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商品技術解説 150 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 ドキュメントを扱うモバイルアプリ Mobile Applications for Documents スマートフォンやタブレット端末の利用が拡大ている。これらのモバイルデバイスでドキュメントを 利用するためのモバイルアプリを本論文で紹介する。 富士ゼロックスが提供するモバイルアプリは、これま で提供しているドキュメントを扱う機器やサービス をモバイルデバイスから当たり前に利用できること をねらいとしている。オフィス向け複合機やプリン ター、アーケード環境でのプリントサービス、文書ハ ンドリングアプリケーションを利用するためのモイルアプリを取り上げて、それらの操作性やアプリ連 携を中心として説明する。モバイルデバイスならびに モバイルアプリはオフィスと外出先をまたがる柔軟 な働き方を可能とし、ドキュメントを利用したワーク スタイルの変革に貢献できる。本論文で紹介するモイルアプリは、その第一歩である。 Abstract 執筆者 早田 宏(Hiroshi Hayata*1 大和 顕一(Kenichi Owa*2 伊藤 嘉孝(Yoshitaka Itoh*1 國政 武史(Takeshi Kunimasa*1 中野 利彦(Toshihiko Nakano*1 松尾 剛典(Takenori Matsuo*1 知久 正二三(Masafumi Chikyu*1 北橋 知己(Tomoki Kitahashi*1 伊藤 康洋(Yasuhiro Ito*1 和田 典大(Norihiro Wada*1 *1 ソリューション本部 ソリューション開発部 Solutions Development, Solutions Group*2 コントローラ開発本部 コントローラプラットフォーム第三開発部 Controller Platform Development III, Controller Development GroupThis report introduces the mobile applications used on mobile devices to handle documents. Along with the growing use of smart phones and tablet devices, Fuji Xerox has created mobile applications that enable the easy use of conventional devices and services for handling documents from mobile devices. Specifically, this report introduces mobile applications for using office multifunction devices and printers, print services in an arcade environment, and document-handling applications, and also describes their usability and application linkage. Mobile devices and applications can facilitate a flexible work style that goes beyond office boundaries, thereby changing conventional work styles and how documents are used. The mobile applications introduced in this report represent the first step toward enabling that change.

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商品技術解説

150 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

ドキュメントを扱うモバイルアプリ Mobile Applications for Documents

要 旨

スマートフォンやタブレット端末の利用が拡大し

ている。これらのモバイルデバイスでドキュメントを

利用するためのモバイルアプリを本論文で紹介する。

富士ゼロックスが提供するモバイルアプリは、これま

で提供しているドキュメントを扱う機器やサービス

をモバイルデバイスから当たり前に利用できること

をねらいとしている。オフィス向け複合機やプリン

ター、アーケード環境でのプリントサービス、文書ハ

ンドリングアプリケーションを利用するためのモバ

イルアプリを取り上げて、それらの操作性やアプリ連

携を中心として説明する。モバイルデバイスならびに

モバイルアプリはオフィスと外出先をまたがる柔軟

な働き方を可能とし、ドキュメントを利用したワーク

スタイルの変革に貢献できる。本論文で紹介するモバ

イルアプリは、その第一歩である。

Abstract

執筆者 早田 宏(Hiroshi Hayata)*1 大和 顕一(Kenichi Owa)*2 伊藤 嘉孝(Yoshitaka Itoh)*1 國政 武史(Takeshi Kunimasa)*1 中野 利彦(Toshihiko Nakano)*1 松尾 剛典(Takenori Matsuo)*1 知久 正二三(Masafumi Chikyu)*1 北橋 知己(Tomoki Kitahashi)*1 伊藤 康洋(Yasuhiro Ito)*1 和田 典大(Norihiro Wada)*1 *1 ソリューション本部 ソリューション開発部 (Solutions Development, Solutions Group) *2 コントローラ開発本部

コントローラプラットフォーム第三開発部 (Controller Platform Development III,

Controller Development Group)

This report introduces the mobile applications usedon mobile devices to handle documents. Along withthe growing use of smart phones and tablet devices,Fuji Xerox has created mobile applications that enablethe easy use of conventional devices and services forhandling documents from mobile devices.

Specifically, this report introduces mobileapplications for using office multifunction devices andprinters, print services in an arcade environment, anddocument-handling applications, and also describestheir usability and application linkage. Mobile devicesand applications can facilitate a flexible work style thatgoes beyond office boundaries, thereby changingconventional work styles and how documents areused. The mobile applications introduced in this reportrepresent the first step toward enabling that change.

