なりました。11月中旬に実施したワー - panasonic · 2017. 4. 13. ·...

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    プリントや黒板を使いレクチャー 役割を決定する

    班ごとに練習開始!

    映像制作に関するプリント資料をもとに、プラスαの情報を黒板に記載しながら、講師がわかりやすく伝授。「何を一番伝えたいのか」というテーマを語り合い進行していきます。

     5年生全員でKWNに初挑戦する口名田小学校。かつて地元の主要産業だった養蚕業を学習するために蚕を育てているそうですが、その取り組みを形にしたいという理由で今回初参加となりました。11月中旬に実施したワークショップでは、映像制作の流れから企画、構成の立て方などを講師がレクチャー。その後、実際にカメラなどの撮影機材を持ち出し、子ども達が自己紹介するシーンを撮影しました。最初は戸惑いがちだった子ども達も、ワークショップ終盤には慣れた様子で撮影。作品制作に対する手応えが掴めたようでした。

    映像制作は監督(ディレクター)、脚本、レポーター、役者、進行といった構成班と、カメラ、音声、照明といった撮影班に分かれます。各自が役割をしっかり把握することが大切です。

    どんな内容にするのかが決まったら、構成班はそれを形にする構成(脚本、絵コンテ)を作成。撮影班は基本的なカメラ操作をはじめ、アングルや音声による映像効果を学びます。

    一堂に会し、合同練習!

    いよいよ一堂に会して合同練習がスタート。構成班が作成したシナリオや絵コンテをもとに、レポーターや役者陣が動き、それを撮影班が撮影します。スムーズに思い通りの映像を撮るには何よりチームワークが重要です。

    撮影映像をチェック!

    合同練習で撮影した映像を、講師が編集し、それを全員でチェック。子ども達は一喜一憂しながらも、「ここがいい」、「あの場面をもっとこうしたい」といった意見を交わし、映像制作への意欲がさらに増した様子です。

    ワークショップの実施例

    CHAPTER 1Workshop 児童や生徒たちのレベルに合わせて

    さまざまなワークショップを開催!まずは座学にて映像制作の基礎を学んだ後、実際に機材を使い、撮影を体験!

    4K画質の本格的なプロ向け機材を貸与

    http://www.panasonic.com/jp/corporate/kwn/dvx200manual.html

    「映像制作には興味はあるけれど、子ども達はもちろん、自分自身にも経験がない」と参加を躊躇している指導者の方々も多いのではないでしょうか。そんな皆さんの不安を払拭するため、KWNでは映像制作にチャレンジする子ども達のために、レベルに応じた個別のワークショップを開催しています。実際に学校を訪問するのはプロの映像作家をはじめとする講師陣。撮影テクニックはもちろん、構成や映像編集まで分かりやすくレクチャーします。また定期的に指導者向けのワークショップも実施しています。

    子ども達もこうした映像専門家の方に教わる機会はなかなかなく、映像制作のモチーベーションも高まったと思います。作品を作って終わりではなく、さまざまな学校の子ども達と交流を図っていきたいですね。

    ワークショップでレクチャーする講師陣は、テレビ番組やビデオ映像制作など第一線で活躍するカメラマンやディレクターが担当。映像制作のエキスパートが子ども達のレベルに応じて個別に指導します。

    参加校には、本格的な4K映像が撮影可能なビデオカメラのほか、三脚やマイクブームなどを貸与。プロ仕様の本格的な機材を使って、映像制作に取り組むことが可能です。なおカメラの操作マニュアルはKWN日本のWEB上にも公開。

    最後は教室に戻り、撮影した映像をモニターで鑑賞。皆の笑顔が印象的だった

    今回のワークショップの概要と作品制作の流れをレクチャー。子ども達も集中して講師の話に耳を傾けていた

    「地元を紹介する」をテーマに、思い付いた言葉を子ども達が付箋に記載。その付箋をカテゴリごとに整理することで自ずと作品の流れが見えてくる

    講師によるサポートのもと、実際に子ども達が撮影を体験。簡単な自己紹介や郷土の紹介などを代わる代わる撮影した

    CASE 1

    初心者向けワークショップ福井県・小浜市立口名田小学校の場合

    現役で活躍しているプロの講師がわかりやすく指導

    撮影した画像を実際にチェック!

