2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - isehara · 2019-09-27 · 2...

23
-1- 平成26年12月伊勢原市教育委員会定例会会議録 平成26年12月22日(月)午前9時30分から伊勢原市教育委員会定例会 を第3委員会室に招集した。 出席した委員は次のとおり。 委員長 委員長職務代理者 恵美子 教育長 会議説明のための出席者は次のとおり。 教育部長 学校教育担当部長 教育総務課長 学校教育課長 指導室長 教育センター所長 社会教育課長 文化財課長 喜久男 スポーツ課長 図書館・子ども科学館長 会議書記は次のとおり。 教育総務課主査 かおる 議事日程 日程第1 前回会議録の承認 日程第2 教育長報告 日程第3 議案第28号 伊勢原市いじめ問題専門調査会設置規則の制定に ついて -------------- --------------- 午前9時30分 開会

Upload: others

Post on 20-Jun-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 1 -

平成26年12月伊勢原市教育委員会定例会会議録

平成26年12月22日(月)午前9時30分から伊勢原市教育委員会定例会

を第3委員会室に招集した。

1 出席した委員は次のとおり。

委員長 菅 原 順 子

委員長職務代理者 渡 辺 正 美

委 員 永 井 武 義

委 員 重 田 恵美子

教育長 鈴 木 教 之

2 会議説明のための出席者は次のとおり。

教育部長 田 中 丈 司

学校教育担当部長 籾 山 忠 範

教育総務課長 風 間 誠 司

学校教育課長 平 田 真 一

指導室長 宮 村 進 一

教育センター所長 塩 川 幸 恵

社会教育課長 相 原 博

文化財課長 鍛 代 喜久男

スポーツ課長 目 黒 明

図書館・子ども科学館長 岩 田 孝

3 会議書記は次のとおり。

教育総務課主査 佐 野 かおる

4 議事日程

日程第1 前回会議録の承認

日程第2 教育長報告

日程第3 議案第28号 伊勢原市いじめ問題専門調査会設置規則の制定に

ついて

-------------- ○ ---------------

午前9時30分 開会

Page 2: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 2 -

○委員長【菅原順子】 ただいまから教育委員会議を開催いたします。

-------------- ○ ---------------

日程第1 前回会議録の承認

○委員長【菅原順子】 日程第1、「前回会議録の承認」をお願いいたします。

○委員全員 異議無く承認し、署名する。

-------------- ○ ---------------

日程第2 教育長報告

○委員長【菅原順子】 日程第2「教育長報告」をお願いします。

○教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話をいたします。資

料1、A3横長の表です。

これは、10月末の段階で予算要求したときの状態がこの資料になるというこ

とです。教育委員会議の中では、10月の教育委員会議の段階で主な予算編成の

日程や主たる要求内容の大きな説明はしてありますが、その詳細の資料がこれで

あるということです。

先般、財政課長からの内示がございまして、その復活要求が先週の金曜日、こ

れがタイムリミットだということで、一定の復活要求をしたという段階です。今

後の日程は、1月から早速市長査定が始まり、恐らく1月下旬までには大勢が判

明するかと思います。

状況は、この一覧表にあるとおりでございまして、重だったところを言います

と、例えば歳入では表の下段にスポーツ課がありますが、上満寺のスポーツ広場

整備にかかる補助金の増があります。これはtotoの補助金です。それから、

図書館・子ども科学館が、科学館の冷暖房設備整備の増。主に起債です。これら

が対象になりますが、そういったものが入ってくる。それから、上段の教育総務

課でいきますと、国の経済対策で行った市債について、ということで書いてあり

ますが、要するに教育総務課で、これもほとんど起債が対象ですが、一定の改修

工事を予定しているということです。

それから、歳出の欄を見ていただくと、教育総務課では中学校の校舎改修事業

費をかなり入れています。それから学校教育課だと、中学校の教科書採択という

ものが出てくるということで、採択関係の費用を入れています。社会教育課にい

きますと、今回かなり修繕の要望をしているということが入っております。スポ

ーツ課は先ほどの上満寺の事業があります。図書館・子ども科学館は冷暖房設備、

この辺りの事業費が伸びる予定です。

財政課長の査定の状況でございます。まずソフト事業からいきますと、政策経

費の大山のモデル事業、あるいは社会教育の家庭教育支援の事業、あるいは教科

Page 3: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 3 -

担当制の拡大、あとはALTの拡大等、一定の財政的な数字調整はありますが、

それなりの目配り、気配りはされているということで、いわゆる政策面は大体入

っているということです。

それから、学校の大規模改修に関しては、実は経済対策の詳細がまだ不明でご

ざいます。年明けにいろいろな動きが出てくるかなということですが、どうも昨

年までのような、公共事業まで回るかどうか微妙な情勢ということでございます。

ですから、とりあえず来年度の予算については総合計画に入っているぐらいの事

業は入れていただいているという状況で、プラスアルファは現段階では入ってい

ないということです。

それから、学校あるいは公民館等の施設の老朽化がありますので、財政課でそ

れなりの配慮で一定額の予算は現段階でつけていただいているということです。

それから、先ほどお話ししたように上満寺のスポーツ広場整備、あるいは図書

館・子ども科学館の冷暖房設備、この辺りが来年大きな要素になってくるであろ

うという見込みでございます。

現段階はこのような状況でございまして、詳細はまた年明けに、予算が固まっ

た段階でまた御報告するという段取りになります。

以上でございます。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 それでは、教育長報告(2)市議会12月

