1.貿易黒字が通貨高につながる仕組みは? 2. 3....
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今日から使える『外国為替』今日から使える『外国為替』
1.貿易黒字が通貨高につながる仕組みは?2.経済成長が通貨高につながる仕組みは?3.金利動向と為替相場との関係は?4.為替相場の変動は、株式、債券の価格にどう影響するの?
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※上記は一般的な事項に関する例示あるいはイメージ図であり、すべてを説明しているものではありません。また、その実現性を保証するものではありません。 1
今日から使える『外国為替』今日から使える『外国為替』
貿易収支の黒字とは、例として日本から海外への輸出額が海外からの輸入額を上回った状態です。
貿易黒字が通貨高につながる仕組みは?
であれば黒字、 であれば赤字
貿易収支 輸入額輸出額
米ドルの余剰拡大 (米ドルの売り要因)
「貿易黒字」が拡大していくと次のようなプロセスで円高になる傾向があります。
円の需要拡大 (円の買い要因)
輸出額が輸入額を上回り日本の貿易黒字が拡大
受け取った外貨を国内で使用するため円に交換
円への需要が高まり円高に
日本の対米貿易黒字が拡大した場合
逆に輸入額が輸出額を上回り「貿易赤字」が拡大していくと、米国企業への支払いが増加するため、円売り米ドル買いが増え、円安になる傾向があります。
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※上記は一般的な事項に関する例示あるいはイメージ図であり、すべてを説明しているものではありません。また、その実現性を保証するものではありません。 2
今日から使える『外国為替』今日から使える『外国為替』
一般的に為替相場は、各国の経済状況の相対的な格差、方向感に反応します。日本と米国を例にとると次のとおりとなります。
経済成長が通貨高につながる仕組みは?
経済および円への信頼性が上昇
海外からの直接投資や企業業績が好調な株式への投資が増加
日本が好景気になると
日本でたくさん物が売れる
円への需要が高まり円高に
日本が好景気の時
円の信頼性の上昇、海外から日本への投資(株式、不動産など)の拡大などにより円への需要が高まり、円高の要因となります。
日本経済の回復期待
日本経済の減速懸念
米国経済の回復期待
米国経済の減速懸念
円買い要因
円売り要因
米ドル買い要因
米ドル売り要因
国内総生産(GDP)は、経済全体の成長力を測る一般的な指標で、その伸び率を経済成長率といいます。
日本の場合、内閣府が四半期ごとに発表し、その内訳は民間需要、公的需要、純輸出に大きく分かれています。
また、現状および3ヵ月後の景況感をしるうえで重要な指標として、日本銀行が年4回行う企業アンケートをまとめた日銀短観があります。
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※上記は一般的な事項に関する例示あるいはイメージ図であり、すべてを説明しているものではありません。また、その実現性を保証するものではありません。 3
為替相場は2通貨の交換ですので、2通貨間の相対的な金利動向にも目を向ける必要があります。
為替相場は、金利動向の影響も受けます。一般的には金利が高い通貨にお金が向かう傾向があるため、高金利の通貨の価値が高くなることが予想されます。
金利動向と為替相場との関係は?
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※上記は、米金利が、円金利よりも高い水準にある場合の例を示したものです。
日米の金利の見通しと円・対米ドルの動向イメージ
局面① 局面② 局面③ 局面④
円金利の見通し 低下 低下 上昇 上昇
米金利の見通し 上昇 低下 上昇 低下
金利差 拡大 拡大または縮小 縮小
円・米ドル の動向
金利差が拡大 円売り米ドル買い金利差が縮小 円買い米ドル売り
円買い米ドル売り
米金利が相対的に高くなりそう → 米ドル資産の収益増加期待 → 日本からの米ドル資産の購入が増加 → 円売り米ドル買いが増加 →円安米ドル高
円金利が相対的に高くなりそう → 円資産の収益増加期待 →米国からの円資産の購入が増加 → 円買い米ドル売りが増加 →円高米ドル安
金利差が拡大 → 〈局面①〉へ金利差が縮小 → 〈局面④〉へ
円売り米ドル買い
局面①
局面④
局面②、③
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※上記は一般的な事項に関する例示あるいはイメージ図であり、すべてを説明しているものではありません。また、その実現性を保証するものではありません。 4
一般的に日本では円高→株安・債券高、円安→株高・債券安になるといわれることがあります。為替相場の動向は、諸外国との「輸出入」に大きな影響を与えるため、業種などによっては上記とは異なる動きになることがありますので注意が必要です。
今日から使える『外国為替』今日から使える『外国為替』
為替相場の変動は、株式、債券の価格にどう影響するの?
円高・円安による株価の動き
円高・円安による債券価格の動き
円高が進むと海外への販売価格(外貨ベース)が高くなるため、輸出が減少する傾向があります。これにより輸出産業を中心に業績が悪化し、株価が下落することが考えられます。
円安 物価上昇 金利上昇
円高 輸出減少 企業業績の悪化
円安 輸出増加 企業業績の改善
輸出価格上昇(外貨ベース)
輸出価格下落(外貨ベース)
円高 物価下落 金利低下輸入価格下落(円ベース)
株価の下落
株価の上昇
債券価格の上昇
輸入価格上昇(円ベース)
債券価格の下落
円高が進むと海外からの仕入価格(円ベース)が安くなり、物価が下落し、金利低下により債券価格は上昇することが考えられます。
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