2 〜本日の実験内容〜 - kagoshima...
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B 骨格筋の収縮
〜本日の実験内容〜 1. 筋収縮の「閾値」と「極大刺激」を調べる ・神経刺激 ・筋直接刺激 2. 単収縮の収縮曲線を描く:潜時、収縮期、弛緩期を調べる. ・神経刺激 ・筋直接刺激 3. 収縮の加重 ・神経刺激のみ 4. 強縮 ・神経刺激のみ 5. 「筋長-‐張力曲線」を描く. ・神経刺激のみ 6. 外液の影響を調べる. Na+の涸渇 Ca2+の涸渇 ・神経刺激 ・筋直接刺激 7. クラーレの効果を調べる. ・神経刺激 ・筋直接刺激
単収縮
刺激の間隔
収縮の大きさ (活動張力)
加重
刺激の間隔
収縮の大きさ
加重したときの「収縮の大きさ」を 単収縮の大きさに対する割合(%)で表し、グラフを作成する.
圧力トランスデューサ(張力を電圧として検出)
筋直接刺激 神経刺激 マイナスは2本の電極を またぐようにクリップで挟む +
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
ペリスタポンプ アスピレーター
ペリスタポンプとアスピレーターで リンゲル液を灌流しながら実験を行う.
単収縮
不完全強縮 完全強縮
刺激の頻度(Hz) 刺激の頻度
収縮の大きさ
強縮したときの「収縮の大きさ」を 単収縮の大きさに対する割合(%)で表し、グラフを作成する.
〜実験装置〜
・電極の繋ぎ方(神経刺激, 筋直接刺激) 赤(+)黒(−) ・リンゲル液の還流
正常 50%Na 5%Na 正常 50%Ca 5%Ca 正常
刺激 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋
外液
外液の交換:正常リンゲル液はペリスタポンプで5分間、灌流する。その他のリンゲル液はペリスタポンプを停止し、シリンジ(注射筒)で10mLを滴下してから、5分間待つ。
外液を交換するたびに、神経刺激、筋刺激の順に収縮を記録する.
実験6の 後の正常リンゲル液で収縮が回復していることを確認できたら、収縮を記録しながら、外液をクラーレ入りリンゲル液に置換して実験を続ける。
・両端が固定されている (等尺性収縮)
静止張力
活動張力 全張力
静止長(生体長) 筋長
張力
静止張力
活動張力 3回ずつ測定する 活動張力のうち 中央のデータ(赤) を使う
筋長
張力は、 静止長の活動 張力に対する 割合(%)で表し、 グラフを作成.
刺激
収縮期
弛緩期
収縮曲線
手順書リスト
【実験3】 3) 神経刺激のみに変更
【実験4】 4) 神経刺激のみに変更
![Page 2: 2 〜本日の実験内容〜 - Kagoshima Uw3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/download/151013...〜ここから、測定を開始します〜" ④"PC"(POLYGRAPH)" PC 画面下のFREEZEが解除されていることを確認](https://reader033.vdocuments.pub/reader033/viewer/2022042318/5f07ebfb7e708231d41f6df5/html5/thumbnails/2.jpg)
①ペリスタポンプをONにする. ②PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10): ・ SWEEP TIME: 0.5 DIV/s ・・・1秒間に0.5 DIVグラフが描かれる: 横軸 2 s/DIV ・ SAMPLING: 5 KHz ・ TRACE1: 5 gf/DIV, TRACE2: 5V/DIV・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縦軸 サンプルによっては発生張力が小さいため TRACE1: 5 gf/DIV では収縮を ほとんど検出できない。そのときは、TRACE 1を 2 or 1 gf/DIV に設定する.
・測定の開始と停止:画面下のFREEZEの (ON)をクリックする度に 測定の開始と停止が切り替わる. 測定の停止中に、隣のPRINTを クリックするとグラフがプリントされる. ③ 神経刺激の設定にする: 電極の接続 神経刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec 刺激頻度 FREQUENCY:0.5 Hz(回/sec) (※ 【実験4】 強縮 以外は 0.5 Hzに設定する.)