定例会一般質問について、私から御説明をさせていただきます。資料2を御覧く

ださい。

今回の12月議会ですが、15名の議員から通告がありまして、そのうち6名

の方から教育委員会への御質問をいただきました。

それでは順次、御説明いたします。

まず1ページ目、山本一恵議員ですが、発言主題としましては、認知症対策に

ついての中の小中学生の認知症への理解を深める取り組みということで、私から

答弁させていただきました。答弁内容は、現在、市内小中学校全体としては認知

症に特化した教育活動は行っていないが、高齢者とふれあう機会等を設け、高齢

者に対する感謝や尊敬、また思いやり等の心を育む学習は行っております。実例

として、小学校での高齢者介護施設を訪問しての交流活動や、中学校における職

場体験活動、また道徳の授業の中で行っている教材等も簡単に紹介させていただ

いて、今後は関係機関の取り組みや、また今年度、外部講師を招いて認知症理解

等に取り組んだ学校が1校ありましたので、その実践等を各校へ情報提供し、各

校でも必要に応じて認知症への理解を深める教育を進めてもらえるようにお願い

していきたいという答弁をさせていただきました。

山本議員からは、今後、高齢化がさらに進む社会において、学校教育段階での

認知症について学ぶことは、認知症への正しい理解とマイナスのイメージを払拭

させる機会となるので、子どものころから認知症を理解する取り組みをぜひ行っ

てほしいという御意見をいただいております。

続いて1ページの中ほど、越水清議員からの御質問です。内容としましてはス

ポーツ振興施策についてということで、本市の取り組み状況について、田中部長

Page 4: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 4 -

から答弁していただきました。

内容は、まず本市のスポーツ振興については、伊勢原市市民生涯スポーツ推進

基本計画に掲げている4つの目標の達成に向けて取り組んでいることを述べ、そ

れぞれの取り組みの概要を説明いたしました。

1つ目の目標といたしましては「情報提供の推進」、こちらでは既存の観光マッ

プや文化財マップを統合し、新たにウォーキングマップを現在作成しているとい

うこと、また今後、その活用とあわせて市民へ運動の大切さを周知していきたい

ということを話しました。

2つ目の目標「人材の育成」におきましては、スポーツ推進委員の研修を通し

て、地域のスポーツコーディネーターや指導者の養成に努めていくこと。また、

大学や企業、民間スポーツクラブ等との連携を強化し、人材の要請に努めている

こと。

3つ目の目標である「場所の整備」につきましては、今年度、伊勢原市所有の、

神戸地内にあります上満寺広場の整備を着手しており、早期にスポーツ広場とし

て活用していく考えがあること。また、陸上競技場やプール等の利用につきまし

ては、伊勢原・平塚・秦野・大磯・二宮・中井の3市3町で今年度より公共体育

施設の相互利用を開始したことを話しました。

2ページ目になりますが、4つ目の目標「機会の充実」につきましては、昭和

63年に伊勢原市で作りましたすこやかリズム体操をここで改めて普及していく

こと、また今年5月に初参加しましたチャレンジデーについて、来年度も参加す

ること等を述べさせていただきました。

越水議員からは、スポーツ振興のため近隣市町と施設の相互利用を始めたが、

子どもたちは簡単には利用できない。今後、スポーツ振興の受け皿となるハード

面のできる範囲での整備を進めていただきたいという御意見をいただいておりま

す。このほかに、3番として市の危険ドラッグ対策はどうかという御質問があり

まして、その中で、小中学校の取り組みということで再質問がありました。こち

らについては、小中学校では保健体育の学習の中に、薬物の危険性について学ぶ

内容が含まれており、昨年、小学校で6校、中学校では全4校で、外部指導者を

招いて専門的な立場から最新の情報等を踏まえた薬物乱用防止教室を開催し、危

険ドラッグ等も含めた薬物乱用防止に努めている、という内容で私から答弁をさ

せていただきました。

続きまして2ページ目の橋田夏枝議員からは、発言主題が女性が活躍する社会

づくりに向けてということで、(1)小中学校における性教育の見直しについて。

詳細といたしましては、現在、小中学校において性に関する指導はどのように行

われているのか。また、性感染症や10代の妊娠、出産適齢期等の質問をいただ

きました。

私のほうから、まず小中学校における性に関する指導につきましては、学習指

導要領に示された内容を保健の授業や保健指導の中で身体的・精神的・社会面の

3つの側面から総合的にバランスよく教えていることを御説明しまして、アの性

感染症の防止につきましては、小学校高学年の保健の授業で「病気の感染」とい

Page 5: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 5 -

う単元があるのですが、その中でHIVウイルスの感染と対応等の簡単な内容に

ついて、そして中学校では保健授業の中で性感染症の説明や種類、防止対策等に

ついて指導しており、特に中学校においては毎年医師や助産師、大学教授等の専

門的知識を持つ外部講師を招いて、性感染症予防教室を開催していることをお話

しさせていただきました。

続いてイの望まない10代の妊娠につきましては、その性感染症予防教室の中

でそのリスク等にもふれ、適切な性行動と妊娠等について理解を促す指導を行っ

ていること、また危険な男女間の問題発生につきましては、スマートフォンや携

帯電話等の使用も一因があるということで、各学校では情報モラル教育や道徳の

授業で規範意識や危険性を指導していることを話させていただきました。

続きましてウの妊娠・出産適齢期につきましては、女性の出産に関する指導は

高校の学習指導要領に示されている指導内容であり、性に関する指導は個人の心

身の発達の違い、興味・関心の高さや情報の質や量の違いなどがあり、慎重な対

応が必要であることを伝え、内容の発展的な扱いをする際には、個々の発達の段

階を考慮して、必要に応じて保護者と連携した個別の指導を行っている話をさせ

ていただきました。そして最後に、性に関する指導は学校教育のほかに家庭での

教育も大変重要であることを述べさせていただきました。

橋田議員からは、女性は子どものころからもっと自分の身体のことを知り、自

分の身体を自分で守るという意識を持つことが必要である。家庭では教えること

が難しい面もあるので、若い女性が性をめぐるさまざまなリスクに対応するため

にも、学校でよりきめ細やかな性教育をする機会を設けてほしいという御意見を

いただいております。

続いて3ページになります。山田昌紀議員からでございます。発言主題は、子

ども科学館運営事業について、3点御質問をいただきました。こちらについては

田中部長から答弁をさせていただいております。

まず1点目、目的における効果について、でございます。子ども科学館の目的

は、学校教育活動の支援と社会教育活動の推進の2点があり、効果については、

これまで子ども科学館での体験や活動を通して小中学生が理科への興味・関心を

高め、中にはその後理工系の大学へ進み、また理工系の企業や研究所に就職して

いる方もいると聞いているということで話をさせていただきました。

2点目の施設を継続する必要性については、子ども科学館は築25年を経過し、

施設の老朽化が激しく、展示物やプラネタリウムの光学式機器も開館以来のもの

で、故障等の際にはその都度応急的修繕で対応し運営してきたと。今後は施設の

継続が困難になることが予想されており、継続については一歩踏み込んだ検討が

必要であると考えていると答弁させていただいております。

3点目の今後の方向性につきましては、現在、市では健全な自治体運営の実現

を目的に「(仮称)公共施設適正配置計画」の策定を進めております。この中で、

市民の意見も踏まえ、今後の子ども科学館の運営のあり方を引き続き検討してい

きたいと答弁させていただきました。

山田議員からはこの後、教育長に、公共施設適正配置計画の中での見直しの見

Page 6: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 6 -

解は、という御質問をされましたので、教育長から、計画策定の中で一定の方向

性を整理していきたいと。考え方としては大きく4点あり、①として現状維持、

②として学校教育支援の機能は継続し、社会教育機能については、例えば土日の

開館のみだとか、文化財の展示スペースに活用するなど運用の工夫を行う。そし

て③として学校教育支援の機能は継続し、社会教育機能は廃止する。④として施

設そのものを廃止する。との考えがあるということを述べられ、また費用対効果

の議論は別として、子ども科学館は開館以来理科教育の先進的拠点として存在し

てきたという事実は重いものがあると受けとめているということを答弁されてお

ります。

最後に山田議員からは、運営コストが年間1億3千万円はかかり過ぎで、やは

