1. dns(domain name system) dns 運用の観点から十分には実現...

13
425() の 課題 : 1. DNS(Domain Name System)を用いた 『漫画村など の違法サイトのブロッキング』の方法を説明しなさ い。 なお、なぜ、ブロッキングが、DNSの構造と 運用の観点から十分には実現が不可能であるか も述べること。 2. 『漫画村などの違法サイトに関するブロッキング』 に関して、「匿名性」 と「通信の秘密」 に関する問 題点を検討・議論しなさい。 <提出期限> 201859(木)17:00 <提出場所> 電気系事務室

Upload: others

Post on 27-May-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

4月25日(木)の課題 :

1. DNS(Domain Name System)を用いた 『漫画村などの違法サイトのブロッキング』の方法を説明しなさい。 なお、なぜ、ブロッキングが、DNSの構造と運用の観点から十分には実現が不可能であるかも述べること。

2. 『漫画村などの違法サイトに関するブロッキング』に関して、「匿名性」 と「通信の秘密」に関する問題点を検討・議論しなさい。

<提出期限> 2018年5月9日(木)17:00

<提出場所>電気系事務室

Page 2: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

8.8.8.8

1.1.1.1

海賊版サイト海賊版サイト

自宅会社学校

モバイル

モバイルルータ

キャリアDNS

自営DNS

一般DNS一般DNS

ISPモバイルキャリアWiFiホット

スポット

Page 3: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

4月25日(木)の課題 :

1. DNS(Domain Name System)を用いた 『漫画村などの違法サイトのブロッキング』の方法を説明しなさい。 なお、なぜ、ブロッキングが、DNSの構造と運用の観点から十分には実現が不可能であるかも述べること。

2. 『漫画村などの違法サイトに関するブロッキング』に関して、「匿名性」 と「通信の秘密」に関する問題点を検討・議論しなさい。

<提出期限> 2018年5月9日(木)17:00

<提出場所>電気系事務室

Page 4: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子
Page 5: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子
Page 6: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子
Page 7: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

(3)正当防衛、緊急避難に該当する場合

通信施設に対する現に生じている攻撃に対応したり人の生命身体に対する危険を避けたりするために通信の秘密を侵す場合等、正当防衛の要件(①急迫不正の侵害、②自己又は他人の権利を防衛するため、③やむを得ずした行為)又は緊急避難の

要件(①現在の危難の存在、②法益の権衡、③行為の補充性)を満たす行為については、違法性が阻却される。

Page 8: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

1. インターネットに接続された地球上のすべての電子機器が、自由にかつ透明に(加工されることなく)、デジタル情報を配送する。

2. すべての経済活動がインターネットを利用している。

3. 宛先の住所(アドレス)をDNSサーバから教えてもらい、デジタル情報を投函(=送信)する。

4. ブロッキングは、国民すべての通信を覗いて、DNSサーバに嘘を強要する方法。✓DNSシステムの構造上、たくさんの回避方法が存在する。

5. 「ブロッキング」はインターネットで実施されるが、「フィルタリング」は利用者が行う。

Page 9: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

グローバルな

社会・産業活動の空間

1. すべての国が連携協力しなければ、ブロッキングは実現はできない。個人・組織には選択権が存在しない。

2. フィルタリングは、個人・組織が自由に選択・決定することができる。

Page 10: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

ブロッキングの実効性への疑問

ブロッキングの必要性への疑問

ブロッキング以外の方策の検討不足

DNSブロッキングは容易な回避手段が存在する

DNSの設定変更パブリックDNSDNSoveHTTP

イタチごっこにしかならない。

現行の大規模海賊版サイトは、CDN事業者に対する法的手段で対抗可能

出版業界はCDN事業者への訴訟をしていない。

正規品流通の促進フィルタリング広告停止制度発信者情報開示制度

ブロッキングはインターネットの破壊

コンテンツ事業者から提出されたデータに対する重大な疑問

ブロッキングの強制は、日本のインターネットが言論監視国家に向かうと見られる恐れもある。

ブロッキングによる重大な弊害著作権侵害に関わった者だけでは無く、国民全員の通信の秘密を脅かす

インターネットのエンド・エンドを崩壊させる

「フィルタリング」とユーザの選択権を担保

「ブロッキング」は違う個人の「自由」を奪う

インターネットの運用に関わる関係者間の信頼関係を崩壊させる

ブロッキングは必要性に乏しい

回避を無効化する技術の処罰

ブロッキングのためのブロッキング

ブロッキングは実効性に乏しい

100万を超えるDNSサーバに

ブロッキングを実装することの実現可能性

Page 11: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策平成 30 年4月知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議

• 背景で示した「漫画村」「Anitube」「Miomio」では、それぞれのサイトへの訪問者が、「漫画村」では、約1億 6000 万人(96%が日本からのアクセス)、「Anitube」については、約4600 万人(99%が日本からのアクセス)、「Miomio」では、1200 万人(80%が日本からのアクセス)になっている(※いずれも 2018 年 2 月のデータ)。また、被害額については、流通額ベースの試算で、「漫画村」については約 3000 億円、「Anitube」では約 880 億円、「Miomio」では約 250 億円に上ると推計されている

• (一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)による推計)。

12

測定方法・算定方法が示されていない!