OUTPUT は通常OFFで、刺激するときにONにする.
【実験1】筋収縮の「閾値」と「極大刺激」 手順書
横軸が1秒間に 0.5 DIV進む設定
1 DIV
(2 S/DIV) [DIVとは、 DIVISON (区分)]
5 kHz (k回/s):1秒間に5000回データを取得 する設定 ( 0.2 ms/回)
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
POLYGRAPH
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
電極の接続
FREQUENCY OUTPUT
刺激強度の切り替え 神経刺激: x 1/10 筋直接刺激: x 1
FREQUENCY (刺激頻度):0.5 Hz
V1 (刺激強度):まず、ゼロにして、 測定するときに少しずつ大きくする.
刺激するときにON
刺激しないときは 常に OFF
Single pulse
刺激通電時間 (T1) 神経刺激: 0.25 msec 筋直接刺激: 2 msec
刺激装置
神経に x 1で刺激 すると、刺激が 大き過ぎて神経 が障害される.
絶対しないで!
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〜ここから、測定を開始します〜 ④ PC (POLYGRAPH) PC画面下のFREEZEが解除されていることを確認. ⑤OUTPUTをONにする. ⑥刺激強度 V1 を0から少しずつ大きくする (右に回す). このとき、PCの画面上に、刺激の電圧が TRACE2 として表示される. グラフは、0.5 DIV/sの速度 (Sweep `me)で描かれる。 刺激頻度(Frequency)は 0.5 Hz (回/s)なので、1 DIVの間隔で刺激電圧が 描かれる. 刺激の通電時間 (dura`on D1)は 0.25 msecに設定している. ⑦刺激強度が閾値を越えると筋が収縮し始め、PCの画面上にTRACE1として、 張力が検出される. PC画面下のFREEZEをONにして、グラフをPRINTし閾値を読み取る. FREEZEしたら, OUTPUTはOFF。再び測定するときに ON. ⑧FREEZEを解除して、再び測定を開始し、刺激強度をさらに強くしていき、 PC画面にTRACE 1で検出される張力が、ある一定の値以上に変化しなくなる 刺激強度を見つける. FREEZEしてグラフをPRINTし、刺激強度を読み取る. その値が極大刺激である. FREEZEしたら, OUTPUTはOFF. (プリントアウトするとき TRACE1とTRACE2が重ならないようにする.) ⑨極大刺激のときの 刺激強度 (V1)つまみの位置を 右の写真のように付箋などでマークする. ⑩刺激強度をゼロにもどす. FREEZEを解除して測定を 開始して、印刷範囲にちょうど収まるように、 刺激強度をゼロから極大刺激を少し越えるまで一定 の速度で大きくしていき、FREEZEしてグラフをPRINT する。そこに閾値と極大を書き込む (実習書P4図4A).
〜これで測定終了〜 ⑪次に、筋直接刺激の閾値と極大刺激を調べる. 筋直接刺激の設定にする:電極の接続 筋直接刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え:x1 刺激通電時間 (T1):2 msec ④〜⑩を行う. 測定が終了したら、OUTPUTは、忘れずにOFF. 備考:刺激通電時間が(少しでも)変わると閾値, 極大刺激は変化します。 【実験1】では、厳密な閾値、極大刺激を細かく追求しても意味はありません。 ⑬ 刺激強度 (V1)つまみを神経刺激と筋直接刺激の極大刺激の位置のうち、 より右側(大きい方)の位置に合わせる。(刺激つまみの固定) V1つまみはこの位置に固定して、これ以降の実験では変更しない。 ただし、神経刺激と筋直接刺激で、刺激装置の 「刺激強度切り替え (神経 x 1/10, 筋 x1)」と 「刺激時間 (神経 0.25 msec, 筋 2 msec)」の切り換えは行う!
