120530 bpmnサマリ

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プププププププププププププププププ ププププ BPM/BPMN ププププププププププ () 2012 プ 5 プ 31 プ 平平 23 平平 平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平 「」 平平平平平 平平平平平 平平平平平平平平平 平平平平平平 平平平平平平平 平平平平平平平平 平平平平平平平平 平平平 平平平平平平 平平平平平平 平平平平 平平平平平平 平平平平 平平平平 平平平平平平 平平平平平 平平平 平平平平平 平 平 平 平 平 平 平 平平 平平 平 平 平 平平 平 平 平 平 平 平 平 平 平 平 平 ・、 平平平平平平平平平平平平平平平平平 平平平平平平平 平平平平平平平平平平平平平平平平平平 平平平平平平平平平平平平平平平 平 平平平 平 平平 平平 平 平 平平 平平 平 ・・・、 平 平 平 平 平 平 平 平平 平 平 ・、 平平平平平平平平平平

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JUASスクエア2012講演資料 (経済産業省調査研究報告資料)

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Page 1: 120530 bpmnサマリ

プロセス指向の新たなビジネス基盤を実現する BPM/BPMN (業務モデリング手法)

2012 年 5 月 31 日

平成 23 年度「業務最適化のための業務モデリングに関する調査研究」報告書サマリ

ユーザが主体

経営の強化

変化への迅速な対応業務の最適化

プロセス可視化のスピードアップ

システムへの連携

迅速なサービス構築

組織横断改革の円滑化

気づきの充実

合意形成の効率化

分析の定量化

継続的改革の実現

組織力強化

・ダッシュボード、シミュレーションによる経営判断の的確化・定量化によるアカウンタビリティ向上・経営基盤の強化

・ユーザ自身が変更できる柔軟なシステム・一気通貫なサービス構築プロセス

・ムリ・ムダ・ムラの見える化、改善・重複防止と協力、再利用・サービス検討の高度化

Page 2: 120530 bpmnサマリ

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0 10 20 30 40 50 60

業務プロセスの効率化(省力化、業務コスト削減)

迅速な業績把握、情報把握(リアルタイム経営)

IT開発・運用のコスト削減

業務プロセスの質・精度の向上(ミス、欠品削減等)

営業力の強化

業務プロセスのスピードアップ(リードタイム短縮等)

グローバル化への対応

社内コミュニケーションの強化

経営の透明性の確保(内部統制、システム監査への対応等)

企業間の情報連携(グループ、業界、取引先間)

企業としての社会的責任の履行(セキュリティ確保、個人情報保護等)

ビジネスモデルの変革

顧客重視の経営

1位(n=1106) 2位(n=1101) 3位(n=1087)

  

出展 企業の IT 投資動向に関する調査(企業 IT 動向調査 2011 ,社団法人日本情報システム・ユーザー協会、 2011.3 )

IT 投資で解決した中期的な経営課題

社会環境変化に対応したプロセス改革ニーズの高まり

近年、社会ニーズの多様化、ビジネスサイクルの短期化、景気低迷、国際競争の激化といった社会経済状況のもと、「社会環境変化への迅速な対応」および「業務プロセス改革」の重要性が高まりつつある。

社会環境変化、業務プロセス改革を前提とした経営はもはや必須の条件である。

2

Page 3: 120530 bpmnサマリ

新たなマネジメント手法として注目される BPM

「社会環境変化への迅速な対応」および「業務プロセス改革」を実現するためには、様々な経営支援システムが提案されてきたが、業務プロセスを中核として経営を行うビジネスプロセス管理( BPM )が注目されている。 

 ビジネスプロセス管理(ビジネスプロセス管理( BPMBPM:: Business Process ManagementBusiness Process Management ))   BPM は、ビジネスプロセスを可視化し、プロセスの分析、業務改善検討、モニタリングを行うことを通じて、継続的にビジネ

スプロセスの改革を推進するマネジメントツールである。プロセスの実施状況を評価する KPI 、モニタリングによる実施結果を一貫して管理する。

  それらを基に経営判断を行うことにより、下記を実現する。    ・社会経済状況の変化に対する組織適応力の向上    ・サービスの高度化、サービス提供の迅速化    ・経営の強化(経営戦略とオペレーションの整合性向上)、ガバナンスの向上 等

BPM のイメージビジネス・プロセス・マネジメント( BPM )入門 (日本 BPM 協会、 2012.1.2 )より作成   3

BPM

俊敏な変化対応

柔軟な業務基盤構築組織の学習能力向上

ガバナンス向上

迅速・適切な意思決定規制対応 /内部統制

リスク /インシデント管理

パフォーマンス向上

プロセス差別化による競争力強化

高い QCD レベルの保証

ビジネスプロセスの PDCA サイクルを実践する BPM

人 IT システム

企業経営事業戦略

ビジネス・プロセス

P: プロセスの可視化・設計 D: プロセスチームで共有化し、実行

C: モニタリングA: 改善

組織的な取り組み

現状の把握

実績に基づく改善活動改善内容のプロセスへの迅速反映

全案件モニタリング自動警告・未然防止

実績の定量化

当事者意識の醸成

Page 4: 120530 bpmnサマリ

標準的な表記法 BPMN の普及

BPM については、その有効性に高い期待が持たれていたが、これまで、プロセスの可視化等に統一したルールがなく、モデリング担当者により品質がばらつき、相互運用や利用するプラットフォームへのロックインといった観点から、導入がすすまなかった。

しかし、 BPM を実現するための標準的な表記法として BPMN が整備され、相互運用性に関する検討が進んだ。更に、 BPMN のバージョン 2.0 が公表されたことや多くのツールが提供されるようになったことから BPM や BPMN の普及が広がってきている。

