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65 10 420 鹿退もしも 心配に なったら 相談窓口 Consultation Counter 名   称 電話・ファックス番号 東広島市 地域包括 支援センター TEL (082)430-5330 FAX(082)426-3117 黒瀬 地域包括 支援センター TEL (0823)82-0203 FAX(0823)83-2403 北部 地域包括 支援センター TEL (082)435-2240 FAX(082)435-2030 安芸津 地域包括 支援センター TEL (0846)45-1653 FAX(0846)45-6055 開設時間/月〜金曜日の8:30〜17:15 なんぶ内科医院 なんぶ 部 滋 しげる さん あなた 見守る あなたつながる 〜知っておこう、認知症〜 広島中央認知症疾患医療センター かじやま 山 浩 ひろあき さん 2017.9 広報東広島 2017.9 広報東広島 5 4

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認知症は、誰でも関わる

可能性がある身近な病気

 

あなたは「認知症」という言葉にど

んなイメージを持っていますか。

 

認知症は、脳の老化などがもとで

生じる脳の病変で、誰の身にも起こ

る可能性があります。さらに、日本

の高齢化とともに、認知症の人は、

ますます増えており、65歳以上の10

人に1人は認知症であるともいわれ

ています。

 

自分が認知症になったときのため、

そして、認知症の人が困っている場

面を見かけた時のためにも、認知症

というものがどういうものなのか、

認知症の人に対してどう支えればい

いのかを知っておきましょう。

問高齢者支援課

 

☎(082)420・0984

 私の妻は認知症で要介護3の認定を

受けています。妻が認知症の診断を受

けたのは3年前のことでした。その前

から、昼間から寝ていたり、鍋が焦げ

ても気づかないほどにおいが分からな

くなったりという症状が現れていたの

ですが、病院で「軽いうつ病だろう」

と言われ、「そういうものか」とその

時は納得していました。その後、料理

に3時間位かかるようになり、改めて、

精神科医からの紹介により、再度、診

察を受け、アルツハイマー型認知症だ

と診断されました。その帰り道、やは

りショックだったんでしょうね。「お

父さんに迷惑をかける」と妻が涙を流

していたことを覚えています。

 その後もしばらくは、デイサービス

やショートステイを利用しながら自宅

で一緒に生活していました。その頃は、

押し入れやタンスからものを出しては

片付ける作業を繰り返し、時には、家

の周りを徘徊していたこともありまし

た。

 しかし、昨年末に急に症状が悪化し、

何らかのきっかけでスイッチが入って

しまうと、妻が「私を馬鹿にする」、「私

の悪口を言っただろう」、「私に嘘を言

う」と、私を責めるようになりました。

 今年の春から専門の病院に入院し、

投薬などの治療を受け、現在は感情の

起伏を抑えられるようになっています。

 妻が入院後、家のことでやらなけれ

ばいけないことがいろいろとあるので

すが、私自身、頭で思っていることを

行動に移すことができない状態が続い

ています。主治医の先生からは、「退

院後、一緒に暮らして二人が共倒れに

ならないようにするためには、施設へ

入所することも検討した方がいい」と

アドバイスをいただいています。

 今、振り返ってみると、早い段階か

ら、入院施設のある精神科の病院など

で診断を受ければよかったと思いまし

た。精神科の受診は、本人も家族も抵

抗を感じるかも知れませんが、「認知

症かも?」と感じた時には、後で後悔

しないよう、思い切って診断を受けて

ほしいです。

「聞く」

~認知症に関わる人の声~

之さん

もしも心配になったら

相談窓口Consul tat ion Counter

名   称 電話・ファックス番号東広島市地域包括支援センター

TEL(082)430-5330FAX(082)426-3117

黒瀬地域包括支援センター

TEL(0823)82-0203FAX(0823)83-2403

北部地域包括支援センター

TEL(082)435-2240FAX(082)435-2030

安芸津地域包括支援センター

TEL(0846)45-1653FAX(0846)45-6055

開設時間/月〜金曜日の8:30〜17:15

まずは「早期発見」を

 