神経刺激のときの 極大刺激の位置
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①ペリスタポンプをONにする. ②PC (POLYGRAPH)の設定について(実習書p.10): ・ SWEEP TIME: 12.5 DIV/s に変更 ・ SAMPLING: 10 KHz に変更 ・ TRACE1: 5 gf/DIV, TRACE2: 5V/DIV に設定する (TRACE1とTRACE2の縦軸の設定は、必要に応じて変える) ③神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec FREQUENCY:0.5 Hz(回/sec)(変更なし) ④PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑤刺激装置の OUTPUT をON. ⑥波形 (収縮曲線)がPC画面上にちょうど良く収まる ように表示されるタイミングで FREEZE を ON. ⑦刺激装置のOUTPUTを OFF. ⑧グラフをPRINT する。 ⑨潜時、収縮期、弛緩期を読み取る. (横軸 0.08 s/DIV) ⑩次に、筋直接刺激で収縮曲線を記録する。 筋直接刺激の設定にする 電極の接続 筋直接刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え:x1 刺激通電時間 (T1):2 msec ④〜⑨を行って、PRINTしたデータから潜時、収縮期、弛緩期を読み取る。 測定が終了したら、OUTPUTは、忘れずにOFF.
【実験2】 単収縮曲線:潜時、収縮期、弛緩期
12.5 DIV/sに変更
1 DIV
(0.08 S/DIV)
10 kHz に変更 TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
潜時
収縮期
弛緩期
単収縮曲線
手順書
POLYGRAPH
電極の接続
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【実験 3】 収縮の加重 ①ペリスタポンプをONにする. ②PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10参照): ・ SWEEP TIME: 12.5 DIV/s (変更無し) ・ SAMPLING: 10 KHz (変更無し)
(TRACE1とTRACE2の縦軸の設定は、必要に応じて変える) ③神経刺激の設定にする: 電極の接続 神経刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec FREQUENCY:0.5 Hz(回/sec)(変更なし) ④続けて、刺激装置のDouble pulseの設定 ・ Double pulseに変更. ・ 2回目の刺激通電時間 (T3)を1回目の刺激時間(T1)と同じに設定する. どちらも 神経刺激用に 0.25 msec にする. ・ 2回目の刺激強度(V2)は1回目の刺激強度 (V1)と同じに設定する. ・ 2回目の刺激の開始時間 (DELAY)(T2)は、つまみを右に回した、9の メモリから、1メモリずつ減らして、10段階で、それぞれ加重を記録する. そのため、まず、9のメモリに合わせる.
12.5 DIV/s 変更無し
1 DIV
(0.08 S/DIV)
10 kHz 変更無し
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
FREQUENCY OUTPUT
刺激強度の切り替えを忘れない !
FREQUENCY :0.5 Hz (変更無し)
つまみの位置は変えない
刺激するときに ON
刺激しないときは 常に OFF
Double pulse に変更
刺激時間 (T1)は, 神経刺激: 0.25 msec, 筋直接刺激:2 msec
2回目の刺激時間(T3)は, 1回目刺激時間(T1)と同じに設定する. 神経刺激と筋直接刺激で設定を変更
刺激強度(V2)は V1 と同じにする. 2回目の刺激の開始時間(DELAY)は、 右に回した9のメモリから、1つずつ、減らして0まで10段階にかえて、それぞれで加
重を記録する.