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 151

1. 緒言

iOS*1 や AndroidTM*2 を搭載するスマート

フォンやタブレット(以下、モバイルデバイス

と総称)の普及が広がっている。これらのモバ

イルデバイスを業務で利用するモバイルワー

カーも増加している。モバイルデバイスを利用

した新たな働き方は、先進的な個人利用者の事

例だけではない。企業の取り組みとして売上向

上や生産性向上を目指す施策として注目されて

いる。タブレットを利用した営業活動や店舗で

の接客、スマートフォンを利用したスケジュー

ルや資料の共有などの事例が紹介されている。

しかし、新しいモバイルデバイスを持つだけで

は、売上や生産性の向上に結びつけられない。ま

た、利用者は新たな働き方を確立できない。たし

かに、モバイルデバイスはオフィスと外出先をま

たがる柔軟な働き方を可能とする。モバイルデバ

イスはより直感的な情報操作を可能とする。これ

らの特徴を活かして、ドキュメントを扱う環境を

整備することが重要である。富士ゼロックスは知

の媒体としてのドキュメントに着目しており、モ

バイルデバイスの特徴を活かしたドキュメント

を扱う環境の整備は、ドキュメントを利用する働

き方の変革を可能とすると考える。12

本論文では、富士ゼロックスが2010年から

提供しているモバイルアプリを紹介する。これら

のアプリケーションでは、複合機やアーケード

プリントサービス、DocuWorks*3の利用者を対

象としている。これまで提供しているドキュメ

ントを扱う機器やサービスをモバイルデバイス

*1 iOS とは、Apple 社のスマートフォンである iPhone

®

や、タブレット端末のiPad®に搭載されているApple Inc.

のオペレーティングシステムである。 *2 AndroidTM とは、スマートフォンやタブレット端末など

の携帯情報端末を主なターゲットに搭載されているオー

プンソースのオペレーティングシステムである。

から当たり前に利用できることを狙いとしてい

る。これらのモバイルアプリは、モバイルデバ

イスでドキュメントを扱う環境を整備する第一

歩である。

2. モバイルアプリ商品群

2.1 モバイルアプリ一覧

富士ゼロックスが提供するモバイルアプリを

一覧で示す(表1)(2011年12月現在)。この

うち代表的なものを3章以降で詳しく説明する。

2.2 共通の考え方

すでに提供している機器やサービスを対象と

して、モバイルデバイスから当たり前に、より

簡便に利用することを目指す。モバイルアプリ

の実現では、以下の 2 点に留意する。

① デバイスに合わせた操作

② アプリ間の連携3

2.2.1 デバイスに合わせた操作

PC によって提供されていた機能を、モバイ

ルデバイス上で簡単に利用できるようにアプリ

ケーションを開発する。モバイルデバイスでは、

画面サイズやメモリーなどの計算機リソースが

PC に比べて制限されており、複雑な操作性は

なじまない。そのため、提供機能の単純化や操

作手順の簡便さが必要となる。もちろん操作の

途中で、PC や特別な機器が必要となることは

望ましくない。たとえば、モバイルデバイスで

閲覧している文書や撮影した写真を、オフィス

*3 DocuWorks とは、電子文書と電子化した紙文書を一元

管理するオフィス向けドキュメント・ハンドリング・ソ

フトウェアである。

商品名 Print Utility Print & Scan Utility netprint DocuWorks

Viewer Light DocuWorks Folder beat-access SkyDesk Mobile SkyDesk Cards SkyDesk Docs

主要機能 (2011 年

12 月時点)

オフィス向けや小型の複

合機に対するプリント/スキャン※1

コンビニ設置のマ

ルチコピー機への

プリント

DocuWorks文書を閲

覧・編集※2

DocuWorks 文書をスト

レージサービスに対し

てアップロード/ダウン

ロード

beat サービスへの

リモートアクセスを

設定

ビジネスコミュニケー

ションサービス

SkyDesk を利用

導入時期 2011 年 1 月 2010 年 6 月 2011 年 1 月 2011 年 12 月 2011 年 5 月 2011 年 8 月 動作環境 iOS/AndroidTM iOS/AndroidTM iOS/AndroidTM iOS iOS iOS