    作品のテーマや流れを決定監督、カメラマンなど役割を決め、撮影にトライ!

    まずは映像制作の流れを

    子ども達にレクチャー

    口名田小学校正木啓敬 先生

    映像制作に向けて頑張るぞ!

    子ども達の学年

    や経験に応じて

    指導します!

    LESSON 1

    LESSON 4LESSON 5

    LESSON 2LESSON 3

    講師陣 撮影機材

    Basic映像制作未経験の子ども達には、初心者向けのワークショップを実施。テーマの決め方から、構成、絵コンテの書き方、さらには映像機材の使い方までを、実践を交えながら子ども達に丁寧に解説します。

  • For Teachers

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    Advanced子ども達のレベルに応じたワークショップを行なうのがKWNの特徴です。映像制作の経験がある高校生向けには、より実戦的な特別ワークショップを。またクレイアニメーションに特化したワークショップなど、バラエティ豊かなプログラムを用意しています。

    伊藤有壱氏を講師に招き、クレイアニメーションの楽しさ、素晴らしさを子ども達が体験

    東京オリンピック、パラリンピックに向けた30秒間の映像制作にトライ!

    ラムを用意して ます。

    CASE 3CASE 2

    クレイアニメーション特別ワークショップ高校生向け特別ワークショップ東京都・八王子市立下柚木小学校の場合沖縄県・昭和薬科大学附属高等学校の場合

     粘土を少しずつずらしてデジカメでコマ撮りすることで、まるで粘土が動いているように見えるクレイアニメーション。下柚木小学校では、5年生を対象にクレイアニメーションを制作体験する特別ワークショップが開催されました。講師に迎えたのは、クレイアニメーター、CMディレクターとして活躍する伊藤有壱氏。当日は、伊藤氏の指導の下、チームごとにテーマを決めてアニメーション作りに挑戦しました。最初は「できるかな?」と不安げだった子ども達も、完成した映像を見て達成感を味わっている様子が印象的でした。

     2015年度の最優秀校の一つである昭和薬科大学附属高等学校。もちろん2016年度のKWNコンテンストにも参加している彼女たちですが、現在取り組んでいるのが、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックをアピールする30秒の映像制作です。映像制作に関する基本的なノウハウに関しては、すでに高いレベルで習得している彼女たち。数回にわたった特別ワークショプでは、より高度な撮影テクニックをはじめ、台本、絵コンテに関する細かな疑問点の解消など、さらに完成度の高い作品を作るためのアドバイスを行ないました。

    上記ワークショップに先駆けて、KWN日本では伊藤有壱氏を特別講師に迎えた、指導者・教員向けのワークショップも開催しました。この日はプログラム参加校の先生を対象に、映像スキルの向上を目的としたクレイアニメーション制作体験を実施。アニメーションの活用による「イメージビジュアライゼーション」という考え方について学び、好評のうちに終わりました。

    子ども達に人気のテレビ番組『ニャッキ!』(NHK)を手がけている伊藤有壱氏。ワークショップ終了後には、子ども達全員にニャッキのポストカードを配るなどのサプライズも。「ワークショップで大切なことは、映像の完成度ではなく、みんなに創造性のスイッチが入る事。その記憶が残れば成功といえます」とこの日を振り返りました。

    より完成度の高い映像制作を目指す彼女たちはアート部所属。まずは、その過程で発生した問題や疑問点を、聞き取りにより浮き彫りに

    より印象的、効果的な映像を撮影するため、実際の撮影現場に立ち会いながら、講師がその場その場できめ細かな指導を行なう

    1クラス4グループに分かれ、一人一体キャラクター作り。「惑星の住民」をイメージして、動物や食べもの、お団子や雪だるまなど粘土で自由に制作

    1秒間に15回撮影して、約2秒の作品が完成。「すごい!」「面白い!」と、子ども達は大興奮

    これまで抱えていた課題が、今回のワークショップで解消されているか、全員で撮影映像を確認

    ワークショップで撮影した映像をチェック

    現状でどんな問題点や疑問点などがあるかを聞き取り

    机の上でそれぞれのキャラクターを少しずつ動かしながら、三脚で固定したカメラで撮影。最後にみんなのキャラクターが集まると、メッセージが出現!