T1 T3
T2
V1 V2
Double pulse のパラメータ
手順書
POLYGRAPH
刺激装置
![Page 6: 2 〜本日の実験内容〜 - Kagoshima Uw3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/download/151013...〜ここから、測定を開始します〜" ④"PC"(POLYGRAPH)" PC 画面下のFREEZEが解除されていることを確認](https://reader033.vdocuments.pub/reader033/viewer/2022042318/5f07ebfb7e708231d41f6df5/html5/thumbnails/6.jpg)
⑤PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑥刺激装置の OUTPUT をON. ⑦波形がPC画面上にちょうど良く 表示されるタイミングで FREEZE を ON. ⑧刺激装置のOUTPUTを OFF. ⑨グラフをPRINT する。 ⑩2回目の刺激の開始時間 (DELAY)(T2)のつまみを左に1メモリまわして 1段 階減らし、⑤を⑨行う。これをT2のメモリがゼロになるまで繰り返す。 ⑪測定が終了したら、OUTPUTは、忘れずにOFF.
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
単収縮
刺激の間隔
収縮の大きさ (活動張力)
加重
刺激の間隔
収縮の大きさ
加重したときの「収縮の大きさ」を 単収縮の大きさに対する割合(%)で表し、グラフを作成する.
電極の接続
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【実験4】強縮 ①ペリスタポンプをONにする. ②PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10参照): ・ SWEEP TIME: 2.5 DIV/s に変更 ・ SAMPLING: 10 KHz (変更無し) (TRACE1とTRACE2の縦軸の設定は、必要に応じて変えても良い) ③神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec さらに刺激装置の設定 ・ Single pulseに戻す. (T3, V2は設定しても, 2回目のパルスが発信されないので無効になる) ・FREQUENCYを 1 Hzに設定する。
2.5 DIV/s に変更
1 DIV
(0.4 S/DIV)
10 kHz 変更無し
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
FREQUENCY OUTPUT
刺激強度の切り替えを忘れない !
FREQUENCY :1, 2, 3, 10, 20, 50Hzで記録する.
つまみの位置は変えない
刺激するときには ON
刺激しないときは 常に OFF
Single pulse に変更
刺激時間 (T1)は, 神経刺激: 0.25 msec, 筋直接刺激:2 msec 設定不要
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
手順書
刺激装置
POLYGRAPH
電極の接続
![Page 8: 2 〜本日の実験内容〜 - Kagoshima Uw3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/download/151013...〜ここから、測定を開始します〜" ④"PC"(POLYGRAPH)" PC 画面下のFREEZEが解除されていることを確認](https://reader033.vdocuments.pub/reader033/viewer/2022042318/5f07ebfb7e708231d41f6df5/html5/thumbnails/8.jpg)
④ PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑤ 刺激装置の OUTPUT をON. -‐-‐-‐ 約1秒後に、OUTPUTをすぐに OFF にする ! この実験は高頻度で刺激を与えるので、刺激が長くなるとすぐに筋に障害がでます. 特にFREQUENCYが 20Hz, 50Hzのときは気を付けて下さい。 実験のヒント: 5 Hz (回/s) の刺激なら、1秒間に5回の収縮が観察されます。 収縮(もしくは刺激)の回数をPCの画面でみながら、1秒間で刺激をOFFにすることができます。
⑥ 波形がPC画面上にちょうど良く 表示されるタイミングで FREEZE を ON. 実験のヒント: OUTPUTをOFFにしてもグラフは右へ流れていきます。うまくFREEZEして下さい。 ⑦ グラフをPRINT する。 ⑧ FREQUENCYを1, 2, 5, 10, 20, 50 Hzと上げて行きながら、単収縮から 不完全強縮、完全強縮への変化を記録して下さい。 ⑨ 測定が終了したら、OUTPUTは、忘れずにOFF. ⑩ FREQUENCYを 0.5 Hzに戻す. (誤って、高頻度で刺激しないため)
単収縮
不完全強縮 完全強縮
刺激の頻度(Hz) 刺激の頻度
収縮の大きさ
強縮したときの「収縮の大きさ」を 単収縮の大きさに対する割合(%)で表し、グラフを作成する.