表 1. 富士ゼロックスが提供するモバイルアプリ Fuji Xerox Mobile Applications

※1 オフィス向け複合機はプリント機能のみ可能 ※2 AndroidTM搭載デバイスは閲覧機能のみ可能

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

152 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

の複合機やコンビニエンスストアにある複合機

からプリントする場合、利用者が操作で戸惑う

ことなく操作できる使いやすさが望ましい。機

能の選択のために機能指定の階層を深くたどる

こと、操作のために多くのタップ操作を要求す

ることも望ましくない。学習しやすく、記憶し

やすい操作性を目指す。

2.2.2 アプリ間の連携

多くのモバイルアプリが開発・利用されてい

るため、モバイルアプリ間で機能を相互に補完

することは重要である。たとえば、DocuWorks

文書を閲覧してプリンターに印刷することは、

閲覧アプリと印刷アプリで補完して実現する。

閲覧アプリは利用シーンに合わせて都合のよい

ものを選択できるし、印刷アプリも同様である。

iOS 上のアプリ間でのデータ共有(ストレージ

の共有)には制約があるため、iOS がデータ渡

しとして標準的に既定している機構を利用する。

AndroidTM では、アプリ間でファイルシステム

を利用してデータ共有ができるため、ファイル

システムを使った連携を実現する。

3. オフィスのためのモバイルアプリ

3.1 Print Utility/Print & Scan Utility

富士ゼロックスは、オフィス向け複合機をモ

バイルデバイスから利用する以下のアプリケー

ションを提供している。

Print Utility for iOS

Print Utility for Android

Print &Scan Utility(Small Office)

for iOS

Print Utility for iOS は、iOS 搭載デバイス専

用に利用できるプリント専用アプリケーション

である。同様に Print Utility for AndroidTM(以

下 iOS/AndroidTM 共通で Print Utility と略す)

