レジデントの白内障手術など様 な々手術をみることができたと共に、各国からの見学者の多さに驚きました。早朝勉強会では3rdResidentによる系統講義や各分野のattending doctorからの臨床のエッセンスが詰まった講義を受ける機会にも恵まれました。UIC眼科プログラムはシカゴで1位でありレジデント6名の枠に数百人の応募があるそうです。このような素晴らしい診療現場を作り出しているattending doctor、高い競争率を勝ち抜いたresidentやfellowを目の当たりに見て私たちも大きな刺激となり、眼科医としての視野を広げる良い機会となりました。最後に、このような機会を与えてくださいました坪田教授、根岸教授、小川葉子先生、内野裕一先生をはじめとする慶大眼科医局の皆様及び、忙しい臨床の中2週間の不在を許してくださった各関連病院の諸先生方に、心より御礼申し上げます。

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KIEPO

KIEPO ・ 2018年度 慶應 ̶ イリノイ交換留学実施報告書

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2018年度 慶應-イリノイ交換留学実施報告書Keio-Illinois Exchange Program of Ophthalmology (KIEPO) report 2018

滝澤 菜摘

2018年10月21日~11月4日の間、慶應義塾大学眼科学教室のプログラムであるイリノイ大学眼科学教室での研修に、参加させていただきました。幸い天候にも恵まれ、イリノイ大学では大変充実した2週間を過ごさせていただきました。外来では、Boston keratoprosthesis移植後の症例などの日本ではあまり診ることのない眼疾患を勉強することができました。Fuchs’s dystrophyの症例の多さには驚き、人種間の差を体感致しました。日々のmorning lectureやround conferenceでは、各専門の指導医から非常にわかりやすい講義を拝聴する機会に恵まれたとともに、同学年の米国の眼科レジデントの幅広い知識のレベルに強い刺激を受けました。手術室では全例麻酔科補助の元、手術を行なっており、日帰り手術が全例のため、リカバリールームの充実やオンコール性の徹底、効率化など日本との違いを感じ驚きました。またAAOやGVHD meetingにも参加させていただき、とても良い経験となりました。様 な々分野の最先端の技術や知識を学ぶことができ、また同世代の発表を拝見したことで自身の今後の研究への意識も高まりました。レジデントやフェローの先生方もとても親切でこのような先生方との縁ができた事は何にも代え難い経験だと感じました。KIEPOを通じて世界トップクラスの眼科医の仲間と得られたこの素晴らしい絆を、今後も国際学会や勉強会を通じて大切に育んでいきたいと思います。今後もこうした国際交流を図る機会を賜ることができれば幸いです。最後になりましたが、多くの医師、スタッフに助けられ、大変貴重な経験となりました。坪田一男教授、根岸一乃教授、小川葉子准教授、内野裕一先生をはじめとする慶大眼科医局の先生方ならびに、多大なる御協力を賜りました各関連病院の諸先生方、関係者の方々に深く感謝申しあげます。

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推薦図書

推薦図書

網膜・硝子体緑内障屈折矯正・水晶体角膜眼科全般

日本語

「角膜クリニック 第2版」 監修:眞鍋禮三、木下茂、大橋裕一 医学書院

英語

「Cornea 2nd Edition Vol.1&2」 Jay H.Krachmer, Mark J.Mannis, Edward J Holland. Elsevier Mosby

網膜・硝子体緑内障屈折 矯正・水晶体角膜眼科全般

日本語

「白内障手術 第2版」 編著:永本敏之(他) 銀海舎

英語

「Bennett and Rabbett's Clinical Visual Optics」 Ronald Rabbetts et al. Elsevier

網膜・硝子体緑内障屈折矯正・水晶体角膜眼 科全般

日本語

「TEXT 眼科学 改訂3版」 編集:坪田一男、大鹿哲郎 南山堂

英語

「Clinical Ophthalmology A Systematic Approach 6th Edition」Jack J.Kanski.Butterworth-Heinemann Medical

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網膜・硝子体緑内障屈折矯正・水晶体角膜眼科全般

日本語

「All About 開放隅角緑内障」「緑内障診療クローズアップ」

編集:山本哲也/谷原秀信 医学書院

編集:木内良明 メジカルビュー社

英語

「Shields’ Textbook of Glaucoma 6th Edition」R.Rand Allingham, Karim F.Damji, Sharon Freedman, Sayoko E.Moroi, George Shafranov. Lippincott Williams & Wilkins

網 膜・硝子 体緑内障屈折矯正・水晶体角膜眼科全般

日本語

「実践 眼底疾患」「OCTアトラス」

編集:湯沢美都子、竹田宗泰 メディカル葵出版

吉村長久 医学書院

英語

「RETINA」 Stephen J. Ryan. Elsevier Mosby

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資料 2 資料 3 資料 4資料 1

資料

資料

日本眼科学会専門医制度規則施行細則

眼科研修カリキュラム

(別表第一)