り人件費等をもっと削減していくべきではないかということと、大学・企業との

業務提携を推進し、企業等のノウハウを活用したり、より高い専門知識を有する

人材を活用するなどの運営をしてほしい。そして最後に、今後、子ども科学館の

方向性やあり方を公共施設適正配置計画策定の中でしっかり議論をしてほしいと

いう御意見をいただいております。

続きまして4ページ目、土山由美子議員から、学校運営上の化学物質製品使用

に当たっての配慮に関するマニュアルについてという主題で御質問をいただきま

した。具体的な質問としましては、平成23年6月に伊勢原市教育委員会で策定

した化学物質過敏症に関するマニュアルについて、最近の活用状況、周知状況等

はどうか、また今後の活用と研修会等について、5点の御質問をいただきました。

まず1点目の最近の活用状況と、2点目の最近の周知につきましては、各学校

ではマニュアルに沿った対応をしており、毎年年度当初の職員会議等で保健部の

担当等から、マニュアルの内容に沿った計画や取り組みを周知し、児童生徒の健

康管理に努めている。そして3点目のマニュアルの必要性と意義につきましては、

このマニュアルは児童生徒が安全で安心して学校生活を送れるよう、教育委員会

と学校が共通認識を持ってよりよい学校環境づくりをしていくことを目的として

おり、大変意義のあるものと考えているということ。続きまして4点目の今後の

活用と、5点目の研修会の開催につきましては、今後も各校へはマニュアルに基

づいた取り組みをお願いしていく。研修会については、今後伊勢原市学校保健会

や、各校の保健に関する研修会等で検討していただくようお願いしていく、とい

うことで答弁をさせていただいております。

土山議員からは、避けるべき物質として明確になっている化学物質については、

可能な限り児童生徒のいる環境では使用しないようにすること、また引き続き教

職員・保護者等へ注意喚起、啓発のためにも研修会を開催してほしいという御意

見をいただいております。

最後、5ページになります。安藤玄一議員からの御質問です。小中学校におけ

る救命救急に関する学習はどのように行われているのかということと、防災教育

・防犯教育の現状と課題は何か、この3点の御質問をいただいております。

まず1点目の救命救急の小中学校の現状ですが、学習指導要領では、小学校5

・6年の体育科の保健領域の中で、けがなどの簡単な手当てについて学習し、中

Page 7: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 7 -

学校では保健体育科の保健分野で応急手当て等の重要性と、心肺蘇生を含む応急

処置について学習していくこととなっているというお話をさせていただいて、A

EDの実習につきましては今後導入を検討している中学校もあるという話をさせ

ていただきました。

続いて発言主題の2点目と3点目、防災教育と防犯教育についてですが、防災

教育・防犯教育の現状としては、各校では児童生徒の発達の段階や実態を考慮し、

外部関係機関等と連携した取り組みを実施し、防災・防犯の正しい知識と、自分

の身は自分で守る適切な判断力、行動力の育成に努めていることを話し、小中学

校で行われている訓練等の実践について幾つか紹介をさせていただきました。

課題といたしましては、実際の災害や犯罪等の危険に遭遇した際、自身で身の

安全を確実に確保するためにも、さらに真剣に、そして切実感を持って取り組め

る訓練内容や指導方法の工夫・改善が必要であること、また災害時、児童生徒が

安全が確保された段階で、地域や社会に貢献しようとする意識と意欲の向上をふ

だんからどう図るか、また実際に災害が発生した際、誰が児童生徒に指示を出す

のかなど、そういう体制づくりと内容の確認等をしていく必要があるということ

で述べさせていただきました。

6ページになりますが、安藤議員からは、防災・防犯についてはさまざまな場

面でさまざまな対応が求められる。そうした場面に遭遇した際に適切な行動をと

れるようにするためには、習得の早い小さいころからの教育が大切であり、学校

での学習が重要である。地域の人材育成の観点からも、ぜひ子どものうちから防

災・防犯の知識を身につけてほしいという御意見をいただきました。

私からは以上でございます。

○委員長【菅原順子】 ありがとうございました。

それでは、今の教育長報告について、御意見、御質問などがありましたらお願

いします。

○委員【永井武義】 ただいま教育長報告の中で、予算の件でも出ておりまし

たし、市議会の一般質問にも出ていたのですが、まず子ども科学館の件につきま

して、予算では今回、冷暖房整備に増が見られるということでございますが、一

つ気になった点は、今年の夏に停電が起こって、皆さんも御苦労されたし、利用

者も利用ができなくなったということがありますが、その設備費用を増やすこと

によって電源の件はしっかりとクリアできるのかということと、山田議員の質問

への回答の、教育長答弁の中で、公共施設適正配置計画ということが書かれてい

るのですが、これについて少し詳しく御説明いただければと思います。

○教育長【鈴木教之】 今年の夏の件は、主たる電源ケーブルが水に浸かって

しまったというのが一つありますが、老朽化もあったんです。そういうリスクは

科学館に限らずほかの公共施設にもありますので、電気系統やその他空調、いろ

いろな検査をやっておりますので、一定の経過年数と検査結果を遵守して、なお

かつ消防法などで決められた部分がありますので、そこは法令遵守ということで

修繕をきちんとしていくのだろうということです。そういう考え方は、当然市当

局は持っております。あとは予算の絡みの中でそこをどう効率的にやっていくか

Page 8: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 8 -

ということで、インフラ整備に関しては今、色々な計画が立てられております。

下水にしても道路にしても、あと公共施設全般。それをなるべく着実に、財政的

には苦しいですが整備していくことが必要かなということです。

ここの段階で空調整備をやることはどういう意味を持つかということですが、

図書館と子ども科学館の合築、機能的には2つに分かれていますから、空調の機

能は直さざるを得ないということです。ですから今後は、使い方の問題になって

きます。せっかくありますので、完全に廃止というのはできないでしょうから。

ある程度、一定の期間をかけてそれなりの方向性を出して、若干の投資は必要に

なるのでしょうけれど、リニューアルということをどうしてもやる時期が来ると

思います。多分、次の計画期間の中にそういう思想、考え方が入ってくればいい

のかなと考えておりますがそう簡単にはできません。

それから、公共施設の再配置は、総務省でそういう考え方を出してきています。

これは長期の日本国の人口予想から当然出てくる話でございまして、同じような

発想は国交省とか各省庁から出ています。簡単に言えばコンパクトシティなんて

いう発想もあり、これは都市計画上の話ですが、いろいろな意味でそういうふう

な社会状況に適合するための準備をしていきましょうということです。

伊勢原市の場合は、そういう外部の動きと、やはり公共施設が老朽化していま

すし、人口増もそう大きくないでしょう。減少の時代は必ず来ますので、そこに

対応した中で、計画を作っていこうと。今、作業的には、現段階では公共施設の

白書ができています。必要があればまた皆さんに御提供していきますが、これが

今の実態をあらわしています。ちょうど行財政改革の会議等で再配置なり今後ど

うしていくかということの方針、どういう作業方針でやっていくかを検討してい

るという段階です。

作業的には平成27年度あたりに、計画レベルというか見直しの方針のような、

大ざっぱな計画レベルのものは出てくるということです。どのくらいの期間が出

てくるかはまだわかりませんが、多分20年とか30年というスパンになると思

います。いわゆる人口減少のピークに対応した中でどうやっていくかということ

です。中身としては公共施設の部分と、あと公共インフラの部分、その2つのセ

クターの中で整理していくのだろうということです。

じゃあどんなことが出てくるかなという予測ですが、例えば学校なども対象に

なってきて、人口に見合った施設規模にしていくのでしょうということです。新

しく建物等は作らず、例えば学校とか公民館を地域の核にしていくという発想が

まず入ってくると思います。その中で、図書館・子ども科学館は非常に微妙でご

ざいます。ですから、何らかの新しい方向性を模索すると。それも、ただ縮減す

るだけではなく、プラスに使えるような方策もあわせて提案をしていかないと、

なかなか市民理解は得られないでしょうということです。

非常に大ざっぱですが、大体そんな状況かと思います。

○委員【永井武義】 ありがとうございます。

○委員長【菅原順子】 ほかにいかがでしょうか。

今の件で、次回の計画までにはということでしたが、この計画というのは公共