認知症でまず大切なのは早

期発見です。しかし、無理や

り検査に連れていくというの

ではいけません。多くの人が、

自分が認知症であるというこ

とを認めたくはないものです。

普通の健診と本人には伝えて

おいて、健診先の病院の先生

に、あらかじめ認知症の検査

も併せてしてほしい旨を伝え

ておくなど工夫するといいで

しょう。

一人で

抱え込まないで

 

そしてもし、認知症という

病気に直面したとき、絶対に

してはいけないことは、自分

や家族だけで抱え込んでしま

うことです。一人で抱え込ん

でいったん殻にこもってしま

うと、周囲からのアプローチ

認知症の治療

 

認知症の治療というのは基

本的に認知症の進行を遅らせ

るものです。ですから、発見

が早い段階であればあるほど、

より認知症の影響が少ない状

態を長く維持することにつな

がります。

 

では、具体的に認知症と診

断されたあと、どういう治療

をするのか。もちろん投薬治

療もありますが、むしろ主と

なるのはデイケアなど、本人

との関わりによる治療です。

デイケアでは、例えば、リハ

ビリや、ドールセラピー、そ

して、利用者同士でのゲーム

などを行います。

が非常に難しくなります。ま

た、家族だけでなんとかしよ

うとすることも、家族の負担

が大きくなってしまい、「2人

を病気にする」状態になりか

ねません。孤立をしない、そし

てさせないことが必要です。

必要なのは

「ご近所の底力」

 

そのためには、地域ぐるみ

で、認知症の人を支えること

が大切です。住み慣れたご近

所の人たちが、認知症の人に

理解を示し、お互いに助け

合っていく「ご近所の底力」

が必要になるでしょう。

人と接することが大切

 

認知症という病気において

は、人と接するということが

大切です。他人の話を聞き、

そして自分の話をすることに

よって脳の活性化が期待でき、

認知症の進行を遅らせること

につながります。ですから、

認知症と診断されたら、デイ

サービスやデイケアなどを利

用するなどして、人と接する

機会を持つようにしましょう。

なんぶ内科医院

楠な ん ぶ

部 滋しげる

さん

あなたを見守るあなたとつながる

〜知っておこう、認知症〜

広島中央認知症疾患医療センター

梶かじやま

山 浩ひろあき

明さん

2017.9 広報東広島 2017.9 広報東広島5 4

芸陽バス:田中健一さん(写真右)

 認知症の人というのは思った以上に身近にたくさんいます。そうした人たちと家族が安心して乗れるように、信頼されるバスを目指しています。土井文二さん(写真左)

 認知症の人に限らず、その人が何に困っているのかを理解し、それぞれに応じた対処を心がけてます。

乃美尾小学校3年生:楠佳太くん(写真左)

 認知症の人に接するときには、思いやりを持つということが大切なんだとわかりました。楠直美さん(写真右)

 養成講座を受けたことは子どもにとって、認知症というものを知るきっかけになったと思いますし、授業でこういうことを学べるのは、子どもにとって貴重な体験だと思います。

乃美尾小学校3年生 この夏、認知症サポーター養成講座を受け、認知症について勉強しました。

認知症サポーター養成講座

 認知症サポーターは、認知症を正し

く理解し、認知症の人やその家族を温

かく見守り、支援する応援者です。こ

の養成講座は、認知症の病気や関わり

方などを学ぶ講座です。

日9月20日㈬ 13時30分~15時

場市役所402会議室

問申東広島市地域包括支援センター

 ☎(082)430・5330

認知症カフェ

〇e

えっと

tto s

すまいる

mile c

かふぇ

afe

日9月9日㈯

 13時30分~15時(毎月第2土曜日)

場宗近病院ケアセンター2階

問申広島中央認知症疾患医療センター

 (宗近病院)

 ☎(082)493・8651(直通)

〇きく茶屋

日9月24日㈰

 13時30分~15時30分(毎月第4日曜日)

場市役所北館1階市民協働スペース

問申東広島介護支援専門員連絡協議会

 (社会福祉協議会内)