    ストーリーのテーマは「エコロジー(環境)」

    最後はみんなで完成作品の上映会

    アート部の活動で普段からある程度、映像制作の経験がある彼女たち。今回は、彼女たちの自主性を重んじ、一からの細かい指導は敢えて行ないませんでした。それだけに今回のワークショップは非常に有意義だったと思います。

    以前から切望していた伊藤有壱先生のワークショップだったので、このように実現できて感動です。短い時間であれだけのことができたので、子ども達も本当に楽しそうでした。プロのクレイアニメーターによる授業は、図工教師が教えるのとは、やっぱり別物です。とても良い機会を与えていただきました。

    昭和薬科大学附属高等学校儀間朝龍 先生

    下柚木小学校尾池佳子 先生

    講師が実際に撮影現場に立ち会って

    細かい指導やアドバイスを実施

    惑星に住んでいる

    キャラクターを粘土で制作

    悩んでいた

    問題点が

    解消されました!

    指導者向け特別研修会も実施!

    ワークショップを終えて

    CHAPTER 1 Workshop

    KWNでは TOKYO2020大会開催決定を機に、オリンピックとパラリンピックの基礎知識を学び、オリンピックやパラリンピックを題材にした30秒の映像メッセージ制作プログラム提供しています。

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    CHAPTER 2Interview 2015年度最優秀作品賞(中学生・高校生部門)受賞校

    沖縄県・昭和薬科大学附属高等学校の皆さんに直撃!

    『My True Heart』という作品で、2015年度KWN日本コンテストの最優秀作品賞(中学生・高校生部門)を見事受賞した沖縄県の昭和薬科大学附属高等学校・アート部のみなさん。驚くべきことに、彼女たちは全員、映像制作初挑戦だそう。そんな彼女たちに直撃し、KWN参加を通して感じたことや学んだことなどを自由に語っていただきました。

    崎原 映像制作は初体験だったのですが、等身大の自分達の悩みや葛藤なら表現しやすいのではと思い、このテーマに決めました。新里 友達同士のコミュニケーションをテーマにしようと。だったら学校での出来事が身近だなと考えました。儀間先生 何しろ初めて尽くしだったこともあり、ロケ地選びなどで負担がないよう、校内を舞台にしては、というアドバイスを行ないました。

    崎原 主演、脚本を担当しました。私がKWNへの参加を提案したのですが、当初は皆んなあまり参加に乗り気ではありませんでした。制作スケジュールにも遅れが生じて、撮影前からすでに心が折れそうでした(笑)

    栄門 私は出演とおもに撮影を担当したのですが、一つの場面を撮影するのにさまざまな角度から撮影しなければならないのが大変でしたね。探り探り撮影しながら「なるほど」と納得してた(笑)ような覚えがあります。新里 編集と録音担当です。まわりの雑音を入れずに音声を撮るのにとても苦労しました。ここは基地が近いので、飛行機の音が入り、NGになることが多かったです。米須 私は出演と編集を担当したのですが、演じるのがとても恥ずかしかった!崎原 最初は自分一人で仕切ろうとしていたのですが、私達同様、KWNに参加している中学3年生たちの映像制作風景を見て、やはり全員で協力して作り上げないと彼女たちには勝てないと。以降はまずそれを念頭に置くようにしました。でもとにかく時間がなくて……米須 夜の8時過ぎまで学校に残ってみんなで撮影したよね。少し間違えただけでリテイクだし、正直こんなに時間がかかるとは思いませんでした。栄門 何もかもが初めてだったので、昼食を食べるシーンひとつとっても、勉強しながら食べるものって一体何だろう、と真剣に悩みました。ここまで考えて撮影しなければいけないのかと実感しました。新里 だから作品が完成したときは達成感というより、やっと終わったーという感じでした。でもやればできるということが分かったし、とても楽しかったです。