Page 9: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 9 -

施設適正配置計画という意味ですか。

○教育長【鈴木教之】 これは総合計画です。

○委員長【菅原順子】 総合計画というと、また数年先という。

○教育長【鈴木教之】 いや、実は中期ビジョンが、もう3カ年の3年目に入

っていますので、来年見直しです。前の基本計画は5年スパンですが、その中間

年が来年なんです。ですから、その中にそういう検討のような方向性は、考え方

だけでも入れたほうがいいということです。

○委員長【菅原順子】 策定を進めているというのは、今の段階で具体的に、

この4つの中からどれが一番いいかというのを出すのですか。

○教育長【鈴木教之】 それは簡単には結論は出ません。複合的な要素も入っ

てきますし、本当に教育委員会だけで考えてしまっていいのかということです。

施設を有効に使うということは、ほかの機能、用途、時代が求めるものも場合に

よっては入ってくるのだろうというのが私どもの発想ですから、教育委員会単体

で全部決められるものかどうかという疑問もございます。

○委員長【菅原順子】 個人的には②が一番妥当かなというふうに思います。

○教育長【鈴木教之】 いずれ教育委員さんのお考えも伺う機会が必ず来ます。

提案をしていただいてもいいかなと。

○委員長【菅原順子】 大分前ですが、プラネタリウムに行ったとき、平日で

私と子ども2人だけのためにやっていただいたことがあって、申しわけないから

いいですと言ったのですが、やりますということでやっていただいて、本当に申

し訳ないと思いました。

○教育長【鈴木教之】 それは条例上、公共施設で、開館時間がいつからいつ

まで、とうたってある以上は、開けて電気をつけておかなければいけない。つま

り、いつでも使用できる状況にしておくというのが、条例で決めてしまうという

公の施設の重さですよね。

○委員長【菅原順子】 だから、土日のみオープンというのは、いいかもしれ

ないなと思います。

ほかにいかがでしょうか。

○委員【永井武義】 もう1点お願いします。スポーツ課ですが、以前の教育

委員会でもその点については内容を御説明いただいておりますが、上満寺のスポ

ーツ広場整備にかかる工事費が増ということでございまして、答弁概要にもござ

いますように、上満寺広場の整備に着手しているということでした。計画につい

て、内容の進展はそれ以降あったのでしょうか。もしあるようでしたら御説明い

ただければと思います。

○スポーツ課長【目黒明】 今年度予算化がされておりまして、現地には樹木

が50本ほどあります。それの伐採伐根の委託料を予算化し、今年度すでに完了

しております。次年度には、設計と工事を単年度で実施する計画を進めていると

ころです。

以上です。

○委員長【菅原順子】 次年度末には完成で利用可能ということになるわけで

Page 10: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 10 -

すか。

○スポーツ課長【目黒明】 はい。次年度中に完成ということになります。

○委員【永井武義】 イメージとしては、本当に広場という感じですか。

○スポーツ課長【目黒明】 スポーツの多目的広場ということです。

○教育長【鈴木教之】 一つには、ベースに市民ニーズという話があるんです。

もちろん政策的な事項を上手に解決するという方向性もあるのですが。というの

は、特に土日に少年野球と少年サッカーが競合するんです。下水処理場にもこど

もスポーツ広場がありますが、あそこも時間帯で使い分けをやっていますので、

例えばサッカーが上満寺でできると、かなり野球でもプレーする機会が増えると

いうことが一つあります。それはほかの競技団体も同じです。

それから、高齢者の方は学校をやっているときに上手に使っていただければ、

多用途な使い方ができるであろうという、そういうニーズに基づいた整備、さら

には、時間帯をうまく使い分けた使い方、これも考えているということです。だ

から、お子さんの競技団体は皆さん喜ばれると思います。

○委員【永井武義】 ありがとうございます。

○委員長【菅原順子】 駐車場なども完備ですよね。車でないと行きにくい場

所ですものね。

○スポーツ課長【目黒明】 そうですね。

○委員長【菅原順子】 ほかに。

では質問で、議会での答弁なのですが、1番目の、小学校で高齢者介護施設等

を訪問して高齢者とふれ合う交流活動とありますがその具体的な例と、2番目の

観光マップと文化財マップを統合したウォーキングマップがいつ完成するのかと

いうことをお聞かせいただけますか。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 1点目の、認知症の福祉の活動ですが、こ

れは厚生労働省で、認知症についてサポートする人材を広めていく、そういう講

座を行っております。今は大人向けなのですが、それを子ども向けにやってはど

うかという、実際、自治体によっては幾つかやっているところがありまして、そ

れに対する伊勢原市への御質問でした。

これについては、大田小学校が、今までも老人福祉施設といろいろ連携した学

習をしていたのですが、今年たまたま認知症の講座を広める方がいらっしゃる所

と学習の連携をいたしました。その方に来ていただいて、DVDを見て認知症に

ついての理解をすること、あと認知症を測定するためのテストのようなものがあ

るのですが、大人向けのものを子ども向けのバージョンに変えたものを体験させ

たりする中で、子どもたちに認知症についての理解を図っていくという取り組み

をしたと聞いております。

これについては、市内4カ所に地域サポートセンターというのがあるのですが、

そこに、認知症の講習ができるサポーターが各所にいますので、今後、もし学校

の中でそういう取り組みをしたいということであれば、ぜひそういうことを活用

していただきたいという形で考えております。

○委員長【菅原順子】 それは、実際に施設を訪問してふれ合ったということ

Page 11: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 11 -

はあるのですか。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 この大田小学校の場合は、その施設から講

師の方に学校に来ていただいて、テスト等の体験をさせていただいたということ

です。やり方によっては、児童が施設へ行ってそういう体験もできるかと思いま

すが、やはり事前にいろいろな知識だとか簡単なスキルだとか、そういうところ

は子どもたちにしっかり身につけてから行かなければいけないかなと考えており

ます。

○委員長【菅原順子】 例えば海老名市などでは、近隣の高齢者の方を給食に

招いて一緒に食べるなどという機会もあるようですが、そういうのは伊勢原では。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 小学校の中では、そういう老人施設に赴い

て一緒にゲームをしたり、食事をしたりということをやっている学校もあります

し、市内4中学校においては2年生で職場体験学習をするのですが、その中でそ

ういう施設を選んで、こちらは体験ですので実際に介護をやっている学校もござ

います。ただ、その方たちを学校に招いて給食を食べるとか、その辺はちょっと

調べてみないとわからないのですが、小学校1年生の生活科の中で、「昔遊びをし

よう」という学習がありまして、その中では、地域の高齢者の方々を招いて、お

手玉とかこま回しとか、昔ながらの遊びを教えてもらうというふれあい活動をし

ていると聞いております。

○教育長【鈴木教之】 今の関係で、厚生労働省が何で講座を打ち出したかと

いうと、新しい介護保険の計画の中にそういう発想が入っているんです。特に認

知症対策は深刻なもので、オレンジプランというのがありまして、そうしたサポ

ーター養成とか啓発普及と地域での対応の仕組みを作ろうというのが、新しい介

護保険の計画の中に入ってきたということです。

あと、福祉施設を作るときに、多世代交流ってやはり理想形なんです。ですか

ら、高齢者施設と、特に幼保の施設を合築で作るという、今はだんだんそういう

流れになってきています。

ただ、義務教育と交流をやるときには、ロットがちょっと大きいんです。一ク

ラスとか施設単位ということだとなかなか難しさがあるので、これは各学校でい

ろいろ工夫してもらうところかなと思います。

もう1つ考えないといけないのは、感染症の時期は絶対にだめなんです。相互

に乗り入れるのは。相互にリスクがあるので、季節的な制約が出てくるというこ

ともあります。

○委員長【菅原順子】 比々多小学校は泉心荘と交流するというのはあるので

すか。

○教育長【鈴木教之】 部分的には、多分やっていらっしゃると思います。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 私がいたときには、高学年の総合的な学習