ついでに,,,でもとても重要な点

Page 12: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

13

東京大学の科学研究における行動規範1. 科学研究は、人類の幸福と社会の発展のために欠くべからざる活動である。科学研究の成果は公

開されることにより研究者相互の厳密な評価と批判にさらされ、それに耐 え抜いた知識が人類共有の財産として蓄積され活用される。科学研究に携わる者は、こ の仕組みのもとで人類社会に貢献する責務を負っており、またそれを誇りとしている。 この科学者コミュニティの一員として、研究活動について透明性と説明性を自律的に保証することに、高い倫理観をもって努めることは当然である。

2. 科学研究における不正行為は、こうした研究者の基本的な行動規準に真っ向から反するものであ

る。のみならず、研究者の活動の場である大学に対する社会の信頼をいちじるしく損ない、ひいては科学の発展を阻害する危険をもたらす。それは、科学研究の本質そのものを否定し、その基盤を脅かす、人類に対する重大な背信行為である。 それゆえ、科学研究を行うにあたっては、捏造、改ざん、盗用を行わないことはも とより、広く社会や科学者コミュニティによる評価と批判を可能とする

ために、その科学的根拠を透明にしなければならない。科学研究に携わる者は、実験・観測等の実施者、共同研究者、研究グループの責任者など立場のいかんを問わず、説明責任を果たすための具体的な措置をとらなければならない。

3. 科学研究に携わる者の責任は、負託された研究費の適正使用の観点からも重要である。大学における科学研究を有形無形に支える無数の人々に思いをいたし、十分な説明責任を果たすことにより研究成果の客観性や実証性を保証していくことは、研究活動の当然の前提であり、それなしには研究の自由はあり得ない。その責任を果たすことによ ってこそ、東京大学において科学研究に携わる者としての基本的な資格を備えることができる。

Page 13: 1. DNS(Domain Name System) DNS 運用の観点から十分には実現 …hiroshi1.hongo.wide.ad.jp/hiroshi/files/network/Q1-Ref.pdf · 1. インターネットに接続された地球上のすべての電子

14

東京大学の科学研究における行動規範1. 科学研究は、人類の幸福と社会の発展のために欠くべからざる活動である。科学研究の成果は公

開されることにより研究者相互の厳密な評価と批判にさらされ、それに耐 え抜いた知識が人類共有の財産として蓄積され活用される。科学研究に携わる者は、こ の仕組みのもとで人類社会に貢献する責務を負っており、またそれを誇りとしている。 この科学者コミュニティの一員として、研究活動について透明性と説明性を自律的に保証することに、高い倫理観をもって努めることは当然である。

2. 科学研究における不正行為は、こうした研究者の基本的な行動規準に真っ向から反するものであ

る。のみならず、研究者の活動の場である大学に対する社会の信頼をいちじるしく損ない、ひいては科学の発展を阻害する危険をもたらす。それは、科学研究の本質そのものを否定し、その基盤を脅かす、人類に対する重大な背信行為である。 それゆえ、科学研究を行うにあたっては、捏造、改ざん、盗用を行わないことはも とより、広く社会や科学者コミュニティによる評価と批判を可能とする

ために、その科学的根拠を透明にしなければならない。科学研究に携わる者は、実験・観測等の実施者、共同研究者、研究グループの責任者など立場のいかんを問わず、説明責任を果たすための具体的な措置をとらなければならない。

3. 科学研究に携わる者の責任は、負託された研究費の適正使用の観点からも重要である。大学における科学研究を有形無形に支える無数の人々に思いをいたし、十分な説明責任を果たすことにより研究成果の客観性や実証性を保証していくことは、研究活動の当然の前提であり、それなしには研究の自由はあり得ない。その責任を果たすことによ ってこそ、東京大学において科学研究に携わる者としての基本的な資格を備えることができる。

捏造、改ざん、盗用を行わないことはも とより、

広く社会や科学者コミュニティによる評価と批判を可能とするために、その科学的根拠を透明にしなければならない。(*)得られた知見は、多くの場合、再現性があることが最も重要視される

科学者コミュニティの一員として、研究活動について透明性と説明性を自律的に保証することに、高い倫理観をもって努めることは当然である。