    「何ごともやればできる!」という自信になった

    一同 信じられない!崎原 制作期間は他のどの学校よりも短かったかなと思いますし、何より他校より編集技術の劣る自分達が最優秀に選ばれたのが不思議でした。でも、とても嬉しかったです。儀間先生 私自身も正直、参加するこ

    とに意義がある、というスタンスだったので……ただ、作品の途中、映像をモノクロからカラーにすることで、主役の子の心情の変化を表現した点など、結果的にある程度意図したものは作れたのかなとは思います。表彰式がテストの前日だったので、全員を会場に連れていけなかったのが心残りです。

    崎原 5分間の映像制作ですが、いろんな壁にぶつかりかなり苦労すると思います。実際、私達も参加を断念することを考えたこともあります。でも作らないで後悔するより、作って後悔する方が断然いい。仲間と作る作品とその制作期間は一生の思い出になります。栄門 KWNの参加を通して、ふだん経験できないことをいっぱい経験できます。新里 知識もほとんどなく、みんなで協力しながら手探りでやってきたので、より絆が深まったと思います。

    米須 妙に気張らずに、自分たちが表現したいものをありのまま作ればいいと思います。儀間先生 映像を作ることだけが目的ではないと考えます。協力して一つの物を作るというプロセスを通して、行動の仕方や人間関係などさまざまに学べることがあると思います。頑張ってぜひ良い作品を仕上げてください。

    このテーマにしようと決めた経緯や理由を教えてください

    作品制作の過程で苦労した点や学んだ点は?

    最優秀作品賞が決まったときの正直な感想は?

    これからKWNの映像制作を目指す後輩たちにひと言

    2015年度 中学生・高校生部門最優秀作品賞/映像美術賞

    周りの友達に合わせてばかりで本当の自分の気持ちを出せずにいる内気な少女が、ある出来事をきっかけに「自分らしく」いることの大切さを知る

    『My True Heart』

    みんなで一つのこと を成し遂げた。これが一番の財産だ と思います。

    新里真唯 さん

    崎原ひかり さん

    米須日菜子 さん

    栄門美咲希 さん

    映像作りの

    大変さが実感できた

    お弁当食べる

    シーンが印象に

    残っています!

    みんなとの絆が深まりました!

    機会があればまた映像制作にトライしたい

    テーマに沿った取材こそ、いい作品の命。いかに現場の声が拾えるかが、作品のクオリティに影響します。

    撮影した映像を作品に仕上げていきます。取材映像の構成の組み立てや、効果音など吟味して完成させます。

    取材をもとに、どのような映像が必要であるかを絵コンテに起こします。具体的なビジュアルをイメージ!

    完成!

    どんなテーマで、どのような作品をつくりたいか、入念にディスカッションします。

    映像作品が仕上がるまで

    ある学校の具体例を紹介します!

    グローバル表彰式とは

    企 画

    取 材

    絵コンテをベースに実際にカメラを回します。同時にコメントも収録するのでシナリオづくりも大切です。

    撮 影

    コンテ作り

    編 集

    KWNに参加する世界各国の小中高校のビデオ作品を審査する「グローバルコンテスト」。グローバル表彰式は各審査を経てグランプリ候補にノミネートされた作品が参加する。2016 年度はパラリンピック開催中のブラジル・リオデジャネイロで開催され、世界18の国と地域 553校から選ばれた 7校が表彰されました。

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    CHAPTER 3Events KWNへの参加を通して広がる

    国内および世界中の子ども達との絆 KWNの活動は日本だけでなく世界中の国々で行なわれています。映像制作という一つの目標を通じて、世界各国の学校の子ども達と交流の機会が得られるのもKWN参加の大きなメリット。例えば、文化交流のために海外の学校が来日して日本の学校を訪問したり、ビデオ回線を通して、モニター上でコミュニケーションしたりと、さまざまなイベントを用意。またそれ以外にも特別ワークショップをはじめ、さまざまな取り組みを実施。その取り組みの一部をご紹介します。

    映像制作を通じて

    国際交流も実現!

