131031 foss4 g_tokyo_grass_handson_presentation
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSでリモートセンシング入門
縫村崇行 1,2
(NUIMURA, Takayuki)
1 名古屋大学
2OSGeo 財団日本支部
2013/10/31
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSとは
強力な解析機能を持った、オープンソースのデスクトップ GIS
今年で 30歳!現在の最新版は 6.4.3-1強力な解析機能 (ラスタ、ベクタ、画像)オープンソース (GPL)
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSの特徴
長所
非常に多くの解析機能を持つ
GUIでも CUIでも利用可能
トポロジーに厳密
短所
作図機能=⇒QGISや GMTがおすすめ
独自データ形式=⇒インポート/エクスポートが必要、QGISからは読める
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSの基礎知識
基本はコマンドラインで行うプログラムだが、最近のバージョン (6.3以降)では GUIが洗練されてきた。
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSモジュールの概念
画像表示モジュール (d.)
データベースモジュール (db.)
一般モジュール (g.)
画像処理モジュール (i.)
その他のモジュール (m.)
ポストスクリプトモジュール (ps.)
ラスター処理モジュール (r.)
ボクセル処理モジュール (r3.)
ベクター処理モジュール (v.)
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
Landsat
Landsat ETM+の band3及び band4 (GeoTIFF形式)1
USGS EarthExplorer (http://earthexplorer.usgs.gov/)
EarthExplorer
1300 mグリッドにリサンプリングしてある6 / 50
はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
SRTM
CGIAR提供の SRTM3 DEM (GeoTIFF形式)1
CGIAR-CSI (http://srtm.csi.cgiar.org/)
CGIAR-CSI
1300 mグリッドにリサンプリングしてある7 / 50
はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSデータベースについて
(岩崎, 2012)
GRASSでは独自のデータ形式を使っているため、インポート/エクスポートが必要
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセット
ロケーション (座標系、範囲、解像度 (ラスター)を定義)
例えば
地理座標系 =⇒ gcs
UTM座標系ゾーン 45 =⇒ utm45
マップセット (作業する単位、ユーザーなど)
handson
user1
ロケーションには座標系がわかりやすい名前がおすすめ、マップセット名は適当で OK。
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
初めて GRASSを起動するとき、GRASSデータの場所の指定を要求されます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
Cドライブの直下など、わかりやすい場所に grassdataフォルダを予め作成しておいて選択します
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
地理座標系のデータを扱う場合
ロケーション名を入力(例. gcs)
リストから選択
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
リストから地理座標系を探して選択=⇒ll
投影パラメータ=⇒楕円体に関連付けられた
データム
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
測地系データムを選択=⇒ wgs84
データム変換方法=⇒1
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
=⇒完了をクリック
解析対象地域&解像度を設定できるのだけど · · ·
⇓あとで説明する g.regionコマンドでの設定がおすすめなのでいいえ
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
ちなみにはいを選ぶとこの画面で、解析範囲と解像度を手入力できます
マップセット名は=⇒handson
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
このような元の画面にもどりますので、マップセット名を選択してから GRASSの起動をクリック
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSの画面の説明
データのリスト表示解析機能へのアクセス
データの表示領域
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
UTM座標系 (ゾーン 45)のデータを扱う場合
ロケーション名を入力(例. utm45n)
リストから選択
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
リストから UTM座標系を探して選択=⇒ll
投影パラメータ=⇒楕円体に関連付けられたデー
タム
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
測地系データムを選択=⇒ wgs84
データム変換方法=⇒1
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
=⇒完了をクリック
先ほど同様いいえを選択その後、handsonマップセットを
作成
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ロケーションとマップセットの作成
この画面にもどりますので、UTMのマップセット名を選択してから GRASSの起動をクリック
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ベクターデータのインポート
ファイルメニューから⇓
ベクトルデータのインポートを選択
※データインポートアイコンからも選択可能
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ベクターデータのインポート
配布した handsonフォルダの中のkhumbu_himal_basin.shpデータを選択
⇓インポート
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ベクターデータの表示
読み込んだベクターデータが下図のように表示されます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ベクターデータのエクスポート