は、Android 搭載デバイスのプリント専用アプ

リケーションである。Print & Scan Utility

(Small Office) for iOS は Small Office 製

品*4 を利用するプリントおよびスキャン用途の

アプリケーションである。4

*4 Small Office 製品とは、卓上や PC の横に置く複合機

やプリンターの総称である。

いずれも無線 LAN アクセスポイントに接続

されたモバイルデバイスから複合機やプリン

ターを利用する(図 1)。Web ページ、写真、

連 絡 先 、 撮 影 画 像 の プ リ ン ト 、 さ ら に

DocuWorks Viewer Light などのモバイルア

プリとの連携により DocuWorks 文書、PDF

文書のプリントができる。Print Utility は、オ

フィス向けの高速複合機や高速プリンターへの

プリントやユーザー管理と連携したプリントな

どに利用する。一方で Print & Scan Utility は、

卓上やPCの横に置くSmall Office製品である

複合機とプリンターで利用する。Small Office

製品では操作パネルで提供できる操作性が限定

されており、それを補完した直感的な操作性で、

文書をスキャンしてモバイルアプリに取込み、

さらにメールや文書閲覧などの他のモバイルア

プリにスキャンした文書を渡すことがきる。

3.2 Print Utility の動作

Print Utility は、次のような手順でモバイル

デバイス内の文書や写真などを印刷する。モバ

イルデバイスに保存された写真の印刷を例とし

て説明する。

① ユーザーは Print Utility アプリを立ち上げ

る。 初に「写真から印刷」、「カメラで撮

影して印刷」(カメラ搭載機のみ)、「連絡先

を印刷」(iOS のみ対応)、「Web ページか

ら印刷」の 4 つのメニューが表示される。

② 「写真から印刷」メニューを選択する。モ

バイルデバイス内に保存された写真、アル

バムデータがサムネイルで表示される。

ユーザーは印刷したい画像を1枚もしくは

複数枚選択する。

③ 「印刷設定」ボタンを押して所望の印刷設

定画面で、部数、出力用紙サイズ、両面印

刷、まとめて 1 枚(N アップ)、カラー・

白黒指定などの設定を行う(図 2)。設定さ

図 1. モバイルアプリと複合機によるプリントおよびスキャン動作

Data is input/output via a wireless router

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ドキュメントを扱うモバイルアプリ

富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 153

れた内容はプレビュー画面で仕上がりを確

認でき、印刷される枚数、色などが直感的

に分かる。5

④ 印刷設定に続いて、「プリンター名」メ

ニューから印刷する複合機またはプリン

ターを選択する。このメニューからは

Bonjour®*5を利用して富士ゼロックス製の

複合機またはプリンターを探すことができ

る。複合機やプリンターのリストから印刷

を実行したい機械を指定して、「印刷」ボタ

ンを押すと選択した写真の印刷が行われる。

3.3 Print Utility の特徴

3.3.1 認証情報

Print Utility では、ドキュメントのセキュリ

ティーや複合機の利用状況管理が要求するオ

フィスでの利用も見据えて、「認証管理」機能を

提供している(図 3)。複合機やプリンターのプ

ライベートプリント機能を利用すると、「全プリ

ント」を印刷前に利用者ごとに蓄積でき、複合機

やプリンターで利用者を認証した後に印刷する。

*5 Bonjour

®は自動的にネットワーク上の機器を探すプロ

トコル。

これにより、プリントした文書の放置や取り

違えをなくし、放置された文書の情報漏洩の危

険性を低減できる1)。Print Utility は事前にプラ

イベートプリントに必要なユーザー情報を設定

しておくことで、印刷時にその情報を複合機や

プリンターに送ることができる。

このことにより複合機やプリンターが提供す

るプライベートプリント機能を PC からのプリ

ントとモバイルデバイスからのプリントで変わ

りなく利用できる。

3.3.2 アプリケーションとの連携

Print Utility for iOS は、さまざまなモバイル

アプリと連携できる。例えば iOS 標準のメール

や Safari®と連携するだけでなく、5章で紹介

する DocuWorks Viewer Light とも連携する。

例えば、メールに添付された PDF 文書や

DocuWorks Viewer Light 内に保存された

DocuWorks 文書を選び、Print Utility から直

接複合機やプリンターに出力できる。このアプ

リケーション間でファイルを受け渡す連携は、

iOS の UTI*6 を利用している。6

アプリケーション間でファイルを受け渡す手

順を説明する。メールや DocuWorks Viewer

Light などのアプリで出力したい文書を選択す

る。メールであれば添付ファイルを選択して長

押しする。DocuWorks Viewer Light であれ

*6 Apple

®の定義するデータタイプの識別子。Uniform

Type Identifier の略。

図 2. Print Utility の印刷設定画面

Setting menu of Print Utility for iOS

図 3. プライベートプリントの利用手順

Procedures of private print

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

154 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

ばアクションボタンをタップする(図 4)。表示

されたポップアップメニューから、ファイルを

渡すアプリケーションを指示する。アプリとし

て Print Utility を選択すると、Print Utility が立

ち上がり、ファイル選択の手順はなく即時に「印

刷設定」画面が立ち上がり、印刷をそのまま実

行できる。

3.4 AirPrintTM との関係

iOS4.1 まで iOS には印刷の標準的な機能が

提供されていなかった。印刷機能の提供のために

は、独自にアプリケーションを開発する必要が

あった。iOS4.1 で導入された AirPrintTM により、

複数のアプリケーションから共通で印刷するこ

