10 来年2019年10月 宣教のための特別月間「喜びがなければ ......(1)...

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(1) 2018 年(平成30 年) 10 月1日(毎月1日発行) 1065 号  カトリック教報 1カ月140円 年間1,500円( 昭和 27 年 1 月 12 日 第三種郵便物認可カトリック長崎大司教区 広報委員会 〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34 カトリックセンター内 TEL 095‐843‐3869 FAX 095‐843‐3417 振替口座 01880‐5‐2699 発行人 山 田 良 秋 印刷所 株式会社 藤木博英社 12 使バチカン・ニュースから 20 姿10 辿10 来年 2019 年 10 月 宣教のための特別月間 10 43 20 20 グエン師 10 15 使(1) 19 10 使10 22 ---------------------- 使16 15 西15 25 16 使14 使使使使15 ---------------------- 17 12 30 11 30 15 使

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Page 1: 10 来年2019年10月 宣教のための特別月間「喜びがなければ ......(1) 2018年(平成30年)10月1日(毎月1日発行) カトリック教報 月円 年間円(

  (1) 2018 年(平成30 年)10 月1日(毎月1日発行)  第1065 号  カトリック教報 1カ月140円 年間1,500円(昭和 27 年 1 月 12 日第三種郵便物認可)

カトリック長崎大司教区広報委員会

〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34

カトリックセンター内TEL 095‐843‐3869FAX 095‐843‐3417

振替口座 01880‐5‐2699発行人

山 田 良 秋印刷所

株式会社 藤木博英社

 

教皇フランシスコは9月12日(水)

日本の「天正遣欧使節顕彰会」の関係

者とお会いになった。この席で教皇は、

「皆さんのこの訪問を機会に、来年、訪

日したいと、わたしが望んでいること

をお伝えしたいと思います。実現を期

待しましょう」と述べられた。

バチカン・ニュースから

「喜びがなければ、

 

だれの心も引き寄せられない」

教皇フランシスコ

2017年9月7日ボゴタにて

第一の黙想 

教会の刷新のために

第二の黙想 

受けた福音を生きるために

第三の黙想 

信仰を伝えるために

第四の黙想 

同じ思いで復活の恵みにあずかるために

第五の黙想 

証しの旅を始めるために

2018年7月20日

長崎大司教認可

私たちの魂も神の豊かさ

に満たされる秋は感謝と

祈りの季節である。しか

しイエスの弟子の一人が

「主よ、わたしたちにも祈

りを教えてください」と

願ったように、祈りにつ

いてよく知っていながら

も「いつ、どこで、なに

を、どのように」という

悩みを抱えているのも事

実である▲キリスト教の

信徒と絶対者である神の

存在を認め、信じ、頼りに

している人々に共通の悩

みでもあるこの祈りにつ

いてカテキズムは、「神

に心を向けること、その

源は聖書と聖霊そして信

仰、希望、愛の姿」と要約

し、形式的には、「口祷と

念祷」に分けている。し

かしながらこの祈りに関

する知識や理論より重要

なことは、既に与えられ

ている祈りの感覚と「い

つでも・どこでも・なん

でも」信頼をもって頼る

素直な心ではないだろう

か。すなわち生活自体が

祈りになることだ▲特に

秋が深まる10月は、御子

によって成し遂げられた

創造の完成について、母

マリアと共に黙想するロ

ザリオの月である。私た

ちは母マリアと共に歩む

このロザリオの祈りを通

して、「口祷と念祷、願い

と感謝と賛美」という祈

りの諸要素を味わい、実

践することができる▲母

マリアと共に御子の足跡

を辿っていくたびに、自

分の思い込みや自由意思

による誤りや罪から解放

され、純粋な自分、真の創

造主との出会いに導かれ

る。この10月を母マリア

と共に…「主はあなたと

共におられます」

(炫)

来年 2019年10月―宣教のための特別月間

 

9月2日(日)大村殉

教祭が開催されました。

 

午前10時からは放虎原

殉教地で髙見三明大司教

司式によるみことばの祭

儀が行われました。その

中で、大村殉教祭実行委

員会から、大村純忠に始

まった大村でのキリスト

教の広がり、禁教令の下

での郡こ

おり

崩れと呼ばれる弾

圧と厳しい殉教の様子、

そして禁教令が解かれた

のち、県内に散らばって

いた信徒が大村に戻り、

教会の再興のために力を

尽くしたことが語られま

した。

 

午後1時からはシー

ハットおおむらさくら

ホールにて、広島教区司

祭グエン・クアン・トゥ

アン神父様を講師に『今

ある信仰への迫害~ベト

ナムの教会から』と題し

た記念講演がありまし

た。ベトナムのキリスト

教は1533年に始まり

ましたが、キリスト教の

普及が権力基盤を脅かす

と考えたベトナム王朝に

よって禁教令が出され、

外国人宣教師は国外追放

となり、教会は焼き払わ

れ、多くのキリスト教徒

が厳しい拷問をうけて殺

害されました。現在「ベ

トナムの殉教聖人」と呼

ばれている117人の司

祭、修道士、信徒は列福さ

れているそうです。しか

し、ベトナムでは現在で

も宗教弾圧が続いてお

り、その様子が映像を交

えて語られました。

 

記念講演の後、髙見大

司教による記念ミサが執

り行われ、司式の最後に

大司教が「ベトナムでの

殉教と、今も行われてい

る迫害にも心を寄せて祈

りましょう」と呼びかけ

られました。

 