1. 医の倫理、チーム医療、患者およびその家族との人間関係、社会との関連性。

2. 医療に関する法律。

3. 自己学習と自己評価。

4. 医療安全と危機管理。

5. 臨床医に求められる基本的な診療に必要な知識・技能・態度の習得。

6. 一般の初期救急医療に関する技術の習得。

7. 眼科臨床に必要な基礎的知識としては、次のものを含む。  解剖、組織、発生、生理、眼光学、病理、免疫、遺伝、生化学、薬理、微生物、衛生、公衆衛生、  医療統計、失明予防等。

8. 眼科診断技術および検査のカリキュラムとしては、次のものを含む。  視力、視野、眼底、眼位、眼球運動、両眼視機能、瞳孔、色覚、光覚、屈折、調節、隅角、眼圧、  細隙灯顕微鏡検査、涙液検査、導涙検査、蛍光眼底造影、電気生理学的検査、  画像診断(超音波、X線、CT、MRI、光干渉断層画像等)、細菌、塗抹標本検査等。

9. 眼科治療技術に関するカリキュラムとしては、次のものを含む。  基礎的治療手技(点眼、結膜下注射、球後注射、ブジー、涙嚢洗浄等)、  眼鏡とコンタクトレンズの処方および装用指導、視能矯正訓練、ロービジョンケア、  伝染性疾患の治療および予防、眼外傷の救急処置、急性眼疾患の救急処置、眼科手術、  手術患者の術前および術後処置等。  手術については、執刀者、助手を合わせて総数100例以上。  そのうち、外眼手術、内眼手術、およびレーザー手術が、それぞれ執刀者として20例以上。

10. 他科との診療連携能力の習得。

11. 症例検討会、眼病理検討会、抄読会、各種学会等への出席。

12. 眼科に関する論文を、単独または筆頭著者として1篇以上、  および学会(集談会等を含む)報告を演者として2報以上発表。

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資料 4資料 3資料 2資料 1

資料

資料

育児支援についての内規

1. 対象者

慶應義塾大学医学部 眼科学教室人事基本方針

2. 期間

3. 内容

4. 趣旨

1. 原則として勤務期間2年で人事異動を行う。  ただし、出向先等の事情により人事異動の時期が多少ずれることもある。

2. 教室人事で勤務している者で、休職または退局する予定のある者は少なくとも1年以上前までに人事担当に連絡する。    もし、これより短期間で休職または退局する場合は、教室から後任を派遣できない可能性もある。したがって勤務先の   病院の迷惑とならないように、非常勤の勤務などが必要な際は休職または退局者が自ら協力する。

3. 休職から復帰する場合もできるだけ早く人事担当に連絡する。

4. 研究に専念する者は、原則として大学院に入学する。

 卒後10年目以下で出産・育児のために、大学内または出向先での常勤勤務が困難な人のうちの希望者。  育児休職後、常勤復帰までのリハビリを希望する方(研修2年未満をのぞく)。

 出産後3年まで(子供が満3歳になる月まで)。 育児休職後の復帰(子供は満3歳以上)時は、最長1年まで。

 身分は慶應無給助手とする。 Dutyは週1-2回程度の外来業務。

1)育児中の医師が、大学で症例を勉強したい、診療を継続したい、という希望があれば、無理のない程度の勤務体制を  提供できる。2)これまでは休職すると、専修医修了前の人は休職期間が中断期間となり、専修医修了が遅れたが、育児中でも身分を   助教(専修医)として継続できる。

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資料 4資料 3資料 2資料 1

資料

資料

研修医評価

記入方法1.まず研修医が自己評価として下記の評価表に記入する。項目は1~4点のアナログスケールとなっているため、自分が該当すると感じる箇所に○をつけて右端に点数を記入すること。点数は整数である必要はなく、中間点を小数点を使って表現しても良い(例:自己評価=3.5点)。

2.次に指導医が同様に評価表を記入する。研修医の自己評価を参考にしても、しなくとも良い。ここでも点数は整数である必要はなく、中間点を小数点を使って表現しても良い(例:指導医評価=4.5点)。

評 価 日     年    月    日

研 修 医 名

研修病院名

研 修 期 間      年    月 ~       年    月

  指導医師名

報告・事務

仕事の処理

患者への接し方

規律

協調性

責任感1. ときどき責任を回避することがある2. とり上げるほどのことはない3. その職務を最後までやり通そうと努力する4. 旺盛な責任感で職務をやり通す

明朗性

誠実性

積極性

理解・判断

知識・技能

リーダーシップ

1. 分からぬことを放置して平気である2. 普通、支障をきたさない程度である3. よく学習し、努力のあとがみられる4. きわめて意欲的で分からぬことは徹底的に解明に努力する

1. 理解が遅く、不正確な判断が多い2. 普通で、早とちりが時にあるが、幾分遅くともほぼ良い判断を下す3. 優れていて、細かい指示を要しない4. 理解が早く正確で、常に適切な判断ができる