とが可能となった。各社 AirPrintTM 対応を進め

ており、富士ゼロックスでは AirPrintTM 対応し

た複合機やプリンター製品開発を検討している。

富士ゼロックス製品が将来的に AirPrintTM 対

応した場合、Print Utility は、AirPrintTM の機能

を補完しながら利用できる。AirPrintTM のコン

セプトはセットアップなしに気軽に印刷ができ

ることであり、プリンタードライバーやアプリ

ケーションをインストールする必要がなく、

ユーザーは簡易な印刷を即時に実行できる。し

かし、印刷設定は部数と両面印刷指定に限定さ

れており、AirPrintTM の印刷設定は、用紙サイ

ズや N アップなどの細かい設定はできない

(2011 年 11 月現在)。

Print Utility では、用紙サイズやトレイの指定、

用紙種類などを細かく設定でき、認証情報を送信

することもできる。簡単にすばやく印刷したい時

は AirPrintTM を利用し、詳細な印刷設定やプラ

イベートプリント機能を使って印刷したい時は

Print Utility 利用するという棲み分けになる。

4. アーケードプリントのためのモバ

イルアプリ

4.1 ネットプリントサービスト

ネットプリントサービスは、インターネット

を経由してプリントしたい写真や文書などの

ファイル、もしくは「地図」や「楽譜」などの

商用コンテンツを日本全国のセブン-イレブン

店頭にある富士ゼロックスの複合機でプリント

できるサービスである 1)。

ネップリントサービスは、モバイルデバイス

からも利用できる。iOS ならびに AndoridTM

OS 上で動作する「netprint」アプリケーショ

ンを使えば、外出先などのモバイル環境でネッ

トプリントサービスを利用できる。

4.2 netprint アプリ

4.2.1 写真のプリント

netprintアプリは主にコンシューマーをター

ゲットにしている。モバイルデバイスから「写

真」が多くプリントされている利用状況に着目

し、「写真かんたんプリント」機能をバージョン

アップにともなって提供した。「写真かんたんプ

リント」機能では、ユーザーは写真を選ぶだけ

でプリント予約ができる(図 5)。写真の場合は

用紙サイズを「L サイズ(フォト用紙)」、カラー

モードを「カラー」と事前に設定できるため、

登録のたびの印刷設定が不要である。

図 4. DocuWorks Viewer Light と Print Utility の連携動作

How to invoke Print Utility from DocuWorks Viewer Light

図 5. netprint アプリ: 「写真かんたん予約」機能

netprint app: the function of “simple registration of photographs”

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ドキュメントを扱うモバイルアプリ

富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 155

モバイルデバイスからのプリントのうちで、

写真のプリントは約 8 割となっている。モバイ

ルデバイスでは、操作手順が少ない、わかりや

すいインタフェースが重要であり、netprint ア

プリがネットプリントサービス全体の利用率向

上にもつながっている。

42.2 文書のプリント

netprint アプリでは「文書」、「Web ページ」、

「テキスト情報(アプリ上で文字入力した情

報)」に対しても、ネットプリントサービスを利

用できる。

また、他の文書閲覧アプリやクラウドスト

レージサービスに対応したアプリと連携し、各

アプリで利用しているファイルに対しても、

ネットプリントサービスを利用できる。例えば、

Print Utility と同様に、DocuWorks Viewer

Light で閲覧中の文書を netprint アプリへ渡す

ことができる(図6)。他のアプリから連携でき

る形式は画像、DocuWorks ファイル、PDF

ファイルがある。これら以外のネットプリント

が対応するファイル形式(MS Office 文書)に

ついては、モバイルデバイスからのメールに文

書を添付することで、ネットプリントサービス

へ登録することができる。

4.2.3 利用状況の考察

ネットプリントサービスにおいて、モバイル

デバイスからのプリント枚数は急増している。

前年同時期に比べて、約 5 倍に成長しており、

昨年から今年にかけて大幅なスマートフォン市

場の拡大と比例して、ネットプリントサービス

の利用が急増していることがわかる。モバイル

デバイスからのプリント件数が特に多いのは、

写真(L サイズ、カラー)である。次に文書プ

リント、Web ページプリントと続く。

写真プリントについては、モバイルデバイス

のカメラ機能が手軽かつ高性能であるため、モ

バイルデバイスで撮影して外出先でそのまま利

用するシーンが多いためと考える。一方で、文

書プリントにおいては、モバイルデバイスでの

文書編集が操作として難しいために、モバイル

デバイスで文書を閲覧しながら、どうしても必

要なものを外出先でプリントするシーンに限定

され、写真に比べて利用率は劣ると考える。た

だし、オフィスワーカーがモバイルデバイスを

活用するワークスタイルの変革によって、文書

プリントの利用シーンは拡大するであろう。

4.3 モバイルワークへの貢献と可能性

2011 年3月 11 日に発生した「東日本大震

災」により、交通の混乱や電力不足などの社会

的なインフラが不安定な事態が続き、業務の停

滞が発生するなど、ワークスタイルに大きな影

響を与えた。そのような状況下であっても従業

員が業務を遂行できるよう、従来よりも ICT を

活用した「在宅勤務」や「直行・直帰」といっ

たワークスタイルが着目されるようになってい

る。ネットプリントサービスにも震災以降、法

人のお客様からの利用に関するお問い合わせや

期待が多く、このような動向から、よりモバイ

ルワーカーの利便性を見据えた機能の強化が必

要と考えている。

4.4 今後の展開

モバイルアプリでの操作性については、継続

的な改善が必要である。「写真かんたんプリン

ト」機能に代表されるような、簡易に利用する

ユーザー向けの操作性と、多くの文書、多くの

出力機会を持つ利用者に向けた操作性の改善も

図 6. DocuWorks Viewer Light for iOS との連携

Cooperation with “DocuWorks Viewer Light for iOS”