大村での殉教に思いを

はせる中、世界ではまだ

キリスト教への迫害が行

われていることを知り、

困難な中でも信仰を続け

ている人々のことを思い

ながらの意義深い記念ミ

サとなりました。

水主町教会

広報  

宮田真美

信仰を続けている

    

人々を思い

第43回大村殉教祭

ロザリオの祈り

『旅する教会の神秘』

 

浦上四番崩れによる流配「旅」が始まったとされ

る7月20日、浦上教会では今年この日から毎月20日

にロザリオの祈り『旅する教会の神秘』が唱えられ

ている。個人で共同体で、折にふれ勧められるこの

祈りは、長崎中地区司祭団が中心となって作成した

もので、このほど黙想の手引き(小冊子)も完成した。

グエン師

 

昨年2017年、教皇フランシス

コは来年2019年10月を「宣教の

ための特別月間」とすることに決め

た。長崎教区でもこの「特別月間」

を有意義なものにしようと、具体的

な準備を進めることとなった。

はじめに…教皇の言葉

 

2017年6月3日、教皇フラン

シスコは教皇庁宣教援助事業総会参

加者との謁見の折、教皇ベネディク

ト15世の使徒的書簡『マキシムム・

イルド』(1)発布100周年にあたる19

年の10月を、「諸国民への宣教」に

ついて祈り、考える特別な期間とす

るよう、全教会に求めたいと話した。

その中で、「他者が主に出会えるよ

う働きかけなければなりません。そ

れは、あかしすることと、主と自分と

の人格的な出会いに他者もあずから

せることによってなされます。教会

の使命とは、神の愛をあらゆる人、と

りわけ神のいつくしみをもっとも必

要としている人に届けることです。

最初の福音化として宣教のために祈

り、宣教について考えるこの特別な月

は、教会の信仰を刷新するために役

立つでしょう」(一部抜粋)と語った。

 

続いて同10月22日、教皇は福音宣

教省長官フェルナンド・フィローニ

枢機卿に書簡を出した。(以下要旨)

----------------------

 

宣教の使命は、「全世界に行って、

すべての造られたものに福音を宣べ

伝えなさい」(マルコ16・15)とい

うイエスの永続的な命令に対する応

て準備しました。

 

先を見据えて、旅の始

まり175周年(204

3年)、200周年(2

068年)の時に、かつ

ての150周年の時に何

をしたのか、子孫に何を

残したのか、その具体的

な事として作成されたこ

のロザリオの祈りが、今

後、祈りのうちに歴史の

事実を伝える大きな役割

を果たすことを切に願っ

ています。

 

このたび、その祈りの

手助けとなるよう、「黙

想の手引き」と「祈りの

意向」をまとめた小冊子

も作成しました。すでに、

ロザリオの祈り【旅する

教会の神秘】のカードは

各世帯に配布されていま

すが、小冊子を希望され

る方は、教区本部事務局

にお問い合わせくださ

い。

長崎中地区司祭団

 「旅」の始まり150

周年(1868―201

8)を迎え、この出来事

を思い起こして後世に残

すために7月にロザリオ

の祈りが作られました。

 

この祈りは、中町教会

で顕彰されている「聖ト

マス西と15殉教者」の列

聖25周年(2012年)

で作成された16聖人の玄

義によるロザリオの祈り

を参考に、昨年の「浦上

四番崩れ150周年」を

機に、浦上の先祖にまつ

わるロザリオの祈りを長

崎中地区司祭団が中心と

なって作成することにし

たものです。

 

祈りの作成に当たって

は、多くの方々の意見を

基に、しっかりとした歴

史の研究、話し合い、言葉

の問題など時間をかけて

取り組むことになり、古

馨師(大司教館)の

指導を頂き、浦上教会歴

史委員会が1年近くかけ

答です。第2バチカン公会議が述べて

いるように、それは教会に「不可欠な

務め」(『教会の宣教活動

に関する教令』

7)であり、教会は

「その本性上、宣教的」(同2)だからで

す。「教会はまさに福音を宣べ伝えるた

めに存在しています」(使徒的勧告

『福音宣教』

14)。

さらに、教会は、救い主イエスを告げ知

らせるために、「キリストの霊に鼓舞

されながら、キリストご自身が進まれ

た同じ道、すなわち貧しさ、従順、奉仕

の道、そして自己奉献の道を進むべき

です」(『教会の宣教活動

に関する教令』

5)。

 

このことに関して聖ヨハネ・パウロ

2世は、「キリストが来られてから二千

年がたとうとしていますが、人類全体

を見渡すと、教会にゆだねられている救

い主の使命はまだ始まったばかりであ

り、わたしたちはこの使命を果たすため

に、全力でかかわらねばならないことが

わかります」(回勅『救い

主の使命』

1)と記しました。

 

わたしは使徒的勧告『福音の喜び』

の中で、この緊急を要する呼びかけを

教会全体に改めて示そうとしました。

「キリストから離れている者に対して

『福音を宣べ伝えることへの勢いが衰え

てはならない』のです。それは『教会

の第一の仕事だからです』。宣教活動は

『今日でもいまだに教会にとってもっと

も大きな挑戦』であり、『第一に留意し

なければならないことです』(『福音

の喜び』

15)」

----------------------

「特別月間」を過ごすために

 

