地域振興論2009

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福島大学発ベンチャー 有限会社 ラビックス  代表取締役 藤岡岳之

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Page 1: 地域振興論2009

福島大学発ベンチャー有限会社 ラビックス 代表取締役 藤岡岳之

Page 2: 地域振興論2009

今日話す内容

これから社会人になる学生の皆さんに対して、だいぶ適当なことをお話しします

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諸注意!

これから話す内容は藤岡が強く信じているという内容であって、正しいかどうかは自分で判断

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アンケート

1.進路はどれ?1. 公務員2. 民間企業3. その他

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今日聞きたい内容は?

1.会社のプロフィールとこれまでの紆余曲折など

2.藤岡のプロフィールと会社の立ち上げの動機など

3.社長のマインドセット(心構え)4.学生時代の私5.社会の現実6.失敗の怖さ7.藤岡からのメッセージ

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会社のプロフィール

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会社概要

社名  有限会社ラビックス住所  福島市五月町創業年 2002年6月25日(7年半)資本金 1,000万円社員数 社長とパートを含めて5名売上高 3,000万円ぐらい

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主な業務内容

緊急連絡安否確認システム(e-安否)海外向け緊急連絡安否確認システム(yourPigeon)T_Station(IBM i向けのセキュリティアラートシステム)e-論文(学術集会支援システム)

受託開発は減らしている(後で説明)福島大学と仙台共同印刷からのみ受注

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藤岡が諦めていること

自分の技術力を地域に広めてスキルアップをはかることで、地域貢献をすることつまり、地元で営業はしないと決めている

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3分で説明する会社年表

2002年 6月に333万円で登記最初はアパートだった。2003年 コラッセふくしまに移転インキュベートルームへ入居2004年 はじめて社員を雇用2006年 増資して、資本金1000万円2007年 業務拡大し、五月町へ移転2008年 優良企業表彰創業者賞

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インキュベートルーム

起業支援室通称:福島駅西口インキュベートルームマネージャが経営支援格安でオフィス提供6㎡で7,200円、18㎡で21,600円

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会社の強み

Ruby on Railsを使ったウェブアプリケーションのハイスピード開発が得意

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8年目

気がついたらラビックスも8年目

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成長はゆっくり

劇的に社員が増えたりして会社が大きくなったりはしない最近変わってきたのは、受託開発中心から自社サービス中心へ売上をシフトしはじめていること

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受託からの脱却

小さい会社ほど受託開発をし続けることはできない売上が不安定顧客はいつも仕事をくれるとは限らない力関係が発生しがち

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藤岡のプロフィール

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プロフィール

名前  藤岡岳之(ふじおかたけゆき)生年  1976年11月24日(33歳)出身  秋田県住所  南向台家族  妻と子ども一人職業  有限会社ラビックス社長

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藤岡年表

1976年 秋田県出身1995年 秋田県立大館鳳鳴高校卒業1995年 福島大学教育学部入学1999年 留年決定2000年 福島大学大学院入学2002年 大学院修了2002年 6月に出資者を集めて起業

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会社の立ち上げの動機

好きなようにソフトウェアを書き続けるプログラマになるためには会社を経営す

るしかない(プログラマのジレンマ)

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起業理由

なぜ、起業しようと思ったのですか?プログラマになりたかったプログラマになるためには経営者になるしかないジレンマ

100%自分に責任がある仕事がしたかった階層構造の組織の実態

社長ならすべてをコントロールできる普段忙しい代わりに、落ち着いた時期は平日に休みを取って旅行したりする

飲み屋で愚痴をこぼすようなサラリーマンにはなりたくなかった最近は誰と話しても人間関係の愚痴がこぼれる

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マインドセット(心構え)重要

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常に思っていること

自分を変えなければならない人を変えるのは難しい、自分を変えるのは人を変えるよりも100倍簡単だ自分が変わらないくせに、人を変えようとするから争いがおきるんじゃないの?(ex. 夫婦喧嘩とか)同じ生活をしていてもダイエットにならない

自分が変わらないのに変化を求めるのは間違っている毎日同じライフサイクルを歩んでいて、周りが変わることはない。自分が変わるのだ。

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変化が必要だ

同じことをしていながら、物事が変化するのを期待し

てはいけない。

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起業家マインド

起業家は自ら考え行動し

ルールさえも作る

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学生時代

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不真面目学生

クラスの仲間に馴染めずに、授業に行かなくなったサークルとバイトと麻雀に没頭教育実習に必要な単位を落とし、3年生で留年決定する

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留年が決まってからは

しばらくは落ち込んでいた4年生の10月頃、Linuxというものを見つけた(WindowsではないOS)この技術を追求しているうちに、先生に成りたくなくなった

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Linuxに没頭

大学に泊まり込む生活をはじめる3日ぶりに自然棟(理工棟)から外に出るようなこともあった

本当に技術に没頭していた時期

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STARS結成

情報処理センターでLinuxについて技官にいろいろ聞いて入り浸った福島大学にLinuxのユーザーグループを作りたかったので、募集ポスターを張った学生は釣れなかったが、先生が釣れた情報処理センターボランティアスタッフ(STARS)を結成