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

156 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

必要である。例えば、ネットプリントサービス

の予約番号と文書のプレビューを一目でわかる

ような改良を予定している。

また、モバイルデバイスの普及にともない、

タブレット端末からの利便性、各種クラウド

サービスとの連携による連携性、多様な文書形

式に対する対応性の拡大を図り、継続的にモバ

イルワーカーの活動を支援することを目指す。

5. 文書ハンドリングのためのモバイ

ルアプリ

5.1 DocuWorks の マ ル チ プ ラ ッ ト

フォーム対応

富士ゼロックスは、「電子の世界に紙を作る」

というコンセプトの下で、Windows®アプリ

ケーションである DocuWorks を、軽快な操作

感を持ったドキュメント・ハンドリング・ソフ

トウェアとして提供している 2)。

Windows®環境のクライアントアプリケー

ションとして稼働する DocuWorks であるが、

その利用が拡大し、DocuWorks 文書の流通や

共有化が進んでいる。それに伴って、Mac®など

の Windows®以外の環境(マルチプラット

フォーム環境)でも DocuWorks 文書を扱うた

め、Mac®、Linux®など各プラットフォームで

の利用シーンに合わせた機能モジュールを順次

提供してきている。

近年、iOS 搭載デバイスや AndroidTM 搭載デ

バイスなどのモバイルデバイスの普及が急激に

進みオフィスユーザーが会議室や外出先などで

文書の閲覧や編集をするときに、ノート PC の

代わりにモバイルデバイスを利用することが始

まっている。この動きに対応して、DocuWorks

文書をモバイルデバイス上で当たり前に利用す

るためのモバイルアプリを提供する。

5.2 DocuWorksのモバイルデバイス対応

Windows ア プ リ ケ ー シ ョ ン で あ る

DocuWorks をモバイルデバイスに展開するに

あたり、図 7 に示すアーキテクチャ構成を採用

している。

Core レイヤーは DocuWorks 文書の基本操

作を行う部分であり、メモリーが少ないモバイ

ルデバイスでの動作のために、メモリー使用量

の 適化を行っている。Graphic Bridge レイ

ヤーは、各プラットフォームのグラフィックシ

ステムの差を吸収しながら、iOS における

Quartz®*7 のような固有のグラフィックシステ

ムの提供機能を利用して、高速かつ高品質な描

画を実現している。Application レイヤーでは、

各プラットフォーム固有の操作性に対応して、

プラットフォームに親和性の高い操作性を実現

する。

この構成によって、マルチプラットフォーム

への対応を容易にし、各プラットフォームの特

徴を活かした操作性の提供と、性能の 適化が

可能となる。

5.3 DocuWorks Viewer Light for

iPhone/iPad、Android

DocuWorks 文書を利用するためのモバイル

アプリである DocuWorks Viewer Light for

iPhone/iPad は、DocuWorks 文書の閲覧機能

だけでなく、DocuWorks 文書に対するアノ

テーション編集機能を提供している。また、

AndroidTM 搭 載 デ バ イ ス に 対 応 し た

DocuWorks Viewer Light for Android では、

閲覧機能に限定して提供を開始している。以下

では、iOS/iPad®対応版と AndroidTM 対応版を

DocuWorks Viewer Light と総称する。7

*7 Apple社のMac OS

® Xに搭載されているグラフィック

描画エンジン。iOS にもモバイル向けに 適化された

Quartz®が搭載されている。

Applicationレイヤー

iOSアプリ Androidアプリ

Coreレイヤー

DW Coreモジュール

Graphics Bridgeレイヤー Bridge I/F

Quartz Bridge

Android Bridge

図 7. DocuWorks モバイルアプリのアーキテクチャ構成

DocuWorks Software Architecture for Mobile Device

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ドキュメントを扱うモバイルアプリ

富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 157

モバイルデバイスは、タッチパネルを使った

操作性の良さや動作の軽快さが特徴である。

DocuWorks も、従来から紙の操作性と軽快さ

を重視しており、DocuWorks Viewer Light

においてもそのコンセプトを踏襲する。これに

加えて、モバイルデバイスの特徴を活かす操作

性の実現を目指す。例えばフリックによるペー

ジめくりやピンチイン、ピンチアウトによる拡

大縮小機能や、はみ出し付箋の表示*8 などを実

現している。さらに、DocuWorks の特徴的な

文書表現である厚み表示に代わり、付箋一覧か

らのページジャンプ機能を採用して、画面サイ

ズの制約を考慮したタッチパネルの操作性を提

供している(図 8)。

5.3.1 iOS 対応アプリの特徴