4

BPMNBPMN (( Business Process Model and NotationBusiness Process Model and Notation ))   OMG ( Object Management Group )で標準化が進められているビジネス・プロセスの表記法である。人間系の業務プロセスを主な

対象としており、表記が簡易なため、ユーザにわかりやすいいことが利点である。  モデリングについては、以下の 3 つのレベルが想定されており、目的により使い分けることができる。    レベル1 主な業務(正規系の業務)の流れを表現し、業務フロー図として、俯瞰的な検討を主目的とするレベル    レベル2 イレギュラーな業務の流れも含め業務を詳細化し、シミュレーション等による定量的な分析を目的とするレベル    レベル3 上記レベル2に加え、プロセスデータや外部システムとの連携を考慮し、プロトタイピングや実装を目的とするレベ

ル   2011 年 1 月に、ワークフロー実装、および相互運用を考慮したレベル3をサポートする BPMN2.0 がリリースされたことで、普及

が加速しつつある。  なお、 OMG とは、企業、大学、非営利団体等の約 370 団体( 2011 年 2 月時点)が参加する非営利の国際的なコンソーシアムで、ソフトウェア技術に関する標準化に取り組んでいる。

○BPM の普及が先行する海外では、プロセスモデリング導入ユーザの 7割以上が BPMN を利用しており、プロセスモデリングの実質的な標準となりつつある。

○BPM の普及が先行する海外では、プロセスモデリング導入ユーザの 7割以上が BPMN を利用しており、プロセスモデリングの実質的な標準となりつつある。

0 10 20 30 40 50 60 70 80

BPMN

UML

BPEL

XPDL

その他

利用しているプロセスモデリング表記法( Business Process Modeling Survey (Paul Harmon & Celia Wolf 、 2011.12 )より引用)

・ UML はシステム開発のため表記法であるため業務の人からは分かりにくい。

・ WFA は日本政府独自記法であり相互運用性に課題がある。

・ UML はシステム開発のため表記法であるため業務の人からは分かりにくい。

・ WFA は日本政府独自記法であり相互運用性に課題がある。

Page 5: 120530 bpmnサマリ

強靱な組織を作るための BPM

アーキテクチャの面からも BPM/BPMN の重要性が増している。 業務アーキテクチャの最先端モデルである米国国防総省の BEA9.0 ( Business Enterprise

Architecture )では、「 End-to-End (E2E) Processes 」「 Data Interoperability 」を重要視しており、その基盤要素として BPMN2.0 の導入を図ることとしている。

5

能力の獲得必要とされる

能力

BEA のPhased approach

DoDAF2.0( 国防総省全体の技術アーキテクチャ )・ Operational Viewpoint の中の OV-6c が BPMN

DoDAF2.0 のアーキテクチャに基づく BEA

BPM 基盤により、組織全体の機動性や柔軟性を飛躍的に高めることを狙っている。

Capability viewpoint

Services viewpoint

Systems viewpoint

Pro

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s vie

wp

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and In

form

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t

Operational viewpoint

OV-1 – High level graphical and textual description of operational concept       (ハイレベル業務概念記述)OV-2 – Operational Resource Flow Description (運用リソース・フロー記述)OV-3 – Operational Resource Flow Matrix (運用リソース・フロー・マトリックス)OV-4 – Organizational Relationships Chart (組織関係チャート)OV-5a – Operational Activity Decomposition Tree (運用活動分解ツリー) OV-5b – Operational Activity Model (運用活動モデル)OV-6a – Operational Rules Model (運用ルールモデル)OV-6c – Event Trace Description (事象トレース記述)OV-7 – Logical Data Model (論理データモデル)

  システム設計    記述

    BPR 、   機能クエリ記述

  業務ルール、    現状プロセス、       システム記述

  機能要求と   目標プロセス     記述

  現状ポートフォ リオに対する能力ギャップ分析

   ポリシー コンプライアンス分析

  能力 /代替案分析

 相互運用性分析

Page 6: 120530 bpmnサマリ

参考:BPMNを支える各アーキテクチャ要素 DODAF 、BEAで定義された他のアーキテクチャ記法の内容とBPMNによる業務プロセスは以下のように関連する。

6

LRP: Laws, Regulations and Policies

IE: Information Exchange

BEA Architecture Product Guide ( March 15, 2012 )

法律、規制、政策ルールモデル

リソース・フロー記述

リソース・フローマトリックス

活動分解ツリー活動モデル

AV-2統合辞書

AV-2統合辞書

Page 7: 120530 bpmnサマリ

BPM/BPMN の具体的効果

7

Page 8: 120530 bpmnサマリ

システムへの連携・ワークフローとし

て実装可能・乗り換えも容易・自分で改修可能

組織横断改革の円滑化・標準的な記法なの

で相互理解が可能

組織力強化・プロセスの知識化・コンプライアンス強化・人に依存しない仕組み

変化への迅速な対応・ユーザ自身が変更できる柔軟なシス

テム・一気通貫なサービス構築プロセス

業務の最適化・ムリ・ムダ・ムラの見える化、改善・重複防止と協力、再利用・サービス検討の高度化

経営の強化・ダッシュボード、シミュレーションによ

る経営判断の的確化・定量化によるアカウンタビリティ向上・経営基盤の強化

プロセス可視化のスピードアップ・モデリング作業削減・検討充実、仕様早期

確定

分析の定量化・モデル可視化と定量管理で確認が容易

・シミュレーションによる分析

継続的改革の実現・KPIとモニタリング・進捗管理の可視

気づきの充実・視覚、直感で理解

できるので検討が充実

合意形成の効率化・理解し易い図と協

調作業で合意形成

・調整と意見集約

ユーザ主体の改革・ユーザが主体的に推進

・ユーザが修正可能

迅速なサービス構築・BPRからシステム構

築が一体・ニーズへ迅速対応

経営の高度化・最適化

BPM基盤整備による組織力強化(DoD)