教皇の要請を受け、福音宣教省長官

は17年12月3日に書簡を発表。その中

で「イエスの宣教を教会の核心として

とらえ、それを教会の構造の効率性、教

会活動の成果、教会司牧の実り、それら

がもたらす喜びをはかる基準とすべき

です。喜びがなければ、だれの心も引

き寄せられないからです」との教皇の

言葉を記し、教皇が「特別月間」を過

ごすために示した次の4つの要素・方

法をあげた。

1.教会の中に生きておられるイエス・

キリストとの人格的な出会い――

聖体、みことば、個人もしくは共同

体としての祈り。

2.世界における教会の独自の表れで

ある、聖人、殉教した宣教者、証聖

者のあかし。

3.「諸国民への宣教」に関する聖書

的、教理的、霊的、神学的な養成。

4.広範囲にわたる福音宣教活動、と

りわけもっとも困窮している教会

で「諸国民への宣教」とキリスト

者養成を行うための物的支援とし

ての宣教的な愛のわざ。

長崎教区でも取り組み

 

教皇の意向を受け、長崎教区でも教

区評議会のメンバーを中心に構成され

る「宣教のための特別月間」準備委員

会が立ち上がった。第1回会議は9月

30日(日)開催。「教区シノドスの目標

を推進するに当たり、フランシスコ教

皇様から大きな励ましをいただいた思

いです。教区を挙げて取り組みたいと

思います」(教区本部事務局長)

(注1)1919年11月30日発布。教皇ベネ

ディクト15世はこの書簡を通して、福音を告

げ知らせるという宣教の使命に新たな推進

力を加えようとした。

Page 2: 10 来年2019年10月 宣教のための特別月間「喜びがなければ ......(1) 2018年(平成30年)10月1日(毎月1日発行) カトリック教報 月円 年間円(

  第1065 号  2018 年(平成30 年)10 月1日(毎月1日発行) (2)  カトリック教報(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

Synod 2018 Youth, faith and vocational discernment   「若者」をテーマにしたシノドスに向けて

した。対馬丸記念館を見学し、

嘉か

数かず

高台から基地を見ました。

ハンセン病療養所の愛楽園、辺

野古テント村、南は

えばる

風原文化セン

ター、ひめゆり平和祈念資料館、

沖縄県平和祈念資料館、平和の

礎、首里城、旧海軍司令部壕、さ

まざまな壕にも足を運び、資料

を見たり、説明を受けたりしま

した。

 

沖縄の戦争は、敵国軍から攻

撃される苦しみだけでなく、日

本軍から受ける差別の苦しみが

ありました。地上戦での犠牲者

は多く、捕虜になることをおそ

れ自決をしなければならなかっ

たことはとても悲しい歴史でし

た。また、暗いガマの中では、物

音を立てることもできず、満足

な食事どころか、呼吸する空気

さえも自分たちであおいで循環

させなければならない厳しい状

況だったということを知りまし

た。

 

今回の平和学習を通して、沖

縄で行われた戦争の歴史、過去

の出来事を伝える人たちの働き

を見ました。自身は戦争を直接

体験していない世代の人たち

が、悲しい、苦しい過去の出来事

を繰り返してはいけないという

ことを伝えています。また、安

心して暮らせる日常生活が現在

も脅かされていることを伝えて

います。

 

参加した高校生たちは、今回

の学びを2つのグループに分か

れてそれぞれ深め、研究発表を

することを確認して解散しまし

た。平和のために正しい情報を

知り、どれだけ具体的に働いて

いくことができるか、私にとっ

ても今後の課題となりました。

長崎教区助祭 

宮原大地

会話の大切さ

 

中高生とのかかわりの中で会話

の大切さを感じます。それは、中高

生に限らず誰にでも言えることな

のかもしれませんが、特に、年齢が

離れれば離れるほど言葉の使い方

や考え方も違ってくることがある

からです。同じ17歳でも30年前と今

の時代では考えていることが違っ

ていたり、表現の仕方が違ったりし

ます。自分の考えで相手を理解しよ

うとするとうまくいかないような

気がします。例えば、神様の存在が

当たり前のことだと思って話をし

ていると、「神様は目に見えないか

ら、いるかどうかも分からない」と

いう返答に驚いたことがあります。

修道者の召命についての話どころ

か、まずはそこから始めないといけ

ないのかと会話をしていくうちに

だんだん分かってきて、会話の大切

さを実感したものです。

 

私が小学生の頃は日曜日に教会に

行くのが当たり前だったのが、今は、

仕事優先、イベント優先と優先順位

が変わり、教会に行くという意識す

ら薄くなっているような気がしま

す。それは、先ほども触れたことで

すが、神様の存在を確信できていな

いことが大きな要因であり、まさに

見本となるはずの親自身が神様への

信仰を子どもたちに伝えることが難

しくなっているのではないでしょう

か。それならばなおさらのこと、教

会共同体で子どもたちを教会の家族

の一員として育んでいく必要がある

と思います。勝手な思い込みや決め

つけ、判断をしないで、会話を通して

相手の気持ちを知り、また、自分の気

持ちを伝えていくことを大切にした

いと思います。神様の存在さえ実感

できないのに、教会に行かないと罪

人扱いされて頭ごなしに叱られると

か、自分の考えを聴いてもらえない

と嘆き悲しんでいるのかもしれませ

ん。会話をすることで、教会に行か

ない、あるいは行けない理由が分か

れば、どうしたらいいのか考えられ

るし、つまずいていることが分かれ

ば一緒に解決できます。そして、何

より若者たちが、自分は大事にされ

ていると感じることができるのでは

ないでしょうか。そうして初めて、

教会に足が向くようになるのかもし

れません。

 

このように、お互いの考えを理解

するためには、やはり、会話と歩み寄

りが大切だと思います。相手の気持

ちが理解できても、自分の意見を意

地でも通すとなるとうまくいかない

のではないでしょうか。このことは、

ただの一例に過ぎませんがよくよく

考えると、常日頃起こっていることだ

と思います。だから、「今の若者は

……」と外見だけでマイナスに判断

するのではなく「今の若者たちは何

を考えているのだろう」と関心をもっ

て関わることだと思います。まずは、

声掛けから始めてみませんか?