DocuWorks Viewer Light の開発初期に、

文書ハンドリングのモバイルアプリに対する要

望や活用シーンをユーザーヒアリングによって

確認した結果、以下の要求を抽出した。

1. Web、メール添付文書の閲覧

2. クラウドストレージとの連携

3. PC からの文書取り込み

4. iOS アプリとして違和感のない操作性

1~3 の要求は、iOS 搭載デバイスに文書を

外部から格納する手段である。これを実現する

ために UTIによるアプリ間連携と iTunes®から

のファイル同期機能を利用している。8

Web 、 メ ー ル の 添 付 文 書 の 閲 覧 は 、

*8 DocuWorks では紙文書と同じように電子文書に付箋

を貼ることができる。

DocuWorks Viewer Light に UTI を定義する

事で実現している。クラウドストレージとの連

携は、各ストレージの iOS アプリが UTI による

連 携 機 能 を サ ポ ー ト し て い る 場 合 に 、

DocuWorks Viewer Light でファイルの受け

渡しが可能である。PC から直接 iOS 搭載デバ

イスに文書を格納する場合は、PC上のiTunes®

アプリ経由で DocuWorks Viewer Light に直

接文書を格納できる。

ま た 、 ア プ リ 間 連 携 機 能 を 利 用 し て 、

DocuWorks Viewer Light から Print Utility

や netprint アプリを通した印刷出力が可能で

ある。

4 の「iOS アプリとして違和感のない操作性」

の実現では、主に 2 つの点に注力している。

① 画面表示

DocuWorks の画面表示の特徴として、複数

の用紙サイズを 1 つの文書内で扱うこと、用

紙サイズの指定領域からはみ出した付箋が挙

げられる。文書表示モードとして、はみ出し

付箋を用紙サイズにカットして画面サイズに

合わせるモードと、拡大縮小ではみ出し付箋

まで表示するモードを用意して、各モードを

ユーザーの操作に合わせて切り替える事によ

り 、 iOS ら し い 快 適 な ペ ー ジ め く り と

DocuWorks 特有の画面表示を両立した。

② 操作性能

操作性能は画面表示とともに、アプリの操作

感に重要な影響を及ぼす。モバイルデバイス

のタッチ操作でもたつきが生じると、ユー

ザーは PC の操作時以上にストレスを感じる。

DocuWorks Viewer Light では、操作性能

の向上施策を継続的に導入している。

省メモリー動作の改善、描画の H/W 活用

フォントキャッシュの導入

バックグランド描画、描画ロジックの 適化

また、DocuWorks の特徴でもあるアノテー

ション編集機能により、マーカーアノテーショ

ンとテキスト付箋の新規追加、属性変更や移動、

削除が可能である。iOS 搭載デバイスでは文書

閲覧と簡易編集機能が可能となっており、モバ

イルデバイスでの文書操作の利便性を向上させ

ている。

図 8. Viewer Light の文書表示画面

Document View of DocuWorks Viewer Light

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

158 富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012

5.3.2 AndroidTM 対応アプリの特徴

DocuWorks Viewer Light for Android で

は、AndroidTM のグラフィックスシステムを活

用して、iOS 対応アプリとほぼ同等の操作性能

を実現している。

AndroidTM が提供している GUI フレーム

ワークには iOS と差異がある。そのため、iOS

では OS のフレームワークを利用して実現して

いたバックグラウンド描画とページ描画結果の

キャッシュ機能、およびページ拡大時のタイル

分割描画機能については、AndroidTM 上でアプ

リケーション独自に実現した。これより、スムー

ズなページめくりと、省メモリーの拡大表示機

能を実現する。

5.4 DocuWorks Folder for iOS

DocuWorks Folder for iOS は、モバイルデ

バイスを使ってさまざまな文書を持ち歩くとい

うコンセプトのモバイルアプリである。富士ゼ

ロックスが提供するクラウド型ドキュメント共

有サービス Working Folder に接続することで、

クラウド上で格納されている文書ファイルを、

モバイルアプリ(DocuWorks Viewer Light 、

PrintUtility 、netprint など)と相互にやり取

りできる(図 9)。

DocuWorks Folderは、Working Folderサー

ビスに接続するiOSクライアントとして、文書の

アップロード/ダウンロードといった基本機能を

提供する。Working Folderサービスのキャビネッ

トやドロワーの概念に対応させて、文書単位の操

作環境を提供している。また、モバイルデバイス

にダウンロードしたDocuWorks文 書は 、

DocuWorks Viewer Light とのクリップボー

ドを活用した独自のアプリ連携機能によって、

アプリ間でファイルを受け渡しながら、起動・

終了する直感的でシームレスなアプリケーショ

ン間の遷移を実現している。