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自己投資

自己投資していますか?自己投資とは?そもそも投資とは?投資するものは2つしかない。お金時間学生が投資できるものは時間以外にはないだろう。将来役に立つもののための勉強

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大学に入ってよかったこと

時間があった留年をきっかけとして、100%自分の能力に依存して生きていく決心がついた時間を将来自分にとって役に立つ技術と人脈に投資することができた

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出資者学生の時の先生との交流を元に出資者を募った創業当時の出資者は自分を含め、11名藤岡が集めた人5名(自分、渡辺明先生、神長先生、永幡先生、長谷川さん)早坂先生が集めた人6名(早坂先生、西川先生、八代先生、松澤先生、下平尾先生、星野先生)

学生時代にこういう活動をしていなかったら出資者もいなかっただろう

Page 33: 地域振興論2009

社会の現実

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会社の義務

会社は、社員を成長させる義務がなくなってしまっ

た。。。

Page 35: 地域振興論2009

社員に多くの約束した時代

終身雇用年功序列社員の成長・社員の教育

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勉強しない人に未来はない

勉強していますか?高校のときに成績トップクラスだった人と同窓会で会うと?愚痴ばかりで聞きたくない特に公務員になった人は・・・サービス残業の自慢をする人ー>そんな仕事はパートへ飲み会で仕事の話が出てこない

Page 37: 地域振興論2009

成績表は役に立たない

あなたがこれまでの人生でがんばってきた通信簿。この通信簿を評価してくれる人は誰もいなくなります。実は、代わりに成績表をつけてくれる人がいます。しかも、かなり現実的に。

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時代は変わった親、親戚、先生の言っていることを素直に受け止めていると、、、親の世代 現代

仕事による安定 本当の意味の経済的安定

終身雇用 フリーエージェント

1つの職業 複数の職業

年金 資産運用

勤務年数に基づく昇給 昇給は負債

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社会の支配構造

つい最近まで机を並べて、楽しくおしゃべりしながら学校の給食を食べていた友達同士が、一方が強烈に支配し、他方がどん底の貧困にあえぐ生活をする、それが実際の社会です。

Page 40: 地域振興論2009

荒波に立ち向かう

荒波に飲まれない方法は単純なこと。

高校生の時を思い出し、勉強すること。幸いなことに、高校生の時と違って好きな仕事で努力するという選択肢がある。

Page 41: 地域振興論2009

失敗の怖さ

Page 42: 地域振興論2009

誰でも失敗する

失敗しないことを諦めてください

ただし、その次は失敗するな

Page 43: 地域振興論2009

失敗は恐れるな

一度も転ばずに自転車に乗れるようになった人はいない失敗した数だけ上手になる会社を回すのも失敗の連続失敗したと思ったら、すぐに修正すればいいだけ常に正解はひとつではない

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チャレンジする時

失敗は若い時の方がいいリカバリーがしやすい20代のチャレンジ30代のチャレンジ40代のチャレンジ50代のチャレンジ

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失敗し続けよう

積極的に失敗しよう失敗を恐れるから臆病になる失敗しないで成功した人はいない

注意!成功しようとがんばってけど、失敗ー>OKちっともがんばらず、失敗ー>NG

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藤岡からのメッセージ

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余暇の使い方

人間は、暇なときに何をしているかで、未来のすべて

が決まる

Page 48: 地域振興論2009

最先端を目指す

民間会社は最先端を目指して走る

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自分に依存するには?

常に成長し続けられるように身を置くこの会社にいたら自分が成長出来るこの人の近くにいたら自分が成長出来るこの位置は自分は追い込まれて成長出来る

人間は成長が止まって守りに入ってから、そのポジションが崩れたときが最もインパクトが大きい

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英語は大切

学生時代の最大の後悔は留学していないこと。現在はシンガポールの会社と取引をしていて、英語の必要性を痛感している。ぜひ留学

しよう。

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最後に一言人生に残された時間はわからない人間いつ死ぬかわからない100歳まで生きるかもしれない80歳で死ぬかもしれない明日かもしれない

毎日が最も努力した一日だったろうかと振り返る

限りある自分の人生を他人に捧げる暇はないと思う。自分のために使ってほしい。

Page 52: 地域振興論2009

FAQ

いつから起業を考えていましたか?ちっちゃい時からぼんやりと具体的には?大学院生のときに研究者になるのを諦めてからそれまでは学者になるつもり学部生の頃は、先生になるつもり

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FAQ

なぜ、成功したと思いますか?成功したとは思っていないが、、、チャレンジは諦めた時点で失敗が確定する。空気を読まないこと。9割の人は失敗する。空気を読むということは多数派の意見を聞くこと。