出掛け、体験する

 

今の時代は、テレビ・パソコンな

どの電子機器によって情報はあふ

れ、いち早く手にすることができて

便利です。しかし、情報は豊かでも

体験することはあまりないのかもし

れません。志願院では、行事のない

日曜日には各小教区を訪問し、志願

者募集を兼ねて聖歌の奉仕、バザー

の手伝いなどをしています。どの教

会でも気持ちよく受け入れてくださ

るので、自分たちが志願者であるこ

とを自覚し、喜んで行動することが

できます。信徒の方々の神様に対す

教会はいつも新しくなる

 

信じる

お告げのマリア修道会

志願院 Sr.山添睦美

る信仰を祈りの雰囲気の中で感じ、

また、自分たちのためにいつも祈っ

てくださっていることを訪問して初

めて実感し、感謝の心が出てきます。

日ごろの感謝を込めて自己紹介と歌

のプレゼントをすると泣いて喜んで

くださったり、「お祈りしとるけん

ね、頑張ってね」と声を掛けてくだ

さったりと教会共同体のつながりも

感じているようです。それは、召命

の道を歩んでいく上で大きな支えと

なっています。

 

また、沖縄平和学習にもなるべく

参加するようにしています。その体

験はまさに「百聞は一見に如かず」

です。どんなに平和について学んだ

としても、それはただの知識にしか

ならず、心を動かすことができませ

ん。しかし、自分の目で見、肌で触れ

て初めて心にストーンと落ちるのだ

と思います。だからといって、平和

活動を大胆にするようになったと

か、目に見える形では何の変化もな

いように見えますが、沖縄のニュー

スに関心を持つようになったことは

大きな変化だと思います。このよう

に体験はとても大きな力になるの

で、体験活動をできる限りさせたい

と思っています。

信じ、任せ、共に歩む

 

昨年夏、第5回大阪大司教区の「青

年と子どもの錬成会」に参加させて

いただきました。この錬成会は、リー

ダーとなる高校生、大学生、社会人い

わゆる青年たちが主体となって、小

学3年生から中学3年生までの子ど

もたちと、2泊3日のスケジュール

で、共に祈り、学び、遊び、分かち合い

を通して、互いの信仰の喜びを確認

するというものでした。参加者は

小中学生70名、リーダー50名、シス

ター・神父様13名、総勢130名く

らいの集いで圧倒されました。大阪

大司教区主催ですので、当然大司教

様も参加されていましたが、驚いた

のは主催者としてではなく参加者の

一人として、子どもたちの中に自然

と溶け込んで一緒に活動する姿でし

た。また、神父様やシスターも専ら

参加者としての立場に徹していて、

主体となって動いているのはリー

 

8月17日(金)~20日(月)、

高校生10人と一緒に3泊4日

の沖縄平和学習に参加させて

いただきました。まず到着し

てすぐに、沖縄の生活は米軍

の施設や飛行機がすぐ間近に

あることに気づかされ驚きま

伝える人たちの働きを見る

教区平和推進委主催の沖縄平和学習

ダーである青年たちでした。

 

外見は中学生なのか高校生なのか

見分けがつかないのに、高校生になっ

たらリーダーとして、必ず1回は前に

立って何かを指導していることにも驚

きました。リーダーの役割はさまざ

まで、レクリエーションの盛り上げ役

やお祈りの先唱、お風呂や食堂での誘

導といった簡単なことから、テーマに

沿った企画を立て指導するという難し

いことまで、すべて自分たちで行って

いて、生き生きと自信をもって行動す

るその姿に、カトリック信徒としての

誇りが感じられました。自分の目で見

て確かめて、そして、周りの方々にも伝

えていく喜びを感じているように見え

ました。ここまで自信をつけるには、

どのような積み重ねと背景があるので

しょうか。社会人として仕事をしなが

らも、手を抜かないで取り組むその原

動力は何なのでしょうか。それは、も

しかしたら、させられているのではな

く、信じて任せられていることにある

のではないかと思いました。

 

また、今年中学生で受け身だった子

どもが、来年はリーダーとして活動す

ることについて、どんな気持ちなのか

気になり、「来年からはリーダーだけ

ど、大丈夫?」と質問すると「早くリー

ダーとして活動したいです。来年が楽

しみです」という思いがけない言葉が

返ってきました。3日間、同じグルー

プで一緒に行動をしていて、特別楽し

そうにしているわけでもなく、どちら

かというと嫌々来たのではないかと思

うほど消極的だったので、みんなの前

で話をするのは苦手だろうと思ってい

たからです。しかし、5年生の時から

毎年参加しているので、リーダーにな

ることが楽しみであり、当然のことと

して組織の中で育まれているのだと感

じました。

 

さらに、低学年の子どもに手を焼い

ているリーダーに「大変ね~」と声を

かけると「えっ‼」と反対に驚かれて

しまいました。神様のことを伝えるた

めには、少々の困難があっても大丈夫

です、と言われているような気がしま

した。他の教区のことなので、教会共

同体がどのようなシステムになってい

るのか分からず、感じたことしか言え

ませんが、信じて任せる、そして、共に

歩むことが大切なのではないかと感じ

ました。

 