1. 知識・技能が不足で業務に支障があり、他の邪魔になる2. 支障のない範囲のものである3. 普通以上の知識・技能を有している4. 診療に必要な知識・技能が特に優れている

1. 自分で計画を練ったり、指導することはない2. 信頼はできるが、積極的に指導することはない3. 頼まれれば、指導に事欠くことはない4. カンファレンス、診療計画作成に常に指導性を発揮する

1. 報告・連絡を怠りがちで、診療業務に支障をきたすことがある2. とりたてていうほどのことはない3. その報告・連絡は信頼できる4. 適時、適切な報告・連絡ぶりがきわめて優れている

1. ときどき問題となる反応がある2. 特に問題とされているような言動はない3. 多くの患者の信頼を得ている4. 常に変わらぬ態度で患者の全面的な信頼を得ている

1. ときどき規律を乱す2. 特に規律やルールを乱すことはない3. 誠実な勤務ぶりは信頼できる4. 他の職種の規範となる勤務ぶりである

1. 他と摩擦を起こすことがときに見受けられる2. 特にチームワークを乱すことはない3. 自己本位でなく、同僚や他部門とよく協力する4. 積極的に他と協力しチームワークの結束に努める

1. いい加減な対応であてにならない2. とくにいい加減なところがある3. まずは安心できる行動である4. きわめて誠実で策を弄することはない

1. いつも陰うつで、明るいことがほとんどない2. ときに不快になり、敬遠されることがある3. いつも明るく、いやな思いをさせない4. きわめて明朗で、そこにいるだけで雰囲気を明るくする

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1. 仕事にミスが多く、信頼できない2. 十分とはいえないが、診療に支障はきたさない程度である3. 正確さまたは迅速さのいずれかにやや難点があるが相当信頼できる4. 診療に手抜かりなく申し分なし

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Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

2019

資料 4資料 1 資料 2 資料 3

資料

資料

白内障手術

設備(検査機器、手術機器などのハード面)

指導医

環境(給料・休暇などの生活面)

診療0.診療・教育に重大な支障をきたす劣悪な設備1.診療に支障はないが、教育施設としては不十分2.診療・教育に支障ない程度3.診療・教育施設の設備としては十分4.診療・教育施設の設備は最新のものが揃っている5.診療・教育設備の他、研究施設もある

0.指導医からは全く無視1.診療に必要な最低限の指導を受けた2.診療指導の他に、勉強となることを多少教わった3.診療指導も適切で、勉強となることも多かった4.直接指導医は一人だが、充実した教育を受けた5.複数の指導医に充実した教育を受けた

0.執刀オペ0件 1.執刀1~10件 2.執刀11~20件3.執刀21~50件4.執刀51~100件5.執刀101件以上

0.診療を任されることはなかった1.外来診療を任されたが、レーザー手術はない2.レーザー手術1~5件3.レーザー手術6~10件以上4.レーザー手術11件以上、外眼手術10件以下5.レーザー手術、外眼手術それぞれ11件以上

0.劣悪な労働環境で勉強にならない1.労働環境に不満はないが、勉強にならない2.労働環境にはやや不満があるが、勉強になる3.労働・教育環境に不満はない4.快適な労働環境だが、勉強する時間があまりない5.快適な労働環境で、勉強する時間もある

具体的な問題点: 具体的な問題点:

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ペンタゴングラフ項目(○をつけてグラフにチェック)

評 価 日     年    月    日

研 修 医 名

研 修 病 院 名

入 局 年 数

研 修 期 間     年    月 ~       年    月

責任指導医師名

施 設 名

白内障手術

指導医環境

設備診療

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関連病院評価

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SHINANOMACHI CAMPUS MAP

慶應義塾大学医学部信濃町キャンパスマップ

慶應義塾大学医学部 信濃町キャンパスマップ

〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 TEL.03-3353-1211(代)●JR中央線各駅停車/信濃町駅下車(徒歩1分) ●都営地下鉄大江戸線/国立競技場駅下車(徒歩5分) 新宿~信濃町:6分

信濃町煉瓦館1号棟旧リハビリテーション棟 2号棟孝養舎臨床講堂CT棟MR棟中央棟2号館生協購買部放射線治療部棟 7号棟東校舎仮設F棟北別館新教育研究棟第2校舎総合医科学研究棟仮設D棟仮設E棟予防医学校舎 (公財)日本ワックスマン財団北里記念医学図書館紅梅寮白梅寮臨床研究棟3号館(北棟) 3号館(南棟) レストランコーヒーショップ

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Department of OphthalmologyKeio University School ofMedicine Training Program

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発 行 者編 集 主 幹発 行

/ 坪田 一男/ 結城 賢弥/ 慶應義塾大学医学部眼科学教室

※専門医機構に承認された眼科専門研修プログラムとはデザインや内容が若干異なります