組織的なプロセス標準化(DoD)

業務進捗状況の可視化(NY州)

従来システムのフロントプロセス改革(NY州)

利用者視点のサービスパターン化(北九州市)

組織横断での業務連携(北九州市)

合意形成の効率化(日本海事協会)

プロセスのモジュール化(日産自動車)

業務データモニタによる継続改善(日本通運)

業務モデルと実際のシステムが直結(三井住友海上)

コンプライアンスの強化(JTB情報システム)

業務フローの標準化(ニッセン)

進捗把握を通じた業務改善(ニッセン)

業務の可視化と改善(リクルート)

モデルで要求仕様を明確化(カシオ)

プロセスを蓄積し知識資産化(DoD)

モデルからUI、実装への展開(カシオ計算機)

壁を越えた業務連携(カシオ計算機)

わかりやすい手法 ・ 業務モデリングからシステムまでの一貫した手法 ・標準化された手法

BPM/BPMN の具体的効果

単に標準化されてわかりやすいだけではない。業務関係者、システム関係者にかかわらず、また導入工程にかかわらずシームレスな連携を実現する基盤である。

これまでは、これらをすべて満たす手法が提供されてこなかった。

②モデリングの基盤 ③業務改革の基盤 ④組織改革の基盤

8

① (⇒価値の創出)

Page 9: 120530 bpmnサマリ

①経営の高度化・最適化 社会環境の変化に迅速かつ的確に対応し、価値を創出するため、数値に基づく経営が求められている。これまで数値化が難しかった業務部

分の数値化ができるようになることで、より的確な情報により経営判断することが可能になる。また、可視化等を通じて組織全体の強化も同時に実現することが可能である。

9

生産状況

財務状況

顧客の声

業務

ライン(工場)

建物

製品

プラント

物を作るときには作る前にシミュレーションをするが当たり前

ユーザが主体

経営の強化

変化への迅速な対応業務の最適化

プロセス可視化のスピードアップ

システムへの連携

迅速なサービス構築

組織横断改革の円滑化

気づきの充実

合意形成の効率化

分析の定量化

継続的改革の実現

組織力強化

・ダッシュボード、シミュレーションによる経営判断の的確化

・定量化によるアカウンタビリティ向上・経営基盤の強化

・ユーザ自身が変更できる柔軟なシステム

・一気通貫なサービス構築プロセス

・ムリ・ムダ・ムラの見える化、改善

・重複防止と協力、再利用・サービス検討の高度化

数値に基づく経営のさらなる推進

販売状況

各種経営数値による判断

従来:業務改革は個人の技量に高く依存    作図するのがメインの作業になりがち今後:数値に基づく業務改革    検討に多くの時間を使って高度化案を作成

経営データ

オペレーションデータ

オペレーションデータ

事前検証データ

事前検証データNEW

※実際のオペレーションデータ、事前検証データ等は各部門レベルで活用され、サマリデータを経営判断に活用したり、各部門の判断向上により最終的に経営の強化につながる場合が多い。

Page 10: 120530 bpmnサマリ

②モデリングの基盤

BPR やシステム構築を行うための、業務ユーザにもシステム関係者にも理解しやすいモデリングの基盤が整った。

10

標準ベースなので多くのツールが提供されている•無料ツールから高機能ツールまで、用途に応じて多様なツールの中から選択できる•標準に準拠しているツールであればツールの乗り換えも容易•ツールを変更したときにも、再描画作業はツールが支援してくれるので、乗り換え負担は従来に較べて少ない

※UML も各種ツールが提供された標準化手法であるが、ユーザに分かりにくかった

モデル化 分析 システム化

モデル化→分析→システム化(シームレスに実現)

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

モデリングに起因する業務改革やシステム開発のよくある失敗例1.モデルがわからないからユーザが参加しない2.結局何がどうなるのかよくわからないので議論が深まらない3.作図に時間がかかり、時間切れで改革が終了する4.システムができてから、こんなのではなかったと揉める

・ユーザ、ベンダ等の関係者全員が意識を共有できる・試行検証が可能・分業やモジュール化が容易になる・人材育成が容易

シミュレーション

プロトタイピング

システム実装

A 部門

I1商品

O3売上情報

O2配送商品

O1商品カタログ

I2注文

C3

顧客選定基準

C4

契約規則

M1

物流会社M2

通信機器

M3

スタッフ

カタログを送付する

A31

注文を受け付ける

A32

商品をそろえる

A33

配達する

A34

注文情報

ターゲット顧客

不良顧客情報

配送結果

仕分け済み商品

注文係 購買係営業係

出荷係

新規顧客データ

C1

顧客リスト

C2

ベンダーリスト

納品情報

発送する

注文を受付する

商品を手配する

カタログを送付する

顧客ファイル

商品ファイル

顧客データ

顧客注文データ

注文情報ファイル注文データ

製造元

納品データ

発注データ

商品データ

製造元データ

発送指示データ新規顧客データ

顧客

ベンダー

営業係

注文受付係

購買係

出荷係

カタログ配布

顧客データ

注文

受付

注文データ

カタログ

発注

受注

商品データ

顧客管理

顧客データ

出荷

納品

梱包 納品

注文データ

B 部門 X 社 Y社

エンジン SOA

標準記法によるモデル

従来のモデリング( IT専門家向けの図表が一度に大量作成され、構想段階で全体像を理解しづらい)