で、「自分たちにできること」というテーマで、子どもたちによっては「お年寄り

とふれあう」というテーマを設けて泉心荘とか、大山方面のいろいろな老人施設

等へ行き、ふれあう活動をしたということはありました。

○教育長【鈴木教之】 今の社会状況を考えると、多世代で同居していないの

Page 12: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 12 -

で、本当にやらなくてはいけない部分だと思います。

○スポーツ課長【目黒明】 それでは、ウォーキングマップのことについてで

すが、現在、健康づくりがテーマの、庁内の横断的組織で連携・連動チームがあ

り、その中で会議を重ねまして、観光の要素や文化財の要素を色々取り込んだ中

でコースを検討し、市内の7地区、各地区ロングコースとショートコースを2コ

ースずつ選定しまして、ウォーキングコースを確定しました。一応今年度中に、

2月末までの完成を目指して、これから印刷等の発注をする予定です。完成次第、

各イベント等で周知を図り、皆さんに活用していただきたいということです。

○委員長【菅原順子】 ありがとうございます。観光と文化とスポーツを統合

したものができるというのは、すばらしいものですね。

○委員【渡辺正美】 その件で、伊勢原が大きく国際観光都市を目指すのだと

いうことですが、このマップを作っていく中で、全部というわけではないのだけ

れど、例えば英語表記とかそういうものがある程度考えられた形というのはとれ

ないものなのでしょうか。

つまり、日本語だけしか書いていないと、外国の方たちはそのマップがほとん

ど利用できない。だから、この中の全部が英語ではないのだけれど、主立ったと

ころだけは英語が書いてあれば、この地図を見て、色々な他の国から来られた方

とか、日本語が十分ではないという方でも活用できるのではないかと思うのです

が、その辺はどうなのでしょう。

○教育長【鈴木教之】 御指摘のとおり、グローバル化時代ですからそこまで

配慮すべきでしょうということで、ちょっと考えさせていただいて、市長部局の

ほうに提案をさせていただければと思います。

というのは、今、経済対策で年明けに地方事業に対して、いろいろな交付金が

また出てきます。メインは、1つは雇用対策です。もう1つは地域おこし・地域

創成ですから、その中で、例示で出ているのが、看板等を英語等の外国語表記に

するのも補助の対象にしようというのが事例として出ています。それに基づいて

うちの観光関係も動きますから、今回のマップもやろうと思えばできるでしょう。

あとは間に合うかどうか、とりあえず今は、一度作るんだよね。

○スポーツ課長【目黒明】 そうですね。

○教育長【鈴木教之】 だから、多少作っておいて、その後、交付金を使って

外国語版を作って、それを小中の教育に使うということは可能なんだよね、やる

のは。それはちょっと検討してみたらどうですか。

○スポーツ課長【目黒明】 はい。ただ、紙ベースで作るものはもちろんなの

ですが、このマップのデータを取り込みまして、ホームページ上でも御案内をす

るのですが、ホームページも外国語版ができていますので、そちらのほうで何か

対応ができればと思います。

○委員【渡辺正美】 ありがとうございます。方向性はわかるのですが、私の

経験で、外国の方を市内の観光へ連れていった時に、英語のパンフレットや地図

はありますか、と色んな所で聞いたりしました。実際はそういう形なんです。イ

ンターネットで調べたとかそういう形ではなくて、もっと気軽に伊勢原を訪れて、

Page 13: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 13 -

気軽に使うというベースで、結果論としてすばらしく細かくできているよりも、

この程度だけれど、それを見れば外国から来た方も伊勢原のいいところとか、主

立ったところがわかればいいんです。何から何まで外国語ということではなくて、

外国の方もちょっと気楽に見られるものを工夫していただいたほうがいいのかな

ということでお話ししています。

○委員【永井武義】 伊勢原駅にある観光案内所で、英語版と韓国語版の観光

マップを出していますよね。その利用がどの程度あるかはわからないですけれど、

外国人客が訪問するとか、そんなこともあると思います。

○教育長【鈴木教之】 多分、そこそこ増えているでしょう、と思います。

○委員長【菅原順子】 大山小学校の事業との関係もありますよね。観光と言

語活動と。

○教育長【鈴木教之】 そうですね。

○委員長【菅原順子】 あと、同じ越水議員さんの発言に関連してですが、プ

ールなどの相互利用ということですが、この相互利用という意味は、最近行って

いないのでわからないのですが、うちは秦野市の大根公園のプールに近いのでよ

く利用していたとき、市外の費用ということで高い利用料を払わなければいけな

かったのですが、それが市民の利用料で利用できるという意味ですか。

○スポーツ課長【目黒明】 そうです。

○委員長【菅原順子】 わかりました。それはいいですね。

○教育長【鈴木教之】 それは条例改正をしてくれたということですか。

○図書館・子ども科学館長【岩田孝】 規則改正をしまして、一部料金が対象

になりました。ただ、市町村の指定された施設になりますので、全部の施設とい

うわけではないのですが。

○教育長【鈴木教之】 一つ障害になるのは、条例規則を直さなければいけな

い。それで相互利用の協定を結ばなくてはいけないというソフトの話と、状況に

よると、利用システムを変えなければいけない。だから何百万円という投資が必

要なんです。平塚市などはそれがあるから、ちょっと時間がかかりました。あと、

所管がスポーツ課だとか教育委員会だけではなく、公園管理担当が持っていたり

など、様々な所で持っていますから、そういった部分も若干時間がかかってくる

要素ということです。ただ、基本的には合意がされています。

○委員長【菅原順子】 そのほかはいかがでしょうか。

では、今、話に出たものの数として、ちょっと具体的なことを伺いたいのです

が、危険ドラッグで伊勢原市内の学校に関するレベルで何か問題になったことが

あるかどうかと、性についての話ですが、今、性同一性障害が100人に数パー

セントいるのではないかという話もありますが、そのあたりで何か小中学校で把

握している、人数的なものであるとか、何かトラブルがあったかということにつ

いて。また、防犯なのですが、石田小学校で夜間警備システムがありますでしょ

う、あれが費用対効果というか、本当に役に立ったことがあるのかどうか。この

前も、蛾が入ったということでベルが鳴ってしまって、すごく大事になったこと

があるのですが、本当に防犯の役に立ったことがあるのかということに関してお

Page 14: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 14 -

願いします。

○指導室長【宮村進一】 危険ドラッグと性同一性障害については、現在、本

市の小中学校において具体的な事例というのは見られません。性同一性障害につ

いては、最近もテレビ報道とかで取り上げられておりまして、今回も議会に関連

して、改めて各学校のほうにお尋ねしたところ、学校が把握している状況という

のはありませんでした。

実は養護教諭対象の研修会で性同一性障害をテーマとして扱っており、もしそ

ういったお子さんが見られるようなケースにはしっかりと支援ができるように注

意はしているところです。

○教育長【鈴木教之】 一点だけ。今の話は、PTAの会長さんからは、来年

以降、性同一性障害の啓発をやってほしいという宿題が来ているはずです。指導

室も社会教育課長も受けてないですか。私はその要望を受けているから、それだ

けは承知しておいてください。

○指導室長【宮村進一】 わかりました。

それと、夜間警備システムが有効に働いた事例というのは、確かにそんなに数

は多くはなく、誤作動というケースもありますが、中には実際に不審者が侵入し

て、それによって対応できたという事例もございます。

○教育長【鈴木教之】 防犯カメラの設置というのは。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 施設の担当のほうで、来年度、市内の4中

学に防犯カメラをつけていきたいという形で、今、要望を出しているという話は

聞いております。

○教育長【鈴木教之】 カメラとセットだと抑止力は抜群に高くなるんです。

完全に機能するようになると思います。

○委員長【菅原順子】 防犯カメラの設置は入り口だけですか。それとも何カ

所か付けるのですか。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 場所は今後確認していくと思います。