若者たちは第一に、模範とな

り、権威ある、文化的に堅固な

「真の教会」を求め、また、教会

が「透明性を持ち、受容的で、誠

実、魅力的で、コミュニケーショ

ン能力があり、近づきやすく、喜

びに満ち、双方向的」であるこ

とを望んでいる。一方、教会に

何も期待しない、教会の対話者

としての役割を重要視しない、

さらには、教会の存在をわずら

わしいと感じる若者たちもい

る。こうした背景には、教会の

さまざまなスキャンダル、青少

年司牧における司祭たちの養成

不足、現代社会において教会の

教えと道徳的立場を説明するの

に困難が伴うことなどが指摘さ

れる(出典・同サイトから)。

 

シノドスが、教皇と司教たち

との関係をより深める会合にな

るとともに、若者たち、教会に

とって恵みをもたらす機会とな

るよう祈りが願われる。

 

今年10月3日

~28日、世界代

表司教会議(シ

ノドス)第15回

通常総会が「若

者、信仰、そして

召命の識別」を

テーマにバチカ

ンで開催され

る。日本から

は代表司教とし

て、勝谷太治司

教(札幌教区)

が参加予定。こ

の6月には以下

の討議要綱が発表された。

 

バチカン・ニュースのサイ

トによると、同討議要綱は、イ

ンターネットを通した質問書

に対する約10万人の青少年

の回答や、シノドス準備会議

の結果など、多くの資料を基

に起草され、若者たちの現実

を読み解くための鍵を提供し

ているという。特に「今日の

若者たちは何を望んでいるの

か」「教会に何を求めているの

か」ということが注目される。

世界代シ ノ ド ス

表司教会議 開催「若者」をテーマに 10 月バチカンで

シノドス第15回通常総会 討議要綱・序文

・第一部 認める:現実に耳を傾ける教会 第1章:今日、若者であるということ 第2章:経験と表現 第3章:切り捨ての文化の中で 第4章:人間学的・文化的挑戦 第5章:若者に耳を傾ける

・第二部 判断する:信仰と召命の識別 第1章:若さの祝福 第2章:信仰の光に照らされた召命 第3章:召命識別のダイナミズム 第4章:共にいて見守る技術

・第三部 選択する:司牧的・宣教的回心の歩み 第1章:統合的な展望 第2章:日常生活に深く分け入る 第3章:福音化された、福音宣教する共同体 第4章:司牧の活性化と組織化

・結び

愛楽園にて

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  (3) 2018 年(平成30 年)10 月1日(毎月1日発行)  第1065 号  カトリック教報 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

「みことば選び」で聖書に

親しむことから始めましょう

小共同体推進室長

下窄英知

 

これまで、教区評議会やいく

つかの小教区、地区で小共同体

推進についてのお話をさせてい

ただきました。感じたことは、

説明するのは難しい、というこ

とです。私の話を聞いて、分か

らないと感じた方も少なくはな

いと思います。実際に「いっちょ

ん分からん」と直接言われたこ

ともあります。率直な感想をい

ただき、うれしく思いました。

 

小共同体推進室の仲間と分か

ち合いを重ね、それが形となっ

て『神のことばを分かち合う』

と題したDVD2巻と『みこと

代表者 大 島 和 彦

代表 ラウラ・ビクーニア 濱口 佳織☎0956(23)1867〒857-0032 佐世保市宮田町7-7《家庭祭壇ギャラリーOPEN パンフレットもございます。》

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神のいつくしみを

    

共に生き、伝える

《続》教区シノドス

これからどう進む

 

1982年からフィリ

ピンの学生の奨学金活動

をしている「一粒の麦の

会」では、今年3月6日

に司祭に叙階された、同

会が支援した学生では3

人目となるマーク・アレ

ン・センティナ神父(パ

ナイ島イロイロ市出身)

の誕生を喜んでいる。

 

同会代表の林田健治さ

ん(城山教会所属、写真下

右端)は「マーク神父様

への支援は2004年か

ら始まり、長崎教区の下口

勲神父様からの絶大な協

力をいただきながら、よう

やく司祭服を身にまとっ

た喜びの姿を見ることが

できました。今回は日程

が急に決まった

ため、叙階式へ

の参列はかなわ

なかったのです

が、年内にでも

お祝いのフィリ

ピン訪問ができ

たらと願ってお

ります」と話し

ている。

一粒の麦の会支援で

  

3人目の司祭誕生

 

2015年教区シノドス閉会後、長崎教区は「カテキスタ

養成」「小共同体づくり」「ミゼリコルディア長崎の発足」を

活動方針に掲げ、取り組んでいる。各担当司祭からの現状報

告を、昨年に続き3回に分けて掲載する。

 

同会は1982年から

現在まで35年の間に11

8人の学生を支援。卒業

者は87人を数え、教師、医

師、看護師、企業への就職

者などを出している。

 

林田さんは「学業の途

中、病気などで中退した

り亡くなったりするとい

う現実もあるが、現在6

人の学生を支援しなが

ら、4人目の司祭の誕生

も楽しみに今後とも活動

を続けていきたい」と決

意を語る。同会は現在、

会員らの協力を得ながら

代表と世話人の計9人が

運営を担っている。

 

教区顧問会が9月11日

大司教館で開催された。

 

聖フランシスコ病院の

教区への移管について、具

体的な手続きに入ること

が承認された。同

病院を運営する

宗教法人聖フラン

シスコ病院会は現

在、聖フランシス

コ病院修道女会

の修道女が役員

を務めており、実

質的に同修道女

会が運営している

が、これを改め、長

崎大司教区の大司

教が任命した者

が聖フランシスコ病院会

の役員に就くことにより、

長崎大司教区に移管され

る。それに向けて今後、病

院と教区の代表者からな

る「移管実行委員会」が

設置されることとなった。

 