BPMNベースのモデリング(誰でも理解できる図表を段階的に作成可能で構想初期段階から全体設計に参画できる)

短い作図時間

検討時間の充実

数値に基づく検証

短時間での実装

サービス開始

迅速な修正・改

モニターと改善

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

誰が見ても理解可能で議論できる

部門毎にモデリング手法を選択していたので、他の部門にわかりにくく、他社連携や企業再編にも柔軟に対応しにくかった。社内の知的資産であるプロセスが継承しにくいので、ベンダ乗り換えの障壁にもなっていた。

C 部門

文章で記載

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・

( 短期間でリリース )

標準記法を使い、シミュレーションや計測が可能になることは、本格的なエンジニアリングへの第一歩

Page 11: 120530 bpmnサマリ

③業務改革の基盤

業務最適化では、重複投資をなくし業務連携を図るとともに、業務の中のムリ、ムダ、ムラを排除していく必要がある。業務の可視化を図った上で十分な検討時間を確保し、試行検証を通じた業務改革を実現していく基盤として BPMN は有効である。

11

これまでの課題・業務改革を実施する人の能力に依存・描画ソフトで検討するので非効率・抜け漏れがある・導入がぶっつけ本番

従来の業務改革・改善

BPMNベースの業務改革・改善        (継続的な改善サイクル)

ユーザー主体の業務改革•わかりやすい図で、関係者全員で議論

  組織横断でも議論しやすい  いろいろな気づきを創出しやすい  合意形成がしやすく手戻りが小さい  参加者全員が主体的になる

•シミュレーションやプロトタイプで検証可能•プロトタイプすることで手戻りをなくす•作図時間が短いので検討時間を十分に取れる•ツールベースで定量的に検討が可能

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

これまでの業務改革は、業務の組み換えや統廃合を人の経験を中心に行ってきた。そのため、本当に最適な業務になっているのかわからないだけでなく、新業務プロセスがうまく回らない場合さえあった。

業務プロセスのオーナーシップをユーザに取り戻す

業務改革主幹部門だけが楽になる例 業務改革されたようで

改善余地が残っている例システムありきで業務改革される例 ( 確認メールが沢山来る )

モデル化をするときに初期モデルを元に一気にその場でモデル作成と検証が可能そのため初期モデル化と第一回ヒアリング及び修正時間の合計で 55% 削減可能。標準記法やシミュレーションの導入など、業務改革をエンジニアリング化。

但し、 BPMN はあくまでも表記手法であり、ムリ、ムダ、ムラをなくすためには業務改革の手法の教育が非常に重要

Page 12: 120530 bpmnサマリ

④組織改革の基盤

BPM/BPMN を組織の基盤として導入することで、組織全体の抜本的な強化に取り組むことも可能である。

これまでの組織の資産は「人・物・金・情報」と言われてきたが、業務プロセスそのものが競争力の源泉になってきている。そのプロセスを管理するための BPM 基盤や、表記、蓄積、交換するための BPMN の重要性が非常に高まっている

12

進捗状況

AKO

UCore

BPM( システ

ム)基盤

ユーザ自身が標準データを使って迅速に業務プロセスを構築可能

UCore:国防総省の情報交換の仕組み

緊急時に迅速に新しい業務をシステム化

現場

システム

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

米軍は世界各地に展開しているが、その知識基盤の中核であるAKO (イントラネット)の中核機能として BPMNベースの BPM基盤が導入されている。

これにより世界中でプロセスの交換が行われ、現場主導の強い組織作りが進められている。

BPM 基盤上で情報と手続きを管理するため、組織のコンプライアンス対策にも使われている

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

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事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

モニタリングデータ

継続的改革の実現 組織力の強化BPM基盤上で業務を行うことで、日々の業務データを蓄積し、ボトルネック等を分析。また、日常的にも業務の進捗状況を把握可能

BPM基盤を導入した多くの企業では継続的な業務改善に取り組んでいる。

各種情報

ポイント•プロセスの資産化•蓄積された情報を使いこなす仕組み•人に依存しない組織作り

業務プロセスの日々の運用

Page 13: 120530 bpmnサマリ

導入に向けて

13

Page 14: 120530 bpmnサマリ

適用分野 業務プロセスのモデリングだけであればどの業務でも利用可能である。多くの業界で活用が始まっている。 システム構築だけでなく、普段の業務マニュアルや説明資料でも効果的である。ワークフロー系業務が得意であるが、既存のバッチシステムと連携する等で多様な業務に活用できる。

イントラネットにBPM基盤を常設し、組織の持つ情報の活用という観点から導入するパターンもある。– 既存のイントラネット付属のワークフローツールはイントラネットの世界で閉じていたが、 BPMベースのもので

あれば外部システムとの連携などより高度な処理が実現できる。(但し、モニタデータ等も不要な簡易なワークフローであれば、既存のワークフローツールで十分な場合もあることから、導入時に目的や効果を検討する必要がある。)

14

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

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主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

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No

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別手続で実施

後援基準

BPMN.igx後援名義

経済産業省

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担当課室

主催者等

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変更等に対する報告を行う

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No

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後援の条件が変更された時

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後援基準

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関係課室

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主催者等

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事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

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No

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別手続で実施

後援基準

BPMN.igx後援名義

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起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

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相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