県内でも、防犯カメラをつけたことによって侵入者が減ったというような地域

もあるということで、伊勢原警察署からその旨、伊勢原市でも是非付けてほしい

という話は聞いておりましたので、来年度から中学校で実施してみるという形で、

計画を立てていると聞いております。

○委員長【菅原順子】 そのあたりのセキュリティ関係の費用というのは、ど

の程度かかるのでしょうか。

○教育長【鈴木教之】 レベルによっていろいろです。持つ機能によって、何

十万円から数百万円までいろいろあります。多分、ごく普通の規模、要件のもの

はつくと思います。

○教育部長【田中丈司】 カメラだけではなく、それを映し出すパソコン等も

ありますので、それを含めて、1基当たりたしか50万円ぐらいだと思います。

○委員長【菅原順子】 わかりました。

ほかにはいかがでしょうか。よろしいですか。

Page 15: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 15 -

-------------- ○ ---------------

日程第3 議案第28号 伊勢原市いじめ問題専門調査会設置規則の

制定について

○委員長【菅原順子】 続きまして日程第3に移ります。「伊勢原市いじめ問題

専門調査会設置規則の制定について」、まず説明をお願いします。

○教育長【鈴木教之】 議案書の1ページです。第28号で、伊勢原いじめ問

題専門調査会設置規則の制定について。これは教育長に対する事務委任等に関す

る規則第2条第1項第2号の規定によって御提案するということです。

これは、市議会12月定例会におきまして、伊勢原市附属機関に関する条例の

一部を改正する条例として上程して可決されました。伊勢原市附属機関に関する

条例に規定する、伊勢原市いじめ問題専門調査会の組織及び運営について必要な

事項を定めるため、これを提案したいということです。

先月の教育委員会議で御協議いただきましたが、規則の内容につきましては2

ページ、3ページに記載がございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○委員長【菅原順子】 ありがとうございます。