クラウドストレージ上の文書ファイルへのア

クセス機能と、ダウンロードした文書の操作機

能を独立したアプリケーションで実現している。

閲覧や印刷などを持つ別のアプリとの連携の自

由度を実現できており、機能追加を繰り返すこ

とによるモバイルアプリの肥大化を防ぐ狙いを

持っている。

5.5 モバイルアプリの活用

DocuWorks のモバイルデバイス対応を中心

とした文書ハンドリングのためのモバイルアプ

リは、モバイルデバイスを使ってオフィスの外

で文書の閲覧、編集、印刷を行える環境を整備

している。これにより、ユーザーのワークスタ

イルの変化に対応することへ貢献している。具

体的には、震災を契機にクラウドサービスの活

用が進んでいる会計事務所などの SMB 市場に

おいて、クラウド上に格納した文書を外出先や

顧客先でダウンロードして、閲覧、編集するよ

うな活用が行われている。その中で、文書を中

心とした打合せやプレゼンテーションの場にお

けるモバイルデバイスへの期待が一層高まって

いる。

また、造船業などにおいても、図面文書を格

納したモバイルデバイスを生産現場に持ち込む

など、従来は紙で行われていた業務がモバイル

デバイスにとって代わるといった変化が始まっ

ている。

6. 今後の方向性

モバイルデバイスの進化や普及に伴って、企

業がモバイルデバイスを活用する取り組みは一

層広がると考える。クラウドサービスの業務利

用の拡大と合わせて、より生産性の高い、より

柔軟なワークスタイルへの期待が高まっている。

本質的に仕事の質を向上させる上で重要な点は、

タイムリーにモバイルデバイスを利用し、適正

な情報コンテンツをモバイルデバイスで利用す

図 9. DocuWorks Folder の文書操作画面

Document Operation View of DocuWorks Folder

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商品技術解説

ドキュメントを扱うモバイルアプリ

富士ゼロックス テクニカルレポート No.21 2012 159

ることである。

モバイルアプリの今後の方向性として、お客

様の業務に合わせた拡張性が重要である。これ

までは、当たり前の機能を提供するモバイルア

プリを商品群として整備してきた。今後は、モ

バイルアプリの柔軟性(拡張性)に向けた活動

に取り組んでいく。モバイルアプリがお客様の

利用業務や利用シーンに合わせた操作性や機能

を提供することが重要と考えている。

7. 結び

モバイルデバイスならびにモバイルアプリの

進化は今後も継続する。富士ゼロックスはド

キュメントをあつかう利用業務や利用シーンの

観点から、進化する新たな技術を使いやすい形

で提供することを目指す。クラウドやモバイル

でのドキュメント環境の整備が、「知の創造と活

用」につながると考えているからである。

8. 商標について

Apple®、iPhone®、iPad®、iTunes®、Mac®、

Mac OS®、Bonjour®、AirPrintTM、Quartz®、

Safari®は、Apple Inc.の米国その他の国にお

ける登録商標です。

IOS の商標は、Cisco の米国およびその他の

国のライセンスに基づき使用されています。

iPhone の商標は、アイホン株式会社のライセ

ンスに基づき使用されています。

AndroidTM は、Google Inc.の商標です。

Windows®は、Microsoft Corporation の米

国およびその他の国における登録商標または

商標です。

Linux®は、Linus Torvalds 氏の日本および

その他の国における登録商標または商標です。

その他、掲載されている会社名、製品名は、

各社の登録商標または商標です。

9. 参考文献

1) 早田宏ほか. セキュリティ&ネットワーク.

富 士 ゼ ロ ッ ク ス テ ク ニ カ ル レ ポ ー ト

No.19 p47-56(2009)

2) 松本天ほか. ドキュメントハンドリングソ

フトウェア DocuWorks の拡張性. 富士

ゼロックステクニカルレポート No.12

p133-137(1998)

筆者紹介

早田 宏 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

大和 顕一 コントローラ開発本部

コントローラプラットフォーム第三開発部に所属

専門分野:情報工学

伊藤 嘉孝 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

國政 武史 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

中野 利彦 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

松尾 剛典 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

知久 正二三 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

北橋 知己 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

伊藤 康洋 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学

和田 典大 ソリューション本部 ソリューション開発部に所属

専門分野:情報工学