![Page 9: 2 〜本日の実験内容〜 - Kagoshima Uw3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/download/151013...〜ここから、測定を開始します〜" ④"PC"(POLYGRAPH)" PC 画面下のFREEZEが解除されていることを確認](https://reader033.vdocuments.pub/reader033/viewer/2022042318/5f07ebfb7e708231d41f6df5/html5/thumbnails/9.jpg)
【実験 5】「緊張-張力曲線」を描く ⓪ペリスタポンプをOFFにする。正常リンゲル液の滴下を止める 滴下用キャピラリをチャンバーを上に移動してもぶつからない位置にする. ①PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10参照): ・ SWEEP TIME: 3 DIV/min に変更 ・ SAMPLING: 500 Hz に変更 ②神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec Frequency: 0.5 Hzを確認. 〜以下の手順で、測定を開始できる 長さまで筋を短くします〜 ③PC画面で、FREEZE 解除を確認 ④刺激装置: OUTPUT を ON. ⑤PC画面で筋収縮を確認. ⑥PC画面で筋収縮を確認しながら、 マニピュレーターのつまみを回して チャンバーの位置を上げていく. (左回しで上がり、右回しで下がる) ※チャンバーが上がるすなわち筋長が 短くなるにつれて記録される収縮の 大きさが小さくなっていく チャンバーの位置が、上に移動している ことを、必ず目視確認すること ! 収縮が検出できなった時点で 上げるのを止め、OUTPUTを OFF. ⑦ この時のマニピュレーターの目盛り を読み取り、記録する。 これを、便宜的に現在の筋長とする.
3 DIV/min に変更
1 DIV
(0.33 S/DIV)
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
500 Hz に変更
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
裏側に目盛がある.
つまみ
チャンバ|
上げる
下げる
手順書
POLYGRAPH
電極の接続
![Page 10: 2 〜本日の実験内容〜 - Kagoshima Uw3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/download/151013...〜ここから、測定を開始します〜" ④"PC"(POLYGRAPH)" PC 画面下のFREEZEが解除されていることを確認](https://reader033.vdocuments.pub/reader033/viewer/2022042318/5f07ebfb7e708231d41f6df5/html5/thumbnails/10.jpg)
〜 この筋の張力が検出できなくなった筋長から、1 mmずつ筋長を伸ばして 収縮を記録し、「筋長-‐ 張力曲線」の作成に必要なデータをとります 〜
⑧マニピュレータの目盛を見ながら、チャンバーを1mm下げる. (つまみは、右に回す). 目盛の値を記録する. ⑨刺激装置で OUTPUT を ON. ⑩収縮を3回記録したら、OUTPUTを OFF. ⑪FREEZE をON.
⑫ そのまま、続けて ⑧に戻り、繰り返す。 下の模式図(左)で示すような階段状のグラフが作成されていく。 〜 筋を伸ばすのをやめて実験を終了するタイミングは⑭です。〜 タイミングが遅れると、筋が伸びすぎて切れてしまいます!!!
⑬ グラフの説明:筋長が伸ばされていくと、はじめのうちは、活動張力が 次第に大きくなっていく。 下の模式図(左)では、活動張力は階段状の 基線から上に伸びる3本の棒状のグラフで示されている。この各階段の 段上からのびる3本のグラフは⑩の3回の記録に対応しており、 2回目の記録は中央値として赤で示している。 筋長を伸ばしていくと、ある長さから静止張力が観察される。静止張力 は青色の矢印として示している。 活動張力が 大になる筋の長さを静止長という。静止長を越えて筋長を 伸ばすと、活動張力は次第に小さくなっていく。
⑭活動張力の大きさが 大の活動張力の約50%まで小さくなった時点で 筋を伸ばすのを止める。 ⑮FREEZEを ON して、PRINTする。
〜これで、【実験5】の測定は終了です.〜
⑯次の実験のために、チャンバーの位置を 大の活動張力が観察された 位置にする. リンガー液滴下用のキャピラリーの位置を元に戻す. ペリスタポンプをONにする.