次に、7月の大雨で新

たに発生した深堀教会の

敷地の崩落に対処するた

めに教会保全基金から支

出すること、同じ大

雨で被害が出た出

津教会の墓地の復旧

工事が承認された。

 

また、来年度から

新たに福岡・長崎・

大分・鹿児島・那

覇の5教区立の大

神学校が始まるが、

その運営のための

各教区の分担金を

軽減する目的で創

設された『司祭養

成基金』に対して、長崎

教区内でも呼びかけるこ

とが承認された。

 

今後の課題としては、

小教区の再編成が取り上

げられた。司祭の減少や

 

7月25日(水)から26

日(木)にかけて、教区

召命委員会(岡

秋美委

員長)主催による『召命

親子キャンプ』が、馬込

小教区(烏山邦夫主任司

祭)の協力のもと伊王島

で行われた。10年前に始

まったこのキャンプも、

今年で6回目を迎えた。

教区内の小学4~6年生

と中学3年生の子ども20

人、引率者6人、教区召命

委員とその協力の司祭、

シスターたち計15人の総

勢41人が参加した。

 

午後1時の開会式の

後、辻原達也師(小ヶ倉

小教区)、ティブルティウ

ス・ヘリ師(聖ルドヴィ

コ神学院)、シスター山﨑

裕子(お告げのマリア修

道会志願院)が、それぞ

れの体験に基づいた召命

の話をし、子どもたちは

それに耳を傾けた。その

後は、レクリエーション、

バーベキュー、温泉、花火

などでお互いの交流を深

め、1日目を終えた。

 

2日目は、馬込教会の

朝のミサに信者の方々と

一緒に参加し、朝食後、海

水浴。感想文を作成し、

解散となった。

 

子どもたちからは、「他

伊王島で親子キャンプ

「召命」話し合うきっかけに

ばの分かち合いのしおり』を

お配りすることができまし

た。映像とマニュアルに具体

的に触れることで、ぼんやり

とでも「こんなものか」と感

じていただければ、一歩前進

と思っています。ご活用いた

だけると幸いです。

 

また、最近つくづく感じて

いることがあります。それは、

信者一人ひとりが聖書に親し

むことこそ小共同体づくりの

基本であり、第一歩だという

ことです。とはいえ、一たび聖

書を手にしても、それを継続

することは簡単ではありませ

ん。何が言いたいのか分から

ないからです。実は、使徒言

行録の中にも同様のエピソー

ドが記されています。馬車の

中で聖書を読んでいたエチオ

ピアの宦官に、聖霊に導かれ

てやってきた助祭のフィリポ

が尋ねます。「あなたは読んで

いることがお分かりですか」

宦官は答えます。「誰かが手引

きをしてくれなければ、どう

して分かりましょう」宦官は

エチオピア王室の高官で、高

度な教育を受けたエリートで

す。そんな彼でさえ、聖書を

読んでも分からなかったので

す(使8・26‐31)。私たち

にも手引きしてくれる人が必

要です。主に、司祭の説教が

その役割を果たしています。

 

手引きなしでも一人でも聖

書に親しむこともできます。

それを「みことば選び」と呼

ぶことにします。

 

皆さん、主日のミサの前に

『聖書と典礼』を手にしたら、

朗読個所に目を通してみてく

ださい。ゆっくり、噛みしめる

ように読んでください。そし

て、分からないところにはこだ

わらず、気になる短い言葉を

選んでください。言葉を選ん

だら、何回か心の中で繰り返

します。なぜ、その言葉が気に

なったか、思いめぐらしてくだ

さい。その時、皆さんはすでに

神様と対話しています。

 

そうすると、司祭の説教に

もさらに興味がわくと思いま

す。いろんな発見があること

でしょう。皆さんと説教して

いる司祭とは、みことばを分

かち合って(共有して)いる

のです。「みことば選び」が皆

さんの間で広まるよう、小共

同体推進室として取り組んで

いきたいと思います。

の教会の子たちとレクリ

エーションや温泉、海水

浴で打ち解けて、仲良く

なれてよかった」「また

参加したい」などといっ

た感想が寄せられた。

 

長崎教区でも司祭、修

道者の召命は重要な課題

の一つとなっているが、

このキャンプを通して、

参加者が召命について話

し合うきっかけとなり、

新たな召命が生まれるこ

とを切に願っている。

おもな 審議事項と今後

の 課題教区顧問会

地方の過疎化を受け、現

在の小教区数を維持する

ことが困難な状況となり

つつある中、それに対応

することは喫緊の課題。

しかし、現実的にどうす

るかとなると、さまざま

な思いが交錯し、議論が

進まない現状がある。信

徒の思いを十分受け止め

ながら、議論を深めてい

くことを確認した。

会の目的と活動

貧困が理由で教育の

機会を閉ざされている

フィリピンの若者たち

に奨学金を送ることに

より、就学を支援する。

若者たちの人間的成

長を見守りながら、彼

ら自身の手によって生

活の向上をはかり、そ

の地区のリーダーの育

成を目指す。

学生と援助者の交流

を促進し、相互理解を

はかる。

今年3月、司祭に叙階された

マーク師

2人目の司祭、デニス師㊧を訪

問したとき(2012年当時)

★世界文化遺産「長崎と

天草地方の潜伏キリシタ

ン関連遺産」を巡る 

しき教会と祈り

写真・文=松田典子

 「世界文化遺産の登録

に沸く一方で、信者の高

齢化も進んでいる。大切

なのは、教会をはじめと

する建物以上に、信仰を

守り続けた人とその心。

『祈りの遺産』というか

けがえのない宝物を、今

を生きる人々とともに新

たな世代へ伝えられた

ら、と願っている」(『ま

えがき』から)。

 