    6 年前のあの日を決して忘れない……《「きっと わらえる 2021」×「TSUNAMIヴァイオリン」コラボレーション特別プログラム》

    勿来一中の生徒 2 名がレポーターとして小笠原・母島を訪問《KWNスペシャルレポート》

    在日ブラジル人向け特別ワークショップを開催

    「東北復興応援 チャリティ・リレーマラソン東京」と連携!

    2014年度KWN日本コンテストの最優秀作品賞の副賞として「KWNスペシャルレポーター」に任命された福島県いわき市立勿来第一中学校・報道委員会。その部員2名が、2016年3月26日から約1週間の日程で小笠原・母島を訪れました。まずは東京からフェリーで約25時間かけて父島へ。その後、船を乗り換え、さらに2時間を費やし母島へ到着。現地の子ども達

     東日本大震災からはや6年。亡くなった多く方々の鎮魂と「3.11」を決して忘れない。そんな願いを込め、被災地の流木などの瓦礫から作られたのが「TSUNAMIヴァイオリン」です。今回は、被災地の子ども達に向けた映像制作プログラム「きっと わらえる 2021」と、1000人のヴァイオリニストが復興の思いを寄せ、このヴァイオリンでの演奏

    「在日ブラジル人の子ども達に、夢と希望を与えて欲しい」という在東京ブラジル総領事館の依頼を受け、群馬県大泉地区と茨城県常総地区の2カ所で実施したのが、日本とのコミュニケーション作りを目的とした、数回にわたる映像制作の特別ワークショップです。それぞれ最終日には地元の人々との交流&上映会も開催されました。

     被災地のために行動する中学生を応援しようという趣旨で毎年開催されている「東北復興応援 チャリティ・リレーマラソン東京」。同イベントと「きっと わらえる 2021」が2016年度も連携をおこないました。被災地の中学生達がその現状と参加者の思いを「今、つたえたいこと」をテーマに映像制作。東京でサポートしてくれる子ども達に思いを伝えました。

    の温かい歓迎ぶりにレポーターの2人は驚いたものの、すぐに打ち解けた様子でした。 滞在中は、KWN初参加となる母島の子ども達へのワークショップをはじめ、世界遺産である母島の自然探索、さらには歓迎会などさまざまなプログラムを実施。その模様をレポートした彼女たちの映像はKWN日本のホームページ上などで鑑賞できます。

    を引き継いでいく「千の音色で繋ぐ絆PROJECT」がコラボレート。2017年3月10日、岩手県大船渡市の吉浜中学校を舞台に特別プログラムが実施されました。当日は、ヴァイオリンの製作者である中澤宗幸氏による講演後、ヴァイオリニストである中澤きみ子氏による演奏が開始。その深い音色を真剣に聞き入る子ども達の姿が印象的でした。