静止張力
活動張力 全張力
静止長(骨格筋ではほぼ生体長である) 筋長
張力
静止張力
活動張力 3回ずつ測定する張力のうち中央を活動張力とする
筋長
張力は、 静止長の活動 張力に対する 割合(%)で表し、 グラフを作成.
データを連続してとっていくと、階段状のグラフが作成される。
後にまとめてPRINTする。
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【実験 6】 外液イオンの影響を調べる. ⓪ペリスタポンプをONにする。 ①PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10参照): ・ SWEEP TIME: 3 DIV/min (変更なし) ・ SAMPLING: 500 Hz (変更なし) ②神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec Frequency: 0.5 Hzを確認. ③PC画面で、FREEZE 解除を確認 ④刺激装置: OUTPUT を ON. ⑤収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ⑥FREEZEをON ⑦筋直接刺激の設定にする 電極の接続 筋直接刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え:x1 刺激通電時間 (T1) :2 msec ⑧PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑨刺激装置: OUTPUT を ON. ⑩収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ⑪FREEZEをON (PCモニタには右図のようなグラフが描かれる) (PRINTは、一連の実験が終わったら 後に行う.) ⑫ペリスタポンプをOFFにする。 (正常リンゲル液の滴下を止める) (次にペリスタをONにするのは㉑です。)
3 DIV/min に変更
1 DIV
(0.33 S/DIV)
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
500 Hz に変更
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
正常
刺激 神 筋
外液
手順書
POLYGRAPH
電極の接続
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⑬シリンジで、実験装置に 50%-‐Naリンゲル液を10ml入れる。 ※ アスピレータによる吸引の速度に注意 しながら、溢れないように、入れる。 ⑭ 5分間、待つ。(タイマー使用) ⑮ ②〜⑪と同様に、 神経刺激と筋直接刺激の収縮を行う。
⑯ ⑬と同様に、5%Na-‐リンゲル液を10ml入れる。 ⑰ 5分間、待つ 。(タイマー使用) ⑱ ②〜⑪と同様にして、神経刺激と筋直接刺激の収縮を行う。
⑲ペリスタポンプをONにする。(正常リンゲル液の滴下を開始) ⑳ 5分間、待つ。(タイマー使用)
㉑ ②〜⑪と同様に、神経刺激と筋直接刺激の収縮を行う ※ 初の正常リンゲル液と同じくらいの収縮の大きさであるこ とを確認する。 もし、小さければ、さらに5分間待ち、その後、記録する。
㉒ペリスタポンプをOFFにする。 ㉓ ⑬と同様に、50%Ca−リンゲル液を10 mL入れる. ㉔5分間、待つ. ㉕ ②〜⑪と同様に神経刺激と筋直接刺激の収縮を行う。
㉖ ⑬と同様に、5%Ca-‐リンゲル液を10mL 入れる. ㉗5分間、待つ. ㉘ ②〜⑪と同様に神経刺激と筋直接刺激の収縮を行う。
㉙ ペリスタポンプをONにして、5分間待つ。 ㉚ ㉑と同様に記録する.
㉛ PRINTする.
収縮の大きさ
この実験で 初に行う 正常リンゲル液(100%-‐Na)中での 単収縮の大きさ(張力)を基準(100%) として、各濃度のNaのときの収縮の 大きさをグラフに整理する。
リンゲル液のNa-‐濃度
100% 50% 5% 100%
ここから入れる
正常リンゲル液 =100%Na-‐リンゲル液 =100%Ca-‐リンゲル液
正常 50%Na 5%Na 正常 50%Ca 5%Ca 正常
刺激 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋 神 筋
外液
外液を交換するたびに、神経刺激、筋刺激の順に収縮を記録する.