10年以上にわたって長

崎の教会や信者の人々を

撮り続けた、写真家・松

田典子さんによる著書。

世界文化遺産の12構成資

産についてもまとめた

フォトガイドブック。講

談社、税別1800円。

 

最初のご相談はお電話でお願いいたし

ます。詳細は各小教区に配布されている

ポスターをご参照ください。

場 

所 

カトリックセンター別館

連絡先 

095‐865‐7829

時 

間 

月~金 

10時~16時

*第3月曜日と休日(祝日・教区本部

事務局休業日など)を除く

相談室室長 

マリア

福田真理

子どもと女性の人権相談室

Page 4: 10 来年2019年10月 宣教のための特別月間「喜びがなければ ......(1) 2018年(平成30年)10月1日(毎月1日発行) カトリック教報 月円 年間円(

  第1065 号  2018 年(平成30 年)10 月1日(毎月1日発行) (4)  カトリック教報(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

 

このほど教区家庭委員

会(中濱敬司委員長)は

昨年に続き、2019年

カレンダーを制作した。

 

同委員会は、「教会に

は典礼暦年と呼ばれる暦

 

教区家庭委員会北地区

はこれまで、青少年に向

けていのちの学びの場を

提供してきました。20

16年度には母の胎内か

らの命の宿りについて、

17年度にはこの世に生を

受けたあと、生きること

は神に向かって歩くこと

だ、と入信の秘跡を通し

て学びました。

 

今年度は、日本カト

リック神学院東京キャン

パスの中島誠志神父様

(写真円内)をお招きし、

 

8月13日、聖フランシ

スコ病院で逝去。73歳。

 

1944年兵庫県西宮

市生まれ。66年入会。68

年初誓願。78年終生誓願。

初誓願後から本会の使徒

的活動の場である、純心

女子学園(川内、長崎、東

京)の中学・高等学校で

養護教諭として40年間携

わった。心身共に悩み、

苦しむ生徒、卒業生への

温かい配慮とかかわりが

癒やしの場となり慕われ

ていた。その後は、高齢

の姉妹たちのお世話を使

命としていたが、201

6年5月に大腸がんであ

ることが判明し、抗がん

剤の投与を受け、副作用

の苦しみを十字架のキリ

ストと共に捧げながら療

養していた。8月3日に

緩和ケア中心の治療とな

り聖フランシスコ病院に

入院したが、楽しみにし

ていた1週間後の誓願宣

立50周年のお祝いを待た

ずに、静かに御父のみも

とに召された。

 

葬儀ミサ・告別式は8

月14日、純心聖母会本部

聖堂で行われた。

ルトガルジス

山田久美子修道女

(純心聖母会)

れるべきである。』ところが、あなたたちは

それを強盗の巣にしてしまった」(マルコ

11・17)。このみことばは、当時の聖職者に

向けられたことばです。「強盗の巣」ですか

ら、強盗たちがくつろげる一番安全な場所、

いい仕事ができた、と悪いことをして乾杯

ができるところとも言えるでしょう。今回

の記事で加害者の多さから予想するのは、

聖職者だからこそ隠蔽され守られたのでは

ないかということです。そうであれば、や

 

9月2日付のカトリック新聞に、性虐

待の再発と隠蔽の防止を誓う教皇フラン

シスコの書簡内容が掲載されていまし

た。書簡の中で、「私はあらためて、相当

な数の聖職者や奉献生活者による性虐待

や権力の乱用、心理的な虐待によって多

くの未成年者が受けた苦しみを認めま

す」と教皇は述べています。アメリカの

ペンシルベニア州内の6教区で数十年に

わたって少年少女に対する性虐待と隠蔽

があり、加害者は少なくとも301人に

上り、1000人以上の未成年者が被害

に遭ったと記されています。

 

とてもショッキングな内容です。聖職

者を信頼していた子どもたちは一体どう

やって神様との関係を続けていけばよい

のでしょうか。このニュースを知った時、

イエスのみことばを思い起こしました。

「こう書いてあるではないか。『わたしの

家は、すべての国の人の祈りの家と呼ば

みことばにふれて

山口 雅稔 神父(コンベンツアル聖フランシ

スコ修道会、本河内教会)

152

はり「強盗の巣」になっていたのではな

いでしょうか。

 

教皇は、「聖職者主義は、司祭たち自身

か、または一般信徒のどちらによってつ

くりあげられたにせよ、教会のからだの

分裂をもたらし、私たちが今日、糾弾して

いる多くの悪行を助長し、誘発してきま

した」と述べています。キリストに倣っ

て教会に奉仕している聖職者の方が圧倒

的に多いのですが、イエスのみことばも

教皇のことばも、聖職者主義が、教会を

「強盗の巣」にしてしまう危険性がある

ことを示しています。

 

教会は、「祈りの家と呼ばれるべき」と

言われたイエスのみことばを思い起こし、

真心を込めて祈るよう促されています。

性虐待被害者の「押し殺された苦痛」に

耳を傾けることができるように、祈りと

断食の実践を全カトリック信者に呼びか

けている教皇の意向に合わせて祈ります。

人間はいのちの伝達者

中高生と大人に向けて講演会

 

今年5月に始まった、

みつあみの会(お告げの

マリア修道会・純心聖母

会・聖母の騎士修道女会)

主催による「一日の祈り

の集い」。これまでに3

回開かれ、合わせて20人

以上が参加した。

 「私たち一人ひとりが

置かれている現実から、

祈ることによって神様と

出会うことができるよ

う、祈りの同伴者が個人

的な面接を通してお手伝

いします。ぜひご参加く

ださい」(みつあみの会)