マニュアルや会議資料の中でフローを記述し、関係者の調整や合意形成に使う。システム有無にかかわらず日常的に使用する。

①合意形成ツール ②ワークフロー構築 ③プロセス共有基盤 ④既存システムのフロント改革

⑤情報の活用基盤

**************************************************

日常的な業務をワークフローとして構築する。実システムは BPM スイートの上で実現しても、独立したシステムとして構築しても良い。

様々な部門でプロセスを登録し、組織全体でプロセスを共有する。プロセス再利用の仕組みも合わせて整備する。

既存システムの顧客サービスを向上させるために、既存システムのフロント部分を BPMで構築し、処理に必要なデータは、フローの中から既存システムにメッセージで連携するようにする。

組織が蓄積している、書類、データを利用する仕組みとして BPM を使用する。イントラネットへの BPM の組み込みなどで実現する。

従来はデータベースを中核にシステムの構築を行ってきたが、 BPM は業務のフロントからのアプローチであり、システム検討の視点が変わってきていることを理解する必要がある。

また、サービスが多様化、短周期化する中で、フロント改革の重要性は日々高まっており、 BPM はこれまでシステム化がされていなかった領域の業務改革を進める重要な仕組みと考えられる。

Page 15: 120530 bpmnサマリ

適用フェーズ

業務改革から運用まで全てのフェーズで使用できる。また、検討の深さのレベルが変わっても一貫して活用することができる。

わかりやすい手法であることから、レベル2の分析モデルまで職員が実施することができる。米国国防総省では、 5 日程度の研修を受けレベル3の実行可能モデルまで職員が行うこともおこなわれている。

国内の BPR支援企業やシステムベンダは BPMN を使用した実績は少なく、現時点で BPM やBPMN を使いこなせる人材は少ない。国内導入事例でもユーザ企業が自ら導入している事例が多いことから、ユーザが積極的に各フェーズに参加していくことが重要である。

標準化された手法で工程間をシームレスに連携

部門横断でプロセスを可視化主な処理の記述

イレギュラー処理の記述人とシステムの作業の切り分け

実装仕様の記述

レベル1記述モデル

( Descriptive )

レベル2分析モデル

( Analytic )

レベル3実行可能モデル( Executable )

• 業務・サービスの概要プロセスと効果の把握

•代替案の検討• 関係者の合意形

• 主要な例外処理も含んだ検討

•費用対効果の分析

• シミュレーションによる検証

• プロトタイプで検証

•ワークフローやシステムに実装するための詳細検討を実施

• モニタリング結果に基づき改善を実施

• システムとして運用

業務担当者

システム担当者

(外部人材)

シー

ムレ

スに

連携

15

Page 16: 120530 bpmnサマリ

利用にあたっての記述基本ルール 記法は、基本的にDoDAF OV-6c に準拠し、記号は BPMN Symbol サブセット、フロー記述は BPMN High-Level Design

Patterns を適用することとする。 – Guidelines for the Design and Development of Event-Trace Descriptions (DoDAF OV-6c) using BPMN (December 17, 2009)

BPMN2.0 の Symbol を必要に応じて利用可能にするなど、プロジェクト開始時に基本ルールを決める必要がある。特に、タスクの記述粒度に注意が必要であり、サンプルフローなどで示すことも有効である。

システム内容だけ記述するのか、人のタスクも記載するかのルール作りも必要である。 ルールを作っても、コンサルタントにより記述の個人差は出る。レビューで吸収していく必要がある。

16

http://dcmo.defense.gov/products-and-services/business-enterprise-architecture/9.0/products/BusOpsTransformation_EA_BI/6_%20PrimitivesOV6cGuidelinesupdatedpdf.pdf

BPMN Symbol サブセット( OV6c に「注釈を追加」)

記述に企業や個人により記述差異が出たところ・入出力情報を記述したほうがわかりやすい・サブプロセスを、入れ子構造で書くのか、サブプロセスフローとして起こすのか、一面に細かく展開してしまうのかの方針が違う・ Task は動詞で書いたほうがわかりやすい・始点と終点を何にするかのルールも必要・異常系をどこまで書くかのルール作りも必要

サブプロセス( 埋め込み)

タスク

省略サブプロセス

ループタスク

並行タスク

並列ゲートウェイ

排他ゲートウェイ

データに基づく包含ゲートウェイ

イベントに基づく包含ゲートウェイ

データオブジェクト

スタートイベント

スタートメッセージイベント

スタートシグナルイベント

スタートタイマーイベント

スタート状態

イベント

中間メッセージイベント(受取)

中間シグナル

イベント(受取)

中間タイマーイベント(受取)

中間状態

イベント(受取)

中間メッセージイベント(送出)

中間シグナルイベント(送出)

終了メッセージイベント

終了シグナルイベント

終了イベント

レーン

レーン

シーケンスフロー

メッセージフロー

関連

注釈

Page 17: 120530 bpmnサマリ

利用にあたっての詳細ルール

BEA Architecture Product Guide ( March 15, 2012 )では、BPMNで業務モデリングをするための詳細内容を示しており、業務モデルを「図」「定義」「統合」の視点からチェックするリストも整備している。– http://dcmo.defense.gov/products-and-services/business-enterprise-architecture/9.0/

products/apg.pdf このガイドを参考にすることで、業務モデルの品質を向上させることが可能である。

17BART: Basic Audit and Reporting Tool

Page 18: 120530 bpmnサマリ

相互運用性について

ツールの乗換えや他組織との連携時には、交換用データにより多くのデータが移行できるようになってきている。これは、これまでのモデリング手法に較べれば格段の進歩である。また、データにより移行ができないときにも、表記法が簡単であることから、リライト時の間違いが少なく、モデリング自体も短い時間で実施可能である。– 同一企業内のツールでの移行