活動張力 3回ずつ測定する張力のうち中央を活動張力とする
基準値 神 筋
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【実験 7】 クラーレの効果を調べる ⓪ペリスタポンプをONにする。 ①PC (POLYGRAPH)の設定(実習書p.10参照): ・ SWEEP TIME: 3 DIV/min (変更なし) ・ SAMPLING: 500 Hz に(変更なし) ②筋直接刺激の設定にする 電極の接続 筋直接刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え:x1 刺激通電時間 (T1) :2 msec (Frequency: 0.5 Hzを確認.) ③PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑤刺激装置: OUTPUT を ON. ⑥収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ⑦FREEZEをON ⑧神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec Frequency: 0.5 Hzを確認. ⑨PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑩刺激装置: OUTPUT を ON. ⑪収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ⑩にFREEZEをON 〜これで筋収縮が正常であることの確認ができました〜 PRINTはクラーレ添加後のデータも画面に表示されてから、 あわせて行います。
3 DIV/min に変更
1 DIV
(0.33 S/DIV)
TRACE 1:張力グラフ 縦軸 : 5gf (グラム重)/DIV
5 gf/ DIV
TRACE 2:刺激電圧グラフ 縦軸 : 5 V/DIV
0.5 gf/ DIV
500 Hz に変更
筋直接
刺激
神経刺
激+
+ -
神経
筋
神経筋 接合部
-
刺激 筋 神
手順書
POLYGRAPH
電極の接続
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〜ここからは、記録しながら、クラーレを入れて、筋収縮への影響を観察します。〜 一連の操作をスムーズに行う必要があります。 よく読んでから、開始して下さい。(特に、まず、⑪〜⑮)
⑪ ペリスタポンプをOFFにする。(正常リンゲル液の滴下を止める)
⑫ PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑬ 刺激装置: OUTPUT を ON. ⑭ 刺激 ONの状態で収縮を記録しながら、シリンジで クラーレ−リンゲル液を10ml入れる ※10〜20秒で収縮の大きさが低下してくる
⑮収縮が見られなくなったら、OUTPUTをOFFにして、すぐにFREEZEをON
〜筋直接刺激による収縮が、クラーレによって影響されないことを確認する.〜 ⑯ 筋直接刺激の設定にする 電極の接続 筋直接刺激 刺激装置 刺激強度の切り替え:x1 刺激通電時間 (T1) :2 msec (Frequency: 0.5 Hzを確認.) ⑰ PC画面で、FREEZE 解除を確認 ⑱ 刺激装置: OUTPUT を ON. ⑲ 収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ⑳ FREEZEをON
〜正常リンゲル液にもどして、神経刺激による筋の収縮が回復する過程を観察する〜 ㉑ ペリスタポンプをONにして正常リンゲル液を5分間灌流させる ㉒ 神経刺激の設定にする. 電極の接続 神経刺激 刺激装置:刺激強度切り替え: x 1/10 刺激通電時間 (T1): 0.25 msec Frequency: 0.5 Hzを確認. ㉓ PC画面で、FREEZE 解除を確認 ㉔ 刺激装置: OUTPUT を ON. ㉕ 収縮を3回記録したら、OUTPUTをOFF ㉖ これ以降は、5分ごとに神経刺激の収縮を3回記録していく。 筋直接刺激による収縮は記録しない。 15〜30分で回復する。30分経っても 初の神経刺激の大きさまで 回復しないときはその時点で実験を終了する。 ㉗ PRINTする (裏面も参照)
刺激 筋 神 神
刺激 神 筋
刺激 筋 神 神 神 神 神 神
5 10 15 20 25 30(分)
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【実験 7】 クラーレの効果を調べる-‐(2枚目)
刺激 筋 神 神 筋 神 神 神 神 神 神
5 10 15 20 25 30 (分)
クラーレ注入
神経刺激: 収縮が小さくなり、 後には収縮しなくなる.
筋直接刺激による収縮はクラーレに影響されない
基準
ペリスタポンプON (正常リンゲル液灌流開始)