    宮城県石巻市立蛇田中学校

    岩手県大船渡市立日頃市中学校

    福島県いわき市立勿来第一中学校

    子ども達は、1チーム10名程度に別れ「友達・アミーゴ」をテーマに映像制作を体験した

    「TSUNAMIヴァイオリン」制作への思いを語る中澤宗幸氏

    「TSUNAMIヴァイオリン」による演奏を聞き入る子ども達。最後は全員で「花は咲く」の合唱も行なわれた

    最初に到着した父島では、現地の子ども達と地元の食材に舌鼓。母島へ向かう船内からはクジラやイルカを間近に望むことができた

    タコの木などが生い茂る遊歩道を抜け、島の最南端にある南崎へ。世界遺産の島ならではの自然の魅力を堪能した

    島のみんなとすっかり打ち解けた2人。歓迎会では、伝統的な踊りである「南洋踊り」が披露された

    母島に到着後、まずは地元の子ども達との対面式。子ども達の屈託のない眩しい笑顔が印象的

    母島の子ども達に向けて実施された映像ワークショップやソーラーランタン製作などのプログラムをレポート

    最後にはお礼の意味を込めて、生徒たちから手作りの大漁旗が進呈された

    2月に行なわれた「きっと わらえる 2021」で撮影した映像の上映会も実施された

    父島に上陸後、地元の子ども達とランチ

    母島の子ども達がお出迎え

    ソーラーランタン製作や映像ワークショップなどに参加

    島独自の生態系が残る

    母島の大自然に感動!

    母島 子ども達に向

    各中学校での撮影の様子

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    CHAPTER 4Awards

     数回にわたる審査により、応募作品の中からとくに優秀な作品をノミネート。そのノミネート作品の中から、各部門賞などが決定します。でもKWNは単に優劣を競うだけのものではありません。「KWNは次世代を担う子ども達のためのプログラムであり、創造性やコニュニケーション能力、チームワーク力を養うもの。参加する子ども達には、ぜひ、映像制作を楽しんでもらえればと思います」(パナソニック・福田里香部長)。実際、本プログラムを経験した子ども達の中には、宣伝やジャーナリズムの道に進んでいる人もいます。

    コンテストに出品された各校の作品は有識者による厳正な審査を経て、最優秀作品賞および各賞が決定!

    3 月上旬、東京・有明のパナソニックセンターにて「KWN日本コンテスト表彰式」が開催!

     作品応募締め切り後、KWN事務局による一次審査会、パナソニック社員などによる内部審査会、及び東京藝術大学・大学院生による次世代クリエイター審査会を経て、この日、最終審査会が行われました。最終審査員は下記の6名。大学教授、ニュースデスク、雑誌編集者、映像クリエイターとそれぞれ異なる視点から作品を吟味していきます。最初に小学生部門の作品がモニターに流され、審査員は作品ごとに採点していきますが、採点表の点数を何度も書き直す様子からも審査の難しさが伝わってきました。作品鑑賞後は採点見直しと各部門賞の検討に入り、お互いに意見を出し合い、じっくりと時間をかけて議論されました。続けて中学生・高校生部門の審査に入りましたが、小学生部門同様、採点に頭を悩ませている審査員たちの姿が印象的でした。

     2017年3月5日、パナソニックセンター東京にて「2016年度KWN日本コンテスト表彰式」が開催されました。出席したのは、今年度参加の全69校77チームの中から入賞を果たした小・中・高校の8校。それに先立って前日には、参加校の交流の場「ナイトミーティング」が催され、翌日午前中には、CMディレクターによる映像制作のワークショップや、高校生同士のディスカッションが繰り広げられました。 そして当日午後には、表彰式が開催。まずはジャーナリスト賞やトレジャー賞といった各賞の入賞校が壇上に上がり、作品に対する思いや工夫した点などを解説した後、作品を鑑賞。その結果、東京都小笠原村のFCフォルサ母島(小学生部門)と、福島県いわき市の磐城高等学校(中・高校生部門)が栄えあるグランプリに輝きました。これら2作品はKWNの世界大会「グローバルコンテスト」に日本代表としてエントリーされます。

    静まり返った室内では、審査の難しさからか小さなため息が漏れることも。部門賞の決定にも多くの時間を要した

    メモを取りながら作品を観る審査員たち。審議の際は、「テーマの裏付けが甘い」など課題点を指摘する厳しい意見も

    東京から約1,000Km南にある小笠原諸島・母島。自然豊かなこの島には、人と自然との深いつながりが息づく。その「つながり」の大切さを、小笠原の美しい風景を舞台に描いた作品。