• BPM スイート若しくは関連製品を使っているのであれば相互運用性にほぼ問題はない。• しかし、同じ企業の製品でもシリーズが違う場合には互換が保証されているとは限らない。モデリングツー

ルからスイートに移行することはできるが、スイートから逆には戻れない片方向だけ移行可能な場合もある。

– 交換標準を使った移行• BPEL

スイムレーンなどの移行ができない

• XPDL 対応している製品間でスイムレーンも含めてデータ移行できる。しかし、シンボルによっては移行できないものもあり、移行後の確認作業は必要になる

• BPMN2.0交換形式 対応している製品間でスイムレーンも含めてデータ移行できる。しかし、シンボルによっては移行できないものもあり、移行後の確認作業は必要になる。

– 製品標準を使った移行• vdx(マイクロソフト visio )

BPM スイート側が対応している場合には移行可能。

シミュレーションデータやプロトタイプのデータ項目に関してはBPMNでは、W3Cの標準であるXML Schema Definition ( XSD )を使用することとしており、移行には、その活用が求められる。

18

Page 19: 120530 bpmnサマリ

プロトタイピングやシミュレーションの活用

プロトタイピングやシミュレーションは実施するべきか?– プロトタイピングの目的は「要件の早期確認」であり、 BPM スイートを導入している場合には、

業務のウォークスルーや情報項目の確認等が実施できる。実施は必須である。– シミュレーションの目的は「改善案等の定量的な評価」であり、複数の改善案を比較検証するケー

ス等で有効である。しかし、他の手法で代替可能な場合も多く、実施が必須というわけではない。• シミュレーションは、導入目的に合わせて実施する必要がある。業務シミュレータは必ずしも必要ではなく、プロトタイピングや導入後のモニタデータで確認する方法もある。 BPM スイート上ではシステム自体の修正、改善が容易であることから、事前検証として業務シミュレーションをする必要はないとの意見がある。一方で、複雑な業務プロセスではシステム改修が大変なことから、事前にシミュレーションを行うべきとの意見がある。

主要業務のみプロトタイピングやシミュレーションを行う等、検証コストを勘案して実施する必要がある。

19

実際の業務

業務プロセス

シミュレーション実施が推奨されるケース・事前検証が厳密に求められるケース・導入時に業務停止などが許されないケース・複雑なシステムで事前確認が求められるケース・

プロトタイピング実施が推奨されるケース・事前検証が厳密に求められるケース・導入時に業務停止などが許されないケース・要件を早い段階で確認しながら進めたいケース

どちらも必要ないケース・プロセスがシンプルで検証が不要なケース・サービス改善後にモニタデータで改善すれ ばよいケース・迅速にシステムリリースが求められるケース

BPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

シミュレーション用パラメータ

(処理時間、費用等)

画面項目、テストデータ+

改善後業務プロセスBPMN.igx後援名義

経済産業省

大臣官房総務課

関係課室

担当課室

主催者等

相談を受ける

申請書類を作成する

事前審査をする

申請資料を修正、追加する

起案する 通知する 承認後の指導及び監督をする

変更等に対する報告を行う

開催概要収支予算団体の概要その他資料

開催期日の少なくとも一ヶ月前

大臣賞か?

挨拶文が必要か

相談をする

合議を確認する

課室長が決裁する

後援事業の準備をする

終了の報告を行う

事業報告書収支報告者

最終確認を行うNo

Yes

No

Yes

事業の実施をする

相談する

後援の条件が変更された時

別手続で実施

後援基準

ボトルネック等の結果を確認しプロセスを再検討

実務イメージで確認した上で改善を実施

業務状況をモニタ

継続的改善

プロトタイピングやシミュレーション実施に関する従来工数との比較プロトタイプの工数は、ツールを使うことで、従来の画面生成ツールに比べると2/3から1/2の時間でできる。シミュレーションの工数は、ツールを使うことで、従来のエクセルで計算している方法と比較すると、2/3から1/5の時間でできる。

Page 20: 120530 bpmnサマリ

導入方法

導入はどの分野からでも開始できる。日常的な文書作成、マニュアルから、システム構築の一部から導入することも可能である。

組織全体に導入する場合には、全体戦略を考えたうえで、既存システムとの整合を取りながら順次導入を図っていく。– 新規システムから導入、既存システムのフロントエンドを改革、マニュアルや設計書の統一

 等

20

モデリングツールを選定 仮のポリシーやルールを整備

検証

全体構想、アーキテクチャを整理

新ツールまたはスイートを選定

教育と支援の仕組み整備

ポリシーやルールを整備

導入

検証フェーズ

導入フェーズ

•米国の調査では、ビジネスプロセス改革に取り組む企業の26%が BPM スイートを導入しており、44%の企業がスタンドアローンのモデリングツールを活用している。 (27%はvisioで描画している)

・ BPM スイートを導入している企業はCMM4,5レベルが中心である。組織基盤として、ビジネス・プロセスの可視化・共有化の重要性を伺わせる

Business Process Modeling Survey (Paul Harmon & Celia Wolf 、 2011.12 )

※最近はクラウドでの BPM スイートの提供が始まっており、  BPM スイートを安価に試行できる環境が整いつつある。

導入イメージ

Page 21: 120530 bpmnサマリ

個別プロジェクトでの導入 日本 BPM 協会は 2012 年 2 月に BPM推進フレームワークを発表し、推進方法を以下のように整理している。

21

BPM推進キー

BPM推進プロセス

資料:日本 BPM 協会

Page 22: 120530 bpmnサマリ

体制

BPM や BPMN の導入は、組織方針としてトップダウンで導入するパターン、情報システム部門が先導して導入するパターン、業務部門から導入するパターンがある。

誰でも導入できること、小規模導入から始められること、無料ツールが提供されていることから、使えると考えた人が使いはじめ、その後、先行事例をもとに組織全体に広げていく方式が現実的である。