 ☎(082)423・2800

認知症理解促進イベント

 「世界アルツハイマーデー」である

9月21日を中心に、世界中で認知症の

啓発活動が行われます。東広島市でも、

次のとおり認知症理解促進イベントを

イベント名 時   間 場 所 内 容

脳年齢測定 10:00〜13:00(受付10:00〜12:30) 本館1階ロビー 脳の有効活用度や元気度、素早さをチェック

相談コーナー 10:00〜13:00(受付10:00〜12:00)

本館2階市民協働

オープンスペース相談コーナー(認知症相談、おくすり相談、成年後見相談、消費生活相談など)

笑いヨガ体験 10:00〜10:20

本館4階402・403・404会議室

笑うことで、脳や細胞が活性化されます。

高齢運転者事故防止についてミニ講座 10:25〜10:35 認知機能検査や高齢者講習制度など新設された制度などについて

認知症予防体操 10:40〜11:30 認知症介護指導者による体操の指導

認知症カフェ 11:40〜12:30 認知症家族の会の人の介護体験を聞き、意見を交換します。飲食物持ち込み可

タクティールケア体験

10:00〜12:00(受付10:00〜11:00)

北館201会議室

人が人に触れることの癒し効果を利用したケア方法「タクティールケア」の体験として、ハンドマッサージなどを行います。

つながる〜いろいろな人・ものに

「出会う」ということ〜

 認知症は、人・ものとのつながり

を持つこと

が大切になる病気です。つながりを

持つために

利用できるイベントや仕組みを紹介

します。

見守る〜「認知症サポーター」に

なるということ〜 認知症の人や家族を見守る「認知症

サポーター」。地域の認知症サポーター

の人たちに話を聞いてみました。

本・インターネットなど

 東広島市では、「認知症ガイドブック」を発行しており、認知症の症状や対応のしかた、医療機関、相談先や公的支援・サービスを紹介しています。 本やインターネットなどで情報を集め、次の行動につなげましょう。

認知症(オレンジ)カフェ

 認知症の人やその家族、地域の人やケアマネージャー等の専門職が集い、ゆったりとした時間を共有しながら、日ごろの悩みや病気のことなどを語り合っています。 市内には「ettosmilecafe(えっと・すまいる・かふぇ)」

と「きく茶屋」などの認知症カフェがあります。

講演会・イベント

 誰もが自分のこととして認知症について考える機会となるよう、認知症の本人や家族・支援者を招いての講演やリレートークを行う認知症講演会。また、毎年9月に認知症への理解を広げるためのイベントを行っています。 認知症を知る機会として、参加してみましょう。

美容師:林謙二さん

 私は福祉美容の講座を受講したことがきっかけで認知症サポーター養成講座を受けました。いざ自分の親や周囲の人が認知症になったときに、どうすればいいのかということを知っておくと認知症の人に寄り添えるのだと思います。 養成講座は決して難しいものではないので、興味がある人は気軽に受講してほしいです。

家族の会

 定期的に集まり、介護者の悩みや心配事を分かち合い、気軽に相談ができる会です。介護者のリフレッシュのために、アロマセラピーや歌などを取り入れている会もあります。 市内には現在「やすらぎ会」、「あゆみの会」、「家族介護者会」などの家族の会があります。開催日など詳細はお問い合わせください。

スーパーの従業員:信井春恵さん

 認知症の人を接客するときに気をつけていることは、相手の話に同調して、理解してあげることです。日常会話をしながら説明することで、わかってもらえることもあります。 養成講座などを通して理解してくれる人が増えてくれればいいなと思います。特に若い人は高齢者と接する機会が少なくなっているので、ぜひ受講してもらいたいですね。やさしい街

認知症の 人に

家族に

 今、認知症の人や家 族と地域ぐるみでつながり、 支えあうあり方が求 められています。

そ の た め に 自 分 たちには何ができるのか、 乃 美 尾 小 学 校 の3年生の皆さんと

一緒に学んで みましょう。

行います。

日9月20日㈬ 10時~13時

場市役所

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