    小さなイジメを受けていた少女が、ある同級生の何気ない行動から、徐々に心を開いていく様を描く。「言葉以外のコミュニケーション」をテーマにした、ノンバーバル(台詞なし)の作品。

    1乾杯とともにスタート  2 KWNのワークショップを体験した在日ブラジル人の学生2人も参加  3ブッフェ形式の軽食をつまみつつ、賑やかに会話を楽しむ子ども達

    4山口香氏による映像制作のワークショップも開催  5高校生の制作による「オリンピックをテーマにした映像作品」の上映およびディスカッションも  6表彰式では、KWN経験者である2名の大学生が進行役に7会場には多くの皆さんが応援に駆けつけ、盛り上がりを見せた

    前日に開催された「ナイトミーティング」では参加校同士が交流!

    当日は、映像制作のワークショップに続いて、表彰式を開催!

    KWN日本コンテスト2016最優秀作品賞/トレジャー賞

    KWN日本コンテスト2016最優秀作品賞/ベスト映像賞

    東京都・小笠原村FCフォルサ母島 福島県・福島県立磐城高等学校

    6名の最終審査員がノミネート作品をチェック!

    グランプリの栄誉は以下の2校が獲得

    各賞の結果発表

    飯田香織 氏NHK(日本放送協会)・経済部副部長

    テロップの活用や映像の見せ方など例年以上に今年はレベルが高かったですね。またメッセージ性の強い作品が多い印象を受けました。

    山口 香 氏㈱ハット・企画演出部ディレクター

    映像で気持ちを表現することができていました。人生経験を積めばさらに深い表現ができるはず。色調整など細部の拘りにも驚きました。

    伊藤有壱 氏東京藝術大学大学院・教授

    今年はドキュメンタリー作品より、メッセージを潜ませつつも純粋に楽しめるドラマが多く、扱うテーマが変わってきたと感じました。

    黒上晴夫 氏関西大学・総合情報学部教授

    楽しませてくれるアイデアが目立ちました。技術の差がなくなってきているので、子どもたちが知恵を搾り出しているのがわかります。

    中村 亮 氏㈱プレジデント社・プレジデントファミリー編集部編集長

    毎年、小学生作品のクオリティの高さには驚かされています。撮影技術、演出など一つの作品にまとめ上げる力は小学生とは思えません。

    映像制作は初心者でしたが、子ども達の豊かな感性をカタチにしたいと思い、挑戦しました。イルカと泳ぐシーンが一番大変でしたが、母島の魅力をしっかり表現できたと思います。

    ストーリーも演技も、生徒たちの等身大の思いを生かしました。この作品作りで彼らが得たものは、目標を高く持ち、それに向かって粘り強く、真摯に取り組む姿勢だと思います。

    福田里香 氏パナソニック㈱・ブランドコミュニケーション本部CSR・社会文化部部長

    心に届く作品が多かったと思います。映像制作を通して社会性やチームワークを養うKWNの原点も感じられて良かったです。

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    母島のみんなに

    伝えたいです!

    大変でしたけど

    頑張りました!

    FCフォルサ母島 宮澤 貫 代表 磐城高等学校 中野淳之 先生

    『つながる』 『Open.』

    ハーモニー賞『A Message』神奈川県・森村学園初等部ジャーナリスト賞『バリアフリーってなんだろう?』熊本県・荒尾市立桜山小学校

    小学生部門

    ハートフル賞『ありがとう』福岡県・福津市立福間南小学校次世代クリエイター特別賞『My Name Is・・・』東京都・江戸川区立篠崎小学校

    中学生・高校生部門

    ベストジェネレーション賞/次世代クリエイター特別賞『好き 嫌い どっちでもいい』沖縄県・昭和薬科大学附属中学校未来シーズ賞『ことば』宮崎県・宮崎日本大学高等学校

    ロマンチック賞『月と、好き。』大阪府・大阪府立茨木高等学校

    小学生部門 中学生・高校生部門

    2 月上旬に審査員による「最終審査会」を実施

    NEWS!

    決定!!