22

トップダウンで導入した事例 IT 部門主体で導入した事例

トップ

各部門長 ビジョン

アーキテクチャ

実装

組織横断基盤

CIO を軸に IT 部門が主導し推進(部門串刺しで見られる IT 部門だからこそ改革が実現できる)

組織の IT戦略を構築していく中で BPM を導入。業務と業務をデータでつないでいたものを、プロセスで連携するように業務見直しの方法を変更。

・トップが BPM/BPMN を導入決定をするとともにビジョンを提示

・ビジョンに基づくアーキテクチャを整備・組織横断の BPM 基盤を整備・各部門長に対して BPMN の利用を指示

企画・支援チーム・アーキテクチャ・チーム・導入支援チーム・教育チーム

プレゼンテーション層

ビジネスプロセス層

サービス層

アプリケーション層

標準 UI テンプレート

BPMN

Webサービス、ESB(上下の層の疎結合を実現)

ERP、グループウェア、RDB

新しい業務構築は基本的に BPMNベースで作成。上位の UI 部分は UI テンプレートで整備。全体は SOAベースでシステムを構築

Page 23: 120530 bpmnサマリ

参考:システム導入方式の多様化 システムを導入する場合、これまではスクラッチ開発かパッケージを導入するかという選択肢が

主流であったが、 BPM が新しい選択肢として注目されている。– スクラッチ開発

• 大規模なシステムや複雑なシステムに適している。– パッケージ開発

• 業務により定型モデルがある場合に選択する。業界のベストプラクティスベースになるので効率が良いが、独自業務を加えるためカスタマイズをする場合にはコストや対応力を確認する必要がある

– BPMベースの開発• 日ごろから身近な業務改善や業務変更がある場合に有効である。

23

スクラッチ開発 BPMサービス、パッケージ

ミドルウェア( BPM スイート

等)

ミドルウェア( DB 等)

パッケージ(業務ノウハ

ウ)

基盤(ハード、OS、クラウ

ド)

業務モデル

基盤(ハード、OS、クラウ

ド)

ミドルウェア( DB 等)

プログラム

基盤(ハード、OS、クラウ

ド)

カスタマイズユ

ーザ

がこ

の層

まで降

りてく

る(簡単

なシ

ステ

ムは

自分

で作れ

る)

大規模システム複雑なシステム

定型業務系システム 個別手続系システム

スクラッチではない選択肢が増加

標準手法業務モデル

より簡易な仕組みとして、ビジネス・ルールを記述することでシステムを生成するビジネス・ルール・エンジンもあるが、標準化が進んでいないので、導入範囲は限定される

SOA(業務モデルと疎結

合)

Page 24: 120530 bpmnサマリ

行政機関でのBPM /BPM N 導入

24

Page 25: 120530 bpmnサマリ

制度見直し等への迅速な対応 制度導入プロセスの見直

し透明化

プロセス可視化と属人的裁量の排除

行政サービスの高度化フロントサービスの高度化

行政のムリ、ムダ、ムラの排除 行政組織横串での改革 行政の生産性向上官民の役割分担の見直しと明確化 業務標準化とプロセスの知識化

行政機関を取り巻く環境変化とBPM /BPMNのインパクト 行政機関も企業と同様に「社会環境変化への迅速な対応」および「業務プロセス改革」が求められている。また、社会環境の変

化についていけず制度疲労している制度も散見されることから、制度全体の可視化とマネジメント強化は喫緊の課題といえる。 米国政府では、BPM/BPMN の導入により行政の俊敏性や行政サービスの向上を確保するとともに、政府内の属人性の排除

などに大きな効果をあげてきている。

25

公平性、中立性、透明性の確保 システム導入・開発手法の改革

迅速性の確保 ライフサイクル視点での改革

アーキテクチャの見直し アーキテクチャ整備共通基盤のあり方

相互運用性の確保標準の導入

行政機関

社会環境変化

行政改革

調達改革

技術進歩

行政経営の高度化・最適化・業務の可視化、定量化 (ムリ、ムダ、ムラの可視化と排除)・フロント改革による価値の創出

システムの基盤強化・ツールによる生産性向上・ライフサイクルで一貫性確保・組織横断の新たな共通基盤

業務改革の基盤強化・ユーザ主体の業務改革の実現・改革の迅速化、検討の充実・組織横断の改革実現

組織改革の基盤強化・継続的改善の定着・属人性の排除とプロセスの知識化・コンプライアンス向上

BPM /BPMNのインパクト

上記を通じたベンダ強化

Page 26: 120530 bpmnサマリ

実業務での検証により確認された BPMN の効果 実際の業務プロセスの構築において以下の効果が確認された。

– 行政機関の職員にわかりやすい• 業務プロセスのレビュー時に記法の説明なしで参加者が理解可能であった• シンプルな記述なので課題が明確になった

– プロトタイプまでの迅速さ• 業務モデリングからプロトタイプ構築までが非常に短期間で検証できた

– 制度の記述不足の明確化、制度に含まれる矛盾の顕在化• 制度内で書かれていないとおかしい業務が明確になった• 制度通りに業務をすると冗長な業務プロセスになり、便宜上、一括処理などをしている業務が明確

になった– 法律、省令、施行令によるわかりにくさの改善

• 並べて参照するなどわかりにくかったのが業務プロセスとして表すことでわかりやすくなった

26

ボトルネックのレポート

(実行時間) (待機時間)