 

今後の日程は以下の通

り。

開催日/場所(教会名)

2018年

10月24日㈬ 

植松

11月20日㈫ 

西町

12月1日㈯ 

本河内

2019年

1月26日㈯ 

三浦町

2月19日㈫ 

滑石

3月23日㈯ 

諫早

プログラム

 

9時15分 

受付

 

9時30分 

開始

 

12時 

昼食

 

16時 

解散

 

詳細は各教会に配布さ

れている案内をご覧いた

だき、2週間前までに郵

送、ファックス、メールの

いずれかでお申し込みく

ださい。

※聖書、筆記用具、昼食を

持参。参加費500円。

申し込み先

純心聖母会 山田房恵

(祈りの集い担当者)

〒 852-8142

長崎市三ツ山町 415

FAX 095-843-7570

[email protected]

みつあみの会主催

一日の祈りの集い

2018年度

開催中

お知らせ

〈新しい修道院〉

◦「みさかえの園あゆみ

の家」新築移転に伴い、

けがれなき聖母の騎士聖

フランシスコ修道女会聖

家族修道院が8月1日に

設立されました。住所は、

〒856‐0835 

村市久原2丁目1346

番地1。℡・FAX0957

‐46‐3534。

があり、『待降節第1主

日』に始まり、『王であ

るキリスト』が最後の主

日になります。その中で、

キリストの降誕、受難、復

活、昇天、聖霊降臨など1

年を通してイエス・キリ

ストの生涯と全神秘を記

念し、その恵みにあずか

ります。信者にとってこ

の典礼暦年を意識しなが

ら過ごすことはとても大

切なことです」としてい

る。

 

今回は特に、巡礼や殉

教祭、記念行事への参加

に役立ててもらおうと、

長崎教区内にある殉教地

や史跡、主な殉教祭の説

明などを加え、また、日曜

日ごとの永久礼拝の担当

教会を記載している。

 

予約受付は10月1日開

始。1冊800円(税込)。

送料・振込手数料は申込

者負担。各小教区で取り

まとめの上、申込み。カ

トリックセンターでも購

入可。

【問い合わせ先】

教区家庭委員会(辻)

℡095‐842‐4450

8月26日(日)にカトリッ

クセンターで講演会「人

間はいのちの伝達者」を

開催しました。神のわざ

である命をいただいた人

間は、それを伝達してい

く存在なのであると中高

生に向けて講話をいただ

き、その後、中高生が分か

ち合いをしている間に大

人には、聖ヨゼフに学ぶ

父親の在り方、夫婦の在

り方の講話をいただきま

した。

 

参加者は子ども40人、

大人100人近くで、有

意義な時を共有しまし

た。子どもたちから「旧

約の創世記を初めて読ん

で、その頃から今に命が

続いているのだと思っ

た」と感想をもらいまし

た。

 

ご協力いただきました

皆様に感謝のうちに御礼

申し上げます。

教区家庭委員会北地区

ぶどう園

▼島原・天草殉教祭―福

者記念ミサ 

10月7日㈰

13時、原城本丸跡。雨天・

強風時は島原教会。

℡0957‐62‐2952

代表 ラウラ・ビクーニア 濱口 佳織☎0956(23)1867

平田クリニック長崎カトリックセンター前

医療法人

長崎市上野町1-5 TEL 095-845-6175

院長 ヨゼフ 平田哲也内科・循環器科・入院可

通所リハビリテーションあり

▼教区主催連続講演会

「『長崎と天草地方の潜伏

キリシタン関連遺産』の

意義」 

①10月7日㈰「キ

リスト教の伝来と繁栄」

/川村信三師(上智大学

教授) 

②10月14日㈰「切

支丹禁制と潜伏キリシタ

ンの生活」/古巣

馨師

(長崎純心大学教授) 

10月21日㈰「日本におけ

るキリスト教の復活と

『隠れキリシタン』」/清

水有子氏(明治大学文学

部専任講師) 

いずれも

19時~20時30分、場所は

カトリックセンター。

問合先・教区本部教会歴

史文化遺産評議会(梅木)

℡050‐3386‐4980

FAX095‐842‐4460

▼公開典礼講座『キリス

ト教の死生観と葬儀』 

10月8日㈪10時30分~15

時、カトリックセンター。

講師・石井祥よ

裕ひろ

氏(『聖

書と典礼』編集長)。参

加費500円。各教会・

修道会あて配布の案内を

確認の上、申込み。

問合先・稲佐教会(下山)

℡095‐861‐0747

▼NCK(日本カテキス

タ会)主催公開講座「啓

示憲章」 10月20日㈯~

21日㈰、長崎大司教館・

第一会議室。教区信仰養

成部協賛。受講料・両日

2000円、一日のみ1

500円。申込書は各教

会に配布。

申込先・教区信仰養成部

℡095‐841‐7731

NCK事務局

FAX06‐6468‐6258

▼召命祈願ミサ 

10月28

日㈰11時、相浦教会。

感 

寄 付

長崎カトリック神学院

◦山野清美様(山野)

香典返し

長崎カトリック神学院

◦諸岡清美神父様

(旧大司教館)

 

故マリア村上ミス子様

◦辻村モモエ様(黒崎)

 

故パウロ辻村

悟様

 

右の方々からご寄付・ご

芳志を賜りました。お礼

とご報告を申し上げます。

教区家庭委員会が発行

2019 年教会カレンダー

1月の挿し絵(イメージ)