ファイル⇒ベクトルデータのエクスポート
出力先とファイル名を指定して実行
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ラスターデータのインポート
ファイルメニューから⇓
ラスターデータのインポートを選択
※データインポートアイコンからも選択可能
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ラスターデータのインポート
配布した handsonフォルダの中のsrtm_dem_300.tifデータを選択
⇓インポート
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
ラスターデータの表示
読み込んだラスターデータが下図のように表示されます
しかし実は解析範囲が正しく設定されていないので一部しか表示されていません
⇓範囲設定に g.regionモジュールを使用
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
解析範囲の設定 (g.region)
設定メニュー⇒領域⇒⇒領域設定を選択
参照するラスターに、srtm_dem_300を選択
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
解析範囲の設定 (g.region)
ラスターレイヤ名を右クリックして選択したマップにズームを選択すると全域が正しく表示されます。
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ラスターデータのエクスポート
ファイル⇒ラスターデータのエクスポート
出力場所とファイル名を指定して実行
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
データ表示の変更方法 (ベクター)
右クリックから、プロパティ⇒⇒色タブを開く
エリアの塗りつぶし色をクリックして色を変更
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
データ表示の変更方法 (ベクター)
ポリゴンデータの表示カラーが図のように変更されます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
データ表示の変更方法 (ラスター)
右クリックから、カラーテーブルのセットを選択
カラーテーブルのタイプで srtmを選択して実行
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
データ表示の変更方法 (ラスター)
DEMデータの表示カラーが図のように変更されます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
地形解析 (傾斜、方位)
ラスターメニュー=⇒地形解析=⇒傾斜・方位を選択
r.slope.aspectウィンドウが開くので入力データに srtm_dem_300を選択
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地形解析 (傾斜、方位)
出力タブに移って、傾斜ファイルに slope、
傾斜方位ファイルに aspectと入力
計算後、傾斜と傾斜方位が自動で読み込まれます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
バンド間演算
handsonフォルダにある landsat_band3_300.tif、landsat_band4_300.tifをインポート
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NDVIの計算
NDVI (正規化植生指数)
NDVI =(IR − R)
(IR + R)
IR: Infrared (赤外バンド)R:Red (赤色バンド)
Landsatの場合 (R⇒Band3、IR⇒Band4)
NDVI =(Band4 − Band3)(Band4 + Band3)
IR: Band4R:Band3
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
NDVIの計算
ラスターメニュー⇒ラスターマップカルキュレータを選択以下のコマンドを入力して実行
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
NDVIの計算
NDVIが図のように変更されます
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
モジュール検索
モジュール検索タブの検索窓にキーワードを入力して探せます
⇓ためしにキーワードを入力してみましょう
slope
watershed
その他思いつく単語
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
コマンドコンソール
GUIウィンドウにもコマンドを入力する画面はあります
⇓ためしに、今日使用したモジュール名を
入力してみましょう
v.in.ogr
g.region
r.out.gdal
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GUIツールからコマンドを学ぶ
ほとんどの GUIツールにはコピーボタンがあり、現在入力している処理のコマンド文字列を取得できます
上の場合は以下の文字列がコピーできますv.in.ogr dsn=C:¥handson¥khumbu_himal_basin.shp output=basin
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
スクリプトの作成
そのようにコピーした一連の処理をスクリプトとして残しておけば解析を再現することができます以下のスクリプトは DEMを読み込み傾斜を求めてGeoTIFFとして出力する例です
r.in.gdal input=C:¥handson¥srtm_dem_300.tif output=srtm_dem_300
g.region rast=srtm_dem_300
r.slope.aspect elevation=srtm_dem_300 slope=slope
r.out.gdal input=slope output=C:¥handson¥slope.tif
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
他のソフトとの連携 (R言語)
GRASSの処理と、より高度な空間統計解析や統計処理、図の作成を組み合わせたい場合は、統計解析言語 Rの GRASS連携ライブラリ spgrass6などもあります。明日 R言語を使ったリモートセンシング解析の話をします。
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はじめに データ 初期設定 基本 応用 GUI から CUI 補足資料
GRASSの次期バージョン (GRASS 7)
GRASSの次期バージョンでは、新たに時系列モジュール (t.)が追加されるなど、様々な変更点があります。これらの新機能について、FOSS4GOsakaで紹介します。
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参考文献 I
岩崎,亘典 (2012). GRASSを用いた衛星・GISデータ処理の基礎. FOSS4G2012Tokyo,東京.