レポートの出力

ヒアリング

資料収集 資料分析 初期モデリング ヒアリング モデル修正 モデル確認

x人日 y人日 0.8人日 0.5人日 0.5人日 0.2人日

現行手法(Excel等でWFAを記述)による業務モデリングの期間

資料収集 資料分析 初期モデリング ヒアリング

モデル修正

モデル確認

0.4人日

0.5人日(0.5日)

1.2日(最低)

BPMN手法(BPMN記法とツール)による業務モデリングの期間

x人日 y人日

ツール使用による効果

モデリング効率による効果

ヒアリング方法の改善による効果(ヒアリングしながらその場でモデル修正・確認)

モデリング作業の効率化 シミュレーションによる検証プロトタイプによる検証

簡易画面を使ったウォークスルー

Page 27: 120530 bpmnサマリ

法律や制度へのモデリングの適用

法律や制度は、制定後に現場に導入するために、業務マニュアル化したりシステム化されることが多い。また、制度が複雑になると制度全体の整合性を取ることが難しくなる。そのため、法律や制度をモデリングツールで記載してみたが、非常にわかりやすく表記可能である。– BPMNでの制度記述

• BPMNで制度を記述することで制度の流れを直感的に理解することができる。また、法律を省令で補足している部分が明確になる。手引書や解説書等で補足している部分や実運用の手続きを追記することで、制度運用の全体像が把握可能である。

• 下図のように「法律」、「省令」、「手引書」、「実務手続き」と色を分けて書くことで、制度改正をしなくても業務改革できる部分や制度改正が必要な部分が明確になり有効である。

– 制度設計時のBPMNの活用• 制度を設計するときに可視化されたモデル化手法を使うことで容易に法律の論理構造を構成すること

ができる。 勧告などの定型化された手続きは定型部品化することで、制度設計やチェックを効率化することが

できる。

27

手引き書記載事項

法律省令

実務手続き

制度の整備や改正を、迅速にシステムとして実現することが可能になる

Page 28: 120530 bpmnサマリ

その他の活用事例

調査研究等の仕様書はもちろんのこと、各府省への事務連絡や会議資料で BPMN で記述された業務プロセスを活用。関係者の理解が深まり、合意形成を迅速にはかることができた。(経済産業省電子経済産業省構築事業)

28

仕様書

事務連絡

会議資料

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制度所管課

制度集約部門

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内閣府防災担当

内閣広報室

D支援制度B事務局

制度を策定する

各種制度の概要の更新を企画する

ハンドブックへ更新の企画をする

一般

eGovに入力する

公開する

関連の通達を出す

災害関連

No

Yes

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冊子を公開する

データベースに登録する 公開する

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No 制度の追加・更新をする

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参照する

編集する(利用者向けにリ

ライト)

確認する

将来想定しているフロー

仕様書にシステムの業務プロセスと画面イメージをつけることで、発注意図にあった検証システムを構築。関係者への説明資料として、業務プロセスと画面イメージを活用。人間系中心のわかりやすい表記であるため理解が深まった。

関係府省への事務連絡に BPMN で記述した業務プロセスを活用。書面のみの連絡なので、業務プロセスを添付することで説明を補足。プレゼン・ソフト上で情報を追記することで、よりわかりやすいように工夫。

関係府省との会議で BPMN で記述した業務プロセスを活用。イメージが共有できるので会議が短時間で終了。シンプルに業務プロセスが表記されるため、細かい部分まで確認が可能。

調達時、事業開始時

サービス開始時

改善検討時

BPR 研修で BPMN を活用することで演習結果をシミュレータで確認可能。これまでの BPR の考え方の指導だけでなく、その改革結果を定量的に確認することが可能になる。 (経済産業研修所 CIO/CTO 研修)

Page 29: 120530 bpmnサマリ

BPM /BPMN導入への方策

日常的な業務フローとして活用– これまで、業務・システム最適化プロジェクトの業務プロセスは WFA で記載され、それ以外の業務プロセスは自由な形式で記述されてきたが、今後は BPMN での記述を推奨。

– 各種行政資料が統一的記法で記載されることで、国民への透明性と資料のわかりやすさを向上。

業務・システム最適化指針への展開– 従来のガイドラインとの整合性をとるため、従来ガイドラインも活用可能とする。– BPMN をベースに別冊などの形で最適化指針( BPMN編)(仮称)を試行導入し、検証を図

る。– BPMNだけではなく、 BEA9.0 を参考に、上位層を中心にアーキテクチャとして整理を行う

。– 開発工程としてアジャイル開発についても考慮する。

共通プラットフォームとしての導入– 政府全体もしくは府省内での基盤として BPM導入を検討する。

• 日常的な小規模システムニーズに対応できる。– ハードウェア費の各課への割り振りなどの検討が必要となる。– プラットフォームのリプレイスが可能なように疎結合することが望ましい。

調達指針への反映– プラットフォームに依存した調達が可能なように変更する。

29

共通プラットフォーム

サービス層

個別システム

個別システム

個別システム

各担当課が負担

共通費を配賦

Page 30: 120530 bpmnサマリ

情報源

日本BPM協会http://www.bpm-j.org/

OMG( Object Management Group Business Process Model and Notation )http://www.bpmn.org/

BEA( Business Enterprise Architecture )http://dcmo.defense.gov/products-and-services/business-enterprise-architecture/9.0/

index.htm DODAF( DOD Architecture Framework Version 2.0 )

http://jitc.fhu.disa.mil/jitc_dri/jitc.html 情報処理推進機構( IPA )

http://sec.ipa.go.jp/index.html

30