では、御意見、御質問などがありましたらお願いします。

9月の段階でいただいた設置規則とちょっと変更されているところがあります

よね。任期が2年になったというところですが、前回は委嘱の日から第2条に規

定する答申及び対策が終了した日までということで、渡辺委員からも御質問があ

ったと思うのですが、その都度、案件に応じて委員を選定する、例えば関係者で

あったり特別な利害関係とかはない方でなければならないということなので、特

定の方を2年間というあたりで何か矛盾が出ないかというのはいかがなのでしょ

うか。

○指導室長【宮村進一】 第4条、任期の2年につきましては、基本的には平

成27年4月から2年間を想定しております。その上に、御指摘のように関係者

と直接の人間関係または利害関係を有しない者で、という部分につきましては、

現在、委員の方の人選を進めておりますが、直接伊勢原市での仕事や相談案件に

かかわるような立場でない方、とはいえやはりいじめ問題や学校教育等に精通さ

れている方ということで人選を進めています。

基本的には、その委員の方たちに2年の任期を務めていただく中で、事態が発

生しまして必要に応じて招集をすると。そして調査が終わったところで、そこで

一応解散をするという臨時開催の形はとりますが、その5名の委員の方について

は引き続きその立場についていただく委嘱をすると。やはりある程度安定的にこ

の組織が運営できますよう、そういった形を考えております。

○教育長【鈴木教之】 だからそれは一言で言うと、前回までは、何か起こっ

たときに作ればいいでしょうと。今回は、やはりいつ起きるかわからないから常

設にしておこうと。ただ、会議を開催するしないは、それはまた別の問題ですか

ら、しなくてもいいから委員さんだけは選んでおこうと。

Page 16: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 16 -

任命行為はするんですか。

○指導室長【宮村進一】 委嘱をします。

○教育長【鈴木教之】 委嘱行為はするんだよね。でも会議をやるかどうかは

また別の問題だ、というふうに発想が変わったということです。

○指導室長【宮村進一】 はい。

○委員長【菅原順子】 伊勢原市とは何ら関係のない方ということですか。

○指導室長【宮村進一】 そうです。

○教育長【鈴木教之】 県の弁護士会あたりは、一応指名はしていただけるん

ですよね。

○指導室長【宮村進一】 そうですね。人選を進める中では、法律第3条以降

にあります弁護士、横浜弁護士会を通じて推薦をいただいております。医療福祉

については精神科医、心理、臨床心理士、社会福祉士。最後に教育というのは、

教育学に精通した大学教授という形で、県内ではございますが、伊勢原市に直接

という方ではない方を、今、選んでいる所です。

○委員長【菅原順子】 わかりました。

あと、第9条の中の、教育委員会指導室からいじめ問題主管課に変わったので

すが、これは将来的に移行する場合もあるかもしれないというか、より一般的な

言葉でということでよろしいですか。

○指導室長【宮村進一】 そうです。

○委員長【菅原順子】 わかりました。

ほかに何か御意見、御質問はあるでしょうか。

ないようでしたら採決に入らせていただきます。

日程第3、議案第28号「伊勢原市いじめ問題専門調査会設置規則の制定につ

いて」、賛成の方は挙手をお願いします。

○委員全員 挙手。

○委員長【菅原順子】 挙手全員。よって本案は原案のとおり可決決定いたし

ました。

-------------- ○ ---------------

その他事項

○委員長【菅原順子】 次に、その他の事項に入ります。まず委員の皆さんか

ら何かございますか。

では事務局からお願いいたします。

○指導室長【宮村進一】 それでは、3番のその他事項、(1)作文・ポスター

等各種コンクールの入賞者について、資料3を御覧ください。

指導室から、今回、主に夏休み期間中に多かったのですが、各学校にさまざま

なポスターや作文コンクールの募集があり、市内の小中学生が多く参加したとこ

ろ、こういった結果になりましたという入賞者一覧でございます。

Page 17: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 17 -

例年どおり受賞者数のみということで学校名、氏名等は入れておりませんが、

御覧いただきますように、全国レベルの表彰から県レベルの表彰、4ページまで

続いておりますが、今年度もこういう結果をいただくことができました。

なお、前回報告させていただきました伊勢原市の読書感想文コンクールという

ことで、委員の方から、ぜひ文集ができたらというお話をいただいていたのです

が、申しわけありません、1月末に完成見込みでございます。そのときにまた改

めて配布させていただければと思います。

以上です。

○社会教育課長【相原博】 それでは、(2)第50回伊勢原市民文化祭実施状

況について、お手元の資料4につきまして補足説明をさせていただきます。

10月24日から11月9日まで、中央公民館で展示部門、前期・後期に分け

まして計6日間、それから市民文化会館では発表部門、これは主に土日を中心に

6日間、13催事、それから総合運動公園の中央広場では菊花展を9日間開催い

たしました。

催し物については資料のとおり、参加27団体による34の催事となっており

ます。期間中、11,333人と多くの市民に鑑賞いただいたところです。

なお、姉妹都市であります茅野市との第28回文化交流展につきましては、1

1月12日から19日まで、茅野市文化センターで両市の作品を展示いたしまし

た。また、11月13日には、伊勢原市文化団体連盟が教育長とともに茅野市を

訪問しまして、文化団体関係者による両市の交流を開催して、有意義な文化交流

展を実施いたしました。

以上でございます。

○スポーツ課長【目黒明】 それでは、(3)から(6)につきまして、スポー

ツ課から御報告をいたします。

まず最初に(3)第44回市民走れ走れ大会の結果について御報告をいたしま

す。資料5になります。

12月14日の日曜日に開催をいたしました。出席いただきました委員の皆様

には、寒い中ありがとうございました。

結果につきましては、資料に各部門の1位から3位までの結果をお伝えしてご

ざいます。申し込み者は804人で、完走が704人でございます。

午前中は天気もよく、ただ終了間際に少しみぞれ混じりの雨ということでした

が、特に大きなトラブルもなく終了いたしました。

今回、資料の中段、5年生女子2キロの部門で大会記録が出たということでご

ざいます。

続きまして(4)第32回伊勢原駅伝競走大会の申し込み状況について御報告

をいたします。資料6になります。

年明けの1月18日の日曜日に、総合運動公園をスタート・フィニッシュで、

東富岡、粟窪地区を周回するコースで開催をいたします。午前8時30分から開

会式、午前9時からミニ駅伝、10時から伊勢原駅伝というスケジュールでござ

います。

Page 18: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 18 -

申し込み状況ですが、成人の部である伊勢原駅伝の部ですが、63チーム38

6名が参加いたします。その下に、子どもの部でミニ駅伝が42チーム259名

が参加をいたします。

なお、教育委員の皆様には、本日、御案内の通知をお手元に封筒で置かせてい

ただいております。御都合のつく範囲で結構ですので、よろしくお願いしたいと

思います。

続きまして(5)第69回市町村対抗かながわ駅伝競走大会でございます。資

料7になります。

昨年度は前日の大雪で中止となりましたが、今年度は年明け2月8日の日曜日、

第69回ということで行われます。秦野中央運動公園を9時にスタートしまして、

相模湖までの7区間51.5キロを走ります。

伊勢原市につきましては、中継所が白根の中継所でございます。ここに9時3

8分ごろの予定でございます。白根の自治会館の前に第2中継所が設営されまし

て、大会協力を行う予定でございます。

続きまして(6)第30回大山登山マラソンの申し込み状況について御報告を

いたします。資料は特にございません。

来年の3月8日、日曜日、第30回記念といたしまして開催をいたします。

応募の状況ですが、11月1日から募集を始めまして、11月19日に参加枠

を超えましたので締め切りをいたしました。応募総数が2,746名、全国北海道

から九州までの参加がございました。昨年の実績から、2,300名ぐらいが出走

されると見込んでおります。

今回は記念大会ということで姉妹都市の茅野市から参加枠を設けまして、御招

待ということでお迎えいたします。ゲストランナーも、昨年度は4人でしたが今

回6人ということで予定してございます。

スポーツ課からは以上でございます。

○教育総務課長【風間誠司】 最後となりますが、次回の定例会を1月27日、

火曜日、9時半からということで、全員協議会室で開催したいと考えております。

以上でございます。

○委員長【菅原順子】 ありがとうございました。

何か御質問などがありましたら。いかがでしょうか。

○委員【渡辺正美】 資料3のところで、指導室の作品一覧、入賞者一覧です

が、これまでもこうだったというお話で、私も今まで何の気なしに見ていたので

すが、子どもたちが一生懸命書いて、頑張って、そして入賞したと。これは読書

感想文にしてもスポーツなどにしても同様だろうと思うのですが、どうして頑張

った子の名前がないのか。所属と名前の記載をなくしたのか、それとも膨大な手

間がかかるとか、なくさなければいけない事情があったのか、その辺も含めて。

体育大会の報告はみんな名前が出ています。できれば整理されて、整合性のある

形にしてはどうかと。そして子どもが顕彰されるような形で取りまとめをされる

ほうがいいのではないかなと思います。

○指導室長【宮村進一】 今回、この資料を作成しながらも、そういった部分

Page 19: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 19 -

を感じるところはありましたので、改善していきたいと思います。

ただ、このコンクールというのは、教育委員会を通さずに直接行っている部分

があるので、もしかしたら全てを網羅し切れていない部分もあるのかもしれませ

んが、できるだけそのような形でお示しできるように改善したいと思います。

○委員長【菅原順子】 ほかにいかがでしょう。

(2)の市民文化祭について、文化団体連盟からアンケート結果などの資料を

いただいたのですが、やはりお客さんが少ないということをかなり指摘される方

が多いのですが、その辺りは来年度に向けて何か対策はありますでしょうか。

○社会教育課長【相原博】 つい先日、文化団体連盟の理事会を開いたときに、

アンケートについての結果をお示ししたところで、今後、これについて次の理事

会辺りでいろいろ検討していくということです。そのためには、アンケートの内

容をまだ全部、この時は把握できていませんでしたので、一旦持ち帰っていただ

いて、各団体でどうしたらいいのか話し合っていただくということです。特に各

団体の周知の部分が非常に大きな割合を占めているのではないかと思います。

○委員長【菅原順子】 中央公民館に伺っても、時間帯にもよるのでしょうけ

れど本当に閑古鳥が鳴いているという感じでした。でもその分、じっくり見られ

たりお話ができたりもするのですが。

○教育長【鈴木教之】 これ、全国的に共通の課題なんです。既成の年代層と

既成のグループで組織化されてきたのですが、次の年代の育成は多分できている

と思うんです。ただ、かなり多様化、個別化しているので、組織として取りまと

めるということの難しさがあるし、組織として取りまとめることの必然性を、彼

らがなかなか感じていないというのが根本的な問題でしょうね。

これは、文化活動だけではなくてスポーツ活動、それから自治会活動、全部共

通だと思います。新しい社会の中でどういう仕組みでやっていくかということは

大きな課題ですね。

○委員【渡辺正美】 考え方として、もちろん見てくれる方が大勢いたほうが

いいし、盛大にやれるほうがいいというのはわかるのですが、公民館活動に参加

されている方たちにとっては、日々の自分の活動の一つの発表の場でもあるんで

す。ですから、公民館で活動している方たちにとっては発表の場でもあるという

側面から、必ずしも大勢いないからこれはなし、という考え方ではなく、もちろ

ん大勢参加するような工夫は必要でしょうけれど、基本的には活動されている方

の発表の場があるという捉え方も根底に持ちながら、より活発になるような進め

方をしていくというのも一つの考え方として大事なのでは、と思っています。

○教育長【鈴木教之】 そこの辺りが、次の社会教育委員会議の大きなテーマ

になってもいいのでは。多分、公民館の有料化とか公共施設のあり方とか、大分

議論し尽くしてしまったでしょう。じゃなくて、新しい生涯学習のあり方みたい

な話もやったほうがいいのかなと。

公民館に今来ていただいている人を相手にするのか、それとも来ていただいて

いない人の発掘をするのかというのも大きな課題です。今のライフスタイルを考

えると、公民館に行ける人は比較的裕福で、そういった意味では多分幸せだと思

Page 20: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 20 -

います。実態上は75歳まで働いてしまっているという話があります。

私はそこで思い出したのが、昔、みんな集団就職などで、青少年健全育成だと

か青少年センターを作った経過がありましたよね。それと同じように、働いてい

る人も、それも熟年者で、ある程度生涯学習の中にうまく取り込んでいく工夫が

あってもいいかなと。それはつまり介護予防とかそういうものにも結びついてい

るんです。あと災害時のリスク対策だとか。非常に希薄になっている部分で、何

かプラスアルファのものを加えていかないと、地方社会がだんだんだんだん衰退

していってしまう危惧が根本にあるのかなという気がします。

災害があるたびにきずなということを言われるのだけれど、3年たつとみんな

忘れてしまっています。そこはかなり、公民館の根幹かなと思って、これは社会

教育だけの使命ではないですね。市として真剣に考えないと、市民がばらばらに

なってしまう。ひいては地域のアイデンティティが崩壊する。これは一番怖い事

態なので、何か一生懸命考えたほうがいいのかなという気はしているのですが。

大きいテーマだね。次に投げかけると結構議論が盛り上がっていいかなと。社

会教育委員会議で。全国どこへ行っても共通の悩みです。

○委員長【菅原順子】 アンケートの中で一番言われていたのは広報が足りな

いということでしたよね。

○教育長【鈴木教之】 多分そうではないでしょうね。

○委員長【菅原順子】 何か各団体1ページずつぐらいの紹介があるような、

文化祭の冊子のようなものができるといいのかなと思います。1行でコメントを、

なんていうのではやっぱりちょっと足りないですよね。まあ、お金の問題ですよ

ね、そうなると。

重田委員、いかがですか。

○委員【重田恵美子】 私自身は発表する者として、参加型のほうですよね。

来場者を動員するということも本当は使命なのですが、無理にいらしていただく

のは申し訳ないし、その辺が非常に難しいと思っています。興味のある方を多く

広めていくというのはとても大事だと思っているので、そういう興味のある方、

また興味を抱かれるであろう方を増やすという啓発活動は大事だと思うのです

が、義理などで無理にいらしていただかなくても良いかなという思いもあります。

例えば世田谷美術館などは、有名な海外の作家とか、あるいは地域の有名な作

家の発表もしながら、地域の趣味活動をしている方たちの場もあるわけです。そ

の施設が、美術館としてすてきな箱でもあり器でもあり、そこを市民が活用でき

るという、そういう環境はうらやましいと思っています。

○教育長【鈴木教之】 この近隣だったら平塚美術館が有名ですね。草薙さん

の活動の。

○委員【重田恵美子】 ええ。本当に公園のようなところにあるわけです。そ

ういう環境はうらやましいといつも思っています。公民館でやるというのとは全

然違うと思います。ですから、市民の興味とか気持ちをそそる意味では、公民館

レベルで開催するのと、そういう美術館の雰囲気を味わいながらそこに参加する

というのは雲泥の差があるのではないかと思います。

Page 21: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 21 -

○委員長【菅原順子】 さっきの子ども科学館とか図書館とかにもかかわって

きますね。施設の利用について。

○教育長【鈴木教之】 それは、自治体を考えたときには、その責務って誰が

やるんですかと。重田委員の御指摘だとか、あるいは平塚美術館もそうだけれど、

それは多分、伊勢原市としては結構荷が重いということになってしまうと思うん

です。子ども科学館自体も、伊勢原市の規模でこれはどうなのという話が実は根

底にはあります。ただ、健康文化都市と言っている限りは、我々としても文化の

面でレベルは下げてほしくないし。市民文化自体もやはりレベルは上がっていっ

てほしいということで、そういった意味ではチャンネルとしてはやはり社会教育

のチャンネルしかないんです。そこはやはりよく議論していただきたいと思いま

す。中央の、芸術的に非常にレベルが高いものは高いもので、それは当然価値が

あるのですが、同じように地方のよさって絶対あるんです。これが地域の文化財

で、それを発見できるか、またリクリエートできるかは、その持っている市民の

資質によると思っています。それはまだまだ捨てたものではないかなと。

それと、アナログとデジタルという問題があって、一つは人間的なふれ合いと

いうか、創作活動そのものも目的だけれど、プラスアルファで人と人がふれ合っ

た中で、コミュニケーションは当然生まれるし、新しい価値観も生まれてくると

いうことで、全てデジタルとか仕組みの中でやっていく時代は怖いなということ

で、やっぱりちょっと、土くさいかもわからないけれど、ふれ合いがベースかな

ということは考えます。

○委員長【菅原順子】 今回もマジックなどはかなり成功しているみたいです

よね。

○社会教育課長【相原博】 単なるマジックではなくて、小劇場という形で、

それを楽しみに見えている方が結構大勢いらっしゃるので、文化会館でやったの

ですが、人数的にもかなり多くて。だから、やる側の工夫というのはあると思い

ます。

○委員長【菅原順子】 そうですよね。そういう成功例をみんなで共有し合う

ということは大事ですよね。

○教育長【鈴木教之】 でも、詩吟なんか第三者的立場でどう観客が集まるか

難しいよね。剣詩舞とか詩吟って、どうやったら人が集まるかなと。

○社会教育課長【相原博】 その世界に一旦入ってくるとなかなか味わい深い

のですが、そこまでをどうやって引き込んでいくかというのが。

○委員長【菅原順子】 その場ですよね。そういう機会ですよね、文化祭とい

うのは。だから連歌の話を初めて聞いて、良かったなと。

○教育長【鈴木教之】 なかなかいいものはあるんです。同じように小唄の世

界も。字幕を出してくれるし、言葉の一つひとつがものすごく味わい深いものが

あります。

○委員長【菅原順子】 その辺はやっぱりPRですね。だから冊子があるとい

いんじゃないでしょうか。

ほかにいかがでしょうか。

Page 22: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 22 -

先日、伊勢原高校の公開講座で大山狂言を拝見したんです。それがちょうど「柿

山伏」という題目で、今度新しく採択された教科書の6年生の教科書に出ている

もので、とてもおもしろい、本当にコントみたいな話で、ぜひ6年生に見せてあ

げるといいかなと思うのですが、今までそういうことはありましたか。大山狂言

を鑑賞するというのは。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 大山小学校の子どもたちはもちろんあると

思うのですが、ほかの学校でそういう方を招いてやったというのは具体的には記

憶にないのですが。ただ、学校によって、年間1回、例えば演劇教室等の中で、

伝統芸能等を呼んで実施した学校もあるのかと思います。

○教育長【鈴木教之】 いいんだけれど、小教研とかそういう中で、教科研究

のどこかにそういう伝統芸能とか日本文化とかそういうカテゴリーでやるような

場所はあるんですか。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 今回、学習指導要領が変わった平成20年

のときに伝統文化の充実が入ってきましたので、小学校のほうにはそれに関する

DVDは送ってあるのですが、ただ、実際に観るのとはやはり違うと思います。

○委員長【菅原順子】 ほんの15分です。あっという間に終わりました。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 先日、伊勢原高校の校長先生とお話しする

機会があって、その狂言の話を聞いたときに、非常によかったというので、そう

いう情報はまた学校に流していきたいと思います。

○委員【渡辺正美】 それぞれ学校が独自にものを考えるわけですから、それ

はいいんです。とにかく、伊勢原の、大山の、もっと言えば山王中の卒業生が大

山小の時代に練習をしたりして、今、大山の伝統的な狂言をやっているというの

がありますよ、ということをぜひ紹介しておいてもらうと、今後の芸術鑑賞など

のときにも活用できるのでは。必ずそれをやってくれという意味ではなくて、う

まく伝えていただければいいのではないでしょうか。

○教育長【鈴木教之】 首長部局からも言われているのですが、伊勢原の子ど

もたちである限りは、最低限大山には登ってほしいと。同じように伊勢原の文化

を理解してほしいと。比々多神社には何かありますか。

○教育委員【永井武義】 雅楽の演奏があります。

○教育長【鈴木教之】 大和舞、巫女舞というのは、あれはなかなかデリケー

トだなと思うんですよね。移入した時期が明治ですから。ただ、狂言は古いです

よね。江戸、あるいはもっと前からあったかもわからない。雅楽はもっと前から

ですものね。そこはやっぱり、伊勢原にはこういうものがあるんだよという話は

してもらわないといけないのだろうと。

○学校教育担当部長【籾山忠範】 はい。伊勢原の伝統文化も大切にした教育

をお願いしていきます。

○委員長【菅原順子】 本当に、教科書の挿絵というか、写真のとおりの舞台

でした。

○教育長【鈴木教之】 昔は、多分狂言だけではなくて、能もやっていたのだ

と思います。

Page 23: 2 会議説明のための出席者は次のとおり。 - Isehara · 2019-09-27 · 2 会議説明の ... 教育長【鈴木教之】 1点目の、来年度予算についてお話

- 23 -

○委員長【菅原順子】 はい。ほかにありますでしょうか。よろしいでしょう

か。

それでは、これをもちまして本日の教育委員会議を閉会とさせていただきます。

どうもありがとうございました。

-------------- ○ ---------------

午前11時00分 閉会

《会議配布資料》

資料1:平成27年度教育委員会当初予算要求等について

資料2:市議会12月定例会一般質問について

資料3:作文・ポスター等各種コンクールの入賞者について

資料4:第50回伊勢原市民文化祭実施状況について

資料5:第44回市民走れ走れ大会結果について

資料6:第32回伊勢原駅伝競走大会申込状況について

資料7:かながわ駅伝における伊勢原市通過時間について

《その他配付資料》

○あふり所報 第127号

○子ども科学館ニュース Vol.111

○教育委員会関連主要行事一覧(平成27年1月から平成27年2月)